JPH02234996A - 金属蒸着紙の製造方法 - Google Patents

金属蒸着紙の製造方法

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JPH02234996A
JPH02234996A JP5475689A JP5475689A JPH02234996A JP H02234996 A JPH02234996 A JP H02234996A JP 5475689 A JP5475689 A JP 5475689A JP 5475689 A JP5475689 A JP 5475689A JP H02234996 A JPH02234996 A JP H02234996A
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中村 照雄
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昌宏 樋口
Tomofumi Tokiyoshi
智文 時吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ビール瓶、包火用紙(煙草用)等に用いられ
る金属蒸着紙の製造方法に関し、特に自動ビン貼り機等
の高速自動機械通過適性(作業適性)の改良された金属
蒸着紙に関するものである. 「従来の技術」 金属蒸着紙は酒、ビール、清涼飲料水等のレーベル用紙
、包火用紙、菓子類の包装用紙等に広く用いられている
.これらの用途に金属蒸着紙を用いる場合、先ず金属蒸
着紙を印刷し、次いで使用用途に応じた寸法に小断ち断
裁されて、自動ビン貼り機、自動包装機等にかけられて
ビン貼付けや包装が行われる. しかしながら、近年自動ビン貼り機、自動包装機等の高
能率化、高速化に伴い小断ち断裁後の用紙がこれらの高
速機械貼付及び包装の際に機械と連動して好ましく給紙
されずに通過トラブノレを引起し、結果的に機械をしば
しば停止せざるを得ない問題が発生してきた.(以後高
速機械通過適性と呼称する). 「発明が解決しようとする課題」 上記の如き事情から、本発明は高速自動ビン貼り機や自
動包装機等に対して優れた高速機械通過適性を有する金
属蒸着紙を提供するものである.「課題を解決するため
の手段」 本発明は、原紙上に顔料及び接着剤を主成分とする水性
系塗被組成物層、合成樹脂を主成分とするアンダーコー
ト層、金属蒸着層及び必要に応じて合成樹脂を主成分と
するトツブコート層を順次設けてなる金属蒸着紙の製造
方法において、原紙として動的濡れ値が−0.32〜0
.20 gの原紙を使用し、且つ原紙の片面に乾燥後の
重量が5〜30g/m”になるように水性系塗被組成物
を塗被後、裏面に3〜30g/m”の水性液を塗被する
ことを特徴とする金属蒸着紙の製造方法である。
「作用」 本発明者等は、ビール瓶用レーベル用紙、包火用紙、菓
子包装用紙等に広く用いられている金属蒸着紙の小断ち
断裁後の高速機械通過適性について、鋭意研究、検討を
重ねた結果、優れた金属光沢を持ち、しかも優れた高速
機械通過適性を有する金属蒸着紙を得ることに成功した
即ち、金属蒸着紙は原紙に顔料と接着剤を主成分とする
水性系塗被組成物を塗被乾燥し、その後アンダーコート
層、金属蒸着層、必要に応じてトフブコート層を順次設
け、更に印刷によって塗被層側に非親水性の印刷インキ
膜を形成、乾燥後に初めて所定の寸法に小さく断裁され
、自動ビン貼り機或いは自動包装機等にかけられる。こ
れらの工程においては、塗被紙製造後に塗被祇が全くカ
ールをしていなくても、アンダーコート層、金属蒸着層
、又、必要に応じてトップコート層、印刷等の工程を経
るにつれて、これらの後加工が金属蒸着層側にのみ行わ
れるため、金属蒸着層側に収縮歪みが発生し、小断ち断
裁後に金属蒸着層側を内側にした小断ち後のカール(以
後、小断ちカールと呼称する)が発生することが明らか
となった.この小断ちカールは、一般にそのカールの度
合いが僅かであるために見逃されていたが高速自動ビン
貼り機、自動包装機等の高速機械通過適性に対して重要
な影響を及ぼすことが明らかとなった。
従来、レーベル用紙等に使用される片面印刷用塗被紙を
印刷機へ給紙する時のカール防止対策としては、原紙に
水性系塗被組成物を塗被乾燥後、裏面に水塗りして印刷
する際に発生するカーノレを防止する方法が知られてお
り、本出願人も同様のカール対策として特開昭62−1
33198で水塗り装置のアプリケーターロールを紙シ
一トの走行速度に対して相対速度差が1000m/分以
上になるように回転して3〜4 g/rdの水を裏面に
塗被する方法を提案した. しかし、この様な片面印刷用レーベル用紙のカール防止
対策では、水塗り条件を種々工夫しても金属蒸着紙の小
断ちカールを改良することは出来なかった.この為に本
発明者等は、鋭意検討、実験を重ねた結果、特定の動的
濡れ値を有する原紙を使用し、その片面に塗被組成物を
乾燥重量が5〜30g/m”になるように塗被後、裏面
に水性液を3〜30g/m”塗被乾燥させた片面塗被祇
を使用することにより、優れた金属蒸着光沢を有し、し
かも印刷後の小断ちカールの発生がなく、優れた高速機
械通過適性を有する金属蒸着紙が得られることを見出し
、遂に本発明を完成するに至った。
而して、本発明で用いられる原紙の動的濡れ値は原紙の
米坪や裏面への水塗り量にもよるが、0.32〜0.2
0 gの範囲で有効であり、より好ましくは−0.30
〜0. 10 gである。因みに、−0.32g未満で
は水性系塗被液の原紙への浸透が少な過ぎて塗被層側へ
のカールが強くなり小断ちカールの改善効果が少なく、
一方0.20gを越えると吸水量が多くなり水が原紙層
内部まで浸透する為に裏面水塗り効果が少なくなり、こ
の場合も同様に小断ちカールの改善効果を期待すること
が出来ない。
また、本発明において裏面水性液の塗被量は3〜30g
/m”が必要であり、より好ましくは5〜20g/mZ
の範囲である。因みに、3 g/rn”未満では本発明
で規定された原紙を用いても金属蒸着紙の小断ちカール
の発生を防止出来ないし、また30g/m”を越えると
水性液を均一に塗被することが困難であるばかりでなく
、金属蒸着面を外にした逆小断ちカールが発生し易くな
り、この場合もやはり高速機械通過適性を有する片面印
刷用塗被紙を得ることが出来ない。
更に、水性系塗被組成物の塗被量としては乾燥重量で5
〜30g/lI1”、より好ましくは10〜25g/m
”の範囲となるように塗被乾燥されることが重要である
。因みに、5 g/va”未満では連続した塗被層が得
られ難く、優れた金属光沢が得られず、一方、30g/
m !を越えると塗被層の乾燥収縮がひどくなり、本発
明で規定した動的濡れ値を有する原紙を用いても小断ち
カールの発生を抑制することが出来ない。
即ち、本発明は特定の動的濡れ値を有する原紙上に、規
定量の印刷用水性塗被組成物を塗被し、更にその裏面に
規定量の水性液を塗被或いは含浸させるもので、上記3
条件の相乗効果によって、初めて本発明の目的とする小
断ちカールの発生がなく高速機械通過適性に優れ、且つ
金属光沢を有する金属蒸着紙が得られるものである.従
って、上記3条件の内のいずれか1つでも、その規定条
件を外れると、本発明の所望の効果を発揮することがで
きない。
ここに、動的濡れ値とは、動的濡れ性試験器(WET−
3000/レスカ■製)を用いて、原紙の水に対する濡
れ易さ(付着力)を時間的に測定した値である。具体的
には、上記試験器を用い、2×5camの試験片を16
關/秒の速さで、水中12n+mの深さに10秒間浸漬
した時の時間的濡れの大きさ(付着力)を測定するもの
である。本発明者等はこの濡れ値について更に研究した
結果、この試験器で測定される時間的な濡れ値として水
浸漬後2秒後の濡れ値が本発明の小断ちカールの調節に
極めて大きな影響を持つことを見出したものである。従
って、本発明でいう原紙の動的濡れ値とは、水浸漬後2
秒後の濡れ値をいうものである。
又、原紙の動的濡れ値のコントロールは、パルブ組成、
叩解条件、填料の種類と添加量、祇力剤、内添サイズ剤
、pH、表面サイズ剤、表面処理剤、乾燥条件等を個々
の抄紙機及び抄紙条件により適宜調整して決定されるも
のであり、一概に特定できるものではない。なお、本発
明の方法で特定した原紙の動的濡れ値と小断ちカールと
の間に見られた明瞭な相関関係は、従来の原紙の性質と
して一般に測定されているコブ吸水度、ステキヒトサイ
ズ度等の値との間には見出せなかった。
本発明において、塗被組成物から成る塗被層を形成する
ために用いられる水性塗被液は、従来の顔料及び接着剤
を主成分とする塗被紙用塗被液をいずれも適用できるも
のである。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム
、酸化亜鉛、サテンホワイト、硫酸カルシウム、タルク
、プラスチックビグメント等の如き通常の塗被紙用顔料
の一種以上が適宜選択して使用される。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白
等の蛋白質類;スチレン・ブタジエン共重合体、メチル
メタクリレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系
重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系
重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の
ビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種重合体
ラテックスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で変
性したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の重合体
ラテックス;ポリビニルアルコール、オレフイン・無水
マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;
陽性化澱粉、酸化澱粉等の澱粉類:カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
誘導体等の如き通常の塗被祇等接着剤の一種以上が適宜
選択して使用される. なお、一般に接着剤は顔料100重量部に対して5〜5
0重量部、より好まし《は10〜30重量部程度の範囲
で配合される、また、塗被液中には必要に応じて消泡剤
、着色剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合
されるが、塗被層の固化を促進する助剤として、例えば
アミン、アミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等の多価
金属の塩を顔料100重量部に対して0.1〜10重量
部程度添加してもよい. 塗被液は、一般の塗被紙製造に用いられる例えばブレー
ドコーター、エヤーナイフコーター、ロールコーター、
リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、ダイスロフトコー夕、クラヒヤコーター、チャン
プレックスコーター、サイズプレスコーター等の塗被装
置を設けたオンマシン或いはオフマシンコーターによて
原紙上に一層あるいは多層に分けて塗被される.その際
の塗被液の固形分濃度は一殼に40〜75重量%程度で
あるが、操業性を考慮すると45〜70重量%の範囲が
好ましい。
また、湿潤塗被層を乾燥する方法としては、従来から知
られている蒸気加熱、熱風加熱、ガスヒ−ター加熱、電
気ヒーター加熱、赤外線ヒーター加熱、高周波加熱、レ
ーザー加熱、電子線加熱等の各種方式が適宜採用できる
本発明で用いられる水性液としては水が一般的であるが
、小断ちカールの防止の為に水性液の粘度を高くし、水
塗りカール防止効果を助長する、澱粉類、CMC,メチ
ルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、カゼイン
、大豆蛋白、ポリアクリル酸塩等ポリビニールアルコー
ル、スチレン無水マレイン酸共重合体等の高分子化合物
も水性液として適宜用いることも可能であり、また必要
に応じて少量の無機顔料や有機顔料を併用することもで
きる。この場合の水性液塗被量としては3〜30g/m
”であり、乾燥後に固形塗破物が残る水性液については
、乾燥後の塗被量が10g/m”以下になるように塗被
されることが重要であるe 10g/m”を越えると金
属蒸着面を外にした逆小断ちカールが発生するので好ま
しくない。
又、裏面の水性液塗被方法は特に限定するものではない
が、ビルブレードコ〜ター、ゲートロールコーター、ブ
レードコーター、エアーナイフコーター、ロールコータ
ー等がオン或いはオフコーターで用いられ、特開昭62
−133198に記載した様な1〜3本のロール式キス
コーターが特に好ましく用いられる.なお、水性系塗被
組成物を塗被した後に裏面へ水性液が塗被されるが、水
性系塗被組成物の乾燥は裏面に水性液を塗被した後で同
時に行っても良い. 本発明の原紙としては、ヤンキーマシンで抄紙、乾燥さ
れた原紙を使用するのが特に好ましい。即ち、ヤンキー
ドライヤー乾燥方式では湿潤紙層が鏡面ドライヤーの表
面に貼りついた状態で乾燥されるため、一般の長編抄紙
機における多筒式乾燥ドライヤーで乾燥された原紙を使
用した場合よりも表面平滑性に優れ、且つ乾燥工程中で
の乾燥収縮が低く抑えられているため、金属光沢に優れ
、小断ちカールの起こり難い金属蒸着紙が得られるため
である。なお、純白口゛−ル紙の製造等で最近多用され
ている多筒式乾燥ドライヤーとヤンキードライヤーとを
組み合わせたヤンキーマシンで抄祇された原紙よりも、
ヤンキードライヤー乾燥のみで乾燥された原紙の方がよ
り湿度や水分変化に対する伸縮が小さく小断ちカールの
改良効果が大きいのみならず、金属蒸着紙(ラベル用紙
)に発生しやすい浸水クラックの発生が効果的に抑えら
れるので瓶貼り用途においてはこのヤンキードライヤー
乾燥方式の原紙を用いるのが特に好ましいものである。
かくして上記の如く特定の原紙上に特定の塗料層を塗被
された支持体は、塗料層を乾燥した後で平滑化処理を施
すのが好ましく、例えばスーパーキャレンダー、グロス
キャレンター(特開昭49 −132305号,公表特
許公報63−500188号)、ソフトキャレンダー(
紙パルブ技術タイムス,62年8月号.31〜36頁.
PPI.1987年1)月号,45〜47頁.WFP,
1985年, 22. 873〜877頁)等の金属ロ
ールやドラムと弾性ロールより成る各種キャレンダーが
オンマシンやオフマシンで適宜使用される。なお、金属
ロール表面は硬質クロムメッキ等で鏡面処理してもよく
、その表面温度は100〜5OO℃の高温に保つのがよ
り好ましい。また、弾性ロールはエボキシ、ポリウレタ
ン、ボリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド等の樹
脂ロールやコットン、アスベスト、ナイロン、アラミド
繊維等を成型してロール化したもの等が適宜使用される
が、アラミドロールのように耐熱性の高い材質が特に好
ましく用いられる. 高温キャレンダーで処理する際の各種処理条件は目的と
する塗被祇の種類、原紙条件、塗被層の性質、コート量
、紙水分、仕上げ速度等に応じて適宜調節されるが、キ
ャレンダーロールの表面温度は高い方が塗被層の可塑化
がより促進されるので好ましく、一般には40〜300
℃程度の範囲で調節される。また、キャレンダーロール
の加圧条件は線圧で100〜500 kg/aa程度に
維持するのが好ましく、一般には150〜350 kg
/cm程度の範囲で調節され、加圧ニップの数はソフト
キャレンダーの場合には通常1ドラムあたり2〜6ニッ
プであるが、スーパーキャレンダーの場合には3〜1)
ニップ程度が一般的である。ニソブに入る前の塗被紙の
水分は約3〜lO%程度が好ましく、キャレンダーの仕
上げ速度は紙の米坪、紙品種等によって太き《異なるが
100〜1300n+/分の範囲が好ましい. 本発明の金属蒸着紙において、合成樹脂を主成分とする
アンダーコート層を形成する前の塗被紙は、できるだけ
嵩高く、しかも平滑な表面を備えているのが望ましい.
理由はアンダーコート層上に設けられる金属蒸着層は約
500人と非常に薄いため、塗料層表面の平滑性が悪い
と充分な金属光沢が得られず、充分な表面平滑性を得る
ためにスーパーキャレンダーで高圧処理をすると、平滑
性は得られてもラベル用紙の硬さ、腰、剛度が低下して
、例えば最近の高速ラベル貼り機でビール瓶等に正常に
ラベルを貼ることが出来なくなってしまうためである.
この点からもヤンキーマシン乾燥原紙が好ましく用いら
れる。
また、キャレンダー処理においては前記の如く100℃
以上に加熱された高温キャレンダーで、本発明の熱可塑
性に冨んだ塗料層を処理する方法は、紙を潰さずに嵩高
く表面を平滑に仕上げることができるため好ましい方法
である。
か《して形成された塗被紙上にアンダーコート層、金属
蒸着層並びに必要に応じてトップコート層が順次形成さ
れるが、アンダーコート層はその上に設けられる金属蒸
着層が優れた金属光沢を有するように紙に平滑性を付与
したり、蒸着層と塗料層を含む原紙の接着強度を高める
目的で設けられる。アンダーコート層は合成樹脂を主成
分とする層であるが、使用される合成樹脂は、溶剤系、
水性系、ノンソルベント系に大別される。一般的には溶
剤系のものが使用されるが、具体的な樹脂の例としては
、例えばアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系
樹脂、セルローズ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂等が挙げられる。なお、各種の樹脂を適宜アル
カリ易溶性に変性して水性系で使用することもある。ま
た、アンダーコート層は、ロールコーター、リバースコ
ーター、グラビアコーター、キャストコーター、バーコ
ーター等一般に使用される塗工機で塗被され金属蒸着層
はアルミニウム、金、銀、亜鉛等の金属によって形成さ
れるが、コストと外観の点からアルミニウムが好ましい
。アルミニウムの蒸着量は外観とコストの面から蒸着膜
厚0.01〜0.10μm程度が好ましい。
かくして形成された金属蒸着層上に金属蒸着面の酸化防
止や印刷等の後加工適性を高めるために、必要に応じて
トップコート層が設けられる。なお、トップコート層も
合成樹脂を主成分として形成されるが、アンダーコート
層と同様の樹脂が用途に応じて適宜選択して使用される
更に、ラベル用紙としてグラビア印刷機やオフセット印
刷機で必要な印刷を施した上に必要に応じてオーバーコ
ート層を設けることもあり、ラベル適性を向上せしめる
ために、調湿、カール防止等の処理工程を適宜付加する
こともできる。
なお、本発明で用いる原紙としては、一般の印刷用塗被
紙に用いられる米坪30〜200g/m’程度のペーパ
ーベースやボードベースの原紙が用いられるが、抄紙方
法については特に限定されず、酸性抄紙、アルカリ性抄
紙いずれであっても良く、勿論、高歩留パルプを含む中
質原紙も使用できる.「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論その範囲に限定されるものではない。また例中の
r部」及び「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量部
」及び「重量%」を示す。
実施例l 晒NKP60部、晒LKP40部のパルブ配合に、ロジ
ンサイズ1.5部、タルク5部、硫酸バンド3部を添加
して調製した紙料を、ヤンキードライヤのみを使用した
抄紙機で抄紙乾燥して米坪50g/m”の原紙を得た.
なお、この原紙の動的濡れ値は−−0.25gであった
. 別にカオリン(商品名: UW−90,EMC社製)1
00部、ヘキサメタ燐酸ソーダ0.2部をコーレス分散
機を用いて水中に分散し、固形分濃度70%の顔料スラ
リーを調製した。このスラリーに酸化澱粉(商品名:エ
ースA,王子コンス社製)3部、変性スチレン・ブタジ
エン共重合体ラテックス(商品名: J S RO69
6,日本合成ゴム社製)25部(固形分)を加え、更に
水を加えて固形分濃度60%の塗液を調製した. この塗液を上記原紙の平滑面側にオフのペンドブレード
コーターを用いて乾燥後の塗被量が15g/m2となる
ように塗被乾燥した。続けて、2本のキスロールコータ
ーを使用して裏面に水を15g/n+”塗被し、エアー
ホイル乾燥機で乾燥して紙水分が6.5%の片面塗被紙
をえた。次いで150℃の表面温度を有する金属ロール
とエボキシ樹脂の弾性ロールからなる4ニップのソフト
コンパクトキャレンダーで線圧150kg/cnの条件
で表面仕上げをし、その後アクリル系エマルジョンをグ
ラビアコーターで乾燥後の塗被量が4 glrdとなる
ように塗工してアンダーコート層を形成した。
次にアンダーコート層上にアルミニウムを真空蒸着機で
500人の厚さになるように蒸着し、さらにアクリル系
のトップコート層形成樹脂を塗被して金属蒸着紙を得た
. このようにして得た金属蒸着紙を下記の如き方法により
小断ちカールの評価を行った。
(小断ちカール) 印刷後の金属蒸着紙を5XIQcmに小断ち後、20枚
を重ねて温度20℃、相対湿度60%RHの条件下に静
置した後、カールの発生状況を目視で判定した。
◎:カールの発生がなく、良好 ○:ほぼフラットであり、実用上問題なし×:カールが
ひどく、不良 なお、このときの原紙の動的濡れ値(g)、塗被層の乾
燥塗被量(g/II!)、裏面水性液塗被量(g/m”
)等各条件及び得られた金属蒸着紙の品質評価結果を表
−1に示した. 実施例2 原紙の動的濡れ値が0. 15 g、塗被層の乾燥重量
を25g/m”とした以外は実施例1と同様にして金属
蒸着紙を得た.次いで実施例1と同様にして金属蒸着紙
の小断ちカールを測定し、得られた結果及びこのときの
各条件を表−1に示した。
実施例3 原紙の動的濡れ値が−0.15g、塗被層の乾燥重量量
が10g/m”、及び裏面水性液塗被量を10g/m”
とし、ソフトコンパクトキャレンダーに替えて12段ス
ーパーキャレンダーを用いた以外は実施例1と同様にし
て金属蒸着紙を得た。以後実施例lと同様に処理し、得
られた結果及びこのときの各条件を表−1に示した. 実施例 4 塗被層の乾燥重量が20g/m”.裏面の水性液塗被董
を25g/m”とした以外は実施例3と同様にして金属
蒸着紙を得た.このようにして得た金属蒸着紙を実施例
1と同様に印刷、処理し、得られた結果及びこのときの
各条件を表−1に示した。
実施例5 原紙の動的濡れ値が−0. 10 g、塗被層の乾燥重
量が15g/++”、裏面の水性液塗被量を158ノI
llzトシタ以外は実施例3と同様にして金属蒸着紙を
得た。
以後、実施例1と同様にして評価試験を行い、得られた
結果及びこのときの各条件を表−1に示した. 実施例6 晒NKP20部、晒LKP80部のパルプ配合に、カチ
オン性ポリアミドエビク口ルヒドリン樹脂0.06部、
サイズ剤アコーペルを0.3部、抄紙用炭酸カルシウム
20部、カチオン澱粉0.2部を添加して調成した原料
を長網抄紙機で抄紙し、ゲートロールコーターを用いて
燐酸エステル化澱粉3g/++”塗被、乾燥して米坪1
05o+”の原紙を得た。この原紙の動的濡れ値は−0
.30gであった。別にカオリン(商品名;UW−90
、EMC社製)50部、微粒化重質炭酸カルシウム(商
品名:カービタル90、冨士カオリン社製)50部とを
配合しポリアクリル酸ソーダ0.2部を加えてコーレス
分散機にて分散し.固形分濃度70%のスラリーを調整
した。この顔料スラリーに酸化澱粉6部(固形分)、ス
チレンーブタジエン共重合体ラテックス12部(固形分
)を加え、更に水を加えて固形分濃度62%の塗被液を
調整した.この塗被液を前記の原紙の片面に、ブレード
コーターを用いて乾燥重量が8 g/ya”になるよう
に塗被乾燥し、引き続きベント・ブレードコーターでナ
トリウム・カルボキシメチルセルローズ0.3%を含む
水性液5g/Il!を塗被乾燥して、紙水分が6.0%
の塗被紙を得た.このようにして得られた塗被祇を金属
ロールの表面温度が85℃、2ニップ、線圧250Kg
/am、速度450m/sinの条件でソフトキャレン
ダー機により通紙仕上げを行った。
以後、この塗被紙を用いて実施例1と同様にして金属蒸
着紙を得た.このときの各条件及び金属蒸着紙の小断ち
カールの測定結果等を表−1に示した。
比較例1〜2 原紙の動的濡れ値を−0.34g及び0.22gとした
以外は実施例1と同様にして金属蒸着紙を得た。
更に、同様にしてこのときの各条件及び金属蒸着紙の小
断ちカールの測定結果を表−1に示した。
比較例3〜4 水性液として、裏面に水を塗被量4g7m”及び35g
/I1″となるように塗被した以外は実施例1と同様に
して金属蒸着紙を得た.更に、同様にしてこのときの各
条件及び金属蒸着紙の小断ちカールの測定結果を表−1
に示した。
比較例5〜6 塗被組成物の塗被乾燥重量を4 g/ra”及び35g
/m”とした以外は実施例1と同様にして金属蒸着紙を
得た。更に、同様にしてこのときの各条件及び金属蒸着
紙の小断ちカールの測定結果を表一1に示した。
「効果」

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原紙上に顔料及び接着剤を主成分とする水性系塗
    被組成物層、合成樹脂を主成分とするアンダーコート層
    、金属蒸着層及び必要に応じて合成樹脂を主成分とする
    トップコート層を順次設けてなる金属蒸着紙の製造方法
    において、原紙として動的濡れ値が−0.32〜0.2
    0gの原紙を使用し、且つ原紙の片面に乾燥後の重量が
    5〜30g/m^2になるように水性系塗被組成物を塗
    被後、裏面に3〜30g/m^2の水性液を塗被するこ
    とを特徴とする金属蒸着紙の製造方法。
  2. (2)原紙の動的濡れ値が−0.30〜0.10g、水
    性系塗被組成物の固形量が10〜25g/m^2であり
    、且つ裏面に塗被する水性液の塗被量が5〜20g/m
    ^2である請求項(1)記載の製造方法。
  3. (3)原紙がヤンキードライヤーで乾燥された原紙であ
    る請求項(1)又は(2)記載の製造方法。
  4. (4)原紙が前乾燥を有しないヤンキードライヤーで乾
    燥された原紙である請求項(3)記載の製造方法。
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