JP2537320Y2 - 柱への大梁端部の接合構造 - Google Patents

柱への大梁端部の接合構造

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JP2537320Y2 JP4365390U JP4365390U JP2537320Y2 JP 2537320 Y2 JP2537320 Y2 JP 2537320Y2 JP 4365390 U JP4365390 U JP 4365390U JP 4365390 U JP4365390 U JP 4365390U JP 2537320 Y2 JP2537320 Y2 JP 2537320Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鉄骨造の柱に鉄骨造の大梁を架設するときの
柱への大梁端部の接合構造に係り、ことに、柱に設けた
取付部材に高張力ボルトを使用して梁のウェブを固着
し、フランジを柱に溶接するようにした柱への大梁端部
の接合構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、柱、梁を鉄骨造とした鉄骨造建築物の架構工法
には種々知られているが、その一例を第6図(a)、
(b)、(c)に示す。図において、柱1の一側面1aの
梁2の接合位置にガセットプレート3を溶接によって固
着し、ガセットプレート3を取付部材として梁2のウェ
ブ21とを高張ボルトで緊結すると共に、梁2の上下のフ
ランジ22、23を柱1の側面1aに溶接する。この工法で
は、接合位置に足場4を設け、大梁2は上方から吊り下
ろし、ガセットプレート3の位置では側方から当て止め
したうえ、ボルト締めと溶接とを行う。
もちろん、ガセットプレート3の固着には、従来から
山形綱の取付部材を使用したり、ガセットプレート3と
ウェブ21の両面に継手板を使用したり、また、フランジ
22と柱1の固着にカバープレートを使用したりする構造
も採用されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来の架設工法では、先行する鉄骨柱の所定の高
さに大梁を架設するためには、吊り作業のもとでの梁2
の先端の位置決めが主作業となり、結合用に設けられる
足場4の位置とのかねあいが問題になって、建方に作業
時間がかかる。
また、接合構造を吊り作業だけで行うように、ガセッ
トプレート3と梁2との突き付け構造を採用すると、前
記の他の例のように、接合部に各種の接合部品を必要と
し、現場の取付作業の工程が増えて、むしろ工法の合理
化に逆行する。
さらに、架構構造の自動化を図ることを考えると、位
置決め方法が複雑で難しく、足場4が著しい障害となる
惧れがある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記のような現状に鑑み、従来工法の欠点
を一掃するように創案されたものであって、鉄骨造の柱
に鉄骨造の大梁を架設する際の柱への大梁端部の接合構
造であって、該大梁は上下のフランジとウェブとからな
り、該柱には、大梁のウェブに平行してプレート状の取
付部材が突設してあると共に、該取付部材の下方に位置
して大梁の下フランジと同一平面上にプレート状の接続
フランジが突設してあり、該接続フランジの突出寸法は
該取付部材の突出寸法よりも大きい寸法を有し、該大梁
の下フランジの端部には該接続フランジの突出寸法に対
応する寸法を有する切欠部が形成してあり、該接続フラ
ンジの上面には該切欠部に位置するウェブの下端を溶接
するための裏当が固着してあり、大梁のウェブと取付部
材とを重合させてボルト接合し、大梁の上フランジと
柱、下フランジと接続フランジの突出端縁、大梁のウェ
ブの下端と接続フランジ及び裏当てをそれぞれ溶接して
なることを特徴とするものである。
好ましくは、接続フランジの上面に裏当に沿って溝を
形成し、大梁のウェブの下端を受け入れるようにするの
がよい。
また、前記裏当を設ける代わりに、取付部材の下端を
接続フランジの上面にまで延出し、切欠部に位置するウ
ェブの下端と共に取付部材の下端を接続フランジに溶接
するようにしてもよい。
[作用] こうすることで、鉄骨柱への鉄骨梁の接合工法が上方
からの吊り込みのみによって可能となる接合構造が提供
され、鉄骨造の建築物における吊り込み梁の位置決め
が、ごく容易に確実になり、架設工法の自動化を可能に
することができる。
[実施例] 本考案を、鉄骨造の柱に鉄骨造の梁を架設する接合部
の実施例の図面に基づいて詳細に説明する。第1図は柱
と梁の接合部の斜視図、第2図の(a)、(b)は本考
案の接合構造を適用した架構の接合部の側面図と正面図
を示し、第3図は鉄骨柱の詳細図であって、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は正面図であり、第4図
は鉄骨梁の端部側を示す詳細図であって、(a)は側面
図、(b)は平面図である。第6図の参照番号は該当部
分について共通にしてある。図において、鉄骨造の柱1
の一側面1aには、鉄骨造の大梁(以下単に梁という)2
のウェブ21の位置をはずした偏心位置に、取付部材とし
てのガセットプレート3が溶接によって持出し状に固着
されており、接合用の複数のボルト孔31が穿設されてい
る。
鉄骨造の梁2は、ウェブ21と上下のフランジ22、23と
からなり、ウェブ21の端部には前記のボルト孔31に対応
するボルト孔24が穿設されていて、高張力ボルト5によ
って結合されている。梁2の上フランジ22の端部には開
先を設けて柱1に溶接してある。下フランジ23の端部
は、ガセットプレート3の突出寸法aより大きい長さb
にわたって切欠かれ、その先端に開先を形成した段部25
が形成され、ウェブ21の下端にも開先が形成され、次に
述べる接続フランジ10を受け入れて溶接されている。
一方、柱1の側面1aの梁2の接合位置には、梁2の下
フランジ23と同じ高さに、水平の板片が接続フランジ10
として溶接によって固着されている。この接続フランジ
10は、梁2の下フランジ23と同一の垂直断面を有して前
記段部25に対応して受け入れ部に丁度臨ませてある。す
なわち、その突出寸法は、前記bに相当するかまたは少
し小さく、その突出先端縁には開先が形成されて、柱1
側の接続フランジ10と梁2の下フランジ23とが溶接によ
って接続されている。
この接続フランジ10の上面11には、ガセットプレート
3の一面に接する位置に、溶接用の裏当12が突設してあ
り、ウェブ21の下端26の開先と接続フランジ10の上面11
とが溶接されている。なお、接続フランジ10の下面に
は、梁2との接続のために予め裏当て板12aを取付けて
おくのがよい。
本考案の柱への大梁端部の接合構造は、上記の実施例
に限定されないことはもちろんであり、他の実施例とし
て第5図が示されている。例えば、(a)図では、ガセ
ットプレート3の下端は梁2のウェブ21の下端26と同じ
高さまで延長し、裏当12を使用せずに、ウェブ21の下端
26と共に、ガセットプレート3のこの下端部分を直接接
続フランジ10の上面11に溶接するようにしてもよい。ま
た、第5図(b)に示すように、接続フランジ10の上面
11に、裏当12に接して平行に、ウェブ21の下端26を受け
入れるように凹溝13を設けて、梁2の位置決めと溶接を
確実にすることができる。
上記の構成になる本考案の鉄骨造柱への鉄骨梁の接合
構造の作用を図に基づいて説明する。まず、柱1の梁2
を取付ける一側面1aに、接続フランジ10を先付けする。
ついで、2本の柱1の間に梁2を吊り下ろし、足場4を
かわした位置で接続フランジ10の高さに位置決させたの
ち、梁2の先端を柱1の間隔内で矢印のように水平に払
い込んで移動させ、ガセットプレート3の側方に当接さ
せれば、梁2は柱1に対して接続フランジ10の上方に臨
んで水平の位置が決定される。ついで、梁2をさらに吊
り下ろし、接続フランジ10の上面11上に梁2の端部をあ
ずけるようにすると、梁2の高さ方向の位置決めが自動
的に行われ、そこで、梁2のウェブ21とガセットプレー
ト3とを、ボルト孔23と31とを合致させて、仮ボルトに
よって仮組みする。
その後の本接合では、下フランジ23の外端は直接柱1
に溶接されることなく、位置を変えて、フランジ10の先
端に溶接すると共に、新規な工程として、ウェブ21の下
端26と接続フランジ10の上面11とを溶接する。この間
に、上フランジ22を柱1の側面1aに溶接し、仮ボルトを
本設の高張力ボルト5に取替えて本締めすることは従来
技術どおりであり、柱1への梁2の接合構造が完成す
る。もちろん、これらの取付作業は前記の足場4を利用
して行われ、その各工程は上記の順には限定されない。
[考案の効果] 本考案は鉄骨造の柱に鉄骨造の大梁を架設する際の柱
への大梁端部の接合構造であって、該大梁は上下のフラ
ンジとウェブとからなり、該柱には、大梁のウェブに平
行してプレート状の取付部材が突設してあると共に、該
取付部材の下方に位置して大梁の下フランジと同一平面
上にプレート状の接続フランジが突設してあり、該接続
フランジの突出寸法は該取付部材の突出寸法よりも大き
い寸法を有し、該大梁の下フランジの端部には該接続フ
ランジの突出寸法に対応する寸法を有する切欠部が形成
してあり、該接続フランジの上面には該切欠部に位置す
るウェブの下端を溶接するための裏当が固着してあり、
大梁のウェブと取付部材とを重合させてボルト接合し、
大梁の上フランジと柱、下フランジと接続フランジの突
出端縁、大梁のウェブの下端と接続フランジ及び裏当て
をそれぞれ溶接してなることを特徴とするので、まず、
鉄骨造の柱への鉄骨造の梁の接合が、梁の吊り下ろしの
作業のみによって自動的に位置決めされ、作業が大幅に
容易になると共に、作業上の安全性が向上する。従っ
て、将来、大梁の取付作業における位置決めの自動化の
可能性が高められる。さらに、梁の下フランジの一部が
柱側に先付けされている部分に、一部の溶接作業が増加
するだけで、両者の接合が従来技術の応用として実施す
ることができる等、まことに有意義な実用的効果を奏す
る接合構造が達成される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は柱と梁の接合部
の斜視図、第2図の(a)、(b)は本考案の接合構造
を適用した架構の接合部の側面図と正面図を示し、第3
図は鉄骨柱側の詳細図、第4図は鉄骨梁の端部側を示す
詳細図、第5図は梁端部の他の実施例を説明する正面
図、第6図の(a)、(b)、(c)は従来技術を説明
する斜視図、側面図、平面図である。 1……柱、1a……一側面、2……梁、3……取付部材、
ガセットプレート、4……足場、5……高張力ボルト、
10……接続フランジ、11……上面、12……裏当、13……
凹溝、21……ウェブ、22……上フランジ、23……下フラ
ンジ、24、31……ボルト孔、25……段部、26……ウェブ
の下端。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨造の柱に鉄骨造の大梁を架設する際の
    柱への大梁端部の接合構造であって、該大梁は上下のフ
    ランジとウェブとからなり、該柱には、大梁のウェブに
    平行してプレート状の取付部材が突設してあると共に、
    該取付部材の下方に位置して大梁の下フランジと同一平
    面上にプレート状の接続フランジが突設してあり、該接
    続フランジの突出寸法は該取付部材の突出寸法よりも大
    きい寸法を有し、該大梁の下フランジの端部には該接続
    フランジの突出寸法に対応する寸法を有する切欠部が形
    成してあり、該接続フランジの上面には該切欠部に位置
    するウェブの下端を溶接するための裏当が固着してあ
    り、大梁のウェブと取付部材とを重合させてボルト接合
    し、大梁の上フランジと柱、下フランジと接続フランジ
    の突出端縁、大梁のウェブの下端と接続フランジ及び裏
    当てをそれぞれ溶接してなることを特徴とする柱への大
    梁端部の接合構造。
  2. 【請求項2】鉄骨造の柱に鉄骨造の大梁を架設する際の
    柱への大梁端部の接合構造であって、該大梁は上下のフ
    ランジとウェブとからなり、該柱には、大梁のウェブに
    平行してプレート状の取付部材が突設してあると共に、
    該取付部材の下方に位置して大梁の下フランジと同一平
    面上にプレート状の接続フランジが突設してあり、該接
    続フランジの突出寸法は該取付部材の突出寸法よりも大
    きい寸法を有し、該大梁の下フランジの端部には該接続
    フランジの突出寸法に対応する寸法を有する切欠部が形
    成してあり、該取付部材の下端は接続フランジの上面に
    まで延出しており、大梁のウェブと取付部材とを重合さ
    せてボルト接合し、大梁の上フランジと柱、下フランジ
    と接続フランジの突出端縁、大梁のウェブの下端と接続
    フランジ及び取付部材の下端をそれぞれ溶接してなるこ
    とを特徴とする柱への大梁端部の接合構造。
  3. 【請求項3】接続フランジの上面には、裏当に沿って溝
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の柱へ
    の大梁端部の接合構造。
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