JP3376846B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents

シートリクライニング装置

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JP3376846B2
JP3376846B2 JP02216597A JP2216597A JP3376846B2 JP 3376846 B2 JP3376846 B2 JP 3376846B2 JP 02216597 A JP02216597 A JP 02216597A JP 2216597 A JP2216597 A JP 2216597A JP 3376846 B2 JP3376846 B2 JP 3376846B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートリクライニン
グ装置に関し、特にシート外方への突出量を少なくした
シートリクライニング装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図8、図9には、従来のシートリクライ
ニング装置の一例を示し、図8はシートトラックアッパ
1の後端部側面図、図9は図8のIX−IX線に沿う断面図
である。図8において、シートトラックアッパ1の後端
部は上方へ半円形状をなして膨出して、シートリクライ
ニング装置を構成するロアアーム部11となっている。
ロアアーム部11の外側板面中心に立設された軸体2
(図9)には、略円形のラチェットプレート3´がその
中心で回転自在に嵌装されている。ラチェットプレート
3´の下半外周には歯形38が形成され、この歯形38
にポール9の先端側面に形成された歯形91が噛合して
いる。ポール9は長板体で、ラチェットプレート3´の
下方で斜めに配され、その基端はロアアーム部11の下
端部板面に回動自在に軸着されている。これらラチェッ
トプレート3´とポール9は、セットプレート6´によ
ってロアアーム部11の板面との間に摺動可能に挟持さ
れている(図9)。セットプレート6´の外側(図9の
左側)にリクライニングレバー10´が位置し、リクラ
イニングレバー10´は基端が上記軸体2に回転自在に
嵌装されている。リクライニングレバー10´はその中
間部とロアアーム部11板面との間に張設したコイルバ
ネ88により図の反時計方向へ回動付勢されている。リ
クライニングレバー10´のレバー中間部にはヘ字形に
屈曲したカム孔109が形成されており、このカム孔1
09内に、上記ポール9の先端部に立設したピン92が
位置している。このピン92はセットプレート6´に形
成されたV字形のカム孔66の一辺内を挿通している。
ロアアーム部11の内側には、上記軸体2に基端が嵌装
されて上記リクライニングレバー10´と一体に回動す
る補助レバー101が設けられ、補助レバー101の先
端板面にはローラ体103が軸着されて上記ポール9の
背後に接している。シートバックフレームFは上記ラチ
ェットプレート3´の上端外周に固定されており、左右
二箇所の固定ピン34,35が、ロアアーム部11の上
半外周部に形成された円弧状のストッパ孔12内に挿通
されている。ラチェットプレート3´の上端外周のバネ
係止部36と軸体2の割り溝21との間にはゼンマイバ
ネ37が架設されて、ラチェットプレート3´(すなわ
ちシートバックフレームF)を図の反時計方向へ付勢し
ている。
【0003】シートバックのリクライニング角度を変更
する場合には、リクライニングレバー10´を上方の時
計方向へ回動操作する。これにより、ローラ体103が
ポール9の背後から外れるとともに、上記レバー10´
のカム孔109が相対移動するに伴ってピン92がカム
孔66内をその屈曲部方向へ移動して、ポール9が反時
計方向へ回動し、ポール9先端の歯形がラチェットプレ
ート3´の歯形38から離れてこれらの噛合が解消され
る。適当角度までシートバックを倒してリクライニング
レバー10´から手を放すと、コイルバネ88のバネ力
によってリクライニングレバー10´は下方の反時計方
向へ回動し、ポール9先端の歯形91が歯形38と再び
噛合してラチェットプレート3´の回動が規制される。
なお、ラチェットプレート3´の回動範囲は、固定ピン
34,35がストッパ孔12の両端面に当接することに
よって制限される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シートリクライニング装置では、図9より明らかなよう
に、ロアアーム部11の外方(図の左方)へリクライニ
ング装置の機構部が突出するため見栄えが悪い。そこ
で、見栄えの向上と安全性の確保のために図示するよう
に機構部全体を外方から覆うように樹脂製のアウタカバ
ーCを設けているが、アウタカバーCの制作取付けに手
間とコストを要するとともに、アウタカバーCを取付け
ることによってさらにシート外方への突出量が増大する
という問題がある。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、構造改良により見栄えと安全性を向上させてアウタ
カバーを不要として、製造組付けコストの低減とシート
外方ヘの突出量低減を実現したシートリクライニング装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明のシートリクライニング装置は、ロアア
ーム(11)の板面外方に設けられて回動操作されるリ
クライニングレバー(10)と、ロアアーム(11)に
回動自在に結合されてその板面内方に設けられ、一端に
シートバックフレーム(F)が結合されるとともに、周
面に歯形(38,312,313)が形成されたラチェ
ットプレート(3A,3B)と、ロアアーム(11)の
板面内方に設けられ、リクライニングレバー(10)に
結合されてこれと一体に回動する内側レバー(8A,8
B)と、ロアアーム(11)の板面内方に設けられ、内
側レバー(8A,8B)に連動して歯形(38,31
2,313)に噛合ないし噛合を解消して、噛合時にラ
チェットプレート(3A,3B)を所定回動角で位置決
めするポール(5A,5B,9)と、ロアアーム(1
1)の板面内方に設けられてシートバックフレーム
(F)をシートクッション方向へ回動付勢するバネ部材
(37,74)とを具備し、かつ内側レバー(8A,8
B)がラチェットプレート(3A,3B)よりも内方に
位置しているとともに、内側レバー(8A,8B)を、
ポール(5A,5B,9)が歯形(38,312,31
3)に噛合する方向へ回動付勢するコイルバネ(88)
ないしゼンマイバネ(87)がロアアーム(11)の板
面内方に設けられている。本第2発明のシートリクライ
ニング装置は、ロアアーム(11)の板面外方に設けら
れて回動操作されるリクライニングレバー(10)と、
ロアアーム(11)に回動自在に結合されてその板面内
方に設けられ、一端にシートバックフレーム(F)が結
合されるとともに、周面に歯形(38,312,31
3)が形成されたラチェットプレート(3A,3B)
と、ロアアーム(11)の板面内方に設けられ、リクラ
イニングレバー(10)に結合されてこれと一体に回動
する内側レバー(8A,8B)と、ロアアーム(11)
の板面内方に設けられ、内側レバー(8A,8B)に連
動して歯形(38,312,313)に噛合ないし噛合
を解消して、噛合時にラチェットプレート(3A,3
B)を所定回動角で位置決めするポール(5A,5B,
9)と、ロアアーム(11)の板面内方に設けられてシ
ートバックフレーム(F)をシートクッション方向へ回
動付勢するバネ部材(37,74)とを具備し、かつ内
側レバー(8A,8B)がラチェッ トプレート(3A,
3B)よりも内方に位置しているとともに、内側レバー
(8A,8B)にコネクティングロッド(23)が結合
されている。本第3発明のシートリクライニング装置
は、 ロアアーム(11)の板面外方に設けられて回動
操作されるリクライニングレバー(10)と、ロアアー
ム(11)に回動自在に結合されてその板面内方に設け
られ、一端にシートバックフレーム(F)が結合される
とともに、周面に歯形(38,312,313)が形成
されたラチェットプレート(3A,3B)と、ロアアー
ム(11)の板面内方に設けられ、リクライニングレバ
ー(10)に結合されてこれと一体に回動する内側レバ
ー(8A,8B)と、ロアアーム(11)の板面内方に
設けられ、内側レバー(8A,8B)に連動して歯形
(38,312,313)に噛合ないし噛合を解消し
て、噛合時にラチェットプレート(3A,3B)を所定
回動角で位置決めするポール(5A,5B,9)と、ロ
アアーム(11)の板面内方に設けられてシートバック
フレーム(F)をシートクッション方向へ回動付勢する
バネ部材(37,74)とを具備し、かつシートバック
フレーム(F)の下端部にバネ部材(37,74)を覆
うカバー部(F1)が形成されている。
【0007】本発明においては、ロアアームの板面外方
にはリクライニングレバーのみが位置し、これに結合さ
れてロアアームの板面内方で一体に回動する内側レバー
によって、ロアアームの板面内方に設けたポールとラチ
ェットプレートの噛合ないし噛合解消が行われ、ラチェ
ットプレートに結合されたシートバックフレームが所望
のリクライニング角度に調整される。本発明によれば、
リクライニング装置の機構部がロアアームの内方に設け
られるから、アウタカバーを設けなくとも見栄えの向上
と安全性の確保が図られる。したがって、アウタカバー
の製造組付けコストの低減とシート外方ヘのリクライニ
ング装置の突出量低減が実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図3には、本発明のシートリク
ライニング装置の一例を示し、図1はシートトラックア
ッパ1の後端部を内方から見た側面図、図2は図1のII
−II線に沿う断面図、図3は図1のIII −III 線に沿う
断面図である。図1において、シートトラックアッパ1
の後端部は上方へ半円形状をなして膨出して、シートリ
クライニング装置を構成するロアアーム部11となって
いる。なお、このロアアーム部11はシートトラックア
ッパ1と別体のものとすることもできる。上記ロアアー
ム部11の内側(図2の右側、図3の左側)板面中心に
立設された軸体2には、略円形のラチェットプレート3
Aがその中心で回転自在に嵌装されている。ラチェット
プレート3Aの下半外周には歯形38が形成され、この
歯形38にポール9の先端側面に形成された歯形91が
噛合している。ポール9は長板体で、ラチェットプレー
ト3Aの下方で斜めに配され、その基端はロアアーム部
11の下端部板面に回動自在に軸着されている。これら
ラチェットプレート3Aとポール9は、セットプレート
6によってロアアーム部11の板面との間に摺動可能に
挟持されている(図2、図3)。
【0009】セットプレート6の内方(図2の右方、図
3の左方)に内側レバー8Aが位置し、内側レバー8A
は基端が上記軸体2に回転自在に嵌装されている。内側
レバー8Aはやや広幅となったその先端とセットプレー
ト6との間に張設したコイルバネ88によって図1の反
時計方向へ回動付勢されている。内側レバー8Aの先端
部にはヘ字形に屈曲したカム孔89が形成されており、
このカム孔89内に、上記ポール9の先端部に立設した
ピン92(図3)が位置している。このピン92はセッ
トプレート6に形成されたV字形のカム孔66の一辺内
を挿通している。また、内側レバー8Aの中間部に設け
た係合孔85には、軸体2の内端22(図2,図3)に
嵌装されたコネクティングロッド23の一端から延びる
係合片24の先端が嵌入している。これにより、後述す
るリクライニングレバー10の操作力がコネクティング
ロッド23を介して反対側のシートトラックアッパに設
けられたリクライニング装置に伝達される。
【0010】ロアアーム部11の外方には補助レバー1
01が設けられており、この補助レバー101は、上記
軸体2に基端が嵌装されるとともに、先端はセットプレ
ート6およびロアアーム部11板面を貫通するピン10
2(図3)によって上記内側レバー8Aの先端に結合さ
れている。上記ピン102にはローラ体103が嵌装さ
れて上記ポール9の背後に接している。補助レバー10
1の基端は軸体2に固定されており、この軸体2の先端
にはやや湾曲してシート前方へ延びるリクライニングレ
バー10の基端が固定されている。ラチェットプレート
3Aの上端外周のバネ係止部36と軸体2の割り溝21
との間にはゼンマイバネ37が架設されて(図2、図
3)、ラチェットプレート3Aを図の反時計方向へ付勢
している。なお、リクライニングレバー10の基端を、
補助レバー101の先端ピン102に固定する構造とし
ても良い。
【0011】シートバックフレームFは図4に示すよう
に、下端が円形容器状に成形されてカバー部F1となっ
ている。このカバー部F1には中心に円形開口F2が設
けられ、この円形開口F2に軸体2を挿通して(図2、
図3)、ゼンマイバネ37全体と軸体2周囲を覆ってい
る。この状態でシートバックフレームFは、カバー部F
1直上の左右位置で固定ピン34,35により上記ラチ
ェットプレート3Aの上端外周に固定されている。
【0012】シートバックのリクライニング角度を変更
する場合には、リクライニングレバー10を上方の時計
方向へ回動操作する。これにより、補助レバー101を
介してローラ体103がポール9の背後から外れるとと
もに、内側レバー8Aのカム孔89が相対移動するに伴
ってピン92がカム孔66内をその屈曲部方向へ移動し
て、ポール9が反時計方向へ回動し、ポール9先端の歯
形91がラチェットプレート3Aの歯形38から離れて
これらの噛合が解消される。適当角度までシートバック
を倒してリクライニングレバー10から手を放すと、コ
イルバネ88のバネ力によって内側レバー8Aは下方の
反時計方向へ回動し、ポール9先端の歯形91が歯形3
8と再び噛合してラチェットプレート3Aの回動が規制
される。
【0013】本実施形態では、補助レバーを除く全ての
リクライニング装置機構部がロアアーム部の内側に位置
しているから、従来のようなアウタカバーを設けなくと
も、安全性が確保されるとともに、ロアアーム部を塗装
等するのみで外観意匠性が保たれる。また、シートバッ
クフレームの下端にカバー部を一体成形して、このカバ
ー部でゼンマイバネや軸体周囲を覆っているから、別体
のカバーを要することなく、見栄えおよび安全性の向上
と、シートカバー破れやグリース汚れの防止を図ること
ができる。
【0014】(第2実施形態)図5〜図7にはシートリ
クライニング装置の他の例を示す。図5はシートトラッ
クアッパの後端部を内方から見た側面図であり、図6は
図5のVI−VI線に沿った断面図、図7は図5のVII −VI
I 線に沿った断面図である。図5において、シートトラ
ックアッパ1の後端部は上方へ半円形状をなして膨出し
て、シートリクライニング装置を構成するロアアーム部
11となっている。ロアアーム部11の内側(図6、図
7の左側)板面中心に挿通立設された軸体2にはラチェ
ットプレート3Bが回転自在に嵌装されている。このラ
チェットプレート3Bは下半部31が円形、上半部32
が矩形となっており、下半部31の中心で上記軸体2に
嵌装されている。ラチェットプレート3Bの下半部31
には円形の凹陥部311(図6)が形成されて、その内
周には径方向の対称位置に一定範囲で歯形312,31
3が形成されている。歯形312,313の形成部に
は、これらに沿って、ラチェットプレート3Bの板面に
凹溝314(図7)が形成されて、これにより歯形31
2,313の有効噛み合い代を十分確保するようにして
ある。
【0015】上記凹陥部311内には中心にカム体4が
収納されるとともに、このカム体4を挟んで径方向の対
称位置にそれぞれポール5A,5B(図7)が配設され
ている。各ポール5A,5Bは略四角形の板体で、円弧
をなすその外周には歯形が形成されて凹陥部311内周
の歯形312,313にそれぞれ噛合し、ラチェットプ
レート3Bの回動を規制している。上記カム体4には各
ポール5A,5Bに対向する外周に凸部41,42が形
成されて、これら凸部41,42によりポール5A,5
Bの内周面を押圧している。
【0016】ラチェットプレート3Bの下半部31には
略円形のセットプレート6が覆着されている(図6、図
7)。セットプレート6は両ポール5A,5Bを結ぶ線
より下側の左右二箇所(符号61,62)でロアアーム
部11に固定されてその板面と平行に位置し、ラチェッ
トプレート3B、カム体4、およびポール5A,5Bを
摺動可能に挟持している。セットプレート6は、その裏
面に形成されたガイド壁63によって、上記各ポール5
A,5Bを径方向の内外へ案内しており、また、セット
プレート6の板面には径方向へ延びる長孔64が各ポー
ル5A,5Bの直上に形成されて、これらポール5A,
5Bに立設したピン51が各長孔64内に挿通されてい
る。
【0017】セットプレート6は上半の外周が一定角度
範囲で切り欠かれており、この切欠き65内に、上記ラ
チェットプレート3Bの一部を円柱形に打ち出して形成
したストッパ凸部33が位置している。ラチェットプレ
ート3Bの上半部32には押えプレート7が設けられて
いる。押えプレート7は略台形状をなし、基端の左右二
箇所(符号71,72)でラチェットプレート上半部3
2の上端に固定されるとともに、その先端はセットプレ
ート6の外周縁上へ屈曲して(図6)これを摺動可能に
押さえている。このような押えプレート7と、前述した
左右二箇所の固定部61,62とで、セットプレート6
の外周は周方向ほぼ等間隔の三箇所でロアアーム部11
から離間変位することのないように位置決めされてい
る。
【0018】押えプレート7の板面は中央部が切り起こ
されてバネ係止部73となっており、このバネ係止部7
3と軸体2の割り溝21との間にゼンマイバネ74(図
6)が架設されてラチェットプレート3Bを図5の反時
計方向へ回動付勢している。また、ラチェットプレート
上半部32の上端には、上記押えプレート7と共にシー
トバックフレームFが固定されている(図6)。シート
バックフレームFの下端部は第1実施形態と同様のカバ
ー部F1となっており、このカバー部F1によってゼン
マイバネ74や軸体2の周囲が覆われている。
【0019】セットプレート6の内側面に接して内側レ
バー8Bが位置しており、当該レバー8Bは略半円形を
なして(図5)その中心で軸体2に回動自在に嵌装され
ている。内側レバー8Bの板面には径方向の対称位置に
へ字形に屈曲したカム孔82,83が形成されて、これ
らカム孔82,83内に上記各ポール5A,5Bのピン
51が位置している。また、カム体4はその外周から延
びる係合片43が、セットプレート6の四分半周に形成
された円弧状の長穴67を貫通して内側レバー8の板面
に設けた係合孔841に嵌入し、内側レバー8Bと一体
に回動するようになっている。さらに、軸体2の内端2
2(図6)に嵌装されたコネクティングロッド23の一
端から延びる係合片24が、L字状に屈曲して内側レバ
ー8Bの板面に設けた係合孔842に嵌入している。こ
れにより、後述するリクライニングレバーの操作力がコ
ネクティングロッド23を介して反対側のシートトラッ
クアッパに設けられたリクライニング装置に伝達され
る。内側レバー8Bのバネ係止部(図示略)と軸体2の
割り溝21との間にゼンマイバネ87(図6、図7)が
架設されて、内側レバー8Bを図5の反時計方向へ回動
付勢している。軸体2の先端にはやや湾曲してシート前
方へ延びるリクライニングレバー10の基端が固定され
るとともに、係合片104の一端が固定され、係合片1
04の先端はL字形に屈曲してロアアーム部11からラ
チェットプレート下半部の略半周に形成された円弧状
(図5)長穴312およびセットプレート6の上記長穴
67を貫通し、内側レバー8Bの板面に設けた係合孔8
43に嵌入している。これにより、内側レバー8Bはリ
クライニングレバー10と一体に回動させられる。
【0020】このような構造のリクライニング装置にお
いて、シートバックのリクライニング角度を変更する場
合には、リクライニングレバー10を上方の時計方向へ
回動操作する。これによりカム体4の凸部41,42が
各ポール5A,5Bの背後から外れるとともに、上記係
合片104を介して内側レバー8Bが回動し、そのカム
孔82,83が相対移動する。これに伴って各ポール5
A,5Bのピン51が長孔64に沿って径方向内方へ移
動し、各ポール5A,5Bの歯形がラチェットプレート
3Bの歯形312,313から離間してこれらの噛合が
解消される。この結果、ラチェットプレート3B(すな
わち、シートバックフレームF)の回動が可能となる。
適当角度までシートバックを倒してリクライニングレバ
ー10から手を放すと、ゼンマイバネ87のバネ力によ
ってリクライニングレバー10は下方の反時計方向へ回
動し、内側レバー8Bの戻り回動に伴って各ポール5
A,5Bが再び径方向外方へ移動してこれらの歯形がラ
チェットプレート3Bの歯形312,313に再び噛合
する。これにより、ラチェットプレート3Bの回動が規
制される。なお、ラチェットプレート3Bの回動範囲
は、これに形成されたストッパ凸部33がセットプレー
ト6の切欠き65の両端面に当接することによって制限
される。
【0021】このような構造のシートリクライニング装
置によれば、上記第1形態の効果に加えて、ラチェット
プレート3B内に一対のポール5A,5Bを収納してこ
れらの歯形をラチェットプレート3Bの内周歯形31
2,313に噛合させたから、装置を大型化することな
く従来に比して十分に大きな噛合力を得て、シートバッ
クを確実に位置決めすることができる。また、セットプ
レート6を、両ポール5A,5Bを結ぶ線より下側の左
右二箇所61,62でロアアーム部11に固定するとと
もに、押えプレート7で両ポール5A,5Bを結ぶ線よ
り上側のセットプレート6外周縁の残る一箇所を押さえ
るようにしたから、ポール5A,5B等の反力に抗して
セットプレート6をロアアーム部11に対し確実に位置
決めすることができ、かつ、ポール設置方向におけるロ
アアーム部11の幅を従来と同程度に抑えることができ
る。さらに、ラチェットプレート3Bに形成したストッ
パ凸部33とセットプレート6の切欠き65によってラ
チェットプレート3Bの回動範囲を規制しているから、
従来のようにロアアーム部11にストッパ孔12(図
8)を形成する必要がない上に、ラチェットプレート3
Bの下方に従来のようにポール9(図8)を配置するス
ペースを確保する必要もないから、ロアアーム部11の
高さを十分に低くすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明のシートリクライニング装置によ
れば、機構部をロアアームの内方に位置させたことによ
り、アウタカバーを特に設けることなく、見栄えの向上
と安全性の確保を図ることが可能となり、製造組付けコ
ストの低減とシート外方ヘの突出量低減を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、シートトラッ
クアッパの後端部を内方より見た側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】シートバックフレーム下端部の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態における、シートトラッ
クアッパの後端部を内方より見た側面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図5のVII −VII 線に沿った断面図である。
【図8】従来例を示す、シートトラックアッパの後端部
を外方より見た側面図である。
【図9】図8のIX−XI線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1…シートトラックアッパ、11…ロアアーム部、3
A,3B…ラチェットプレート、38,312,313
…歯形、37…ゼンマイバネ、5A,5B…ポール、7
4…ゼンマイバネ、8A,8B…内側レバー、9…ポー
ル、10…リクラライニングレバー、F…シートバック
フレーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−266360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/025

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアアームの板面外方に設けられて回動
    操作されるリクライニングレバーと、前記ロアアームに
    回動自在に結合されてその板面内方に設けられ、一端に
    シートバックフレームが結合されるとともに、周面に歯
    形が形成されたラチェットプレートと、前記ロアアーム
    の板面内方に設けられ、前記リクライニングレバーに結
    合されてこれと一体に回動する内側レバーと、前記ロア
    アームの板面内方に設けられ、前記内側レバーに連動し
    て前記歯形に噛合ないし噛合を解消して、噛合時に前記
    ラチェットプレートを所定回動角で位置決めするポール
    と、前記ロアアームの板面内方に設けられて前記シート
    バックフレームをシートクッション方向へ回動付勢する
    バネ部材とを具備し、かつ前記内側レバーが前記ラチェ
    ットプレートよりも内方に位置しているとともに、前記
    内側レバーを、前記ポールが前記歯形に噛合する方向へ
    回動付勢するコイルバネないしゼンマイバネが前記ロア
    アームの板面内方に設けられていることを特徴とする
    ートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 ロアアームの板面外方に設けられて回動
    操作されるリクライニングレバーと、前記ロアアームに
    回動自在に結合されてその板面内方に設けられ、一端に
    シートバックフレームが結合されるとともに、周面に歯
    形が形成されたラチェットプレートと、前記ロアアーム
    の板面内方に設けられ、前記リクライニングレバーに結
    合されてこれと一体に回動する内側レバーと、前記ロア
    アームの板面内方に設けられ、前記内側レバーに連動し
    て前記歯形に噛合ないし噛合を解消して、噛合時に前記
    ラチェットプレートを所定回動角で位置決めするポール
    と、前記ロアアームの板面内方に設けられて前記シート
    バックフレームをシートクッション方向へ回動付勢する
    バネ部材とを具備し、かつ前記内側レバーが前記ラチェ
    ットプレートよりも内方に位置しているとともに、前記
    内側レバーにコネクティングロッドが結合されているこ
    とを特徴とするシートリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 ロアアームの板面外方に設けられて回動
    操作されるリクライニングレバーと、前記ロアアームに
    回動自在に結合されてその板面内方に設けられ、一端に
    シートバックフレームが結合されるとともに、周面に歯
    形が形成されたラチェットプレートと、前記ロアアーム
    の板面内方に設けられ、前記リクライニン グレバーに結
    合されてこれと一体に回動する内側レバーと、前記ロア
    アームの板面内方に設けられ、前記内側レバーに連動し
    て前記歯形に噛合ないし噛合を解消して、噛合時に前記
    ラチェットプレートを所定回動角で位置決めするポール
    と、前記ロアアームの板面内方に設けられて前記シート
    バックフレームをシートクッション方向へ回動付勢する
    バネ部材とを具備し、かつ前記シートバックフレームの
    下端部に前記バネ部材を覆うカバー部が形成されている
    ことを特徴とするシートリクライニング装置。
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