JPH02312309A - Ｒｃ多段フイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層コンデンサに抵抗素子を組合わせてなる
一体型のＲＣ部品に関し、特に、多段構成のＲＣフィル
タに関する。

〔従来の技術〕

従来より、用いられているＲＣフィルタの一例を第２図
に示す、第２図（ａ）から明らかなように、誘電体セラ
ミック層よりなる焼結体ｌの側面に、外部電極２〜４が
形成されている。焼結体ｌ内には、セラミック層を介し
て厚み方向に重なり合うように内部電極（図示されず）
が配置されており、該複数の内部電極は、交互に第１の
外部電極２及び第２の外部電極３に引出しされている。

従って、外部電極２と外部１［３との間にコンデンサが
構成されている。

また、焼結体ｌの上面には、抵抗薄膜からなる抵抗体５
が形成されている。抵抗体５の一端は、第１の外部電極
２に、他端は第３の外部電極４に電気的に接続されてい
る。

従って、上記ＲＣ複合部品では、第２図（ｂ）に示す回
路が、外部電極２〜４間に構成されている。

［発明が解決しようとする技術的課題〕第２図（ｂ）か
ら明らかなように、上記の複合部品では、ＲＣ構成が一
段であるため、急峻な減衰特性を実現することができな
い、従って、より優れた減衰特性を実現するには、多数
の上記ＲＣ部品を接続して用いなければならなかった。

本発明の目的は、単一の部品でありながら、より優れた
減衰特性を実現し得る多段型のＲＣフィルタを提供する
ことにある。

〔技術的！Ｉ題を解決するための手段〕本発明のＲＣ多
段フィルタは、誘電体セラミックスよりなる焼結体内に
セラミック層を介して厚み方向に重なり合うようにコン
デンサ形成用の複数の内部量ｊ１ｉを配置した構造を有
する。この焼結体の側面においては、第１．第２の側面
領域に入出力用外部電極が、第３の側面領域にアース電
極が、第４の側面領域に抵抗体が形成されている。

複数の内部電極のうち、厚み方向最外側に位置する一方
の内部電極は、上記第１、第２または第４の側面領域に
引出されている。

残余の内部電極は、厚み方向において交互に、焼結体の
第３の側面領域または第４の側面領域に引出されており
、第３の側面領域に引出された内部電極が、上記アース
電極に電気的に接続されており、第４の側面領域に引出
された複数の内部電極が上記抵抗体の一部を介して互い
に電気的に接続されている。

抵抗体の一端は、上記入出力用外部電極の一方に、他端
は入出力用外部電極の他方に電気的に接続されている。

〔作用〕

上記構成では、入出力用外部電極間に抵抗体が接続され
ており、この抵抗体が、第４の側面領域に引出された複
数の内部電極間を電気的に接続しており、該第４の側面
領域に引出された複数の内部電極と重なり合う第３の側
面領域に引出された内部電極がアースｉｔ極に電気的に
接続されているので、第１図（ｂ）に示す多段型のＲＣ
フィルタが一個の部品で構成されることになる。

従って、一段のＲＣフィルタでは得られない急峻な減衰
特性を示すＲＣフィルタを実現することができる。

（実施例の説明〕 第３図に、本発明の一実施例が適用されたＲＣ多段フィ
ルタを示す、ＲＣ多段フィルタ１１では、焼結体１２内
に複数の内部電極がセラミック層を介して厚み方向に重
なり合うように配置されている。各内部電極の形状につ
いては、後述する。

焼結体１゛２の側面１２ａ上の上方部分を被覆するよう
に入力用外部電極１３が形成されている。

また、側面１２ａの下方領域を被覆するように出力用外
部ｉＳ極Ｉ４が形成されているや他方、側面１２ａと対
向している側面、すなわち第３の側面領域には、アース
電極１５が形成されている。さらに、側面１２ａ上にお
いて、入出力用外部電極１３．１４間に抵抗体１６が形
成されている。

本明細書において、第１〜第４の側面領域とは、上述し
た入出力用外部電極＋３．１４、アース電極１５及び抵
抗体１６が形成されている各側面領域を示すものであり
、後述の他の実施例がらも明らかなように、焼結体１２
の上面及び下面を除く何れかの側面の一部または全てを
示す用語として用いることとする。

なお、第３図の入力用外部電極直流、１４及びアース電
極１５は、側面領域のみならず、焼結体１２の上面及び
下面にも至るように形成されているが、これは、面実装
を容易とするため並びに外部との接続を容易とするため
であり、本発明の必須の構成ではないことを指摘してお
く。

第１図（ａ）に断面図で示すように、複数の内部電極１
７・〜２４は、焼結体１２内のセラミ、り層を介して厚
み方向に重なり合うように配置されている。そして、厚
み方向最外側に位置する一方の内部電極１７が、側面１
２ａの上方の第１の側面領域に引出されて、入力用外部
型ｉ１３と電気的に接続されている。この内部電極１７
は、第４図（ａ）に示すように、矩形の平面形状を有し
、焼結体１２の側面１２ａから対向している他方側面近
傍に至るように形成されている。

また、内部型ｐｊａ１７と重なり合う内部１ｔＩ！ｉ１
８は、第４図（ｂ）に示す平面形状を有する。すなわち
、焼結体１２の側面１２ａと対向する側面から側面１２
ａ側に延ばされている。第１図（ａ）に示した内部電極
２０，２２．２４も、内部電極１８と同様に形成されて
おり、それぞれ、アース電極１５に電気的に接続されて
いる。

他方、内部電極１８の下方側で重なり合う内部ｔｆｆｉ
１９は、第４図（ｃ）に示す平面形状を有する。すなわ
ち、内部電極１９は、側面１２ａ側に幅の狭い引出し部
１９ａを有する。内部電極２０゜２２．２４と重なり合
う残りの内部？ｉ１極２１．２３も内部？ｉｔ極１９と
同一形状に形成されている。

そして、内部電極１９．２１．２３の電極引出し部は、
側面１２ａ上の抵抗体１６により相互に電気的に接続さ
れている。言い換えれば、内部電極１９．２１．２３は
、抵抗体Ｉ６の一部を介して互いに接続されている（第
３図参照）。

抵抗体１６は、抵抗性１１膜を焼結体１２の側面１２ａ
上に付与することにより形成されている。

そして、この抵抗体１６の上端は入力用外部電極１３に
、下端は出力用外部電極１４に電気的に接続されている
。

従って、上記実施例では、第１図（ｂ）に示すように、
人力用外部′ｔＬ８ｉ１３及び出力用外部電極１４の間
に複数のＲＣフィルタが接続された構成が実現されてい
ることがわかる。第１図（ｂ）の多段フィルタでは、全
体としての抵抗Ｒは、Ｒ＝Ｒ，＋Ｒｚ　＋Ｒ２・・・、
全体としての容量はＣ＝Ｃ、十Ｃ，＋Ｃ，・・・となる
ため、段数を増加させることにより減衰量−周波数特性
をより急峻とすることができる。

上記実施例を応用したＲＣ多段フィルタ及び第２図に示
した従来の一段のＲＣフィルタを製作し、減衰量−周波
数特性を調べたところ、第５図に示す結果が得られた。

第５図から明らかなように、接続段数が増加するに従っ
て、減衰特性が急峻となることがわかる。

上記実施例では、抵抗体１６の形成された側面領域すな
わち第４の側面領域が、第１．第２の側面領域と同一側
面１２ａ上に振り分けられていた。

しかしながら、本発明は、第３図に示したように各側面
領域を振り分ける必要は必ずしもない、第１〜第４の側
面領域が上記実施例とは異なる例を以下において説明す
る。なお、上記実施例と同一部分については、同一参照
番号を付することによりその説明を省略することとする
。

第６図（ａ）は、本発明の第２の実施例のＲＣ多段フィ
ルタを示す０本実施例では、第４の側面領域が焼結体■
２の側面１２ｂに振り分けられている。従って、抵抗体
３６が側面＋２ｂ上において厚み方向に延びるように付
与されている。

第６図実施例の焼結体１２内に配置される内部電極形状
を第７図を参照して説明する。最も上方に位置する内部
電極１７及び内部電極】７の下方に配置される内部電極
１８は、第７図（ａ）及び（ｂ）に示すとおりであり、
先の実施例と同様に構成されている。

内部電極１８の下方に重なり合う内部電極３９は、第７
図（ｃ）に示すように、焼結体１２の１２ｂ側に幅の狭
い電極引出し部３９ａを有する。

側面１２ｂ上に抵抗体３６が形成されているからである
。

第７図ｉｂ）及び（Ｃ）に示した内部型ｆｌ１８゜１９
が複数枚交互に積層されており、最下層には、第７図（
ｄ）及び（ｅ）に示す内部電極２４，２５が配置されて
いる。このうち、内部電極２４は、第１図における内部
電極２４に相当するものである。

本実施例では、最下層に焼結体１２の側面１２ａに引出
された内部電極２５が追加されてお筒、該内部電極２５
は第６［ｉ＞（ａ）の出力側外部電極１４に電気的に接
続されている。

そして、抵抗体３６の両端は、それぞれ、接続電極５１
　（裏面側の接続電極は図示せず）により入力用外部電
極１３及び出力用外部電極１４に電気的に接続されてい
る。よって、第６図（ａ）の実施例の回路構成は、第６
図（ｂ）に示すとおりとなり、第１図（ｂ）の抵抗Ｒ７
が省かれている。

しかしながら、多段のＲＣフィルタでは、−個のＲｏが
除かれても、全体としての減衰量−周波数特性にはさほ
ど影響を与えない。

第８図は、本発明の第３の実施例のＲＣ多段フィルタを
示す、ここでは、焼結体１２の側面１２ａの両端近傍に
第１．第２の側面領域が振り分けられており、第３の側
面領域は側面１２ｂの中央に振り分けられている。従っ
て、複数の内部電極の形状は、第９図（ａ）〜（ｅ）に
示すとおりのものが用いられる。すなわち、最外層に位
置される内部電極１７は、焼結体１２のコーナ一部分１
２ｄ近傍において側面１２ａ、１２ｃの双方に露出する
ＩＪ電極引出部１７ａを有する。同様に、最下層に位置
する内部電極２５もまた、焼結体１２のコーナ一部分１
２ｅ近傍において側面１２ａ。

１２ｂの双方に露出する電極引出し部２５ａを有する。

他の内部′ｇｉ極形状は、第７図に示した実施例の場合
と同様である。

第８図のＲＣ多段フィルタにおいても、前述の第２の実
施例と同様の回路構成が実現されている。

１１り述した第１〜第３の実施例から明らかなように、
本発明における第１〜第４の側面領域は、焼結体の上面
及び下面を除く全側面のうち任官の部分を適宜振り分け
て用いることができるものである。

なお、上記各実施例では、焼結体の厚み方向最外側に位
置する一方の内部Ｔ４掻が第１の側面領域に導出された
構成のものとして示したが、この内部電極を第４の側面
領域に導出させ、抵抗体に電気的に接続させたものでも
よい。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、第４の側面領域に形成
された抵抗体が該第４の側面領域に引出された複数の内
部電極間に介在されているので、入出力用内部電極間に
多段のＲＣフィルタが構成される。よって、単一の部品
でありながら、第２図に示した従来のＲＣフィルタでは
実現することができなかった急峻な減衰量−周波数特性
を実現することが可能となる。従って、ＲＣフィルタを
搭載する電子機器の小型化及び組立て作業の節略化に大
きく寄与し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）及び（ｂ）は本発明の第１の実施例のＲＣ
多段フィルタの断面図及び回路図、第２図（ａ）及び（
ｂ）はそれぞれ従来のＲＣ複合部品の斜視図及び回路図
、第３図は第１の実施例の斜視図、第４図（ａ）〜（ｄ
）は第１の実施例に用いられている内部電極形状を説明
するための各平面断面図、第５図は第１の実施例及び従
来例の減衰量−周波数特性を示す図、第６図（ａ）及び
（ｂ）は第２の実施例のＲＣ多段フィルタの斜視図及び
回路図、第７図（ａ）〜（ｅ）は第２の実施例に用いら
れる内部電極形状を説明するための各平面断面図、第８
図は第３の実施例のＲＣ多段フィルタの斜視図、第９図
（ａ）〜（ｅ）は第３の実施例の内部電極形状を説明す
るための各平面断面図である。 図において、１１はＲＣ多段フィルタ、Ｉ２は焼結体、
１３は人力用外部電極、１４は出力用外部電極、１５は
アース電極、１６は抵抗体、１７〜２４は内部を掻を示
す。 第１図 第２図 （ｂ） 第３図 第４図　　　　　　　　ノ２ ２曝 塘帯ｗ　（ｑ） 第６図 第７図 ２５　　　　　＋ＺＩ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　誘電体セラミックスよりなる焼結体と、 前記焼結体内でセラミック層を介して厚み方向に重なり
   合うように配置されたコンデンサ形成用の複数の内部電
   極と、 前記焼結体の側面のうち、第１，第２の側面領域に形成
   された入出力用外部電極と、第３の側面領域に形成され
   たアース電極と、第４の側面領域に形成された抵抗体と
   を備え、 複数の内部電極のうち、厚み方向最外側に位置する一方
   の内部電極が、前記第１、第２または第４の側面領域に
   引出されており、 残余の内部電極は、厚み方向において交互に、焼結体の
   第３の側面領域または第４の側面領域に引出されており
   、第３の側面領域に引出された複数の内部電極が、前記
   アース電極に電気的に接続されており、第４の側面領域
   に引出された複数の内部電極間が、前記抵抗体の一部を
   介して互いに電気的に接続されており、 前記抵抗体の一端が前記入出力用外部電極の一方に、他
   端が入出力用外部電極の他方に電気的に接続されている
   ことを特徴とする、ＲＣ多段フィルタ。