JPH02271117A - 動力伝達機構 - Google Patents
動力伝達機構Info
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- JPH02271117A JPH02271117A JP1089383A JP8938389A JPH02271117A JP H02271117 A JPH02271117 A JP H02271117A JP 1089383 A JP1089383 A JP 1089383A JP 8938389 A JP8938389 A JP 8938389A JP H02271117 A JPH02271117 A JP H02271117A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D35/00—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
- F16D35/005—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with multiple lamellae
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/34—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
- B60K17/348—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed
- B60K17/35—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches
- B60K17/3505—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches with self-actuated means, e.g. by difference of speed
- B60K17/351—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having differential means for driving one set of wheels, e.g. the front, at one speed and the other set, e.g. the rear, at a different speed including arrangements for suppressing or influencing the power transfer, e.g. viscous clutches with self-actuated means, e.g. by difference of speed comprising a viscous clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D47/00—Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings
- F16D47/06—Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings of which at least one is a clutch with a fluid or a semifluid as power-transmitting means
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、同軸的かつ相対回転可能に位置する一対の回
転部材間に配設されて、これら両部材間の動力伝達を行
う動力伝達機構に関する。
転部材間に配設されて、これら両部材間の動力伝達を行
う動力伝達機構に関する。
(従来技術)
かかる動力伝達機構は、駆動側回転部材と従動側回転部
材間に配設されて、これ両部材の相対回転時これら両部
材を互に動力伝達可能に連結して、従動側回転部材を駆
動させる連結機構として使用されるものと、駆動側およ
び従動側回転部材間、両駆動側回転部材間または両従動
側回転部材間に配設されてこれら両部材の相対回転時こ
れら両部材を互に動力伝達可能に連結して、これら両部
材間の回転差を制限させる差動制限機構として使用され
るものがある。前者の連結機構は主としてリャルタイム
式の四輪駆動車における一方の動力伝達系路に配設され
、また後者の差動制限機構は主として車両における各デ
ィファレンシャルに配設される。
材間に配設されて、これ両部材の相対回転時これら両部
材を互に動力伝達可能に連結して、従動側回転部材を駆
動させる連結機構として使用されるものと、駆動側およ
び従動側回転部材間、両駆動側回転部材間または両従動
側回転部材間に配設されてこれら両部材の相対回転時こ
れら両部材を互に動力伝達可能に連結して、これら両部
材間の回転差を制限させる差動制限機構として使用され
るものがある。前者の連結機構は主としてリャルタイム
式の四輪駆動車における一方の動力伝達系路に配設され
、また後者の差動制限機構は主として車両における各デ
ィファレンシャルに配設される。
しかして、従来の動力伝達機構を大別すると、特開昭6
1−102330号公報および特開昭61−19143
4号公報に示されているように前記両部材間の伝達トル
クが両部材間の差動回転数により定まる差動回転数感応
型の動力伝達機構と、特開昭61−191432号公報
に示されているように前記両部材間の伝達トルクが両部
材間のトルク差により定まるトルク感応型の動力伝達機
構がある。
1−102330号公報および特開昭61−19143
4号公報に示されているように前記両部材間の伝達トル
クが両部材間の差動回転数により定まる差動回転数感応
型の動力伝達機構と、特開昭61−191432号公報
に示されているように前記両部材間の伝達トルクが両部
材間のトルク差により定まるトルク感応型の動力伝達機
構がある。
差動回転数感応型の動力伝達機構における伝達トルクT
は下記式にて示される。
は下記式にて示される。
T=KXN″ 但しK、α:係数 N:差動回転数
また、トルク感応型の動力伝達機構における伝達トルク
Tは下記式にて示される。
Tは下記式にて示される。
動側角加速度
これらの式から明らかなように、トルク感応型の動力伝
達機構では角加速度により伝達トルクが決定されるため
、車両走行中の瞬間的なエンジントルクの変化、タイヤ
グリップ力の変化に起因する駆動系伝達トルクの変化に
対して瞬時に応答するのに対して、差動回転数感応型の
動力伝達機構では角加速度を時間で積分した結果の差動
回転数Nにより伝達トルクが決定されるため、上記駆動
系伝達トルクの変化に対する応答には遅れが生じる。
達機構では角加速度により伝達トルクが決定されるため
、車両走行中の瞬間的なエンジントルクの変化、タイヤ
グリップ力の変化に起因する駆動系伝達トルクの変化に
対して瞬時に応答するのに対して、差動回転数感応型の
動力伝達機構では角加速度を時間で積分した結果の差動
回転数Nにより伝達トルクが決定されるため、上記駆動
系伝達トルクの変化に対する応答には遅れが生じる。
(発明が解決しようとする課題)
上記した2つの形式の動力伝達機構について、リャルタ
イム式の四輪駆動車の一方の動力伝達系路に配設された
場合の特性を比較すると下記の通りとなる。
イム式の四輪駆動車の一方の動力伝達系路に配設された
場合の特性を比較すると下記の通りとなる。
(1)タイトコーナブレーキング現象について車両旋回
時の回転中心に対して前輪の旋回半径Rfは後輪の旋回
半径Rrに比較して大きいため、前輪の回転数Nfが後
輪の回転数Nrより大きく、差動回転数(N=Nf−N
r)が発生する。この場合、差動回転数感応型の動力伝
達機構においては差動回転の発生によりトルク伝達を行
い、伝達トルクが前後輪それぞれの動きを相互に規制す
る循環トルクとして機能し、この結果ステアリングハン
ドルの操作力の増大を要しかつ旋回半径の増大を生じさ
せる等の不具合がある。このため、当該動力伝達機構の
搭載車両においては同機槽のトルク伝達性能を、発生す
るタイトコーナブレーキング現象が運転者にとって不具
合と感じない程度となるような領域に設定している。こ
れに対して、トルク感応型の動力伝達機構においては旋
回中に前後輪間に定常的な差動回転が発生しても差動回
転数により定まる定量的なトルク伝達を行うことはなく
、エンジンのスロットル開度を急激に開く等急激なトル
ク負荷をかけないかぎり角加速度(L:))は発生せず
、はぼ前後輪の一方は駆動側に追従して回転するのみで
タイトコーナブレーキング現象は発生しない。
時の回転中心に対して前輪の旋回半径Rfは後輪の旋回
半径Rrに比較して大きいため、前輪の回転数Nfが後
輪の回転数Nrより大きく、差動回転数(N=Nf−N
r)が発生する。この場合、差動回転数感応型の動力伝
達機構においては差動回転の発生によりトルク伝達を行
い、伝達トルクが前後輪それぞれの動きを相互に規制す
る循環トルクとして機能し、この結果ステアリングハン
ドルの操作力の増大を要しかつ旋回半径の増大を生じさ
せる等の不具合がある。このため、当該動力伝達機構の
搭載車両においては同機槽のトルク伝達性能を、発生す
るタイトコーナブレーキング現象が運転者にとって不具
合と感じない程度となるような領域に設定している。こ
れに対して、トルク感応型の動力伝達機構においては旋
回中に前後輪間に定常的な差動回転が発生しても差動回
転数により定まる定量的なトルク伝達を行うことはなく
、エンジンのスロットル開度を急激に開く等急激なトル
ク負荷をかけないかぎり角加速度(L:))は発生せず
、はぼ前後輪の一方は駆動側に追従して回転するのみで
タイトコーナブレーキング現象は発生しない。
(2)走行性能について
差動回転数感応型の動力伝達機構においては、トルク感
応型の動力伝達機構に比較して駆動系伝達トルクに対す
る応答性が遅い。このため、前後輪の一方が低μ路面に
乗上げた場合や泥地に突入した場合には、前後輪間に十
分な差動回転が発生しないと前後輪の他方へのトルク伝
達がなされず、駆動系伝達トルクに対する応答性の早い
トルク感応型の動力伝達機構に比較して、車両の上記場
所からの脱出性、同場所での走破性、走行性に劣る。
応型の動力伝達機構に比較して駆動系伝達トルクに対す
る応答性が遅い。このため、前後輪の一方が低μ路面に
乗上げた場合や泥地に突入した場合には、前後輪間に十
分な差動回転が発生しないと前後輪の他方へのトルク伝
達がなされず、駆動系伝達トルクに対する応答性の早い
トルク感応型の動力伝達機構に比較して、車両の上記場
所からの脱出性、同場所での走破性、走行性に劣る。
(3)走行、フィーリングについて
差動回転数感応型の動力伝達機構においては駆動系伝達
トルクに対する応答性が遅いことから、前後輪間へのト
ルク伝達が急激に変化することはない。このため、運転
に十分、に慣れていない運転者がラフなアクセルワーク
等を行っても車両の挙動が瞬時に大きく変らず安定して
いる。これに対してトルク感応型の動力伝達機構におい
ては上記した伝達トルクに対する応答性が早いことから
、ラフなアクセルワーク等により前後輪の一方に伝達さ
れるトルクが急激に変化して車両の挙動が大きく変って
不安定になるとともに、トルク伝達の断続が急激に生じ
るため駆動系のガタに起因してガタ打音が生じ易く、一
般車両としての走行フィーリングに劣る。
トルクに対する応答性が遅いことから、前後輪間へのト
ルク伝達が急激に変化することはない。このため、運転
に十分、に慣れていない運転者がラフなアクセルワーク
等を行っても車両の挙動が瞬時に大きく変らず安定して
いる。これに対してトルク感応型の動力伝達機構におい
ては上記した伝達トルクに対する応答性が早いことから
、ラフなアクセルワーク等により前後輪の一方に伝達さ
れるトルクが急激に変化して車両の挙動が大きく変って
不安定になるとともに、トルク伝達の断続が急激に生じ
るため駆動系のガタに起因してガタ打音が生じ易く、一
般車両としての走行フィーリングに劣る。
(4)車両運動限界確認性について
現在の車両走行状態が車両の運動限界に対して余裕があ
るか否かを運転者が確認できることは重要なことである
。差動回転数感応型の動力伝達機構においては、前後輪
の一方がスリップ状態に陥った場合運転者はこのスリッ
プ状態を体感して対応し得るとともに、スリップ量すな
わち差動回転数に応じて前後輪の他方へトルク伝達が行
われるため、車両は走行性能を向上する状態にある。こ
れに対して、トルク感応型の動力伝達機構においては応
答が早いなめ、前後輪へのトルク分配がタイムリーにな
されて車両の走行性能の限界まで維持されることから、
上級の運転者は車両の運動限界を予知し得ても不慣れな
運転者は上記限界を予知し得ない場合がある。
るか否かを運転者が確認できることは重要なことである
。差動回転数感応型の動力伝達機構においては、前後輪
の一方がスリップ状態に陥った場合運転者はこのスリッ
プ状態を体感して対応し得るとともに、スリップ量すな
わち差動回転数に応じて前後輪の他方へトルク伝達が行
われるため、車両は走行性能を向上する状態にある。こ
れに対して、トルク感応型の動力伝達機構においては応
答が早いなめ、前後輪へのトルク分配がタイムリーにな
されて車両の走行性能の限界まで維持されることから、
上級の運転者は車両の運動限界を予知し得ても不慣れな
運転者は上記限界を予知し得ない場合がある。
従って、本発明の目的は、走行フィーリングの良好な動
力伝達機構である差動回転数感応型の動力伝達機構の走
行フィーリング特性を保持しつつ、必要時にはトルク感
応型の動力伝達機構における、 良好な走行性能を発揮
し得る動力伝達機構を提供することにある。
力伝達機構である差動回転数感応型の動力伝達機構の走
行フィーリング特性を保持しつつ、必要時にはトルク感
応型の動力伝達機構における、 良好な走行性能を発揮
し得る動力伝達機構を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明は、同軸的かつ相対回転可能に位置する一対の回
転部材間に配設されてこれら両部材間の動力伝達を行う
動力伝達機構であり、前記両部材の相対回転により作動
して粘性抵抗力を発生させる第1の手段と、推力により
作動して前記両部材をトルク伝達可能に連結する摩擦係
合力を発生させる第2の手段と、前記第1の手段にて発
生する粘性抵抗力を前記第2の手段に対する推力に変換
させる第3の手段と、前記両部材間のトルク差(角加速
度)により作動して同トルク差に応じて前記第1の手段
にて発生する粘性抵抗力を変化させる第4の手段を備え
ていることを特徴とするものであ企。
転部材間に配設されてこれら両部材間の動力伝達を行う
動力伝達機構であり、前記両部材の相対回転により作動
して粘性抵抗力を発生させる第1の手段と、推力により
作動して前記両部材をトルク伝達可能に連結する摩擦係
合力を発生させる第2の手段と、前記第1の手段にて発
生する粘性抵抗力を前記第2の手段に対する推力に変換
させる第3の手段と、前記両部材間のトルク差(角加速
度)により作動して同トルク差に応じて前記第1の手段
にて発生する粘性抵抗力を変化させる第4の手段を備え
ていることを特徴とするものであ企。
(発明の作用・効果)
かかる構成の動力伝達機構においては、両回転部材間に
相対回転が生じると差動回転数に応じた粘性抵抗力が第
1の手段に発生し、この粘性抵抗力を第3の手段が第2
の手段に対する推力に変換する。このため、第2の手段
が作動して両回転部材を連結する摩擦係合力を発生させ
るが、この摩擦係合力は差動回転数に比例したもので、
両回転部材間では差動回転数に比例したトルクが一方か
ら他方へ伝達される。すなわち、当該動力伝達機構は差
動回転数感応型の特性を発揮する。従って、当該動力伝
達機構は四輪駆動車の一方の動力伝達系路における駆動
側回転部材と従動側回転部材との動力伝達機構として機
能する。
相対回転が生じると差動回転数に応じた粘性抵抗力が第
1の手段に発生し、この粘性抵抗力を第3の手段が第2
の手段に対する推力に変換する。このため、第2の手段
が作動して両回転部材を連結する摩擦係合力を発生させ
るが、この摩擦係合力は差動回転数に比例したもので、
両回転部材間では差動回転数に比例したトルクが一方か
ら他方へ伝達される。すなわち、当該動力伝達機構は差
動回転数感応型の特性を発揮する。従って、当該動力伝
達機構は四輪駆動車の一方の動力伝達系路における駆動
側回転部材と従動側回転部材との動力伝達機構として機
能する。
!、かして、当該動力伝達機構においては、両回転部材
間にトルク変化が発生した場合には第4の手段が作動し
て両部材間のトルク差に応じて第1の手段に発生する粘
性抵抗力を変化させ、両回転部材間ではトルク差に比例
したトル久が一方から他方へ伝達される。すなわち、こ
の場合当該動力伝達機構はトルク感応型の特性、または
差動回転数感応型とトルク感応型の良好な両特性を発揮
する。
間にトルク変化が発生した場合には第4の手段が作動し
て両部材間のトルク差に応じて第1の手段に発生する粘
性抵抗力を変化させ、両回転部材間ではトルク差に比例
したトル久が一方から他方へ伝達される。すなわち、こ
の場合当該動力伝達機構はトルク感応型の特性、または
差動回転数感応型とトルク感応型の良好な両特性を発揮
する。
〈実施例)
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明するに、第
1図には本発明にかかる動力伝達機構が示されている。
1図には本発明にかかる動力伝達機構が示されている。
当該動力伝達機構10は第4図に示すように、リャルタ
イム式の四輪駆動車の後輪側動力伝達系路に配設される
。
イム式の四輪駆動車の後輪側動力伝達系路に配設される
。
当該車両は前輪側が常時駆動するとともに後輪側が必要
時駆動するもので、エンジン21の一側に組付けたトラ
ンスアクスル22とトランスミッションおよびアクスル
シャフト23に出力して前輪24を駆動させるとともに
、第1プロペラシヤフト25に出力する。第1プロペラ
シヤフト25は動力伝達機1i110を介して第2プロ
ペラシヤフト26に連結していて、これら両シャフト2
5.26がトルク伝達可能な場合動力がリヤディファレ
ンシャル27を介してアクスルシャフト28に出力され
、後輪2つが駆動する。
時駆動するもので、エンジン21の一側に組付けたトラ
ンスアクスル22とトランスミッションおよびアクスル
シャフト23に出力して前輪24を駆動させるとともに
、第1プロペラシヤフト25に出力する。第1プロペラ
シヤフト25は動力伝達機1i110を介して第2プロ
ペラシヤフト26に連結していて、これら両シャフト2
5.26がトルク伝達可能な場合動力がリヤディファレ
ンシャル27を介してアクスルシャフト28に出力され
、後輪2つが駆動する。
しかして、動力伝達機構10はアウタケース11および
インナケース12からなる環状の作動室内に第1の手段
である粘性抵抗力発生10a、第2の手段である摩擦係
合力発生手段1 、Ob 、第3の手段である推力変換
手段10c、第4の手段であるトルク差作動手段10d
を備えている。
インナケース12からなる環状の作動室内に第1の手段
である粘性抵抗力発生10a、第2の手段である摩擦係
合力発生手段1 、Ob 、第3の手段である推力変換
手段10c、第4の手段であるトルク差作動手段10d
を備えている。
アウタケース11は環状の第1外殻11a、第2外殻1
1bおよび第3外殻11cからなり、第1外殻11aと
第2外殻11bとは第3外殻11Cの両端開口部に液密
的に嵌着されている。インナケース12は段付筒状のも
ので、同ケース12の外周にアウタケース11が液密的
かつ回転可能に嵌合し、これら両ケース11.12にて
作動室が形成されている。かかるインナケース12はそ
の内スプライン12aにて第2プロペラシヤフト26の
先端部のスプライン26aに嵌合して固定され、かつア
ウタケース11は同シャフト26の先端部に回転可能に
支持されて第110へラシャフト25の後端に固定され
ている。
1bおよび第3外殻11cからなり、第1外殻11aと
第2外殻11bとは第3外殻11Cの両端開口部に液密
的に嵌着されている。インナケース12は段付筒状のも
ので、同ケース12の外周にアウタケース11が液密的
かつ回転可能に嵌合し、これら両ケース11.12にて
作動室が形成されている。かかるインナケース12はそ
の内スプライン12aにて第2プロペラシヤフト26の
先端部のスプライン26aに嵌合して固定され、かつア
ウタケース11は同シャフト26の先端部に回転可能に
支持されて第110へラシャフト25の後端に固定され
ている。
粘性抵抗力発生手段10aは第1図および第3図に示す
ように、作動プレート13と、後述する推力発生手段1
0cを構成する第1カムメンバー14とからなる。作動
プレート13はその一側に同心円状の多数のリブ13a
を備えており、その内スプライン13bをインナケース
12の外スプライン12bに嵌合させて同ケース12の
外周に一体回転可能かつ軸方向へ摺動可能に組付けられ
ている。第1カムメンバー14はその他側に同心円状の
多数のリブ14aを備えていて、アウタケース11の第
3外殻11cとインナケース12に対して液密的かつ回
転可能に組付けられ、軸方向への移動を規制されている
。かかる第1カムメンバー14はその他側に油室R1を
形成し、各リブ14aを作動プレート13の各リプ13
a間に所定の層間隔を保って嵌入させている。油室R1
にはシリコンオイル等の粘性流体が所定量封入されてい
る。
ように、作動プレート13と、後述する推力発生手段1
0cを構成する第1カムメンバー14とからなる。作動
プレート13はその一側に同心円状の多数のリブ13a
を備えており、その内スプライン13bをインナケース
12の外スプライン12bに嵌合させて同ケース12の
外周に一体回転可能かつ軸方向へ摺動可能に組付けられ
ている。第1カムメンバー14はその他側に同心円状の
多数のリブ14aを備えていて、アウタケース11の第
3外殻11cとインナケース12に対して液密的かつ回
転可能に組付けられ、軸方向への移動を規制されている
。かかる第1カムメンバー14はその他側に油室R1を
形成し、各リブ14aを作動プレート13の各リプ13
a間に所定の層間隔を保って嵌入させている。油室R1
にはシリコンオイル等の粘性流体が所定量封入されてい
る。
摩擦係合力発生手段10bは湿式多板クラッチ式のもの
で、多数のクラッチプレート15aとクラッチディスク
15bとからなる。各クラッチプレート15aはその外
周のスプライン部をアウタケース11の第3外殻11c
における内周に設けたスプライン部lidに嵌合されて
、同ケース11に一体回転可能かつ軸方向へ移動可能に
組付けられている。各クラッチディスク15bはその内
周のスプライン部をインナケース12の外周に設けたス
プライン部12cに嵌合されて各クラッチプレート15
a間に位置し、同ケース12に一体回転可能かつ軸方向
へ移動可能に組付けられている。これらのプレート15
aおよびディスク15bの収容室R2にはクラッチ用オ
イルが所定量封入されている。
で、多数のクラッチプレート15aとクラッチディスク
15bとからなる。各クラッチプレート15aはその外
周のスプライン部をアウタケース11の第3外殻11c
における内周に設けたスプライン部lidに嵌合されて
、同ケース11に一体回転可能かつ軸方向へ移動可能に
組付けられている。各クラッチディスク15bはその内
周のスプライン部をインナケース12の外周に設けたス
プライン部12cに嵌合されて各クラッチプレート15
a間に位置し、同ケース12に一体回転可能かつ軸方向
へ移動可能に組付けられている。これらのプレート15
aおよびディスク15bの収容室R2にはクラッチ用オ
イルが所定量封入されている。
推力変換手段10cは第1カムメンバー14、第2カム
メンバー16および複数の第1ボール17aからなるカ
ム機構であり、第1カムメンバー14は前述したごとく
粘性抵抗力発生手段10aの構成部材を兼ねている。第
2カムメンバー16は環状プレートで、その外周をアウ
タケース11のスプライン部lidに嵌合されて最左端
のクラッチプレート15aの他側に位置し、同ケース1
1に一体回転可能かつ軸方向へ移動可能に組付けられて
いる。また、第2カムメンバー16は第1カムメンバー
14のボス部外周に回転可能に嵌合していて、第2図に
示すようにその他側に設けたカム溝16aを第1カムメ
ンバー14の一側に設けたカム溝14bに対向させてい
る。各カムメンバー14.16のカム溝14b、16a
は第2図(a)〜(C)に示すようにカム圧力角をθと
する複数の山部と谷部とを有し、互に対向する谷部間に
各ボール17aが介装されている。
メンバー16および複数の第1ボール17aからなるカ
ム機構であり、第1カムメンバー14は前述したごとく
粘性抵抗力発生手段10aの構成部材を兼ねている。第
2カムメンバー16は環状プレートで、その外周をアウ
タケース11のスプライン部lidに嵌合されて最左端
のクラッチプレート15aの他側に位置し、同ケース1
1に一体回転可能かつ軸方向へ移動可能に組付けられて
いる。また、第2カムメンバー16は第1カムメンバー
14のボス部外周に回転可能に嵌合していて、第2図に
示すようにその他側に設けたカム溝16aを第1カムメ
ンバー14の一側に設けたカム溝14bに対向させてい
る。各カムメンバー14.16のカム溝14b、16a
は第2図(a)〜(C)に示すようにカム圧力角をθと
する複数の山部と谷部とを有し、互に対向する谷部間に
各ボール17aが介装されている。
トルク、差作動手段10dは第3カムメンバー18、第
4カムメンバー19および複数のボール17bからなる
カム機構であり、第3カムメンバー18はアウタケース
11の第1外殻11aが兼ねており、同カムメンバー1
8には第1プロペラシヤフト25が固定されている9第
4カムメンバー19は作動プレート13と第3カムメン
バー18間に位置し、第3外殻11cに対しては外周の
スプライン部19aにてスプライン嵌合して液密的で一
体回転可能かつ軸方向へ摺動可能であり、またインナケ
ース12に対しては液密的で回転可能かつ軸方向へ摺動
可能である。第4カムメンバー19と作動プレート13
間にはニードルベアリング1.9 bが介装されていて
、同ベアリング19bは皿バネ13cにて付勢された作
動プレート13を回転可能に支承している。各ボール1
7bは両カムメンバー18.19のカム溝に介装されて
おリ、これら3者17b、18.19の関係は推力変換
手段10cのボール17a、両カムメンバー14.16
の関係と同様に設定されている。
4カムメンバー19および複数のボール17bからなる
カム機構であり、第3カムメンバー18はアウタケース
11の第1外殻11aが兼ねており、同カムメンバー1
8には第1プロペラシヤフト25が固定されている9第
4カムメンバー19は作動プレート13と第3カムメン
バー18間に位置し、第3外殻11cに対しては外周の
スプライン部19aにてスプライン嵌合して液密的で一
体回転可能かつ軸方向へ摺動可能であり、またインナケ
ース12に対しては液密的で回転可能かつ軸方向へ摺動
可能である。第4カムメンバー19と作動プレート13
間にはニードルベアリング1.9 bが介装されていて
、同ベアリング19bは皿バネ13cにて付勢された作
動プレート13を回転可能に支承している。各ボール1
7bは両カムメンバー18.19のカム溝に介装されて
おリ、これら3者17b、18.19の関係は推力変換
手段10cのボール17a、両カムメンバー14.16
の関係と同様に設定されている。
なお、粘性抵抗力発生手段10aを構成する油室R1内
に封入されるシリコンオイルは作動プレート13の第1
カムメンバー14側への移動を許容する量であり、本実
施例においては下記のごとく設定されている。すなわち
、第3図に示すように作動プレート13と第1カムメン
バー14における各リブ13a、14aのラップ長さJ
21.残りの長さJ22.J23とした場合、作動プレ
ート13がJ22.β3の短かい方の長さに相当する摺
動を許容し得る封入量とする。
に封入されるシリコンオイルは作動プレート13の第1
カムメンバー14側への移動を許容する量であり、本実
施例においては下記のごとく設定されている。すなわち
、第3図に示すように作動プレート13と第1カムメン
バー14における各リブ13a、14aのラップ長さJ
21.残りの長さJ22.J23とした場合、作動プレ
ート13がJ22.β3の短かい方の長さに相当する摺
動を許容し得る封入量とする。
かかる構成の動力伝達機構10においては、第1、第2
両プロペラシャフト25.26間に相対回転が生じてい
ない場合にはこれら両シャフト25.26間のトルク伝
達はないが両シャフト25.26間に相対回転が生じる
とトルク伝達がなされる。すなわち、これら両シャフト
25.26間に相対回転が生じると、第1プロペラシヤ
フト25の動力は第3カムメンバー18、ボール17b
、第4カムメンバー19を介してアウタケース11の第
3外殻11cに伝達され、第3外殻11cに一体回転可
能に組付けられている第2カムメンバー16および第1
カムメンバー14と、第2プロペラシヤフト26に一体
回転可能に組付けられているインナメンバー12および
作動プレート13との間に差動回転が生じ、作動プレー
ト13と第1カムメンバー14間に粘性摩擦トルクT1
が発生する。
両プロペラシャフト25.26間に相対回転が生じてい
ない場合にはこれら両シャフト25.26間のトルク伝
達はないが両シャフト25.26間に相対回転が生じる
とトルク伝達がなされる。すなわち、これら両シャフト
25.26間に相対回転が生じると、第1プロペラシヤ
フト25の動力は第3カムメンバー18、ボール17b
、第4カムメンバー19を介してアウタケース11の第
3外殻11cに伝達され、第3外殻11cに一体回転可
能に組付けられている第2カムメンバー16および第1
カムメンバー14と、第2プロペラシヤフト26に一体
回転可能に組付けられているインナメンバー12および
作動プレート13との間に差動回転が生じ、作動プレー
ト13と第1カムメンバー14間に粘性摩擦トルクT1
が発生する。
粘性流体の充填率、N1は差動回転数、β、は各リブの
対向する長さくラップ長)、hは各リブの対向面の間隔
、riは粘性剪断力発生部の各半径 この粘性摩擦トルクTtは第1カムメンバー14の差動
回転を規制する抵抗力として作用するが、各ボール17
aにおける抵抗力Fは推力変換手段10cにより摩擦係
合力発生手段10bを作動させる推力に変換される。こ
の場合カム圧力角をθとすると第2図(e)に示すよう
に抵抗力Fは推力5=Ftanθに変換され、第1カム
メンバー14はこの推力Sにより第2カムメンバー16
を第2図(a>に示す状態から同図(b)に示す状態に
押動して各クラッチプレート15aとクラッチディスク
15bとを摩擦係合させる。この結果、両ケース11.
12がトルク伝達可能に連結して第1プロペラシヤフト
25の動力が第2プロペラシヤフト26に伝達され、車
両は四輪駆動状態となる。
対向する長さくラップ長)、hは各リブの対向面の間隔
、riは粘性剪断力発生部の各半径 この粘性摩擦トルクTtは第1カムメンバー14の差動
回転を規制する抵抗力として作用するが、各ボール17
aにおける抵抗力Fは推力変換手段10cにより摩擦係
合力発生手段10bを作動させる推力に変換される。こ
の場合カム圧力角をθとすると第2図(e)に示すよう
に抵抗力Fは推力5=Ftanθに変換され、第1カム
メンバー14はこの推力Sにより第2カムメンバー16
を第2図(a>に示す状態から同図(b)に示す状態に
押動して各クラッチプレート15aとクラッチディスク
15bとを摩擦係合させる。この結果、両ケース11.
12がトルク伝達可能に連結して第1プロペラシヤフト
25の動力が第2プロペラシヤフト26に伝達され、車
両は四輪駆動状態となる。
摩擦係合力は差動回転数に比例するため、第1プロペラ
シヤフト25から第2プロペラシヤフト26への動力伝
達量も差動回転数に比例する。なお、この場合トルク差
作動手段10dにおける両カムメンバー18.19およ
びボール17bの状態は、推力変換手段10cの両カム
メンバー14.16およびボール17aの状態(第2図
(a)図示の状態から同図(b)図示の状態に移行)と
同様であり、この状態においては作動プレート13と第
1カムメンバー14の各リブ13a、14aのラップ長
はβ1に保持されている。
シヤフト25から第2プロペラシヤフト26への動力伝
達量も差動回転数に比例する。なお、この場合トルク差
作動手段10dにおける両カムメンバー18.19およ
びボール17bの状態は、推力変換手段10cの両カム
メンバー14.16およびボール17aの状態(第2図
(a)図示の状態から同図(b)図示の状態に移行)と
同様であり、この状態においては作動プレート13と第
1カムメンバー14の各リブ13a、14aのラップ長
はβ1に保持されている。
しかして、路面状況の変化、アクセルワーク等により両
プロペラシャフト25.26間の差動回転数N1が角加
速度ふでN2に変化する過程を検討すると、第1プロペ
ラシヤフト25に作用するトルクT01はその初期にお
いては下記の通りとなる。
プロペラシャフト25.26間の差動回転数N1が角加
速度ふでN2に変化する過程を検討すると、第1プロペ
ラシヤフト25に作用するトルクT01はその初期にお
いては下記の通りとなる。
Tol−To+■ω
但し、■は動力伝達機構の駆動側の慣性質量、具体的に
は第1図中両プロペラシャフト25.26、インナケー
ス12、作動プレート13、クラッチディスク17bを
除いたもの。
は第1図中両プロペラシャフト25.26、インナケー
ス12、作動プレート13、クラッチディスク17bを
除いたもの。
このため、トルク差作動手段10dにおいては両カムメ
ンバー18.19およびボール17bの位相角のずれは
I cwに相当する量第2図(b)に示す状態よりさら
に大きくなり、作動プレート13は第4カムメンバー1
9に押圧されて油室R1内の空気を圧縮しつつ摺動し、
各リブ13a、14aのラップ長さをΔρだけ増大させ
て(ρ1+ΔJ2)とする。この場合の粘性抵抗力発生
手段10aで発生する摩擦係合トルクT2は下記の通り
となる。
ンバー18.19およびボール17bの位相角のずれは
I cwに相当する量第2図(b)に示す状態よりさら
に大きくなり、作動プレート13は第4カムメンバー1
9に押圧されて油室R1内の空気を圧縮しつつ摺動し、
各リブ13a、14aのラップ長さをΔρだけ増大させ
て(ρ1+ΔJ2)とする。この場合の粘性抵抗力発生
手段10aで発生する摩擦係合トルクT2は下記の通り
となる。
この場合の粘性摩擦トルクのトルク倍率α(両プロペラ
シャフト25.26間の伝達トルク倍率に相当する)は
下記式となり、同大は下記のことを意味している。
シャフト25.26間の伝達トルク倍率に相当する)は
下記式となり、同大は下記のことを意味している。
すなわち、トルク差作動手段1. Odを備えている場
合には同手段10dを備えていない場合に比較して、差
動が発生した瞬間において たけ伝達トルクが増大する。換言すれば、伝達トルクは
瞬間的に作動プレート13の摺動による各リブ13a、
14aのラップ長さの増加分Δρおよび粘性流体の充填
率の増加分(β2−βl)に比例して増大する。第5図
(a) 、(b) 、(c)にはこれらの関係がグラフ
に示されており、同図(a)には各リブのラップ長さと
粘性摩擦トルクの関係、同図(b)には粘性流体の充填
率と粘性摩擦トルクの関係がそれぞれ示され、これらの
関係に基づく本実施例の動力伝達機構における差動回転
数と伝達トルクの関係が同図(C)に示されている。
合には同手段10dを備えていない場合に比較して、差
動が発生した瞬間において たけ伝達トルクが増大する。換言すれば、伝達トルクは
瞬間的に作動プレート13の摺動による各リブ13a、
14aのラップ長さの増加分Δρおよび粘性流体の充填
率の増加分(β2−βl)に比例して増大する。第5図
(a) 、(b) 、(c)にはこれらの関係がグラフ
に示されており、同図(a)には各リブのラップ長さと
粘性摩擦トルクの関係、同図(b)には粘性流体の充填
率と粘性摩擦トルクの関係がそれぞれ示され、これらの
関係に基づく本実施例の動力伝達機構における差動回転
数と伝達トルクの関係が同図(C)に示されている。
第5図(C)において、領域■はタイトコーナブレーキ
ング現象の発生領域(不具合と感じる領域)を示してお
り、従来の差動回転数感応型の動力伝達機構においては
差動回転数と伝達トルクの関係が走破性をできるかぎり
良くすべく領域■に近接して設定されるのが最良である
と考えられているが、現実にはグラフ■のごとく設定さ
れている。
ング現象の発生領域(不具合と感じる領域)を示してお
り、従来の差動回転数感応型の動力伝達機構においては
差動回転数と伝達トルクの関係が走破性をできるかぎり
良くすべく領域■に近接して設定されるのが最良である
と考えられているが、現実にはグラフ■のごとく設定さ
れている。
これに対して、本実施例の動力伝達機tiloにおいて
は、差動回転数と伝達トルクの関係がグラフ■で示すよ
うに領域■から十分に外れた位置に設定されていて、・
成る加速変化状態にはグラフ■で示すようにグラフ■の
α倍となる(トルク感応型)、従って、当該動力伝達機
構10においては、基本的には伝達トルクは差動回転数
に比例して増大する差動回転数感応型であって、スリッ
プのフィーリングが十分に感じられる等車両の運動限界
を確認し易く、一方加速変化の発生時にはトルク感応型
となり高い走破性等高い走行性能を発揮する。
は、差動回転数と伝達トルクの関係がグラフ■で示すよ
うに領域■から十分に外れた位置に設定されていて、・
成る加速変化状態にはグラフ■で示すようにグラフ■の
α倍となる(トルク感応型)、従って、当該動力伝達機
構10においては、基本的には伝達トルクは差動回転数
に比例して増大する差動回転数感応型であって、スリッ
プのフィーリングが十分に感じられる等車両の運動限界
を確認し易く、一方加速変化の発生時にはトルク感応型
となり高い走破性等高い走行性能を発揮する。
この場合、差動回転の発生している状態でトルク感応型
の移行、解除がなされるから、これらの変換時に駆動系
のガタに起因するガタ打音が発生することはない。また
。差動回転数と伝達トルクの関係をタイトコーナブレー
キング現象の発生領域から十分に外すことができるため
、−層良好な走行フィーリングが得られる。
の移行、解除がなされるから、これらの変換時に駆動系
のガタに起因するガタ打音が発生することはない。また
。差動回転数と伝達トルクの関係をタイトコーナブレー
キング現象の発生領域から十分に外すことができるため
、−層良好な走行フィーリングが得られる。
第6図には上記実施例の変形例が示されており、当該変
形例においては推力変換手段10cを構成する第1カム
メンバー14Aがアウタケース11およびインナケース
12に対して軸方向へ摺動可能に組付けられている。従
って、当該変形例の動力伝達機構においては、l・ルク
差作動手段10dの第4カムメンバー19が角加速度の
発生により軸方向へ摺動して油室R1の内圧が上昇する
と、この内圧の上昇により第1カムメンバー14Aが軸
方向へ摺動して摩擦係合力発生手段10bを構成するク
ラッチプレート15aおよびクラッチディスク15bを
押圧する。従って、この押圧力によって生じる摩擦係合
力に相当するトルク伝達量が上記実施例の角加速度発生
時におけるトルク伝達量に付加され、第5図(C)にお
けるグラフ■がグラフ■に変更される。
形例においては推力変換手段10cを構成する第1カム
メンバー14Aがアウタケース11およびインナケース
12に対して軸方向へ摺動可能に組付けられている。従
って、当該変形例の動力伝達機構においては、l・ルク
差作動手段10dの第4カムメンバー19が角加速度の
発生により軸方向へ摺動して油室R1の内圧が上昇する
と、この内圧の上昇により第1カムメンバー14Aが軸
方向へ摺動して摩擦係合力発生手段10bを構成するク
ラッチプレート15aおよびクラッチディスク15bを
押圧する。従って、この押圧力によって生じる摩擦係合
力に相当するトルク伝達量が上記実施例の角加速度発生
時におけるトルク伝達量に付加され、第5図(C)にお
けるグラフ■がグラフ■に変更される。
第1図は本発明に係る動力伝達機構の一実施例を示す断
面図、第2図(a >、 (b )、 (C)は同機構
における推力変換手段およびトルク差作動手段の作動説
明図、第3図は粘性抵抗力発生手段の部分拡大断面図、
第4図は同機構を採用した車両の概略図、第5図(a)
、(b)、(C)はトルクとリブのラップ長、粘性流体
の充填率、差動回転数との関係を示すグラフ、第6図は
同機構の変形例を示す断面図である。 符 号 の 説 明 10・・・動力伝達機構、10a・・・粘性抵抗力発生
手段、10b・・・摩擦係合力発生手段、10c・・・
推力変換手段、10d・・・トルク差作動手段、11・
・・アウタケース、12・・・インナケース、13・・
・作動プレート、14.14A、16.18.19・・
・カムメンバー、15a・・・クラッチプレート、15
b・・・クラッチディスク、17a、17b・・・ボー
ル、25.26・・・プロペラシャフト。
面図、第2図(a >、 (b )、 (C)は同機構
における推力変換手段およびトルク差作動手段の作動説
明図、第3図は粘性抵抗力発生手段の部分拡大断面図、
第4図は同機構を採用した車両の概略図、第5図(a)
、(b)、(C)はトルクとリブのラップ長、粘性流体
の充填率、差動回転数との関係を示すグラフ、第6図は
同機構の変形例を示す断面図である。 符 号 の 説 明 10・・・動力伝達機構、10a・・・粘性抵抗力発生
手段、10b・・・摩擦係合力発生手段、10c・・・
推力変換手段、10d・・・トルク差作動手段、11・
・・アウタケース、12・・・インナケース、13・・
・作動プレート、14.14A、16.18.19・・
・カムメンバー、15a・・・クラッチプレート、15
b・・・クラッチディスク、17a、17b・・・ボー
ル、25.26・・・プロペラシャフト。
Claims (1)
- 同軸的かつ相対回転可能に位置する一対の回転部材間に
配設されてこれら両部材間の動力伝達を行う動力伝達機
構であり、前記両部材の相対回転により作動して粘性抵
抗力を発生させる第1の手段と、推力により作動して前
記両部材をトルク伝達可能に連結する摩擦係合力を発生
させる第2の手段と、前記第1の手段にて発生する粘性
抵抗力を前記第2の手段に対する推力に変換させる第3
の手段と、前記両部材間のトルク差により作動して同ト
ルク差に応じて前記第1の手段にて発生する粘性抵抗力
を変化させる第4の手段を備えてなる動力伝達機構。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089383A JP2536144B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | 動力伝達機構 |
EP90303682A EP0391722B1 (en) | 1989-04-07 | 1990-04-05 | Viscous clutch assembly for torque transmission in motor vehicle |
DE90303682T DE69003292T2 (de) | 1989-04-07 | 1990-04-05 | Baugruppe mit Visko-Kupplung für die Drehmomentübertragung in einem Kraftfahrzeug. |
US07/505,478 US5036963A (en) | 1989-04-07 | 1990-04-06 | Viscous clutch assembly for torque transmission in motor vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1089383A JP2536144B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | 動力伝達機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02271117A true JPH02271117A (ja) | 1990-11-06 |
JP2536144B2 JP2536144B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=13969151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1089383A Expired - Fee Related JP2536144B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | 動力伝達機構 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5036963A (ja) |
EP (1) | EP0391722B1 (ja) |
JP (1) | JP2536144B2 (ja) |
DE (1) | DE69003292T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020017451A (ko) * | 2000-08-30 | 2002-03-07 | 이계안 | 능동형 4륜구동 시스템의 커플링 |
Families Citing this family (37)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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FR2667663A1 (fr) * | 1990-10-03 | 1992-04-10 | Glaenzer Spicer Sa | Dispositif d'accouplement a fluide visqueux a caracteristique variable. |
JPH04151029A (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-25 | Toyoda Mach Works Ltd | 駆動力伝達装置 |
JP2941077B2 (ja) * | 1991-03-25 | 1999-08-25 | 光洋精工株式会社 | 四輪駆動車用駆動力伝達装置 |
FR2675867A1 (fr) * | 1991-04-26 | 1992-10-30 | Guimbretiere Pierre | Dispositif de transmission a viscocoupleur controle, notamment pour vehicule automobile. |
FR2675866A1 (fr) * | 1991-04-26 | 1992-10-30 | Glaenzer Spicer Sa | Dispositif de transmission a viscocoupleur, notamment pour vehicules automobile. |
SE470426B (sv) * | 1992-07-20 | 1994-02-21 | Ipumatic Ab | Anordning för momentöverföring mellan två roterbara axlar |
US5322484A (en) * | 1992-12-22 | 1994-06-21 | Dana Corporation | Locking differential with clutch activated by electrorheological fluid coupling |
DE4327519C2 (de) * | 1993-08-17 | 2000-12-14 | Gkn Viscodrive Gmbh | Vorrichtung zur Steuerung einer Kupplung |
DE4329248C1 (de) * | 1993-08-31 | 1995-03-09 | Gkn Viscodrive Gmbh | Ausgleichgetriebe |
DE4343307C2 (de) * | 1993-12-17 | 1999-02-04 | Gkn Viscodrive Gmbh | Kupplung zur Übertragung von Drehmomenten zwischen zwei relativ zueinander drehbaren Teilen |
JP3104519B2 (ja) * | 1994-03-18 | 2000-10-30 | トヨタ自動車株式会社 | クラッチ装置 |
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