JP2901114B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2901114B2
JP2901114B2 JP4302473A JP30247392A JP2901114B2 JP 2901114 B2 JP2901114 B2 JP 2901114B2 JP 4302473 A JP4302473 A JP 4302473A JP 30247392 A JP30247392 A JP 30247392A JP 2901114 B2 JP2901114 B2 JP 2901114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ)等の磁気記録再生装置に係り、特に、再生画
質の向上に大いに貢献可能なVTRのイコライザに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】VTRにおいてFM信号の振幅等化等に
用いられるイコライザの従来技術としては、例えば特開
平2−18755号公報が挙げられる。この先願の公報
中には、RFイコライザの特性の低域強調度を、再生信
号の振幅に応じて制御することが記載されているも、開
示されている回路は単純なコサインイコライザで構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した先願
による従来技術では、イコライザ特性の低域強調度を再
生信号の振幅に応じて制御することは示されているが、
イコライザ特性のピーク周波数を再生信号の振幅に応じ
て制御しつつ、反転余裕度を確保することについては何
等の考慮も払われていない。また、上記先願公報の実施
例中に開示されている回路は単純なコサインイコライザ
で構成されているため、再生信号の振幅に応じて制御で
きる特性の自由度が低く、所望の特性が得られず、例え
ば出力の非常に小さい減磁テープ等を再生した場合充分
に反転余裕度を確保することができない、あるいは高出
力テープにおける解像度の改善量が小さいなどという問
題があった。
【0004】従って、本発明の解決すべき技術的課題は
上記した従来技術のもつ問題点を解消することにあり、
その目的とするところは、従来技術の問題である特性の
自由度が低いことを改善することにある。また、本発明
の目的とするところは、特にVTRのイコライザに必要
なピーク周波数の可変,周波数帯域の可変,下側帯波レ
ベルの可変を実現し、再生信号の振幅に応じてよりきめ
細やかにイコライザ特性を最適化することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】イコライザに用いられる
遅延線の長さを可変できるようにし、特性のピーク周波
数を再生信号の振幅に応じて制御するように構成する。
さらに、コサインイコライザに帰還回路と、下側帯波成
分加算回路とを設け、この両回路の係数を再生信号の振
幅に応じてそれぞれ制御するように構成する。また、こ
の制御感度をモード別に応じて変化させるように構成す
る。
【0006】
【作用】イコライザ特性のピーク周波数を、再生信号の
振幅に応じて制御することにより、再生信号レベルが標
準値より低い減磁テープを再生した場合でも充分な反転
余裕度を確保できる。また、コサインイコライザに帰還
回路を設けることにより周波数帯域の可変ができ、磁気
テープに応じて最適なイコライザ特性が実現できる。さ
らに下側帯波成分加算回路を設けることで、下側帯波成
分だけを制御することが可能となり、高出力テープにお
いて充分な解像度改善を図ることが出来る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図1〜図10に示した実施例
によって説明する。図1は、本発明を用いてVTRの輝
度信号FMイコライザを構成した場合の1実施例を示す
要部回路ブロック図である。
【0008】図1において、1は磁気テープ、2は磁気
記録再生ヘッド、3はプリアンプ、4は磁気記録再生ヘ
ッドの周波数特性を打ち消す特性を持ったHPF(High
passfilter)、5は再生FM信号のエンベロープレベル
を検出するエンベロープ検波回路、6はDCアンプ、7
はイコライザ特性の周波数帯域の鋭さQの制御感度を調
整するための利得調整用の可変抵抗、8はイコライザ特
性の下側帯波レベルの制御感度を調整するための利得調
整用の可変抵抗、9はイコライザ特性のピーク周波数の
制御感度を調整するための利得調整用の可変抵抗、10
はイコライザ特性のピーク周波数の制御範囲の上限値及
び下限値を制限するためのリミッタ回路、11はイコラ
イザ特性の下側帯波レベルの制御範囲の上限値及び下限
値を制限するためのリミッタ回路、12はコサインイコ
ライザ(波形等化回路)である。13はコサインイコラ
イザ12の入力端子、14はコサインイコライザ12の
出力端子、15はイコライザ特性のピーク周波数の制御
端子、16はイコライザ特性の下側帯波レベルの制御端
子、17はイコライザ特性の周波数帯域の鋭さQの制御
端子、18はFM信号の振幅を制限し位相情報だけを取
り出すFMリミッタ、19はFM復調器、20はディエ
ンファシス回路,ノイズキャンセル回路などを含むVT
Rのベースバンド信号処理回路系たるビデオ信号処理
部、21はVTRのビデオ出力端子である。またコサイ
ンイコライザ12の内部において、22,27はアナロ
グ信号の減算器、25,28,31はアナログ信号の加
算器、23,24は遅延時間がTの(f0 =1/(2
T);f0 はイコライザ特性のピーク周波数)遅延線、
26は1/2の係数器、30は値がK2の係数器、32
は値がK1の係数器、29はFM信号の下側帯波成分を
取り出すLPF(Low pass filter )である。
【0009】次に図1の回路の信号の流れについて説明
する。まず磁気テープ1及び磁気記録再生ヘッド2より
得られた再生FM信号は、プリアンプ2により信号処理
可能なレベルまで増幅される。この再生FM信号は2つ
に分けられ、まず一方は磁気記録再生ヘッド2の周波数
特性を打ち消す特性を持ったHPF4に入力され、再生
FM信号振幅のFMキャリア周波数に対する依存性が打
ち消される。次にこの信号の振幅に比例したDC電圧が
エンベロープ検波回路5によって取り出され、イコライ
ザ特性のピーク周波数の制御を行う系と、下側帯波レベ
ルの制御を行う系と、周波数帯域の鋭さQの制御を行う
系とに分けられる。イコライザ特性のピーク周波数の制
御を行う系においては、FM信号振幅に比例したDC電
圧がDCアンプ6により増幅され、さらに磁気記録再生
ヘッド2及びプリアンプ3の利得バラツキが利得調整用
可変抵抗9により打ち消された後、ピーク周波数の制御
範囲の上限値及び下限値を制限するためのリミッタ回路
10を介して、イコライザ特性のピーク周波数の制御端
子15に加えられる。同様に、下側帯波レベルの制御を
行う系においては、DCアンプ6,利得調整用可変抵抗
8,イコライザ特性の下側帯波レベルの制御範囲の上限
値及び下限値を制限するためのリミッタ回路11を介し
て、イコライザ特性の下側帯波レベルの制御端子16に
DC電圧が加えられる。また、周波数帯域の鋭さQの制
御を行う系においては、DCアンプ6,利得調整用可変
抵抗7を介して、イコライザ特性の周波数帯域の鋭さQ
の制御端子17にDC電圧が加えられる。
【0010】他方、プリアンプ3より得られた再生FM
信号は、AGC回路33によりFM信号の再生レベルの
バラツキが抑圧され、コサインイコライザ12の入力端
子13に加えられる。次にコサインイコライザ12によ
り、磁気記録再生過程で生じる高周波領域における振幅
低下や位相歪がキャンセルされ、出力端子14から取り
出される。出力端子14からの等化されたFM信号は、
FMリミッタ18,FM復調回路19によりビデオ信号
が得られ、ビデオ信号処理回路20によりディエンファ
シス,ノイズキャンセルなどの信号処理を行った後、ビ
デオ出力端子21から再生ビデオ信号が出力される。
【0011】次に、コサインイコライザ12内部の動作
について説明する。本実施例のコサインイコライザ12
内の遅延線23,24、及び加算器25、及び1/2係
数器26、そして減算器27で構成される回路はコサイ
ンイコライザまたはトランスバーサルフィルタとして一
般に知られている。本実施例におけるコサインイコライ
ザ12の回路は、上記のコサインイコライザまたはトラ
ンスバーサルフィルタに、K1なる係数器32及び減算
器22で構成される帰還回路と、加算器28,31、及
びK2なる係数器30、及びLPF29で構成される下
側帯波成分加算回路とを追加した構成となっている。上
記帰還回路は、係数器32のK1の値を可変することに
よりイコライザ特性の周波数帯域の鋭さQの制御を可能
とする為に設けられており、また上記下側帯波成分加算
回路は、係数器30のK2の値を可変することによりイ
コライザ特性の下側帯波レベルの制御を可能とする為に
設けられている。また、本実施例のコサインイコライザ
12は、制御端子15の端子電圧により遅延線23,2
4の長さが可変できるので、イコライザ特性のピーク周
波数の制御も可能となっている。ここで端子電圧とイコ
ライザ特性の関係は、制御端子17の電圧を増すと帰還
回路の係数器32のK1の値が小さくなり、帰還量が減
少してイコライザ特性の周波数帯域の鋭さQが下がり、
周波数帯域が広がるようになる。また制御端子16の電
圧を増すと下側帯波成分加算回路における係数器30の
K2の値が増加し、イコライザ特性の下側帯波領域の利
得が上昇するようになる。また制御端子15の電圧を増
すと遅延線23,24の長さが増して、イコライザ特性
のピーク周波数が小さくなる。また本実施例の場合プリ
アンプ3から得られた再生FM信号のエンベロープレベ
ルが増すと、それに比例して15,16,17の制御端
子の電圧が増すように設定してあるので、再生FM信号
振幅の比較的大きな磁気記録テープを再生したときは、
15,16,17の制御端子の電圧が増して、イコライ
ザ特性の周波数帯域が広がり、下側帯波領域の利得が上
昇し、ピーク周波数が小さくなる。
【0012】ここで本実施例においては、上記3つの制
御端子15,16,17について再生FM信号のエンベ
ロープレベルの検出信号を用いて制御する方法について
示した。しかし3つの内の2つを固定電圧として端子に
与え、残り1つの端子だけ単独に制御することも可能で
ある。またリッミタ回路10,11はDCアンプ6にそ
の特性を持たせることができるので削除することも可能
である。さらにDCアンプ6はエンベロープ検波回路5
の利得を調整することにより削除することも可能であ
る。また利得調整用の可変抵抗7,8,9は一括してエ
ンベロープ検波回路5とDCアンプ6の間に設けても良
い。またエンベロープ検波回路5とHPF4の間に設け
ても良い。
【0013】次に図2において、図1中のHPF4の特
性について説明する。図2は家庭用VTRのVHS(N
TSC)規格に適用した場合の再生FM信号の周波数特
性を示したものである。規格においてビデオ信号は、シ
ンク先端が3.4MHz,白ピークが4.4MHzに規
定されており、入力ビデオ信号が黒信号の場合3.7M
Hzとなるのでこの間の700kHzを変化することに
なる。よって磁気テープ1,磁気記録再生ヘッド2,プ
リアンプ3より得られる再生FM信号の周波数特性34
を通したときビデオ信号に依存して再生FM信号の振幅
が変化するため、そのエンベロープ検波電圧も変化して
上記イコライザ特性の制御が不安定になるという問題が
でる。そこで特性線35のようなHPF特性を持ったフ
ィルタ(HPF4)を通すことにより、特性線36のよ
うな平坦な特性を実現でき、イコライザ特性の制御を安
定にすることができる。
【0014】次に本実施例の特徴である上記3つの制御
端子の制御方法について詳細に説明する。まず図3はイ
コライザ特性のピーク周波数の制御方法について示した
ものであり、図3の(a)は磁気テープ1,磁気記録再
生ヘッド2,プリアンプ3より得られる再生FM信号の
スペクトラム、図3の(b)はイコライザ特性、図3の
(c)は再生信号の振幅が標準値より高い場合の等化後
のスペクトラム、図3の(d)は再生信号の振幅が標準
値より低い場合の等化後のスペクトラムである。また、
37はFM信号のキャリア成分、38は第1下側帯波成
分、39は第1上側帯波成分、40は再生FM信号振幅
の比較的大きな磁気記録テープを再生したときのイコラ
イザ特性、41は再生FM信号振幅の比較的小さな磁気
記録テープを再生したときのイコライザ特性である。ま
た、図3の(b)中で、f01,f02はそれぞれ特性線4
0,41のピーク周波数である。
【0015】図3の(a)に示す磁気記録再生系から得
られる再生FM信号を正しく復調するには、図3の
(b)のようなFM信号のキャリア信号周波数より少し
高い周波数にピークを持つイコライザ特性により、高域
の振幅低下を補正する必要がある。ここでイコライザの
ピーク周波数の設定は非常に重要であり、一般にピーク
周波数をFM信号の白ピーク(VHSでは4.4MH
z)に近づけるように低く設定すると、復調ビデオ信号
のS/Nはよくなるが、反面キャリア信号と下側帯波信
号の反転現象に対する余裕度が減少してしまう。又逆に
ピーク周波数をFM信号の白クリップ(VHSでは5.
4MHz)に近づけるように高く設定すると、反転現象
に対する余裕度はとれるものの、復調ビデオ信号のS/
Nが悪くなる。これに対し、本実施例を用いることによ
り上記の相反する問題を解決することが出来る。すなわ
ち、まず再生信号の振幅が標準値より高い場合は、FM
キャリアのC/Nが高く反転現象に対する余裕度がある
ので、ピーク周波数をf01のように低下させ、図3の
(c)のスペクトラムのようにキャリア成分37を中心
にピーキングし、復調ビデオ信号のS/Nを優先する。
逆に、再生信号の振幅が標準値より低い場合は、FMキ
ャリアのC/Nが低く反転現象に対する余裕度が少ない
ため、図3の(d)のスペクトラムのように白クリップ
付近の周波数をピーキングして、反転現象に対する余裕
度を優先するようにする。
【0016】次にピーク周波数の最小値f01,ピーク周
波数の最大値f02について説明する。図1の実施例のシ
ステムにおいて、イコライザ特性のピーク周波数の制御
範囲は最小値f01≧白ピーク周波数で、かつ最大値f02
≦白クリップ周波数とする必要がある。この理由として
は、最小値f01<白ピーク周波数となった場合は、磁気
記録再生系の周波数特性から極端に白クリップ周波数付
近の再生レベルが低下し、容易に反転現象を生じてしま
うためである。また、最大値f02>白クリップ周波数と
なった場合は、再生信号の帯域外の周波数をピーキング
することになるため、極端に復調ビデオ信号のS/Nが
悪くなるからである。よって、図4に示すようなエンベ
ロープ検波電圧−イコライザピーク周波数の特性を持っ
たリッミタ回路10を、図1のシステムに設ける必要が
ある。
【0017】図5はイコライザ特性の周波数帯域の鋭さ
Qの制御方法について示したものであり、図3の
(c),図3の(d)と同じく等化後のFM信号スペク
トラムである。再生信号の振幅が標準値より高い場合
は、前述の反転現象に対する余裕度は充分にあるので、
図5の(a)のようにイコライザの周波数帯域の鋭さQ
を下げ、帯域を広くして、FMキャリア37に対して第
1下側帯波成分38を持ち上げ、復調ビデオ信号の解像
度を改善している。また再生信号の振幅が標準値より低
い場合は、逆に図5の(b)のようにイコライザの周波
数帯域の鋭さQを上げ、帯域を狭くして、FMキャリア
37に対して第1下側帯波成分38を低下させ、反転現
象に対する余裕度を確保している。
【0018】図6及び図7はイコライザ特性の下側帯波
レベルの制御方法について示したものである。図6にお
いて42は再生信号の振幅が標準値より高い場合のイコ
ライザ特性、43は再生信号の振幅が標準値より低い場
合のイコライザ特性である。本実施例の図1の回路中の
イコライザ12においては、制御端子16の電圧を可変
することにより42から43の特性の間を自由に設定す
ることが出来る。このとき43の特性を実現する係数器
K2の値は0であり、一般のコサインイコライザに等し
い。また、42の特性を実現する係数器K2の値は本実
施例の場合は2.0である。図7は図5の(a),図5
の(b)と同じく等化後のFM信号スペクトラムであ
る。動作としては図5の場合と同様に、図7の(a)に
おいて再生信号の振幅が標準値より高い場合は、前述の
反転現象に対する余裕度は充分にあるので、特性42の
ように低域側の利得を上げ、第1下側帯波成分38のキ
ャリアに対するレベルを上げて復調ビデオ信号の解像度
を改善している。また再生信号の振幅が標準値より低い
場合は、図5の(b)と同様に図7の(b)においてイ
コライザの周波数帯域を狭くして、FMキャリア37に
対して第1下側帯波成分38を低下させ、反転現象に対
する余裕度を確保している。
【0019】図8はイコライザ特性の下側帯波レベルの
制御においてのFM再生信号のエンベロープ検波電圧と
下側帯波成分加算係数K2との関係を示したものであ
り、44はテープスピードが標準の場合の特性、45は
テープスピードが3倍の場合の特性である。図8に示す
ように、それぞれ磁気テープの品質に応じて、減磁した
ノーマルテープ,通常記録再生を行ったノーマルテー
プ,HG(ハイグレード)テープ,S−VHS(但しV
HS記録)テープの順に異なったエンベロープ検波電圧
が得られる。本実施例においては通常記録再生を行った
ノーマルテープを標準出力のテープとしているので、減
磁したノーマルテープを再生した場合は下側帯波成分加
算係数K2の値が低下し、図7の(b)のようにイコラ
イザの周波数帯域を狭くして、反転現象に対する余裕度
を確保し、ノイズの少ない安定したビデオ信号を得るこ
とができる。またHG(ハイグレード)テープにおいて
は係数K2の値が増加し、図7の(a)のようにイコラ
イザの周波数帯域を広げ、下側帯波成分のキャリアに対
するレベルを上げて、復調ビデオ信号の解像度を通常記
録再生を行ったノーマルテープより改善している。さら
にS−VHS(但しVHS記録)テープを再生した場合
はその高出力特性から、さらに高いエンベロープ検波電
圧が得られるが、図8のように本実施例では係数K2の
値を例えば2.0値に制限している。これは係数K2の
値が増加しすぎて、下側帯波成分のキャリアに対するレ
ベルが上り過ぎて復調ビデオ信号の周波数特性のバラン
スが崩れ、画質に悪影響を及ぼすのを防止するためであ
る。この係数K2の値を制限する特性は図1の回路のよ
うにリッミタ11によって実現しても良いが、DCアン
プ回路の電源電圧による制限を用いることも可能であ
る。また、特性45の方が44より、FM再生信号のエ
ンベロープ検波電圧の変化に対する下側帯波成分加算係
数K2の変化を小さく設定している。この理由としては
3倍モードの方が標準モードより、係数K2の値が増加
して下側帯波成分のキャリアに対するレベルを増加させ
たとき、FM信号の低域に生じる隣接トラックからの妨
害を受けやすいためである。またこのように3倍モード
の制御感度を標準モードより低く設定しておくと、比較
的に復調ビデオ信号の周波数特性の精度が要求される標
準モードにおいて制御感度バラツキの調整を行うだけ
で、3倍モードの調整は行う必要が無くなるという利点
がある。
【0020】図9に上記の標準モードだけ調整を行った
場合の例について示す。図9の回路は、図1の回路と基
本的に同一であり、全く同じ部分には同一の符号を付し
てある。46は減衰器、47は標準と3倍の切り替えス
イッチである。図9において、磁気記録再生ヘッド2,
プリアンプ3のバラツキを吸収するために設けられた利
得調整用の可変抵抗8はまず標準モードにて調整され
る。一方3倍モードにおいては減衰器46により利得が
下げられているため、3倍モード用の磁気記録再生ヘッ
ド,プリアンプと標準モードの磁気記録再生ヘッド,プ
リアンプの間に利得差があっても可変イコライザ12に
加える制御電圧には殆ど影響が無くなる。これにより調
整個所を低減するとができる。なお図9においてはVH
S規格のNTSC方式について述べたが、PAL方式に
おけるSP,LPにも応用できる。またNTSC/PA
L両方式に対応したマルチ方式ではPALモードでは調
整を行い、NTSCは調整しないということもできる。
【0021】図10は本実施例を用いた場合の高出力テ
ープにおける復調ビデオ信号の周波数特性を改善効果に
ついて示したものである。48は通常記録再生を行った
ノーマルテープを再生したときの周波数特性、49はH
G(ハイグレード)テープに代表される高出力テープを
48の特性と同じイコライザ特性で再生したときの周波
数特性、50は高出力テープを図1の実施例を用いてイ
コライザ特性を再生FM信号のエンベロープに応じて最
適化した場合の周波数特性である。一般に高出力テープ
においては短波長領域の出力特性に優れ、FM信号とし
ては高周波成分が強調される。このため下側帯波成分と
キャリアのレベル比はノーマルテープよりキャリアが大
きく出力される傾向にあるため、49の特性のように高
出力テープでありながらノーマルテープより周波数特性
が悪くなると言う問題を生じる。そこで本実施例では、
高出力テープの再生出力がノーマルテープより大きくな
ることを利用してイコライザ特性を可変し、50の特性
のように周波数特性を高域になるほど持ち上げ、解像度
を改善し、高出力テープの持つ性能を最大限に発揮させ
ることが出来る。
【0022】なお、以上の説明では全てFM信号処理系
の制御について述べたが、これをビデオ信号処理系と組
み合わせて再生映像に対する効果を増す方法も考えられ
る。例えば図1のエンベロープ検波回路5の出力をさら
に取り出して、ビデオ信号処理部20中のノイズキャン
セラ回路やアパーチャ補正回路に用いれば良い。
【0023】なおまた、以上の実施例においてはVHS
方式について主として述べたが、本発明をS−VHS方
式に適用できることは勿論であり、この場合、VHS方
式に比してより短波長の記録を行なうS−VHS方式で
は、磁気テープの減磁などが起こり易いので、本発明の
効果は一層高まることが期待できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、イコライ
ザ特性のピーク周波数を再生出力に応じて可変できるの
で、再生出力が標準値より小さい場合は反転余裕度を充
分得ることが出来、且つ再生出力が標準値より大きい場
合は復調ビデオ信号のS/Nを優先することが出来るの
で、従来技術で実現出来なかった反転余裕度とS/Nを
バランス良く確保することが出来る。
【0025】また、コサインイコライザに帰還回路と下
側帯波加算回路を設けたことにより、従来技術では実現
出来なかったイコライザ特性の自由度を充分に確保する
ことが出来、例えばHG(ハイグレード)テープなどの
高出力テープを使用したときに、大幅にビデオ信号の解
像度を改善できる。また標準,3倍などの異なるテープ
スピードを持つシステムではそれぞれのモードに適した
制御を実現出来、解像度とノイズのバランスのとれた良
好な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るVTRの要部回路を示
すブロック図である。
【図2】図1の回路中のHPFの特性の1例を示す説明
図である。
【図3】本発明の1実施例によるイコライザ特性のピー
ク周波数の制御方法を示す説明図である。
【図4】本発明の1実施例によるイコライザ特性のピー
ク周波数の制御範囲を示す説明図である。
【図5】本発明の1実施例によるイコライザ特性の帯域
幅の制御方法を示す説明図である。
【図6】本発明の1実施例による下側帯波レベルの制御
を行なったときのイコライザ特性の1例を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の1実施例によるイコライザ特性の下側
帯波レベルの制御方法を示す説明図である。
【図8】本発明の1実施例による下側帯波レベルの制御
におけるFM再生信号のエンベロープ検波電圧と下側帯
波成分加算係数K2との関係の1例を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例による標準モードだけ調整
を行う場合の要部回路を示すブロック図である。
【図10】本発明の1実施例による高出力テープにおけ
る復調ビデオ信号の周波数特性の改善効果を示す説明図
である。
【符号の説明】
4 磁気記録再生ヘッドの周波数特性を打ち消す特性を
持ったHPF 10 イコライザ特性のピーク周波数の制御範囲の上限
値及び下限値を制限するためのリミッタ回路 11 イコライザ特性の下側帯波の制御範囲の上限値及
び下限値を制限するためのリミッタ回路 12 コサインイコライザ(波形等化回路) 15 イコライザ特性のピーク周波数の制御端子 16 イコライザ特性の下側帯波レベルの制御端子 17 イコライザ特性の周波数帯域の鋭さQの制御端子 30 下側帯波加算量を可変する係数器 32 帰還回路の帰還量を可変する係数器 35 HPFの特性 40 磁気記録テープの再生FM信号振幅が比較的大き
な状態にあわせてピーク周波数を制御したときのイコラ
イザ特性 41 磁気記録テープの再生FM信号振幅が比較的小さ
な状態に応じてピーク周波数を制御したときのイコライ
ザ特性 42 磁気記録テープの再生FM信号振幅が比較的大き
な状態に応じて下側帯波レベルを制御したときのイコラ
イザ特性 43 磁気記録テープの再生FM信号振幅が比較的小さ
な状態に応じて下側帯波レベルを制御したときのイコラ
イザ特性 44 テープスピードが標準の場合のエンベロープ検波
電圧と下側帯波成分加算係数K2の関係を示す特性 45 テープスピードが3倍の場合のエンベロープ検波
電圧と下側帯波成分加算係数K2の関係を示す特性 46 減衰器 47 標準と3倍の切り替えスイッチ 48 通常記録再生を行ったノーマルテープを再生した
ときの周波数特性 49 HG(ハイグレード)テープに代表される高出力
テープを48の特性と同じイコライザ特性で再生したと
きの周波数特性 50 高出力テープを図1の実施例を用いてイコライザ
特性を再生FM信号のエンベロープに応じて最適化した
場合の周波数特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−97915(JP,A) 特開 平4−307467(JP,A) 特開 平5−298822(JP,A) 実開 平3−102103(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/06 H04N 5/93

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープから再生された再生信号の振
    幅を検出する検出回路と、上記再生信号が入力される第1の遅延手段およびこの第
    1の遅延手段に縦続接続された第2の遅延手段を含み、
    磁気記録再生過程で生じる高周波領域における振幅低下
    や位相歪みをキャンセルする機能をもつ、コサインイコ
    ライザにて構成された波形等化回路とを、 備えた磁気記
    録再生装置において、上記波形等化回路に、上記第1の遅延手段の出力信号に
    帰還係数K1を乗算する係数手段と、上記第1の遅延手
    段の入力信号から上記係数手段の出力信号を減算する減
    算手段とからなる帰還回路を設けて、 上記波形等化回路のイコライザ特性を、上記帰還回路中
    の上記係数手段の帰還係数K1の値によって制御可能と
    し、 上記再生信号の振幅が標準再生値より高い(大きい)と
    きは、上記帰還係数K1を小さくし、上記再生信号の振
    幅が標準再生値より低い(小さい)ときは、上記帰還係
    数K1を大きくすることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 磁気テープから再生された再生信号の振
    幅を検出する検出回路と、上記再生信号が入力される第1の遅延手段およびこの第
    1の遅延手段に縦続接続された第2の遅延手段を含み、
    磁気記録再生過程で生じる高周波領域における振幅低下
    や位相歪みをキャンセルする機能をもつ、コサインイコ
    ライザにて構成された波形等化回路とを、 備えた磁気記
    録再生装置において、上記波形等化回路は、上記第1の遅延手段の入力信号と
    上記第2の遅延手段の出力信号を加算する第1の加算手
    段と、上記第1の遅延手段の出力信号から、上記第1の
    加算手段の出力信号が入力される1/2係数手段の出力
    信号を減算する減算手段と、上記第1の遅延手段の出力
    信号に、上記第1の加算手段の出力信号が入力される1
    /2係数手段の出力信号を加算する第2の加算手段と、
    上記減算手段の出力信号に、上記第2の加算手段の出力
    信号に加算係数K2を乗算する係数手段から出力され、
    低域通過フィルタを経由して得た信号を加算する第3の
    加算手段とを、有し、 上記波形等化回路のイコライザ特性を、上記係数手段の
    加算係数K2の値によって制御可能とし、 上記再生信号の振幅が標準再生値より高い(大きい)と
    きは、上記加算係数K2を大きくし、上記再生信号の振
    幅が標準再生値より低い(小さい)ときは、上記加算係
    数K2を小さくすることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 上記波形等化回路をFM信号の振幅等化に用い、上記再
    生信号の振幅が標準再生値より高いときだけ、上記加算
    係数K2の最大値を標準再生値の2倍に制限し、再生信
    号の振幅が標準再生値より低いときは、制限すること無
    く、上記検出回路の出力電圧に比例して上記加算係数K
    2を小さくすることを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載において、 上記波形等化回路をFM信号の振幅等化に用い、上記再
    生信号の振幅が標準再生値以下の磁気テープを再生した
    ときのFM復調後の周波数特性に比べ、上記再生信号の
    振幅が標準再生値以上の磁気テープを再生したときはF
    M復調後の周波数特性がビデオ信号の高域で上昇するよ
    うに上記加算係数K2を制御する手段を設けたことを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載において、 上記波形等化回路をFM信号の振幅等化に用い、また、
    磁気テープからの出力の大きい第1の再生モードと、磁
    気テープからの出力の小さい第2の再生モードとを設け
    て、上記検出回路の出力電圧の変化に対する上記加算係
    数K2の変化を第1の再生モードに比べ、第2の再生モ
    ードでは小さくすることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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