JPH0224333Y2 - - Google Patents

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JPH0224333Y2
JPH0224333Y2 JP16241684U JP16241684U JPH0224333Y2 JP H0224333 Y2 JPH0224333 Y2 JP H0224333Y2 JP 16241684 U JP16241684 U JP 16241684U JP 16241684 U JP16241684 U JP 16241684U JP H0224333 Y2 JPH0224333 Y2 JP H0224333Y2
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等車両に装備される自動変速
機の操作レバー操作位置表示装置に関する。更に
詳しくは、操作レバーの操作位置表示部に形成さ
れる開口部を覆うためのスライドカバーに係る。
〔従来の技術〕
従来、自動車等車両に装備される自動変速機の
操作レバー操作位置表示装置は、操作レバーの操
作位置表示部に操作レバーが回動移動できる長穴
の開口部が形成されており、この開口部位置に開
口部を覆うスライドカバーが配設され、スライド
カバーは操作レバーと係合して操作レバーの回動
移動と共に操作レバーの回動移動方向に移動する
ように構成されている。
ところで、この種の操作レバー操作位置表示装
置は、室内スペースをできる限り広くとるため、
コンパクトにまとめることが望まれている。この
ため、スライドカバーを下方に湾曲させて形成
し、コンパクトにまとめることが行われている。
しかし、スライドカバーの湾曲が大きいと、ス
ライドカバーが操作レバーの移動に伴つて移動す
る際の摺動抵抗が大きく、操作フイーリングが害
されることがある。
このため、従来では、スライドカバーを分割構
成し、摺動抵抗の減少を図ることが行われてい
る。
スライドカバーを分割構成した第1の従来技術
として、実開昭57−131335号公報に記載された技
術がある。第6図および第7図はこの第1の従来
技術の構造を示す。
この第1の従来技術は、スライドカバー10
は、操作レバー20が係合する第1のカバー部片
12と、この第1のカバー部片12の移動方向両
端部位置に一部重ね合わされて配設される第2の
カバー部片14および第3のカバー部片16とか
ら成つている。第1のカバー部片12の両端と、
第2のカバー部片14および第3のカバー部片1
6の第1のカバー部片12と重ね合わされる端部
位置には、係合突起12a,12aおよび14
a,16aが設けられている。この係合突起12
a,12aおよび14a,16aは対向する方向
に互いに突設して形成され係合している。これに
より、第2のカバー部片14および第3のカバー
部片16は、第1のカバー部片12の一方向への
移動に対しては一体的に移動するが、他方向への
移動に対しては静止状態のままにある。したがつ
て、スライドカバー10全体としては、先ず、分
割構成により、湾曲した場合の反力により生じる
摺動抵抗の減少を図ることができると共に、第1
のカバー部片12の移動に対して、第2のカバー
部片14および第3のカバー部片16の一方は静
止状態にあるため、それだけ摺動面積を減少させ
ることができ、摺動抵抗の減少を図ることができ
る。
また、スライドカバーを分割構成した第2の従
来技術として、実開昭51−32819号公報に記載さ
れた技術がある。第8図はこの第2の従来技術の
構造を示す。
この第2の従来技術は、スライドカバー10
は、第1のカバー部片22、第2のカバー部片2
4、第3のカバー部片26の三枚に分割されて形
成されており、かつ、重ね合わされて形成されて
いる。そして、それぞれのカバー部片22,2
4,26には中央部に操作レバー20が貫通する
孔22a,24a,26aがあけられており、下
方に破置されるカバー部片ほど広くあけられてい
る。この孔22a,24a,26aの開口縁には
係止片22b,24b,26bが突設されてお
り、操作レバー20の回動移動により、この係止
片22b,24b,26bが順次当接して押動さ
れ、第1から第3のカバー部片の順序で移動する
ようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した第1の従来技術においては、
スライドカバー10全体の肉厚は、第1のスライ
ドカバー12と第2のスライドカバー14あるい
は第3のスライドカバー16の肉厚に加えて、係
合突起12a,12aおよび14a,16aの突
設肉厚が加算されるため、比較的大きな肉厚とな
り、かつ、係合突起12a,12aおよび14
a,16aが設けられる部分の剛性が高くなり、
摺動抵抗減の効果が小さいという問題を生じるこ
とがある。
また、係合突起12a,12aおよび14a,
16aの肉厚が大きいときには、段差が大きいた
め、意匠上の見栄えも悪いという問題がある。
次に、上述した第2の従来技術の場合において
は、重ね合わされる枚数が多いため、全体の肉厚
が厚くなり、第1の従来技術の場合と同様剛性が
高くなり、摺動抵抗の低減効果が小さいという問
題を生じる。
また、分割枚数が多いと、一枚当りの占める面
積が小さくなる。このため、スライドカバー10
はいわゆるオドリを生じやすく、スライドカバー
10の移動時に摺動音の異音を発生するという問
題がある。更に、分割枚数が多いことから、意匠
が制約されるとと共に、コストアツプになるとい
う問題もある。
而して、本考案が解決しようとする問題点は、
スライドカバーを分割形成する場合でも、可能な
限り薄くして剛性を低くし、摺動抵抗の低減を十
分図ると共に、重ね合てされる分割枚数を少なく
して、一枚当りの占める面積を多くし、摺動音の
異音の発生を減少させることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、スライドカバーの重ね合わされる枚
数を二枚として、この重ね合わされる肉厚の範囲
で両者の係合手段を設けることにより、上述の問
題点の解決を図るものである。
具体的には、本考案にかかる自動変速機の操作
レバー操作位置表示装置は、次の手段をとる。
すなわち、上述したこの種の操作レバー操作位
置表示装置において、スライドカバーは、操作レ
バーと係合する第1のカバー部片と、この第1の
カバー部片の移動方向両端部位置に一部重ね合わ
されて配設される第2のカバー部片および第3の
カバー部片とから成つており、第1のカバー部片
には操作レバーが貫通する嵌合孔が設けられてい
ると共に、移動方向に長溝が形成されており、第
2のカバー部片および第3のカバー部片にはこの
長溝に係合する係止部片が突設されている。
〔作用〕
上述の手段によれば、第1のカバー部片と、第
2のカバー部片および第3のカバー部片との係合
は、第1のカバー部片に設けられた長溝に、第2
のカバー部片および第3のカバー部片から突設さ
れた係止部片が嵌合することにより行われるの
で、スライドカバー全体としての肉厚は、第1の
カバー部片と第2のカバー部片あるいは第3のカ
バー部片の重ね合わされた肉厚のみとなり、この
肉厚は上述の第1の従来技術および第2の従来技
術の場合に比べ薄く、スライドカバー全体の剛性
は低くなる。
また、スライドカバーの重ね合わせ構成は一回
のみの二重構成であるので、分割枚数は少なく、
一枚当りの占める面積は多くなつている。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
なお、以下に示す実施例において、上述した従
来構造と同一または相当部分には同一符号を付し
てある。
第1図ないし第5図は本考案にかかる自動変速
機の操作レバー操作位置表示装置の一実施例を示
す。
第3図は操作レバー20に配置される操作位置
表示装置30の配置関係を示すと共に、操作レバ
ー20の作動機構を示すものである。
この第3図について説明すれば、リテーナブラ
ケツト32は車両のフロアにボルト(図示せず)
等によつて固定されている。このリテーナブラケ
ツト32にはデイテントプレート34が溶接等に
より固定されている。このデイテントプレート3
4には操作レバー20の各シフト位置を位置決め
するデイテント孔36が形成されていると共に、
その下部に孔38が形成されている。孔38には
軸受スリーブ40が挿入されデイテントプレート
34に溶接などによつて固定されている。軸受ス
リーブ40はブツシユ42を介して段付き軸44
を回転自在に支持している。段付き軸44はナツ
ト46によつてレバー48を支持している。レバ
ー48はその上端にて操作レバー20と連結さ
れ、下端にてクレビス50を介してロツドまたは
ケーブルなどに接続される。レバー48と操作レ
バー20は、段付き軸44を回動中心として回動
可能となつている。操作レバー20は上端部に操
作ノブ52を有している。操作レバー20の下部
位置には操作レバー20の軸方向に延びる長孔5
4が形成されており、この長孔54にはデイテン
トピン56が軸方向に移動可能に配設されてい
る。デイテントピン56は操作レバー20に摺動
可能に配設された支持ピース58により支持され
ている。支持ピース58はロツド60を介して操
作ノブ52内に設けられたカム54と連結されて
いる。カム54は操作ノブ52内に設けられたレ
リーズノブ57を押し込んだ時、支持ピース58
の下部に介挿されたコイルバネ59を圧縮し、支
持ピース58を降下させ、デイテントピン56を
デイテント孔36による係止状態から、離脱させ
るようにしている。操作ノブ52内にはレリーズ
ノブ57を戻すためのコイレバネ62が介挿され
ている。
操作レバー20の操作位置表示部30は、第3
図で見て、デイテントプレート34の上部位置
の、操作レバー20部分に配置されている。この
配置位置は、操作レバー20の回動中心となる段
付き軸44より上部位置であるので、この位置で
は操作レバー20はその回動にともない一定のス
トローク移動するようになつている。このため、
第4図に示すように、操作位置表示部30には長
穴の開口部70が設けられており、操作レバー2
0の回動移動を可能としている。この開口部70
の下部に、開口部70を覆うスライドカバー10
が配設されている。なお、開口部70の側部位置
には、操作レバー20の操作位置を示す表示72
が付されている。第5図の図示例では、P,R,
N,D,2,Lの6ポジシヨンの表示72が付さ
れている。因に、Pはパーキングレンジ、Rはリ
バースレンジ、Nはニユートラルレンジ、Dはド
ライブレンジ、2はセカンドレンジ、Lはローレ
ンジを示している。
なお、第3図において、66は照明ランプで、
操作位置表示部30を照明するようになつてい
る。また、68はダストカバーで、リテーナブラ
ケツト32の下部に配設され、車両下部から上方
への塵埃の侵入を防止している。
第5図は第3図に示す第1の操作位置表示部3
0を側面から見た略図である。この第5図に示さ
れるよち、操作位置表示部30のハウジング74
の下面にスライドカバー10が配設されている。
なお、ハウジング74はリテーナブラケツト32
により支持されている。
第1図および第2図はスライドカバー10の詳
細構造を示す。
スライドカバー10は、第1のカバー部片1
2、第2のカバー部片14、および第3のカバー
部片とから構成されている。第1のカバー部片1
2の略中央位置には操作レバー20が貫通する嵌
合孔76が形成されていると共に、第1図に良く
示されるように、第1のカバー部片12の中央位
置の両側部には長溝78a,78bが切り欠かれ
て形成されている。この長溝78a,78bは第
1のカバー部片12の移動方向に形成されてい
る。なお、この長溝78a,78bは一方の側部
のみの形成としてもよく、また、切り欠きではな
く、可能であれば開口穴として形成してもよい。
第2のカバー部片14と第3のカバー部片16
は、第1のカバー部片12の移動方向の両端部位
置で一部重ね合わされて配設されている。また、
第2のカバー部片14と第3のカバー部片16
は、第1のカバー部片12の下面に配設されてい
る。第2カバー部片14と第3カバー部片16の
第1のカバー部片と重ね合わされる端部位置に
は、係止部片14a,14bおよび16a,16
aが設けられている。この係止部片14a,14
aおよび16a,16aは第2のカバー部片14
および第3のカバー部片16と一体に形成されて
おり、折り曲げられて突設された格好として形成
されている。また、係止部片14a,14aおよ
び16a,16aは、第1のカバー部片12の長
溝78a,78bの形成位置に対応して設けられ
ている。そして、この係止部片14a,14aお
よび16a,16aの突設長さは、第1のカバー
部片12の板厚と同一とされている。なお、係止
部片14a,14aおよび16a,16aの突設
長さは第1のカバー部片12の板厚以下であれば
よい。
第2図に示すように、第2のカバー部片14の
係止部片14a,14aと、第3のカバー部片1
6の係止部片16a,16aは、第1のカバー部
片12の長溝78a,78bに係合して、第1の
カバー部片12と第2のカバー部片14および第
3のカバー部片16は重ね合わされ、スライドカ
バー10が形成される。このように、スライドカ
バー10は二重の重ね合わせ構成として形成され
る。
そして、第1のカバー部片12の嵌合穴76に
は、操作レバー20が貫通して取付けられ、第1
のカバー部片12は操作レバー20の回動移動と
共に一緒に移動する。そして、今、操作レバー2
0が第2図で見て左方向に回動移動するときに
は、第1のカバー部片12と第3のカバー部片1
6は長溝78a,78bと係止部片16a,16
aとの係合により一体的となつて移動し、操作位
置表示部30の開口部70を覆う。このとき、第
2のカバー部片14はその係止部片14a,14
aが長溝78a,78bを移動することになるた
め、静止状態にある。操作レバー20の第2図で
見て右方向への回動移動に対しては、上述とはお
おむね逆方向の作動にて行われる。なお、第2図
に示す矢印は操作レバー20の回動移動方向を示
している。
上述の実施例によれば、スライドカバー10
は、第1のカバー部片12と第2のカバー部片1
4および第3のカバー部片16とが重ね合わされ
た二重構成とされ、その肉厚は第1のカバー部片
12と第2のカバー部片14あるいは第3のカバ
ー部片16の肉厚のみの、スライドカバー10を
分割構成する場合の最小限の肉厚とすることがで
きるため、剛性を低くすることができる。この結
果、スライドカバー10の摺動抵抗を十分低減す
ることができる。
また、スライドカバー10の分割は二重の重ね
合わせ構成とするための、最小限の分割枚数であ
るため、一枚当りの占める面積は広く、このた
め、スライドカバー10の移動に伴い生じる、い
わゆるオドリの発生を減少させることができ、摺
動音の発生を減少させることができる。
また、第2のカバー部片14と第3のカバー部
片14は第1図のカバー部片12の下面に配設さ
れ、第2図に示すように、通常状態においては、
開口部70は第1のカバー部片12のみで覆われ
るため、見栄えが良い。また、第1のカバー部片
12と第2のカバー部片14あるいは第3のカバ
ー部片16との段差部分が見える状態となつて
も、その段差は第1のカバー部片12の肉厚のみ
であり、比較的薄いため、見栄えを著しく損なう
ことがない。
また、分割枚数が少ないことから、上述の第2
の従来技術と比較した場合、コストアツプも少な
いという利点がある。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案によれば、スライ
ドカバー全体の肉厚を第1のカバー部片と第2の
カバー部片あるいは第3のカバー部片の重ね合わ
された肉厚のみの比較薄い肉厚とすることができ
て、スライドカバーの剛性を低くすることができ
るため、スライドカバーの移動に伴う摺動抵抗の
低減を十分図ることができる。
また、スライドカバーの重ね合わせ構成は二重
構成で、一枚当りの占める面積が多くなるため、
スライドカバーの移動時に生じる、いわゆるオド
リ現象を減少させることができて、その結果、摺
動音の異音の発生を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案にかかる自動変速
機の操作レバー操作位置表示装置の一実施例を示
し、第1図はスライドカバーを示す分解斜視図、
第2図はスライドカバーの組立状態を示す側面断
面図、第3図は操作レバーに対する操作位置表示
部の配置位置を示す一部断面正面図、第4図は操
作位置表示部の上面図、第5図は操作位置表示部
の側面図である。第6図および第7図は第1の従
来技術を示し、第6図は側面断面図、第7図は分
解斜視図である。第8図は第2の従来技術を示す
側面断面図である。 符号の説明、10……スライドカバー、12…
…第1のカバー部片、14……第2のカバー部
片、14a……係止部片、16……第3のカバー
部片、16a……係止部片、20……操作レバ
ー、30……操作位置表示部、70……開口部、
76……嵌合孔、78a,78b……長溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 操作レバーの操作位置表示部に操作レバーが回
    動移動できる長穴の開口部が形成されており、こ
    の開口部位置に開口部を覆うスライドカバーが配
    設され、スライドカバーは操作レバーと係合して
    操作レバーの回動移動と共に操作レバーの回動移
    動方向に移動するようになつている自動変速機の
    操作レバー操作位置表示装置において、 前記スライドカバーは、操作レバーと係合する
    第1のカバー部片と、この第1のカバー部片の移
    動方向両端部位置に一部重ね合わされて配設され
    る第2のカバー部片および第3のカバー部片とか
    ら成つており、第1のカバー部片には操作レバー
    が貫通する嵌合孔が設けられていると共に、移動
    方向に長溝が形成されており、第2のカバー部片
    および第3のカバー部片にはこの長溝に係合する
    係止部片が突設されていることを特徴とする自動
    変速機の操作レバー操作位置表示装置。
JP16241684U 1984-10-26 1984-10-26 Expired JPH0224333Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16241684U JPH0224333Y2 (ja) 1984-10-26 1984-10-26

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