JPH023356B2 - - Google Patents
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- JPH023356B2 JPH023356B2 JP58018567A JP1856783A JPH023356B2 JP H023356 B2 JPH023356 B2 JP H023356B2 JP 58018567 A JP58018567 A JP 58018567A JP 1856783 A JP1856783 A JP 1856783A JP H023356 B2 JPH023356 B2 JP H023356B2
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- JCCNYMKQOSZNPW-UHFFFAOYSA-N loratadine Chemical compound C1CN(C(=O)OCC)CCC1=C1C2=NC=CC=C2CCC2=CC(Cl)=CC=C21 JCCNYMKQOSZNPW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N5/00—Details of television systems
- H04N5/76—Television signal recording
- H04N5/91—Television signal processing therefor
- H04N5/92—Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
- H04N5/923—Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback using preemphasis of the signal before modulation and deemphasis of the signal after demodulation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は映像信号記録再生装置に係り、特に映
像信号をプリエンフアシスして磁気記録媒体に記
録し、再生時は再生映像信号をデイエンフアシス
して雑音が低減されたもとの映像信号を復元する
映像信号記録再生装置に関する。
像信号をプリエンフアシスして磁気記録媒体に記
録し、再生時は再生映像信号をデイエンフアシス
して雑音が低減されたもとの映像信号を復元する
映像信号記録再生装置に関する。
従来技術
第1図は一般的な映像信号記録再生装置の映像
回路系の概略のブロツク系統図を示す。同図中、
入力端子1に入来した記録されるべき映像信号は
プリエンフアシス回路2に供給され、ここで高域
周波数成分が増強された後FM変調回路3に供給
され、ここで映像信号のシンクチツプレベル及び
ホワイトピークレベル夫々が所定の周波数となる
ような周波数変調を受ける。FM変調回路3から
取り出されたFM映像信号(被変調波)は記録増
幅器(図示せず)等を経て磁気ヘツド4に供給さ
れ、これにより磁気テープ5上に記録される。
回路系の概略のブロツク系統図を示す。同図中、
入力端子1に入来した記録されるべき映像信号は
プリエンフアシス回路2に供給され、ここで高域
周波数成分が増強された後FM変調回路3に供給
され、ここで映像信号のシンクチツプレベル及び
ホワイトピークレベル夫々が所定の周波数となる
ような周波数変調を受ける。FM変調回路3から
取り出されたFM映像信号(被変調波)は記録増
幅器(図示せず)等を経て磁気ヘツド4に供給さ
れ、これにより磁気テープ5上に記録される。
一方、再生時には磁気ヘツド6により磁気テー
プ5上の既記録FM映像信号が再生され、再生増
幅器(図示せず)等を経てFM復調回路7により
FM復調された後デイエンフアシス回路8に供給
される。デイエンフアシス回路8はプリエンフア
シス回路2で増強された高周波数成分を減衰して
もとに戻すために設けられており、その出力再生
映像信号は出力端子9より取り出される。
プ5上の既記録FM映像信号が再生され、再生増
幅器(図示せず)等を経てFM復調回路7により
FM復調された後デイエンフアシス回路8に供給
される。デイエンフアシス回路8はプリエンフア
シス回路2で増強された高周波数成分を減衰して
もとに戻すために設けられており、その出力再生
映像信号は出力端子9より取り出される。
周知のように、FM映像信号は高域周波数成分
ほどS/N(信号対雑音比)が劣化するので、プ
リエンフアシス回路2により高域周波数成分をレ
ベル増強してその周波数に対する変調度を高める
ことによつて高域周波数のS/Nを改善すること
ができる。
ほどS/N(信号対雑音比)が劣化するので、プ
リエンフアシス回路2により高域周波数成分をレ
ベル増強してその周波数に対する変調度を高める
ことによつて高域周波数のS/Nを改善すること
ができる。
ここで、従来はプリエンフアシス回路2として
第2図Aに示すCRを用いたフイルタにより構成
して入力映像信号に対し同図Bに示す如く周波数
2以上の高周波数成分に対して低周波数成分を減
衰し、他方デイエンフアシス回路8として第3図
Aに示すCRを用いたフイルタにより構成して、
同図Bに示す如く入力映像信号に対して周波数1
以上の高周波数成分を低周波数成分よりも抑圧す
る特性を付与することが行なわれていた。ここで
第2図Bに示すプリエンフアシス特性と第3図B
に示すデイエンフアシス特性とは夫々互いに相補
的な特性とされている。
第2図Aに示すCRを用いたフイルタにより構成
して入力映像信号に対し同図Bに示す如く周波数
2以上の高周波数成分に対して低周波数成分を減
衰し、他方デイエンフアシス回路8として第3図
Aに示すCRを用いたフイルタにより構成して、
同図Bに示す如く入力映像信号に対して周波数1
以上の高周波数成分を低周波数成分よりも抑圧す
る特性を付与することが行なわれていた。ここで
第2図Bに示すプリエンフアシス特性と第3図B
に示すデイエンフアシス特性とは夫々互いに相補
的な特性とされている。
上記の第2図A及び第3図Aに示すCRを用い
たフイルタは現時点の情報を現時点よりも過去の
情報に重み付けして加え合わせることにより構成
されていると考えられることができるので、フオ
ワード型トランスバーサルフイルタで置き換える
ことができる。すなわち、第2図Aに示すフイル
タの代りに第4図に示す如く、入力端子10が継
続接続された遅延時間τ1,τ2,…,τnを有する計
n個の遅延回路111,112…,11nに接続さ
れる一方、加算器13の入力端子に接続され、ま
た遅延回路111,112,……,11nの各出力
端が係数―a1,a2,…,―anを乗ずる係数回路
(アツテネータ)121,122,…,12nを各
別に介して加算器13の入力端子に接続され、加
算器13よりその加算合成信号を出力端子14へ
出力する構成とされたフオワード型トランスバー
サルフイルタを用いて、これをプリエンフアシス
回路2とすることができる。また第3図Aに示す
フイルタの代りに第4図Bに示す如く、入力端子
15が継続接続された遅延時間τ1′,τ2′,…τn′
を
有する計n個の遅延回路161,162……16n
に接続される一方、加算器18の入力端子に接続
され、また遅延回路161,162,…,16nの
各出力端が係数b1,b2…,bnを乗ずる係数回路
(アツテネータ)171,172,…,17nを各
別に介して加算器18の入力端子に接続され、加
算器18よりその加算合成信号を出力端子19へ
出力する構成とされたフオワード型トランスバー
サルフイルタを用いてこれをデイエンフアシス回
路8とすることができる。
たフイルタは現時点の情報を現時点よりも過去の
情報に重み付けして加え合わせることにより構成
されていると考えられることができるので、フオ
ワード型トランスバーサルフイルタで置き換える
ことができる。すなわち、第2図Aに示すフイル
タの代りに第4図に示す如く、入力端子10が継
続接続された遅延時間τ1,τ2,…,τnを有する計
n個の遅延回路111,112…,11nに接続さ
れる一方、加算器13の入力端子に接続され、ま
た遅延回路111,112,……,11nの各出力
端が係数―a1,a2,…,―anを乗ずる係数回路
(アツテネータ)121,122,…,12nを各
別に介して加算器13の入力端子に接続され、加
算器13よりその加算合成信号を出力端子14へ
出力する構成とされたフオワード型トランスバー
サルフイルタを用いて、これをプリエンフアシス
回路2とすることができる。また第3図Aに示す
フイルタの代りに第4図Bに示す如く、入力端子
15が継続接続された遅延時間τ1′,τ2′,…τn′
を
有する計n個の遅延回路161,162……16n
に接続される一方、加算器18の入力端子に接続
され、また遅延回路161,162,…,16nの
各出力端が係数b1,b2…,bnを乗ずる係数回路
(アツテネータ)171,172,…,17nを各
別に介して加算器18の入力端子に接続され、加
算器18よりその加算合成信号を出力端子19へ
出力する構成とされたフオワード型トランスバー
サルフイルタを用いてこれをデイエンフアシス回
路8とすることができる。
更に第4図Aに示すフオワード型トランスバー
サルフイルタは第5図に示すバツクワード型トラ
ンスバーサルフイルタと等価なフイルタ特性を有
するから、本出願人が先に特願昭57―166800号で
提案したようにこのトランスバーサルフイルタも
プリエンフアシス回路2として使用でき、また第
4図Bに示すフオワード型トランスバーサルフイ
ルタは第5図Bに示すバツクワード型トランスバ
ーサルフイルタと等価な高域周波数減衰特性を示
すから、このトランスバーサルフイルタをデイエ
ンフアシス回路8として使用することもできる。
なお、第5図A,B中、第4図A,Bと同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第5図Aに示すトランスバーサルフイルタは、遅
延回路111より(τn+τn―1…+τ2+τ1)なる時
間だけ遅延されて取り出された映像信号を出力端
子21の出力時点における映像信号と考えると、
この遅延映像信号に対してτ1,(τ1+τ2),…,
(τ1+τ2+…τn)なる時間だけ未来の時点の計n
―1個の遅延映像信号に所要の重み付けを行なつ
てから加算器20で加え合わせて出力端子21へ
出力するフイルタであつて、入力映像信号の高周
波成分が増強されて取り出される。
サルフイルタは第5図に示すバツクワード型トラ
ンスバーサルフイルタと等価なフイルタ特性を有
するから、本出願人が先に特願昭57―166800号で
提案したようにこのトランスバーサルフイルタも
プリエンフアシス回路2として使用でき、また第
4図Bに示すフオワード型トランスバーサルフイ
ルタは第5図Bに示すバツクワード型トランスバ
ーサルフイルタと等価な高域周波数減衰特性を示
すから、このトランスバーサルフイルタをデイエ
ンフアシス回路8として使用することもできる。
なお、第5図A,B中、第4図A,Bと同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第5図Aに示すトランスバーサルフイルタは、遅
延回路111より(τn+τn―1…+τ2+τ1)なる時
間だけ遅延されて取り出された映像信号を出力端
子21の出力時点における映像信号と考えると、
この遅延映像信号に対してτ1,(τ1+τ2),…,
(τ1+τ2+…τn)なる時間だけ未来の時点の計n
―1個の遅延映像信号に所要の重み付けを行なつ
てから加算器20で加え合わせて出力端子21へ
出力するフイルタであつて、入力映像信号の高周
波成分が増強されて取り出される。
他方、第5図Bに示すトランスバーサルフイル
タは、加算器22より遅延回路161の出力遅延
映像信号とこれよりも未来の時点の各遅延映像信
号とを加え合わせて出力端子23へ出力するフイ
ルタであつて、入力映像信号の高周波数成分が減
衰されて取り出される。
タは、加算器22より遅延回路161の出力遅延
映像信号とこれよりも未来の時点の各遅延映像信
号とを加え合わせて出力端子23へ出力するフイ
ルタであつて、入力映像信号の高周波数成分が減
衰されて取り出される。
発明が解決しようとする問題点
ところで、従来装置のプリエンフアシス回路2
及びデイエンフアシス回路8は、第6図に示す画
面25内のP点の信号に対し、F.Eで示す如く同
じ水平走査線上の少しずつ位置的に遅れた複数の
信号(P点よりも左側に表示される信号)を差し
引いたり、又は加算したりしており、また第5図
A,Bに示す如きバツクワード型トランスバーサ
ルフイルタを使用した場合は第6図にB,Eで示
す如くP点よりも右側に表示される同じ水平走査
線上の少しずつ位置的に進んだ複数の信号を差し
引いたり、又は加算しており、いずれも1水平走
査線内の信号間でプリエンスフアシス又はデイエ
ンフアシスを行なつている(これを便宜上、「水
平エンフアシス」というものとする)。このため、
画面水平方向の高周波数の雑音を低減できるのみ
であつた。
及びデイエンフアシス回路8は、第6図に示す画
面25内のP点の信号に対し、F.Eで示す如く同
じ水平走査線上の少しずつ位置的に遅れた複数の
信号(P点よりも左側に表示される信号)を差し
引いたり、又は加算したりしており、また第5図
A,Bに示す如きバツクワード型トランスバーサ
ルフイルタを使用した場合は第6図にB,Eで示
す如くP点よりも右側に表示される同じ水平走査
線上の少しずつ位置的に進んだ複数の信号を差し
引いたり、又は加算しており、いずれも1水平走
査線内の信号間でプリエンスフアシス又はデイエ
ンフアシスを行なつている(これを便宜上、「水
平エンフアシス」というものとする)。このため、
画面水平方向の高周波数の雑音を低減できるのみ
であつた。
また、プリエンフアシス回路2は高域周波数成
分を相対的に増強するので、例えば第7図Aに示
すような波形をプリエンフアシスすると、その出
力信号波形は同図Bに示す如くオーバーシユート
を生ずる。オーバーシユートを起した黒から白へ
の立上り部分では、FM変調回路3の出力FM信
号の瞬時周波数が極めて高くなり、このFM信号
が磁気テープ5に記録,再生されると、上記のオ
ーバーシユートが或る一定レベルを越えた場合
は、FM復調回路7の入力段のリミツタのスライ
ス域をはずれてリミツタ出力に信号の欠如部分を
生じ、これがFM復調回路7では低い周波数とし
てFM復調される結果、FM復調出力が黒に落ち
込んでしまう、所謂反転現象が生ずることが知ら
れている。
分を相対的に増強するので、例えば第7図Aに示
すような波形をプリエンフアシスすると、その出
力信号波形は同図Bに示す如くオーバーシユート
を生ずる。オーバーシユートを起した黒から白へ
の立上り部分では、FM変調回路3の出力FM信
号の瞬時周波数が極めて高くなり、このFM信号
が磁気テープ5に記録,再生されると、上記のオ
ーバーシユートが或る一定レベルを越えた場合
は、FM復調回路7の入力段のリミツタのスライ
ス域をはずれてリミツタ出力に信号の欠如部分を
生じ、これがFM復調回路7では低い周波数とし
てFM復調される結果、FM復調出力が黒に落ち
込んでしまう、所謂反転現象が生ずることが知ら
れている。
このため、従来はオーバーシユートの先端の振
幅が所定値以上にならないようにクリツプする回
路がFM変調回路3の入力段に設けられていた
が、従来は水平エンフアシスであつたため、雑音
低減効果は十分ではなく、S/N比をより良くし
ようとするためにはクリツプを深くかけざるを得
ず、このため波形の立上り、立上りのエツジにお
いて何らかの画質劣化を伴うという問題点があつ
た。
幅が所定値以上にならないようにクリツプする回
路がFM変調回路3の入力段に設けられていた
が、従来は水平エンフアシスであつたため、雑音
低減効果は十分ではなく、S/N比をより良くし
ようとするためにはクリツプを深くかけざるを得
ず、このため波形の立上り、立上りのエツジにお
いて何らかの画質劣化を伴うという問題点があつ
た。
そこで、本発明は画面垂直方向又は斜め方向の
信号間で減算,加算を行なつてプリエンフアシ
ス,デイエンフアシスを行なうことにより、上記
の問題点を解決した映像信号記録再生装置を提供
することを目的とする。
信号間で減算,加算を行なつてプリエンフアシ
ス,デイエンフアシスを行なうことにより、上記
の問題点を解決した映像信号記録再生装置を提供
することを目的とする。
問題点を解決するための手段
本発明は、プリエンフアシス回路を、垂直方向
の空間周波数の高域成分が低減成分に比し相対的
にレベル増強された特性を有する構成とし、デイ
エンフアシス回路を垂直方向の空間周波数の高域
成分が低減成分に比し相対的にレベル減衰された
特性であつて該プリエンフアシス回路の垂直方向
の空間周波数対レベル特性と相補的な特性を有す
る構成としたものであり、以下その各実施例につ
いて第8図以下の図面と共に説明する。
の空間周波数の高域成分が低減成分に比し相対的
にレベル増強された特性を有する構成とし、デイ
エンフアシス回路を垂直方向の空間周波数の高域
成分が低減成分に比し相対的にレベル減衰された
特性であつて該プリエンフアシス回路の垂直方向
の空間周波数対レベル特性と相補的な特性を有す
る構成としたものであり、以下その各実施例につ
いて第8図以下の図面と共に説明する。
実施例
第8図は本発明装置におけるプリエンフアシス
回路の一実施例のブロツク系統図を示す。同図
中、入力端子26に入来した記録されるべき映像
信号は減算回路27の一方の入力端子に供給され
る一方、加算回路28を通して遅延回路29に供
給される。遅延回路29は1水平走査期間(1
H)又はそれよりも若干異なる1H近傍の一定期
間の遅延時間特性を有している。この遅延回路2
9より取り出された遅延映像信号は係数K1(ただ
しK1<1)を乗ずる係数回路(減衰回路)30
により減衰されてから加算回路28に供給され、
ここで入力端子26よりの映像信号と加算合成さ
れた後、再び遅延回路29に供給される。また遅
延回路29の出力遅延映像信号は係数K2を乗ず
る係数回路31を通して減算回路27の他方の入
力端子に供給される。
回路の一実施例のブロツク系統図を示す。同図
中、入力端子26に入来した記録されるべき映像
信号は減算回路27の一方の入力端子に供給され
る一方、加算回路28を通して遅延回路29に供
給される。遅延回路29は1水平走査期間(1
H)又はそれよりも若干異なる1H近傍の一定期
間の遅延時間特性を有している。この遅延回路2
9より取り出された遅延映像信号は係数K1(ただ
しK1<1)を乗ずる係数回路(減衰回路)30
により減衰されてから加算回路28に供給され、
ここで入力端子26よりの映像信号と加算合成さ
れた後、再び遅延回路29に供給される。また遅
延回路29の出力遅延映像信号は係数K2を乗ず
る係数回路31を通して減算回路27の他方の入
力端子に供給される。
減算回路27は入力端子26よりの入力映像信
号から係数回路31の出力映像信号を差し引く動
作を行ない、それにより得た映像信号を出力端子
32へ出力する。この出力端子32へ出力される
映像信号は、入力端子26の入力映像信号に対
し、遅延回路29のの遅延時間をτとすると、
τ,2τ,3τ,…,nτずつ過去の信号を少しずつ
減算された映像信号である。すなわち、上記の遅
延時間τを1Hに選定した場合は、出力映像信号
は第10図に示す画面25内のP点で表示される
信号に対し、画面垂直方向の1H,2H,…nH前
の信号(第10図に黒点で示す)を少しずつ減算
された信号であり、これにより第8図に示すプリ
エンフアシス回路は画面垂直方向の空間周波数の
高域成分が低減成分に比し増強された特性を有す
る。
号から係数回路31の出力映像信号を差し引く動
作を行ない、それにより得た映像信号を出力端子
32へ出力する。この出力端子32へ出力される
映像信号は、入力端子26の入力映像信号に対
し、遅延回路29のの遅延時間をτとすると、
τ,2τ,3τ,…,nτずつ過去の信号を少しずつ
減算された映像信号である。すなわち、上記の遅
延時間τを1Hに選定した場合は、出力映像信号
は第10図に示す画面25内のP点で表示される
信号に対し、画面垂直方向の1H,2H,…nH前
の信号(第10図に黒点で示す)を少しずつ減算
された信号であり、これにより第8図に示すプリ
エンフアシス回路は画面垂直方向の空間周波数の
高域成分が低減成分に比し増強された特性を有す
る。
次にデイエンフアシス回路につき説明するに、
第9図は本発明装置におけるデイエンフアシス回
路の一実施例を示す。同図中、入力端子33には
第8図示のプリエンフアシス回路によりプリエン
フアシスされた後、FM変調器、磁気テープ、
FM復調器を夫々経て得られた復調映像信号が入
来し、この復調映像信号が加算回路34及び35
に夫々供給される。加算回路35は係数回路(減
衰回路)37により減衰された遅延映像信号と入
力復調映像信号との加算を行なつて得た信号を遅
延回路36へ供給する。遅延回路36は遅延回路
29と同一の一定遅延時間τだけ入力加算信号を
遅延して係数回路37及び38に夫々供給する。
第9図は本発明装置におけるデイエンフアシス回
路の一実施例を示す。同図中、入力端子33には
第8図示のプリエンフアシス回路によりプリエン
フアシスされた後、FM変調器、磁気テープ、
FM復調器を夫々経て得られた復調映像信号が入
来し、この復調映像信号が加算回路34及び35
に夫々供給される。加算回路35は係数回路(減
衰回路)37により減衰された遅延映像信号と入
力復調映像信号との加算を行なつて得た信号を遅
延回路36へ供給する。遅延回路36は遅延回路
29と同一の一定遅延時間τだけ入力加算信号を
遅延して係数回路37及び38に夫々供給する。
係数回路37は上記遅延映像信号に対して1よ
りも小なる値の係数L1を乗ずることによつて減
衰した遅延映像信号を得る減衰回路で、その減衰
遅延映像信号を加算回路35に供給する。他方、
係数回路38は上記遅延回路36の出力遅延映像
信号に対して係数L2を乗ずることによつて入力
端子33の入力復調映像信号レベルよりも相対的
に増強した信号を生成し、この信号を加算回路3
4へ供給する。加算回路34は入力復調映像信号
と係数回路38の出力信号との加算信号を取り出
し、デイエンフアシスされた映像信号として出力
端子39へ出力する。このデイエンフアシス回路
は、入力復調映像信号に対して、τ,2τ,…,
nτ前の信号を少しずつ加算することにより、画
面垂直方向の空間周波数の高域成分が低減成分に
比し減衰された特性が付与された映像信号を出力
することになり、その垂直方向の空間周波数対レ
ベル特性は第8図に示したプリエンフアシス回路
のそれと相補的な特性に選定される。一例とし
て、遅延回路29,36の遅延時間τを1Hとし、
係数K1を0.76,K2を7.3としたときは、係数L1は
0.87,L2は5.7に選定される。この場合は第8図
のプリエンフアシス回路により垂直方向の空間周
波数の高域成分が低減成分に比し略2倍にレベル
増強され、第9図のデイエンフアシス回路により
該高域成分が低域成分に比し略2倍にレベル減衰
される。
りも小なる値の係数L1を乗ずることによつて減
衰した遅延映像信号を得る減衰回路で、その減衰
遅延映像信号を加算回路35に供給する。他方、
係数回路38は上記遅延回路36の出力遅延映像
信号に対して係数L2を乗ずることによつて入力
端子33の入力復調映像信号レベルよりも相対的
に増強した信号を生成し、この信号を加算回路3
4へ供給する。加算回路34は入力復調映像信号
と係数回路38の出力信号との加算信号を取り出
し、デイエンフアシスされた映像信号として出力
端子39へ出力する。このデイエンフアシス回路
は、入力復調映像信号に対して、τ,2τ,…,
nτ前の信号を少しずつ加算することにより、画
面垂直方向の空間周波数の高域成分が低減成分に
比し減衰された特性が付与された映像信号を出力
することになり、その垂直方向の空間周波数対レ
ベル特性は第8図に示したプリエンフアシス回路
のそれと相補的な特性に選定される。一例とし
て、遅延回路29,36の遅延時間τを1Hとし、
係数K1を0.76,K2を7.3としたときは、係数L1は
0.87,L2は5.7に選定される。この場合は第8図
のプリエンフアシス回路により垂直方向の空間周
波数の高域成分が低減成分に比し略2倍にレベル
増強され、第9図のデイエンフアシス回路により
該高域成分が低域成分に比し略2倍にレベル減衰
される。
上記の遅延回路29及び36の遅延時間を1H
に選定したときは、本発明装置により第10図に
示す画面25内のP点の信号は同図に黒点で示す
1Hの整数倍前の時点の信号と減算又は加算され
るプリエンフアシスとデイエンフアシスを行なわ
れる(以下、これを便宜上、「垂直エンフアシス」
というものとする)。
に選定したときは、本発明装置により第10図に
示す画面25内のP点の信号は同図に黒点で示す
1Hの整数倍前の時点の信号と減算又は加算され
るプリエンフアシスとデイエンフアシスを行なわ
れる(以下、これを便宜上、「垂直エンフアシス」
というものとする)。
この垂直エンフアシスは画面垂直方向に雑音が
平均化され、従来の水平エンフアシスに比し、第
2図B、第3図Bに示す周波数(水平方向の空間
周波数)2よりも低い周波数に亘つてまで雑音低
減の効果がある。
平均化され、従来の水平エンフアシスに比し、第
2図B、第3図Bに示す周波数(水平方向の空間
周波数)2よりも低い周波数に亘つてまで雑音低
減の効果がある。
次にこの雑音低減効果について更に詳細に説明
する。第8図に示プリエンフアシス回路の周波数
特性は第16図に示す如くくし形状の周波数特性
になる。同図に示す如く、時定数Tとエンフアシ
ス量Xとにより周波数特性が決まり、またこれら
は独立に調整できる。ここで、上記時定数T、エ
ンフアシス量Xは係数K1,K2によつて定まる。
する。第8図に示プリエンフアシス回路の周波数
特性は第16図に示す如くくし形状の周波数特性
になる。同図に示す如く、時定数Tとエンフアシ
ス量Xとにより周波数特性が決まり、またこれら
は独立に調整できる。ここで、上記時定数T、エ
ンフアシス量Xは係数K1,K2によつて定まる。
これにより、前記周波数1を約122kHzとし、前
記周波数2を約612kHzでエンフアシスを行なう現
行VTRを例にとると、従来の水平エンフアシス
ではデイエンフアシス回路によるノイズ低減効果
は第3図Bに示した周波数特性からわかるように
約122kHz始まり、約612kHzから以上では1/5(≒
14dB)の効果があるが、1≒=122kHz以下の低
周波数成分のノイズは、全く改善されない。
記周波数2を約612kHzでエンフアシスを行なう現
行VTRを例にとると、従来の水平エンフアシス
ではデイエンフアシス回路によるノイズ低減効果
は第3図Bに示した周波数特性からわかるように
約122kHz始まり、約612kHzから以上では1/5(≒
14dB)の効果があるが、1≒=122kHz以下の低
周波数成分のノイズは、全く改善されない。
これに対し、本実施例によれば、第9図に示す
デイエンフアシス回路の周波数特性は第16図と
相補的な周波数特性となるから、1付近以下の低
周波数成分のノイズが低減される。
デイエンフアシス回路の周波数特性は第16図と
相補的な周波数特性となるから、1付近以下の低
周波数成分のノイズが低減される。
すなわち、この垂直エンフアシスは垂直方向の
高域ノイズ成分を低減させるのだが、この効果を
水平方向から観測したならば、水平方向のノイズ
成分を全帯域に亘つて低減したことになる。
高域ノイズ成分を低減させるのだが、この効果を
水平方向から観測したならば、水平方向のノイズ
成分を全帯域に亘つて低減したことになる。
例えば、第17図Aに示す三角ノイズが入力さ
れた場合、従来の水平エンフアシスにより同図B
に示す如くノイズ低減動作が行なわれるが、低減
成分のノイズ低減効果はないのに対し、本発明の
垂直エンフアシスによれば同図Cに示す如く全帯
域に亘つてノイズ低減効果が得られる。更に、こ
の垂直エンフアシスに水平エンフアシスも併用す
ると、第17図Dに示す如くより一層ノイズ低減
効果がある。
れた場合、従来の水平エンフアシスにより同図B
に示す如くノイズ低減動作が行なわれるが、低減
成分のノイズ低減効果はないのに対し、本発明の
垂直エンフアシスによれば同図Cに示す如く全帯
域に亘つてノイズ低減効果が得られる。更に、こ
の垂直エンフアシスに水平エンフアシスも併用す
ると、第17図Dに示す如くより一層ノイズ低減
効果がある。
また、遅延回路29及び36の遅延時間τを
1Hよりも若干長くした場合は、第11図に示す
如く、画面25内のP点の信号は本発明装置によ
りで示す左斜め上方向の直線上の黒点で示す位
置の信号との間で減算又は加算されることにな
り、(これを便宜上、「左斜めエンフアシス」とい
う)、他方遅延時間τを1Hよりも若干短くした場
合は第11図にで示す右斜め上方向の直線上の
黒点で示す位置の信号との間で減算又は加算され
ることになる(これを便宜上、「右斜めエンフア
シス」という)。同じフイールドの相隣る2本の
水平走査線の画面上での垂直方向の距離(間隔)
だけ水平方向に走査するのに要する時間は180ns
であり、1H(=63.5μs)に比し僅かな時間であ
り、前記遅延時間τを1Hよりもこの時間180ns分
長くあるいは短く選定した場合は画面垂直方向に
対し45゜傾斜した左斜めエンフアシス又は右斜め
エンフアシスが行なわれる。
1Hよりも若干長くした場合は、第11図に示す
如く、画面25内のP点の信号は本発明装置によ
りで示す左斜め上方向の直線上の黒点で示す位
置の信号との間で減算又は加算されることにな
り、(これを便宜上、「左斜めエンフアシス」とい
う)、他方遅延時間τを1Hよりも若干短くした場
合は第11図にで示す右斜め上方向の直線上の
黒点で示す位置の信号との間で減算又は加算され
ることになる(これを便宜上、「右斜めエンフア
シス」という)。同じフイールドの相隣る2本の
水平走査線の画面上での垂直方向の距離(間隔)
だけ水平方向に走査するのに要する時間は180ns
であり、1H(=63.5μs)に比し僅かな時間であ
り、前記遅延時間τを1Hよりもこの時間180ns分
長くあるいは短く選定した場合は画面垂直方向に
対し45゜傾斜した左斜めエンフアシス又は右斜め
エンフアシスが行なわれる。
左斜めエンフアシスが右斜めエンフアシスのい
ずれの場合も、プリエンフアシス回路及びデイエ
ンフアシス回路の水平方向の空間周波数対レベル
特性のみならず、垂直方向の空間周波数対レベル
特性も前記の所要の特性が得られ、水平エンフア
シスに比し低い周波数まで雑音を低減できる。
ずれの場合も、プリエンフアシス回路及びデイエ
ンフアシス回路の水平方向の空間周波数対レベル
特性のみならず、垂直方向の空間周波数対レベル
特性も前記の所要の特性が得られ、水平エンフア
シスに比し低い周波数まで雑音を低減できる。
また一般に映像信号は強い垂直相関性がある。
その場合、1H内の原映像信号波形が第12図A
に示す波形であると、左斜めプリエンフアシスは
同図Bに示す如き従来のプリエンフアシス回路と
同じオーバーシユートをプリエンフアシスされた
映像信号に生じさせるが、そのオーバーシユート
のレベルは水平プリエンフアシスを行なう従来に
比し、垂直方向にもプリエンフアシスが行なわれ
る結果低く抑えることができる。他方、右斜めプ
リエンフアシスは第12図Cに示す如くプリシユ
ートを出力映像信号中に生じさせる。従つて、こ
の右斜めエンフアシスは作りにくいプリシユート
を作ることができ、これにより記録再生映像信号
波形の改善に役立てることができる。
その場合、1H内の原映像信号波形が第12図A
に示す波形であると、左斜めプリエンフアシスは
同図Bに示す如き従来のプリエンフアシス回路と
同じオーバーシユートをプリエンフアシスされた
映像信号に生じさせるが、そのオーバーシユート
のレベルは水平プリエンフアシスを行なう従来に
比し、垂直方向にもプリエンフアシスが行なわれ
る結果低く抑えることができる。他方、右斜めプ
リエンフアシスは第12図Cに示す如くプリシユ
ートを出力映像信号中に生じさせる。従つて、こ
の右斜めエンフアシスは作りにくいプリシユート
を作ることができ、これにより記録再生映像信号
波形の改善に役立てることができる。
ところで、本発明装置により垂直エンフアシス
や斜めエンフアシスを行なうためにあたり注意す
べきは伝送系に歪み等があつたときに生ずるスミ
ア現象である。すなわち、プリエンフアシス回路
で加えた垂直方向の信号成分と、デイエンフアシ
ス回路で減衰させるべき垂直方向の信号成分とが
一致しなかつた場合、加えた信号成分、減じた信
号成分がそのままスミアとなる。このスミア現象
は、例えば第13図に示す画面25内のP点の信
号に対して同図にで示す如く垂直方向にエンフ
アシスを行なつた場合、で示す垂直方向にP点
の画像のエツジから尾を引くような画像を生じさ
せる現象である。
や斜めエンフアシスを行なうためにあたり注意す
べきは伝送系に歪み等があつたときに生ずるスミ
ア現象である。すなわち、プリエンフアシス回路
で加えた垂直方向の信号成分と、デイエンフアシ
ス回路で減衰させるべき垂直方向の信号成分とが
一致しなかつた場合、加えた信号成分、減じた信
号成分がそのままスミアとなる。このスミア現象
は、例えば第13図に示す画面25内のP点の信
号に対して同図にで示す如く垂直方向にエンフ
アシスを行なつた場合、で示す垂直方向にP点
の画像のエツジから尾を引くような画像を生じさ
せる現象である。
そこで、本発明装置の他の実施例では、第14
図に示す回路を第8図、第9図の遅延回路29,
36に代えて使用する。第14図において、入力
端子41に入来した映像信号は遅延回路42によ
り1H又はその近傍の時間だけ遅延された後、フ
イルタ回路43に供給される。このフイルタ回路
43はCRを用いたフイルタ又はトランスバーサ
ルフイルタであり、低減周波数に対して高域周波
数を相対的に減衰させる高域減衰特性を有してお
り、入力される遅延映像信号の高周波数成分を減
衰させてなまつた波形の遅延映像信号を出力端子
44へ出力する。出力端子44の出力遅延映像信
号はプリエンフアシス回路では前記係数回路3
0,31に夫々供給され、デイエンフアシス回路
では前記係数回路37,38に夫々供給される。
図に示す回路を第8図、第9図の遅延回路29,
36に代えて使用する。第14図において、入力
端子41に入来した映像信号は遅延回路42によ
り1H又はその近傍の時間だけ遅延された後、フ
イルタ回路43に供給される。このフイルタ回路
43はCRを用いたフイルタ又はトランスバーサ
ルフイルタであり、低減周波数に対して高域周波
数を相対的に減衰させる高域減衰特性を有してお
り、入力される遅延映像信号の高周波数成分を減
衰させてなまつた波形の遅延映像信号を出力端子
44へ出力する。出力端子44の出力遅延映像信
号はプリエンフアシス回路では前記係数回路3
0,31に夫々供給され、デイエンフアシス回路
では前記係数回路37,38に夫々供給される。
本実施例によれば、遅延映像信号波形がなまら
せられて出力されるから、遅延回路42の遅延時
間によつて定まる画面垂直方向又は垂直と水平と
の間の斜め方向のいずれか一方向のエンフアシス
に対し、その方向とわずかに異なつた各方向のエ
ンフアシスが加え合わせられることになる。この
場合、フイルタ回路43として第3図Aに示す如
き構成のCRを用いた高域減衰回路を使用した場
合は、遅延映像信号が更に僅かに遅延されるの
で、遅延回路42の遅延時間によつて定まる特定
の一方向に対して画面左側のみの各方向に信号成
分が加え合わせられる。他方、フイルタ回路43
として高域減衰特性を示すトランスバーサルフイ
ルタを使用した場合は、遅延回路42の出力遅延
映像信号に対して時間的に僅かに進んだ信号と遅
れた信号とを得ることができ、上記特定の一方向
に対して画面上左右対称の各方向の信号成分を加
え合わせるようにすることが可能である。
せられて出力されるから、遅延回路42の遅延時
間によつて定まる画面垂直方向又は垂直と水平と
の間の斜め方向のいずれか一方向のエンフアシス
に対し、その方向とわずかに異なつた各方向のエ
ンフアシスが加え合わせられることになる。この
場合、フイルタ回路43として第3図Aに示す如
き構成のCRを用いた高域減衰回路を使用した場
合は、遅延映像信号が更に僅かに遅延されるの
で、遅延回路42の遅延時間によつて定まる特定
の一方向に対して画面左側のみの各方向に信号成
分が加え合わせられる。他方、フイルタ回路43
として高域減衰特性を示すトランスバーサルフイ
ルタを使用した場合は、遅延回路42の出力遅延
映像信号に対して時間的に僅かに進んだ信号と遅
れた信号とを得ることができ、上記特定の一方向
に対して画面上左右対称の各方向の信号成分を加
え合わせるようにすることが可能である。
従つて、遅延回路42の遅延時間を1Hとし、
フイルタ回路43をトランスバーサルフイルタで
構成した場合は、第15図に示す画面25内の点
Pの信号に対して特定の一方向として同図にVで
示す垂直方向の各信号が差し引かれ、あるいは加
算されると同時に、垂直方向に対して両側に僅か
に角度の異なつた方向の各信号が差し引かれ、あ
るいは加算されることになる。このように、デイ
エンフアシス回路で減衰させるべき垂直方向の信
号成分をフイルタ回路43にて水平方向になまら
せることにより広げ、プリエンフアシス回路で加
えた垂直方向の信号成分を相殺することにより、
前記したスミア現象を軽減することができる。
フイルタ回路43をトランスバーサルフイルタで
構成した場合は、第15図に示す画面25内の点
Pの信号に対して特定の一方向として同図にVで
示す垂直方向の各信号が差し引かれ、あるいは加
算されると同時に、垂直方向に対して両側に僅か
に角度の異なつた方向の各信号が差し引かれ、あ
るいは加算されることになる。このように、デイ
エンフアシス回路で減衰させるべき垂直方向の信
号成分をフイルタ回路43にて水平方向になまら
せることにより広げ、プリエンフアシス回路で加
えた垂直方向の信号成分を相殺することにより、
前記したスミア現象を軽減することができる。
応用例
本発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば係数回路31,38を削除し、その代
りに入力端子26,33と減算回路27、加算回
路34との間に減衰回路を夫々設けるようにして
もよい。また遅延回路42をフイルタ回路43の
後段に縦続接続してもよい。
く、例えば係数回路31,38を削除し、その代
りに入力端子26,33と減算回路27、加算回
路34との間に減衰回路を夫々設けるようにして
もよい。また遅延回路42をフイルタ回路43の
後段に縦続接続してもよい。
効 果
上述の如く、本発明によれば、垂直エンフアシ
ス又は斜めエンフアシスを行なつているので、従
来の水平エンフアシスに比し、より低い周波数
(水平方向の空間周波数)に亘つてまで記録再生
される映像信号中の雑音を低減することができ、
またこれに関連してFM変調回路の入力段のクリ
ツプ回路のクリツプレベルをあまり深くかけなく
ともよくなり、従来に比し波形の立上り、立下り
のエツジにおける画質劣化を少なくすることがで
きる等の特長を有するものである。
ス又は斜めエンフアシスを行なつているので、従
来の水平エンフアシスに比し、より低い周波数
(水平方向の空間周波数)に亘つてまで記録再生
される映像信号中の雑音を低減することができ、
またこれに関連してFM変調回路の入力段のクリ
ツプ回路のクリツプレベルをあまり深くかけなく
ともよくなり、従来に比し波形の立上り、立下り
のエツジにおける画質劣化を少なくすることがで
きる等の特長を有するものである。
第1図は一般的な映像信号記録再生装置の映像
回路系の概略を示すブロツク系統図、第2図A,
Bは夫々従来のプリエンフアシス回路及びその周
波数特性を示す図、第3図A,Bは夫々従来のデ
イエンフアシス回路及びその周波数特性を示す
図、第4図A,Bは夫々プリエンフアシス回路、
デイエンフアシス回路に使用し得るフオワード型
トランスバーサルフイルタの各例を示すブロツク
系統図、第5図A,Bは夫々プリエンフアシス回
路、デイエンフアシス回路に使用し得るバツクワ
ード型トランスバーサルフイルタの各例を示すブ
ロツク系統図、第6図は従来のプリエンフアシ
ス、デイエンフアシス方法を説明する図、第7図
A,Bは従来のプリエンフアシス回路の入力信号
及び出力信号波形を示す図、第8図及び第9図は
夫々本発明装置におけるプリエンフアシス回路及
びデイエンフアシス回路の一実施例を示すブロツ
ク系統図、第10図、第11図及び第15図は
夫々本発明装置におけるプリエンフアシス、デイ
エンフアシスの方法の各実施例を説明する図、第
12図A〜Cは夫々斜めプリエンフアシスのとき
の入力信号及び出力信号波形を示す図、第13図
はスミア現象を説明する図、第14図は本発明装
置の要部の他の実施例を示すブロツク系統図、第
16図は第8図図示回路の周波数特性図、第17
図は入力三角ノイズに対する水平エンフアシス、
垂直エンフアシス等によるノイズ低減効果説明図
である。 1……映像信号入力端子、2……プリエンフア
シス回路、5……磁気テープ、8……デイエンフ
アシス回路、9……映像信号出力端子、111〜
11n,161〜16n……遅延回路、121〜1
2n,171〜17n……係数回路(アツテネー
タ)、26……映像信号入力端子、27……減算
回路、28,34,35……加算回路、29,3
6,42……遅延回路、30,37……係数回路
(減衰回路)、31,38……係数回路、32,3
9,44……出力端子、33……復調映像信号入
力端子、43……フイルタ回路。
回路系の概略を示すブロツク系統図、第2図A,
Bは夫々従来のプリエンフアシス回路及びその周
波数特性を示す図、第3図A,Bは夫々従来のデ
イエンフアシス回路及びその周波数特性を示す
図、第4図A,Bは夫々プリエンフアシス回路、
デイエンフアシス回路に使用し得るフオワード型
トランスバーサルフイルタの各例を示すブロツク
系統図、第5図A,Bは夫々プリエンフアシス回
路、デイエンフアシス回路に使用し得るバツクワ
ード型トランスバーサルフイルタの各例を示すブ
ロツク系統図、第6図は従来のプリエンフアシ
ス、デイエンフアシス方法を説明する図、第7図
A,Bは従来のプリエンフアシス回路の入力信号
及び出力信号波形を示す図、第8図及び第9図は
夫々本発明装置におけるプリエンフアシス回路及
びデイエンフアシス回路の一実施例を示すブロツ
ク系統図、第10図、第11図及び第15図は
夫々本発明装置におけるプリエンフアシス、デイ
エンフアシスの方法の各実施例を説明する図、第
12図A〜Cは夫々斜めプリエンフアシスのとき
の入力信号及び出力信号波形を示す図、第13図
はスミア現象を説明する図、第14図は本発明装
置の要部の他の実施例を示すブロツク系統図、第
16図は第8図図示回路の周波数特性図、第17
図は入力三角ノイズに対する水平エンフアシス、
垂直エンフアシス等によるノイズ低減効果説明図
である。 1……映像信号入力端子、2……プリエンフア
シス回路、5……磁気テープ、8……デイエンフ
アシス回路、9……映像信号出力端子、111〜
11n,161〜16n……遅延回路、121〜1
2n,171〜17n……係数回路(アツテネー
タ)、26……映像信号入力端子、27……減算
回路、28,34,35……加算回路、29,3
6,42……遅延回路、30,37……係数回路
(減衰回路)、31,38……係数回路、32,3
9,44……出力端子、33……復調映像信号入
力端子、43……フイルタ回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 プリエンフアシス回路を通した映像信号を周
波数変調して得た被変調波を記録媒体に記録し、
該記録媒体から再生した被変調波をFM復調した
後デイエンフアシス回路を通して再生映像信号を
得る記録再生装置において、該プリエンフアシス
回路は、1水平走査期間又はその近傍の一定時間
遅延する第1の遅延回路の出力遅延映像信号を第
1の減衰回路を通して入力映像信号に加算し、そ
の加算信号を該第1の遅延回路に供給すると共
に、該遅延映像信号を該入力映像信号に対して相
対的にレベル増強して該入力映像信号との減算を
行ない、該減算により得た映像信号を出力する構
成とし、該デイエンフアシス回路は、上記一定時
間と同じ時間遅延する第2の遅延回路の出力遅延
映像信号を第2の減衰回路を通して入力復調映像
信号に加算し、その加算信号を該第2の遅延回路
に供給すると共に、該第2の遅延回路の出力遅延
映像信号を該デイエンフアシス回路の入力復調映
像信号に対して相対的にレベル増強して該入力複
調映像信号との加算を行ない、該加算により得た
映像信号を出力する構成としたことを特徴とする
映像信号記録再生装置。 2 プリエンフアシス回路を通した映像信号を周
波数変調して得た被変調波を記録媒体に記録し、
該記録媒体から再生した被変調波をFM復調した
後デイエンフアシス回路を通して再生映像信号を
得る記録再生装置において、該プリエンフアシス
回路は、1水平走査期間又はその近傍の一定時間
遅延する第1の遅延回路と高域減衰特性を有する
第1のフイルタ回路とが縦続接続されてなる第1
の回路の出力遅延映像信号を第1の減衰回路を通
して入力映像信号に加算し、その加算信号を該第
1の回路に供給すると共に、該遅延映像信号を該
入力映像信号に対して相対的にレベル増強して該
入力映像信号との減算を行ない、該減算により得
た映像信号を出力する構成とし、該デイエンフア
シス回路は、上記一定時間と同じ時間遅延する第
2の遅延回路と高域減衰特性を有する第2のフイ
ルタ回路とが縦続接続されてなる第2の回路の出
力遅延映像信号を第2の減衰回路を通して入力復
調映像信号に加算し、その加算信号を該第2の遅
延回路に供給すると共に、該第2の回路の出力遅
延映像信号を該デイエンフアシス回路の入力復調
映像信号に対して相対的にレベル増強して該入力
復調映像信号との加算を行ない、該加算により得
た映像信号を出力する構成としたことを特徴とす
る映像信号記録再生装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58018567A JPS59144288A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | 映像信号記録再生装置 |
US06/576,155 US4607285A (en) | 1983-02-07 | 1984-02-02 | Noise reducing system for video signal |
FR8401901A FR2540697B1 (fr) | 1983-02-07 | 1984-02-07 | Dispositif de reduction du bruit pour un signal video |
DE3404100A DE3404100C2 (de) | 1983-02-07 | 1984-02-07 | Rauschreduzieranordnung für ein Videosignal |
GB08403148A GB2137846B (en) | 1983-02-07 | 1984-02-07 | Noise reducing system for a video signal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58018567A JPS59144288A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | 映像信号記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144288A JPS59144288A (ja) | 1984-08-18 |
JPH023356B2 true JPH023356B2 (ja) | 1990-01-23 |
Family
ID=11975199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58018567A Granted JPS59144288A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | 映像信号記録再生装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
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