JPH08144383A - 建築・土木構造用継手およびその構築法 - Google Patents

建築・土木構造用継手およびその構築法

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JPH08144383A
JPH08144383A JP29095094A JP29095094A JPH08144383A JP H08144383 A JPH08144383 A JP H08144383A JP 29095094 A JP29095094 A JP 29095094A JP 29095094 A JP29095094 A JP 29095094A JP H08144383 A JPH08144383 A JP H08144383A
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Nobutaka Tamura
暢崇 田村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨の柱と梁などの接合作業が簡易且つ迅速
に行なえるようにする。 【構成】 鉄骨の柱60の間に、係合用凸条21および
係合用凹溝51を有する上下のダイヤフラム継手部材2
0、50を固定する。鉄骨の梁10に、係合用凹溝31
および係合用凸条41を有する上下のフランジ継手部材
30、40を固定する。係合用凸条21、41を係合用
凹溝31、51に係合させて継手部材20、50を継手
部材30、40に接合する。重なった各部材のボルト孔
22と32および42と52にそれぞれボルト6を挿入
し、ナット7を締め付けて固定する。 【効果】 鉄骨の柱と梁などの接合作業がきわめて簡易
且つ迅速に行なえ、工数・工費を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築・土木構造用継
手に関し、特に、鉄骨の柱と梁の接続および鉄骨の梁同
士の接続に好適な建築・土木構造用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅などの鉄骨造建築におい
て鉄骨の柱と梁を接合する場合、通常、柱側に短く切断
した梁部材を接合し、この梁部材を介して長い梁部材を
柱に接合している。図15〜図20は、従来の高力ボル
ト接合工事の一例の各工程を説明する要部斜視図であ
る。
【0003】まず、図15に示すように、短いH形鋼の
梁140の一端を溶接した鉄骨の柱150を2本、所定
の間隔をあけて基礎上に立設する。柱150は、鋼の角
パイプ151から構成され、梁140を接合する箇所
は、水平方向に切断されて隣接する角パイプ151間に
補強プレート152が介在してある。梁140の端部
は、補強プレート152および角パイプ151に溶接に
より接合してある。梁140の柱150と反対側の端部
には、図16に示すように、上フランジ141、ウェブ
142、下フランジ143にそれぞれ複数のボルト孔1
44が形成してある。
【0004】次に、クレーンなどを用いて、2本の柱1
50の間に所定長さに形成したH形鋼の梁130を吊り
下げ配置し、図17に示すように、両方の梁140、1
30の対向する端部を突き合わせる。梁130の両端部
には、梁140と同様に、上フランジ131、ウェブ1
32、下フランジ133にそれぞれ複数のボルト孔13
4が形成してある。
【0005】次に、図18に示すように、端部を突き合
わせた梁140、130の上フランジ141、131お
よび下フランジ143、133に、それぞれカバープレ
ート111、113、114、115を当てる。カバー
プレート111、113、114、115には、複数の
ボルト孔112が形成してある。これらのボルト孔11
2は、梁140の上フランジ141および下フランジ1
43のボルト孔144、および梁130の上フランジ1
31および下フランジ133のボルト孔134と重なる
位置にある。
【0006】次に、図19に示すように、各ボルト孔1
44、134、112にボルト117を挿通し、各ボル
ト117にナット(図示せず)を螺合して仮締めする。
【0007】次に、図20に示すように、端部を突き合
わせた梁140、130のウェブ142、132の両外
面に、複数のボルト孔112を形成したカバープレート
116を当てる。そして、フランジ141、143、1
31、133の場合と同様に、各ボルト孔144、13
4、112にボルト117を挿通し、各ボルト117に
ナット(図示せず)を螺合して仮締めする。
【0008】最後に、柱150や梁140、130の歪
を直しながらそれらの位置を微調整し、その後、各ボル
ト117に仮締めしているナットを本締めして接合が完
了する。このときの状態は図15のようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の高力ボルト接合
は、梁140、130およびカバープレート111、
113、114、115、116にボルト孔144、1
34、112をあけ、梁140、130の端部を突き
合わせた不安定な状態で、複数のカバープレート11
1、113、116と梁140、130の多数のボルト
孔144、134、112の位置合わせをしてそれらす
べてにボルト117を挿通するとともに、それらボルト
117にナットを螺合し、位置の微調整をした後、す
べてのナットを締付ける、という工程が必要である。こ
のため、梁140、130の接合作業に非常に手間を要
するだけでなく長時間を要するという問題がある。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、梁などの部材の接合作業
が簡易且つ迅速に行なえるとともに、製造コストも低廉
である建築・土木構造用継手を提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、簡易且つ迅速に構
築することができる建築・土木構造構築法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明の第1の建築・土木構造用継手は、第
1の部材と第2の部材とを接合する建築・土木構造用継
手であって、係合用凸部を有する、前記第1の部材に固
定される雄継手部材と、前記係合用凸部に係合する係合
用凹部を有する、前記第2の部材に固定される雌継手部
材とを備えてなり、前記雄継手部材と前記雌継手部材
は、前記係合用凸部および前記係合用凹部が互いに対向
するように前記第1部材および前記第2部材にそれぞれ
固定され、その後、前記雄継手部材および前記雌継手部
材の少なくとも一方を相対的に移動させて前記係合用凸
部と前記係合用凹部とを互いに係合させることにより、
前記雄継手部材と前記雌継手部材とを接合するようにし
たことを特徴とする。
【0013】前記第1の部材および第2の部材のいずれ
か一方が補強体を組み込み可能な柱であり、他方が梁で
あって、前記雄継手部材および前記雌継手部材のうちの
前記柱に固定されるものが前記補強体に一体的に形成さ
れているのが好ましいが、前記第1の部材および第2の
部材がいずれも梁であってもよい。
【0014】(2) この発明の第1の建築・土木構造
構築法は、上記(1)の建築・土木構造用継手を用いる
建築・土木構造構築法であって、前記雄継手部材と前記
雌継手部材を、前記係合用凸部および前記係合用凹部が
互いに対向するように前記第1部材および前記第2部材
にそれぞれ固定する第1工程と、前記雄継手部材および
前記雌継手部材の少なくとも一方を相対的に移動させ、
前記係合用凸部と前記係合用凹部とを互いに係合させる
第2工程とを具備してなることを特徴とする。
【0015】(3) この発明の第2の建築・土木構造
用継手は、柱に梁を接合するための建築・土木構造用継
手であって、互いに係合する係合用凸部および係合用凹
部のいずれか一方を有する、前記柱に固定される柱側継
手部材と、前記係合用凸部および前記係合用凹部の他方
を有する、前記梁に固定される梁側継手部材とを備えて
なり、前記柱側継手部材と前記梁側継手部材は、前記係
合用凸部および前記係合用凹部が互いに対向するように
前記柱および前記梁にそれぞれ固定され、その後、前記
柱側継手部材および前記梁側継手部材の少なくとも一方
を相対的に移動させて前記係合用凸部と前記係合用凹部
とを互いに係合させることにより、前記梁を前記柱に接
合するようにしたことを特徴とする。
【0016】この第2の建築・土木構造用継手では、前
記柱が補強体を組み込み可能であって、前記柱側継手部
材がその補強体に一体的に形成されているのが好まし
い。
【0017】(4) この発明の第2の建築・土木構造
構築法は、上記(3)の建築・土木構造用継手を用いる
建築・土木構造構築法であって、前記柱側継手部材と前
記梁側継手部材を前記係合用凸部および前記係合用凹部
が互いに対向するように前記第1部材および前記第2部
材にそれぞれ固定する第1工程と、前記柱側継手部材お
よび前記梁側継手部材の少なくとも一方を相対的に移動
させ、前記係合用凸部と前記係合用凹部とを係合させる
第2工程とを具備してなることを特徴とする。
【0018】(5) 上記(1)〜(4)において、前
記係合用凸部および係合用凹部は、機械加工や鋳造等に
よって前記継手部材に一体的に形成するのが好ましい
が、前記凸部または凹部を形成する部材を前記継手部材
の本体とは別個に形成し、その後に両者をボルト、溶接
等によって一体化してもよい。
【0019】また、この発明は、建築構造および土木構
造における柱と梁を接合する箇所であれば、いずれにも
適用可能であり、例えば鉄骨構造以外の建築構造や地下
街やその道路などの土木構造にも適用可能である。
【0020】(6) 各継手部材の材質は、例えばSS
400(JIS G 3101 一般構造用圧延鋼
材)、SM490A(JIS G 3106 溶接構造
用圧延鋼材)が好ましいが、その他の鋼材や鋼材以外の
材料も必要な強度に応じて適宜使用することができる。
【0021】各係合用凸部は、板材を切削加工するある
いは鋳造するなどして一体的に形成してもよいし、板材
に棒材を溶接してもよい。各係合用凹部は、板材を切削
加工するあるいは鋳造するなどして形成してもよいし、
板材に係合用凹部以外の箇所を形成する棒材ないし板材
を溶接してもよい。
【0022】
【作用】この発明の第1の建築・土木構造用継手および
第1の建築・土木構造構築法では、雄継手部材と雌継手
部材とを接合する際に、雄継手部材と雌継手部材は、係
合用凸部および係合用凹部が互いに対向するように第1
部材および第2部材にそれぞれ固定され、その後、雄継
手部材および雌継手部材の少なくとも一方を相対的に移
動させて係合用凸部と係合用凹部とを互いに係合させ
る。
【0023】このため、上記従来の建築・土木構造用継
手のように、不安定な状態で複数のカバープレートと接
合する部材同士の位置合わせをし、それらのボルト孔に
ボルトを挿通してナットを螺合し、さらに位置の微調整
をするという手間が不要となる。よって、第1および第
2の部材の接合作業を上記従来の建築・土木構造用継手
よりも簡易且つ迅速に行なうことができる。
【0024】また、雄継手部材と雌継手部材は、互いに
係合する係合用凸部および係合用凹部を有していればよ
いので、製造コストも低廉である。
【0025】この発明の第2の建築・土木構造用継手お
よび第2の建築・土木構造構築法では、第1の建築・土
木構造用継手における雄継手部材と雌継手部材が、柱に
固定される柱側継手部材と梁に固定される梁側継手部材
とに対応し、他の構成は同じであるので、第1の建築・
土木構造用継手および第1の建築・土木構造構築法の場
合と同様の効果が得られる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。ここでは、この発明を鉄骨構造用継
手として適用した実施例について述べるが、これにより
この発明が限定されるものではない。
【0027】(第1実施例)図1〜図3は、この発明の
建築・土木構造用継手の第1実施例を示している。図1
に示すように、この実施例の建築・土木構造用継手1
は、柱側継手部材である上ダイヤフラム継手部材20お
よび下ダイヤフラム継手部材50と、梁側継手部材であ
る上フランジ継手部材30および下フランジ継手部材4
0とを備えて構成される。
【0028】上ダイヤフラム継手部材20は、柱60の
補強プレートであるダイヤフラムに相当する本体部23
と、本体部23から直交する2方向に突出形成された第
1および第2の突出部とを備えており、それら突出部の
先端には、上フランジ継手部材30の係合用凹溝31に
係合する第1および第2の係合用凸条21がそれぞれ設
けてある。
【0029】上ダイヤフラム継手部材20の第1および
第2の突出部には、対応する係合用凸条21をその厚さ
方向に貫通するボルト孔22が2個、それぞれ形成して
ある。これら第1および第2の係合用凸条21の厚さ
は、その全長にわたって一定である。
【0030】同様に、下ダイヤフラム継手部材50は、
柱60の補強プレートであるダイヤフラムに相当する本
体部53と、本体部53から直交する2方向に突出形成
された第1および第2の突出部とを備えており、それら
突出部の先端には、下フランジ継手部材40の係合用凸
条41に係合する第1および第2の係合用凹溝51がそ
れぞれ設けてある。第1および第2の係合用凹溝51の
深さは、その全長にわたって一定である。
【0031】下ダイヤフラム継手部材50の第1および
第2の突出部には、対応する係合用凹溝51の内部にお
いてその厚さ方向に貫通するボルト孔52が2個、それ
ぞれ形成してある。
【0032】以上述べたように、上下のダイヤフラム継
手部材20、50は、いずれも、継手の係合部をダイヤ
フラムに一体的に形成したものに相当すると言うことが
できる。
【0033】使用時には、上ダイヤフラム継手部材20
および下ダイヤフラム継手部材50は、図1に示すよう
に、鋼製の角パイプ61から構成された柱60に間隔を
おいてそれぞれ固定される。すなわち、柱60としての
角パイプ61は、梁10の接合箇所において2箇所で切
断され、それら切断面の間に上ダイヤフラム継手部材2
3の本体部23および下ダイヤフラム継手部材50の本
体部53をそれぞれ介在させてから、角パイプ61の切
断面とそれら本体部23、53の対向面とが溶接により
それぞれ接合される。
【0034】このとき、上ダイヤフラム継手部材20
は、第1および第2の係合用凸条21が上を向くように
する。下ダイヤフラム継手部材50も同様に、第1およ
び第2の係合用凹溝51が上を向くようにする。
【0035】また、上ダイヤフラム継手部材20と下ダ
イヤフラム継手部材50の第1および第2の突出部の間
には、それぞれ支持プレート24が設けられる。各支持
プレート24は、柱60の接合面に対して垂直に配置さ
れ、さらに上ダイヤフラム継手部材20の各突出部と、
下ダイヤフラム継手部材50の各突出部と、柱60の各
接合面とに溶接により固定される。こうして固定される
支持プレート24により、上下のダイヤフラム継手部材
20、50の各突出部に上下方向に作用する荷重に対す
る強度が補強される。なお、支持プレート24の高さ
は、H型鋼からなる梁10のウェブ12の高さに等し
い。
【0036】こうして柱60に固定された上ダイヤフラ
ム継手部材20および下ダイヤフラム継手部材50で
は、図1に示すように、第1および第2の係合用凸条2
1ならびに第1および第2の係合用凹溝51は、それぞ
れ、柱60の対応する側面に対してほぼ平行に、且つ支
持プレート24に対してほぼ直角に延在する。
【0037】下ダイヤフラム継手部材50の第1および
第2の突出部の先端は、上ダイヤフラム継手部材20の
第1および第2の突出部の先端よりもそれぞれ突出して
いる。すなわち、図3に示すように、下ダイヤフラム継
手部材50の第1および第2の突出部の先端は、対応す
る支持プレート24の先端よりも外側まで延びている
が、上ダイヤフラム継手部材20の第1および第2の突
出部の先端は、対応する支持プレート24の先端とほぼ
同じ位置までしか延びていない。
【0038】次に、梁10に固定される上フランジ継手
部材30および下フランジ継手部材40の構成について
説明する。
【0039】上フランジ継手部材30は、図1に示すよ
うに、略矩形の板状で、先端部に上ダイヤフラム継手部
材20の第1または第2の係合用凸条21に係合する係
合用凹溝31を有している。ここでは、係合用凹溝31
は係合用凸条21に正確に嵌合する形状を持つ。係合用
凹溝31の深さは、その全長にわたって一定である。係
合用凹溝31の内部には、その先端部を厚さ方向に貫通
するボルト孔32が2個、形成してある。これらのボル
ト孔32は、係合時に係合用凸条21のボルト孔22に
それぞれ重なり合う位置にある。
【0040】下フランジ継手部材40も、同様に略矩形
の板状で、先端部に下ダイヤフラム継手部材50の第1
または第2の係合用凹溝51に係合する係合用凸条41
を有している。係合用凸条41の厚さは、その全長にわ
たって一定である。係合用凸条41には、その厚さ方向
に貫通するボルト孔42が2個、形成してある。これら
のボルト孔42は、係合時に係合用凹溝51のボルト孔
52にそれぞれ重なり合う位置にある。
【0041】使用時には、上フランジ継手部材30およ
び下フランジ継手部材40は、図1に示すように、H型
鋼から構成された梁10の先端にそれぞれ固定される。
すなわち、梁10の上フランジ11が、接合側の端面か
ら部分的に切欠され、その切欠箇所においてウェブ12
に上フランジ継手部材30の基端部が溶接により固定さ
れる。このとき、係合用凹溝31が下を向くようにす
る。
【0042】上フランジ継手部材30の溶接をする場
合、図3に明瞭に示すように、当て金15をウェブ12
に形成した孔14を通って上フランジ継手部材30と上
フランジ11にその下側から押し当ててから、上フラン
ジ継手部材30の基端部の縁に沿って溶接作業を行な
う。また、上フランジ継手部材30とウェブ12の上縁
の接触箇所にも溶接作業を行なう。
【0043】また、梁10の下フランジ13は、接合側
の端面から部分的に切欠され、その切欠箇所においてウ
ェブ12に下フランジ継手部材40が溶接により固定さ
れる。このとき、係合用凸条41が下を向くようにす
る。
【0044】下フランジ継手部材40の溶接をする場
合、上フランジ継手部材30の場合と同様に、当て金1
5をウェブ12に形成した孔14を通って下フランジ継
手部材40と下フランジ13にその上側から押し当てて
から、下フランジ継手部材40の基端部の縁に沿って溶
接作業を行なう。また、下フランジ継手部材40とウェ
ブ12の上縁の接触箇所にも溶接作業を行なう。
【0045】上フランジ継手部材30と下フランジ継手
部材40の係合用凹溝31および係合用凸条41は、そ
れぞれ、梁10の長手方向にほぼ直角に延在する。換言
すれば、これらの係合用凹溝31および係合用凸条41
は、対応する上ダイヤフラム継手部材20の係合用凸条
21と、対応する下ダイヤフラム継手部材50の係合用
凹溝51に対してそれぞれほぼ平行に延在する。
【0046】図3に示すように、上フランジ継手部材3
0の突出部の先端は、下フランジ継手部材40の係合用
凸条41の先端よりも突出している。すなわち、上フラ
ンジ継手部材30の突出部側の先端は、梁10のウェブ
12の先端よりも外側まで延びているが、下フランジ継
手部材40の係合用凸条41側の先端は、梁10のウェ
ブ12の先端とほぼ同じ位置までしか延びていない。こ
れは、上ダイヤフラム継手部材20の各突出部の先端が
支持プレート24の端部とほぼ同じ位置にあり、下ダイ
ヤフラム継手部材50の各突出部の先端が支持プレート
24の端部より梁10側に突出していることに対応した
ものである。
【0047】次に、上述した構成を持つ第1実施例の建
築・土木構造用継手の使用法を説明する。
【0048】まず、一対の柱側継手部材である上ダイヤ
フラム継手部材20および下ダイヤフラム継手部材50
と、一対の梁側継手部材である上フランジ継手部材30
および下フランジ継手部材40と、補強用の支持プレー
ト24とを準備する。
【0049】続いて、柱60としての鋼製の角パイプ6
1を梁10の接合箇所において2箇所で切断し、それら
切断面の間に、第1および第2の係合用凸条21と第1
および第2の係合用凹溝51がいずれも上を向くよう
に、上ダイヤフラム継手部材23の本体部23および下
ダイヤフラム継手部材50の本体部53をそれぞれ介在
させる。そして、角パイプ61の切断面とそれら本体部
23、53の対向面とを溶接によりそれぞれ接合する。
【0050】また、上ダイヤフラム継手部材20と下ダ
イヤフラム継手部材50の第1および第2の突出部の間
に、支持プレート24を柱60の対応する接合面に対し
て垂直に配置する。そして、上ダイヤフラム継手部材2
0の各突出部と、下ダイヤフラム継手部材50の各突出
部と、柱60の各接合面とを溶接により接合する。
【0051】その結果、図1に示すように、途中に上下
のダイヤフラム継手部材20、50を間隔をあけて取り
付け、それら継手部材20、50の間に支持プレート2
4を取り付けた柱60が完成する。その後、この柱60
は所定位置にほぼ垂直に立設される。しかし、立設して
から上下のダイヤフラム継手部材20、50および支持
プレート24を溶接してもよい。
【0052】他方、梁10の上フランジ11の接合側の
端面を部分的に切欠し、その切欠箇所において、係合用
凹溝31が下を向くようにして、ウェブ12に上フラン
ジ継手部材30の基端部を溶接により固定する。この溶
接作業は、前述したように、当て金15をウェブ12に
形成した孔14を通って上フランジ継手部材30と上フ
ランジ11にその下側から押し当ててから行なう。
【0053】さらに、梁10の下フランジ13の接合側
の端面を部分的に切欠し、その切欠箇所において、係合
用凸条41が下を向くようにして、ウェブ12に下フラ
ンジ継手部材40を溶接により固定する。この溶接作業
も、前述したように、当て金15をウェブ12に形成し
た孔14を通って下フランジ継手部材40と下フランジ
13にその上側から押し当ててから行なう。
【0054】こうして、図1〜図3に示すように、上ダ
イヤフラム継手部材20と下ダイヤフラム継手部材5
0、ならびに上フランジ継手部材30と下フランジ継手
部材40の接合作業が終了する。
【0055】なお、この接合作業は、構築現場に搬入す
る前にあらかじめ、柱60用のパイプ61の切断片に上
下のダイヤフラム継手部材20、50を溶接により固定
し、また、梁10用のH型鋼の切断片に上下のフランジ
継手部材30、40を溶接により固定しておいてもよ
い。この場合、構築現場において、上下のダイヤフラム
継手部材20、50を固定したパイプ61の切断片を柱
60の切断箇所に溶接により固定するだけで、直ちに後
述する梁の接合作業に入ることが可能となる利点があ
る。
【0056】続いて、上下のフランジ継手部材30、4
0が固定された梁10をクレーンなどにより水平に吊り
上げ、図1および図3に示すように、上下のフランジ継
手部材30、40がそれぞれ対応する上下のダイヤフラ
ム継手部材20、50の上方に来るようにする。
【0057】その後、梁10を徐々に下降させ、上下の
フランジ継手部材30、40の係合用凹溝31および係
合用凸条41を、上下のダイヤフラム継手部材20、3
0の対応する係合用凸条21および係合用凹溝51にそ
れぞれ嵌合させる。この時、上ダイヤフラム継手部材2
0の係合用凸条21は支持プレート24の真上に位置
し、上フランジ継手部材30の係合用凹溝31は梁10
の端部より突出しているので、これらの凸条21および
凹溝31は好適に嵌合する。また、下ダイヤフラム継手
部材50の係合用凹溝51は支持プレート24の端部よ
り突出し、下フランジ継手部材40の係合用凸条41は
梁10のウェブ12の真下に位置しているので、これら
の凹溝51および凸条41は好適に嵌合する。さらに、
梁10のウェブ12の端部は、支持プレート24の端部
に当接する。
【0058】こうして梁10が柱60に係合された状態
は、図2に示すようになる。この状態では、係合用凹溝
31および係合用凸条41が対応する係合用凸条21お
よび係合用凹溝51にそれぞれ嵌合し、梁10の位置決
めが自動的に行なわれる。また、上ダイヤフラム継手部
材20と上フランジ継手部材30のボルト孔22および
32はそれぞれ互いに重なり合い、下ダイヤフラム継手
部材50と下フランジ継手部材40のボルト孔52およ
び42もそれぞれ互いに重なり合っている。
【0059】その後、ボルト6を重なり合ったボルト孔
22、32および52、42にそれぞれ挿通してから、
各ボルト6にナット7を螺合して締め付ける。これによ
り、上ダイヤフラム継手部材20と上フランジ継手部材
30、および下ダイヤフラム継手部材50と下フランジ
継手部材40は、図2の状態で固定される。こうして、
梁10の柱60への接合作業が完了する。
【0060】以上述べたように、この第1実施例の建築
・土木構造用継手1では、吊り上げた梁10を下降しな
がら、梁10側の係合用凹溝31および係合用凸条41
を柱側の対応する係合用凸条21および係合用凹溝51
にそれぞれ嵌合すれば、梁10が柱60に接合される。
このため、上記従来の建築・土木構造用継手のように、
梁140、130の端部を突き合わせた不安定な状態
で、複数のカバープレート111、113、116と梁
140、130の多数のボルト孔144、134、11
2の位置合わせをし、それらすべてにボルト117を挿
通するとともにそれらボルト117にナットを螺合し、
その後、さらに位置の微調整をするという手間が不要で
ある。よって、柱60と梁10の接合作業を上記従来の
建築・土木構造用継手よりも簡易且つ迅速に行なうこと
ができる。
【0061】さらに、この第1実施例の建築・土木構造
用継手1を用いた建築・土木構造の構築法では、上下の
ダイヤフラム継手部材20、50を柱60のダイヤフラ
ムと一体的に形成し、それらの継手部材20、50に梁
10を接合するので、接合作業をきわめて簡易且つ迅速
に行なうことができる。したがって、工数・工費を大幅
に削減することが可能となる。
【0062】なお、係合用凸条21、41と係合用凹溝
31、51とは、上下方向で互いに係合して上ダイヤフ
ラム継手部材20と上フランジ継手部材30同士、およ
び下ダイヤフラム継手部材50と下フランジ継手部材4
0同士を接合できるものであれば足り、上記従来の建築
・土木構造用継手のように嵌合してから相対移動するよ
うなものである必要はない。
【0063】(第2実施例)図4および図5は、この発
明の第2実施例の建築・土木構造用継手を示す。第1実
施例は梁を柱に接合するものであるが、この第2実施例
の建築・土木構造用継手1aは梁10同士を接合するも
のである。
【0064】第2実施例の建築・土木構造用継手1a
は、図4および図5に示すように、第1の継手部材2a
としての上フランジ継手部材20aおよび下フランジ継
手部材50aと、第2の継手部材4aとしての上フラン
ジ継手部材30aおよび下フランジ継手部材40aとか
ら構成される。
【0065】上フランジ継手部材20aは、略矩形の板
状で、上部に上フランジ継手部材30aの2個の係合用
凸条31aにそれぞれ係合可能な2個の係合用凹溝21
aを有している。上フランジ継手部材20aの柱60よ
り遠い側の係合用凸条21aには、その厚さ方向に貫通
するボルト孔22aが2個、形成してある。これら2個
の係合用凸条21aの厚さは、その全長にわたって一定
である。
【0066】使用時には、上フランジ継手部材20a
は、図4および図5に示すように、係合用凸条21aが
上を向き且つ対応する梁10の端面にほぼ平行になるよ
うに、一方の梁10(図4、5では左側の梁10)を構
成するH型鋼の上フランジ11に溶接により固定され
る。
【0067】上フランジ継手部材20aの溶接をする場
合、この実施例では、この上フランジ継手部材20aは
上フランジ11と同じ長さと同じ幅を持つので、上フラ
ンジ11の周囲に沿って溶接を行なう。
【0068】下フランジ継手部材50aは、同様に略矩
形の板状で、下部に下フランジ継手部材40aの2個の
係合用凸条41aにそれぞれ係合可能な2個の係合用凹
溝51aを有している。下フランジ継手部材50aの柱
60に近い側の係合用凹溝51aには、その厚さ方向に
貫通するボルト孔52aが2個、形成してある。これら
2個の係合用凹溝51aの深さはその全長にわたって一
定である。
【0069】使用時には、下フランジ継手部材50a
は、図4および図5に示すように、係合用凹溝51aが
上を向き且つ対応する梁10の端面にほぼ平行になるよ
うに、一方の梁10(図4、5では左側の梁10)を構
成するH型鋼の下フランジ13に溶接により固定され
る。
【0070】下フランジ継手部材50aの溶接をする場
合は、この実施例では、この下フランジ継手部材20a
の基端部は下フランジ13と同じ長さと同じ幅を持つの
で、下フランジ13の周囲に沿って溶接を行なう。
【0071】一方の梁10(図4、5では左側の梁1
0)を構成するH型鋼に固定した状態では、下フランジ
継手部材50aの先端は、上フランジ継手部材20aの
先端よりも突出する。すなわち、下フランジ継手部材5
0aの先端は、ウェブ12の先端よりも外側まで延びて
いるが、上フランジ継手部材20aの先端は、ウェブ1
2の先端とほぼ同じ位置までしか延びていない。
【0072】次に、他方の梁10(図4、5では右側の
梁10)を構成するH型鋼に固定される上フランジ継手
部材30aおよび下フランジ継手部材40aの構成につ
いて説明する。これらの継手部材30a、40aは前述
した継手部材20a、50aと同様の構成を持つ。
【0073】すなわち、上フランジ継手部材30aは、
略矩形の板状で、先端部に上ダイヤフラム継手部材20
aの2個の係合用凸条21aにそれぞれ係合する係合用
凹溝31aを有している。ここでは、係合用凹溝31a
は係合用凸条21aにそれぞれ正確に嵌合する形状を持
つ。係合用凹溝31aの深さは、その全長にわたって一
定である。梁10側の係合用凹溝31aの内部には、そ
の厚さ方向に貫通するボルト孔32aが2個、形成して
ある。これらのボルト孔32aは、係合時に対応する係
合用凸条21aのボルト孔22aにそれぞれ重なり合う
位置にある。
【0074】この上フランジ継手部材30aは、下フラ
ンジ継手部材50aと同じ形状を持つ。よって、これら
両部材は共用が可能である。
【0075】使用時には、上フランジ継手部材30a
は、図4および図5に示すように、係合用凹溝31aが
上を向き且つ対応する梁10の端面にほぼ平行になるよ
うに、梁10(図4、5では右側の梁10)を構成する
H型鋼の上フランジ11に溶接により固定される。
【0076】下フランジ継手部材40aも、同様に略矩
形の板状で、先端部に下ダイヤフラム継手部材50aの
2個の係合用凹溝51aに係合する係合用凸条41aを
2個、有している。各係合用凸条41の厚さは、その全
長にわたって一定である。柱60側の係合用凸条41a
には、その厚さ方向に貫通するボルト孔42aが2個、
形成してある。これらのボルト孔42aは、係合時に係
合用凹溝51aの対応するボルト孔52aにそれぞれ重
なり合う位置にある。
【0077】使用時には、下フランジ継手部材40a
は、図4および図5に示すように、係合用凸条41aが
下を向き且つ対応する梁10の端面にほぼ平行になるよ
うに、梁10(図4、5では右側の梁10)を構成する
H型鋼の下フランジ13に溶接により固定される。
【0078】この下フランジ継手部材40aは、上フラ
ンジ継手部材20aと同じ形状を持つ。よって、これら
両部材は共用が可能である。
【0079】上下のフランジ継手部材30a、40aの
係合用凹溝31aおよび係合用凸条41aは、それぞ
れ、梁10の長手方向にほぼ直角に延在する。換言すれ
ば、これらの係合用凹溝31aおよび係合用凸条41a
は、対応する上フランジ継手部材20aの係合用凸条2
1aと、対応する下フランジ継手部材50aの係合用凹
溝51aに対してそれぞれほぼ平行に延在する。
【0080】図4および図5に示すように、上フランジ
継手部材30aの先端は、下フランジ継手部材40aの
梁10(図4、5では右側の梁10)の先端よりも突出
している。すなわち、上フランジ継手部材30aの先端
は、対応する梁10(図4、5では右側の梁10)のウ
ェブ12の先端よりも他方の梁10(図4、5では左側
の梁10)側まで延びているが、下フランジ継手部材4
0aの先端は、対応する梁10(図4、5では右側の梁
10)のウェブ12の先端とほぼ同じ位置までしか延び
ていない。これは、上フランジ継手部材20aの先端が
ウェブ72の端部とほぼ同じ位置にあり、下フランジ継
手部材50aの先端がウェブ72の端部より他方の梁1
0(図4、5では右側の梁10)側に突出していること
に対応したものである。
【0081】次に、上述した構成を持つ第2実施例の建
築・土木構造用継手の使用法を説明する。
【0082】まず、第1の継手部材2aである上フラン
ジ継手部材20aおよび下フランジ継手部材50aと、
第2の継手部材4aである上フランジ継手部材30aお
よび下フランジ継手部材40aを準備する。
【0083】続いて、一方の梁10(図4、5では左側
の梁10)としてのH型鋼の上下のフランジ11、12
の外面に、上フランジ継手部材20aの係合用凸条21
aと下フランジ継手部材50aの係合用凹溝51aがい
ずれも上を向くようにして、上下のフランジ継手部材2
0a、50aをそれぞれ溶接により固定する。
【0084】また、他方の梁10(図4、5では右側の
梁10)の上下のフランジ11、13の外面に、上フラ
ンジ継手部材30aの係合用凹溝31aと下フランジ継
手部材40aの係合用凸条41aがいずれも下を向くよ
うにして、上下のフランジ継手部材30a、40aをそ
れぞれ溶接により固定する。
【0085】こうして、図4および図5に示すように、
上下のフランジ継手部材20a、50aならびに上下の
フランジ継手部材30a、40aの梁10への接合作業
が終了する。
【0086】なお、この接合作業は、構築現場に搬入す
る前に、あらかじめ、上下のフランジ継手部材20a、
50a、30a、40aを梁10用のH型鋼にそれぞれ
溶接しておいてもよい。この場合、構築現場において、
溶接作業を行なうことなく直ちに、後述する梁の接合作
業に入ることが可能となる利点がある。
【0087】続いて、上下のフランジ継手部材20a、
50aが固定された一方の梁10と、上下のフランジ継
手部材30a、40aが固定された他方の梁10をそれ
ぞれ、クレーンなどにより水平に吊り上げ、上下のフラ
ンジ継手部材30a、40aがそれぞれ対応する上下の
フランジ継手部材20a、50aの上方に来るようにす
る。
【0088】その後、いずれか一方の梁10を徐々に下
降させ、上下のフランジ継手部材30a、40aの係合
用凹溝31aおよび係合用凸条41aを、上下のフラン
ジ継手部材20a、30aの対応する係合用凸条21a
および係合用凹溝51aにそれぞれ嵌合させる。この
時、上フランジ継手部材20aの係合用凸条21aは対
応する梁10(図4、5では左側の梁10)の真上に位
置し、上フランジ継手部材30aの係合用凹溝31aは
梁10(図4、5では右側の梁10)の端部より突出し
ているので、これらの凸条21aおよび凹溝31aは好
適に嵌合する。また、下フランジ継手部材50aの係合
用凹溝51aは対応する梁10(図4、5では左側の梁
10)の端部より突出し、下フランジ継手部材40aの
係合用凸条41aは対応する梁10(図4、5では右側
の梁10)のウェブ12の真下に位置しているので、こ
れらの凹溝51aおよび凸条41aは好適に嵌合する。
さらに、それらの梁10の端部は互いに当接する。
【0089】こうして梁10同士が係合された状態は、
図4に示すようになる。この係合状態では、係合用凹溝
31aおよび係合用凸条41aが対応する係合用凸条2
1aおよび係合用凹溝51aにそれぞれ嵌合し、梁10
の位置決めが自動的に行なわれる。また、上フランジ継
手部材20aと上フランジ継手部材30aのボルト孔2
2aおよび32aはそれぞれ互いに重なり合い、下フラ
ンジ継手部材50aと下フランジ継手部材40aのボル
ト孔52aおよび42aもそれぞれ互いに重なり合って
いる。
【0090】その後、ボルト6を重なり合ったボルト孔
22a、32aおよび52a、42aにそれぞれ挿通し
てから、各ボルト6にナット7を螺合して締め付ける。
これにより、上フランジ継手部材20aと上フランジ継
手部材30a、および下フランジ継手部材50aと下フ
ランジ継手部材40aは、図4の状態で固定される。こ
うして、梁10同士の接合作業が完了する。
【0091】この第2実施例の建築・土木構造用継手1
aおよびそれを用いた建築・土木構造の構築法は、梁1
0と柱60を接合する代わりに梁10同士を接合する
点、および係合用凸条と係合用凹溝の構成が異なる点を
除いて、第1実施例と同様の構成を有するので、第1実
施例と同様の効果が得られる。
【0092】この第2実施例の建築・土木構造用継手1
aでは、係合用凸条および係合用凹溝を2個ずつ用いて
接合しているので、第1実施例よりも接合強度が増加す
る利点がある。また、上フランジ継手部材20aと下フ
ランジ継手部材40aの形状が同じであり、下フランジ
継手部材50aと上フランジ継手部材30aの形状が同
じであるため、それら両部材を共用でき、その結果、建
築・土木構造用継手1aを効率良く低コストで製造でき
る利点がある。
【0093】さらに、上下のフランジ継手部材20a、
50aと上下のフランジ継手部材30a、40aを、H
型鋼のフランジの外面に溶接すればよいので、第1実施
例におけるH型鋼のフランジ加工工程を省略することが
できる利点もある。
【0094】(接合箇所の変形例)図6は、第1実施例
における接合箇所の平面図を概略的に示す。◆図6
(a)は、第1実施例で示したもので、上ダイヤフラム
継手部材20の本体部23に2つの突出部が形成してあ
り、柱60の2つの側面60aおよび60bに梁10が
接合されている。
【0095】図6(b)は、上ダイヤフラム継手部材2
0の本体部23に3つの突出部が形成してあり、柱60
の3つの側面60a、60bおよび60cに梁10が接
合されている。
【0096】図6(c)は、上ダイヤフラム継手部材2
0の本体部23に4つの突出部が形成してあり、柱60
の4つの側面60a、60b、60cおよび60dに梁
10が接合されている。
【0097】なお、たとえば第2実施例のように、上ダ
イヤフラム継手部材20の本体部23に1つの突出部を
形成し、柱60の1つの側面60aのみに梁10を接合
してもよい。
【0098】(固定具の変形例)図7〜図10は、第1
実施例における、互いに係合した上ダイヤフラム継手部
材20および上フランジ継手部材30を固定させる固定
具の変形例を示す。なお、これらが第2実施例にも適用
可能であるのは勿論である。
【0099】図7では、第1実施例で示したもので、ボ
ルト6およびナット7を用いている。上下のダイヤフラ
ム継手部材20、30のボルト孔にボルト6を挿通す
る。そして、その先端にナット7を螺合して締め付け、
両部材20、30の係合の離脱を防止する。
【0100】図8では、ボルト6およびナット7に代え
て、ピン16とキー17を用いるものである。上下のダ
イヤフラム継手部材20、30のボルト孔にピン16を
挿通する。そして、その先端のキー孔16aにキー17
を圧入し、両部材20、30の係合の離脱を防止する。
【0101】図9では、ボルト6やピン16を上下のダ
イヤフラム継手部材20、30に挿通することなく、両
部材20、30の係合の離脱を防止しようとするもので
ある。上ダイヤフラム継手部材部材20の両側面に略半
円形の嵌合用溝27を形成し、下ダイヤフラム継手部材
部材30の両側面に略半円形の嵌合用溝28を形成す
る。これらの溝27、28は、両部材20、30の係合
時にそれぞれ、1つの円形の溝を形成するので、両部材
20、30の係合後にそれらの円形溝にリング26を嵌
合・圧入して、両部材20、30の係合の離脱を防止す
る。
【0102】図10では、図9の略半円形の嵌合用溝2
7、28とそれに嵌合するリング26に代えて、上下の
ダイヤフラム継手部材部材20、30の両側面に略矩形
の嵌合用溝37、38を形成したものである。これらの
溝37、38は、両部材20、30の係合時にそれぞ
れ、1つの矩形の溝を形成するので、両部材20、30
の係合後にそれらの円形溝に断面コ字状の係止具36を
嵌合・圧入して、両部材20、30の係合の離脱を防止
する。
【0103】なお、上記変形例は、上ダイヤフラム継手
部材20と上フランジ継手部材30について説明した
が、下ダイヤフラム継手部材50および下フランジ継手
部材40など、他の継手部材についても同様である。
【0104】(係合用凸条・凹溝の変形例)図11およ
び図12は、上ダイヤフラム継手部材20および上フラ
ンジ継手部材30の係合用凹溝21と係合用凸条31の
変形例を示す。これらの図では、互いに係合した係合用
凹溝21と係合用凸条31の断面形状のみを概略的に示
している。
【0105】図11(a)では、継手部材20が断面等
脚台形および断面山形の2個の凸条21を有し、継手部
材30cがこれら凸条21に対応する断面形状の2個の
凹溝31を有している。
【0106】図11(b)では、継手部材20が大きな
矩形の上に小さな矩形を重ねた断面形状の凸条21を有
し、継手部材30cがこの凸条21に対応する断面形状
の2個の凹溝31を有している。
【0107】図12(a)では、継手部材20が半円形
断面の凸条21を有し、継手部材30cがこの凸条21
に対応する断面形状の凹溝31を有している。
【0108】図12(b)では、継手部材20が台形断
面の凸条21を有し、継手部材30cがこの凸条21に
対応する断面形状の凹溝31を有している。
【0109】図12(c)では、継手部材20が略不当
辺四角形の断面を持つ凸条21を有し、継手部材30c
がこの凸条21に対応する断面形状の凹溝31を有して
いる。
【0110】なお、上記変形例は、上ダイヤフラム継手
部材20と上フランジ継手部材30について説明した
が、下ダイヤフラム継手部材50および下フランジ継手
部材40など、他の継手部材についても同様である。
【0111】(建築・土木構造用継手の他の変形例)図
13および図14は、第1実施例の建築・土木構造用継
手1の変形例を示す。ここでは、柱60に1本の梁10
のみを接合する場合について示している。
【0112】図13(a)では、係合時に突き合わせら
れる、上ダイヤフラム継手部材20と上フランジ継手部
材30の対向する端部に、1個の円弧状の突起81aと
それに対応する1個の円弧状の窪み81bがそれぞれ形
成してある。両継手部材20、30は、係合用凸条21
と係合用凹溝31を係合する際に、突起81aと窪み8
1bも係合する。このため、突起81aと窪み81bの
係合により、両継手部材20、30は梁10の長手方向
に直交する水平方向(係合用凸条21と係合用凹溝31
の長手方向)にも移動しなくなる利点がある。
【0113】図13(b)では、1個の円弧状の突起8
1aと1個の円弧状の窪み81bに代えて、三角形状
(山形)の突起82aとそれに対応する三角形状(山
形)の窪み82bとを形成したものである。
【0114】3を鋸状に形成したものである。
【0115】図14(a)では、係合時に突き合わせら
れる、上ダイヤフラム継手部材20と上フランジ継手部
材30の対向する端部に、複数の山形の突起83aとそ
れに対応する複数の山形の窪み83bをそれぞれ形成し
たものである。
【0116】図14(b)では、係合時に突き合わせら
れる、上ダイヤフラム継手部材20と上フランジ継手部
材30の対向する端部84a、84bの全体を、それぞ
れ1個の山形に形成したものである。
【0117】図14(c)では、係合時に突き合わせら
れる、上ダイヤフラム継手部材20と上フランジ継手部
材30の対向する端部84a、84bの全体を、それぞ
れ1個の円弧状に形成したものである。
【0118】上記変形例は、上ダイヤフラム継手部材2
0と上フランジ継手部材30について説明したが、下ダ
イヤフラム継手部材50および下フランジ継手部材40
など、他の継手部材についても同様である。
【0119】(その他)上記第1実施例では、梁10が
H型鋼であることを考慮して、一対の柱側継手部材とし
て上ダイヤフラム継手部材20および下ダイヤフラム継
手部材50を使用し、一対の梁側継手部材として上フラ
ンジ継手部材30および下フランジ継手部材40を使用
しているが、柱側継手部材2と梁側継手部材4とを1個
づつ、あるいは3個以上づつ使用してもよい。
【0120】また、上記第2実施例では、梁同士を接合
する場合について説明したが、上下のフランジ継手部材
20a、50aと、上下のフランジ継手部材30a、4
0aのいずれか一方を、図15の従来例のような柱15
0に固定された短い梁部材140(例えばH型鋼よりな
る)の端部に固定すれば、この従来例のような梁130
と柱150を接合する場合に上記第2実施例を適用する
こともできる。
【0121】さらに、上記両実施例では、接合時に、互
いに係合する係合用凸条と係合用凹溝をそれぞれ上方お
よび下方に向け、少なくとも一方を上下動して互いに近
接させているが、この発明はこの場合に限定されない。
互いに係合する係合用凸条と係合用凹溝をそれぞれ水平
方向に対向して配置し、少なくとも一方を水平方向に移
動して互いに近接させるようにしてもよい。
【0122】なお、この発明は、ここで例示した鉄骨の
梁を柱に接合する建造物に適用するのが最も好ましい
が、鉄骨を接合する箇所であればその他の箇所(例えば
橋、高架道路、トンネル工事など)にも適用することが
できる。さらに、2つの部材を接合するものであれば、
これら以外のもの、例えば地下街やその道路などの土木
構造にも適用可能である。
【0123】また、この発明では、継手部材同士を係合
可能な、互いに係合用凸部と係合用凹部であればよく、
上述した実施例のような係合用凸条と係合用凹溝には限
定されない。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1〜
第4の建築・土木構造用継手によれば、梁などの部材の
接合作業が簡易且つ迅速に行なえる。また、製造コスト
も低廉である。
【0125】また、この発明の第1〜第4の建築・土木
構造構築法によれば、上記従来の建築・土木構造用継手
よりも、柱と梁などの部材の接合作業を簡易且つ迅速に
行なえる。このため工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建築・土木構造用継手の第1実施例
の要部斜視図である。
【図2】この発明の建築・土木構造用継手の第1実施例
の上フランジ継手部材と下フランジ継手部材のそれぞれ
の係合用凹溝と係合用凸条を係合させた状態を示す要部
側面図である。
【図3】この発明の建築・土木構造用継手の第1実施例
の上フランジ継手部材と下フランジ継手部材のそれぞれ
の係合用凹溝と係合用凸条を係合させる前の状態を示す
要部側面図である。
【図4】この発明の建築・土木構造用継手の第2実施例
の上フランジ継手部材と下フランジ継手部材のそれぞれ
の係合用凹溝と係合用凸条を係合させた状態を示す要部
斜視図である。
【図5】この発明の建築・土木構造用継手の第2実施例
の上フランジ継手部材と下フランジ継手部材のそれぞれ
の係合用凹溝と係合用凸条を係合させる前の状態を示す
要部斜視図である。
【図6】この発明の建築・土木構造用継手の接合箇所の
変形例を示す斜視図である。
【図7】この発明の建築・土木構造用継手の第1実施例
の固定具の使用状況を示す図である。
【図8】この発明の建築・土木構造用継手の固定具の変
形例を示す図である。
【図9】この発明の建築・土木構造用継手の固定具の変
形例を示す図である。
【図10】この発明の建築・土木構造用継手の固定具の
変形例を示す図である。
【図11】この発明の建築・土木構造用継手の係合用凸
条および凹溝の変形例を示す断面説明図である。
【図12】この発明の建築・土木構造用継手の係合用凸
条および凹溝の変形例を示す断面説明図である。
【図13】この発明の建築・土木構造用継手の係合時に
突き合わせられる、上ダイヤフラム継手部材と上フラン
ジ継手部材の対向する端部の形状の変形例を示す平面説
明図である。
【図14】この発明の建築・土木構造用継手の係合時に
突き合わせられる、上ダイヤフラム継手部材と上フラン
ジ継手部材の対向する端部の形状の変形例を示す平面説
明図である。
【図15】従来の高力ボルト接合の一例を説明する要部
斜視図である。
【図16】従来の高力ボルト接合工事の一例の各工程を
説明する要部斜視図で、接合しようとする2個の梁を近
接させる際の要部斜視図である。
【図17】従来の高力ボルト接合工事の一例の各工程を
説明する要部斜視図で、接合しようとする2個の梁の端
部を突き合わせた状態の要部斜視図である。
【図18】従来の高力ボルト接合工事の一例の各工程を
説明する要部斜視図で、端部を突き合わせた梁の上下フ
ランジにカバープレートを当てた状態の要部斜視図であ
る。
【図19】従来の高力ボルト接合工事の一例の各工程を
説明する要部斜視図で、梁の上下フランジにカバープレ
ートを当ててボルト止めした状態の要部斜視図である。
【図20】従来の高力ボルト接合工事の一例の各工程を
説明する要部斜視図で、梁の上下フランジおよびウェブ
にカバープレートを当ててボルト止めした状態の要部斜
視図である。
【符号の説明】
1、1a 建築・土木構造用継手 2、2a 柱側継手部材 4、4a 梁側継手部材 6 ボルト 7 ナット 10 梁 11 梁の上フランジ 12 梁のウェブ 13 梁の下フランジ 14 当て金挿通用孔 15 当て金 16 ピン 16a キー孔 17 キー 20、20a 上ダイヤフラム継手部材 21、21a 上ダイヤフラム継手部材の係合用凸条 22 上ダイヤフラム継手部材のボルト孔 23 上ダイヤフラム継手部材の本体 24 支持プレート 26 リング 27 嵌合用溝 30、30a 上フランジ継手部材 31、31a 上フランジ継手部材の係合用凹溝 32、32a 上フランジ継手部材のボルト孔 40、40a 下フランジ継手部材 41、41a 下フランジ継手部材の係合用凸条 42、42a 下フランジ継手部材のボルト孔 50、50a 下ダイヤフラム継手部材 51、51a 下ダイヤフラム継手部材の係合用凹溝 52、52a 下ダイヤフラム継手部材のボルト孔 53 下ダイヤフラム継手部材の本体 60 柱 60a、60b、60c、60d 柱の側面 61 鋼製の角パイプ 62 上ダイヤフラム 63 下ダイヤフラム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部材と第2の部材とを接合する建
    築・土木構造用継手であって、 係合用凸部を有する、前記第1の部材に固定される雄継
    手部材と、 前記係合用凸部に係合する係合用凹部を有する、前記第
    2の部材に固定される雌継手部材とを備えてなり、 前記雄継手部材と前記雌継手部材は、前記係合用凸部お
    よび前記係合用凹部が互いに対向するように前記第1部
    材および前記第2部材にそれぞれ固定され、その後、前
    記雄継手部材および前記雌継手部材の少なくとも一方を
    相対的に移動させて前記係合用凸部と前記係合用凹部と
    を互いに係合させることにより、前記雄継手部材と前記
    雌継手部材とを接合するようにしたことを特徴とする建
    築・土木構造用継手。
  2. 【請求項2】 前記第1の部材および第2の部材のいず
    れか一方が補強体を組み込み可能な柱であり、他方が梁
    であって、前記雄継手部材および前記雌継手部材のうち
    の前記柱に固定されるものが前記補強体に一体的に形成
    されている請求項1に記載の建築・土木構造用継手。
  3. 【請求項3】 前記第1の部材および第2の部材がいず
    れも梁である請求項1に記載の建築・土木構造用継手。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の建築・
    土木構造用継手を用いる建築・土木構造構築法であっ
    て、 前記雄継手部材と前記雌継手部材を、前記係合用凸部お
    よび前記係合用凹部が互いに対向するように前記第1部
    材および前記第2部材にそれぞれ固定する第1工程と、 前記雄継手部材および前記雌継手部材の少なくとも一方
    を相対的に移動させ、前記係合用凸部と前記係合用凹部
    とを互いに係合させる第2工程とを具備してなることを
    特徴とする建築・土木構造構築法。
  5. 【請求項5】 柱に梁を接合するための建築・土木構造
    用継手であって、 互いに係合する係合用凸部および係合用凹部のいずれか
    一方を有する、前記柱に固定される柱側継手部材と、 前記係合用凸部および前記係合用凹部の他方を有する、
    前記梁に固定される梁側継手部材とを備えてなり、 前記柱側継手部材と前記梁側継手部材は、前記係合用凸
    部および前記係合用凹部が互いに対向するように前記柱
    および前記梁にそれぞれ固定され、その後、前記柱側継
    手部材および前記梁側継手部材の少なくとも一方を相対
    的に移動させて前記係合用凸部と前記係合用凹部とを互
    いに係合させることにより、前記梁を前記柱に接合する
    ようにしたことを特徴とする建築・土木構造用継手。
  6. 【請求項6】 前記柱が補強体を組み込み可能であっ
    て、前記柱側継手部材がその補強体に一体的に形成され
    ている請求項5に記載の建築・土木構造用継手。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の建築・土木構
    造用継手を用いる建築・土木構造構築法であって、 前記柱側継手部材と前記梁側継手部材を、前記係合用凸
    部および前記係合用凹部が互いに対向するように前記第
    1部材および前記第2部材にそれぞれ固定する第1工程
    と、 前記柱側継手部材および前記梁側継手部材の少なくとも
    一方を相対的に移動させ、前記係合用凸部と前記係合用
    凹部とを係合させる第2工程とを具備してなることを特
    徴とする建築・土木構造構築法。
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