JP2022104487A - 蒸着紙用原紙および蒸着紙 - Google Patents

蒸着紙用原紙および蒸着紙 Download PDF

Info

Publication number
JP2022104487A
JP2022104487A JP2021041659A JP2021041659A JP2022104487A JP 2022104487 A JP2022104487 A JP 2022104487A JP 2021041659 A JP2021041659 A JP 2021041659A JP 2021041659 A JP2021041659 A JP 2021041659A JP 2022104487 A JP2022104487 A JP 2022104487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
vapor
layer
resin
deposited
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021041659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6958755B1 (ja
Inventor
泰友 野一色
Yasutomo Noishiki
裕太 社本
Yuta SHAMOTO
三代子 田中
Miyoko Tanaka
美咲 若林
Misaki Wakabayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=78281975&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2022104487(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Oji Holdings Corp filed Critical Oji Holdings Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6958755B1 publication Critical patent/JP6958755B1/ja
Publication of JP2022104487A publication Critical patent/JP2022104487A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、リサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する蒸着紙を実現可能な蒸着紙用原紙を提供する。
【解決手段】紙基材の少なくとも一方の面に、クレーコート層、樹脂層をこの順に有する蒸着紙用原紙であって、前記紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が65質量%以上であり、前記蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が9.0質量%未満である、蒸着紙用原紙。前記蒸着紙用原紙の樹脂層が設けられている面に蒸着層を有する、蒸着紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、蒸着紙用原紙および蒸着紙に関する。
従来、紙基材に、水蒸気をバリアする水蒸気バリア性や、水蒸気以外のガスをバリアするガスバリア性、特に、酸素をバリアする酸素バリア性を付与した包装材料が、食品、医療品、電子部品等の包装において、内容物の品質低下を防止するために、用いられている。
蒸着紙は、紙基材上に、金属などからなる蒸着層を設けてなるものであり、その光沢感を活かし、酒、清涼飲料水などの意匠性に優れたラベル用紙、菓子類の包装用紙等に広く用いられている。
たとえば、特許文献1には、基紙上にアルミニウム蒸着層を設けてなるアルミニウム蒸着紙において、蒸着層の表面の自然分極電位値が特定の範囲となるように裏面を処理した基紙を用いるアルミニウム蒸着紙が開示されている。また、たとえば、特許文献2には、坪量が特定値以下の薄葉紙の片面に、ポリオレフィン系水性ディスパーション液による目止めコーティング層と、無機酸化物の蒸着薄膜層と、ヒートシール樹脂層とを順次に形成したPTP包装用密封シートが開示されている。
特開平4-65599号公報 特開平7-223686号公報
特許文献1、2のように、蒸着層を形成して紙基材の酸素や水蒸気に対するバリア性などを向上させる試みはなされているものの、特許文献1に記載されたアルミニウム蒸着紙や特許文献2に記載されたPTP包装用密封シートは、リサイクル性に乏しいという課題があった。
そこで、本発明は、リサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する蒸着紙を実現可能な蒸着紙用原紙を提供することを課題とする。
本発明者らは、紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が特定値以上であり、かつ、蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が特定値未満であることより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の<1>~<13>に関する。
<1> 紙基材の少なくとも一方の面に、クレーコート層、樹脂層をこの順に有する蒸着紙用原紙であって、前記紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が65質量%以上であり、前記蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が9.0質量%未満である、蒸着紙用原紙。
<2> 前記樹脂層が水懸濁性高分子を含む、<1>に記載の蒸着紙用原紙。
<3> 前記樹脂層に含まれる水懸濁性高分子が、ポリウレタン系樹脂である、<2>に記載の蒸着紙用原紙。
<4> 前記ポリウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100mL/(m・day・atm)以下である、<3>に記載の蒸着紙用原紙。
<5> 前記ポリウレタン系樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選ばれる1種以上を含有する、<3>または<4>に記載の蒸着紙用原紙。
<6> 前記ポリウレタン系樹脂がヒドロキシ基を有し、ポリウレタン系樹脂の水酸基価が50mgKOH/g以上である、<3>~<5>のいずれか1つに記載の蒸着紙用原紙。
<7> 前記ポリウレタン系樹脂は、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対する、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の合計含有量が、50モル%以上である、<3>~<6>のいずれか1つに記載の蒸着紙用原紙。
<8> 前記クレーコート層が、無機顔料およびバインダーを含み、前記無機顔料は、アスペクト比が50以下であり、かつ平均粒子径が5μm以下である、<1>~<7>のいずれか1つに記載の蒸着紙用原紙。
<9> 前記無機顔料がカオリンである、<8>に記載の蒸着紙用原紙。
<10> 前記クレーコート層に含まれるバインダーが、スチレン-ブタジエン系樹脂、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂、およびオレフィン-不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選ばれる1種以上である、<8>または<9>に記載の蒸着紙用原紙。
<11> 前記クレーコート層および前記樹脂層は、水性媒体を用いて形成されてなる、<1>~<10>のいずれか1つに記載の蒸着紙用原紙。
<12> <1>~<11>のいずれか1つに記載の蒸着紙用原紙の樹脂層が設けられている面に蒸着層を有する、蒸着紙。
<13> 蒸着紙用原紙、蒸着層、およびオーバーコート層をこの順で有する、<12>に記載の蒸着紙。
本発明によれば、リサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する蒸着紙を実現可能な蒸着紙用原紙を提供できる。
[蒸着紙用原紙]
本実施形態の蒸着紙用原紙は、紙基材の少なくとも一方の面に、クレーコート層、樹脂層をこの順に有する蒸着紙用原紙であって、前記紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が65質量%以上であり、前記蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が9.0質量%未満である。当該蒸着紙用原紙を用いた蒸着紙は、離解後のパルプ回収率が高くリサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有する。
本実施形態の蒸着紙用原紙は、紙基材の片面に、クレーコート層、樹脂層をこの順に有していてもよく、両面にクレーコート層、樹脂層をこの順に有していてもよいが、生産効率の観点からは、片面にクレーコート層、樹脂層をこの順に有することが好ましい。
<紙基材>
本実施形態における紙基材を構成するパルプは、植物由来のパルプを主成分とすることが好ましく、木材パルプを主成分とする。木材パルプとしては、たとえば、広葉樹パルプ、針葉樹パルプ等が挙げられる。非木材パルプとしては、綿パルプ、麻パルプ、ケナフパルプ、竹パルプなどが挙げられる。レーヨン繊維やナイロン繊維等の合成繊維等のパルプ繊維外の材料も、本発明の効果を損なわない限り、副紙材として配合してもよい。
紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合は、65質量%以上であり、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは95質量%以上であり、100質量%であってもよい。紙基材を構成するパルプ広葉樹パルプの割合が上記範囲であると、リサイクル性に優れる。
本実施形態の蒸着紙用原紙に用いられる紙基材としては、具体的には、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、板紙、ライナー紙、塗工紙、片艶紙、グラシン紙、グラファン紙などが挙げられる。これらの中でも、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、片艶紙が好ましい。
(サイズ度)
紙基材のサイズ度は、特に限定されないが、バリア性を向上させる観点から、JIS P 8122:2004に準ずるステキヒトサイズ度を1秒以上とすることが好ましい。上限は特に制限されないが、好ましくは100秒以下、より好ましくは30秒以下である。紙基材のサイズ度は、内添サイズ剤の種類や含有量、パルプの種類、平滑化処理等によって制御することができる。
内添サイズ剤としては、ロジン系、アルキルケテンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、スチレン-不飽和カルボン酸系、高級脂肪酸系、石油樹脂系等が挙げられる。内添サイズ剤の含有量は、特に限定されないが、紙基材のパルプ100質量部に対して、0質量部以上が好ましく、3質量部以下が好ましい。
紙基材には、内添サイズ剤以外に、公知のその他の内添剤を添加してもよい。内添剤としては、たとえば、填料、紙力増強剤、歩留り向上剤、pH調整剤、濾水性向上剤、耐水化剤、柔軟剤、帯電防止剤、消泡剤、スライムコントロール剤、染料、顔料などが挙げられる。
填料としては、たとえば、二酸化チタン、カオリン、タルク、炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム)、亜硫酸カルシウム、石膏、焼成カオリン、ホワイトカーボン、非晶質シリカ、デラミネーテッドカオリン、珪藻土、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛などが挙げられる。
紙基材は、パルプスラリーを主成分とする抄紙原料を抄紙することにより得られる。
前記パルプスラリーは、木材または非木材の原料チップから、蒸解、洗浄、漂白等の工程を経て得られる。蒸解工程、洗浄工程、漂白工程等における方法については特に限定はない。これらの工程を経て得られたパルプスラリーは、さらに、水の存在下で叩解される。
紙基材の抄紙においては、公知の湿式抄紙機を適宜選択して使用することができる。
抄紙機としては、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機などが挙げられる。
抄紙機によって形成された紙層は、たとえば、フェルトにて搬送し、ドライヤーで乾燥させることが好ましい。ドライヤー乾燥前にプレドライヤーとして、多段式シリンダードライヤーを使用してもよい。
また、上記のようにして得られた紙基材に、カレンダーによる表面処理を施して紙厚や光沢のプロファイルの均一化を図ってもよい。カレンダー処理としては公知のカレンダー処理機を適宜選択して使用することができる。
(坪量)
紙基材の坪量は、特に限定されないが、20g/m以上であることが好ましく、30g/m以上であることがより好ましく、40g/m以上であることがさらに好ましく、そして、500g/m以下であることが好ましく、400g/m以下であることがより好ましく、200g/m以下であることがさらに好ましく、100g/m以下であることがさらにより好ましい。なお、紙基材の坪量は、JIS P 8124:2011に準拠して測定される。
(厚さ)
紙基材の厚さは、特に限定されないが、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、そして、好ましくは150μm以下、より好ましくは100μm以下、さらに好ましくは75μm以下である。なお、紙基材の厚さは、JIS P 8118:2014に準拠して測定される。
(密度)
紙基材は、成形加工性の観点から、密度が0.5g/cm以上であることが好ましく、0.6g/cm以上であることがより好ましく、そして、1.2g/cm以下であることが好ましく、1.0g/cm以下であることがより好ましい。なお、紙基材の密度は、上述した方法により測定される紙基材の坪量および厚さから算出される。
(王研式平滑度)
紙基材は、均一な蒸着層を得る観点から、少なくとも蒸着層を設ける側の面の王研式平滑度が、5秒以上であることが好ましく、10秒以上であることがより好ましい。上限は、特に限定されないが、たとえば、1000秒以下であることが好ましい。なお、紙基材の王研式平滑度は、JIS P 8155:2010に準拠して測定される。
(75°光沢度)
紙基材は、印刷適性の観点から、75°光沢度が、5%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましく、そして、80%以下であることが好ましい。なお、紙基材の75°光沢度は、JIS P 8142:2005に準拠して測定される。
(カナダ標準ろ水度(CSF))
離解した紙基材を構成するパルプのカナダ標準ろ水度(CSF)は、バリア性を向上させる観点から、好ましくは800mL以下、より好ましくは500mL以下である。下限は特に限定されないが、抄紙の容易性の観点から、好ましくは150mL以上、より好ましくは250mL以上である。なお、離解した紙基材を構成するパルプのCSF(離解CSF)は、JIS P 8220:2012に準拠し、離解して得られたパルプスラリーについて、JIS P 8121-2:2012に準拠して測定される。離解CSFを調整するために、パルプを叩解する方法は、公知の方法を使用することができる。
<クレーコート層>
本実施形態の蒸着紙用原紙は、クレーコート層を、前記紙基材と後述する樹脂層との間に有する。これにより、紙基材を目止めし、平滑化させることができ、より平坦な樹脂層が形成される結果、後述する蒸着紙とした場合に均一な蒸着層を形成でき、バリア性が向上する。
前記クレーコート層は、無機顔料およびバインダーを含むことが好ましく、主に無機顔料およびバインダーから構成されることがより好ましい。なお、「クレーコート層が主に無機顔料およびバインダーから構成される」とは、クレーコート層中の無機顔料およびバインダーの合計含有量が、たとえば50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、さらにより好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上であることを意味する。上限は、特に限定されないが、100質量%以下である。なお、クレーコート層は、無機顔料およびバインダー以外に、任意の成分をさらに含んでいてもよい。
(無機顔料)
クレーコート層に含まれる無機顔料としては、特に限定されないが、カオリン、タルク、マイカなどが挙げられ、カオリンであることが好ましい。
クレーコート層中の無機顔料の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましく、そして、98質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることがより好ましく、85質量%以下であることがさらに好ましい。
≪アスペクト比≫
無機顔料のアスペクト比は、均一かつ平滑な樹脂層を形成する観点、およびクレーコート層中に細かく散在させ、回収時に蒸着紙用原紙の離解性を向上させる観点から、50以下が好ましい。下限は、特に限定されないが、1以上が好ましい。アスペクト比は、電子顕微鏡による観察やX線回折測定によって測定できる。
≪平均粒子径≫
無機顔料の平均粒子径は、均一かつ平滑な樹脂層を形成する観点、およびクレーコート層中に細かく散在させ、回収時に蒸着紙用原紙の離解性を向上させる観点から、5μm以下が好ましく、3μm以下がより好ましく、1μm以下がさらに好ましい。下限は、特に限定されないが、0.05μm以上が好ましい。平均粒子径は、レーザ回折散乱式粒度分布測定によって測定されるメジアン径(d50)を意味する。
(バインダー)
クレーコート層に含まれるバインダーとしては、特に限定されないが、スチレン-ブタジエン系樹脂;(メタ)アクリル系(共)重合体;スチレン-(メタ)アクリル系樹脂;エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等のオレフィン-不飽和カルボン酸系共重合体;などが挙げられ、スチレン-ブタジエン系樹脂、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂、オレフィン-不飽和カルボン酸系共重合からなる群より選ばれる1種以上であること好ましく、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体からなる群より選ばれる1種以上であることがより好ましく、スチレン-アクリル系樹脂およびエチレン-アクリル酸共重合体から選ばれる1種以上であることがさらに好ましい。
なお、(メタ)アクリル系(共)重合体は、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルから選択される1つ以上の単量体の(共)重合体である。(メタ)アクリル酸エステルとしては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸の炭素数1~12のアルキルエステルであることが好ましい。
また、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂とは、スチレンと、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1つの単量体との共重合体であり、好ましくはスチレン-アクリル系樹脂であり、より好ましくはスチレン-アクリル酸共重合体またはスチレン-アクリル酸エステル共重合体である。
クレーコート層中のバインダーの含有量は、2質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、15質量%以上であることがさらに好ましく、そして、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることがより好ましく、30質量%以下であることがさらに好ましい。
クレーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、5g/m以上であることが好ましく、7g/m以上であることがより好ましく、そして、30g/m以下であることが好ましく、20g/m以下であることがより好ましい。
クレーコート層の形成方法は、特に限定されないが、無機顔料および樹脂バインダーを含む分散液を紙基材上に塗工し、乾燥することで形成する方法が好ましい。無機顔料および樹脂バインダーを含む分散液としては、水性分散液等の水性媒体を溶媒とするものが好ましい。
<樹脂層>
本実施形態の蒸着紙用原紙は、クレーコート層上に配置される樹脂層を有する。樹脂層を設けることで、蒸着紙の蒸着層と紙基材との密着性が向上し、バリア性が向上する。また、樹脂層が酸素バリア性や水蒸気バリア性を有することで、蒸着紙とした場合のバリア性を向上する機能をも有する。
前記樹脂層は、水懸濁性高分子を含むことが好ましく、主として水懸濁性高分子を含むことがより好ましい。なお、「樹脂層が主として水懸濁性高分子を含む」とは、樹脂層中の水懸濁性高分子の含有量が、たとえば50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、さらにより好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上であることを意味する。上限は、特に限定されないが、100質量%以下である。なお、樹脂層は、水懸濁性高分子以外に、任意の成分をさらに含んでいてもよい。
(水懸濁性高分子)
樹脂層に含まれる水懸濁性高分子としては、特に限定されないが、アルキッド樹脂;(メタ)アクリル系(共)重合体、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂;エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体等のオレフィン-不飽和カルボン酸系共重合体;ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール共重合体(エチレン変性ポリビニルアルコール)等のビニルアルコール系樹脂;セルロース系樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリエステル系樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選ばれる1種以上であることが好ましく、酸素バリア性のさらなる向上の観点から、ポリビニルアルコールおよびポリウレタン系樹脂から選ばれる1種以上であることがより好ましく、ポリウレタン系樹脂であることがさらに好ましい。
≪ポリウレタン系樹脂≫
樹脂層に含まれるポリウレタン系樹脂としては、特に限定されず、たとえば、ポリウレタン系樹脂ディスパーションおよびエマルションからなる群より選ばれる1種以上に調製可能なものであることがより好ましく、ポリウレタン系樹脂ディスパーションまたはエマルションに調製可能なものであることがさらに好ましく、ポリウレタン系樹脂ディスパーションに調製可能なものであることがさらにより好ましい。
樹脂層に含まれるポリウレタン系樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選ばれる1種以上を含有することが好ましい。ポリウレタン系樹脂がメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の少なくとも一方を含有する場合において、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対する、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の合計含有量が、50モル%以上であることが好ましい。このようなポリウレタン系樹脂は、水素結合およびキシリレン基同士のスタッキング効果によって高い凝集力を発現するため、優れたガスバリア性を有する。上記含有量は、H-NMRなどの公知の分析手法を用いて同定することができる。
また、ポリウレタン系樹脂は、ヒドロキシ基を有していてもよく、ポリウレタン系樹脂の水酸基価は、好ましくは50mgKOH/g以上、より好ましくは100mgKOH/g以上、さらに好ましくは150mgKOH/g以上であり、そして、上限は特に限定されないが、好ましくは1000mgKOH/g以下、より好ましくは800mgKOH/g以下、さらに好ましくは600mgKOH/g以下である。ポリウレタン系樹脂の水酸基価が上記範囲内であると、酸素バリア性に優れるので好ましい。
-酸素透過度-
前記樹脂層に含まれるポリウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100mL/(m・day・atm)以下であることが好ましく、50mL/(m・day・atm)以下であることがより好ましく、25mL/(m・day・atm)以下であることがさらに好ましく、10mL/(m・day・atm)以下であることがよりさらに好ましい。なお、本明細書において、酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、23℃、50%RHの条件にて測定される。
-ガラス転移温度-
前記樹脂層に含まれるポリウレタン系樹脂のガラス転移温度は、後述する蒸着紙の蒸着層の保護の観点から、成膜性が高いことが重要であり、150℃以下であることが好ましく、140℃以下であることがより好ましく、135℃以下であることが特に好ましい。ポリウレタン系樹脂のガラス転移温度の下限は、特に限定されないが、好ましくは50℃以上である。なお、ガラス転移温度は、JIS K 7122:2012に準拠して測定される。
ポリウレタン系樹脂としては、合成品を使用してもよく、たとえば、国際公開第2015/016069号に記載のポリウレタン系樹脂等が挙げられる。
ポリウレタン系樹脂としては、市販品を使用してもよく、たとえば、三井化学株式会社製の「タケラックW系(商品名)」、「タケラックWPB系(商品名)」、「タケラックWS系(商品名)」等が挙げられ、具体的には、タケラックWPB-341が例示される。その他の市販品としては、大日精化工業株式会社製の「HPU W-003」(水酸基価235mgKOH/g)等が挙げられる。
樹脂層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、0.1g/m以上であることがより好ましく、1g/m以上であることがより好ましく、そして、10g/m以下であることが好ましく、5g/m以下であることがより好ましい。
樹脂層の形成方法は、特に限定されないが、水懸濁性高分子の水溶液、または水性分散液等の水性媒体を塗工し、乾燥して形成することが好ましい。
[蒸着紙用原紙の特性]
<樹脂含有量>
本実施形態の蒸着紙用原紙中の樹脂含有量は、リサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性を有する蒸着紙を実現する観点から、9.0質量%未満であり、8.5質量%以下が好ましく、8.0質量%以下がより好ましく、7.5質量%以下がさらに好ましい。その下限は、特に限定されないが、1.0質量%以上が好ましい。なお、蒸着紙用原紙の樹脂含有量とは、クレーコート層のバインダーと樹脂層の樹脂とを含めた樹脂含有量である。
<厚さ>
本実施形態の蒸着紙用原紙の厚さは、10μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましく、そして、100μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましい。
本実施形態の蒸着紙用原紙は、紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が特定値以上であり、かつ、蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が特定値未満であることより、リサイクル性に優れ、かつ高い酸素バリア性を有する蒸着紙を実現できる。
本実施形態の蒸着紙用原紙を製造する方法に制限はないが、紙基材の少なくとも一面上に、クレーコート層、樹脂層をこの順で有するように、無機顔料およびバインダーを含むクレーコート層用塗工液を塗工および乾燥した後、水懸濁性高分子を含む樹脂層用塗工液を塗工および乾燥することで形成することが好ましい。
[蒸着紙]
本実施形態の蒸着紙は、蒸着紙用原紙の樹脂層が設けられている面に蒸着層を有する。
<蒸着層>
蒸着層は、金属からなる層およびセラミックからなる層の少なくともいずれかである。すなわち、蒸着層は、金属からなる層、セラミックからなる層、および金属層とセラミック層の積層体のいずれであってもよい。なお、蒸着層が金属層とセラミック層との積層体である場合、金属層が、蒸着紙用原紙の樹脂層側であってもよく、セラミック層が、蒸着紙用原紙の樹脂層側であってもよく、特に限定されない。
蒸着層は、金属からなる層、セラミックからなる層、これらの積層体のいずれであってもよいが、金属からなる層が好ましい。
蒸着層が金属からなる層である場合、金属の具体例としては、アルミニウム、チタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。これらの中でも、アルミニウムが好ましい。
蒸着層がセラミックからなる層である場合、セラミックの具体例としては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。これらの中でも、酸化ケイ素、酸化アルミニウムが好ましい。
すなわち、蒸着層は、アルミニウムからなる層、酸化ケイ素からなる層、酸化チタンからなる層、酸化アルミニウムからなる層、および、これらの積層体のいずれであることがより好ましく、アルミニウムからなる層、酸化ケイ素からなる層、酸化アルミニウムからなる層、および、これらの積層体のいずれであることがさらに好ましく、アルミニウムからなる層が特に好ましい。
(厚さ)
蒸着層の厚さは、1nm以上であることが好ましく、2nm以上であることがより好ましく、3nm以上であることがさらに好ましく、そして、1000nm以下であることが好ましく、500nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。
また、蒸着層の厚さは、バリア性の観点からは、10nm以上であることが好ましく、25nm以上であることがより好ましく、そして、80nm以下であることが好ましく、70nmであることがより好ましい。
さらに、蒸着層の厚さは、他層との密着性やコストの観点からは、4nm以上であることが好ましく、5nm以上であることがさらに好ましく、そして、100nm以下であることが好ましく、70nm以下であることがより好ましく、60nm以下であることが特に好ましい。
<オーバーコート層>
本実施形態の蒸着紙は、蒸着層上に、ポリウレタン系樹脂を含むオーバーコート層を有することが好ましい。本実施形態の蒸着紙は、蒸着層を有することで一定のバリア性を有するが、蒸着層上にポリウレタン系樹脂を含むオーバーコート層を有することで、酸素バリア性がさらに向上しうる。また、折り曲げ等の加工により蒸着層が損傷しにくく、例え損傷しても、オーバーコート層によって酸素バリア性を担保でき、優れた酸素バリア性を維持しうる。
オーバーコート層に含有させるバインダーとしてのポリウレタン系樹脂としては、樹脂層のポリウレタン系樹脂として例示したものが挙げられ、たとえば、ポリウレタン系樹脂ディスパーションおよびエマルションからなる群より選ばれる1種以上に調製可能なものであることがより好ましく、ポリウレタン系樹脂ディスパーションまたはエマルションに調製可能なものであることがさらに好ましく、ポリウレタン系樹脂ディスパーションに調製可能なものであることがさらにより好ましい。
オーバーコート層に含まれるポリウレタン系樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位なる群より選ばれる1種以上を含有することが好ましい。ポリウレタン系樹脂がメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の少なくとも一方を含有する場合において、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対する、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の合計含有量が、50モル%以上であることが好ましい。このようなポリウレタン系樹脂は、水素結合およびキシリレン基同士のスタッキング効果によって高い凝集力を発現するため、優れたガスバリア性を有する。
また、ポリウレタン系樹脂は、ヒドロキシ基を有していてもよく、ポリウレタン系樹脂の水酸基価は、好ましくは50mgKOH/g以上、より好ましくは100mgKOH/g以上、さらに好ましくは150mgKOH/g以上であり、そして、上限は特に限定されないが、好ましくは1000mgKOH/g以下、より好ましくは800mgKOH/g以下、さらに好ましくは600mgKOH/g以下である。ポリウレタン系樹脂の水酸基価が上記範囲内であると、酸素バリア性に優れるので好ましい。
(酸素透過度)
オーバーコート層に含まれるポリウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100mL/(m・day・atm)以下であることが好ましく、50mL/(m・day・atm)以下であることがより好ましく、25mL/(m・day・atm)以下であることがさらに好ましく、10mL/(m・day・atm)以下であることがよりさらに好ましい。
オーバーコート層に含有させるバインダーとしてのポリウレタン系樹脂は、前述した蒸着紙用原紙の樹脂層に含有させるポリウレタン系樹脂と同一の種類であってもよいし、異なる種類であってもよいが、同一の種類であることが好ましい。また、蒸着紙用原紙の樹脂層として、使用可能なものとして挙げた合成品や市販品を使用してもよい。
オーバーコート層中のポリウレタン系樹脂の含有量は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは90質量%以上であり、さらに好ましくは95質量%以上であり、さらにより好ましくは99質量%以上である。上限は、特に限定されないが、100質量%以下である。
オーバーコート層は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の樹脂や添加剤を含んでいてもよい。
添加剤としては、界面活性剤、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、染料、可塑剤、潤滑剤、離型剤などが挙げられる。前記ポリウレタン系樹脂を水性分散液として用いる場合には、ポリウレタン系樹脂を水性媒体に分散させ、均一なオーバーコート層の膜を得るために、分散剤を用いることが好ましい。
前記オーバーコート層の塗工量は、固形分で、0.1g/m以上であることが好ましく、0.2g/m以上であることがより好ましく、0.3g/m以上であることが特に好ましく、そして、10g/m以下であることが好ましく、7g/m以下であることがより好ましく、4g/m以下であることが特に好ましい。
オーバーコート層の厚さは、0.1μm以上であることが好ましく、0.2μm以上であることがより好ましく、0.3μm以上であることが特に好ましく、そして、10μm以下であることが好ましく、7μm以下であることがより好ましく、4μm以下であることが特に好ましい。オーバーコート層の厚さが0.1μm以上10μm以下であると、蒸着層に対する保護性を向上しつつ、リサイクル時の紙の離解性に優れ、リサイクル性にも優れる。
前記オーバーコート層の形成方法は、特に制限されないが、ポリウレタン系樹脂の水溶液、または水性分散液等の水性媒体を塗工し、乾燥して形成することが好ましい。
本実施形態の蒸着紙において、前記オーバーコート層は最外層であってもよい。オーバーコート層が最外層であっても、光沢感を有する蒸着層の意匠性を阻害しない。
また、両面に蒸着層を有する場合、その片面または両面に、オーバーコート層を有していてもよい。これらの中でも、片面にオーバーコート層を有することが好ましい。片面にオーバーコート層を有することで、生産効率に優れる。
[蒸着紙の製造方法]
本実施形態の蒸着紙を製造する方法に制限はないが、紙基材の少なくとも一面上に、クレーコート層、樹脂層をこの順で有する蒸着紙用原紙の樹脂層が設けられている面に、金属およびセラミックの少なくともいずれかを蒸着して蒸着層を形成する工程と、蒸着層上に、オーバーコート層用塗工液を塗工し、乾燥して、オーバーコート層を形成する工程とを含むことが好ましい。
金属またはセラミックを蒸着する方法としては、蒸着紙用原紙の樹脂層の表面に直接金属またはセラミックを真空蒸着する方法が好ましい。
オーバーコート層は、蒸着層に直接形成することが、蒸着層を効率的に保護し、バリア性を高める観点から好ましい。
オーバーコート層を形成する方法としては、オーバーコート層用液を塗工し、乾燥して得ることが好ましい。
オーバーコート層用塗工液を塗工して、オーバーコート層を形成する方法を用いることによって、10μm以下の比較的薄い膜のオーバーコート層を形成することができる。このような比較的薄いオーバーコート層を形成することによって、優れた離解性を付与することができ、リサイクル性に優れる蒸着紙を得ることができる。
ここで用いられるオーバーコート層用塗工液は、ポリウレタン系樹脂を溶解する有機溶媒を用いた溶液、ポリウレタン系樹脂を分散する有機溶媒を用いた分散液、水性媒体を用いた分散液等が挙げられ、塗工性や環境負荷の点から、水性媒体を用いた分散液が好ましい。
オーバーコート層用塗工液を塗工する方法としては、バーコート法、ブレードコート法、スクイズコート法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビアコート法、トランスファーコート法等が挙げられ、ファウンテンコーターやスリットダイコーターのような塗工機を用いてもよい。
オーバーコート層用塗工液が塗工された塗工蒸着紙は、乾燥して有機溶媒または水性媒体を除去し、蒸着層上にオーバーコート層を有する蒸着紙を得ることができる。
さらに、オーバーコート層上に、熱可塑性樹脂かを含むヒートシール層を形成してもよい。
ヒートシール層を形成する方法としては、熱可塑性樹脂溶液または熱可塑性樹脂分散液を塗工し、乾燥して得ること、押出ラミネートすることなどが挙げられる。これらの中でも、熱可塑性樹脂溶液または熱可塑性樹脂分散液を塗工し、乾燥して得ることが好ましい。
ここで用いられる熱可塑性樹脂溶液または熱可塑性樹脂分散液は、熱可塑性樹脂を溶解する有機溶媒を用いた溶液、熱可塑性樹脂を分散する有機溶媒を用いた分散液、水性媒体を用いた分散液等が挙げられ、塗工性や環境負荷の点から、水性媒体を用いた分散液が好ましい。
熱可塑性樹脂溶液あるいは熱可塑性樹脂分散液を塗工する方法としては、バーコート法、ブレードコート法、スクイズコート法、エアーナイフコート法、ロールコート法、グラビアコート法、トランスファーコート法等が挙げられ、ファウンテンコーターやスリットダイコーターのような塗工機を用いてもよい。
熱可塑性樹脂溶液あるいは熱可塑性樹脂分散液が塗工された塗工蒸着紙は、乾燥して有機溶媒または水性媒体を除去し、オーバーコート層上にヒートシール層を有する塗工蒸着紙を得ることができる。
ヒートシール層の厚さは、特に限定されないが、1μm以上15μm未満が好ましい。1μm以上であれば、十分なヒートシール性を確保できる。また、15μm未満であれば、離解性を付与でき、リサイクル性に優れる蒸着紙を得ることができる。
<蒸着紙の物性>
(厚さ)
本実施形態の蒸着紙の厚さは、20μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましく、そして、200μm以下であることが好ましく、150μm以下であることがより好ましい。なお、蒸着紙の厚さは、JIS P 8118:2014に準拠して測定される。
(酸素透過度)
本実施形態の蒸着紙の23℃、50%RHにおける酸素透過度は、1.0mL/(m・day・atm)以下であることが好ましく、0.5mL/(m・day・atm)以下であることがより好ましい(下限:0mL/(m・day・atm))。なお、蒸着紙の酸素透過度は、実施例に記載された方法により測定される。
(水蒸気透過度)
本実施形態の蒸着紙の40℃、90%RHにおける水蒸気透過度は、1.0g/(m・day)以下であることが好ましく、0.7g/(m・day)以下であることがより好ましい(下限:0g/(m・day))。なお、蒸着紙の水蒸気透過度は、実施例に記載された方法により測定される。
(再離解後のパルプ回収率)
本実施形態の蒸着紙の再離解後のパルプ回収率は、72%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましく、77%以上であることがさらに好ましい。なお、蒸着紙の再離解後のパルプ回収率は、実施例に記載された方法により測定される。
本実施形態の蒸着紙は、上記の優れた酸素バリア性を活かして、コーヒー、菓子、牛乳等の食品、医薬品、医療品、電子部品等の包装用材料として好適に用いることができ、リサイクル性にも優れる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しないかぎり適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[分析および評価]
実施例および比較例の蒸着紙用原紙および蒸着紙について、以下の分析および評価を行った。
<坪量>
紙基材の坪量は、JIS P 8124:2011に準拠して測定した。
<厚さ>
紙基材、蒸着紙用原紙、蒸着層、オーバーコート層の厚さは、JIS P 8118:2014に準拠して測定した。
<密度>
紙基材の密度は、上述した方法により測定された紙基材の坪量および厚さから算出した。
<王研式平滑度>
紙基材の王研式平滑度は、JIS P 8155:2010に準拠して測定した。
<75°光沢度>
紙基材の75°光沢度は、JIS P 8142:2005に準拠して測定した。
<カナダ標準ろ水度(CSF)>
離解した紙基材を構成するパルプのCSFは、JIS P 8220:2012に準拠し、離解して得られたパルプスラリーについて、JIS P 8121-2:2012に準拠して測定した。
<アスペクト比>
無機顔料のアスペクト比は、電子顕微鏡を用いて、画面内に無機顔料が20~30個程度含まれる倍率とし、画面内の個々の無機顔料の厚さおよび長さを測定した。そして、n=20として、得られた厚さの平均値を算出して、無機顔料の厚さ(平均厚さ)および長さ(平均長さ)とし、平均長さをその平均厚さで除することで求めた。
<平均粒子径>
無機顔料の平均粒子径は、レーザ回折散乱式粒度分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製、Microtrac EX3300II)にて測定した。
<酸素透過度>
(ポリウレタン系樹脂)
ポリウレタン系樹脂の25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度は、酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、23℃、50%RHの条件にて測定した。
(蒸着紙)
酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、23℃、50%RHの条件にて、蒸着紙の酸素透過度を測定した。酸素透過度の値は低いほど酸素バリア性に優れる。
<ガラス転移温度>
ポリウレタン系樹脂のガラス転移温度は、JIS K 7122:2012に準拠して測定した。
<水蒸気透過度>
JIS Z 0208:1976(カップ法)B法(温度40℃±0.5℃、相対湿度90%±2%)に準拠して、蒸着紙のオーバーコート層または蒸着紙の蒸着層が内側(低湿度側)に来るように配置して、水蒸気透過性を測定した。水蒸気透過度の値は低いほど水蒸気バリア性に優れる。
<再離解後のパルプ回収率>
絶乾質量30gの蒸着紙を手で3~4cm角に破き、20℃の水道水に一晩浸漬した。蒸着紙の濃度を2.5%になるよう希釈後、TAPPI標準離解機(熊谷理機株式会社製)を用いて3000rpmの回転数で20分間離解処理した。得られたパルプスラリーを6カット(スリット幅:0.15mm)のスクリーンプレートをセットしたフラットスクリーン(熊谷理機株式会社製)に供し、8.3L/minの水流中で精選処理した。スクリーンプレート上に残った未離解物を回収して105℃のオーブンで乾燥して質量を測定し、以下の計算式からパルプ回収率を算出した。
パルプ回収率(%)=[試験に供した蒸着紙の絶乾質量(g)-未離解物の絶乾質量(g)]/試験に供した蒸着紙の絶乾質量(g)×100
[実施例1]
<蒸着紙用原紙>
無機顔料として固形分濃度40%になるように水に分散したカオリン(IMERYS社製、Contour Xtreme、アスペクト比:33、平均粒子径:0.26μm)80質量部(固形分)と、バインダーとしてスチレン-アクリル系樹脂の水系エマルジョン(BASF社製、JONCRYL HSL-9012)20質量部(固形分)とを混合し、固形分濃度40質量%のクレーコート層用塗工液を調製した。片艶紙(王子エフテックス株式会社製、広葉樹パルプ配合比率:100質量%、坪量:50g/m、厚さ:60μm、密度:0.83g/m、サイズ度:9秒、一方の面の王研式平滑度:499秒、他方の面の王研式平滑度:15秒)の艶面に上記クレーコート層用塗工液をメイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分乾燥して、クレーコート層(塗工量:12g/m、厚み4.6μm)を形成した。次に、上記クレーコート層上に、ポリウレタン系樹脂ディスパーション(三井化学株式会社製、タケラックWPB-341、25μm厚のシートに換算した際の23℃および50%RHにおける酸素透過度:2.0mL/(m・day・atm)、ガラス転移温度:130℃)をメイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分乾燥して、樹脂層(塗工量:2g/m、厚さ2μm)を形成し、厚さ67μmの蒸着紙用原紙を得た。なお、上記ポリウレタン系樹脂について、H-NMR測定を行ったところ、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対するメタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の含有量は、50モル%以上であった。
<蒸着紙>
上記蒸着紙用原紙の樹脂層上に、アルミニウム蒸着層(厚さ:50nm)を形成し、さらに、蒸着層上に、ポリウレタン系樹脂ディスパーション(三井化学株式会社製、タケラックWPB-341、25μm厚のシートに換算した際の23℃および50%RHにおける酸素透過度:2.0mL/(m・day・atm)、ガラス転移温度:130℃)をメイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分乾燥して、オーバーコート層(塗工量:0.5g/m、厚さ:0.5μm)を形成して蒸着紙を得た。
[実施例2]
紙基材を片艶紙(王子マテリア株式会社製、広葉樹パルプ配合比率:70質量%、坪量:60g/m、厚さ:74μm、密度:0.81g/m、サイズ度:6秒、一方の面の王研式平滑度:163秒、他方の面の王研式平滑度:10秒)としたこと以外は、実施例1と同様にして蒸着用原紙および蒸着紙を得た。
[実施例3]
紙基材を片艶紙(王子エフテックス株式会社製、広葉樹パルプ配合比率:100質量%、坪量:40g/m、厚さ:48μm、密度:0.83g/m、サイズ度:3秒、一方の面の王研式平滑度:386秒、他方の面の王研式平滑度:12秒)としたこと以外は、実施例1と同様にして蒸着用原紙および蒸着紙を得た。
[比較例1]
紙基材を晒クラフト紙(王子マテリア株式会社製、広葉樹パルプ配合比率:60質量%、坪量:50g/m、厚さ:67μm、密度:0.78g/m、サイズ度:15秒、一方の面の王研式平滑度:70秒、他方の面の王研式平滑度:75秒)とした以外は、実施例1と同様にして蒸着紙用原紙および蒸着紙を得た。
[比較例2]
樹脂層の塗工量を5g/mとしたこと以外は、実施例1と同様にして蒸着紙用原紙および蒸着紙を得た。
[比較例3]
無機顔料としてカオリン(IMERYS社製、BARRISURF HX、アスペクト比:100、平均粒子径:9.0μm)67質量部と、バインダーとしてエチレン-アクリル酸共重合体(住友精化株式会社製、ザイクセンAC)33質量部とを混合し、固形分濃度40質量%のクレーコート層用塗工液を調製し、樹脂層の水懸濁性高分子をエチレン変性ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製、EXCEVAL AQ-4104)とし、樹脂層の塗工量を3g/mとした以外は、実施例1と同様にして蒸着紙用原紙および蒸着紙を得た。
[比較例4]
紙基材を晒クラフト紙(王子マテリア株式会社製、広葉樹パルプ配合比率:60質量%、坪量:50g/m、厚さ:67μm、密度:0.78g/m、サイズ度:15秒、一方の面の王研式平滑度:70秒、他方の面の王研式平滑度:75秒)とした以外は、比較例3と同様にして蒸着紙用原紙および蒸着紙を得た。
Figure 2022104487000001
実施例1~3の蒸着紙では、比較例1~4の蒸着紙に比べ、再離解後のパルプ回収率が高くなっており、リサイクル性に優れることがわかる。また、実施例1~3の蒸着紙は、比較例1~4の蒸着紙に比べ、酸素透過度および水蒸気透過度が低くなっており、高い酸素バリア性および水蒸気バリア性を有することがわかる。
本発明の蒸着紙用原紙は、優れた酸素バリア性および水蒸気バリア性を活かして、コーヒー、菓子、牛乳等の食品、医薬品、医療品、電子部品等の包装用材料として好適に用いることができ、リサイクル性にも優れ、非常に有用である。

Claims (13)

  1. 紙基材の少なくとも一方の面に、クレーコート層、樹脂層をこの順に有する蒸着紙用原紙であって、
    前記紙基材を構成するパルプに占める広葉樹パルプの割合が65質量%以上であり、
    前記蒸着紙用原紙中の樹脂含有量が9.0質量%未満である、蒸着紙用原紙。
  2. 前記樹脂層が水懸濁性高分子を含む、請求項1に記載の蒸着紙用原紙。
  3. 前記樹脂層に含まれる水懸濁性高分子が、ポリウレタン系樹脂である、請求項2に記載の蒸着紙用原紙。
  4. 前記ポリウレタン系樹脂は、25μm厚のシートに換算した際の23℃、50%RHにおける酸素透過度が、100mL/(m・day・atm)以下である、請求項3に記載の蒸着紙用原紙。
  5. 前記ポリウレタン系樹脂は、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位からなる群より選ばれる1種以上を含有する、請求項3または4に記載の蒸着紙用原紙。
  6. 前記ポリウレタン系樹脂がヒドロキシ基を有し、ポリウレタン系樹脂の水酸基価が50mgKOH/g以上である、請求項3~5のいずれか1項に記載の蒸着紙用原紙。
  7. 前記ポリウレタン系樹脂は、ポリイソシアネート由来の構成単位全量に対する、メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位および水添メタキシリレンジイソシアネート由来の構成単位の合計含有量が、50モル%以上である、請求項3~6のいずれか1項に記載の蒸着紙用原紙。
  8. 前記クレーコート層が、無機顔料およびバインダーを含み、前記無機顔料は、アスペクト比が50以下であり、かつ平均粒子径が5μm以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の蒸着紙用原紙。
  9. 前記無機顔料がカオリンである、請求項8に記載の蒸着紙用原紙。
  10. 前記クレーコート層に含まれるバインダーが、スチレン-ブタジエン系樹脂、スチレン-(メタ)アクリル系樹脂、およびオレフィン-不飽和カルボン酸系共重合体からなる群より選ばれる1種以上である、請求項8または9に記載の蒸着紙用原紙。
  11. 前記クレーコート層および前記樹脂層は、水性媒体を用いて形成されてなる、請求項1~10のいずれか1項に記載の蒸着紙用原紙。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の蒸着紙用原紙の樹脂層が設けられている面に蒸着層を有する、蒸着紙。
  13. 蒸着紙用原紙、蒸着層、およびオーバーコート層をこの順で有する、請求項12に記載の蒸着紙。
JP2021041659A 2020-12-28 2021-03-15 蒸着紙用原紙および蒸着紙 Active JP6958755B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020219073 2020-12-28
JP2020219073 2020-12-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6958755B1 JP6958755B1 (ja) 2021-11-02
JP2022104487A true JP2022104487A (ja) 2022-07-08

Family

ID=78281975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021041659A Active JP6958755B1 (ja) 2020-12-28 2021-03-15 蒸着紙用原紙および蒸着紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6958755B1 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02234996A (ja) * 1989-03-06 1990-09-18 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 金属蒸着紙の製造方法
JPH03241091A (ja) * 1990-02-14 1991-10-28 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd アルミニウム蒸着紙の製造方法
JPH058615Y2 (ja) * 1987-03-05 1993-03-03
JPH07295475A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Honshu Paper Co Ltd ラベル用蒸着紙
JP2011063899A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Daio Paper Corp 塗工紙
JP2017226186A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 Dic株式会社 積層体、及び積層体を用いた包装材
US20180304607A1 (en) * 2015-11-27 2018-10-25 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method for manufacturing a laminated packaging material, the laminated packaging material and packaging containers made therefrom
JP2019171863A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋
WO2019239334A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-19 Stora Enso Oyj Re-pulpable packaging material
US20200094536A1 (en) * 2017-05-31 2020-03-26 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Laminated packaging material, packaging containers manufactured therefrom and a method for manufacturing the laminate material

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH058615Y2 (ja) * 1987-03-05 1993-03-03
JPH02234996A (ja) * 1989-03-06 1990-09-18 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 金属蒸着紙の製造方法
JPH03241091A (ja) * 1990-02-14 1991-10-28 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd アルミニウム蒸着紙の製造方法
JPH07295475A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Honshu Paper Co Ltd ラベル用蒸着紙
JP2011063899A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Daio Paper Corp 塗工紙
US20180304607A1 (en) * 2015-11-27 2018-10-25 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method for manufacturing a laminated packaging material, the laminated packaging material and packaging containers made therefrom
JP2017226186A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 Dic株式会社 積層体、及び積層体を用いた包装材
US20200094536A1 (en) * 2017-05-31 2020-03-26 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Laminated packaging material, packaging containers manufactured therefrom and a method for manufacturing the laminate material
JP2019171863A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 無溶剤接着剤を用いた低溶剤臭ガスバリア積層体、及び該積層体からなる低溶剤臭ガスバリア包装材料と包装袋
WO2019239334A1 (en) * 2018-06-12 2019-12-19 Stora Enso Oyj Re-pulpable packaging material

Also Published As

Publication number Publication date
JP6958755B1 (ja) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7092272B1 (ja) 紙積層体およびその製造方法
CN109070563A (zh) 纸制阻隔材料
WO2021010040A1 (ja) 紙積層体
JP6901058B1 (ja) 紙積層体
JP2024052772A (ja) バリア性積層体およびその製造方法
JP2022104525A (ja) 蒸着紙用原紙および蒸着紙
JP7298409B2 (ja) バリア性積層体
JP6958755B1 (ja) 蒸着紙用原紙および蒸着紙
JP2022104524A (ja) 蒸着紙用原紙および蒸着紙
JP6943351B1 (ja) 紙積層体
JP2023027649A (ja) バリア性積層体
JP2015030955A (ja) 容器用原紙及びその容器用原紙の製造方法
JP7409548B1 (ja) 蒸着紙用原紙、蒸着紙、および包装袋
JP6958758B1 (ja) 蒸着紙用原紙および蒸着紙
JP7342049B2 (ja) 包装用紙
WO2023112950A1 (ja) 防水紙およびその製造方法
JP2022084283A (ja) 紙積層体およびその製造方法
JP7514998B1 (ja) 塗工紙
JP7215613B2 (ja) 耐水性紙、食品容器
WO2022145233A1 (ja) 蒸着紙用原紙および蒸着紙
JP7518960B1 (ja) 塗工紙
WO2022154032A1 (ja) 蒸着紙およびその製造方法
JP2022109889A (ja) 蒸着紙
JP2023074651A (ja) 包装用紙
JP2022029589A (ja) ガスバリア性積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210402

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210402

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6958755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150