JP3557629B2 - プリント基板への部品取付け方法 - Google Patents
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- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
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- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はプリント基板への部品の取付け方法に関し、特にトランス等のアースに接続される脚部を有する部品をプリント基板に取付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランス等の電気部品をプリント基板に取付ける場合は、図4に示すような方法で取付けていた。
【0003】
即ち、プリント基板401に設けたアース板挿入孔402にアース板407を挿入し、アース板取付孔403,403′にアース板407の取付け用折り曲げ部を挿入固定し、次いでトランス405の一方の脚部406をアース板が取付けられた挿入孔に挿入し、同トランスの入出力端子ピンをプリント基板401に設けたトランス端子ピン挿入孔に挿入して、トランス405をプリント基板401上に固定し、これらアース板407及びトランス入出力端子ピンをプリント基板上に形成された配線にハンダ付けする。
【0004】
プリント基板401はシャーシにネジ止め等により取付けられ、この際、前記アース板407とトランスの脚部406もシャーシに設けたネジ穴にネジ止めする等の方法でシャーシに固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図4を参照して上述した従来の取付け方法では、アース板407はアース板挿入孔402に挿入され裏面に露出しているので、ディップ半田付けをすることができない。
【0006】
従って、部品取付けの際に人手による半田付け作業を必要とし、部品取付けの自動化を困難にしていた。また、アース板は図4に示すように曲げられており、その取付けが容易でなかった。
【0007】
しかるに、アース板は、トランスのシールドケースを接地したり、電源ノイズを除去するためのコンデンサを接続するためどうしても必要なものであり、これを省くことはできない。
【0008】
本願発明は、上述の点に鑑み、プリント基板にアース板を簡単に取付けられ、部品取付作業が簡単であり、さらには部品取付作業を自動化できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アースに接続される脚部を有する部品のプリント基板上への取付け方法であって、プリント基板上に形成された脚部挿入孔用捨て基板上にアース板を位置決めし、該アース板の一端に形成された取付け用切り起こし部を前記捨て基板の周辺のプリント基板に設けた取付孔に係合半固定するステップと、プリント基板をハンダディップするステップと、前記脚部を有する部品をその脚部が前記脚部挿入孔用捨て基板上に位置決めし、下方に押し下げてアース板を脚部に圧接した状態で下方に折り曲げるとともに、捨て基板を分離除去するステップと、を含むプリント基板への部品取付け方法を提供する。
【0010】
【作用】
本発明の部品取付け方法は、捨て基板を形成してその上にアース板を位置決めし、アース板の切起し部をプリント板を貫通する孔を通して裏面の配線パターンと接続するようにしているので、アース板の取付けが他の電気部品と同じようにして行える。
【0011】
また、トランス等の部品を搭載する際に、その脚部でアース板を圧接折り曲げして脚部とアース板を連係させるとともに捨て基板を分離除去する工程を一度にできるので作業性がよい。
【0012】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照して本発明の一実施例の説明をする。
本発明のアース板取付け方法によれば、アース板は、プリント基板に部品が取付けられる際に他の部品と同様にして取付けられ、半田付けされる。
【0013】
この様子を図2に示す。同図において1はプリント基板で、通常のプリント基板と同様に配線パターンが形成され部品取付け用の孔が設けられている。
【0014】
2はプリント基板1の他の部分と分離容易に形成された接続部2aのみで接続され周囲が分離孔2bで囲まれた捨て基板である。7はアース板でその一端にプリント基板1へ取付けるための切起し部7a,7bが形成され、他端にネジ止め用の切り込み7cが形成され、ほぼ中央に折り曲げ部7dが形成されている。アース板はこの折り曲げ部で予め所定角度だけ曲げておく。
【0015】
プリント基板1には前述のアース板7の切起し部7a,7bが挿入固定されるアース板取付け孔3が設けられている。
【0016】
本実施例の部品取付け方法の最初のステップは、プリント基板1上に部品を並べて半固定することである。このステップにおいて、上述のアース板7も他の部品と同様にしてプリント基板1上に半固定される。
【0017】
次のステップで、この部品の取付けられたプリント基板を半田槽にディップして半田付けする。その後のステップでトランス5を取付ける。この様子を図1に示してある。
【0018】
図1において、図2と同様の部分には同様の符号が付してあり、詳しい説明は省略する。このステップにおいて、トランス5をプリント基板1上のトランス取付け位置に位置決めして上方から押圧する。
【0019】
トランスの入出力端子ピンはトランス端子ピン挿入孔4内に挿入され、トランス脚部6はアース板7とその下にある捨て基板を下方に押し出す。その結果捨て基板2はその接続部2aが破壊して取り去られて孔が形成されるとともに、アース板7はその孔の縁部で折り曲げられて下方に押し下げられる。このときアース板はほぼ中央で予め曲げられているのでトランス脚の水平面に接するように曲げられる。
【0020】
図3は、こうしてトランスがプリント基板上に設置された状態を示している。アース板7はその一端がプリント基板1に固定されており、他端がトランスの脚部6によって下方に押し下げられた状態で脚部水平面に接している。
【0021】
プリント基板上への部品取付けが全部終わってこのプリント基板をシャーシに取付けるときに、トランスの脚部6とアース板7はシャーシ8にネジ止めされる。
【0022】
上述のとおり、本発明の部品取付け方法によれば、アース板等の部品の形状を従来のものと比べて簡単にすることができるため、その製作コストが低く、またプリント基板への取付け作業も簡単になる。
【0023】
即ち従来、アース板をプリント基板に取付けるには、人手によってアース板をプリント基板上の所定位置に嵌め込み、プリント基板上のアース線と半田付けしていたが、本発明によれば、アース板の取付けは他の部品と同様にプリント基板上に配置し、半田ディップによって行うことができるので作業性が大巾に改善される。
【0024】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこの実施例に記載した細部に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形がありうることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
本発明のプリント基板への部品取付け方法によればアース板等の部品の形状が簡単になるので、単価を下げることができる。
また、部品の取付け易さが改善され、かつ、手作業による半田付け等が不要になるため作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明部品取付方法に係るトランス、アース板、プリント基板を示す斜視図である。
【図2】本発明部品取付方法に係るアース板の取付けを示す斜視図である。
【図3】本発明部品取付方法に係るトランスをプリント基板上に載置した状態を示す立面図である。
【図4】従来の部品取付方法に係るトランス、アース板、プリント基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
2 捨て基板
4 トランス端子挿入孔
5 トランス
6 脚部
【産業上の利用分野】
本発明はプリント基板への部品の取付け方法に関し、特にトランス等のアースに接続される脚部を有する部品をプリント基板に取付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランス等の電気部品をプリント基板に取付ける場合は、図4に示すような方法で取付けていた。
【0003】
即ち、プリント基板401に設けたアース板挿入孔402にアース板407を挿入し、アース板取付孔403,403′にアース板407の取付け用折り曲げ部を挿入固定し、次いでトランス405の一方の脚部406をアース板が取付けられた挿入孔に挿入し、同トランスの入出力端子ピンをプリント基板401に設けたトランス端子ピン挿入孔に挿入して、トランス405をプリント基板401上に固定し、これらアース板407及びトランス入出力端子ピンをプリント基板上に形成された配線にハンダ付けする。
【0004】
プリント基板401はシャーシにネジ止め等により取付けられ、この際、前記アース板407とトランスの脚部406もシャーシに設けたネジ穴にネジ止めする等の方法でシャーシに固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図4を参照して上述した従来の取付け方法では、アース板407はアース板挿入孔402に挿入され裏面に露出しているので、ディップ半田付けをすることができない。
【0006】
従って、部品取付けの際に人手による半田付け作業を必要とし、部品取付けの自動化を困難にしていた。また、アース板は図4に示すように曲げられており、その取付けが容易でなかった。
【0007】
しかるに、アース板は、トランスのシールドケースを接地したり、電源ノイズを除去するためのコンデンサを接続するためどうしても必要なものであり、これを省くことはできない。
【0008】
本願発明は、上述の点に鑑み、プリント基板にアース板を簡単に取付けられ、部品取付作業が簡単であり、さらには部品取付作業を自動化できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アースに接続される脚部を有する部品のプリント基板上への取付け方法であって、プリント基板上に形成された脚部挿入孔用捨て基板上にアース板を位置決めし、該アース板の一端に形成された取付け用切り起こし部を前記捨て基板の周辺のプリント基板に設けた取付孔に係合半固定するステップと、プリント基板をハンダディップするステップと、前記脚部を有する部品をその脚部が前記脚部挿入孔用捨て基板上に位置決めし、下方に押し下げてアース板を脚部に圧接した状態で下方に折り曲げるとともに、捨て基板を分離除去するステップと、を含むプリント基板への部品取付け方法を提供する。
【0010】
【作用】
本発明の部品取付け方法は、捨て基板を形成してその上にアース板を位置決めし、アース板の切起し部をプリント板を貫通する孔を通して裏面の配線パターンと接続するようにしているので、アース板の取付けが他の電気部品と同じようにして行える。
【0011】
また、トランス等の部品を搭載する際に、その脚部でアース板を圧接折り曲げして脚部とアース板を連係させるとともに捨て基板を分離除去する工程を一度にできるので作業性がよい。
【0012】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照して本発明の一実施例の説明をする。
本発明のアース板取付け方法によれば、アース板は、プリント基板に部品が取付けられる際に他の部品と同様にして取付けられ、半田付けされる。
【0013】
この様子を図2に示す。同図において1はプリント基板で、通常のプリント基板と同様に配線パターンが形成され部品取付け用の孔が設けられている。
【0014】
2はプリント基板1の他の部分と分離容易に形成された接続部2aのみで接続され周囲が分離孔2bで囲まれた捨て基板である。7はアース板でその一端にプリント基板1へ取付けるための切起し部7a,7bが形成され、他端にネジ止め用の切り込み7cが形成され、ほぼ中央に折り曲げ部7dが形成されている。アース板はこの折り曲げ部で予め所定角度だけ曲げておく。
【0015】
プリント基板1には前述のアース板7の切起し部7a,7bが挿入固定されるアース板取付け孔3が設けられている。
【0016】
本実施例の部品取付け方法の最初のステップは、プリント基板1上に部品を並べて半固定することである。このステップにおいて、上述のアース板7も他の部品と同様にしてプリント基板1上に半固定される。
【0017】
次のステップで、この部品の取付けられたプリント基板を半田槽にディップして半田付けする。その後のステップでトランス5を取付ける。この様子を図1に示してある。
【0018】
図1において、図2と同様の部分には同様の符号が付してあり、詳しい説明は省略する。このステップにおいて、トランス5をプリント基板1上のトランス取付け位置に位置決めして上方から押圧する。
【0019】
トランスの入出力端子ピンはトランス端子ピン挿入孔4内に挿入され、トランス脚部6はアース板7とその下にある捨て基板を下方に押し出す。その結果捨て基板2はその接続部2aが破壊して取り去られて孔が形成されるとともに、アース板7はその孔の縁部で折り曲げられて下方に押し下げられる。このときアース板はほぼ中央で予め曲げられているのでトランス脚の水平面に接するように曲げられる。
【0020】
図3は、こうしてトランスがプリント基板上に設置された状態を示している。アース板7はその一端がプリント基板1に固定されており、他端がトランスの脚部6によって下方に押し下げられた状態で脚部水平面に接している。
【0021】
プリント基板上への部品取付けが全部終わってこのプリント基板をシャーシに取付けるときに、トランスの脚部6とアース板7はシャーシ8にネジ止めされる。
【0022】
上述のとおり、本発明の部品取付け方法によれば、アース板等の部品の形状を従来のものと比べて簡単にすることができるため、その製作コストが低く、またプリント基板への取付け作業も簡単になる。
【0023】
即ち従来、アース板をプリント基板に取付けるには、人手によってアース板をプリント基板上の所定位置に嵌め込み、プリント基板上のアース線と半田付けしていたが、本発明によれば、アース板の取付けは他の部品と同様にプリント基板上に配置し、半田ディップによって行うことができるので作業性が大巾に改善される。
【0024】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこの実施例に記載した細部に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形がありうることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
本発明のプリント基板への部品取付け方法によればアース板等の部品の形状が簡単になるので、単価を下げることができる。
また、部品の取付け易さが改善され、かつ、手作業による半田付け等が不要になるため作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明部品取付方法に係るトランス、アース板、プリント基板を示す斜視図である。
【図2】本発明部品取付方法に係るアース板の取付けを示す斜視図である。
【図3】本発明部品取付方法に係るトランスをプリント基板上に載置した状態を示す立面図である。
【図4】従来の部品取付方法に係るトランス、アース板、プリント基板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
2 捨て基板
4 トランス端子挿入孔
5 トランス
6 脚部
Claims (1)
- アースに接続される脚部を有する部品のプリント基板上への取付け方法であって、
プリント基板上に形成された脚部挿入孔用捨て基板上にアース板を位置決めし、該アース板の一端に形成された取付け用切起し部を前記捨て基板の周辺のプリント基板に設けた取付孔に係合半固定するステップと、
プリント基板をハンダディップするステップと、
前記脚部を有する部品の脚部を前記脚部挿入孔用捨て基板上に位置決めし、下方に押し下げてアース板を脚部に圧接した状態で下方に折り曲げるとともに、捨て基板を分離除去するステップと、
を含むプリント基板への部品取付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26918593A JP3557629B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | プリント基板への部品取付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26918593A JP3557629B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | プリント基板への部品取付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122835A JPH07122835A (ja) | 1995-05-12 |
JP3557629B2 true JP3557629B2 (ja) | 2004-08-25 |
Family
ID=17468870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26918593A Expired - Fee Related JP3557629B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | プリント基板への部品取付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3557629B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE550670T1 (de) * | 2008-07-11 | 2012-04-15 | Lem Liaisons Electron Mec | Sensor für eine hochspannungsumgebung |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP26918593A patent/JP3557629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07122835A (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040427 |
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A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040510 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |