JPH023236Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子部品の端子接続具に係り、特にマ
イクロスイツチ等電子部品を基盤に実装するのみ
で、電子部品の端子が導電材より成る基板に、乃
至基板の導電部に電気的に接続される端子接続具
に関する。

従来、マイクロスイツチ等の電子部品を基盤に
実装した後、その各電子部品のコモン
（common）端子をリード線により互いに接続し
ているのが現状である。特に、マイクロコンピユ
ータを利用したテレビゲーム機にあつては、操作
レバーの傾倒操作で動作をする複数のマイクロス
イツチが基盤に取付けられている。この各マイク
ロスイツチのコモン端子は、それぞれ互いにリー
ド線にて接続されるようになつている。しかし、
各マイクロスイツチのコモン端子をリード線によ
り互いに半田付けをして接続するのでは、接続作
業が煩瑣であるばかりか、このリード線により他
の配線作業が邪魔になり、特に修理等の保守点検
にあつては、機体からの取外しが困難であると共
に、点検作業も容易なものではなく、又見栄えも
極めて悪いといつた種々の問題があつた。

そこで、本考案は上記事情に鑑み、マイクロス
イツチ等の電子部品を基盤に取付けるのみで、コ
モン端子が互いに接続できて、接続作業の簡易化
はもとより、保守点検も容易で、かつ見栄えも良
好な電子部品の端子接続具を提供することにあ
る。

以下本考案に係る電子部品の端子接続具の一実
施例を説明する。図面はマイクロコンピユータを
利用したテレビゲーム機の操作レバーを操作する
ことで、動作をするマイクロスイツチに本考案の
端子接続具を適用した例を示し、第１図及び第２
図において、１は操作レバー、２は筐状に組まれ
た導電材より成る基盤、３ａ〜３ｄはマイクロス
イツチである。操作レバー１は軸受４により基盤
２に支承され、その先端が基盤２の略四角に形成
された案内孔５より外方に突出され、斯る案内孔
５に案内されて傾倒動作をし、又スプリング６に
より先端が案内孔５の中央位置に戻り付勢される
ようになつている。前記案内孔５の周辺の基盤２
には４個のマイクロスイツチ３ａ〜３ｄが操作レ
バー１の傾倒操作で動作可能に取付けられてい
る。各マイクロスイツチ３ａ〜３ｄには複数の端
子を有し、そのうち一個がコモン端子７として使
用され、他の端子は（＋）乃至（−）端子として
使用されるようになつている。各マイクロスイツ
チ３ａ〜３ｄを基盤２に取付けるにあたつては、
第３図に示す如く導電材より成る端子接続具８を
介在させて、同様に導電材より成るビス９にて固
定するようになつている。端子接続具８は銅板等
を折り曲げて形成されるもので、本片１０の一端
に両側部より嵌着片１１，１１が突出され、この
各嵌着片１１，１１を略円形に折り曲げること
で、嵌着部Ａが形成されている。本片１０の他端
には一側より突出する取付け舌片１２を有し、こ
の取付け舌片１２は本片１０に対し直角に折り曲
げ形成され、かつビス９の挿通孔１３が穿設され
ている。

そして、前記嵌着部Ａの下方よりコモン端子７
を挿入して、嵌着片１１，１１の先端と本片１０
との間によりコモン端子７を弾発的に挾着し、次
にビス９を挿通孔１３に挿通させ、更にマイクロ
スイツチ３ａ〜３ｄの取付け孔１４に挿通させた
後、このビス９を基盤２のねじ孔に螺着させて、
各マイクロスイツチ３ａ〜３ｄを基盤２に取付け
るものである。斯様にしてマイクロスイツチ３ａ
〜３ｄを基盤２に取付けると、マイクロスイツチ
３ａ〜３ｄのコモン端子７が端子接続具８及びビ
ス９を介して基盤２に電気的に接続される。端子
接続具８は、マイクロスイツチ３ａ〜３ｄの側端
に密着される如く付設される。各マイクロスイツ
チ３ａ〜３ｄには更に他の取付け孔１５が形成さ
れており、この取付け孔１５に基盤２の突起所謂
ダボが係合されて、マイクロスイツチ３ａ〜３ｄ
が基盤２に対して不用意にがたつかないようにな
つている。斯様にコモン端子７を基盤２に電気的
に接続しておくと、電子ライターのアーク等不用
意な電圧がゲーム機の機体に作用した際に、電子
回路の破損を防止できる。尚、２１は機体への取
付け孔である。

第４図は他の実施例を示し、端子接続具１６の
嵌着部Ｂが、本片１７の一側より突出する嵌着舌
片１８を有し、この嵌着舌片１８を本片１７の一
面側にややくの字状に折り曲げて形成されたもの
で、マイクロスイツチ３ａ〜３ｄのコモン端子７
に嵌着舌片１８と本片１７との間を差し込み、嵌
着舌片１８の弾性でコモン端子７を挾着するもの
である。本片１６の他端には前記実施例と同様な
挿通孔１９を備えた取付け舌片２０を有してい
る。

前記端子接続具８，１６は、第１図及び第２図
に示す４個のマイクロスイツチ３ａ〜３ｄを備え
た所謂４ウエイ方式の他に、第５図に示す２個の
マイクロスイツチ３ｅ，３ｆを備えた２ウエイ方
式にもそのまま実施できることは勿論である。

又、前記端子接続具８，１６は、マイクロスイ
ツチに限るものではなく他の電子部品にもそのま
ま適用でき、しかも１枚のボードより成る基板に
コモン線がプリント配線されたものへの電子部品
の実装にも使用できる。

更に、コモン端子７に嵌着された嵌着部より本
片を下方に延出させ、この本片の下端をやや折り
曲げて、この本片の下端を基盤の上面に弾発的に
押圧させ、これによりビス９によることなく端子
接続具の嵌着部をマイクロスイツチのコモン端子
７に嵌着させるのみで接続させることもできる。

以上の如く本考案に係る電子部品の端子接続具
によれば、マイクロスイツチ等の電子部品を基盤
に取付けるのみで、その電子部品のコモン端子が
相互に接続され、このため煩瑣な接続作業を行う
必要がなく、しかも他の接続作業に邪魔をすると
いつたこともなく、かつ修理等の保守点検が極め
て容易となり、見栄えも良好である等の多大な効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る電子部品の端子接続具の一
実施例を示し、第１図はマイクロスイツチを動作
させる操作レバーに適用した全体斜視図、第２図
は第１図の−線断面図、第３図は端子接続具
の斜視図、第４図は他の例を示す端子接続具の斜
視図、第５図は他の形式の操作レバーに実施した
全体斜視図である。 １……操作レバー、２……基盤、３ａ〜３ｆ…
…マイクロスイツチ、４……軸受、５……案内
孔、６……スプリング、７……コモン端子、８，
１６……端子接続具、９……ビス、１０，１７…
…本片、１１，１８……嵌着片、１２，２０……
取付け舌片、１３，１９……挿通孔、１４，１５
……取付け孔、Ａ，Ｂ……嵌着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導電材より成り乃至導電部を有する基盤に実装
   されるマイクロスイツチ等の電子部品において、
   前記電子部品の端子に装着される嵌着部を有し、
   この嵌着部には挿通孔が穿孔された取付け舌片を
   形成し、かつ嵌着部及び取付け舌片を導電材によ
   り形成し、前記挿通孔及び電子部品の取付け孔に
   導電材より成るビスを挿通させて、基盤の導電部
   に螺着してなることを特徴とする電子部品の端子
   接続具。