JPH02129217A - 熱硬化性組成物 - Google Patents

熱硬化性組成物

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JPH02129217A
JPH02129217A JP63256908A JP25690888A JPH02129217A JP H02129217 A JPH02129217 A JP H02129217A JP 63256908 A JP63256908 A JP 63256908A JP 25690888 A JP25690888 A JP 25690888A JP H02129217 A JPH02129217 A JP H02129217A
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JP
Japan
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compound
diol
polymer
group
reaction
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Application number
JP63256908A
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English (en)
Inventor
Keiichi Haga
羽賀 桂一
Yasuo Hara
康夫 原
Katsutoshi Igarashi
五十嵐 勝利
Robert E Ansel
ロバート・イー・アンセル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
DeSoto Inc
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
DeSoto Inc
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Publication of JPH02129217A publication Critical patent/JPH02129217A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱硬化性組成物に関し、特に磁気記録媒体用
の磁性塗料に好適な熱硬化性組成物に関する。
〔従来の技術] 磁気記録媒体用の磁性塗料として、特開昭59−924
22号公報には、ポリウレタン樹脂を用いて製造される
ものが示され、この磁性塗料が磁性粉分散性能が優れて
いることが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記特開昭59−92422号公報に記載の磁
性塗料を用いて製造された磁気記録媒体は、高温、高湿
度(例えば50゛C5相対湿度90%)下、および低温
(例えば−10’C)下における実走行耐久性、さらに
は広い温度範囲の温度サイクル (例えば−10°C〜
40°C)に供された後の実走行耐久性に劣るという欠
点を有している。
そこで、本発明の目的は、磁性粉の分散性に優れるとと
もに、常温下での優れた実走行耐久性はいうに及ばず、
高温高湿度(例えば50°C1相対湿度90%)、およ
び低温(例えば−10°C)、さらには広い温度範囲の
温度サイクル(例えば−10°C〜40°C)に供され
るなどの種々の苛酷な使用環境下においても優れた実走
行耐久性を発揮する磁気記録媒体を製造するのに好適な
熱硬化性組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するものとして、(A)ジイ
ソシアネート化合物(以下、単に「(A)成分」という
) (B)ポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ールおよびポリエーテルジオールから選ばれる少なくと
も1種のポリジオール化合物(以下、単に「(B)成分
」という) (C)  −0503M 、−503M、−COOM、
CN (ここで、Mは水素原子またはアル カリ金属であり、M′はMと同じ かまたは1価の炭化水素基を示し、 RおよびR′は同一でも異なって もよく、1価の炭化水素基である) から選ばれる少なくとも1種の極性基を有するジオール
化合物(以下、単に「(C)成分」という)、および (D)水酸基、第1級アミノ基および第2級アミノ基か
ら選ばれる少なくとも1種の反応性基を1分子中に3個
以上有する化合物、並びに(ポリ)オキシアルキレンビ
スフェノール誘導体から選ばれる少なくとも1種(以下
、単に「(D)成分」という) を反応させてなる重合体(以下、「主成゛分電合体」と
いう)を含む熱硬化性組成物(以下、単に「組成物」と
いう)を提供するものである。
本発明において、(A)成分としては、例えば2゜4−
トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシ
アネート、1,3−キシレンジイソシアネート、1,4
−キシレンジイソシアネート、1.5−ナフタレンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、3.3′−ジメチル−4
,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4.+i
’−ジフェニルメタンジイソシアネート、33′−ジメ
チルフェニレンジイソシアネート、4.4′ビフエニレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート等が挙げられる。これらは1種単独
でも2種以上を組み合わせても用いられる。
本発明において、(B)成分のうちポリエステルジオー
ルは、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコールおよび1.4−シクロヘキサンジメタツール等
から選ばれる少なくとも1種の多価アルコールと、ゲル
タール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、フマール酸、スペリン酸、アジピン酸、メチ
ルアジピン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸およびシュウ酸から選ばれる少なくとも1種の多塩基
酸とを反応させて得られるジオールが挙げられる。
このポリエステルジオールは、市販品としても入手可能
であり、例えば「ニラポラン4009J、「ニラポラン
4002J、「ニラポラン4010」、「ニラポラン4
040J  rニラポラン4032J、「ニラポラン4
042.、「ニラポラン4060.、「ニラポラン40
70J、「ニラポラン143」、「ニラポラン150」
、「ニラポラン501B、、[ニラポラン5019J、
[ニラポラン5035J(以上、日本ポリウレタン■製
)等を挙げることができる。
上記ポリエステルジオールのうちでは、ポリプロピレン
グリコールまたはポリテトラメチレングリコールと、ア
ジピン酸とを反応させて得られるジオニルが好ましく、
対応する市販品としては「ニラポラン4009J、「ニ
ラポラン4002J等がある。
本発明において、(B)成分のうちポリエーテルジオー
ルとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が
挙げられ、市販品として入手可能なものとして、例えば
IPEG;#200」、rPEG#300.、r’PE
G#400」、「PEG#600J、rPEG#100
0J、rD−400」、rD−700J、rD−100
0J、rD−1200J、rD−2000J(以上、日
本油脂社製); rPTMC;  650J  (デュ
ポン社製); rPTMc  100OJ、rPTMc
2000J、rPTMG  3000J  (以上、三
菱化成工業社製)等を挙げることができる。
これらのポリエーテルジオールのうち、ポリテトラメチ
レングリコール、ポリエチレングリコールが好ましく、
対応する市販品としては、rPTMG  3000J、
rPTMG  100OJ、rPEG#400」、rP
EG#200J等が挙げられる。
本発明において、(B)成分のうちポリカプロラクトン
ジオールとしては、例えばカプロラクトンと、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等とを反応させて得られるもので
あり、市販品として入手可能なものとして、例えば、「
プラクセル203ALJ、「プラクセル203」、「プ
ラクセル205」、「プラクセル205AL、、「プラ
クセル212」、「プラクセル212ALJ、「プラク
セル220」、[プラクセル220ALJ(以上、ダイ
セル化学工業社製)等を挙げることができる。これらの
うちで「プラクセル205AL」、「プラクセル212
」が好ましい。
本発明において、上記(B)成分は、1種単独でも2種
以上を組み合わせても用いられる。
本発明の(C)成分のうち、−0303M基を有するジ
オール化合物としては、例えば式; %式% (Mは水素原子またはリチウム、ナトリウムカリウムな
どのアルカリ金属である) で表される化合物が挙げられる。
本発明の(C)成分のうち、−502M基を有するジオ
ール化合物としては、例えば式: 本発明の(C)成分のうち、−C00M基を有するジオ
ール化合物としては、例えば式: (式中、R’ % mおよびMは前記と同様であり、R
4は、式: %式% (式中、R3エチレン基、プロピレン基、テトラメチレ
ン基、ヘキサメチレン基、オルタメチレン基等の炭素数
2〜10のアルキレン基であり、mは平均で1〜50の
数であり、Mは前記と同様であり、n′はO〜5の数で
ある) で表される化合物が挙げられる。
等で表される炭素数2〜20の4価の脂肪族基、脂環式
基、芳香族基等である)で表される化合物が挙げられる
本発明の(C)成分のうち、式: 本発明の(C) 成分のうち、式: で表される基を有するジオール化合物としては、例えば
式: %式%) (式中、R5およびR&は同一でも異なってもよく、炭
素数1〜20のアルキレン基、例えばメチレン基、エチ
レン基、プロピレン基、ヘキサメチレン基、ノナメチレ
ン基、オクタメチレン基等であり、R7は炭素数1〜6
のアルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等であ
り、M′は前記と同様であり、0およびpは同一でも異
なってもよく、1〜20の数である) で表される化合物が挙げられる。
で表される基を有するジオール化合物としては、例えば
式: %式% (式中、Raは −C)l ICHzoト「 CH。
−(CHICHO→1−1 (ここで、qは1〜20の整数を示 す) (ここで、ZおよびZ′はメチレン 基、エチレン基、プロピレン基す どの炭素数1〜3のアルキレン基 を示し、2はOまたは1である) で表される基であり、R9は水素原子またはメチル基を
示し、RおよびR′は前記と同様である) で表される化合物が挙げられる。
本発明の(C)成分のうち、−CN基を有するジオール
化合物としては、例えば式: %式% (式中、R5、R6およびR9は前記と同様である) で表される化合物が挙げられる。
本発明において、上記の(C)成分は、1種単独でも2
種以上を組合わせても用いられる。
本発明において、(D)成分のうち、水酸基、第1級ア
ミノ基および第2級アミノ基から選ばれる少なくとも1
種の反応性基を1分子中に3個以上有する化合物として
は、例えば式: %式% (式中、Rtは前記と同様であり、r、r’およびr′
は同一でも異なってもよく、0〜30の数である) または、 〔式中、複数のRI6は同一でも異なってもよく、炭素
数1〜10のアルキル基、または式:%式% (式中、R3は前記と同様である) で表される基であり、複数のR1は同一でも異なっても
よく、式: (式中、tは0〜10の数である) または式ニ ーC1l、−MR30h−CH2− (式中、R2およびqは前記と同様で ある) で表される基であり、Sはθ〜30の数である) で表される化合物、例えばグリセリン、トリメチロール
プロパン等を挙げることができる。
また、(1))成分のうち、(ポリ)オキシアルキレン
ビスフェノール誘導体としては、例えば式;(ここで、
RsおよびR6は前記と同じであり、UおよびU′は同
一でも異なってもよく1〜20の整数を示す) で表されるジオールが挙げられ、具体例として、(ポリ
)オキシエチレンビスフェノールAエーテル、(ポリ)
オキシプロピレンビスフェノールAエーテル等が挙げら
れる。これらの(ポリ)オキシアルキレンビスフェノー
ル誘導体の市販品として入手可能なものとして、例えば
rDA−350F」、rDA−4005J、rDB−9
0()J、rDB−400J、rDA−1000J  
(以上、日本油脂社製)等を挙げることができる。
本発明の主成分重合体の製造は、例えば下記の方法によ
って行うことができる。
(1) (a)まず、(D)成分として、水酸基、第1
級アミノ基および第2級アミノ基から選ばれる少なくと
も1種の反応性基を、1分子中に3個以上有する化合物
を使用する場合には、第1工程として、(^)成分、(
B)成分および(C)成分、並びに必要に応じて(ロ)
成分としてさらに(ポリ)オキシアルキレンビスフェノ
ール誘導体を使用する場合にはこれを反応させる。
この第1工程の反応においては、(八)成分を、(B)
成分、(C)成分および(D)成分の(ポリ)オキシア
ルキレンビスフェノール誘導体の総量に対して化学量論
的に過剰に使用し、ウレタン結合を形成させて各反応成
分を結合させ、分子両末端にイソシアネート基を有する
重合体を生成させる。
このとき、(B)成分および(C)成分は、ウレタン結
合により結合し、通常、重合体中にランダムに分布する
この第1工程において使用される(B)成分の使用量は
、通常、使用される(B)成分および(C)成分の総量
中5〜99モル%であり、好ましくは5〜95モル%で
ある。(B)成分の使用量が少なすぎると、得られる組
成物を硬化させて得られる塗膜の柔軟性が失われるおそ
れがあり、多すぎると組成物を硬化させて得られる塗膜
の硬化性が失われるおそれがある。
(C)成分の使用量は、得られる主成分重合体中におけ
る前記極性基の含有量がI Xl0−’〜2X10−’
当量/g、好ましくはlXl0−?〜1×10−ゴ当量
/gとなる範囲である。主成分重合体中の極性基の含有
量が前記範囲より少なくなると得られる組成物の磁性粉
に対する分散性が低下するおそれがあり・、多くなると
得られる組成物の有機溶媒に対する溶解性が低下するお
それがある。
第1の工程において(D)成分として(ポリ)オキシア
ルキレンビスフェノール誘導体ヲ使用スル場合の使用量
は、通常、(ポリ)オキシアルキレンビスフェノール誘
導体/(B)成分のモル比が10以下、好ましくは9以
下、特に好ましくは8以下となる量である。このモル比
が大きすぎると組成物を硬化させて得られる塗膜の柔軟
性が低下するおそれがある。
この第1工程の反応は、通常、ナフテン酸銅、ナフテン
酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ラウリル酸n−ブチルす
ず、トリエチルアミン等の触媒を用いて行われる。これ
らの触媒の使用量は、通常、第1工程で用いられる全成
分の総1i100重量部に対して0.01〜1重量部程
度が好ましい。また、反応温度は、30〜80°C程度
が好ましい。
ら)次に、第2の工程として、第1の工程で得られた重
合体と、(D)成分のうちの水酸基、第1級アミノ基お
よび第2級アミノ基から選ばれる少なくとも1種の反応
性基を1分子中に3個以上有する化合物を反応させるこ
とにより、主成分重合体を得ることができる。
第2の工程において、(D)成分である水酸基、第1級
アミノ基および第2級アミノ基から選ばれる少なくとも
1種の反応性基を1分子中に3個以上有する化合物の使
用量は、通常、得られる主成分重合体の1分子中におけ
る水酸基、第1級アミノ基および第2級アミノ基の総量
がlXl0−’〜lXl0−”当量/g、好ましくはl
Xl0−’〜5×1o弓当量/gとなる範囲である。主
成分重合体中の1分子中における水酸基、第1級アミノ
基および第2級アミノ基の総量が多すぎると得られる組
成物の有機溶剤に対する溶解性が低下する傾向があり、
少なすぎると組成物の塗膜の硬化性が低下する傾向があ
る。
この第2工程の反応は、第1工程の反応と同様の触媒の
存在下に行うことができる。触媒の使用量は、第1工程
で製造された重合体100重量部に対して0.01〜1
重量部が好ましい。また、反応温度は、0〜60°Cが
好ましい。
上記第1工程および第2工程の反応においては、例えば
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、ジオキサ
ン等の反応を阻害しない溶媒を必要に応じて使用するこ
とができる。
ここで、上記第1工程および第2工程の反応は、各工程
における生成物を単離せずに逐次的に実施することもで
きる。
(I[)また、(A)成分、(B)成分、(C)成分お
よび (D)成分として(ポリ)オキシエチレンビスフ
ェノールエーテル誘導体のみを使用してなる主成分重合
体の製造は、例えば(A)成分、(B)成分、(C)成
分および(D)成分である(ポリ)オキシエチレンビス
フェノールエーテル誘導体を同時に反応させることによ
って行うことができる。
この反応においては、使用される(B)成分、(C)成
分および(D)成分である(ポリ)オキシエチレンビス
フェノール誘導体の有する水酸基の総量を、(A)成分
の有するイソシアネート基の総量に対して化学量論的に
過剰になるようにし、ウレタン結合により各成分を結合
させ、分子両末端に水酸基を有する主成分重合体を得る
ことができる。
この(II)の製造方法は、通常、上記(I)で述べた
主成分重合体の製造において使用される触媒と同様の触
媒の存在下に実施し、触媒の使用量は、用いられる全成
分の総量100重量部に対して0.01〜1重量部程度
が好ましい。また、反応温度は、30〜80℃程度が好
ましい。
主成分重合体の数平均分子量は、特に制限されないが、
通常、約1000〜100000が好ましく、特に10
000〜80000が好ましい。主成分重合体の数平均
分子量が小さすぎると組成物を硬化させて得られる塗膜
の強度が低下するおそれがあり、大きすぎると組成物と
して調製する場合の溶液粘度が増太し、取扱が困難とな
るだけでなく、特に磁性塗料として用いる場合に粘度を
調整するために用いる溶剤が多量に必要となる。
本発明の組成物には、必要に応じてポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、エポキシウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−
プロピオン酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、フェノキシ樹脂、ニトロセルロ
ーズ、硝化綿、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレ
ン共重合体等の高分子化合物を配合することもできる。
また、これらの高分子化合物は、スルホン酸基、スルホ
ン酸金属塩基、水酸基等を含有していてもよい。
本発明の熱硬化性組成物を調製する際に使用される溶剤
としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;
トルエン、キシレン、エチルヘンゼン等の芳香族炭化水
素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、ジオキサン等のグリコールエーテ
ル類などを挙げることができ、これらは1種単独でまた
は2種以上混合して用いられる。また、これらの溶剤の
使用量は、主成分重合体100重量部に対して、通常、
50〜2500重量部である。
また、本発明の組成物を調製するに際しては、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リルン酸、ステアロール酸、レシチン、有機チ
タン化合物、有機シラン化合物等の分散剤;二硫化モリ
ブデン、グラファイト、シリコーンオイル等の潤滑剤;
酸化アルミちラム、酸化クロム、酸化ケイ素等の研磨剤
;カーボンブラックグラフトポリマー等の導電性微粉末
;サポニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキシド、
グリセリン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤
;高級アルキルアミン酸、第4級アンモニウム塩類、ピ
リジン、ホスホニウム類、スルホニウム類等のカチオン
界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エ
ステル基、リン酸エステル基等を含むアニオン界面活性
剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸またはリン酸エステル類等の両性界面活性剤:
カーボンブラック等の帯電防止剤;リン酸、スルファミ
ド、ピリジン、ジシクロヘキシルアミンナイトライト、
シクロヘキシルアンモニウムカーボネート等の防錆剤を
配合することもできる。
本発明の組成物を磁性塗料として使用する場合に混合さ
れる磁性粉としては、7−Fe、O,、Fe204.1
  FezO,とFe、04の中間の酸化状態の酸化鉄
、Co含含有−Fe20.、CO含有Fe、、04、C
o含有の7−Fe、O。
とFe、O,の中間の酸化状態の酸化鉄、前記酸化鉄に
さらに遷移金属元素等の金属元素を含有させたもの;前
記酸化鉄にCo酸化物または水酸化物を主体とした被膜
層を形成したもの;Cry、、Cr0zの表面を還元処
理してCr、03層を形成したものHFe、Co、Ni
等の金属もしくはこれらの合金またはこれらに金属元素
もしくは遷移金属元素等の金属元素を含有させたものを
挙げることができる。これらの磁性粉は、本発明の組成
物100 Fi量部に対して、通常、200〜700重
量部使用される。
本発明の組成物を磁性塗料として磁気記録媒体を製造す
る場合の基体(ベースフィルム)としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリプロピ
レン等のポリオレフィン;セルローストリアセテート、
セルロースジアセテート等のセルロース誘導体;ポリカ
ーボネート;ポリ塩化ビニル;ポリイミド;アルミニウ
ム、銅等の非磁性金属−紙を挙げることができる。
さらに、本発明の組成物は、磁気記録媒体を製造する場
合のアンダーコート、トップコート、バックコート等に
も使用することができる。
本発明の熱硬化性組成物を架橋、硬化させるための架橋
剤としては、例えばコロネートL(日本ポリウレタン社
製)、デスモジュールしく住友バイエルウレタン社製)
等の多官能性イソシアネートを挙げることができる。こ
れらの架橋剤の使用量は、通常、主成分重合体100重
量部に対して0.1〜30重量部である。
本発明の組成物の硬化後の力学的特性は、硬化条件等に
よっても異なるが、通常、弾性率が10kg/ C+a
以上、破断強度が90 kg / cd以上、破断伸び
が7%以上となるように、適宜、主成分重合体を選択し
、また架橋剤の使用量および種類を選択して使用される
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例において、主成分重合体の分子量は
浸透圧法によって測定した。また、主成分重合体の溶液
粘度は、主成分重合体の合成時に使用した溶媒に40重
量%の濃度に溶解した溶液について25°Cで測定し、
cPで示した。
合成例1 温度針、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
アジピン酸とブタンジオールの共重合体であるポリエス
テルジオール 工業社製、ニラポラン4 0 0 9) 171.8 
g、式:含リンジオール(旭電化工業社製、FC−4 
5 0)29、6gおよびメチルエチルケトンとシクロ
ヘキサノンの混合溶媒(容量比: 50 : 50) 
600 gを加え、60°Cに加熱後、4.4′−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネー)165.5 gお
よびジブチルすずジラウレート1.2gを系の温度が上
昇しないように注意しながら添加した後、60°Cで4
時間反応させた。
次いで、反応系の温度を40°Cにして、系内の温度が
上昇しないように注意しながら、グリセリン33、1g
を添加した後、40°Cで4時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物を
赤外線吸収スペクトルの測定に供したところ、反応混合
物中にはイソシアネート基が残存していないことが確認
された。このようにして得られた主成分重合体を、以下
、重合体(A)と称する。
重合体(A)の分子量と溶液粘度を第1表に示す。
合成例2 (1)温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラス
コに、5−ナトリウム−スルホ−イソフタル酸ジメチル
エステル74g2ポリエチレングリコール(平均分子量
400 ) 400 g、酢酸ナトリウム1、0gを加
えて130°Cで6時間反応させた。得られた反応混合
物のNMRスペクトルを測定したとコロ、5−ナトリウ
ム−スルホ−イソフタル酸ジメチルエステルのメチル基
のプロトンに由来するピークが検出されず、エステル交
換反応はほぼ100%進行したことがわかった。さらに
反応混合物中に未反応のポリエチレングリコールが含有
されていることもf!認された。
次いで、反応混合物を液体クロマトグラムによって分画
分取してNMRスペクトル分析に供したところ、反応混
合物は、下記式: 〔式中、R I 8はポリエチレングリコール(平均分
子量400)の両末端OH基を除いた残基であり、nは
1.1である) で表される化合物とポリエチレングリコールとの混合物
(重量比=55対45)であった(以下、この混合物を
特定スルホン酸化合物(I)と称する)。
この特定スルホン酸化合物(I)の水酸基当量は3、3
3X10−’当量/gであった。
(2)温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラス
コに、アジピン酸と1.6−ヘキサンジオールとネオペ
ンチルグリコールとの共重合体であるポリエステルジオ
ール(日本ポリウレタン工業社製、ニラポラン4 0 
7 0) 115.2 g、ポリオキシエチレンビスフ
ェノールAエーテル(日本油脂社製、DA3 5 0 
F) 43.0g、特定スルホン酸化合物( 1 ) 
72.0gおよびメチルエチルケトンとシクロヘキサノ
ンの混合溶媒(容量比50 : 50) 600 gを
仕込み、60’Cに加熱した後、4,4′−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート146.1 gおよびジ
ブチルすずジラウレート1.2gを反応系の温度が上昇
しないように注意しながら添加した後、60°Cで4時
間反応させた。次いで、反応系の温度を40°Cに調節
し、系の温度が上昇しないように注意しながら、グリセ
リン23.7gを添加した後、40°Cで4時間反応さ
せた。反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混
合物の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混
合物中にはイソシアネート基が含有されていないことが
わかった。
以下、この主成分重合体を重合体(B)と称する。
重合体(B)の分子量と溶液粘度を第1表に示す。
合成例3 (1)温度計、攪拌機、還流冷却管および滴下ロートを
備えたフラスコに、モノエタノールアミン204.4 
gを仕込み、40°Cに加熱後、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル(油化シェルエポキシ製エピコート8
28) 195.6  gをトルエン100gに熔解し
た溶液を、反応系の温度が40°Cを保つようにしなが
ら滴下した後、3時間攪拌した。次に反応系からトルエ
ンを留去し、1〜3mmHgの減圧下、100°Cに加
熱して未反応モノエタノールアミンを留去して、白色固
体状の下記式: で表される構造を有するアミン付加物を得た(以下、こ
れを特定アミン付加物(1)と称する)。
(2)温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラス
コに、ポリテトラメチレングリコール(デュポン社製、
テラタン650 )  1815g、ポリオキシエチレ
ンビスフェノールAエーテル(日本油脂社製、DA35
0 F) 89.3g、含リンジオール(旭電化工業社
製、FC−450) 1.0 gおよびメチルエチルケ
トンとシクロヘキサノンの混合溶媒(容量比30 : 
70)  600 gを加え、60°Cに加熱した後、
2.4−)ルエンジイソシアネート105.5gおよび
ジブチルすずジラウレート1.2gを、系の温度が上昇
しないように注意しながら添加した後、60°Cで4時
間反応させた。次いで、反応系の温度を40°Cに調整
し、系の温度が上昇しないように注意しながら、特定ア
ミン付加物(1) 22.6gを添加し、40°Cで4
時間反応させた。反応終了後、生成した主成分重合体を
含む反応混合物の赤外線吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、反応混合物中にはイソシアネート基が存在しないこ
とが確認された。以下、この主成分重合体を重合体(C
)と称する。
得られた重合体(C)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
合成例4 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
アジピン酸とブタンジオールとの共重合体であるポリエ
ステルジオール(日本ポリウレタン工業社製、ニラポラ
ン4010 )  178.3g、ポリオキシエチレン
ビスフェノールAエーテル(日本油脂社製、DA−40
0)142.7g、含リンジオール(旭電化工業社製、
FC−450)4.8gおよびメチルエチルケトンとト
ルエンの混合溶媒(容量比50 : 50)  600
 gを仕込み、60°Cに加熱した後、2.4−トルエ
ンジイソシアネート74.2g、ジブチルすずジラウレ
ート1.2gを、系の温度が上昇しないように注意しな
がら添加し、添加終了後、60°Cで4時間反応させた
。反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物
の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物
中にはイソシアネート基が存在しないことが確認された
以下、この主成分重合体を重合体(D)と称する。
得られた重合体(D)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
合成例5 温度計、攪拌機及び還流冷却管を備えたフラスコに、ポ
リテトラメチレングリコール(三菱化成工業社製、P 
TMG 1000 )  280.0g、ポリオキシエ
チレンビスフェノールAエーテル(日本油脂社製、DA
−400)28.0 g、含リンジオール(旭電化工業
社製、FC−450)9.9gおよびメチルエチルケト
ンとトルエンの混合溶媒(容量比60:40)  60
0gを仕込み、60°Cに加熱した後、イソホロンジイ
ソシアネート82.1 gおよびジブチルすずジラウレ
ート1.2gを、系の温度が上昇しないように注意しな
がら添加し、添加終了後、60°Cで4時間反応させた
。反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物
の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物
中にはイソシアネート基が存在しないことが確認された
。以下、この主成分重合体を重合体(E)と称する、得
られた重合体(E)の分子量および溶液粘度を第1表に
示す。
合成例6 温度系、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
ポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業社製、
プラクセル205AL)127.2g。
ポリオキシプロピレンビスフェノールAエーテル(日本
油脂社製、DB−900)25.4 gおよび含リンジ
オール(地雷化社製、F C−450) 98.8g、
並びにシクロヘキサノンとトルエンの混合溶媒(容量比
50 : 50)  600 gを仕込み、60°Cに
加熱した後、イソホロンジイソシアネート148.6g
およびジブチルすずジラウレート1.2gを、系の温度
が上昇しないように注意しながら添加し、添加終了後、
60°Cで4時間反応させた。反応終了後、生成した主
成分重合体を含む反応混合物の赤外線吸収スペクトルを
測定したところ、反応混合物中にはイソシアネート基が
存在しないことが確認された。以下、この主成分重合体
を重合体(F)と称する。
得られた重合体(F)の分子量及び溶液粘度を第1表に
示す。
合成例7 (1)温度計、攪拌機、還流冷却管および滴下ロートを
備えたフラスコに、n−ブチルアミン221.1gを仕
込み、40°Cに加熱後、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル(油化シェルエポキシ社製、エピコート82
8 )  178.9gをトルエン100gに溶解した
溶液を、反応系の温度が40°Cを保つように注意しな
がら滴下した後、3時間攪拌して反応させた。次に、反
応系からトルエンを留去し、1〜3[110IHgの減
圧下、100°Cに加熱して未反応nブチルアミンを留
去して白色固体状の下記式:で表される構造を有するア
ミン付加物を得た。以下、これを特定アミン付加物(I
I)と称する。
(2)温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラス
コに、ジェタノールアミン525.7gを仕込み、40
°Cに加熱後、アクリロニトリル265.3gを、反応
系の温度が40°Cを保つように注意しながら滴下した
後、4時間反応させた。
得られた反応混合物は下記式: %式% で表される構造を主構造とする化合物であった。
以下、この化合物を特定ニトリル化合物(I)と称する
(3)温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラス
コに、ポリエチレングリコール(第1工業製薬社製、P
 EG#400 ) 64.5g、特定ニトリル化合物
4.4gおよびシクロヘキサノンとトルエンの混合溶媒
(容量比50 : 50) 600 gを仕込み、60
°Cに加熱した後、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート150.9 gおよびジブチルすずジ
ラウレート1.2gを反応系の温度が上昇しないように
注意しながら添加し、添加終了後、60°Cで4時間反
応させた。次いで、反応系の温度を40°Cにし、反応
系の温度が上昇しないように注意しながら、特定アミン
付加物(II ) 180.1 gを添加し、添加終了
後、40°Cで4時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物の
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物中
にはイソシアネート基が存在しないことが確認された。
以下、この主成分重合体を重合体(G)と称する。
得られた重合体(G)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
合成例8 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
ポリエステルジオール ン工業社製、ニンポラン4009)94.3 g、ポリ
オキシエチレンビスフェノールAエーテル(日本油脂社
製、DA−3 5 0 F)  70.4 g、含リン
ジオール(地雷化工業社製、FC−450)49.4g
およびシクロヘキサノンとトルエンの混合溶媒(容量比
50:50)  60 gを仕込み、60°Cに加熱し
た後、4.4′−ジフヱニルメタンジイソシアネート1
69.7gおよびジブチルすずジラウレート1.2gを
反応系の温度が上昇しないように注意しながら添加し、
添加終了後、60°Cで4時間反応させた。
次いで、反応系の温度を40°Cにし、反応系の温度が
上昇しないように注意しながらグリセリン16.2gを
添加し、添加終了後、40°Cで4時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物の
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物中
にはイソシアネート基が存在しないことが確認された。
以下、この主成分重合体を重合体(H)と称する。
得られた重合体(H)の分子量及び溶液粘度を第1表に
示す。
合成例9 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
ポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業社製、
プラクセル212 )  326.9g、含リンジオー
ル(地雷化工業社製、FC−450)0.5gおよびメ
チルエチルケトン600gを仕込み、60°Cに加熱し
た後、2.4−)ルエンジイソシアネート63.4 g
およびジブチルすずジラウレート1.2gを反応系の温
度が上昇しないように注意しながら添加し、添加終了後
、60゛Cで4時間反応させた。次いで、反応系の温度
を40°Cにし、反応系の温度が上昇しないように注意
しながら、グリセリン9.2gを添加した後、40°C
で4時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物の
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物中
にはイソシアネート基が存在しないことが確認された。
以下、この主成分重合体を重合体(1)と称する。
得られた重合体(1)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
合成例10 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
ポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学工業社製、
プラクセルE743)242.1g。
含リンジオール(地雷化工業社製、FC−450)19
.8 g、ポリオキシエチレンビスフェノールAエーテ
ル(日本油脂社製、DA−400)  10.2 gお
よびトルエン600gを仕込み、60℃に加熱した後、
イソホロンジイソシアネート128.0gおよびジブチ
ルすずジラウレート1.2gを反応系の温度が上昇しな
いように注意しながら添加し、添加終了後、60°Cで
4時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物の
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物中
にはイソシアネート基が存在しないことが確認された。
以下、この主成分重合体を重合体(J)と称する。
得られた重合体(J)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
比較合成例1 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
ポリエステルジオール ン工業社製、ニラポラン4 0 0 9 )  277
、9g、含リンジオール(地雷化工業社製、FC−45
0)27、5 gおよびシクロヘキサノンとトルエンの
混合溶媒(容量比50 : 50)  600 gを仕
込み、60°Cに加熱した後、4,4′−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート94.7 gおよびジブチ
ルすずジラウレート1.2gを反応系の温度が上昇しな
いように注意しながら添加し、添加終後、60°Cで4
時間反応させた。
反応終了後、生成した主成分重合体を含む反応混合物の
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、反応混合物中
にはイソシアネート基が存在しないことが確認された。
以下、この主成分重合体を重合体(K)と称する。
得られた重合体(K)の分子量および溶液粘度を第1表
に示す。
実施例1 容量500 mlのアルミニウム製の缶に、第2表に示
す磁性粉、溶媒および外径3IIII11のステンレス
スチール球(約200d)を入れ、ペイントコンディシ
ョナーで2時間振とうした。その後、上記合成例で得ら
れた主成分重合体を加えてさらに4時間振とうし架橋剤
を添加して攪拌し、ステンレススチール球を除去して熱
硬化性組成物を得た。
得られた熱硬化性組成物を厚さ15μmのポリエステル
フィルム上に乾燥膜厚が6μmとなるように塗布した後
、直ちに磁場配向処理を行い、15(社)ng以下の減
圧下、60°Cで48時間塗膜を硬化させ、磁性硬化被
膜(I)を得た。
また、熱硬化性組成物を厚さ75μmのポリエステルフ
ィルム上に、乾燥膜厚が1.5μmとなるように塗布し
、15 aua Hgの減圧下60°Cで48時間反応
させて塗膜を硬化させ、磁性硬化膜(II)を得た。
さらに、磁性粉を使用しない以外は上記と同様にして得
られた組成物をガラス板およびポリエステルフィルム上
に、組成物の乾燥膜厚が、ガラス板上では40〜60μ
m、ポリエステルフィルム上では40〜50μmとなる
ようにそれぞれ塗布し、15mmHg以下の減圧下、6
0°Cで48時間反応させて塗膜を硬化させ、非磁性硬
化塗膜を得た。
上記に得られた熱硬化性組成物、磁性硬化塗膜(I)、
磁性硬化塗膜(I[)および非磁性硬化塗膜について、
下記の試験を行った。
(1)濾過テスト:平均孔径2μmのフィルターで磁性
塗料を濾過し、1分間で100%濾過できるがどうかを
測定し、濾過性の指標とした。
(2)光沢テスト:デジタル光沢針(村上色彩技術研究
断裂)を使用して磁性硬化塗膜(I)の反射角45°の
光沢を測定し、以下の基準で評価した。
A・・・・・・光沢70〜90 B・・・・・・光沢50〜70 C・・・・・・光沢30〜50 D・・・・・・光沢30以下 (3)表面観察:走査型電子顕微鏡を用いて磁性硬化塗
膜(1)の表面を観察し、以下の基準で評価した。
A・・・・・・複数の被検試料の全てに磁性粉の凝集が
認められなかった。
B・・・・・・複数の被検試料のいくつかに磁性粉の凝
集が一部認められた。
C・・・・・・被検試料の全てに磁性粉の凝集が一部認
められた。
D・・・・・・被検試料の全てに磁性粉の凝集が全面に
わたって認められた。
(4)接着テスト:磁性硬化塗膜(1)の表面に粘着テ
ープを貼りつけ、全面に均一に接着させた後、瞬間的に
引き剥がした後の塗膜の状態を観察し、以下の基準で評
価した。
A・・・・・・塗膜の剥離が全く認められなかった。
B・・・・・・塗膜がほとんど剥離されなかった。
C・・−・・・塗膜が若干剥離された。
D・・・・・・塗膜が基体から完全に剥離された。
(5)角型比(Br/Bn+)  :磁性硬化塗膜(1
)について、直流磁化測定装置(東英工業にに製VSM
3型)を用い、外部磁場50.000 eで磁気特性を
測定した。(Br=残留磁束密度、B11=最大残留磁
束密度) (6)耐久性試験:磁性硬化塗膜(n)を基体とともに
円板状に打ち抜き、表面を研磨して磁気ディスクを製造
した。得られたディスクをフロッピーディスクドライブ
中に装填し、下記の測定条件:■ −10”C ■ 25℃、50%相対湿度 ■ 50°C190%相対湿度 ■ −10°C(30分間)〜40°C(30分間)の
温度サイクル下 で再生出力が初期出力の80%になるまでのパス回数を
測定し、以下の基準で評価した。
A・・・・・・パス回数3000万回以上B・・・・・
・3000〜1000万回C・・・・・・1000万回
以下 (7)破断強度、伸び、初期モジュラス:ガラス板上に
形成した非磁性硬化塗膜から短冊状の試料片(0,5c
m X 10cm X 40〜60μm、)を切り出し
、室温で50m/minの引張り速度で測定した。
(8)テトラヒドロフラン(THF)抽出残分:ガラス
板上に形成した非磁性硬化塗膜を、THFを用いてソッ
クスレー抽出に24時間かけ、抽出残分の割合を測定し
た。
(9)屈曲試験:ポリエステルフィルム上に形成した非
磁性硬化塗膜をポリエステルフィルムごと幅1 cmの
短冊状に切り取り、両端を固定して中央部分から屈曲さ
せた後、直ちにもとの状態に復元させる操作を、1秒間
に20回行い、屈曲部において硬化塗膜の剥離あるいは
破壊が起こるかどうかを測定し、下記の基準で評価した
A・・・・・・500時間屈曲しても剥離および破壊が
起こらなかった B・・・・・・400時間屈曲しても剥離および破壊が
起こらなかった 結果を第3表に示す。
〔発明の効果] 本発明の熱硬化性組成物は、磁性粉の分散性に優れると
ともに、常温下での優れた実走行耐久性はいうに及ばず
、高温高湿度(例えば50°C1相対湿度90%)、お
よび低温(例えば−10’c)、さらには温度サイクル
(例えば−10°C〜40°C)等の幅広い使用環境下
においても優れた実走行耐久性を発揮する磁気記録媒体
を製造するのに好適な磁性塗料を提供することができる
代理人 弁理士  岩見谷 周志

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)ジイソシアネート化合物 (B)ポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオ
    ールおよびポリエーテルジオールから選ばれる少なくと
    も1種のポリジオール化合物 (C)−OSO_3M、−SO_3M、−COOM、▲
    数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表
    等があります▼および −CN (ここで、Mは水素原子またはアル カリ金属であり、M′はMと同じ かまたは1価の炭化水素基を示し、 RおよびR′は同一でも異なって もよく、1価の炭化水素基である) から選ばれる少なくとも1種の極性基を有するジオール
    化合物、および (D)水酸基、第1級アミノ基および第2級アミノ基か
    ら選ばれる少なくとも1種の反応性基を1分子中に3個
    以上有する化合物、並びに(ポリ)オキシアルキレンビ
    スフェノール誘導体から選ばれる少なくとも1種 を反応させてなる重合体を含む熱硬化性組成物。
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Cited By (4)

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