JPH0197739A - 方形断面である構築部材の接合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、閉鎖型断面に形成した連結すべき両構築部
材の接合を、現場作業にて行う構築部材の接合方法に関
するものである。

（従来技術およびこの発明が解決すべき問題点〕従来か
ら梁等の構築部材を閉鎖断面にすると、圧縮に対して部
材断面を全て利用できると共に、横座屈、ねじれに対し
て有利となる等の効果を有することが知られている。

そしてこの閉鎖型断面とした両構築部材を接合しようと
すると、従来では接合作業が困難となる。

即ち溶接により接合する場合は、閉鎖型断面であるため
に、両構築部材の溶接作業を外周面から行わなければな
らず、構築部材を構成する下面では下方からの上方溶接
が必要となる。そしてこの上方溶接は、現状の溶接技術
では不可能である。

またボルトにより接合する場合は、閉鎖断面なので・構
築部材内に入ってボルト締め作業を行う必要があると共
に、構築部材内部に作業具が入るための作業孔が必要と
なる。

このように従来では、溶接作業の不可能な所があり、ま
たボルト接合が困難である等、閉鎖型断面の構築部材を
容易かつ確実に接合する方法は確立されていない。

そのため従来では、前述したような有効な効果を有する
にもかかわらず、梁等の構築部材を閉鎖型断面にしたも
のはあまり使用されていない。

この発明は前述した事情に鑑みて創案されたもので、そ
の目的は閉鎖型断面の構築部材を容易かつ確実に接合さ
せることのできる柱梁接合方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明によれば閉鎖型断面とした接合すべき両構築部
材に、その互いの一方の構成側面の接合端において、両
接合端の当接時に両構築部材の構成下面同士の溶接作業
用開口部を形成する切欠き部がそれぞれ設けられている
。

そしてこの開口部を利用して前記下面同士の溶接作業を
構築部材の閉鎖断面内で行うと共に、構築部材を構成す
る他方の側面および上面同士の溶接作業を構築部材の外
周面から行う、また前記開口部へ蓋用プレートを溶着し
て閉鎖型断面の両構築部材の接合を行うものである。

〔実　施　例〕

この発明の接合方法を行うに際して使用される構築部材
１は、第３図に示す如く上下面１ａ。

ｌｂおよび両側面１ｃ、ｌｄから奥方形の閉鎖型断面に
形成されていると共に、側面ＩＣの接合端に切欠き部２
が設けられている。

そしてこの構築部材１を連結すべくその接合端を当接さ
せた時に、両構築部材１の切欠き部２が両構築部材１の
構成下面同士の溶接作業用開口部３を形成するように成
っている。

そしてこの構築部材１を使用する本発明接合方法を説明
すると、まず予め一方の構築部材１の上下面１ａ、ｌｂ
の接合端部に建込み用ジヨイントピース４を設けてお（
と共に、他方の構築部材ｌの接合端部にジヨイントピー
ス５を設けておく。（第３図参照） なおジヨイントピース５は、支持部５ａと、この支持部
５ａに軸着されている連結部５ｂとからなっている。そ
して連結部５ｂは、ジヨイントピース４と連結した時に
、下面同士接合部の上方位置、または上面同士接合部の
下方位置となるように構成されている。

次に他方の構築部材ｌを架設柱６によって支持させると
共に、この他方の構築部材１の横方向から一方の構築部
材ｌを建込む。

そしてジヨイントピース５の連結部５ｂを揺動させてジ
ヨイントピース４に係止させると共に、仮止めボルト（
図示せず）でジヨイントピース５の支持部５ａおよびジ
ヨイントピース４と連結部５ｂとを連結する。（第３図
および第４図参照） 次にこの一方の構築部材ｌの建込み後、雨上下面１ａ、
ｌａ、ｌｂ、ｌｂの接合部における両側端にエンドタブ
７を、また雨上下面１ａ。

ｌａ、ｌｂ、ｌｂの接合部下面および両側面１ｄ。

１ｄの接合部内面にそれぞれ裏当て金８を取付ける。（
第５図参照）そして連結すべき両構築部材１．１の雨上
面１ａ、ｌａを、また雨下面ｌｂ、ｌｂを、さらに両側
面１ｄ、ｌｄをそれぞれ溶接する。（第６図参照） なおこの時に雨下面１ｂ、ｌｂの溶接は、両側面１ｃ、
ｌｃの切欠き部２が形成した開口部３を利用して、閉鎖
型断面の構成部材１内から通常の下向き作業で容易に行
える。

次に開口部３を塞ぐべく蓋用プレート９を取付ける。こ
の蓋用プレート９の取付けは、開口部３の周囲に裏当で
金８を設け、雨上下面１ａ。

ｌａ、ｌｂ、ｌｂおよび両側面１ｃ、ｌｃと蓋用プレー
ト９の周囲とを溶接することで行われる。（第７図およ
び第１図参照） その後建込み用のジヨイントピース４およびジヨイント
ピース５を切断すると共に、架設柱６を撤去する。また
必要に応じてエンドタブ７を切断する。（第１図参照） このようにして閉鎖型断面である両構築部材１．１の接
合が完了する。

なお第２図および第８図にこの発明方法によって接合し
組立てられた閉鎖型断面の柱梁の正面図を示す。そして
ここで符号１０は、閉鎖型断面のプレースである。

このようにこの発明方法によれば梁、プレース等の構築
部材を閉鎖型断面にしても容易に接合して連結すること
ができる。

〔発明の効果〕

閉鎖型断面の構築部材における一方の側面接合端に切欠
き部を設けて行う構築部材の接合方法により、両構築部
材の接合用溶接作業を両構築部材当接時に前記切欠き部
が形成する開口部の利用で容易に行える。

即ちこの開口部を利用すれば、構築部材を構成する下面
同士の溶接作業を閉鎖断面の構築部材内から行える。こ
のことは従来のように閉鎖断面での各構成面の溶接を全
て外周から行わなければならないことから、下面への溶
接作業を上向きで行わなければならず実情では不可能で
あったのに対して、その溶接作業を通常の下向き作業で
容易に行うことができる。

従って閉鎖型断面である両構築部材の雨下面溶接作業を
容易に行える。

そのため圧縮、座屈、横座屈、ねじれに対して有利とな
る閉鎖型断面を、柱以外に梁、プレース等の構築部材に
も用いることができ、強固な建物を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図および第８図のＡ部およびＢ部の拡大斜
視図、第２図および第８図はこの発明方法で接合した各
構築部材を示す正面図、第３図〜第７図はこの発明方法
の接合工程図である。 ｌ・・・構築部材、１ａ・・・上面、ｌｂ・・・下面、
ｌｃ、ｌｄ・・・側面、２・・・切欠き部、３・・・開
口部、４．５・・・ジヨイントピース、５ａ・・・支持
部、５ｂ・・・連結部、６・・・架設柱、７・・・エン
ドタブ、８・・・裏当て金、９・・・蓋用プレート、１
０・・・プレース。 第８図 第１図 ／ ト 第　２　ｆｆｌ 第　７　口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 閉鎖型断面に形成した連結すべき両構築部材の接合方法
   であり、 前記両構築部材は、その一方の構成側面の接合端に、両
   接合端の当接時において両構築部材の構成下面同士の溶
   接作業用開口部を形成する切欠き部がそれぞれ設けられ
   てなり、 この開口部を利用して両接合端当接後の前記下面同士の
   溶接作業を前記構築部材内で行うと共に、両構築部材を
   構成する他方の側面および上面同士の溶接作業を構築部
   材の外周面から行い、 その後、前記開口部へ蓋用プレートを溶着してなること
   を特徴とする閉鎖型断面である構築部材の接合方法。