JPH03221636A - 梁の接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はＨ型鋼等よりなる複数個の梁を相互に略直交方
向に接続する接続構造に係り、特に一方の梁の端面に取
り付けられた接続部材を他の梁のウェブに当接してボル
ト止めすることによって、梁を相互に略直交方向に接続
する接続構造に関するものである。

〈従来の技術〉 この種の梁の接続構造としては本件特許出願人が開発し
た実公昭６１−４１８４２号公報（第１公知技術）、同
Ｅ１３−１６４０１号公報（第２公知技術）、更には実
開昭８２−１７５１０５号公報（第３公知技術）、同６
２−１７５１０１３号公報（第４公知技術）等に示す技
術が公知である。

前述の第１公知技術は梁の端に取付フランジを固着する
と共にその梁の端部上面に接合フランジを突設し、これ
等の取付フランジと接合フランジとを介して一方の梁の
ウェブの一側面に他方の梁の端部をほぼ直交する如く取
り付ける構造に関する技術である。

また第２公知技術は大梁に繋ぎ梁を取り付けるに当たっ
て、Ｔ型ブラケット、受は部材、ガセットプレート等を
用いて両者を直交する方向に接合する構造に関する技術
である。

更に第３公知技術は２個の梁の端面に夫々接続板を溶接
固定し、これ等の接続板を面接触させた後でボルト止め
することによって梁を夫々軸方向に接続する構造に関す
る技術である。

また上記第４公知技術は、一方の梁の側部に接合板を上
下のフランジに掛は渡して溶接し、かつ他方の梁の端面
に同種の接合板を溶接し、これ等の接合板を面接触させ
た後でボルト止めすることによって梁を略直交する方向
に接続する構造である。

〈発明が解決しようとする課題〉 然るに前述の技術の内で、第１公知技術は取付フランジ
や接合フランジ等の多くの部品を必要とすると共に、接
合フランジが接合部の上面に突出して体裁が悪く、更に
現場での作業が複雑である等の問題があった。第２公知
技術に於いてもＴ型ブラケット、受は部材、ガセットプ
レート等の多くの部品を必要とし、かつ現場での作業が
複雑である等の問題があった。

また第３公知技術は構造が簡単ではあるが、この技術は
梁を共に軸方向に接続する技術であって、そのまま梁を
直交して接続する構造に応用することが出来ない問題が
あった。

更に第４公知技術は接合板を梁の上下フランジの側面に
溶接するので、相互に面接触し得る面積及び溶接する面
積が小さく不安定であり、従ってこの部分が充分な荷重
に耐えられなくなる恐れがある等の問題があった。

本発明は上述の従来の問題点に鑑み開発された全く新規
な技術に関するものである。

く課題を解決するための手段〉 本発明は従来のこれ等の問題点を全て根本的に改善した
技術であって、その要旨は垂直接合板の上下に夫々支持
板を連設してなる断面コ状接続部材を一方の梁の端部に
固定し、かつ該接続部材を他方の梁のウェブ側面に面接
して相互にボルト止めするものである。

く作用〉 本発明に於いては上述の如く、一方の梁の上下フランジ
間に挿入してウェブに面接し得る接合部材を他方の梁の
端面に取り付けたので、一方の梁の側部のウェブに接合
部材の先端起立面を全面的に面接しながらボルト止めす
ることによって、他方の梁をこの梁に直交する方向に簡
単に取付固定することが出来る。

本発明に於いては上述の如く、接合部材を介して一方の
梁のウェブに他方の梁が直接面接合されるので、接触面
積を広くして両方の梁の接合を安定せしめ、これによっ
て大きな荷重に充分に耐えることが可能な構造とするこ
とが出来る。

接合部材は予め工場等に於いて梁の端面に溶接固定し得
るので、現場に於ける梁接続の際の接続作業を極めて単
純かつ簡単にすることが出来る。

本発明の構造は接合部材の支持板を梁の上下フランジに
夫々連結して延長させることが出来るので、接続部の強
度を増大せしめ、特に梁の曲げに対して強く、片持梁を
可能とすることが出来る。

〈実施例〉 図により本発明に係る梁の接続構造について説明すると
、第１図は本発明の構造の要部を示す斜視説明図、第２
図は梁の端面に接合部材を取り付ける状態の斜視図、第
３図は接合部材を梁の端面に取り付けた状態の断面図、
第４図は梁を直交する方向に接続した状態を示す断面説
明図、第５図は他側の実施例である。

第１図乃至第４図に於いて、１．２は夫々中型梁であっ
て、垂直に起立されたウェブ３の上下に夫々水平なフラ
ンジ４．５が一体的に連設されて構成されている。

６は断面コ状の接合部材であって、前記フランジ４．５
の巾と略等しい左右巾を持った垂直接合板６ａの上下後
方に夫々はぼ等しい巾を持った支持板６ｂを一体的に接
続することによって構成されている。この垂直接合板６
ａは梁１の上下フランジ４．５間に挿入してウェブ３に
直接面接し得る寸法を有し、かつ上下の支持板６ｂは夫
々フランジ４．５の内面に面接し得る傾斜角度を有し、
かつこれ等の支持板６ｂの元部にはウェブ３の上下縁を
挿入し得る切溝７が穿設され、更にこの接合部材６の内
部には垂直の補強板８が取り付けられている。また垂直
接合板６ａ及び支持板６ｂの所定位置には夫々ポルト孔
９，１０が穿設されている。

前記接合部材６を梁２の端面に取り付けるに当たっては
特に第１図乃至第３図に示す如く、梁２の端部のフラン
ジ４，５とウェブ３の上下部との−４Ａを切除した後で
、該フランジ４，５の内面に失々支持板６ｂを挿入して
当接し、同時に支持板６ｂの切溝７にウェブ３の端部を
挿入し、この状態で支持板６ｂ及び補強板８を夫々フラ
ンジ４゜５及びウェブ３に溶接することによって取付固
定することが出来る。

次に柔２を梁ｌの側部に取付固定するに当たっては、特
に第１図及び第４図に示す如く、梁２の端面に取り付け
られた接合部材６を梁１のフランジ４，５間に挿入して
、その垂直接合板６ａを全面的にウェブ３に面接し、予
めウェブ３に穿設されたボルト孔１１と垂直接合板６ａ
のボルト孔９とを合致せしめ、これ等にポル）１２を挿
通した後でナツト１３を螺合することによって、両者を
相互に連結して梁、２を梁ｌの側部に直交して取り付け
ることが出来る。

上記実施例に於いては接合部材６の内部中央に垂直補強
板８を設けたが、第５図に示す如く、ウェブ３の端縁に
垂直突出板３ａを突設し、この垂直突出板３ａを接合部
材６の内部中央に挿入して両者を相互に固着して構成す
ることも可能である。

〈発明の効果〉 本発明に係る梁の接続構造は上述の如き構造と作用とを
有するので、一方の梁を接続部材を介して他方の梁のウ
ェブに略直交して直接取り付けることが出来、かつ両者
を大きな面積で面接して固定することが出来、これによ
って接続部の強度を大きくすると共に安定せしめること
が出来る。

一方の梁の端部を他方の梁のフランジ間に完全に挿入し
て接続するので、従来の如く接続部に突出割分が形成さ
れることを防止出来、これによって接続部の体裁を向上
せしめることが出来る。

本発明に於いては接合部材の支持板が梁の上下フランジ
に一体的に連結されるので、梁の接続部の強度を増大せ
しめることが出来る。

また本発明に於いては単に接続部材のみを、工場等に於
いて梁の端面に固定すれば良いので、部品を少なくする
ことが出来、かつ現場に於ける作業を極めて単純にして
能率効果を向上せしめることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構造の要部を示す斜視説明図、第２図
は梁の端面に接合部材を取り付ける状態の斜視図、第３
図は接合部材を梁の端面に取り付けた状態の断面図、第
４図は梁を直交する方向に接続した状態を示す断面説明
図、第５図は他側の実施例である。 １．２は梁、３はウェブ、４，５はフランジ、６は接合
部材、６ａは垂直接合板、６ｂは支持板、７は切溝、８
は補強板、９，１０．１１はボルト孔、１２はボルト、
１３はナツトである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 垂直接合板の上下に夫々支持板を連設してなる断面コ状
   接続部材を一方の梁の端部に固定し、かつ該接続部材を
   他方の梁のウェブ側面に面接して相互にボルト止めする
   ことを特徴とした梁の接続構造。