JP2020105825A - 梁接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工性や組み付け性が向上された梁接合構造を提供する。【解決手段】仕口部材40は、各々に形成された切欠き部48にキャンチ梁14のウエブ30が差込まれた上プレート44及び下プレート46の先端部が、キャンチ梁14の上フランジ26及び下フランジ28の各々の内面に接合されている。また、仕口部材40は、エンドプレート42が大梁12のウエブ24に当接されて接合されていると共に、上プレート44及び下プレート46のエンドプレート42側が大梁12の上フランジ20及び下フランジ22の各々の内面に接合されている。このため、加工が容易な仕口部材40によって大梁12とキャンチ梁14との組み付け性を向上できる。【選択図】図3

Description

本発明は、梁接合構造に関する。
特許文献1には、被梁上フランジと被梁下フランジとが被梁ウエブによって連結した被梁に、自梁上フランジと自梁下フランジとが自梁ウエブによって連結された自梁が接合部材を介して連結した梁接合構造が開示されている。
接合部材は、被梁ウエブに接合されるエンドプレート、エンドプレートの上下両端の各々から延在されて被梁上フランジ及び自梁上フランジと被梁下フランジ及び自梁下フランジとの間に配置される上支持板及び下支持板が成形されている。また、接合部材には、上支持板及び下支持板に切欠部が形成されている。
接合部材は、エンドプレートが被梁ウエブに締結され、上支持板及び下支持板の各々の切欠部に自梁ウエブが嵌入され、上支持板が被梁上フランジと自梁上フランジとに跨って連結され、下支持板が被梁下フランジと自梁下フランジとに跨って連結される。これにより、特許文献1では、接合部材を介して自梁を被梁に連結している。
特開2016−003525号公報
接合部材では、剛性を確保するためにエンドプレートの幅寸法が自梁の幅寸法より大きくされている。また、接合部材では、エンドプレートから延在される上支持板及び下支持板の先端側が自梁の幅寸法より小さくなるように、上支持板及び下支持板の幅寸法が、エンドプレートから先端部に向けて漸次小さくされている。このため、梁接合の際の部材の加工性や組み付け性などについて改善の余地がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、部材の加工性及び組み付け性を向上できる梁接合構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様の梁接合構造は、一対のフランジ、及び前記一対のフランジ同士を該フランジの幅方向中間部において連結したウエブを有する主梁部材と、一対のフランジ、及び前記一対のフランジ同士を該フランジの内面側で連結するウエブを有し、前記主梁部材に接合された梁部材と、前記梁部材の長手方向端部に接合され、前記主梁部材の幅方向側に接合されることで前記主梁部材と前記梁部材とを接合する仕口部材と、を有し、前記仕口部材は、幅寸法が前記梁部材の幅寸法とされ、幅方向が前記梁部材の幅方向とされて前記主梁部材のウエブに接合された背板部と、前記背板部の長手方向両端から前記梁部材の一対のフランジの間に挿入された先端側部分が該一対のフランジの各々に接合されると共に、少なくとも一方が前記主梁部材の前記フランジに接合された一対の板部と、前記一対の板部の各々の先端側部分に形成されて前記梁部材のウエブが差込まれた切込み部と、前記切込み部の幅方向の片側又は両側において前記一対の板部に接合されると共に前記背板部に接合され、前記切込み部に差込まれた前記梁部材のウエブに接合された縦板部と、を備える。
第1の態様の梁接合構造では、一対のフランジ及び前記一対のフランジ同士を該フランジの幅方向中間部において連結したウエブを有する主梁部材と、一対のフランジ及び一対のフランジ同士を該フランジの内面側で連結するウエブを有する梁部材とが接合される。梁部材には、長手方向の端部に仕口部材が接合され、仕口部材が主梁部材の幅方向側から主梁部材に接合され、梁部材は、仕口部材を介して主梁部材に接合される。
仕口部材には、幅寸法が梁部材の幅寸法とされ、幅方向が梁部材の幅方向(主梁部材の長手方向)とされた背板部を有し、背板部の長手方向の両端から板部が対で延設されており、一対の板部の各々には、切込み部が形成されている。仕口部材は、一対の板部の延設先端部が梁部材の一対のフランジの間に挿入されてフランジの各々に接合される。この際、一対の板部に形成されている切込み部に梁部材のウエブが差込まれる。また、仕口部材には、切込み部の幅方向の一側又は両側に縦板部が配置され、縦板部が一対の板部の各々及び背板部に接合されており、縦板部には、切込み部に差込まれた梁部材のウエブが接合されている。
ここで、仕口部材は、背板部が主梁部材のウエブに接合されて、一対の板部の少なくとも一方が主梁部材のフランジに接合され、梁部材のウエブは、仕口部材の縦板部及び背板部を介して、主梁部材のウエブに接合される。これにより、梁部材と主梁部材との接合強度を向上できて、接合部分の剛性を向上できる。また、仕口部材は、背板部及び一対の板部の幅寸法が梁部材の幅寸法にできるので、帯板状の部材の曲げ加工等によって容易に形成できる。
第2の態様の梁接合構造は、第1の態様において、前記梁部材は、対とされて前記主梁部材の幅方向の両側の各々から前記主梁部材に接合されている。
第2の態様の梁接合構造では、主梁部材の幅方向の両側に梁部材が対で接合されるので、主梁部材の捩れ剛性を向上できる。
第3の態様の梁接合構造は、第2の態様において、前記対とされる前記梁部材は、一方が片持ち梁とされ、他方が控え梁とされている。
第3の態様の梁接合構造では、一対の梁部材の一方が片持ち梁とされ、他方が控え梁とされている。このため、主梁部材に片持ち梁が接合されても、主梁部材の捩れ剛性を向上できる。
第4の態様の梁接合構造は、第1から第3の態様の何れか1において、前記縦板部は、前記切込み部の幅方向の両側に設けられており、前記梁部材のウエブが差込まれて前記縦板部の各々に接合されている。
第4の態様の梁接合構造では、仕口部材に縦板部が対で設けられて、縦板部の間に差込まれた梁部材のウエブが縦板部に接合される。これにより、梁部材のウエブの主梁部材のウエブへの接合強度を向上できる。
以上説明したように本発明の第1の態様によれば、容易に加工できる仕口部材を用いて、主梁部材への梁部材の接合部分の剛性を向上できる、という効果が得られる。
第2の態様によれば、主梁部材と梁部材との接合部分の捩れ剛性を向上できて、曲げ耐力を向上させることができる。
第3の態様によれば、片持ち梁による主梁部材の捩れを控え梁によって抑制できて、主梁部材の曲げ体力を向上できる。
第4の態様によれば、梁部材のウエブの主梁部材のウエブへの接合強度を向上できて、接合部分の剛性を向上できる。
本実施形態に係る仕口部材の概略を示す斜視図である。 躯体の主要部を示す斜め上方視の斜視図である。 (A)は、躯体の主要部を示す長手方向視の断面図、(B)は、躯体の主要部を示す大梁の上方視の断面図である。 (A)及び(B)は、各々仕口部材の大梁への接合の他の一例を示す大梁の長手方向視の断面図である。 高さ寸法の異なる大梁へのキャンチ梁の接合の一例を示す大梁の長手方向視の断面図である。 (A)は、変形例に係る仕口部材の一例を示す斜め上方視の斜視図、(B)は、(A)の仕口部材が用いられた大梁の上方視の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
住宅などの建物の躯体構造には、鉄骨軸組構造や鉄骨ラーメン構造などの軽量鉄骨構造がある。図2には、本実施形態に係る躯体10の主要部が斜視図にて示されている。
図2に示すように、躯体10には、鉄骨軸組構造が適用されており、主梁部材としての複数の大梁12が設けられている。大梁12としては、床大梁であってもよく天井大梁であってもよく、大梁12は、妻側大梁であってもよく、桁側大梁であってもよい。また、大梁12の長手方向中間部には、梁部材としての複数の梁(小梁)が接合されている。
また、住宅などにおいては、ベランダやバルコニー、庇などの片持ち構造体が形成されることがある。片持ち構造体には、片持ち梁が設けられて、床部分や屋根(庇)部分が形成される。片持ち梁は、長手方向一側が大梁12に接合される。また、大梁12には、片持ち梁とは反対側に控え梁の長手方向一側が接合され、控え梁の長手方向他側は、他の大梁などに接合される。
本実施形態では、梁部材の一例として片持ち梁(以下、キャンチ梁という)14を及び控え梁16を適用し、大梁12へのキャンチ梁14及び控え梁16の接合を説明する。図3(A)には、躯体10の主要部が大梁12の長手方向視の断面図にて示され、図3(B)には、躯体10の主要部が上方視の断面図にて示されている。
図2、図3(A)及び図3(B)に示すように、大梁12には、H形鋼が用いられている。大梁12には、上フランジ20と下フランジ22とが対で配置され、上フランジ20と下フランジ22とが幅方向の中間部においてウエブ24によって連結されて一体にされている。
また、キャンチ梁14及び控え梁16には、同様のサイズのH形鋼が用いられている。キャンチ梁14及び控え梁16は、上フランジ26と下フランジ28とが対で配置され、上フランジ26と下フランジ28とが幅方向の中間部においてウエブ30によって連結されて一体にされている。
本実施形態では、一例として大梁12とキャンチ梁14及び控え梁16の各々とが同様のサイズ(各々の幅寸法及び高さ寸法が同様)としている。なお、キャンチ梁14及び控え梁16は、大梁12と同様のサイズであってもよく、また、大梁12によりも小さいサイズ(幅寸法及び高さ寸法の少なくとも一方が小さいサイズ)であってもよい。
大梁12には、上フランジ20及び下フランジ22の各々に複数のボルト孔32が貫通形成されている。ボルト孔32は、上フランジ20及び下フランジ22の幅方向の両側(ウエブ24を挟んで両側)に対で、かつ大梁12の長手方向に所定間隔(中心間隔が所定間隔)ごとに形成されている。ボルト孔32は、上フランジ20及び下フランジ22において同様の位置に形成されている。
また、大梁12のウエブ24には、複数のボルト孔34が貫通形成されている。キャンチ梁14及び控え梁16は、大梁12の長手方向においてウエブ24にボルト孔34が形成された位置に接合可能にされている。
ボルト孔34の各々は、大梁12の長手方向において所定の間隔ごとに配置されており、各配置位置においては、大梁12の長手方向に対で配置されており、一対のボルト孔34の位置は、ボルト孔32の長手方向位置と同様にされている。また、ボルト孔34は、大梁12の長手方向における各配置位置において、ウエブ24の幅方向(大梁12の高さ方向)に複数対ずつが所定の間隔で形成されている。本実施形態では、一例としてウエブ24の幅方向(大梁12の高さ方向)の4箇所ずつにボルト孔34が対で形成されている。
また、キャンチ梁14及び控え梁16の各々には、上フランジ26及び下フランジ28に複数のボルト孔36が貫通形成されていると共に、ウエブ30に複数のボルト孔38が貫通形成されている。ボルト孔36は、大梁12の上フランジ20及び下フランジ22のボルト孔32と同様となる位置に形成され、ボルト孔38は、大梁12のウエブ24のボルト孔34と同様となる位置に形成されている。
躯体10では、キャンチ梁14及び控え梁16が大梁12の長手方向に所定の間隔(梁芯の間隔が所定の間隔)で複数が配列されている。また、キャンチ梁14及び控え梁16は、各々の長手方向が大梁12の長手方向と略直交する方向にされて大梁12に接合されている。
本実施形態では、キャンチ梁14及び控え梁16の各々の大梁12への接合に仕口部材40が用いられている。以下では、主にキャンチ梁14を例に仕口部材40を用いたキャンチ梁14及び控え梁16の大梁12への接合を説明する。図1には、本実施形態に適用した仕口部材40の主要部が斜視図にて示されている。
図1に示すように(図2、図3(A)及び図3(B)も参照)、仕口部材40には、背板部としての矩形板状のエンドプレート42が設けられている。また、仕口部材40には、エンドプレート42の長手方向の両端から上プレート44及び下プレート46の各々が対で延設(一対の板部)されており、仕口部材40は、所定厚さ及び所定長さの帯板状の鋼板が曲げ加工されるなどして形成されている。
エンドプレート42は、幅寸法がキャンチ梁14の幅寸法と同様にされている。また、エンドプレート42は、長手方向の寸法がキャンチ梁14の上フランジ26の下側面と、下フランジ28の上側面との間隔寸法と同様か又は僅かに短い(小さい)寸法とされている。これにより、仕口部材40は、上プレート44及び下プレート46の先端部がキャンチ梁14の上フランジ26と下フランジ28との間に挿入可能にされている。なお、本実施形態では、エンドプレート42の長手方向の寸法をキャンチ梁14の上フランジ26の下側面と下フランジ28の上側面との間隔寸法より僅かに短い寸法としている。
また、上プレート44及び下プレート46の長さは、大梁12の幅寸法と同様か僅かに長い寸法となっている。これにより、仕口部材40は、エンドプレート42がウエブ24に当接するまで大梁12の幅方向外側から上フランジ20と下フランジ22との間に挿入した際、上プレート44及び下プレート46が挿入された部分よりも僅かに長い部分が大梁12の幅方向外側に突出可能になっている。
仕口部材40には、上プレート44及び下プレート46の各々に切込み部48が各々形成されている。切込み部48は、上プレート44及び下プレート46の各々の幅方向中間部において先端側からエンドプレート42側に向けて所定幅で切り込まれており、切込み部48は、エンドプレート42に対して略垂直になるように形成されている。これにより切込み部48には、キャンチ梁14のウエブ30が差込み可能になっている。
切込み部48の切込み深さ(切込み先端のエンドプレート42内面までの寸法)は、大梁12の幅寸法(上フランジ20及び下フランジ22の幅寸法)の略1/2又はこの寸法より僅かに長い寸法とされている。
仕口部材40には、縦板部としての矩形板状のリブプレート50が配置されている。リブプレート50は、高さ方向寸法が上プレート44の下面と下プレート46の上面との間隔寸法と同様にされ、幅寸法が上プレート44及び下プレート46のエンドプレート42からの延設長さと略同様にされている。
リブプレート50は、キャンチ梁14のウエブ30が切込み部48に挿入された際、ウエブ30の一側面が面接触するように、切欠き部48の幅方向の一側部分に配置され、エンドプレート42、上プレート44及び下プレート46の各々に突き当てられている。また、リブプレート50は、エンドプレート42、上プレート44及び下プレート46の各々に当接された周縁部分が、エンドプレート42、上プレート44及び下プレート46の各々に溶接等によって接合されている。これにより、仕口部材40では、エンドプレート42に対してリブプレート50が略垂直にされて接合される。
一方、仕口部材40には、エンドプレート42に複数のボルト孔52が貫通形成されていると共に、上プレート44及び下プレート46の各々に複数のボルト孔54が貫通形成されている。ボルト孔52は、エンドプレート42の幅方向に対で形成される共に、エンドプレート42の長手方向に複数ずつ(本実施形態では、4個ずつ)形成されている。また、ボルト孔52の各々の位置は、エンドプレート42を大梁12のウエブ24に当接させた際に、軸心がウエブ24に形成されたボルト孔34の軸心と同軸上となる位置にされている。
ボルト孔54は、上プレート44及び下プレート46のエンドプレート42側と延設先端側とにおいて幅方向に対で形成されている。また、エンドプレート42側のボルト孔54の位置は、エンドプレート42を大梁12のウエブ24に当接させた際に、軸心が上フランジ20及び下フランジ22の各々のボルト孔32の軸心と同軸上となる位置にされている。
このように構成されている仕口部材40は、上プレート44及び下プレート46の先端側(エンドプレート42とは反対側)からキャンチ梁14(控え梁16も同様)の各々の長手方向一端側(大梁12側)の上フランジ26と下フランジ28との間に挿入される。この際、上プレート44及び下プレート46の切欠き部48をキャンチ梁14のウエブ30に対向させる。これにより、仕口部材40は、切欠き部48にウエブ30が差込まれて、上プレート44及び下プレート46が上フランジ26及び下フランジ28の間に挿入されると共に、リブプレート50がウエブ30の一方の側面に面接触される。
仕口部材40は、ウエブ30に面接触しているリブプレート50がウエブ30に溶接されて接合されると共に、下プレート46の下面が下フランジ28の上面(内面、上フランジ26側の面)に面接触されて溶接されて、下プレート46及びリブプレート50がキャンチ梁14に接合されている。また、仕口部材40は、上プレート44と下プレート46との上面同士の間隔寸法(エンドプレート42の長さ)が、キャンチ梁14の上フランジ26と下フランジ28の内面(互いに対向する面)の間隔寸法より僅かに短く(狭く)されている。仕口部材40は、上プレート44と上フランジ26との間に生じる隙間に所定厚さの略矩形平板状のスペーサ56が挿入配置され、スペーサ56を介して上プレート44及び上フランジ26の各々が溶接されて、上プレート44がキャンチ梁14の上フランジ26に接合されている。
これにより、仕口部材40は、エンドプレート42がキャンチ梁14の長手方向に対して略垂直にされ、エンドプレート42の突出長さが、大梁12の幅方向端部からウエブ24の表面よりも僅かに長い長さとされてキャンチ梁14に接合される。
キャンチ梁14(及び控え梁16)は、仕口部材40が接合されて大梁12に接合される。仕口部材40は、大梁12のウエブ24のボルト孔34が形成された位置に、大梁12の幅方向の外側から上フランジ20と下フランジ22との間に挿入され、エンドプレート42が大梁12のウエブ24表面に当接される。また、仕口部材40は、エンドプレート42のボルト孔52の軸心が大梁12のウエブ24のボルト孔34の軸心と同軸上となるように配置され、上プレート44及び下プレート46のボルト孔54の軸心が上フランジ20及び下フランジ22のボルト孔32の軸心と同軸上となるように配置される。これにより、仕口部材40は、大梁12の長手方向及び高さ方向に位置決めされ、キャンチ梁14が仕口部材40を介して大梁12に対して位置決めされる。
ここで、仕口部材40は、エンドプレート42の長さが、大梁12の上フランジ20と下フランジ22との内面同士の間隔よりも短くなっている。これにより、仕口部材40の下プレート46を大梁12の下フランジ22上に載せることができるので、仕口部材40は、大梁12に対する位置決めが容易にかつ円滑に行なうことができる。
また、仕口部材40は、キャンチ梁14からの突出長さが、大梁12の幅寸法の略1/2とされている。このため、仕口部材40は、大梁12にキャンチ梁14が干渉するのを防止できる。また、仕口部材40は、エンドプレート42がキャンチ梁14の長手方向に対して略垂直とされているので、エンドプレート42が大梁12のウエブ24に当接されることで、大梁12の長手方向に対してキャンチ梁14の長手方向を略垂直にできる。
仕口部材40が取り付けられた控え梁16を、大梁12の長手方向がキャンチ梁14と同様の位置で、キャンチ梁14とは反対側に配置することで、キャンチ梁14と控え梁16とが対とされて大梁12に位置決される。これにより、キャンチ梁14及び控え梁16は、各々の仕口部材40のエンドプレート42のボルト孔52の軸心同士が同軸上にされ、かつ、大梁12のウエブ24のボルト孔34の軸心と同軸上に配置される。
ここで、大梁12のウエブ24を挟んだ仕口部材40同士は、一方のエンドプレート42のボルト孔52の各々にボルト58が挿入され、他方のエンドプレートのボルト孔52から突出されたボルト58の先端にナット60が螺合される。これにより、仕口部材40は、大梁12のウエブ24を挟んだエンドプレート42がボルト58、ナット60によって締結されることで、8本のボルト58によって締結固定される。
また、仕口部材40は、下プレート46のボルト孔54に挿入されたボルト58の先端部が、大梁12の下フランジ22のボルト孔32から突出される。このボルト58にナット60が螺合されることで、仕口部材40の各々は、下プレート46が大梁12の下フランジ22に2本のボルト58によって締結固定される。
さらに、仕口部材40は、上プレート44のボルト孔54に挿入されたボルト58の先端部が、大梁12の上フランジ20のボルト孔32から突出される。このボルト58にナット60が螺合されることで、仕口部材40の各々は、上プレート44が大梁12の上フランジ20に2本のボルト58によって締結固定される。
このように大梁12へのキャンチ梁14及び控え梁16の接合に仕口部材40が用いられることで、接合作業が容易となると共に作業工数の削減が可能になる。また、仕口部材40は、エンドプレート42が大梁12のウエブ24に接合されると共に、上プレート44及び下プレート46が各々大梁12の上フランジ20及び下フランジ22に接合される。これにより、キャンチ梁14及び控え梁16の各々は、大梁12に剛接合される。
さらに、仕口部材40には、リブプレート50が設けられており、リブプレート50がキャンチ梁14のウエブ30に接合(面接合)されていると共に、エンドプレート42を介して大梁12のウエブ24に接合(面接合)されている。これにより、仕口部材40は、キャンチ梁14及び控え梁16の各々を大梁12に接合する際の接合強度をより向上できて、大梁12とキャンチ梁14及び控え梁16の各々との接合部分の剛性を向上できる。
したがって、仕口部材40は、キャンチ梁14及び控え梁16の各々を大梁12に接合する際、高い接合強度が得られる。このため、躯体10では、仕口部材40が用いられていない場合に比して、キャンチ梁14(及び控え梁16)の取り付け間隔を広げることができるので、キャンチ梁14及び控え梁16の数の削減が可能になる。これにより、仕口部材40が用いられることで、躯体10を構成する資材の削減が可能になり、建て方の作業工数をさらに削減できる。
以上説明した本実施形態では、仕口部材40のリブプレート50を挟んだ両側において4本ずつのボルト58を用いて、仕口部材40のエンドプレート42を大梁12のウエブ24に締結固定した。しかしながら、キャンチ梁14の耐荷重が低い場合、ボルト58の数を削減してもよい。図4(A)及び4(B)には、エンドプレート42のボルト58の数を削減する場合の例が大梁12の長手方向視の断面図にて示されている。
図4(A)に示すように、リブプレート50の片側に用いるボルト58の数を1本ずつ削減する場合、エンドプレート42の上側(上プレート44側)の2箇所のボルト孔52、及びエンドプレート42の下側のボルト孔52を用いる。これにより、仕口部材40は、エンドプレート42がリブプレート50を挟んで両側に3本ずつの合計6本のボルト58が用いられて、エンドプレート42が大梁12のウエブ24に締結固定される。
さらに、ボルト58の数を削減できる場合、図4(B)に示すように、エンドプレート42の上側(上プレート44側)及び下側(下プレート46側)の各々のボルト孔52を用いてもよい。これにより、仕口部材40は、エンドプレート42がリブプレート50を挟んで両側に2本ずつの合計4本のボルト58が用いられて、エンドプレート42が上側及び下側の各々において大梁12のウエブ24に締結固定される。
また、以上説明した本実施形態では、大梁12とキャンチ梁14及び控え梁16とが同じサイズとした。しかしながら、主梁部材に対して梁部材のサイズが小さくてもよい。図5には、主梁部材に対して、梁部材の高さ寸法が小さい場合の一例が示されている。なお、梁部材の幅が主梁部材の幅よりも狭い場合、背板部、一対の板部の各々の幅を梁部材の幅に合わせればよい。
図5に示すように、梁部材としてのキャンチ梁14A及び控え梁16Aは、上フランジ26と下フランジ28とがウエブ30Aによって連結されており、ウエブ30Aは、高さ寸法が大梁12のウエブ24よりも短く(小さく)なっている。このため、キャンチ梁14Aは、上フランジ26と下フランジ28との内面同士の間隔が狭くなっている。
ここで、キャンチ梁14A(控え梁16Aも同様)に用いる仕口部材40Aは、エンドプレート42Aの高さ寸法が、キャンチ梁14Aの上フランジ26と下フランジ28との内面同士の間隔に合わせられている。このため、エンドプレート42Aの長さがエンドプレート42よりも短くなっている。また、仕口部材40Aでは、エンドプレート42Aの長さが短くされるのに合わせて短くされたリブプレート50Aが設けられる。
仕口部材40Aのエンドプレート42Aには、大梁12のウエブ24のボルト孔34に合わせて複数対のボルト孔52が貫通形成されている。ボルト孔52は、例えば、仕口部材40Aが大梁12の上フランジ20側に取り付けられる場合、ウエブ24の上側のボルト孔34に合わせて形成される。図5の仕口部材40Aでは、リブプレート50Aを挟んだ両側に3箇所ずつのボルト孔52が貫通形成されている。
これにより、大梁12の上フランジ20側にキャンチ梁14Aが接合される場合、仕口部材40Aは、上プレート44が2本のボルト58によって大梁12の上フランジ20に締結固定されて接合される。また、仕口部材40Aは、リブプレート50Aを挟んだ両側において3本ずつの合計6本のボルト58によって大梁12のウエブ24に締結固定されて高い剛性が得られるように接合される。
なお、図5では、大梁12の上フランジ20側に仕口部材40Aを接合したが、仕口部材40Aは、大梁12の下フランジ22側に接合される構成であってもよい。
次に、本発明に係る仕口部材の他の一例を変形例として説明する。
図6(A)には、変形例に係る仕口部材70の主要部が斜視図にて示され、図6(B)には、変形例に係る仕口部材70が接合される大梁12の主要部が上方視の断面図にて示されている。
図6(A)に示すように、仕口部材70は、縦板部としての2枚のリブプレート50が設けられている点で、仕口部材40と相違する。リブプレート50は、切欠き部48の幅方向の両側部分の各々に配置されており、2枚のリブプレート50の内面間隔は、キャンチ梁14のウエブ30の厚さよりも僅かに広い間隔とされて略平行に配置されている。
2枚のリブプレート50は、キャンチ梁14のウエブ30が切込み部48に挿入された際、ウエブ30の両面に面接触するように、切欠き部48の幅方向の一側部分及び他側部分に配置される。また、リブプレート50は、エンドプレート42、上プレート44及び下プレート46の各々に突き当てられ、周縁部分がエンドプレート42、上プレート44及び下プレート46の各々に溶接等によって接合されている。これにより、仕口部材70には、2枚のリブプレート50の間にキャンチ梁14のウエブ30が差込まれる差込み部72が形成されている。
仕口部材70は、上プレート44及び下プレート46の切込み部48にキャンチ梁14のウエブ30が差込まれることで、一対のリブプレート50の間の差込み部72にウエブ30が差込まれる。また、仕口部材70は、上プレート44及び下プレート46が各々キャンチ梁14の上フランジ26及び下フランジ28に接合され、2枚のリブプレート50の各々がキャンチ梁14のウエブ30に溶接されて接合される。
このように構成されている仕口部材70は、2枚のリブプレート50によってキャンチ梁14(控え梁16も同様)のウエブ30を大梁12のウエブ24に接合する。これにより、仕口部材70は、大梁12とキャンチ梁14とをより高い強度で接合できて、接合部分の剛性を向上できる。
なお、以上説明した本実施形態及び変形例では、大梁12、キャンチ梁14、14A及び控え梁16、16AとしてH形鋼を用いた。しかしながら、主梁部材は、H形鋼に限らずI形鋼などであってもよく、梁部材は、H形鋼に限らず、I形鋼や溝形鋼などの他の形状の鋼材であってもよい。
また、本実施形態及び変形例の仕口部材40、70では、曲げ加工によりエンドプレート42の長手方向の両端から上プレート44及び下プレート46の各々が対で延設された形状にした。しかしながら、仕口部材は、鋼板製矩形板状の背板部と各々が鋼板製矩形板状とされた2枚の板部の各々が別体に作製され、背板部の長手方向の両端の各々に板部が溶接加工されて一体に接合されて製造されてもよい。
10 躯体
12 大梁(主梁部材)
14、14A キャンチ梁(梁部材)
16、16A 控え梁(梁部材)
20 上フランジ(主梁部材の一対のフランジ)
22 下フランジ(主梁部材の一対のフランジ)
24 ウエブ(主梁部材のウエブ)
26 上フランジ(梁部材の一対のフランジ)
28 下フランジ(梁部材の一対のフランジ)
30、30A ウエブ(梁部材のウエブ)
40、70 仕口部材
42、42A エンドプレート(背板部)
44 上プレート(一対の板部)
46 下プレート(一対の板部)
48 切欠き部
50 リブプレート(縦板部)
72 差込み部

Claims (4)

  1. 一対のフランジ、及び前記一対のフランジ同士を該フランジの幅方向中間部において連結したウエブを有する主梁部材と、
    一対のフランジ、及び前記一対のフランジ同士を該フランジの内面側で連結するウエブを有し、前記主梁部材に接合された梁部材と、
    前記梁部材の長手方向端部に接合され、前記主梁部材の幅方向側に接合されることで前記主梁部材と前記梁部材とを接合する仕口部材と、
    を有し、
    前記仕口部材は、
    幅寸法が前記梁部材の幅寸法とされ、幅方向が前記梁部材の幅方向とされて前記主梁部材のウエブに接合された背板部と、
    前記背板部の長手方向両端から前記梁部材の一対のフランジの間に挿入された先端側部分が該一対のフランジの各々に接合されると共に、少なくとも一方が前記主梁部材の前記フランジに接合された一対の板部と、
    前記一対の板部の各々の先端側部分に形成されて前記梁部材のウエブが差込まれた切込み部と、
    前記切込み部の幅方向の片側又は両側において前記一対の板部に接合されると共に前記背板部に接合され、前記切込み部に差込まれた前記梁部材のウエブに接合された縦板部と、
    を備えた梁接合構造。
  2. 前記梁部材は、対とされて前記主梁部材の幅方向の両側の各々から前記主梁部材に接合された請求項1に記載の梁接合構造。
  3. 前記対とされる前記梁部材は、一方が片持ち梁とされ、他方が控え梁とされている請求項2に記載の梁接合構造。
  4. 前記縦板部は、前記切込み部の幅方向の両側に設けられており、前記梁部材のウエブが差込まれて前記縦板部の各々に接合されている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の梁接合構造。
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