JPH02200498A - 情報積層体用素材と同素材を用いた情報積層体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、情報積層体用素材と同素材を用いた情報積
層体及びその製造方法に関する。

ここに言う「情報積層体」とは、−枚の紙片（以下台紙
という）を所定数の情報表示面に区分できるよう必要な
数の折込線を入れて折り込み、合わされた情報表示面同
志を剥離可能に接着して（以下擬似接着という）表示さ
れた情報を隠蔽したものを言う、その状態で郵送するこ
とが出来る。

また、「情報積層体用素材」とは、台紙を所定数の情報
表示面に区分できるよう折込線を入れ、合わせ面となる
情報表示面に擬似接着剤を塗布した状態にものを言う、
擬似接着実行前の材料の段階にある。情報には、秘密を
要しない不変情報（例、不特定多数に宛てた宣伝文句や
説明文、その他ケイ線、枠、模様、図形等）と１個別的
で秘密を要する可変情報とがあるが、可変情報は擬似接
着の段階で印字する方が秘密を守る上で好ましい。

（従来の技術） 現代は、通信される情報量が多くなる一方で。

情報の秘密性が重視される時代であ、る。たとえば、会
社が従業員に、また銀行やクレジット会社が顧客に、給
料明細や預金残高、借入金残高など秘密を要する個人的
情報を連絡する場合、如何にして秘密裏に情報を顧客に
通知するかは発信人にとって大きな課題である。万一、
秘密が漏洩するようなことがあれば、会社の信用を損な
うばかりか、損害賠償事件に発展する可能性さえある。

勿論。

封書にすれば秘密は守られるが、膨大な通信量を考える
とき、通信費の面で問題である。業者としては、出来れ
ば第２種定形郵便物で済ましたいところである。

さらに、最近はファンシーな様式や外観の多彩さが喜ば
れる時代である。こうした状況下にあっては、従来の官
製はがきや往復はがきは、感覚的に余りにも旧態依然と
しており、時代の趣向に合わないようになっている。

最近こうした背景のもと、情報表示面を出来るだけ多く
し、さらに、情報表示面同志を擬似接着して内部の情報
を隠蔽するとともに、形態もコンパクトに折り込んで第
２種定形郵便物として郵送できるようにした情報積層体
が提案されるようになった。−例が実開昭６３−９３１
７５号公報に開示されている。それによれば、透視可能
なシート同志を剥離可能に接着するとともに、シートの
接着面とは反対側の各面に、隠匿すべき隠匿情報を表示
したシートを、隠蔽情報表示面において粘着剤を介して
貼着して隠蔽情報所持体としている。

そして、剥離可能な接着手段として、二枚の透明フィル
ムを押圧によって接着するか、または剥離可能かつ再接
着不能なノンタック型粘着剤で接着させている。

（発明が解決しようとする課題） 従来の方法は、この先行技術に代表される如く別途形成
した擬似接着用シートまたはフィルムを台紙に貼着する
点で共通している。しかし、擬似接着用シートを台紙に
貼着することは、台紙との整合がむつかしく熟練を要し
、また時間が掛るために原価を高める原因になっていた
。また、この工程を他人に委託すれば秘密の情報が洩れ
る心配があった。さらに、対象と成る情報積層体は郵便
物として使用されるので、強度な接着性が要求されると
ともに、受取人が簡単に剥離出来るものでなければなら
ない、前記先行技術はこうした点についての一つの改良
を提案したものである。しかし、この先行技術について
言えば、先ず、抑圧だけで郵送に耐え得るだけの接着力
を得ることは無理である。もし、首尾よく接着できると
したら、抑圧の効果というより、用いた接着剤の効果で
あるから、接着剤の性質が明らかにされなければならな
い、また、“ノンタック型粘着剤による″とあるが、ノ
ンタックを言葉通り「表面に粘着性のないもの」と解す
れば、表面に粘着性がなく、再接着不能な粘着剤を調整
することは技術的にむつかしく、果たして実用に共され
得るかどうか疑問である。

これに対し本発明は、独自の擬似接着剤を台紙に塗布し
て皮膜としての擬似接着層を形成することにより、従来
手間が掛り、歩留りの悪いとされた擬似接着フィルムの
台紙への貼着の手間を省き、以って製造時間と原価の低
減を図るようにしたものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明の情報積層体素材は、
台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を設け、
所定の情報表示面に擬似接着皮膜層形成のための擬似接
着剤を塗布したことを特徴としている。この場合、情報
は全情報を表示面に表示しておいても、不変情報のみ表
示しても、あるいは、全く表示せずに白紙のままでもよ
い０表示されなかった情報は、擬似接着実行の段階で印
字される。秘密を要する可変情報は擬似接着実行の際に
印字する方が望ましい。

さらに、上記目的を達成するため１本発明の情報積層体
を製造する方法は、上記の情報積層体素材を折込線から
折り込んで塗布面同志を合わせ、その上から温度８０〜
１２０℃の熱と、４〜７ｋｇ皮膜層を介して剥離可能に
接着させることを特徴としている。塗布に際しての台紙
の送り速度、ヒートローラによる加熱温度・圧接圧力は
擬似接着剤に含まれる樹脂の性質や室温・湿気等の外的
条件で異なる。この発明の方法は、連続フオーム印刷、
オフセット印刷、軽オフセット印刷、活版印刷、グラビ
ア印刷、シルクスクリーン印刷にも適用できる。ｌＩ似
接接着剤塗布面に印字する方法としては、手書き、イン
クリボン等による印字、転写、写真現像その他の方法が
採用できる。印刷、手書き、印字等に用いるインクには
、例えば、Ｕｖインク、シルクスクリーンインク、溶剤
タイプインク等のように擬似接着皮膜層によく密着する
インクを使用する。印字後、インクの乾燥、固化工程を
付加してもよい、また、感光材を擬似接着剤中に添加す
れば、レーザー光等を光源としてコンピューター出力に
より印字することも出来る。

（作用） 情報表示面の擬似接着は、擬似接着皮膜層の形成により
行われる。従来の技術のように、台紙に貼着された擬似
接着用フィルムやシートによって行われるのではない。

（実施例） 最も簡単な例として１図面に示す二つ折りの情報ａ層体
に擬似接着皮膜層を形成する方法について説明する０図
面は、独立した一枚の台紙１を一本の折込線２より均等
に二つの情報表示面Ａ面とＢ面とに区分したものを示し
ている。折込線２から折り込むとＡ面とＢ面とが重ね合
わされるからこれら両面を擬似接着皮膜層３を介して擬
似接着すれば一枚の通常のはがきと変わらない形態とな
る。この場合、図面では四辺に非擬似接着部を残して擬
似接着皮膜Ｗ！Ｊ３を形成しているが、通常は一連の台
紙がロールから供給されて加工されるので、図中左右の
非擬似接着部のみを残して、または、全面に擬似接着皮
膜層３を形成する。唯、ａ部に非擬似接着部を残すと、
受取人が擬似接着面を剥離する時の開は口となるので便
利である。形成される擬似接着皮膜層３は透明（半透明
を含む）であるから台紙１上に表示された情報を読むの
に支障はない、しかし、台紙の折り込み数、すなわち、
情報表示面の数には限定はない、折込線が多い場合は、
Ｚ折り、Ｃ折り１ｗＡ音開、き折り等種々の折り方が出
来るが基本は重ね合わされた二枚の情報表示面が擬似接
着されて一体化されるということである０個別的で秘密
を要する可変情報は、擬似接着の段階でレーザー光等を
光源としたコンピュータ・−出力により印字すれば秘密
漏洩の心配はなくなる。

実施例（１） 先ず、台紙１の表示面に所定の情報を表示した。

その上に、塩化ビニル（ポリマー粉末状）（林純薬工業
株式会社製）１００部に離型剤ｃｐタルク（林純薬工業
株式会社製）を４０部前後を加えたものを、樹脂溶剤テ
トラヒドロフラン（竹内薬品株式会社製）で溶かせ、よ
くかき混ぜ・溶解させて得た擬似接着剤を塗布した。接
着は、ヒートローラで温度８０〜１２０℃、圧力４〜７
ｋｇの条件下で圧接して行った。この数値幅は、複数の
実験を行った結果を上限・下限として示すものである。

この結果、再情報表示面の間に透明の皮膜が形成された
。この場合、擬似接着剤の塗布面に、液状シリコン（商
品名「シリコンスプレτＫＦ９６ＳＰ」信越化学株式会
社製）を軽く吹き付けた上で前記加熱と加圧を行ったと
ころ、剥離性能の向上が見られた。

実施例（２） 台紙１の表示面に所定の情報を表示した。その上に、市
販のジアゾ樹脂に離型剤としてシリコンパウダーを加え
て得た擬似接着剤を塗布し、実施例（１）と同様の条件
でヒートローラにより熱と圧力を加えたところ実施例（
１）同様擬似接着皮膜層が形成され、ｗ１重接着された
。

実施例（３） 台紙１の表示面の所定箇所に不変情報だけを表示し、そ
の上に市販のジアゾ樹脂に離型剤としてシリコンパウダ
ーを加え、さらに感光材料を加えて得た擬似接着剤を塗
布し、レーザー光を光源として塗布面側よりコンピュー
ター出力により可変情報を印字した。然る後、実施例（
１）と同様の条件でヒートローラにより熱と圧力を加え
て擬似接着させた。レーザー光としては、アルゴンレー
ザー、特に紫外線のアルゴンレーザー、ＹＡＧレーザ−
、ｌ１ｅ−Ｎｏレーザー等が用いられる。また、フラッ
シュランプ等による発光によっても可能である。商品名
「レジスタータブス」（大日本スクリーン株式会社製）
に用いるジアゾ系感光材料を用いても好結果が得られた
。

実施例（４） 台紙１上に商品名「ベサール」　（株式会社北村製作所
ｖ５）等のポリエチレンと酢酸ビニルとの共重合体、い
わゆるエチレン酢ビを塗布し、実施例（１）の方法で加
熱・圧接して擬似接着皮膜層を形成した。

実施例（５） 擬似接着剤として、塩化ビニルに離型剤、可塑剤、安定
剤、滑剤、顔料、充填材等の副資材を加えて得た擬似接
着剤、さらに、塩化ビニリデンに前記副資材を加えた擬
似接着剤、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共重合体より
なる擬似接着剤、または、それに前記副資材を加えた擬
似接着剤の何れを塗布しても、前記の加熱・圧接により
良好な擬似接着皮膜層が形成された。

実施例（６） 擬似接着剤として、熱可塑性樹脂であるポリエステル樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂を夫れ夫れ
用い、前記の方法で加熱・圧接したところ同様の好まし
い擬似接着皮膜層を形成した。

（発明の効果） 擬似接着層は、擬似接着剤の塗布と加熱・圧接とにより
直接合紙面上に形成される皮膜層であるから、従来の如
く別途制作された擬似接着用フィルムまたはシートを台
紙に貼着する労は省ける。

その結果、製造時間は短縮され、歩留は向上する。

【図面の簡単な説明】

図面は、二つ折りの情報積層体の概略を示す平面図であ
る。 １１０６台紙　　２０．折込線 ３００．擬似接着皮膜層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を設
   け、所定の情報表示面に擬似接着皮膜層形成のための擬
   似接着剤を塗布したことを特徴とする情報積層体用素材
   。 ２、擬似接着剤が、塩化ビニルに離型剤を加え樹脂溶剤
   中で混和・溶解させたものである請求項１記載の情報積
   層体用素材。 ３、擬似接着剤が、ジアゾ樹脂にシリコン系の離型剤を
   加えたものである請求項１記載の情報積層体用素材。 ４、擬似接着剤が、ポリエチレンと酢酸ビニルとの共重
   合体である請求項１記載の情報積層体用素材。 ５、塩化ビニルと離型剤の混合物に、さらに可塑剤、安
   定剤、滑剤、顔料、充填材が加えられた請求項２記載の
   情報積層体用素材。 ６、擬似接着剤が、塩化ビニリデンに離型剤、可塑剤、
   安定剤、滑剤、顔料、充填材が加えられたものである請
   求項１記載の情報積層体用素材。 ７、擬似接着剤が、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共重
   合体である請求項１記載の情報積層体用素材。 ８、擬似接着剤が、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共重
   合体にさらに離型剤、可塑剤、安定剤、滑剤、顔料、充
   填材が加えられた請求項７記載の情報積層体用素材。 ９、擬似接着剤が、ポリエステル樹脂である請求項１記
   載の情報積層体用素材。 １０、擬似接着剤が、ポリエチレン樹脂である請求項１
   記載の情報積層体用素材。 １１、擬似接着剤が、ポリプロピレン樹脂である請求項
   １記載の情報積層体用素材。 １２、擬似接着剤の塗布面に、液状シリコンを吹き付け
   たことを特徴とする請求項１乃至１１の何れかの項に記
   載の情報積層体用素材。 １３、擬似接着剤が、ジアゾ感光樹脂にシリコン系の離
   型剤を加えたものである請求項１記載の情報積層体用素
   材。 １４、台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を
   設け、所定の情報表示面に擬似接着皮膜形成のための擬
   似接着剤を塗布し、前記折込線から折り込んで塗布面同
   志を重ね合わせ、その上に温度８０〜１２０℃の熱と４
   〜７ｋｇの圧力とを掛けることにより前記表示面を擬似
   接着させたことを特徴とする情報積層体。 １５、台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を
   設け、所定の情報表示面に、塩化ビニルに離型剤を加え
   たものを樹脂溶剤中で混和・溶解させて得た擬似接着剤
   を塗布し、前記折込線から折り込んで塗布面同志を重ね
   合わせ、その上に温度８０〜１２０℃の熱と４〜７ｋｇ
   の圧力とを掛けることにより前記表示面を擬似接着させ
   たことを特徴とする情報積層体。 １６、擬似接着剤の塗布面に、液状シリコンを吹き付け
   た後、所定の熱と圧力とを掛けることを特徴とした請求
   項１４または１５記載の情報積層体。 １７、擬似接着剤が、ジアゾ樹脂にシリコン系の離型剤
   を加えたものである請求項１４記載の情報積層体。 １８、擬似接着剤が、ポリエチレンと酢酸ビニルとの共
   重合体である請求項１４記載の情報積層体。 １９、塩化ビニルと離型剤の混合物に、さらに可塑剤、
   安定剤、滑剤、顔料、充填材が加えられた請求項１５記
   載の情報積層体用素材。 ２０、擬似接着剤が、塩化ビニリデンに離型剤、可塑剤
   、安定剤、滑剤、顔料、充填材が加えられたものである
   請求項１４記載の情報積層体。 ２１、擬似接着剤が、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共
   重合体である請求項１４記載の情報積層体。 ２２、擬似接着剤が、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共
   重合体に、さらに離型剤、可塑剤、安定剤、滑剤、顔料
   、充填材が加えられた請求項２１記載の情報積層体。 ２３、擬似接着剤が、ポリエステル樹脂である請求項１
   ４記載の情報積層体。 ２４、擬似接着剤が、ポリエチレン樹脂である請求項１
   ４記載の情報積層体。 ２５、擬似接着剤が、ポリプロピレン樹脂である請求項
   １４記載の情報積層体。 ２６、擬似接着剤の塗布面に、液状シリコンを吹き付け
   たことを特徴とする請求項１４乃至２５の何れかの項に
   記載の情報積層体。 ２７、台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を
   設け、情報表示面に第一の情報を表示するとともに、ジ
   アゾ感光樹脂にシリコン系の離型剤を加えて得た擬似接
   着剤を塗布して、レーザー光を光源としてコンピュータ
   ー出力により第二の情報を印字した後、前記折込線から
   折り込んで塗布面同志を重ね合わせ、その上に温度８０
   〜１２０℃の熱と４〜７ｋｇの圧力とを掛けることによ
   り前記表示面を擬似接着させたことを特徴とする情報積
   層体。 ２８、台紙面を所定数の情報表示面に区分出来る折込線
   を設ける工程、所定の情報表示面に擬似接着剤を塗布す
   る工程、前記折込線から折り込んで塗布面同志を重ね合
   わせ、その上に温度８０〜１２０℃の熱と４〜７ｋｇの
   圧力とを掛けて前記表示面同志を擬似接着させる工程を
   含む情報積層体の製造方法。 ２９、加熱と圧接に先立ち擬似接着剤の塗布面に、液状
   シリコンを吹き付ける工程を付加した請求項２８記載の
   情報積層体の製造方法。 ３０、擬似接着剤が、ジアゾ樹脂にシリコン系の離型剤
   を加えたものである請求項２８記載の情報積層体の製造
   方法。 ３１、台紙面を所定数の情報表示面に区分する折込線を
   設ける工程、情報表示面の所定箇所に第一の情報を表示
   する工程、同表示面にジアゾ感光樹脂にシリコン系の離
   型剤を加えて得た擬似接着剤を塗布する工程、レーザー
   光を光源としてコンピューター出力により第二の情報を
   印字する工程、温度８０〜１２０℃の熱と４〜７ｋｇの
   圧力とを掛けて前記塗布表示面同志を擬似接着させる工
   程からなる情報積層体の製造方法。