JPH09200699A - Fm信号処理回路 - Google Patents

Fm信号処理回路

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JPH09200699A
JPH09200699A JP8003761A JP376196A JPH09200699A JP H09200699 A JPH09200699 A JP H09200699A JP 8003761 A JP8003761 A JP 8003761A JP 376196 A JP376196 A JP 376196A JP H09200699 A JPH09200699 A JP H09200699A
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signal
circuit
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component
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JP8003761A
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Inventor
Hirotoshi Aizawa
裕俊 相澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】VTRのFM信号再生系において、再生FM信
号の高域のノイズ成分を抑圧して信号成分のみを強調補
正し、高域の信号成分が殆んど含まれていないFM信号
が入力している場合でもS/Nの悪化を防止する。 【解決手段】映像信号がFM変調されたFM映像信号が
記録媒体を経て再生された再生FM信号が入力し、FM
信号入力の高域成分を取り出す第1のフィルタ回路61
と、FM信号入力が分岐された分岐信号の高域成分を除
去する第2のフィルタ回路65と、第1のフィルタ回路
の出力信号の小振幅成分を抑圧するスライス回路64
と、スライス回路の出力信号を前記第2のフィルタ回路
の出力信号に一定の比率で加算する加算回路62とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM信号処理回路
に係り、特に映像信号がFM変調された映像FM信号が
記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナロ
グ伝送系を経て受信された受信FM信号の高域成分を強
調補正するFM信号処理回路に関するもので、例えば家
庭用ビデオテープレコーダ(VTR)に使用される。
【0002】
【従来の技術】例えばNTSC方式のテレビジョンビデ
オ信号の記録・再生を行う家庭用VTRにおいては、ビ
デオ信号の輝度信号成分を例えば3〜5MHzの低搬送
波FM信号に変換し、ビデオ信号の色信号成分を低域の
周波数の信号(低域変換色信号、搬送波周波数は例えば
629KHz)に周波数変換し、低域変換色信号を低搬
送波FM信号に重ね合わせた後に一定の増幅を行ないビ
デオテープに磁気記録する。この場合、回転シリンダー
に設けられている2つのビデオヘッドによりビデオテー
プ上の隣接する2つのビデオトラックに記録している。
【0003】ところで、ビデオテープの記録・再生特性
は、図10に示すように、低域成分に比べて高域成分が
大きく減衰しており、極端な場合には、FM信号の周波
数偏移が大きい場合に再生FM信号の高域成分が欠落し
てしまい、それをFM復調した波形の立上がりや立下が
りがなまり、再生画像の輪郭がぼやけたり、細かい絵柄
が消失してしまい、鮮明さが劣化することが知られてい
る。
【0004】そこで、前記したようにビデオテープに記
録された低搬送波FM信号をビデオヘッドにより再生し
た後に、再生され低搬送波FM信号の高域成分(例えば
6MHz付近の高域成分)を強調補正するように信号処
理することにより、元の記録信号により忠実な信号を得
ることができる。
【0005】図11は、従来のVTRの輝度信号再生系
の一部を示す。ビデオテープ10に記録されたビデオ信
号がビデオヘッド11により再生された再生信号はヘッ
ドアンプ(再生前置増幅回路)12により増幅された後
に、例えば629KHzの低域変換色信号をトラップす
るための色信号トラップ回路13に入力し、ここで色信
号成分が除去され、輝度信号成分を含む低搬送波FM信
号が取り出される。
【0006】この低搬送波FM信号は、FM信号AGC
(自動利得制御)回路14により必要な信号レベルまで
増幅され、さらに、高域強調補正回路110、リミッタ
回路17によりレベル変動が抑制された後にFM復調回
路18によりFM復調されて輝度信号成分が取り出され
る。
【0007】この輝度信号成分は、通常はデ・エンファ
シス回路により特性が補正された後、LPF(低域通過
炉波器)によりFM信号の搬送波成分が除去されるとと
もに時間調整(色信号再生系との伝送時間合わせ)が行
われた後、出力増幅回路に入力するが、このFM復調後
の信号処理系にノイズ除去回路111が挿入される。
【0008】図12は、図11中の高域強調補正回路1
10の従来例を示している。再生されたFM信号は二分
岐され、一方の分岐信号はハイパスフィルタ61(ある
いはバンドパスフィルタ)により高域成分が取り出され
た後に加算回路62の一方の入力となり、他方の分岐信
号は遅延回路63により前記ハイパスフィルタ61の遅
延時間に相当する時間だけ遅延された後に前記加算回路
62の他方の入力となる。
【0009】しかし、上記したような従来の高域強調補
正回路110は、線形性を有するフィルタ回路によりF
M信号の高域成分を単純に強調補正しているが、この高
域にはノイズ成分も多く含まれているので、高域強調補
正回路110がノイズ成分も強調してしまう。
【0010】この際、(1)高域成分を多く含まれてい
るFM信号が入力している場合には、信号成分も強調し
ているので特に問題とならないが、(2)高域成分が殆
んど含まれていないFM信号が入力している場合には、
信号成分が強調されずにノイズ成分のみが強調されるの
で、S/Nが悪化する。つまり、極端な場合には、FM
信号の周波数偏移が小さく、強調される高域に存在する
のがノイズだけであるにもかかわらず、これを強調して
しまうので、再生画像の細かい絵柄がない部分でノイズ
が目立ってしまい、S/Nの悪い見づらい画像となる。
【0011】通常、VTRの再生FM信号は、後者
(2)の高域成分が殆んど含まれていないFM信号が入
力している期間の方が長いので、全体的にS/Nの悪化
が目立つようになる。
【0012】そこで、悪化したS/Nを改善する方法と
して、低搬送波FM信号を復調した後の段階にノイズ除
去回路111を挿入する手法(例えば特開平3−559
72号公報)が採用されている。しかし、このような手
法では、ノイズに埋もれている復調信号成分も除去して
しまうので、再生画像の表示品質が劣化してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
VTRのFM信号再生系に挿入された線形性を有するフ
ィルタ回路からなる高域強調補正回路は、単純に再生F
M信号の高域成分を強調補正するので、高域成分が殆ん
ど含まれていないFM信号が入力している場合には信号
成分が強調されずにノイズ成分のみが強調され、S/N
が悪化するという問題があった。
【0014】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、記録媒体を経て再生された再生FM信号ある
いはアナログ伝送系を経て受信された受信FM信号の高
域のノイズ成分を抑圧して信号成分のみを強調補正する
ことが可能になり、高域の信号成分が殆んど含まれてい
ないFM信号が入力している場合でもS/Nの悪化を防
止でき、VTRのFM信号再生系などに採用して好適な
FM信号処理回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明のFM信号処
理回路は、映像信号がFM変調されたFM映像信号が記
録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナログ
伝送系を経て受信された受信FM信号が入力し、FM信
号入力の高域成分を取り出す第1のフィルタ回路と、前
記FM信号入力が分岐された分岐信号の高域成分を除去
する第2のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路の
出力信号の小振幅成分を抑圧する非線形回路と、前記非
線形回路の出力信号を前記第2のフィルタ回路の出力信
号に一定の比率で加算する加算回路とを具備することを
特徴とする。
【0016】第2の発明のFM信号処理回路は、映像信
号がFM変調された映像FM信号が記録媒体を経て再生
された再生FM信号あるいはアナログ伝送系を経て受信
された受信FM信号が入力し、FM信号入力の高域成分
を取り出すフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力信
号の小振幅成分を抑圧する非線形回路と、前記FM信号
入力が分岐された分岐信号を前記非線形回路の出力信号
との位相が合うように一定時間遅延させる遅延回路と、
前記非線形回路の出力信号を前記遅延回路の出力信号に
一定の比率で加算する加算回路とを具備することを特徴
とする。
【0017】第3の発明のFM信号処理回路は、映像信
号がFM変調された映像FM信号が記録媒体を経て再生
された再生FM信号あるいはアナログ伝送系を経て受信
された受信FM信号が入力し、FM信号入力の高域成分
を取り出すフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力信
号が所定レベルより大きくなった期間を検出するレベル
検出回路と、前記FM信号入力が分岐された分岐信号が
入力し、前記レベル検出回路が検出した期間には利得が
大きくなるように制御される利得可変型増幅回路とを具
備することを特徴とする。
【0018】第4の発明のFM信号処理回路は、映像信
号がFM変調された映像FM信号が記録媒体を経て再生
された再生FM信号あるいはアナログ伝送系を経て受信
された受信FM信号が入力し、FM信号入力の振幅が所
定レベルより小さくなった期間を検出するレベル検出回
路と、前記FM信号入力が分岐された分岐信号が入力
し、前記レベル検出回路が検出した期間には利得が大き
くなるように制御される利得可変型増幅回路とを具備す
ることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明のFM信号
処理回路の第1の実施の形態に係るノイズ除去型の高域
強調補正回路が挿入された家庭用VTRにおける輝度信
号再生系の一部を示している。
【0020】図1において、ビデオテープ10に記録さ
れたビデオ信号がビデオヘッド11により再生された再
生信号はヘッドアンプ(再生前置増幅回路)12により
増幅される。この場合、通常は、2つのビデオヘッドに
よりそれぞれ対応して再生された再生信号がそれぞれ再
生前置増幅回路により増幅された後にスイッチャー回路
により交互に選択されて連続した信号になる。
【0021】そして、上記連続した再生信号は、例えば
629KHzの低域変換色信号をトラップするための色
信号トラップ回路13に入力し、ここで色信号成分が除
去され、輝度信号成分を含む低搬送波FM信号が取り出
される。
【0022】この低搬送波FM信号は、通常はドロップ
アウト補償回路(Drop-Out Compensator;DOC)(図
示せず)を経た後、FM信号AGC回路14により必要
な信号レベルまで増幅され、ノイズ除去型の高域強調補
正回路15を経た後、FMイコライズ回路16により全
ての周波数で振幅がほぼ同じになると同時に信号が存在
しない領域が大きく減衰され、さらに、リミッタ回路1
7によりレベル変動が抑制された後にFM復調回路18
によりFM復調されて輝度信号成分が取り出される。
【0023】この輝度信号成分は、通常はデ・エンファ
シス回路により特性が補正された後、LPFによりFM
信号の搬送波成分が除去されるとともに時間調整(色信
号再生系との伝送時間合わせ)が行われた後、出力増幅
回路に入力する。
【0024】図2は、図1中の色信号トラップ回路13
の特性の一例を示しており、図3は、図1中のノイズ除
去型の高域強調補正回路15の特性の一例を示してお
り、図4は、図1中のFMイコライズ回路16の特性の
一例を示している。
【0025】前記ノイズ除去型の高域強調補正回路15
は、図3に示す特性例のように再生FM信号の高域の信
号成分をノイズ成分よりも相対的に強調補正するもので
ある。
【0026】前記FMイコライズ回路16は、図4に示
す特性例のように、高域強調補正後のFM信号の全ての
周波数で振幅がほぼ同じになるようにするとともに信号
が存在しない領域を大きく減衰させるものである。
【0027】前記ノイズ除去型の高域強調補正回路15
は、以下のような各種の構成が可能である。 (1)再生FM信号の高域成分の微小信号をノイズとみ
なして除去することにより、FM信号の高域成分を強調
補正する。
【0028】この場合、再生FM信号をFM復調した輝
度信号を表示する画像内の視覚的に目につきやすい平坦
な絵柄の部分(空や壁などの大面積の画像部分)のノイ
ズは、FM信号の高域成分の低レベルのところに集中す
るので、再生FM信号の高域成分の低レベルを除去する
ことにより、画像内の視覚的に目につきやすい平坦な絵
柄の部分の雑音除去に有効である。
【0029】(2)再生FM信号の高域成分が所定レベ
ルより大きくなった期間には再生FM信号の増幅利得が
大きくなるように制御する。この場合、画像内の白黒の
コントラストの変化が激しくてノイズが目立ちにくい絵
柄の部分では、FM信号の高域成分が所定レベルより大
きくなるので、この高域成分が所定レベルより大きくな
った期間に高域成分を強調補正することにより、白黒の
コントラストの変化が激しい絵柄の部分の強調に有効で
ある。
【0030】(3)再生FM信号は高域成分が大きく減
衰するので、FM信号の高域成分が多く存在する期間に
は再生FM信号の振幅が小さくなっていることに着目
し、再生FM信号の振幅が小さくなっている期間には再
生FM信号の増幅利得が大きくなるように制御する。
【0031】この場合、画像内の白黒のコントラストの
変化が激しくてノイズが目立ちにくい絵柄の部分では、
FM信号の高域成分が多く存在するので、再生FM信号
の振幅が小さくなっている期間に高域成分を強調補正す
ることにより、白黒のコントラストの変化が激しい絵柄
の部分の強調に有効である。
【0032】上記したような図1の輝度信号再生系によ
れば、FM信号の周波数偏移が大きい場合に発生する高
域の信号成分を再生FM信号の段階で強調し、ノイズは
強調しないので、復調波形の立上がりや立下がりをノイ
ズの増加を伴わずに改善でき、再生画像の細かい絵柄が
鮮明になってS/N感が向上し、輪郭が明瞭になってメ
リハリが良くなる。
【0033】図5(a)乃至(e)は、図1の輝度信号
再生系の動作を説明するために波形例を示している。図
5(a)に示す再生FM信号は、ビデオテープの録画再
生特性により周波数に応じて振幅が異なっている(図1
0に示したように高域での振幅が小さくなっている)
が、そのままFM信号AGC回路14により必要な信号
レベルまで増幅され、図5(b)に示すようになる。
【0034】ここで、前記ノイズ除去型の高域強調補正
回路15、FMイコライズ回路16およびリミッタ回路
17が存在しない場合に、再生FM信号が高域の振幅が
小さくなっているままの状態でFM復調すると、周波数
の変わり目で復調波形が歪んでしまう。
【0035】これに対して、本例のようにノイズ除去型
の高域強調補正回路15、FMイコライズ回路16およ
びリミッタ回路17が存在する場合には、再生FM信号
の高域を強調した後、全ての周波数で振幅がほぼ同じに
なると同時に信号が存在しない領域を大きく減衰させる
ことにより、高周波ノイズを抑圧することが可能にな
る。この時、FMイコライズ回路16の出力信号(FM
信号)の波形は図5(c)に示すようになり、このFM
信号がリミッタ回路17によりレベル変動が抑制された
後の波形は図5(d)に示すようになり、このFM信号
をFM復調した時の波形は図5(e)に示すようにな
る。
【0036】次に、前記ノイズ除去型の高域強調補正回
路15の複数の具体例について、図6乃至図9を参照し
ながら説明する。図6は、図1中のノイズ除去型の高域
強調補正回路15の一例を示している。図6において、
再生FM信号は二分岐され、一方の分岐信号は、ハイパ
スフィルタ61により高域成分が取り出され、さらに、
スライス回路64により微小振幅信号がスライスされた
後に加算回路62の一方の入力となる。また、他方の分
岐信号は、ローパスフィルタ65により中低域成分が取
り出されるとともに、前記ハイパスフィルタ61および
スライス回路64の遅延時間に相当する時間だけ遅延さ
れた後に前記加算回路62の他方の入力となる。
【0037】これにより、FM信号の高域成分の微小信
号は、ノイズとしてみなされ、スライス回路によりスラ
イスされることによって除去された後にローパスフィル
タ65の出力信号(中低域成分)と加算される。この
際、高域成分の加算量が多くなるように設定しておくこ
とにより、結果的に、高域成分を強調補正されたFM信
号が得られる。
【0038】この場合、画像内の視覚的に目につきやす
い平坦な絵柄の部分(空や壁などの大面積の画像部分)
のノイズは、高域信号の低レベルのところに集中するの
で、上記したような非線形性を有するフィルタ回路から
なる高域強調補正回路により高域信号の低レベルを除去
することによって、画像内の視覚的に目につきやすい平
坦な絵柄の部分の雑音除去に有効である。
【0039】図7は、図1中のノイズ除去型の高域強調
補正回路15の他の例を示している。図7の高域強調補
正回路は、図12に示した従来の高域強調補正回路と比
べて、ハイパスフィルタ61の後段側と加算回路62の
一方の入力端との間にノイズ除去用のスライス回路64
が追加挿入されている点が異なる。
【0040】即ち、再生FM信号は二分岐され、一方の
分岐信号は、ハイパスフィルタ61により高域成分が取
り出され、さらに、スライス回路64によりスライスさ
れた後に加算回路62の一方の入力となる。また、他方
の分岐信号は、遅延回路63により前記ハイパスフィル
タ61およびスライス回路64の遅延時間に相当する時
間だけ遅延された(スライス回路出力信号との位相合わ
せがなされた)後に前記加算回路62の他方の入力とな
る。そして、加算回路62の出力信号は広帯域フィルタ
66の入力となる。
【0041】図7に示した高域強調補正回路において
も、FM信号の高域成分の微小信号(ノイズ)がスライ
ス回路32により除去された後に遅延回路63の出力信
号と加算されるので、高域成分の加算量が多くなるよう
に設定しておくことにより、結果的に、高域成分を強調
補正されたFM信号が得られる。
【0042】この場合、上記したような非線形性を有す
るフィルタ回路からなる高域強調補正回路により高域信
号の低レベルを除去することによって、画像内の視覚的
に目につきやすい平坦な絵柄の部分の雑音除去に有効で
ある。
【0043】図8は、図1中のノイズ除去型の高域強調
補正回路15のさらに他の例を示している。図8におい
て、再生FM信号は二分岐され、一方の分岐信号は、ハ
イパスフィルタ61により高域成分が取り出された後に
レベル検出回路67に入力し、このレベル検出回路67
は高域成分が所定レベルより大きくなった期間のみ検出
信号を出力する。また、他方の分岐信号は、利得可変型
増幅回路68により増幅された後に広帯域フィルタ66
に入力する。
【0044】上記利得可変型増幅回路67は、前記レベ
ル検出回路67の検出信号が利得制御入力となり、検出
信号が入力した時には利得が大きくなるように制御され
る。図8に示した高域強調補正回路によれば、FM信号
の高域成分が所定レベルより大きくなった期間に利得可
変型増幅回路68の利得が大きくなるように制御される
ので、結果的に、高域成分を強調補正されたFM信号が
得られる。
【0045】即ち、画像内の白黒のコントラストの変化
が激しくてノイズが目立ちにくい絵柄の部分では、FM
信号の高域成分が所定レベルより大きくなるので、この
高域成分が所定レベルより大きくなった期間を検出して
高域成分を強調補正することにより、白黒のコントラス
トの変化が激しい絵柄の部分の強調に有効である。
【0046】なお、VTRの録画系では、低搬送波FM
信号をリミッタにより振幅を一定にしてビデオテープに
磁気記録するので、再生FM信号は、図10に示したよ
うに高域成分が大きく減衰しており、FM信号の高域成
分が多く存在する期間には再生FM信号の振幅が小さく
なっている。
【0047】この点に着目し、図1中のノイズ除去型の
高域強調補正回路15を図9に示すように構成すること
も可能である。図9において、再生FM信号は二分岐さ
れ、一方の分岐信号はレベル検出回路67に入力してレ
ベルが検出され、このレベル検出回路67の出力信号は
反転回路69により反転される。これにより、反転回路
69は、再生FM信号の振幅が所定レベルより小さくな
った期間のみ検出信号を出力する。また、他方の分岐信
号は、利得可変型増幅回路68により増幅された後に前
記広帯域フィルタ66に入力する。
【0048】上記利得可変型増幅回路68は、前記反転
回路69の検出信号が利得制御入力となり、検出信号が
入力した時には利得が大きくなるように制御される。図
9に示した高域強調補正回路によれば、再生FM信号の
振幅が所定レベルより小さくなった期間(再生FM信号
の高域成分が多く存在する期間)に利得可変型増幅回路
67の利得が大きくなるように制御されるので、結果的
に、高域成分を強調補正されたFM信号が得られる。
【0049】この場合、画像内の白黒のコントラストの
変化が激しくてノイズが目立ちにくい絵柄の部分では、
FM信号の高域成分が多く存在するので、再生FM信号
の高域成分が多く存在する期間(再生FM信号の振幅が
所定レベルより小さくなった期間)を検出して高域成分
を強調補正することにより、白黒のコントラストの変化
が激しい絵柄の部分の強調に有効である。
【0050】なお、上記各実施の形態は、ビデオテープ
の録画再生を行うVTRを例にとったが、ビデオテープ
の再生専用装置にも同様に実施できる。また、本発明
は、上記したような映像信号がFM変調された映像FM
信号が記録媒体を経て再生された再生FM信号に対する
信号処理に限らず、映像FM信号がアナログ伝送系を経
て受信された受信FM信号に対してその高域成分を強調
補正する必要がある場合にも適用可能である。
【0051】
【発明の効果】上述したように本発明のFM信号処理回
路によれば、映像信号がFM変調されたFM映像信号が
記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナロ
グ伝送系を経て受信された受信FM信号の高域のノイズ
成分を抑圧して信号成分のみを強調補正することが可能
になり、高域の信号成分が殆んど含まれていないFM信
号が入力している場合でもS/Nの悪化を防止でき、V
TRのFM信号再生系などに採用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFM信号処理回路の第1の実施の形態
に係る高域強調補正回路が挿入された家庭用VTRにお
ける輝度信号再生系の一部を示すブロック図。
【図2】図1中の色信号トラップ回路の特性の一例を示
す図。
【図3】図1中のノイズ除去型の高域強調補正回路の特
性の一例を示す図。
【図4】図1中のFMイコライズ回路の特性の一例を示
す図。
【図5】図1の輝度信号再生系の動作を説明するために
示す波形図。
【図6】図1中の高域強調補正回路の一例を示すブロッ
ク図。
【図7】図1中の高域強調補正回路の他の例を示すブロ
ック図。
【図8】図1中の高域強調補正回路のさらに他の例を示
すブロック図。
【図9】図1中の高域強調補正回路のさらに他の例を示
すブロック図。
【図10】家庭用VTRのビデオテープの記録・再生特
性の一例を示す特性図。
【図11】従来の家庭用VTRにおける輝度信号再生系
の一部を示すブロック図。
【図12】図1中の高域強調補正回路の一例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
11…ビデオヘッド、 12…再生前置増幅回路、 13…色信号トラップ回路、 14…FM信号AGC回路、 15…ノイズ除去型高域強調補正回路、 16…FMイコライズ回路、 17…リミッタ回路、 18…FM復調回路、 61…ハイパスフィルタ、 62…加算回路、 63…遅延回路、 64…スライス回路、 65…ローパスフィルタ、 66…広帯域フィルタ、 67…レベル検出回路、 68…利得可変型増幅回路、 69…レベル検出回路、 70…反転回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号がFM変調されたFM映像信号
    が記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナ
    ログ伝送系を経て受信された受信FM信号が入力し、F
    M信号入力の高域成分を取り出す第1のフィルタ回路
    と、 前記FM信号入力が分岐された分岐信号の高域成分を除
    去する第2のフィルタ回路と、 前記第1のフィルタ回路の出力信号の小振幅成分を抑圧
    する非線形回路と、 前記非線形回路の出力信号を前記第2のフィルタ回路の
    出力信号に一定の比率で加算する加算回路とを具備する
    ことを特徴とするFM信号処理回路。
  2. 【請求項2】 映像信号がFM変調された映像FM信号
    が記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナ
    ログ伝送系を経て受信された受信FM信号が入力し、F
    M信号入力の高域成分を取り出すフィルタ回路と、 前記フィルタ回路の出力信号の小振幅成分を抑圧する非
    線形回路と、 前記FM信号入力が分岐された分岐信号を前記非線形回
    路の出力信号との位相が合うように一定時間遅延させる
    遅延回路と、 前記非線形回路の出力信号を前記遅延回路の出力信号に
    一定の比率で加算する加算回路とを具備することを特徴
    とするFM信号処理回路。
  3. 【請求項3】 映像信号がFM変調された映像FM信号
    が記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナ
    ログ伝送系を経て受信された受信FM信号が入力し、F
    M信号入力の高域成分を取り出すフィルタ回路と、 前記フィルタ回路の出力信号が所定レベルより大きくな
    った期間を検出するレベル検出回路と、 前記FM信号入力が分岐された分岐信号が入力し、前記
    レベル検出回路が検出した期間には利得が大きくなるよ
    うに制御される利得可変型増幅回路とを具備することを
    特徴とするFM信号処理回路。
  4. 【請求項4】 映像信号がFM変調された映像FM信号
    が記録媒体を経て再生された再生FM信号あるいはアナ
    ログ伝送系を経て受信された受信FM信号が入力し、F
    M信号入力の振幅が所定レベルより小さくなった期間を
    検出するレベル検出回路と、 前記FM信号入力が分岐された分岐信号が入力し、前記
    レベル検出回路が検出した期間には利得が大きくなるよ
    うに制御される利得可変型増幅回路とを具備することを
    特徴とするFM信号処理回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    FM信号処理回路において、前記再生FM信号は、ビデ
    オテープ再生装置の輝度信号再生系の低搬送波FM信号
    であることを特徴とするFM信号処理回路。
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