JPH11314533A - シフトレバー装置 - Google Patents

シフトレバー装置

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JPH11314533A
JPH11314533A JP13608498A JP13608498A JPH11314533A JP H11314533 A JPH11314533 A JP H11314533A JP 13608498 A JP13608498 A JP 13608498A JP 13608498 A JP13608498 A JP 13608498A JP H11314533 A JPH11314533 A JP H11314533A
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housing
shift lever
lever device
sheet
select
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Satokazu Ubagaya
聡和 祖母谷
Kazuhiro Osawa
和弘 大澤
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HAMANA PARTS INDUSTRY CO Ltd
Suzuki Motor Corp
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HAMANA PARTS INDUSTRY CO Ltd
Suzuki Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H2059/026Details or special features of the selector casing or lever support
    • F16H2059/0269Ball joints or spherical bearings for supporting the lever

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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、部品点数を削減し得て、
軽量化を果たし得て、組付工数を削減し得て、コストダ
ウンを果たし得て、シフトレバーやシート部材のがたつ
きを防止し得て、操作感を向上することにある。 【構成】 このため、この発明は、ベースプレートに固
定されるハウジングの上板部にシート嵌入孔を設け、こ
のシート嵌入孔の周縁にフランジを設け、シフトレバー
の球部に外装されるシート部材はシート嵌入孔に一端側
を嵌入されるレバー支持部とこのレバー支持部の他端側
の径方向外側に突出されてハウジングに取付けられるハ
ウジング取付部とからなり、レバー支持部には球部の球
状外周面に摺設する球状内周面を設けるとともに一端側
から他端側近傍に達するスリットを設け、ハウジング取
付部には縦板部にかしめにより固定される取付軸を挿入
する一対の挿入孔を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシフトレバー装置
に係り、特に、部品点数を削減し得て、軽量化を果たし
得て、組付工数を削減し得て、コストダウンを果たし得
て、また、シート部材に支持されるシフトレバーやシー
ト部材のがたつきを防止し得て、操作感を向上し得るシ
フトレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される手動式の変速機は、変
速歯車列の噛合状態をシフトレバー装置により切換え
る。シフトレバー装置は、シフトレバーをセレクト動作
及びシフト動作することにより切換機構を切換動作さ
せ、変速歯車列の噛合状態を切換える。
【0003】このようなシフトレバー装置としては、図
10に示すものがある。図10において、202はシフ
トレバー装置、204はシフトレバー、206はベース
プレートである。シフトレバー装置202は、図示しな
い車両のフロアパネルに取付けられるベースプレート2
06の略平板形状の固定部208にハウジング210の
縦板部212を固定して設け、ハウジング210の上板
部214にセレクトアームブラケット216の平板部2
18をブラケット取付ボルト220により取付けて設け
ている。
【0004】前記ベースプレート206の固定部208
とハウジング210の上板部214とセレクトアームブ
ラケット216の平板部218とには、夫々挿通孔22
2・224・226を設けている。
【0005】前記セレクトアームブラケット216の一
対の支持部228には、セレクトアーム軸230を固定
して設けている。セレクトアーム軸230には、略L字
形状のセレクトアーム232の回動中心部位の支持体2
33をブッシュ234・236を介して軸支して設け、
ワッシャ238及びEリング240によりセレクトアー
ム232の抜けを防止している。
【0006】また、セレクトアームブラケット216の
一方の支持部228とセレクトアーム232との間のセ
レクトアーム軸230には、リターンスプリング242
を装着している。リターンスプリング242には、一対
の当接部244を設けている。一対の当接部244は、
中間部位を支持壁228に突設したストッパ246に挟
むように当接され、先端側を後述のセレクト軸262に
挟むように当接される。
【0007】セレクトアーム232は、一方の椀部24
8の先端に保持孔250を設け、他方の椀部252の先
端にセレクトピン254を設けている。セレクトピン2
54には、シフトレバー204のセレクト動作を伝達す
るセレクトワイヤ等のセレクト動作伝達手段の一端側が
係止される。
【0008】前記シフトレバー204には、レバー軸2
56の上端にシフトノブ258を設け、レバー軸256
の下方にセレクト動作及びシフト動作の回動中心となる
球部260を設け、この球部260にセレクト軸262
を突出させて設け、下端にシフトピン264を取付けて
設けている。
【0009】セレクト軸262は、中間部位に前記リタ
ーンスプリング242の一対の当接部244が挟むよう
に当接され、先端のセレクト球体266を前記セレクト
アーム236の一方の椀部248の保持孔250に保持
体268を介して回動可能に保持される。前記シフトピ
ン264には、シフトレバー204のシフト動作を伝達
するシフトワイヤ等のシフト動作伝達手段の一端側が係
止される。
【0010】シフトレバー204は、球部260にシー
ト部材270を外装し、このシート部材270にがたつ
き防止用のスペーサ272を介してキャップ274を外
装し、このキャップ274を前記セレクトアームブラケ
ット216にキャップ取付ボルト276により取付けて
設けている。これにより、シフトレバー204は、球部
260を回動中心としてセレクト動作及びシフト動作可
能にハウジング210に保持される。なお、符号278
は、シフトレバーブーツである。
【0011】このシフトレバー装置202は、シフトレ
バー204のセレクト動作によりセレクトアーム232
をセレクト方向に回動してセレクト動作伝達手段を押進
・引退動作させ、セレクト動作を図示しない変速機の切
換機構に伝達して変速歯車列の噛合状態を選択する。ま
た、シフトレバー装置202は、シフトレバー204の
シフト動作によりシフトピン264をシフト方向に回動
してシフト動作伝達手段を押進・引退動作させ、シフト
動作を図示しない変速機の切換機構に伝達して変速歯車
列の噛合状態を切換える。
【0012】このように変速機のシフトレバー装置とし
ては、特開平7−285354号公報、特開平8−22
6534号公報に開示されるものがある。
【0013】特開平7−285354号公報に開示され
るシフトレバー装置は、シフトレバーが揺動可能に支持
されるレバー支持部材と、このレバー支持部材が取付け
られるとともに車体に固定され且つ一枚の板材を屈曲し
て形成されるベース材と、このベース材の周囲を屈曲し
て形成され且つこのベース材の変形を防止する補強壁と
を有するものである。
【0014】特開平8−226534号公報に開示され
るものは、オートチェンジのディテントスプリング構造
において、ディテントスプリングの先端部に幅方向に離
間した一対の第1爪片が斜めに切起こされ、これら第1
爪片の内側または外側に幅方向一対の第2爪片がディテ
ントスプリングの延びる方向に突設され、これら第2爪
片は上記第1爪片の先端部に向かって折曲げられ、上記
第1爪片と第2爪片とによって囲繞された軸受空間が幅
方向に一対形成され、シフトレバー先端のローラが上記
軸受空間に軸支された状態でディテントスプリングに取
付けられたものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の前記
図10に示すシフトレバー装置202は、シフトレバー
204の球部260にシート部材270を外装し、この
シート部材270にスペーサ272を介してキャップ2
74を外装し、このキャップ274をセレクトアームブ
ラケット216にキャップ取付ボルト276により取付
けて設けている。
【0016】ところが、前記図10に示すシフトレバー
装置202は、シフトレバー204をハウジング210
にセレクト動作及びシフト動作可能に保持させるため
に、がたつき防止用のスペーサ272やキャップ27
4、キャップ取付ボルト276等を必要とすることによ
り、部品点数が多くなり、金型、治具及び加工行程が増
加し、重量や組付工数の増加によりコストアップを招く
不都合がある。また、部品点数を削減すべく、がたつき
防止用のスペーサ272を省略した場合には、シート部
材270に支持されるシフトレバー204やシート部材
270にがたつきを生じ、操作感を低下させる不都合が
ある。
【0017】また、従来の前記図10に示すシフトレバ
ー装置202は、ハウジング210にセレクトアームブ
ラケット216をブラケット取付ボルト220により取
付け、セレクトアームブラケット216にセレクトアー
ム軸230を固定し、このセレクトアーム軸230にセ
レクトアーム232をブッシュ234・236により軸
支してワッシャ238及びEリング240により抜けを
防止し、セレクトアームブラケット216とセレクトア
ーム232との間にリターンスプリング242を装着し
ている。
【0018】このように、従来の前記図10に示すシフ
トレバー装置202は、セレクトアーム232やブッシ
ュ234・236、ワッシャ238及びEリング24
0、リターンスプリング242を装着したセレクトアー
ム軸230を、セレクトアームブラケット216に固定
している。
【0019】このため、従来の前記図10に示すシフト
レバー装置202は、セレクトアーム232やブッシュ
234・236等の多数の部品をセレクトアーム軸23
0に装着していることにより、部品点数が多くなり、金
型、治具及び加工行程が増加し、重量や組付工数の増加
によりコストアップを招く不都合がある。
【0020】また、従来の前記図10に示すシフトレバ
ー装置202は、セレクトアーム232の動作時の荷重
をセレクトアームブラケット216により受けることに
なるため、強度・耐久性を考慮した場合に、セレクトア
ームブラケット216の板厚を厚くして強度を向上する
必要がある。このため、従来の前記図10に示すシフト
レバー装置202は、重量の増加を招く不都合がある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両のフロアパネルに取
付けられるベースプレートを設け、このベースプレート
に固定されるハウジングを設け、このハウジングの上板
部にシート嵌入孔を設けるとともにこのシート嵌入孔の
周縁に短円筒形状のフランジを設け、シフトレバーのレ
バー軸に設けた球部に外装されるシート部材を設け、こ
のシート部材は前記シート嵌入孔に一端側を嵌入される
略円筒形状のレバー支持部とこのレバー支持部の他端側
の径方向外側に突出されて前記ハウジングの対向する縦
板部に取付けられるハウジング取付部とからなり、前記
レバー支持部には前記球部の球状外周面に摺設する球状
内周面を設けるとともに一端側から他端側近傍に達する
スリットを設け、前記ハウジング取付部には前記対向す
る縦板部にかしめにより固定される取付軸を挿入する一
対の挿入孔を設けたことを特徴とする。
【0022】前記シフトレバー装置は、前記ハウジング
の上板部にシート嵌入孔を設けるとともにこのシート嵌
入孔の周縁に短円筒形状のフランジを上方に突出させて
設けたことを特徴とし、前記ハウジングの上板部にシー
ト嵌入孔を設けるとともにこのシート嵌入孔の周縁に短
円筒形状のフランジを下方に突出させて設けたことを特
徴とし、前記ベースプレートにハウジングを一体的に設
けたことを特徴とし、前記ハウジング取付部の一対の挿
入孔に挿入されて前記対向する縦板部にかしめにより固
定される2本の取付軸のいずれか一方に、前記シフトレ
バーによりセレクト動作されるセレクトアームを軸支し
て設けたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明のシフトレバー装置は、
車両のフロアパネルに取付けられるベースプレートにハ
ウジングを固定し、このハウジングの上板部にシート嵌
入孔を設け、このシート嵌入孔の周縁に短円筒形状のフ
ランジを設けている。シート部材は、レバー支持部をシ
フトレバーのレバー軸に設けた球部に外装すると、略円
筒形状のレバー支持部の一端側から他端側近傍に達する
スリットが広がり、球部の球状外周面に球状内周面を摺
設される。このシフトレバーの球部に外装されたシート
部材は、ハウジングの上板部のシート嵌入孔にレバー支
持部の一端側を嵌入して短円筒形状のフランジにより保
持し、レバー支持部の他端側の径方向外側に突出される
ハウジング取付部の一対の挿入孔に取付軸を挿入し、こ
の取付軸をハウジングの対向する縦板部にかしめにより
固定することにより、ハウジングに固定される。
【0024】これにより、このシフトレバー装置は、従
来のがたつき防止用のスペーサやキャップ、キャップ取
付ボルト等を必要とせずに、シフトレバーの球部に外装
されたシート部材をハウジングに固定することができ、
また、シート部材のレバー支持部の一端側のスリットが
広がることをフランジによって防止することができ、シ
ート部材のハウジング取付部をハウジングに取付軸によ
って堅固に固定することができる。
【0025】このシフトレバー装置は、ハウジングの上
板部にシート嵌入孔を設けるとともにこのシート嵌入孔
の周縁に短円筒形状のフランジを上方に突出させて設け
たことにより、上板部の下方からシート嵌入孔にシート
部材のレバー支持部の一端側を容易に嵌入することがで
き、また、ハウジングの上板部にシート嵌入孔を設ける
とともにこのシート嵌入孔の周縁に短円筒形状のフラン
ジを下方に突出させて設けたことにより、シート部材の
支持部される部位であるフランジと取付軸との支持部間
距離を小さくし得て支持剛性を高めることができ、さら
に、ベースプレートにハウジングを一体的に設けたこと
により、軽量化・部品点数の削減を果たし得て、さらに
また、ハウジング取付部の一対の挿入孔に挿入されて対
向する縦板部にかしめにより固定される2本の取付軸の
いずれか一方に、シフトレバーによりセレクト動作され
るセレクトアームを軸支して設けたことにより、取付軸
をセレクトアーム軸として利用することができる。
【0026】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図5は、この発明の実施例を示すもので
ある。図2において、2はシフトレバー装置、4はシフ
トレバー、6はベースプレートである。シフトレバー装
置2は、図示しない車両のフロアパネルに取付けられる
ベースプレート6を設けている。ベースプレート6は、
長四角略平板形状の固定部8と、この固定部8の周縁に
壁状の立設される略四角枠形状の補強部10とからな
る。固定部8には、挿通孔12を設けている。ベースプ
レート6は、固定部8に設けた固定孔14に嵌装される
クッション16とスペーサ18とを介して図示しない取
付ボルトによりフロアパネル(図示せず)に取付けられ
る。
【0027】前記ベースプレート6に固定されるハウジ
ング20は、略平行して対向する2枚の縦板部22・2
4と、この縦板部22・24の各上縁に長辺を連続され
る略長四角板形状の上板部26とからなる。ハウジング
20は、上板部26がベースプレート6の固定部8に平
行するように、一方の縦板部22の下縁をベースプレー
ト6の固定部8に溶接等により固定するとともに他方の
縦板部24の下縁を補強部10に溶接等により固定して
設けている。
【0028】ハウジング20は、略平行して対向する2
枚の縦板部22・24に夫々一対のセレクトアーム軸用
孔28・30を設け、一方の縦板部22にセレクト軸用
孔32を設けるとともに、このセレクト軸用孔32近傍
にストッパ34を突出させて設けている。
【0029】前記ハウジング20の2枚の縦板部22・
24のセレクトアーム軸用孔28・30には、セレクト
アーム軸36を固定して設けている。セレクトアーム軸
36は、短軸の大径部38とこの大径部38に連続する
長軸の小径部40とからなり、大径部38の外端に係止
部42を設け、小径部40の外端にかしめ部44を設け
ている。
【0030】セレクトアーム軸36は、図3〜図5に示
す如く、大径部38の係止部42側にワッシャ46を外
装して設け、略L字形状のセレクトアーム48の回動中
心部位に嵌装された支持体50をブッシュ52・54を
介して大径部38に軸支して設け、前記支持体50にリ
ターンスプリング56を装着して設けている。
【0031】前記セレクトアーム48は、一方の椀部5
8の先端に保持孔60を設け、他方の椀部62の先端に
セレクトピン64を設けている。セレクトピン64に
は、シフトレバー4のセレクト動作を伝達するセレクト
ワイヤ等のセレクト動作伝達手段の一端側が係止され
る。
【0032】前記リターンスプリング56は、一対の当
接部66を設けている。一対の当接部66は、中間部位
を一方の縦板部22に突設した前記ストッパ34に挟む
ように当接され、先端側を後述のセレクト軸86に挟む
ように当接される。
【0033】セレクトアーム軸36は、図5に示す如
く、リターンスプリング56を一方の縦板部22とセレ
クトアーム48との間に位置させて、小径部40を2枚
の縦板部22・24のセレクトアーム軸用孔28・30
に挿通し、他方の縦板部24からかしめ部44を突出さ
せる。セレクトアーム軸36は、他方の縦板部24から
突出されるかしめ部44をかしめることにより、2枚の
縦板部22・24に固定される。セレクトアーム48
は、係止部42に係止するワッシャ46により抜けを防
止される。
【0034】また、前記ハウジング20には、上板部2
6にシート嵌入孔68を設けるとともに、このシート嵌
入孔68の周縁に短円筒形状のフランジ70を上方に突
出させて設け、略平行して対向する2枚の縦板部22・
24に2対の取付軸用孔72・74、76・78を設け
ている。
【0035】前記シフトレバー4には、レバー軸80の
上端にシフトノブ82を設け、レバー軸86の下方にセ
レクト動作及びシフト動作の回動中心となる球部84を
設け、この球部84にレバー軸80と交差する方向の一
側にセレクト軸86を突出させて設け、下端にレバー軸
80と交差する方向の他側に突出させてシフトピン88
を取付けて設けている。
【0036】セレクト軸86は、ハウジング20内から
一方の縦板部22のセレクト軸用孔32を挿通して外方
に突出され、外方に突出された中間部位に前記リターン
スプリング56の一対の当接部66が挟むように当接さ
れ、先端のセレクト球体90を前記セレクトアーム48
の一方の椀部58の保持孔60に保持体92を介して回
動可能に保持される。シフトピン88には、シフトレバ
ー4のシフト動作を伝達するシフトワイヤ等のシフト動
作伝達手段の一端側が係止される。
【0037】このシフトレバー装置2は、レバー軸80
に設けた球部84に外装されるシート部材94を設けて
いる。シート部材94は、シート嵌入孔68に一端側を
嵌入される略円筒形状のレバー支持部96と、このレバ
ー支持部96の他端側の径方向外側に突出されて前記ハ
ウジング20の対向する2枚の縦板部22・24に取付
けられるハウジング取付部98とからなる。
【0038】前記レバー支持部96には、球部86の球
状外周面100に摺設する球状内周面102を設けると
ともに、一端側から他端側近傍に達する複数のスリット
104を設け、前記シフトレバー4のセレクト軸86を
挿通すべく一端側から他端側近傍に達する挿通溝106
を1つのスリット104に重ならせて設けている。
【0039】前記ハウジング取付部98には、一対の平
行な挿入孔108・110を設けている。一対の挿入孔
108・110には、夫々対向する2枚の縦板部22・
24にかしめにより固定される取付軸112・114が
挿入される。取付軸112・114は、軸部116・1
18の一端に係止部120・122を設け、軸部116
・118の他端にかしめ部124・126を設けてい
る。
【0040】また、ハウジング取付部98には、挿入孔
108・110の間に位置させて、レバー支持部96の
径方向外側に一対の当接部128・130を突出させて
設けている。一対の当接部128・130は、レバー支
持部96をシート嵌入孔70に嵌入した際に、夫々2枚
の縦板部22・24に当接されて縦板部22・24方向
の位置決めをする。
【0041】一方の取付軸112は、軸部116を一方
の縦板部22の取付軸用孔72からハウジング支持部9
8の一方の挿入孔108に挿入し、他方の縦板部24の
取付軸用孔74からかしめ部124を突出させる。取付
軸112は、他方の縦板部24から突出されるかしめ部
124をかしめることにより、2枚の縦板部22・24
に固定される。
【0042】同様に、他方の取付軸114も、軸部11
6を一方の縦板部22の取付軸用孔76とハウジング支
持部98の他方の挿入孔110とに挿入し、他方の縦板
部24の取付軸用孔78から突出されるかしめ部126
をかしめることにより、2枚の縦板部22・24に固定
される。
【0043】これにより、シフトレバー4は、球部84
を回動中心としてセレクト動作及びシフト動作可能にハ
ウジング20に保持される。なお、符号132は、シフ
トレバーブーツである。
【0044】次に作用を説明する。
【0045】このシフトレバー装置2は、シフトレバー
4のセレクト動作によりセレクトアーム48をセレクト
方向に回動してセレクトピン64によりセレクト動作伝
達手段を押進・引退動作させ、セレクト動作を図示しな
い変速機の切換機構に伝達して変速歯車列の噛合状態を
選択する。また、シフトレバー装置2は、シフトレバー
4のシフト動作によりシフトピン88をシフト方向に回
動してシフト動作伝達手段を押進・引退動作させ、シフ
ト動作を図示しない変速機の切換機構に伝達して変速歯
車列の噛合状態を切換える。
【0046】このシフトレバー装置2は、図示しない車
両のフロアパネルに取付けられるベースプレート6にハ
ウジング20を固定し、このハウジング20の上板部2
6にシート嵌入孔68を設け、このシート嵌入孔68の
周縁に短円筒形状のフランジ70を設けている。
【0047】シート部材94は、レバー支持部96をシ
フトレバー4のレバー軸80に設けた球部84に外装す
ると、略円筒形状のレバー支持部96の一端側から他端
側近傍に達するスリット104が広がり、球部84の球
状外周面100に球状内周面102を摺設される。
【0048】シフトレバー4の球部84に外装されたシ
ート部材94は、図1に示す如く、ハウジング20の上
板部26のシート嵌入孔68にレバー支持部96の一端
側を嵌入し、短円筒形状のフランジ70により保持す
る。
【0049】レバー支持部96の一端側をシート嵌入孔
68に嵌入したシート部材94は、ハウジング取付部9
8の一対の挿入孔108・110を2枚の縦板部22・
24の2対の取付軸用孔72・74、76・78に夫々
一致させ、各孔72・74、76・78及び108・1
10に取付軸112・114を挿入し、縦板部22に係
止部120・122を係止する。各取付軸112・11
4は、縦板部24から突出されるかしめ部124・12
6をかしめることにより、ハウジング20の2枚の縦板
部22・24に固定される。
【0050】これにより、このシフトレバー装置2は、
従来のがたつき防止用のスペーサやキャップ、キャップ
取付ボルト等を必要とせずに、シフトレバー2の球部8
4に外装されたシート部材94をハウジング20に固定
することができ、また、シート部材94のレバー支持部
96の一端側のスリット104が広がることをフランジ
70によって防止することができ、シート部材94のハ
ウジング取付部98をハウジング20に取付軸112・
114によって堅固に固定することができる。
【0051】このため、このシフトレバー装置2は、部
品点数を削減し得て、金型、治具及び加工行程を削減し
得て、重量や組付工数を減少し得て、コストダウンを果
たすことができる。また、このシフトレバー装置2は、
シート部材94のレバー支持部96の一端側のスリット
104の広がりを防止することができるとともに、シー
ト部材94のハウジング取付部98をハウジング20に
堅固に固定することができることにより、シート部材9
4に支持されるシフトレバー4やシート部材94のがた
つきを防止し得て、操作感を向上することができる。
【0052】また、第1実施例のシフトレバー装置2
は、ハウジング20の上板部26にシート嵌入孔68を
設けるとともにこのシート嵌入孔68の周縁に短円筒形
状のフランジ70を上方に突出させて設けたことによ
り、上板部26の下方からシート嵌入孔68にシート部
材94のレバー支持部96の一端側を容易に嵌入するこ
とができ、組付性を向上することができる。
【0053】なお、第1実施例においては、ハウジング
20の上板部26のシート嵌入孔70の周縁に短円筒形
状のフランジ72を上方に突出させて設けたが、図6・
図7に示す如く、ハウジング20の上板部26にシート
嵌入孔68を設けるとともにこのシート嵌入孔68の周
縁に短円筒形状のフランジ70を下方に突出させて設け
ることもできる。このように、下方に突出させたフラン
ジ70は、ハウジング20の上方に配設される他部材と
の干渉を招いてじゃまになることもなく、また、下方に
長く突出させることにより、レバー支持部96の一端側
を強固に保持することができるようになる。
【0054】また、第1実施例においては、ベースプレ
ート6に別体のハウジング20を溶接などにより固定し
て設けたが、図8に示す如く、ベースプレート6にハウ
ジング20を一体的に設けることもできる。即ち、ベー
スプレート6は、固定部8を長手方向の中間部位におい
て第1固定部8−1と第2固定部8−2とに分割し、第
1・第2固定部8−1・8−2の分割した部位側を上方
に折曲させ、ハウジング20の略長四角板形状の上板部
26の短辺に連続させて設ける。このように、ベースプ
レート6にハウジング20を一体的に設けることによ
り、1枚の板材からベースプレート6及びハウジング2
0を形成することができ、軽量化・部品点数の削減を果
たし得て、コストダウンを果たし得る。
【0055】図9は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この第2実施例において、前述第1実施例と同
一の機能を果たす箇所には、同一の符号を付して説明す
る。第2実施例のシフトレバー装置2は、シート部材9
4のハウジング取付部98の一対の挿入孔108・11
0に挿入されてハウジング20の対向する縦板部22・
24にかしめにより固定される2本の取付軸112・1
14のいずれか一方に、シフトレバー4によりセレクト
動作されるセレクトアーム48を軸支して設けたもので
ある。
【0056】この第2実施例のシフトレバー装置2は、
シート部材94をハウジング20の縦板部22・24に
固定する2本の取付軸112・114の一方、図9にお
いては取付軸112をセレクトアーム軸36に代えて設
ける。このセレクトアーム軸36は、第1実施例と同様
に、大径部38と小径部40とからなり、係止部42及
びかとめ部44を設けている。
【0057】このセレクトアーム軸36は、大径部38
にワッシヤ46を外装してセレクトアーム48の支持体
50をブッシュ52・54を介して軸止し、リターンス
プリング56を装着する。また、このセレクトアーム軸
36は、小径部40を一方の縦板部22の取付軸用孔7
2からハウジング支持部98の一方の挿入孔108に挿
入し、他方の縦板部24の取付軸用孔74から突出され
るかしめ部44をかしめることにより、2枚の縦板部2
2・24に固定される。
【0058】一方、他方の取付軸114は、軸部114
を一方の縦板部22の取付軸用孔76とハウジング支持
部98の他方の挿入孔110とに挿入し、他方の縦板部
24の取付軸用孔78から突出されるかしめ部126を
かしめることにより、2枚の縦板部22・24に固定さ
れる。
【0059】これにより、ハウジング20の上板部26
のシート嵌入孔68にレバー支持部96の一端側を嵌入
したシート部材94は、セレクトアーム軸36と1本の
取付軸114とによりハウジング取付部98をハウジン
グ20に取付けられ、球部86を回動中心としてシフト
レバー4をセレクト動作及びシフト動作可能にハウジン
グ20に保持する。
【0060】このように、第2実施例のシフトレバー装
置2は、シート部材94のハウジング取付部98をハウ
ジング20に取付ける2本の取付軸112・114の一
方にセレクトアーム48を軸支して設けたことにより、
取付軸112をセレクトアーム軸36として利用するこ
とができ、軽量化・部品点数の削減を果たし得て、コス
トダウンを果たすことができる。
【0061】
【発明の効果】このように、この発明のシフトレバー装
置は、シフトレバーの球部に外装されたシート部材のレ
バー支持部の一端側をハウジングの上板部のシート嵌入
孔に嵌入して短円筒形状のフランジにより保持し、レバ
ー支持部の他端側の径方向外側に突出されるハウジング
取付部の一対の挿入孔に取付軸を挿入し、この取付軸を
ハウジングの対向する縦板部にかしめにより固定するこ
とにより、ハウジングに固定される。
【0062】これにより、このシフトレバー装置は、従
来のがたつき防止用のスペーサやキャップ、キャップ取
付ボルト等を必要とせずに、シフトレバーの球部に外装
されたシート部材をハウジングに固定することができ、
また、シート部材のレバー支持部の一端側のスリットが
広がることをフランジによって防止することができ、シ
ート部材のハウジング取付部をハウジングに取付軸によ
って堅固に固定することができる。
【0063】このため、このシフトレバー装置は、部品
点数を削減し得て、金型、治具及び加工行程を削減し得
て、重量や組付工数を減少し得て、コストダウンを果た
すことができる。また、このシフトレバー装置は、シー
ト部材のレバー支持部の一端側のスリットの広がりを防
止することができるとともに、シート部材のハウジング
取付部をハウジングに堅固に固定することができること
により、シート部材に支持されるシフトレバーやシート
部材のがたつきを防止し得て、操作感を向上することが
できる。
【0064】また、このシフトレバー装置は、上板部の
下方からシート嵌入孔にシート部材のレバー支持部の一
端側を容易に嵌入することができることにより、組付性
を向上することができ、また、シート部材の支持される
部位であるフランジと取付軸との支持部間距離を小さく
し得て、支持剛性を高めることができることにより、よ
り堅固に固定することができ、さらに、ベースプレート
にハウジングを一体的に設けたにより、軽量化・部品点
数の削減を果たし得て、コストダウンを果たし得て、さ
らにまた、シート部材をハウジングに取付ける2本の取
付軸のいずれか一方をセレクトアーム軸として利用する
ことができ、軽量化・部品点数の削減を果たし得て、コ
ストダウンを果たし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すシフトレバー装置
のシート部材部位の拡大断面図である。
【図2】シフトレバー装置の組立図である。
【図3】シフトレバー装置の一部破断要部側面図であ
る。
【図4】シフトレバー装置の正面図である。
【図5】図4のV−V線による断面図である。
【図6】第1実施例の第1の変形例を示すシート部材部
位の組立図である。
【図7】図6のシート部材部位の拡大断面図である。
【図8】第1実施例の第2の変形例を示すフトレバー装
置の組立図である。
【図9】第2実施例を示すシフトレバー装置の組立図で
ある。
【図10】従来例を示すシフトレバー装置の組立図であ
る。
【符号の説明】
2 シフトレバー装置 4 シフトレバー 6 ベースプレート 20 ハウジング 22・24 縦板部 26 上板部 36 セレクトアーム軸 48 セレクトアーム 70 シート嵌入孔 72 フランジ 84 球部 94 シート部材 96 レバー支持部 98 ハウジング取付部 104 スリット 108・110 挿入孔 112・114 取付軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロアパネルに取付けられるベー
    スプレートを設け、このベースプレートに固定されるハ
    ウジングを設け、このハウジングの上板部にシート嵌入
    孔を設けるとともにこのシート嵌入孔の周縁に短円筒形
    状のフランジを設け、シフトレバーのレバー軸に設けた
    球部に外装されるシート部材を設け、このシート部材は
    前記シート嵌入孔に一端側を嵌入される略円筒形状のレ
    バー支持部とこのレバー支持部の他端側の径方向外側に
    突出されて前記ハウジングの対向する縦板部に取付けら
    れるハウジング取付部とからなり、前記レバー支持部に
    は前記球部の球状外周面に摺設する球状内周面を設ける
    とともに一端側から他端側近傍に達するスリットを設
    け、前記ハウジング取付部には前記対向する縦板部にか
    しめにより固定される取付軸を挿入する一対の挿入孔を
    設けたことを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトレバー装置は、前記ハウジン
    グの上板部にシート嵌入孔を設けるとともにこのシート
    嵌入孔の周縁に短円筒形状のフランジを上方に突出させ
    て設けたことを特徴とする請求項1に記載のシフトレバ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトレバー装置は、前記ハウジン
    グの上板部にシート嵌入孔を設けるとともにこのシート
    嵌入孔の周縁に短円筒形状のフランジを下方に突出させ
    て設けたことを特徴とする請求項1に記載のシフトレバ
    ー装置。
  4. 【請求項4】 前記シフトレバー装置は、前記ベースプ
    レートにハウジングを一体的に設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のシフトレバー装置。
  5. 【請求項5】 前記シフトレバー装置は、前記ハウジン
    グ取付部の一対の挿入孔に挿入されて前記対向する縦板
    部にかしめにより固定される2本の取付軸のいずれか一
    方に、前記シフトレバーによりセレクト動作されるセレ
    クトアームを軸支して設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のシフトレバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008260368A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Fuji Heavy Ind Ltd シフト位置検出装置
CN109488756A (zh) * 2018-12-29 2019-03-19 安徽华菱汽车有限公司 一种软轴变速操纵器及汽车

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JP2008260368A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Fuji Heavy Ind Ltd シフト位置検出装置
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