JP2594941Y2 - 自動変速機操作装置の操作レバー支持体 - Google Patents

自動変速機操作装置の操作レバー支持体

Info

Publication number
JP2594941Y2
JP2594941Y2 JP1991088648U JP8864891U JP2594941Y2 JP 2594941 Y2 JP2594941 Y2 JP 2594941Y2 JP 1991088648 U JP1991088648 U JP 1991088648U JP 8864891 U JP8864891 U JP 8864891U JP 2594941 Y2 JP2594941 Y2 JP 2594941Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
check
base bracket
lower base
operating lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991088648U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0537543U (ja
Inventor
靖 淺野
好正 片海
聡 小林
禎弘 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
Priority to JP1991088648U priority Critical patent/JP2594941Y2/ja
Publication of JPH0537543U publication Critical patent/JPH0537543U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2594941Y2 publication Critical patent/JP2594941Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車における自動変
速機操作装置における操作レバー支持体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機操作装置において、
操作レバーを支持するブラケットは、車体底板に載置し
て固定する皿状体に鉄板製のポジションプレート及びチ
ェックプレートを垂設してなり、その皿状体に操作レバ
ーの下端部を回動可能に軸支させている。このブラケッ
トはその一部が車体底部から外部へ露出するので、その
突出した部分から内部へ雨水、ほこり等が侵入するのを
防止する必要があり、このためブーツ(防水カバー)が
その突出した部分を覆うように取り付けられる。このブ
ーツはゴム若しくは合成樹脂材料からなり、その辺縁部
に形成した鉤突起部をブラケットの辺縁部に穿設した係
合孔に挿入して冠着することにより固定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動変速機操作装置にあっては、ベースブラケットやポ
ジションプレート及びチェックプレートは鉄板で形成さ
れていたので、操作装置全体としては重量が重くなり、
車両搭載部品の可能な限りの軽量化を求める傾向にある
近時にあっては、解決すべき課題の一つとなっている。
そこで、操作レバーを支持するベースブラケットを合成
樹脂にて一体形成したものがあるにはあるが、補強用リ
ブを多数設ける必要があり、車体底板上に載設する面に
はリブが形成されていて平滑表面でないから、前記のよ
うなブーツを直接取り付けることができなくなるという
問題がある。
【0004】また、従来のこの種の操作装置の組付けに
当たり、コントロールレバーとベースブラケットの軸部
とを合わせ、ロッドを貫通させる作業は行い難く、さら
に、ロッドが抜けないようにナットを締め、若しくはカ
シメる作業をしなければならなかった。そのため、ガタ
が出易いという問題があった。
【0005】そこで、この考案は軽量化を図ると共にブ
ーツを簡便容易に取り付けることができ、また、操作レ
バーの組付けが容易な自動変速機操作装置の操作レバー
支持体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係る自動変速
機操作装置の操作レバー支持体は、車体に載設する平坦
な面を有する辺縁部を設けて操作レバーを回動可能に軸
支する合成樹脂成形体からなるロアーベースブラケット
と、該ロアーベースブラケットの前記辺縁部に冠して固
定される辺縁部及び操作レバーの揺動案内をするゲート
部を有する合成樹脂成形体からなるアッパーベースブラ
ケットとからなり、ロアーベースブラケットの辺縁部と
アッパーベースブラケットの辺縁部の間には密閉される
空間部を有することを特徴とする。
【0007】また、この考案にかかる自動変速機操作装
置の操作レバー支持体は、車体に載設する平坦な辺縁
、辺縁部に囲まれ操作レバーの前後方向回動の軸支部
を設けた凹部、該凹部の左右の一方側で前記辺縁部から
起立する前記操作レバー前後方向回動時に操作レバーに
チェック力を付与するチェックプレート部、そして前記
凹部を挟んで前記チェックプレート部と相対向する辺縁
部から起立して、前記操作レバーの前後回動方向とは異
なる左右方向の回動に対してチェック力を付与する第2
のチェックプレート部を設けた合成樹脂成形体からなる
ロアーベースブラケットと、該ロアーベースブラケット
嵌合する辺縁部、該辺縁部に囲まれて上方に突出し操
作レバーが貫通するゲート部、そして操作レバーのポジ
ションピンが摺接するポジションプレート部を一体形成
した合成樹脂成形体からなるアッパーベースブラケット
とからなることを特徴とする。
【0008】さらに、この考案にかかる自動変速機操作
装置の操作レバー支持体は、車体に対して左右方向に延
びる回動軸により前後方向に回動自在に軸支されると共
に前記回動軸とは異なる前後方向に延びる第2の回動軸
により左右方向に揺動自在とされた操作レバーに対し
て、前記第2の回動軸の上方で前記操作レバーの左右方
向斜め上方に向けて突設されたチューブ及びチューブ内
に配設されたチューブから突出する向きに付勢されるチ
ェックボールでチェックレバーを構成し、該チェックレ
バー部のチェックボールが当接して前記操作レバーにチ
ェック力を付与するチェックプレートは前記操作レバー
前後方向の回動軸の軸受け部を形成したロアーベース
ブラケットに対してロアーベースブラケットの前記軸受
け部より上方の位置で係合して固定されることを特徴と
する。
【0009】
【作用】自動変速機操作装置の操作レバー支持体が、合
成樹脂成形体からなるアッパーベースブラケットとロア
ーベースブラケットからなるので軽量となるとともに、
その両者にて操作レバーの軸支部を形成できるので組付
け性が向上し、また両者の辺縁部が重なって内部を密閉
された空間部(空気層)が形成できるから遮音性や防水
性が向上する。
【0010】
【実施例】以下この考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図1から図3はこの考案を実施した自動変速機操
作装置を示す。図示のように、操作レバー1を揺動可能
に軸支して車体に固定する支持体は、合成樹脂成形体か
らなるロアーベースブラケット2とアッパーベースブラ
ケット3との2体構造からなる。ロアーベースブラケッ
ト2に軸4を介してカラー5を回転可能に軸支し、その
カラー5に直交してカラー6を連結し、そのカラー6に
ブラケット7を軸8にて回動可能に軸支し、そのブラケ
ット7にチューブからなる軸杆9を連結し、その軸杆9
に操作ノブ10を連結してある。したがって、操作レバ
ー1は前後及び左右方向へ揺動可能である。
【0011】上記カラー5にはセレクトレバー11を連
結し、そのセレクトレバー11に突設したピン11aに
は自動変速機に連結された操作ケーブルが連結される。
セレクトレバー11にはレバー12が回動可能に軸支さ
れ、そのレバー12の端部にローラー13が軸支され
て、そのローラー13は前記アッパーベースブラケット
3若しくはロアーベースブラケット2に突設されたチェ
ックプレート部14に摺接するためにばね15で下方へ
回動可能に付勢されている。そして、操作レバー1の軸
杆9が移動案内されるゲート部16が左右一対のポジシ
ョンプレート部17,17にてアッパーベースブラケッ
ト3に一体形成されている。ゲート部16はPレンジか
らDレンジまでの直線溝18と、Dレンジから4速レン
ジまでの交叉溝19と、4速レンジから3速レンジまで
の直線溝20と、3速レンジから2速レンジまでの段付
溝21と、2速レンジから1速レンジまでの交叉溝22
とからなる。このゲート部16にはDレンジを規制する
ストッパー23が設けられている。アッパーベースブラ
ケット3の上部に冠着されるインディケーター24の案
内溝25も上記ゲート部16に沿う形状を有する。
【0012】なお、ゲート部16の後部に、スイッチレ
バー26が回動可能に軸支され、そのスイッチレバー2
6は前記操作レバー1の軸杆9がDレンジに移動すると
係合し、Dレンジから4速レンジにシフトされ、また
は、2速レンジから1速レンジにシフトされるとスイッ
チ27をオン作動させ、電気的切り替えにて変速機の操
作をするようになっている。また、この自動変速機操作
装置には、操作レバー1のキーインターロック機構が組
み込まれるが、その詳細については省略する。
【0013】図4は操作レバー1の分解斜視図であり、
図示のように、軸杆9の下端部はブラケット7に溶接等
で連結されている。ブラケット7は、金属板を折り曲げ
形成してなる角筒状体であって、軸杆9の軸心線に沿う
スリット30,30を相対向する一側部31,31に形
成し、その一側部31,31と直交する他側部32,3
2の下部を略扇形にして軸孔33,33をそれぞれ穿設
してある。一側部31にはチェックレバー34が溶接等
で連結される。チェックレバー34はブラケット7に対
して傾斜する状態で連結されたチューブからなり、図3
に示したように、その中空内部にスプリング35が軸方
向で挿入され、そのスプリング35に押圧されるチェッ
クボール36がチェックプレート37との間に介在され
る。チェックプレート37は、図5に示したように、P
レンジからDレンジまでの第1弧状溝38と、Dレンジ
から4速レンジへのチェック用山38aと、4速レンジ
から2速レンジまでの移行溝39と、2速レンジから1
速レンジへのチェック用山39aと、1速レンジでの第
2弧状溝40とを有する。
【0014】なお、ブラケット7の上部に前記ゲート部
16のストッパー23と当接するための突起部からなる
ストッパー41を設けてある。このストッパー41は、
多段自動変速機の操作装置の場合に、Dレンジから4速
レンジに操作レバー1をシフトするとき、または、Dレ
ンジから3速レンジに直接シフトするときは、軸杆9が
前記交叉溝19に移動するため、互いに当接してストッ
パー23から容易に滑り移動してその交叉溝19に入り
易くするために形成されている。
【0015】一方、前記ブラケット7に係合して軸杆9
に挿入されるコンプレッションロッド50は、図4に示
したように、前記ブラケット7に挿入できる立方体から
なる本体51と、その本体51から左右に突出させたイ
ンサート成形による金属製のポジションピン52と、そ
のポジションピン52と直交する方向へそれぞれ対向し
て延びるロッド部53及スプリング61の端部を係合す
るスプリング係止部54とからなる合成樹脂成形体であ
る。ロッド部53には長手方向へ一定間隔で断面半円形
の環状突起55が形成されているが、環状突起55に代
え、又は加えてロッド部53を全体としてやや湾曲させ
てもよい。ポジションピン52は、図4に示したよう
に、本体51に埋め込まれる径大部56を設けた断面が
長円形の金属棒である。前記本体51の側壁部57,5
7はそれぞれ円弧面に形成されており、また、ポジショ
ンピン52が突出する側壁部58,58は平坦に形成し
てあるが、両端部近傍にそれぞれ断面三角形等の突条5
9,59を一体形成してある。ロッド53は、軸杆9を
貫通した上端部が操作ノブ10に埋設されたノブボタン
60と連結される。
【0016】ロアーベースブラケット2とアッパーベー
スブラケット3は、図6に示したように、それぞれ単体
として成形され、かつ、両者の辺縁部を重ね、ロアーベ
ースブラケット2に形成されたチェックプレート部14
及びチェックプレート係合部2iをアッパーベースブラ
ケット3から突出させるものである。ロアーベースブラ
ケット2は、図7から図12に示したように、中央部に
凹部2aと、その周囲から水平方向へそれぞれ延びる平
坦な辺縁部2bと、辺縁部2bの端辺部を上方へ一定の
高さで曲げたフランジ部2c,2dと、辺縁部2bを補
強するため上面に突出形成したリブ2eと、該リブ2e
で形成される複数のボルト挿通孔2fと、凹部2aの左
右両壁にそれぞれ穿設された軸孔2g,2gと、またそ
の底部に左右両壁と平行に形成された長孔2h(図9)
と、凹部2aを挟んで相対向するチェックプレート部1
4及びチェックプレート係合部2iとがそれぞれ一体形
成された合成樹脂材料の型成形体である。チェックプレ
ート14は、図8に示したように、軸孔2gを中心とす
る所定半径の弧部からなり、その弧部の弧面に波形の摺
接面2jが形成されている。チェックプレート係合部2
iはチェックプレート37を冠着する係合部である。さ
らに、凹部2aの内底面には後記のスライドプレート7
5が摺接するレール2k,2kが一体形成されている。
このレール2k,2kは後記の一方側のレール3k,3
kの端部と合致する。かくして、ロアーベースブラケッ
ト2の辺縁部2bの裏面は勿論平坦であるから、ブーツ
の辺縁と密着して防水性を向上させることができ、また
車体底部との間でブーツを挟持して取り付け固定するの
に都合がよい。
【0017】アッパーベースブラケット3は、ロアーベ
ースブラケット2の上に冠して固定するものであって、
図13から図21に示したように、ロアーベースブラケ
ット2のフランジ部2cの外側に配置されるフランジ部
3aと、ロアーベースブラケット2のリブ2eに接触す
る平坦な辺縁部3bと、辺縁部3bに穿設されて前記ボ
ルト挿通孔2fと合致するボルト挿通孔3cと、辺縁部
3bの上面に突出し前記凹部2aの上に配置され、操作
レバー1が貫通するゲート部16、ポジションピン52
が摺接して係脱するポジションプレート部17,17及
びインディケーター24のスライドプレート75の移動
案内をするスライドガイド部3d,3e及びチェックプ
レート保持部3f等を一体形成した合成樹脂材料の型成
形体である。辺縁部3bは、図3に示したように、前記
ロアーベースブラケット2のリブ2eとフランジ2c,
2dに接触しそれらにより囲まれて密閉された空間部9
6(図2参照)を形成する。
【0018】ゲート部16は前記ブラケット7を遊嵌す
る間隔を左右のポジションプレート部17,17で平行
に形成してなる。したがって、ポジションプレート部1
7,17は、操作レバー1を中心とする左右両側に相対
向して一対で形成されており、ブラケット7の左右両側
から突出する前記ポジションピン52の両端部がそれぞ
れ摺接するディテント切欠3gを有する。ディテント切
欠3gの下部はポジションピン52が昇降できる切欠部
3hを形成してある。切欠部3hは、前記ロアーベース
ブラケット2のチェックプレート部14とチェックプレ
ート係合部2iが突出する空間部である。さらに、前述
したように、ゲート部16は操作レバー1をPレンジか
らDレンジまでシフトするための直線溝18と、Dレン
ジから4速へシフトするための交叉溝19と、4速から
3速にシフトするための直線溝20と、3速から2速に
シフトするための段差溝21と、2速から1速にシフト
するための交叉溝22とを有し、これらはそれぞれ操作
レバー1がその回動中心で回動し、ブラケット7と連結
された軸杆9が摺接可能な略扇形をした内側壁部分で形
成される。そして、上記直線部18の端部、すなわち、
Dレンジから4速にシフトする部位に、ストッパー23
が一体形成されている。このストッパー23はシフト方
向の傾斜面23aを有する。
【0019】スライドガイド部3d,3eは、ゲート部
16の前後略中央に位置して板状突起部3iを一体形成
し、その板状突起部3iの側端部を下方へ弧状に形成す
るとともに、箱状部3j,3jを同様に下方へ弧状に形
成し、かつ、その内周面に前記レール3k,3kを一体
形成してある。なお、3mはスイッチレバー26を固定
する部分、3nはスイッチ27を固定する部分である。
このアッパーベースブラケット3をロアーベースブラケ
ット2に嵌合して連結するために、フランジ部3aの内
側に係合爪3pが設けられ、その係合爪3pをフックさ
せるためロアーベースブラケット2のフランジ部2c面
中央の周囲4カ所に段2mが形成されている。
【0020】インディケーター24は、図22に示した
ように、アッパーベースブラケット3のスライドガイド
部3d,3eに設けた係合部3qに係合する係合爪71
を有するケーシング72と、操作レバー1の軸杆9を貫
通する孔73を穿設したプレート74が幅方向へスライ
ド可能に係合するスライドプレート75と、ランプ76
を挿入してその光を反射させる反射板77を収納したケ
ース78と、ケース78の蓋板79と、操作レバー1が
貫通してケーシング72の上面を覆う指示板80とから
なる。ケーシング72はスライドプレート75の短手側
端部が摺接して案内されるガイド板81,81で操作レ
バー1が前後方向へ移動可能な開口部82を形成してな
り、該開口部82はスライドプレート75の両端部をそ
れぞれ前記スライドガイド部3d,3e内に挿入案内で
きる。指示板80は操作レバー1の軸杆9が貫通して前
後方向へ移動できる案内溝25を有し、この溝25は前
記ゲート部16の真上に位置して直線溝18,20に対
応する直線部18a,20aと、交叉溝19,21に対
応する交叉部19a,21aと、交叉溝22に対応する
交叉部22aと、ストッパー23に相当するストッパー
23bとを有し、かつ、その案内溝25の側部に各レン
ジの表示部84が設けられている。
【0021】なお、操作レバー1の回動中心であるシャ
フト4の支持につき、ロアーベースブラケット2の凹部
2aの軸孔2gを穿設しないで、それに代わり図23に
示したように、アッパーベースブラケット3に凹部2a
の左右にそれぞれ形成される軸受け部97に挿入する板
状突起部90を形成し、その板状突起部90にそれぞれ
軸押え部91を形成し、その軸押え部91と軸受け部9
7とにより、シャフト4の軸端部にそれぞれ嵌合したブ
ッシュ92を固定するようにした当軸受け構造としても
よい。ブッシュ92にはシャフト4の端部が当接する球
状突起部93が形成されている。
【0022】この球状突起部93は、図24に示したよ
うに、ブッシュ94を貫通したシャフト4の端部が当接
する球状突起部95を板状突起部90に形成したものに
代えてもよい。このような当軸受け構造とすることによ
り、ロアーベースブラケット2にアッパーベースブラケ
ット3を冠する単純作業でシャフト4の装着ができるた
め、ロアーベースブラケット2とアッパーベースブラケ
ット3の組付けが簡便容易かつ迅速に行える。また、所
謂ガタ(不整合)押えと、摩擦抵抗の軽減が図れる。
【0023】この考案にかかる自動変速機の操作装置に
よれば、ブラケット7の軸孔33,33をカラー6に合
わせ、シャフト8を挿入してシャフト8の端部をかしめ
等により抜け止めして、カラー6の両端部にブッシュ9
5,95を挿入して操作レバー1とカラー5とを一体的
に組付け、そのカラー5をロアーベースブラケット2の
凹部2aに挿入して軸孔2g,2gに合わせ、その軸孔
2g,2gにシャフト4を挿入し、端部をEリングで抜
け止めして操作レバー1をロアーブラケット2に組付
け、かつ、操作ノブ10とノブボタン60を取り外して
ある操作レバー1の先端部をゲート部16に挿入してア
ッパーベースブラケット3をロアーベースブラケット2
に冠し、チェックプレート部14及びチェックプレート
係合部2i並びにチェックレバー11,34を切欠部3
hから上方へ突出させ、フランジ部3aをフランジ部2
cの外側にして辺縁部2b,3bを重ね合わせ、ボルト
挿通孔2f,3cにボルトを挿入して両者を連結する。
したがって、辺縁部2b,3b間にはフランジ部2c,
2dとリブ2eにて密閉された空間部96(空気層)が
形成され、この空間部96は遮音や防水効果を向上させ
る。
【0024】そこで、操作ノブ10を握り、ノブボタン
60を押し込んでコンプレッションロッド50を圧し下
げると、ポジションピン52がポジションプレート部1
7,17から脱し、ブラケット7のスリット30,30
を下降してディテント切欠3gから離れる。一方、チェ
ックレバー12のローラー13はチェックプレート部1
4の摺接面2jにスプリング15の力で圧接して停止
し、操作レバー1を当該位置に保持している。そこで、
PレンジからDレンジ迄はシャフト4を中心として操作
レバー1を前後方向へ回動させることができる。
【0025】操作レバー1の回動により、チェックレバ
ー34が回動してチェックボール36が摺接するチェッ
クプレート37を移動しながら操作レバー1をゲート部
16の一側に傾斜付勢する。さらに、チェックレバー1
2がチェックプレート部14に圧接しながら回動してセ
レクトレバー11が回動し、操作ケーブルが引かれ又は
押されて変速機が作動する。
【0026】操作レバー1の軸杆9はPレンジからDレ
ンジ迄はゲート部16の直線溝18に沿って移動し、D
レンジから4速へのシフトは操作レバー1を倒し交叉溝
19を経て直交方向へ移動させ、直線溝20に当接させ
て停止する。また、4速から3速へのシフトは軸杆9を
直線溝20の側壁に沿って移動させ段差溝21に当たり
停止させる。
【0027】すなわち、操作レバー1の動きはインディ
ケーター24の案内溝25によって規制されるものでは
なく、ゲート部16で規制されるのである。そして、D
レンジから4速シフトの交叉溝19に移動させるとオー
バードライブが解除され、そのとき、操作レバー1はチ
ェックレバー34のスプリング35でゲート部16のシ
フト側へ回転付勢され、かつ、ブラケット7のストッパ
ー41の傾斜面41aはゲート部16のストッパー23
の傾斜面23aに摺接しているので、スムーズに交叉溝
19へ移動でき、また、交叉溝19を通過して直線溝2
0へ直接に移動させることができる。また、ストッパー
41の傾斜面41bは3速レンジから2速レンジにシフ
トするとき、ストッパー23の傾斜面23aの裏側の傾
斜面に当接して滑動し易くなる。
【0028】各レンジにおいてノブボタン60の押圧を
解除すると、ポジションピン52はスリット30に沿っ
てスプリング61の力でブラケット7内を上昇し、ポジ
ションプレート部17,17のディテント切欠3gに摺
接して固定される。
【0029】
【考案の効果】以上に説明したこの考案によれば、車体
に載設するロアーベースブラケットと、そのロアーベー
スブラケットに載設するアッパーベースブラケットの2
体構造であって、両者共に合成樹脂成形体であるから、
操作装置全体としての軽量化ができ、操作レバーの軸支
部構成が簡単になり、もって操作装置全体の組付け性が
向上する。また、ロアーベースブラケットの車体に載設
する辺縁部を平坦に形成したから、水密的なブーツの固
定が容易にできる。さらに、アッパーベースブラケット
とロアーベースブラケットとの辺縁部の間に、閉塞され
た空間部(空気層)を形成したから、遮音性及び防水性
が向上するほか、チェック方向の異なるチェックプレー
ト部を左右に振り分けて設けたので、レイアウト的に有
利となる、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施した変速機操作装置の平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】操作レバーの要部分解斜視図。
【図5】チェックプレートの斜視図。
【図6】操作レバー支持体の分解斜視図。
【図7】ロアーベースブラケットの平面図。
【図8】図7の正面図。
【図9】図7の右側面図。
【図10】図7のC−C断面図。
【図11】図7のD−D断面図。
【図12】図7のE−E断面図。
【図13】アッパーベースブラケットの平面図。
【図14】図13の正面図。
【図15】図14のG−G断面図。
【図16】図13の右側面図。
【図17】図13の左側面図。
【図18】図13のF−F断面図。
【図19】図16のJーJ断面図。
【図20】図14のI−I断面図。
【図21】図14のH−H断面図。
【図22】インディケーターの分解斜視図。
【図23】操作レバーの軸支構造の他の例を示す断面
図。
【図24】操作レバーの軸支構造の他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
1…操作レバー、2…ロアーベースブラケット、2a…
凹部、2b…辺縁部、2c,2d…フランジ、2e…リ
ブ、2g…軸孔(軸支部)、3…アッパーベースブラケ
ット、3a…フランジ部、3b…辺縁部、3c…ボルト
挿通孔、3d,3e…スライドガイド部、3q…係合
部、4…シャフト、9…軸杆、10…操作ノブ、14…
チェックプレート部、16…ゲート部、17…ポジショ
ンプレート部、24…インディケーター、50…コンプ
レッションロッド、52…ポジションピン、60…ノブ
ボタン、90…軸押え部、96…空間部、97…軸受け
フロントページの続き (72)考案者 小林 聡 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)考案者 川原 禎弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−11925(JP,A) 特開 昭63−158621(JP,A) 実開 昭60−126815(JP,U) 実開 昭63−192815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/10

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に載設する平坦な面を有する辺縁部
    を設けて操作レバーを回動可能に軸支する合成樹脂成形
    体からなるロアーベースブラケットと、 該ロアーベースブラケットの前記辺縁部に冠して固定さ
    る辺縁部及び操作レバーの揺動案内をするゲート部を
    有する合成樹脂成形体からなるアッパーベースブラケッ
    トとからなり、ロアーベースブラケットの辺縁部とアッ
    パーベースブラケットの辺縁ブラケットの間には密閉さ
    れる空間部を有することを特徴とする自動変速機操作装
    置の操作レバー支持体。
  2. 【請求項2】 車体に載設する平坦な辺縁部、辺縁部に
    囲まれ操作レバーの前後方向回動の軸支部を設けた
    、該凹部の左右の一方側で前記辺縁部から起立する
    記操作レバー前後方向回動時に操作レバーにチェック力
    を付与するチェックプレート部、そして前記凹部を挟ん
    で前記チェックプレート部と相対向する辺縁部から起立
    して、前記操作レバーの前後回動方向とは異なる左右方
    向の回動に対してチェック力を付与する第2のチェック
    プレート部を設けた合成樹脂成形体からなるロアーベー
    スブラケットと、 該ロアーベースブラケット嵌合する辺縁部、該辺縁部
    に囲まれて上方に突出し操作レバーが貫通するゲート
    部、そして操作レバーのポジションピンが摺接するポジ
    ションプレート部を一体形成した合成樹脂成形体からな
    るアッパーベースブラケットとからなることを特徴とす
    る自動変速機操作装置の操作レバー支持体。
  3. 【請求項3】 車体に対して左右方向に延びる回動軸に
    より前後方向に回動自在に軸支されると共に前記回動軸
    とは異なる前後方向に延びる第2の回動軸により左右方
    向に揺動自在とされた操作レバーに対して、前記第2の
    回動軸の上方で前記操作レバーの左右方向斜め上方に向
    けて突設されたチューブ及びチューブ内に配設されたチ
    ューブから突出する向きに付勢されるチェックボールで
    チェックレバーを構成し、 該チェックレバー部のチェックボールが当接して前記操
    作レバーにチェック力を付与するチェックプレートは前
    操作レバーの前後方向の回動軸の軸受け部 成し
    アーベースブラケットに対してロアーベースブラケッ
    トの前記軸受け部より上方の位置で係合して固定される
    ことを特徴とする自動変速機操作装置の操作レバー支持
    体。
JP1991088648U 1991-10-29 1991-10-29 自動変速機操作装置の操作レバー支持体 Expired - Lifetime JP2594941Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991088648U JP2594941Y2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 自動変速機操作装置の操作レバー支持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991088648U JP2594941Y2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 自動変速機操作装置の操作レバー支持体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0537543U JPH0537543U (ja) 1993-05-21
JP2594941Y2 true JP2594941Y2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=13948642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991088648U Expired - Lifetime JP2594941Y2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 自動変速機操作装置の操作レバー支持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2594941Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3600631B2 (ja) * 1994-03-17 2004-12-15 富士重工業株式会社 自動変速機の変速操作装置
JP6177503B2 (ja) * 2012-04-26 2017-08-09 株式会社東海理化電機製作所 シフト装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60126815U (ja) * 1984-02-06 1985-08-26 フタバ産業株式会社 車両用自動変速装置
JPH0453482Y2 (ja) * 1987-05-29 1992-12-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0537543U (ja) 1993-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3889951B2 (ja) 多段自動変速機操作装置
US20100323331A1 (en) Gear shifting mechanism
JPH08338513A (ja) シフトレバー装置のシフトロック機構
JP2594941Y2 (ja) 自動変速機操作装置の操作レバー支持体
JP3352318B2 (ja) 自動車の自動変速機のシフト装置
JPH10106401A (ja) 複合スイッチの構造
JP3762468B2 (ja) 車両用シフトレバー装置のインジケータ取付構造
JP3419981B2 (ja) シフトレバー装置
JP3135828B2 (ja) 自動変速機操作装置
JP3732879B2 (ja) 自動車用チェンジレバーのガイドプレート構造
US7406893B2 (en) Clearance-free supporting structure for pivotal axle applicable to shift lock unit of multi-stage automatic transmission
JPH0710670B2 (ja) ステアリングコラムのチルト装置
JPH0538453U (ja) 自動変速機操作装置の操作レバー揺動案内構造
JPH09188161A (ja) 自動車用チェンジレバーのインジケータ取り付け構造
JPS6230807Y2 (ja)
JP2996091B2 (ja) 変速機の操作パネル
JPH0537544U (ja) 自動変速機操作装置のベースブラケツト構造
JP3142773B2 (ja) 自動変速機操作装置の枢軸構造
JP4000201B2 (ja) シフトレバー装置
JPH07259973A (ja) 自動変速機の変速操作装置
JPH0389074A (ja) 自動変速機のシフト装置
JPH08159252A (ja) シフトレバー装置
JPH0224333Y2 (ja)
JP3449852B2 (ja) 自動変速機操作装置の切替レバー
JPH0538457U (ja) 自動変速機操作装置のインデイケーター構造

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term