JPH0976887A - 足踏み式パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

足踏み式パーキングブレーキ操作装置

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JPH0976887A
JPH0976887A JP4712596A JP4712596A JPH0976887A JP H0976887 A JPH0976887 A JP H0976887A JP 4712596 A JP4712596 A JP 4712596A JP 4712596 A JP4712596 A JP 4712596A JP H0976887 A JPH0976887 A JP H0976887A
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ratchet
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義則 鈴木
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功 八木
Takumi Uno
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で安価に構成され得るとともに配
設スペースが小さく且つ設計も容易な、パーキングブレ
ーキの作動および解除を単一の操作ペダルの踏込み操作
で行う足踏み式パーキングブレーキ操作装置を提供す
る。 【構成】 第1中心線O1 まわりに一定角度だけ相対回
動可能に操作ペダル16および作用部材18を配設し、
作用部材18にブレーキケーブルを連結するとともにポ
ール46および回動部材54を第2中心線O2 まわりの
相対回動可能に配設する。ポール46と回動部材54と
に跨がって捩りコイルスプリング58を配設するととも
に、操作ペダル16に設けた係合ピン62によって回動
部材54の回動位置を規定し、操作ペダル16が踏込み
操作された後に一定角度だけ原位置側へ戻り回動させら
れる際(c)に、係合ピン62により回動部材54を回
動させてポール46に対する付勢方向を噛合い解除方向
へ変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は足踏み式パーキング
ブレーキ操作装置に係り、特に、パーキングブレーキの
作動および解除を単一の操作ペダルの足踏み操作で行う
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)車体に固設されるブラケットと、(b)そのブラ
ケットに第1中心線まわりの回動可能に配設される操作
ペダルと、(c)前記第1中心線まわりにおいて予め定
められた一定角度だけ前記操作ペダルに対して相対回動
可能に前記ブラケットに配設されるとともに、ブレーキ
ケーブルが連結される作用部材と、(d)前記一中心線
を中心とする円弧状に前記ブラケットに設けられたラチ
ェットと、(e)前記作用部材に前記第1中心線と略平
行な第2中心線まわりの回動可能に配設され、前記ラチ
ェットと噛み合わされることによりその作用部材が原位
置側へ戻り回動することを阻止するポールと、(f)前
記操作ペダルが原位置から踏込み操作される際には、前
記ブレーキケーブルの張力に基づいてその操作ペダルが
前記作用部材に対して相対的に踏込み側回動端に位置す
ることを許容するが、踏込み位置において前記ポールと
ラチェットとの噛合いにより前記作用部材の戻り回動が
阻止された状態で前記操作ペダルから踏力が解除される
と、その操作ペダルを前記一定角度だけ原位置側へ戻り
回動させ、前記作用部材に対して原位置側回動端に位置
させる戻し付勢手段と、(g)前記ポールを前記ラチェ
ットと噛み合う噛合い方向へ付勢するとともに、前記踏
込み位置で前記操作ペダルが前記戻し付勢手段によって
前記一定角度だけ戻り回動させられる際に、その戻り回
動に連動して前記ポールに対する付勢方向を噛合い解除
方向へ変化させるポール付勢機構と、(h)前記ブラケ
ットに一体的に配設され、前記ポール付勢機構によって
前記ポールに噛合い解除方向の付勢力が作用させられる
とともに、そのポールと前記ラチェットとの噛合いが解
除された状態において、前記作用部材が前記操作ペダル
と共に原位置まで戻り回動させられることにより、その
ポールまたはポール付勢機構と係合させられてそのポー
ル付勢機構による付勢方向を噛合い方向へ戻す付勢方向
戻し手段とを備え、パーキングブレーキの作動および解
除を単一の操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み式パー
キングブレーキ操作装置が知られている。
【0003】すなわち、踏込み位置において操作ペダル
に対する踏力が解除されると、ポールとラチェットとの
噛合いによって作用部材の戻り回動が阻止される一方、
操作ペダルは戻し付勢手段により作用部材に対して一定
角度だけ戻り回動させられ、この相対回動時にポール付
勢機構による付勢力の方向が噛合い解除方向へ変化させ
られるのである。この時、ポールはブレーキケーブルの
張力によって大きな噛合い力でラチェットと噛み合って
いるため、ポール付勢機構による付勢力の方向が噛合い
解除方向に変化しても、ラチェットとの噛合いが解除さ
れることはなく、作用部材が踏込み位置に保持されてパ
ーキングブレーキの作動状態が維持される。しかし、そ
の後操作ペダルが踏み込まれ、戻し付勢手段の付勢力に
抗して踏込み側回動端まで回動させられるとともに、更
に踏み込まれて作用部材が操作ペダルと一体的に回動さ
せられると、上記ポールとラチェットとの噛合い力が低
下することによりポールはポール付勢機構による噛合い
解除方向への付勢力に従って回動させられ、ポールとラ
チェットとの噛合いが解除されるとともに作用部材の原
位置側への戻り回動が許容される。
【0004】特開平2−249746号公報に記載され
ている装置はその一例で、上記(g)ポール付勢機構
は、(g−1)前記第2中心線と略平行な第3中心線ま
わりの相対回動可能に前記ポールに連結されたリンク部
材と、(g−2)そのリンク部材と前記作用部材とに跨
がって配設され、そのリンク部材を介して前記ポールを
前記噛合い方向または前記噛合い解除方向へ付勢するタ
ーンオーバスプリングと、(g−3)前記リンク部材と
係合可能に前記操作ペダルに配設され、前記踏込み位置
で前記操作ペダルが前記戻し付勢手段によって戻り回動
させられる際に、前記リンク部材を前記第3中心線まわ
りに回動させることにより、前記ターンオーバスプリン
グによる前記ポールに対する付勢方向を前記噛合い方向
から前記噛合い解除方向へ変化させる係合手段とを有し
て構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のポール付勢機構は、リンク部材が第3中心線まわ
りの相対回動可能にポールに連結され、そのリンク部材
を介してポールを付勢するようになっているため、作動
が複雑で設計上の制約が多いとともに、リンク部材がポ
ールから大きく突き出し且つ第3中心線まわりに回動さ
せられるため大きな配設スペースが必要となる。また、
ポールとリンク部材とが別々の中心線まわりに回動させ
られるため、支持ピンや必要に応じて軸受などをそれぞ
れ配設する必要があり、部品点数が多くなって高価にな
る。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、構造が簡単で安価に
構成され得るとともに配設スペースが小さく且つ設計も
容易な、パーキングブレーキの作動および解除を単一の
操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み式パーキングブレ
ーキ操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、前記(a)ブラケットと、(b)操作
ペダルと、(c)作用部材と、(d)ラチェットと、
(e)ポールと、(f)戻し付勢手段と、(g)ポール
付勢機構と、(h)付勢方向戻し手段とを備え、パーキ
ングブレーキの作動および解除を単一の操作ペダルの踏
込み操作で行う足踏み式パーキングブレーキ操作装置に
おいて、前記(g)ポール付勢機構を、(g−1)前記
ポールに対して前記第2中心線まわりの相対回動可能に
前記作用部材に配設された回動部材と、(g−2)その
回動部材と前記ポールとに跨がって配設され、前記第2
中心線まわりにおけるその回動部材とポールとの相対回
動位置に応じてそのポールを前記噛合い方向または前記
噛合い解除方向へ付勢するターンオーバスプリングと、
(g−3)前記操作ペダルおよび前記回動部材に互いに
係合可能に設けられ、前記踏込み位置でその操作ペダル
が前記戻し付勢手段によって戻り回動させられる際に、
その回動部材を前記第2中心線まわりに回動させること
により、前記ターンオーバスプリングによる前記ポール
に対する付勢方向を前記噛合い方向から前記噛合い解除
方向へ変化させる係合手段とを有して構成したことを特
徴とする。
【0008】
【発明の効果】このような足踏み式パーキングブレーキ
操作装置においては、操作ペダルおよび作用部材が原位
置に保持されている状態では、ポールは回動部材との間
に配設されたターンオーバスプリングによって噛合い方
向へ付勢され、その状態で操作ペダルが踏込み操作され
ると、ポールはターンオーバスプリングの付勢力に抗し
てラチェットを乗り越えながら第1中心線まわりに回動
させられる。この踏込み操作時には、ブレーキケーブル
の張力が作用する作用部材に対して、操作ペダルは戻し
付勢手段の付勢力に抗して踏込み側回動端に位置させら
れており、所定の制動力が発生する踏込み位置において
操作ペダルに対する踏力が解除されると、ポールとラチ
ェットとの噛合いによって戻り回動が阻止される作用部
材に対して、操作ペダルは戻し付勢手段により一定角度
だけ戻り回動させられる。この戻り回動時に、係合手段
によって回動部材が第2中心線まわりに回動させられる
ことにより、ターンオーバスプリングによるポールに対
する付勢方向が噛合い方向から噛合い解除方向へ変化さ
せられる。この時、ポールはブレーキケーブルの張力に
よって大きな噛合い力でラチェットと噛み合っているた
め、ターンオーバスプリングによる付勢力の方向が噛合
い解除方向に変化しても、ラチェットとの噛合いが解除
されることはなく、作用部材が踏込み位置に保持されて
パーキングブレーキの作動状態が維持される。
【0009】その後操作ペダルが踏み込まれ、戻し付勢
手段の付勢力に抗して踏込み側回動端まで回動させられ
るとともに、更に踏み込まれて作用部材が操作ペダルと
一体的に踏込み側へ回動させられると、前記ブレーキケ
ーブルの張力によるポールとラチェットとの噛合い力が
低下することにより、ポールはターンオーバスプリング
による噛合い解除方向への付勢力に従って回動させら
れ、ポールとラチェットとの噛合いが解除されるととも
に作用部材の原位置側への戻り回動が許容される。そし
て、その状態で操作ペダルと共に作用部材が原位置まで
戻されると、ブラケットに一体的に配設された付勢方向
戻し手段とポールまたはポール付勢機構の構成部材、例
えば回動部材とが係合させられ、上記ターンオーバスプ
リングによるポールに対する付勢方向が噛合い解除方向
から噛合い方向へ戻される。この原位置における操作ペ
ダルの作用部材に対する相対回動位置は、戻し付勢手段
に従って原位置側回動端に位置させられるようになって
いても良いし、ブレーキケーブルの張力或いはリターン
スプリング等により戻し付勢手段の付勢力に抗して踏込
み側回動端に位置させられるようになっていても良い。
【0010】ここで、本発明ではポールと同じ第2中心
線まわりの回動可能に回動部材を作用部材に配設すると
ともに、それ等のポールと回動部材との間にターンオー
バスプリングを配設したため、従来装置に比較して配設
スペースを小さくできるとともに、ポールと回動部材と
の相対回動位置だけでターンオーバスプリングによる付
勢方向が定まるため、作動が簡単で操作ペダルと作用部
材との相対回動角度(一定角度)やターンオーバスプリ
ングの掛止位置、係合手段の配設位置等に関する設計が
容易である。また、ポールおよび回動部材を共通の第2
中心線まわりの回動可能に配設すれば良いため、従来装
置のようにそれ等を別々の中心線まわりの回動可能に配
設する場合に比較して、支持ピンや軸受などの部品点数
が半減し、組付け作業等の製造コストを含めて装置が安
価に構成され得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であ
る足踏み式パーキングブレーキ操作装置10の車載状態
における車両側方から見た正面図で、図2は図1の左側
面図である。これ等の図において、運転席前方に位置固
定に配設されるブラケット12には、ボルト等からなる
支持軸14が略水平、すなわち車載状態において車幅方
向と略平行となるように設けられており、その支持軸1
4には、軸心である第1中心線O 1 まわりの回動可能に
操作ペダル16および作用部材18が配設されている。
操作ペダル16は運転席側へ向かって斜め下方、図1で
は左下方向へ延び出すように配設されており、先端部に
は足踏み操作されるペダルパッド20が取り付けられて
いる。また、作用部材18は操作ペダル16に対して相
対回動可能に配設されているとともに、後端部すなわち
図1における右端部には連結ピン22が立設され、図示
しないブレーキケーブルが連結されるようになってい
る。
【0012】図3および図4は、上記操作ペダル16お
よび作用部材18を支持軸14から取り外して示した正
面図および左側面図で、図5および図6は操作ペダル1
6を単独で示す正面図および一部を切り欠いた左側面
図、図7および図8は作用部材18を単独で示す正面図
および一部を切り欠いた左側面図である。これ等の図か
ら明らかなように、操作ペダル16、作用部材18はそ
れぞれスリーブ24,26により図示しない軸受を介し
て前記支持軸14に相対回動可能に取り付けられる一
方、操作ペダル16にはスリーブ24の中心すなわち第
1中心線O1 を中心として一対の円弧状係合穴28,3
0が設けられているとともに、作用部材18にはその円
弧状係合穴28,30に対応する位置に一対の係合ピン
32,34が固設され、それ等の係合により操作ペダル
16と作用部材18との相対回動可能な角度範囲が一定
角度、本実施例では約10°程度に制限されている。係
合穴28,30および係合ピン32,34は相対回動を
一定角度に規定する相対回動制限手段として機能してい
る。図1および図3は、作用部材18に対して操作ペダ
ル16が踏込み側回動端すなわち左まわり方向の相対回
動端に位置させられた状態で、図10の(c),(d)
は作用部材18に対して操作ペダル16が原位置側回動
端すなわち右まわり方向の相対回動端に位置させられた
状態である。
【0013】上記操作ペダル16および作用部材18の
上端部にはそれぞれ掛止ピン36,38が立設され、戻
し付勢手段としての引張コイルスプリング40が張設さ
れている。この引張コイルスプリング40により、操作
ペダル16は常には作用部材18に対して原位置側回動
端に位置するように付勢されるが、図1に示す原位置に
おいては、作用部材18がブレーキケーブルの張力など
によりストッパ42に当接させられることにより、同じ
くストッパ42に当接させられる操作ペダル16が上記
引張コイルスプリング40の付勢力に抗して踏込み側回
動端に位置させられる。また、操作ペダル16が図1に
示す原位置から踏込み操作される際には、ブレーキケー
ブルの張力が作用させられる作用部材18に対して、操
作ペダル16は引張コイルスプリング40の付勢力に抗
して踏込み側回動端に位置させられるようになってい
る。
【0014】作用部材18にはまた、前記係合ピン32
と一体の支持ピン44の軸心すなわち第2中心線O2
わりの回動可能にポール46が配設されており、ブラケ
ット12に固設されたラチェット部材48のラチェット
50と噛み合わされるようになっている。ラチェット5
0は、前記第1中心線O1 を中心とする円弧状に設けら
れており、このラチェット50にポール46が噛み合わ
されることにより、作用部材18が原位置側へ戻り回動
することが阻止される。ラチェット部材48には、ラチ
ェット50の他に当接部52および凹部53が一体に設
けられており、作用部材18が操作ペダル16と共に図
1に示す原位置まで戻り回動させられた時に、当接部5
2がポール46と当接させられることによりそのポール
46を第2中心線O2 の右まわりに回動させ、爪部46
aが凹部53内に入り込む図1の初期位置(姿勢)に位
置決めするようになっている。この当接部52は、ブラ
ケット12に一体的に配設された付勢方向戻し手段に相
当する。
【0015】上記支持ピン44は、その軸心がスリーブ
26の軸心すなわち第1中心線O1と略平行となる姿勢
で配設されているとともに、図8におけるIX−IX断面を
拡大して示す図9から明らかなように、かしめ加工によ
って作用部材18に一体的に取り付けられており、上記
ポール46の他に回動部材54を同じく軸心すなわち第
2中心線O2 まわりの回動可能に支持している。支持ピ
ン44の外周側には軸受ブッシュ56が設けられてお
り、ポール46および回動部材54は軸受ブッシュ56
を介して相対回動可能に支持されている。ポール46の
後端部、すなわちラチェット50と噛み合う爪部46a
と反対側の端部と回動部材54との間には、ターンオー
バスプリングとして捩りコイルスプリング58が配設さ
れている。この捩りコイルスプリング58は、両端の掛
止部が互いに接近する方向へ撓み変形させられた状態で
配設されており、ポール46および回動部材54の掛止
点を互いに離間させるように付勢している。これによ
り、第2中心線O2 まわりにおけるそれ等の回動部材5
4とポール46との相対回動位置に応じて、ポール46
をラチェット50と噛み合う噛合い方向またはその逆の
噛合い解除方向へ付勢する。
【0016】上記回動部材54には切欠60が設けら
れ、前記操作ペダル16に固設された係合ピン62と係
合させられるようになっており、この係合ピン62と切
欠60との係合により回動部材54の第2中心線O2
わりの回動位置が規定され、捩りコイルスプリング58
によるポール46に対する付勢方向が定められる。すな
わち、操作ペダル16が原位置から踏込み操作される際
には、図10の(a),(b)に示すように捩りコイル
スプリング58はポール46を噛合い方向へ付勢する
が、踏込み位置において図10の(c)に示すように操
作ペダル16が作用部材18に対して前記一定角度だけ
戻り回動させられると、操作ペダル16に設けられた上
記係合ピン62により回動部材54が捩りコイルスプリ
ング58の付勢力に抗して第2中心線O2 の右まわりに
ターンオーバ点を超えて回動させられ、捩りコイルスプ
リング58はポール46を噛合い解除方向へ付勢するよ
うになる。上記切欠60および係合ピン62は係合手段
に相当し、回動部材54、ターンオーバスプリングとし
ての捩りコイルスプリング58、係合手段としての切欠
60,係合ピン62を含んでポール付勢機構が構成され
ている。
【0017】このような足踏み式パーキングブレーキ操
作装置10は、図1に示すように操作ペダル16および
作用部材18が原位置に保持された状態においては、図
10の(a)に示すように前記当接部52によってポー
ル46が位置決めされることにより、捩りコイルスプリ
ング58によってポール46は噛合い方向へ付勢される
一方、回動部材54は捩りコイルスプリング58によっ
て第2中心線O2 の左まわりに付勢され、切欠60の一
方の側壁部60aが係合ピン62と係合する噛合い側回
動位置に位置決めされる。操作ペダル16が踏込み操作
される図10(b)の状態においても、捩りコイルスプ
リング58によってポール46は噛合い方向へ付勢さ
れ、回動部材54は側壁部60aが係合ピン62に係合
する噛合い側回動位置に保持される。なお、操作ペダル
16は第1中心線O1 まわりに回動させられるが、図1
0では操作ペダル16を一定の姿勢に位置決めして比較
して示すとともに、理解を容易とするためにポール4
6、ラチェット部材48、回動部材54等を実線で示し
てある。ブレーキ解除時の作動を説明する図11につい
ても同様である。
【0018】所定の制動力が発生する踏込み位置におい
て操作ペダル16に対する踏力が解除され、ポール46
とラチェット50との噛合いによって戻り回動が阻止さ
れる作用部材18に対して、操作ペダル16が前記引張
コイルスプリング40の付勢力に従って図10(c)に
示すように原位置側回動端まで戻り回動させられると、
係合ピン62との係合によって回動部材54が捩りコイ
ルスプリング58の付勢力に抗して第2中心線O2 の右
まわりに回動させられる。この時、捩りコイルスプリン
グ58の回動部材54側の掛止部58aがターンオーバ
点を超えて回動させられ、ポール46は噛合い解除方向
へ付勢されるようになる一方、回動部材54は第2中心
線O2 の右まわりに付勢されるようになり、図10
(d)に示すように切欠60の他方の側壁部60bが係
合ピン62と係合する解除側回動位置に位置決めされ
る。ポール46はブレーキケーブルの張力によって大き
な噛合い力でラチェット50と噛み合っているため、捩
りコイルスプリング58による付勢力の方向が噛合い解
除方向に変化しても、ラチェット50との噛合いが解除
されることはなく、作用部材18が踏込み位置に保持さ
れてパーキングブレーキの作動状態が維持される。作用
部材18には、第1中心線O1 を中心として円弧状の挿
通穴64(図7参照)が係合ピン62に対応して設けら
れ、係合ピン62を挿通させるとともに第1中心線O1
まわりの相対回動を許容している。
【0019】その後操作ペダル16が再び踏み込まれ、
引張コイルスプリング40の付勢力に抗して図11の
(a)に示すように踏込み側回動端まで回動させられる
とともに、更に踏み込まれて作用部材18が操作ペダル
16と一体的に踏込み側へ回動させられると、前記ブレ
ーキケーブルの張力によるポール46とラチェット50
との噛合い力が低下することにより、図11(b)に示
すようにポール46は捩りコイルスプリング58による
噛合い解除方向への付勢力に従って回動させられ、ポー
ル46とラチェット50との噛合いが解除されるととも
に作用部材18の原位置側への戻り回動が許容される。
作用部材18には位置決めピン66が固設され、ポール
46と係合させられることによりポール46の噛合い解
除位置を規定するようになっている。そして、その状態
でブレーキケーブルの張力等により操作ペダル16と共
に作用部材18が原位置まで戻されると、パーキングブ
レーキが解除されるとともに図11(c)に示すように
ポール46はラチェット部材48の当接部52に当接さ
せられ、捩りコイルスプリング58の付勢力に抗して第
2中心線O2 の右まわりに回動させられて初期位置に位
置決めされる。この時、捩りコイルスプリング58のポ
ール46側の掛止部58bがターンオーバ点を超えて回
動させられ、ポール46は噛合い方向へ付勢されるよう
になる一方、回動部材54は第2中心線O2 の左まわり
に付勢されるようになり、前記図10の(a)や図1に
示す初期状態に戻る。
【0020】ここで、本実施例の足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置10においては、回動部材54をポール
46と同じ第2中心線O2 まわりの回動可能に作用部材
18に配設するとともに、それ等のポール46と回動部
材54との間にターンオーバスプリングとして捩りコイ
ルスプリング58を配設したため、従来装置に比較して
配設スペースを小さくできるとともに、ポール46と回
動部材54との相対回動位置だけで捩りコイルスプリン
グ58による付勢方向が定まるため、作動が簡単で操作
ペダル16と作用部材18との相対回動角度(一定角
度)や捩りコイルスプリング58の掛止位置、操作ペダ
ル16に対する係合ピン62の配設位置等に関する設計
が容易である。また、ポール46および回動部材54を
共通の第2中心線O2 まわりの回動可能に配設すれば良
いため、従来装置のようにそれ等を別々の中心線まわり
の回動可能に配設する場合に比較して、支持ピン44や
軸受ブッシュ56などの部品点数が半減し、組付け作業
等の製造コストを含めて装置が安価に構成され得る。
【0021】なお、上記実施例では捩りコイルスプリン
グ58の両掛止部58a,58bが互いに離間するよう
に取り付けられていたが、両掛止部58a,58bを第
2中心線O2 を挟んで反対側に掛止させるとともに互い
に接近するように取り付けるようにしても、ターンオー
バ作用を得ることができる。捩りコイルスプリング58
の代わりに引張コイススプリングや圧縮コイルスプリン
グを採用することもできる。
【0022】また、単一の係合ピン62と切欠60との
係合によって回動部材54の両側の回動端を規定するよ
うになっていたが、一対の位置決め部材を用いて回動部
材54の両回動端を規定するようにしても良い。これ等
の位置決め部材は、踏込み位置での操作ペダル16の戻
り回動時に回動部材54を回動させる係合手段と別個に
配設することも可能で、必ずしも操作ペダル16に設け
る必要はなく、位置決めピン66と同様に作用部材18
に設けることも可能である。
【0023】また、係合ピン62が操作ペダル16に設
けられていたが、回動部材54に係合ピン等を設けて操
作ペダル16と係合させるようにすることもできる。操
作ペダル16および回動部材54の双方に互いに係合さ
せられる係合部材などを設けることも可能である。
【0024】また、戻し付勢手段として引張コイルスプ
リング40が用いられていたが、捩りコイルスプリング
や圧縮コイルスプリングなどの他のスプリング、或いは
ゴム等の弾性部材などを採用することもできる。
【0025】また、付勢方向戻し手段としての当接部5
2がラチェット部材48に一体に設けられていたが、ブ
ラケット12に当接部52と同様な付勢方向戻し手段を
設けることも可能である。
【0026】また、原位置において操作ペダル16が作
用部材18に対して踏込み側回動端に位置させられるよ
うになっていたが、原位置側回動端に位置させられるよ
うになっていても良い。
【0027】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
12は、本発明の一実施例である足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置110の主要構成部品を分解して示す斜
視図で、図13は組付け状態における各部材の位置関係
を説明する図で、図14および図15はそれぞれ図13
におけるXIV−XIV断面、XV−XV断面を示す図であ
る。また、図16は軸方向における各部材の接触関係を
説明する図で、図17は図16におけるXVII −XVII
断面を示す図で、図18は本実施例の作動を説明する図
である。なお、図13、図16、図18では、後側に隠
れている部分についても実線で示されている。
【0028】これ等の図において、一対のブラケット部
材112a,112bは、組付け状態において支持軸
(ボルト)114やリベット149により一体化され、
支持軸114が略水平、すなわち車載状態において車幅
方向と略平行となるように、ブラケットとして運転席前
方に位置固定に配設される。支持軸114には、軸心で
ある第1中心線O1 まわりの回動可能に操作ペダル11
6および作用部材118が配設されている。作用部材1
18にはボス117が溶接などで一体的に固設され、支
持軸114まわりに配設されたカラー119の外周側に
軸受ブッシュを介して回転可能に嵌合されているととも
に、操作ペダル116はバーリング穴116aを介して
ボス117の外周側に相対回動可能に嵌合されている。
操作ペダル116は、図15から明らかなように断面が
略コの字形状を成しているとともに、運転席側へ向かっ
て斜め下方、すなわち図13では左下方向へ延び出すよ
うに配設されており、先端部には足踏み操作されるペダ
ルパッド120が取り付けられている。
【0029】上記作用部材118は、支持軸114の後
方すなわち車両の前方側へ突き出すように配設され、連
結ピン122およびクレビス123を介してブレーキケ
ーブル124が連結されるようになっている。連結ピン
122は、操作ペダル116に形成された大径の挿通穴
116b内を挿通させられており、操作ペダル116お
よび作用部材118は、この連結ピン122および挿通
穴116bの径寸法の差に相当する一定角度だけ第1中
心線O1 まわりに相対回動することが許容され、且つそ
れ以上の相対回動が阻止される。図13、図16、およ
び図18の(a),(b),(d) ,(e)は、それぞ
れ作用部材118に対して操作ペダル116が踏込み側
回動端すなわち左まわり方向の相対回動端に位置させら
れた状態で、図18の(c)は作用部材118に対して
操作ペダル116が原位置側回動端すなわち右まわり方
向の相対回動端に位置させられた状態である。連結ピン
122および挿通穴116bは相対回動範囲を規定する
相対回動制限手段として機能している。
【0030】操作ペダル116には、挿通穴116bと
略同じ大きさの挿通穴が設けられた円板状のスペーサ1
25が挿通穴116bと略同心に一体的に固設されてい
る。また、操作ペダル116は、図16に斜線で示す3
箇所の位置決め部位A,B,Cで軸方向すなわち第1中
心線O1 と平行な方向の位置決めが行われるようになっ
ている。位置決め部位A、Bでは、図14に示されてい
るようにそれぞれブラケット部材112a、作用部材1
18と接触させられ、位置決め部位Cでは、図17に示
されているようにスペーサ125を介して作用部材11
8と接触させられている。
【0031】上記作用部材118のボス117まわりに
は、戻し付勢手段として捩りコイルスプリング140が
配設され、作用部材118に設けられた掛止部(穴)1
18aおよび操作ペダル116に設けられた掛止部(切
欠)116cに両端部が掛け止められている。かかる捩
りコイルスプリング140により、操作ペダル116は
常には作用部材118に対して原位置側回動端に位置す
るように付勢されるが、図13に示す原位置において
は、ブレーキケーブル124の張力などにより操作ペダ
ル116がストッパ142に当接させられるとともに捩
りコイルスプリング140の付勢力に抗して作用部材1
18が相対回動させられ、操作ペダル116は踏込み側
回動端に位置させられる。また、操作ペダル116が図
13に示す原位置から踏込み操作される際には、ブレー
キケーブル124の張力が作用させられる作用部材11
8に対して、操作ペダル116は捩りコイルスプリング
140の付勢力に抗して踏込み側回動端に位置させられ
るようになっている。上記ストッパ142は、カラー1
43を介してブラケット部材112a,112bに取り
付けられている。
【0032】作用部材118にはまた、前記支持軸11
4と略平行に支持ピン144が配設され、その軸心すな
わち前記第1中心線O1 と略平行な第2中心線O2 まわ
りの回動可能にポール146が取り付けられており、リ
ベット149を介してブラケット部材112a,112
bの後方部分(車両の前側)に固設されたラチェット部
材148のラチェット150と噛み合わされるようにな
っている。ラチェット150は、前記第1中心線O1
中心とする円弧状に設けられており、このラチェット1
50にポール146が噛み合わされることにより、作用
部材118が原位置側へ戻り回動することが阻止され
る。ラチェット部材148には、ラチェット150の他
に当接部152および凹部153が一体に設けられてお
り、作用部材118が操作ペダル116と共に図13に
示す原位置まで戻り回動させられた時に、当接部152
がポール146と当接させられることによりそのポール
146を第2中心線O2 の左まわりに回動させ、爪部1
46aが凹部153内に入り込む図13の初期位置(姿
勢)に位置決めするようになっている。この当接部15
2は、ブラケット(112a,112b)に一体的に配
設された付勢方向戻し手段に相当する。
【0033】上記支持ピン144には更に回動部材15
4が軸心、すなわち第2中心線O2まわりの回動可能に
配設されており、ワッシャ155によって抜け止めされ
ている。この回動部材154とポール146の後端部、
すなわちラチェット150と噛み合う爪部146aと反
対側の端部との間には、ターンオーバスプリングとして
捩りコイルスプリング158が配設されている。この捩
りコイルスプリング158は、両端の掛止部が互いに接
近する方向へ撓み変形させられた状態で配設されてお
り、ポール146および回動部材154の掛止点を互い
に離間させるように付勢している。これにより、第2中
心線O2 まわりにおけるそれ等の回動部材154とポー
ル146との相対回動位置に応じて、ポール146をラ
チェット150と噛み合う噛合い方向またはその逆の噛
合い解除方向へ付勢する。
【0034】上記回動部材154には係合突起160が
設けられ、前記作用部材118に形成された係合穴11
8bと係合させられるようになっており、この係合穴1
18bと係合突起160との係合により回動部材154
の第2中心線O2 まわりの回動位置が規定され、捩りコ
イルスプリング158によるポール146に対する付勢
方向が定められる。係合突起160はまた、操作ペダル
116に設けられた係合部116dにも係合させられる
ようになっており、操作ペダル116が原位置から踏込
み操作される際には、図18の(a),(b)に示すよ
うに捩りコイルスプリング158はポール146を噛合
い方向へ付勢するが、踏込み位置において図18の
(c)に示すように操作ペダル116が作用部材118
に対して前記一定角度だけ戻り回動させられると、係合
部116dとの係合により回動部材154が捩りコイル
スプリング158の付勢力に抗して第2中心線O2 の左
まわりにターンオーバ点を超えて回動させられ、捩りコ
イルスプリング158はポール146を噛合い解除方向
へ付勢するようになる。上記係合突起160および係合
部116dは係合手段に相当し、回動部材154、ター
ンオーバスプリングとしての捩りコイルスプリング15
8、係合手段としての係合突起160,係合部116d
を含んでポール付勢機構が構成されている。
【0035】このような足踏み式パーキングブレーキ操
作装置110は、図13に示すように操作ペダル116
および作用部材118が原位置に保持された状態におい
ては、図18の(a)に示すように捩りコイルスプリン
グ158によってポール146は噛合い方向へ付勢され
る一方、回動部材154は捩りコイルスプリング158
によって第2中心線O2 の右まわりに付勢され、係合突
起160が係合穴118bの一方の側壁と係合する噛合
い側回動位置に位置決めされる。操作ペダル116が踏
込み操作される図18(b)の状態においても、捩りコ
イルスプリング158によってポール146は噛合い方
向へ付勢され、回動部材154は係合突起160が係合
穴118bの一方の側壁と係合する噛合い側回動位置に
保持される。なお、係合部116dと係合突起160と
の係合によって噛合い側回動位置が規定されるようにな
っていても良い。
【0036】所定の制動力が発生する踏込み位置におい
て操作ペダル116に対する踏力が解除され、ポール1
46とラチェット150との噛合いによって戻り回動が
阻止される作用部材118に対して、操作ペダル116
が前記捩りコイルスプリング140の付勢力に従って図
18(c)に示すように原位置側回動端まで戻り回動さ
せられると、係合部116dと係合突起160との係合
によって回動部材154が捩りコイルスプリング158
の付勢力に抗して第2中心線O2 の左まわりに回動させ
られる。この時、捩りコイルスプリング158の回動部
材154側の掛止部がターンオーバ点を超えて回動させ
られ、ポール146は噛合い解除方向へ付勢されるよう
になる一方、回動部材154は第2中心線O2 の左まわ
りに付勢されるようになり、係合突起160が係合穴1
18bの他方の側壁と係合する解除側回動位置に位置決
めされる。ポール146はブレーキケーブル124の張
力によって大きな噛合い力でラチェット150と噛み合
っているため、捩りコイルスプリング158による付勢
力の方向が噛合い解除方向に変化しても、ラチェット1
50との噛合いが解除されることはなく、作用部材11
8が踏込み位置に保持されてパーキングブレーキの作動
状態が維持される。
【0037】その後操作ペダル116が再び踏み込ま
れ、捩りコイルスプリング140の付勢力に抗して踏込
み側回動端まで回動させられるとともに、更に踏み込ま
れて作用部材118が操作ペダル116と一体的に踏込
み側へ回動させられると、前記ブレーキケーブル124
の張力によるポール146とラチェット150との噛合
い力が低下することにより、図18(d)に示すように
ポール146は捩りコイルスプリング158による噛合
い解除方向への付勢力に従って回動させられ、ポール1
46とラチェット150との噛合いが解除されるととも
に作用部材118の原位置側への戻り回動が許容され
る。この時、ポール146は、操作ペダル116に設け
られた係合突起116eに当接する噛合い解除位置に保
持される。そして、その状態でブレーキケーブル124
の張力等により操作ペダル116と共に作用部材118
が原位置まで戻されると、パーキングブレーキが解除さ
れるとともに、図18(e)に示すようにポール146
はラチェット部材148の当接部152に当接させら
れ、捩りコイルスプリング158の付勢力に抗して第2
中心線O2 の左まわりに回動させられて初期位置に位置
決めされる。この時、捩りコイルスプリング158のポ
ール146側の掛止部がターンオーバ点を超えて回動さ
せられ、ポール146は噛合い方向へ付勢されるように
なる一方、回動部材154は第2中心線O2 の右まわり
に付勢されるようになり、図18(a)や図13に示す
初期状態に戻る。
【0038】このような足踏み式パーキングブレーキ操
作装置110においても、前記実施例と同様の効果が得
られる。加えて、本実施例では作用部材118が支持軸
114の後方すなわち車両の前方側へ突き出すように配
設され、ポール146やラチェット部材148を含めて
一対のブラケット部材112a,112b内に収容され
るようになっているため、装置がコンパクトに構成され
るとともに、専用のカバー部材などが不要である。
【0039】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である足踏み式パーキングブ
レーキ操作装置の車載状態における車両側方から見た正
面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の実施例における操作ペダルおよび作用部
材の正面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】図1の実施例における操作ペダルの正面図であ
る。
【図6】図5の一部を切り欠いた左側面図である。
【図7】図1の実施例における作用部材の正面図であ
る。
【図8】図7の一部を切り欠いた左側面図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面の拡大図である。
【図10】図1の実施例においてパーキングブレーキを
作動させる際の作動を説明する図である。
【図11】図1の実施例においてパーキングブレーキを
解除する際の作動を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施例における主要構成部品を
分解して示す斜視図である。
【図13】図12の実施例の組付け状態における各部材
の位置関係を説明する図である。
【図14】図13におけるXIV−XIV断面を示す図であ
る。
【図15】図13におけるXV−XV断面を示す図であ
る。
【図16】図12の実施例における操作ペダルの位置決
めを説明する図である。
【図17】図16におけるXVII −XVII 断面を示す図
である。
【図18】図12の実施例の作動を説明する図である。
【符号の説明】
10:足踏み式パーキングブレーキ操作装置 12:ブラケット 16:操作ペダル 18:作用部材 40:引張コイルスプリング(戻し付勢手段) 46:ポール 50:ラチェット 52:当接部(付勢方向戻し手段) 54:回動部材 58:捩りコイルスプリング(ターンオーバスプリン
グ) 60:切欠(係合手段) 62:係合ピン(係合手段) 110:足踏み式パーキングブレーキ操作装置 112a,112b:ブラケット部材(ブラケット) 116:操作ペダル 116d:係合部(係合手段) 118:作用部材 140:捩りコイルスプリング(戻し付勢手段) 146:ポール 150:ラチェット 152:当接部(付勢方向戻し手段) 154:回動部材 158:捩りコイルスプリング(ターンオーバスプリン
グ) 160:係合突起(係合手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固設されるブラケットと、 該ブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配設され
    る操作ペダルと、 前記第1中心線まわりにおいて予め定められた一定角度
    だけ前記操作ペダルに対して相対回動可能に前記ブラケ
    ットに配設されるとともに、ブレーキケーブルが連結さ
    れる作用部材と、 前記一中心線を中心とする円弧状に前記ブラケットに設
    けられたラチェットと、 前記作用部材に前記第1中心線と略平行な第2中心線ま
    わりの回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合わ
    されることにより該作用部材が原位置側へ戻り回動する
    ことを阻止するポールと、 前記操作ペダルが原位置から踏込み操作される際には、
    前記ブレーキケーブルの張力に基づいて該操作ペダルが
    前記作用部材に対して相対的に踏込み側回動端に位置す
    ることを許容するが、踏込み位置において前記ポールと
    ラチェットとの噛合いにより前記作用部材の戻り回動が
    阻止された状態で前記操作ペダルから踏力が解除される
    と、該操作ペダルを前記一定角度だけ原位置側へ戻り回
    動させ、前記作用部材に対して原位置側回動端に位置さ
    せる戻し付勢手段と、 前記ポールを前記ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付
    勢するとともに、前記踏込み位置で前記操作ペダルが前
    記戻し付勢手段によって前記一定角度だけ戻り回動させ
    られる際に、該戻り回動に連動して前記ポールに対する
    付勢方向を噛合い解除方向へ変化させるポール付勢機構
    と、 前記ブラケットに一体的に配設され、前記ポール付勢機
    構によって前記ポールに噛合い解除方向の付勢力が作用
    させられるとともに、該ポールと前記ラチェットとの噛
    合いが解除された状態において、前記作用部材が前記操
    作ペダルと共に原位置まで戻り回動させられることによ
    り、該ポールまたは該ポール付勢機構と係合させられて
    該ポール付勢機構による付勢方向を噛合い方向へ戻す付
    勢方向戻し手段とを備え、パーキングブレーキの作動お
    よび解除を単一の操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み
    式パーキングブレーキ操作装置において、 前記ポール付勢機構を、 前記ポールに対して前記第2中心線まわりの相対回動可
    能に前記作用部材に配設された回動部材と、 該回動部材と前記ポールとに跨がって配設され、前記第
    2中心線まわりにおける該回動部材とポールとの相対回
    動位置に応じて該ポールを前記噛合い方向または前記噛
    合い解除方向へ付勢するターンオーバスプリングと、 前記操作ペダルおよび前記回動部材に互いに係合可能に
    設けられ、前記踏込み位置で該操作ペダルが前記戻し付
    勢手段によって戻り回動させられる際に、該回動部材を
    前記第2中心線まわりに回動させることにより、前記タ
    ーンオーバスプリングによる前記ポールに対する付勢方
    向を前記噛合い方向から前記噛合い解除方向へ変化させ
    る係合手段とを有して構成したことを特徴とする足踏み
    式パーキングブレーキ操作装置。
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