JPH02147008A - ランバサポート装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、シートバックの張力を局部的に調節するラン
バサポート装置の改良に関する。

（従来の技術） 従来、ランバサポート装置として、例えば、実開昭６０
−１３７８５０号公報に記載されているようなものが知
られている。

この装置は、シートパックの腰部を支持する部位の内側
にエアマットが設けられ、このエアマットに空気を給排
させることによって、シートバックの腰部を支持する部
位の位置や弾性を変化させるようにしたものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来装置では、腰部を支持す
る部位を前方に押し出した状態にする際には、空気圧が
高くなって硬くなるもので、背もたれに、異物感や「ご
つごつ」感を感じ、乗員が不快に感じるという問題があ
った。

本発明は、このような従来の問題点に着目して成された
もので一異物感や「ごつごつ」感を与えないようにして
、腰部の支持位置を変化させることのできるランバサポ
ート装置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上述の目的を達成するために、本発明のランバサポート
装置では、シートバックの骨格を形成するシートバック
フレームに、背もたれ面を弾性支持する複数の主ばねが
上下方向に延在して取り付けられ、前記背もたれ面の乗
員の腰部を支持する位置には、横ばねが横方向に延在さ
れ、この横ばねには、前配主ばねに対して固着された固
着部が適宜設けられ、かつ、横ばねの左右両端部には、
後方に曲げられた屈曲部が形成され、この屈曲部は、サ
ポートブラケットに支持され、このサポートブラケット
は、支持メンバに対し枢着部により回動可能に取り付け
られ、前記支持メンバは、枢着部を後方の通常位置から
この通常位置よりも前方のランバサポート作動位置まで
の範囲で移動可能にシートバックフレームに取り付けら
れ、このシートバックフレームと支持メンバ間には、枢
着部を通常位置とランバサポート作動位置とに移動させ
る移動手段が設けられている手段とした。

（作　用） 本発明のランバサポート装置では、主ばねの乗員の腰部
を支持する部位が、横ばねの屈曲部を介してサポートロ
ッドにより支持され、また、このサポートロッドは、枢
着部及び支持メンバを介してシートバックフレームで支
持されている。

ところで、上記構成にあって、主ばねの乗員の腰部を支
持する部位は、屈曲部の弾性力で支持されている。即ち
、この屈曲部を含み、サポートロッドの枢着部と、横ば
ねの主ばねに対する固着部と、サポートロッドによる横
ばねの屈曲部の支持位置とで三角形が形成されている。

そして、この三角形のうち、固着部は主ばねの弾性力に
より上下方向の移動を規制され、また、枢着部は、支持
メンバにより移動を規制されていて、要するに２点の移
動が規制されている。それに対し、サポートロッドは枢
着部を中心に回動可能となっている。

そこで、主ばねに対し後方に押圧力が加わった場合、主
ばねは後方に撓むが、主ばねと横ばねとの間の固着部が
後方移動しようとすると、これを可能とするには、上記
三角形において屈曲部の撓みとサポートロッドの回動を
必要とする。

よって、主ばねは、この横ばねが設けられた部位におい
ては、屈曲部が撓むときの反力としての弾性力で押圧さ
れる。

また、移動手段を操作して、枢着部を通常位置からラン
バサポート位置に移動させるべく支持メンバを移動させ
ると、枢着部が前方に移動し、それに伴ない、上記三角
形を保持しようとして屈曲部が前方に移動されると共に
、サポートブラケットが枢着部を中心に回動する。

よって、この屈曲部の前方移動に伴ない横ばねが前方移
動すると共に、この横ばねと複数の固着部で固着されて
いる主ばねが、全体的に前方に張り出し、この位置で乗
員の腰部を支持する。

このときも、上記と同様の屈曲部を含んだ三角形が形成
され、固着部が後方に移動する際には、屈曲部の撓みを
必要とし、この屈曲部の撓み反力で腰部を押圧すること
になる。

このときの屈曲部の弾性力（撓み反力）は、屈曲部自体
は変形されないため、通常の場合と変化せず、一定の弾
性力が得られる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。

第１図は本発明一実施例のランバサポート装置を有した
シートバックの要部を示す正面図、第２図は実施例装置
の要部を示す要部拡大正面図、第３図は実施例装置の要
部を示す拡大正面図、第４図は実施例装置の要部を示す
第１図ＩＶ　−ＩＶ断面図、第５図及び第６図は実施例
装置の作動を説明するための側面図である。

第１図において、１０はシートバックＳＢのシートバッ
クフレームを示している。このシートバックフレーム１
０は、上部のトップパネル１１と、左右のサイドパネル
１２．１３と、下部のコネクトパイプ１４により空間部
１５を囲んだ枠状に形成され、コネクトバイブ１４の左
右両端部を図示を省略したシートクツションの支持ブラ
ケット１６．１７により支持されている。

さらに、前記シートバックフレーム１０には、サイドパ
ネル１２．１３上部に横架されたアッパパイプ１８と、
このアッパバイブ１８に上端部を固着されると共に、下
部をコネクトバイブ１４に固着された略コの字形状のワ
イヤ部材１９とによって形成されたばね支持フレーム２
０が設けられている。

そして、このばね支持フレーム２０に、シートバックＳ
Ｈの背もたれ面Ｓ（第６図参照）を弾性支持するために
、８字に形成された４本の主ばね２１．２２．２３．２
４が、上下端部を固定されて上下方向に架設されている
。

さらに、この主ばね２１〜２４の下部、即ち、背もたれ
面Ｓの乗員の腰部を支持する位置には、横ばね２５が横
架されている。詳述すると、この横ばね２５は、図示の
ように８字に形成され、かつ、固着部２５１，２５２，
２５３，２５４，２５７．２５８において主ばね２１〜
２４のそれぞれに固着され、また、この横ばね２５の左
右両端部には、第４．５．６図に示すように後方に曲げ
られながら、第２図に示すようにシートバックフレーム
１０の中央方向に曲げられた、屈曲部２５゛５．２５６
が形成されている。

この屈曲部２５５．２５６は、サポートブラケット２６
．２７に支持されている。第７図は屈曲部２５６を示す
拡大正面図で、この屈曲部２５６は少なくとも横ばねの
折曲部２９１，２９２．２９３の１．５サイクル以上で
形成され、かつ、この折曲部２９２，２９３によるｌサ
イクル部分がサポートブラケット２７の平面部２７２に
支持されている。このサポートブラケット２６．２７は
、サイドパネル１２．１３間に横架されたパイプメンバ
２８から下方に垂下状態で固着されたブラケットメンバ
２８１．２８２に対しピン２６１．２、特許請求の範囲
の枢着部に相当する）によって前後方向に回動可能に支
持されていて、その下端部に形成された平面支持部２６
２．２７２は第４図に示すように、前後方向に対し斜め
に傾けて設けられている。尚、前記パイプメンバ２８は
、第３図の想像線で示すように、略ハツト形状に左右両
端部で折曲された形状に形成されている。

また、前記バイブメンバ２８は、サイドパネル。

１２．１３によって、第５，６図に示す軸心Ａを中心に
回動可能に支持され、この回動は、リンク機構３０によ
り成される。

このリンク機構３０は、作動リンク３Ｉと中間リンク３
２と駆動リンク３３とにより構成されていてる。前記駆
動リンク３３は、第３．５．６図に示すように、サイド
パネル１２（１３）に対して、駆動軸３４により回動可
能に支持され、かつ、この回動は、第５図の通常位置（
Ｎ）と、第６図のランバサポート作動位置（Ｐ）との２
位置にＯＮ・ＯＦＦ的に切換回動される。そして、駆動
リンク３３を同位置（Ｎ）（Ｐ）に回動させることで、
バイブメンバ２８が第５，６図に示す（Ｎ）（Ｐ）の２
位置に回動される。

このリンク機構３０及びバイブメンバ２８によって、請
求の範囲でいう移動手段を構成している。

次に、実施例の作用について説明する。

（イ）通常時 第５図に示すように、駆動リンク３３を通常位置（Ｎ）
にした場合、パイプメンバ２８が寝た状態であって、ブ
ラケットメンバ２８１が主ばね２１〜２４から離れた位
置にあり、主ばね２１〜２４は、はぼ真直な状態でシー
ト表皮Ｓを支持している。

そして、屈曲部２５６　（２５５）とサポートブラケッ
ト２７　（２６）は、図示のようにビン２７１と固着部
２５４　（２５１）とサポートブラケット２７の支持部
分とで、三角形■■＠を形成していて、屈曲部２５６　
（２５５）の弾性力は、乗員による主ばね２４　（２１
）に対する押圧力に抗するように作用する。

また、屈曲部２５６の弾性力は、この三角形■■＠の形
状を維持すべく作用している。即ち、三角形■■■は、
軸心Ａを中心に回動可能となっているが、このように回
動するためには、固着部２５４（２５１）が下方に移動
する必要があり、このためには、主ばわ２４（２１）を
下に引っ張らなければならず、大きな力が必要である。

よって、三角形■■◎は、■■の２点をほぼ固定された
状態となっていて、残りの０点が屈曲部２５６（２５５
）の弾性力により保持されている。

そして、乗員の腰部を支持する位置のシート表皮Ｓ側か
ら主ばね２１〜２４に押圧力が作用した場合、主ばね２
４（２１）の後方移動は、三角形■■＠の形状を保持す
るよう作用する屈曲部２５６　（２５５）の弾性力によ
り抑制されて、乗員の腰部に対して抑圧感を与える。逆
にいうと、主ばね２１〜２４のこの部位の後方移動は、
屈曲部２５５．２５６の撓みを必要とし、この撓みの反
力で主ばね２１〜２４が押圧される。

（ロ）ランバサポート作動時 上記状態から、第６図に示すように、駆動軸３４をラン
バサポート作動位置（Ｐ）に回動させると、両リンク３
１．３２も回動して、パイプメンバ２８がランバサポー
ト作動位置（Ｐ）に回動する。これによって、ブラケッ
トメンバ２８１も回動して、サポートブラケット２７　
（２６）が図示のようなランバサポート作動位置（Ｐ）
に移動し、横ばね２５の屈曲部２５６．（２５５）が前
方に移動して１乗員の腰部を支持する部分が、図示のよ
うに前方に張り出した状態となる。

即ち、前記三角形■■＠の点■（ブラケットメンバ２８
１の先端のビン２７１）が前方に移動するため、屈曲部
２５６　（２５５）の弾性力によりこの三角形形状を維
持しようとして、他の点■＠もそれに応じて前方に移動
し、その位置で三角形■′■′■′を形成する。

そして、この場合も三角形■′■′◎′は、屈曲部２５
６　（２５５）の弾性力によってこの形状を維持しよう
とするもので、即ち、主ばね２１〜２４を第６図のよう
に前方に移動した位置で、上記（イ）と同様に、主ばね
２１〜２４を屈曲部２５６　（２５５）の弾性力で押圧
支持し、乗員の腰部に対して抑圧感を与える。

以上のように、実施例では、乗員の腰部を支持する部位
を横ばね２５の屈曲部２５５．２５６で押圧するように
していて、乗員に対して異物感を与えることなく、局部
（腰部）的な押圧力を与えることができる。

また、ランバサポート作動状態としても、この乗員の腰
部を支持する部位を押圧するための弾性力が変化しない
ために、弾性方上昇によって、異物感や「ごつごつ」感
を与えることがな（、しかも、横ばね２５の適宜箇所に
固着部２５１〜２５４を設け、この部位が面全体で張り
出すため、これによっても、乗員に異物感や「ごつごつ
」感を与えることがない。

さらに、サポートブラケット２６．２７に、平面支持部
２６２，２７２を形成し、横ばね２５の屈曲部２５５．
２５６を面で支持しているため、横ばね２５のばね力を
有効に働かせることができる。

（発明の効果） 以上説明してきたように、本発明のランバサポート装置
では、乗員の腰部を支持する部位を横ばねの屈曲部の弾
性力により押圧するようにし、しかも、ランバサポート
作動状態としても、この乗員の腰部を支持する部位を押
圧するための弾性力が変化しないようししたため、乗員
に対して異物感や「ごつごつ」感を与えずに局部的な押
圧力を与えることができるという効果が得られる。

また、横ばねと主ばね間に固着部を設けたことにより、
シートバックの背もたれ面全体が張り出し可能となって
、局部的な突起感を感じることがないという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例のランバサポート装置を有した
シートバックの要部を示す正面図、第２図は実施例装置
の要部を示す要部拡大正面図、第３図は実施例装置の要
部を示す拡大正面図、第４図は実施例装置の要部を示す
第１図ＴＶ−ｒＶ断面図、第５図及び第６図は実施例装
置の作動を説明するための側面図、第７図は実施例装置
の屈曲部を示す拡大正面図である。 ０・・・シートバックフレーム １〜２４−・・主ばね ５・・・横ばね ６．２７−・・サポートブラケット ８・・・バイブメンバ（移動手段） ０・・・リンク機構（移動手段） ５１〜２５４−・・固着部 ５５．２５６−・・屈曲部 ５７．２５８−・・固着部 ６１．２７１−・・ビン（枢着部）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）シートバックの骨格を形成するシートバックフレー
   ムに、背もたれ面を弾性支持する複数の主ばねが上下方
   向に延在して取り付けられ、 前記背もたれ面の乗員の腰部を支持する位置には、横ば
   ねが横方向に延在され、 この横ばねには、前記主ばねに対して固着された固着部
   が適宜設けられ、かつ、横ばねの左右両端部には、後方
   に曲げられた屈曲部が形成され、この屈曲部は、サポー
   トブラケットに支持され、 このサポートブラケットは、支持メンバに対し枢着部に
   より回動可能に取り付けられ、 前記支持メンバは、枢着部を後方の通常位置からこの通
   常位置よりも前方のランバサポート作動位置までの範囲
   で移動可能にシートバックフレームに取り付けられ、 このシートバックフレームと支持メンバ間には、枢着部
   を通常位置とランバサポート作動位置とに移動させる移
   動手段が設けられていることを特徴とするランバサポー
   ト装置。