JPH06313334A - 鉄骨柱と梁の仕口構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 鉄骨柱と梁の仕口構造において、溶接量、加
工量共に少なく安価な構造を提供する。なお鉄骨製作精
度の管理が容易である。 【構成】 鉄骨柱１に、ロールＨ形梁４と、それに先付
けされたフランジ接合プレート２を一体としたＨ形梁と
を現場溶接しウエブはボルトで締結する構造である。こ
こではロールＨ形梁のフランジ板厚よりもフランジ接合
プレートの板厚のほうが厚いことを原則とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】鉄骨柱と梁の仕口構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、鉄骨柱と梁の仕口は、図２に示
す構造か図３に示す構造が主流であった。

【０００３】図２では、鉄骨柱１に、接合しようとする
Ｈ形梁４と同形のＨ形ブラケット６を溶接し、ブラケッ
ト６のフランジとＨ形梁４のフランジをフランジ接合プ
レート５で挟持しボルトで締結する構造である。

【０００４】図３は、鉄骨柱１に、接合しようとするＨ
形梁４を、予めフランジの板厚がちがうＨ形梁４とＨ形
ブラケット７を溶接接合し、鉄骨柱１に成形されたＨ形
梁４を溶接接合する。なおウエブ接合はボルトで締結す
る構造である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の構造は、溶接量
も加工量も多く、かつ、製作が複雑であるという欠点が
あった。

【０００６】この発明は、極力加工量を減らすべくロー
ルＨ形梁４を多用して単価を下げるよう工夫されたもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】鉄骨柱１に接合しようと
するロールＨ形梁４の上下のフランジに先付けされたフ
ランジ接合プレート２を現場溶接で接合する。なおウエ
ブ接合プレート３と前記ロールＨ形梁４のウエブとはボ
ルトで締結して構成する。

【０００８】

【実施例】図１に実施例を示す。

【０００９】鉄骨柱１に、ロールＨ形梁４が溶接接合さ
れるように、ロールＨ形梁４の上下フランジにフランジ
溶接プレート２を先付けし成形したＨ形梁４を鉄骨柱１
に現場溶接する。なおウエブ溶接プレート３とロールＨ
形梁４のウエブは、ボルトにて締結する。

【００１０】

【発明の効果】この発明の効果は、次の通りである。

【００１１】（イ）ロールＨ形梁４を最大限に利用し、
加工工数を低減した。

【００１２】（ロ）鉄骨柱１とＨ形梁４の現場溶接部に
スカラップが不要である。

【００１３】（ハ）Ｈ形梁４は切断して、ウエブの剪断
ボルト孔を明けるだけでよい。

【００１４】（ニ）従って、単価が低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、この発明の実施例を示す上面図であ
る。（ｂ）は、図１（ａ）のＡ−Ａ断面図である。

【図２】（ａ）は、 従来の構造の一例を示す図であ
る。（ｂ）は、図２（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【図３】（ａ）は、 従来の構造の別の例を示す図であ
る。（ｂ）は、図３（ａ）のＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１・・・鉄骨柱、２・・・フランジ接合プレート、３・
・・ウエブ接合プレート、４・・・ロールＨ形梁、５・
・・フランジ接合プレート、６・・・Ｈ形ブラケット、
７・・・Ｈ形ブラケット、８・・・ウエブ接合プレート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄骨柱１に、接合しようとするＨ形梁４
   が取付出来るよう２枚のフランジ接合プレート２をあら
   かじめＨ形梁４に先付けしておいて、工事場にて鉄骨柱
   １に先付けされたウエブ接合プレート３のボルトを締め
   つけ、その後鉄骨柱１のフランジとＨ形梁の上下に先付
   けされた上下フランジ接合プレート２を現場溶接してな
   ることを特徴とする鉄骨柱と梁の仕口構造。