JP6540242B2 - 溝形軽量形鋼 - Google Patents

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本発明は、所定の断面形状で奥行方向に延びる溝形軽量形鋼に関する。
従来から、天井、床及び壁体を予め一体に複合化してなる建築物を提供するものとして、特許文献1に開示される部屋ボックスが提案されている。また、ウェブ、フランジの肉厚を変更することにより、断面性能、外径寸法を維持しながら重量の軽い軽量形鋼等を提供するものとして、特許文献2〜4に開示される軽量形鋼等が提案されている。
特許文献1に開示された部屋ボックスは、複数のC型断面の溝形鋼を方形枠状に接合することで天井フレームが構成されて、天井フレーム外側面の接合プレートより下向きに突出したボルトを、軸組フレーム上弦材へ挿通するようにして、その水平片を上弦材の上に載せて、下側からナットが締め付けられる。
特許文献2に開示された軽量形鋼は、鋼帯を幅方向に曲げ加工することによって形成されたコ型、L型又はZ型断面をもち、鋼帯あるいは形鋼の幅方向両端部を幅方向中央に向かって押圧することにより、形鋼のフランジの一部あるいは全域に相当する領域を素材鋼帯の厚さよりも厚く増肉加工することにより、フランジの一部又は全部がウェブより肉厚になっている。
特許文献3に開示された二重フランジ軽量形鋼は、長尺鋼板の幅方向を断面形状略コ字に折曲形成され、前記略コ字断面形状のフランジ先端から180度折返し曲げて鋼板を二重にしたフランジと、ウェブの中央部が単板で構成されていることを特徴とする。
特許文献4に開示された複層軽量H形鋼は、長尺鋼板の幅方向が断面形状略H字に折曲形成され、前記略H字断面形状のフランジ先端から180度折返し曲げで鋼板を重合したフランジと、外側ウェブの中央部が単板で構成されていることを特徴とする。
特開2001−055806号公報 特開2003−147900号公報 特開2011−106149号公報 特開2011−162992号公報
しかし、特許文献1に開示された部屋ボックスは、C型断面の溝形鋼において、ウェブからフランジまで架設される架設部が設けられていないため、フランジとウェブとが鋼板等から一体的に形成されることで、フランジに発生する応力の大きさを基準としてウェブの板厚を大きくすることが必要となり、単位重量当たりの断面二次モーメントが相対的に低く、単位重量当たりの曲げ剛性が相対的に小さくなる。
また、特許文献2〜4に開示された軽量形鋼等は、ウェブからフランジまで架設される架設部が設けられていないため、特に、フランジの幅厚比を小さくすることができないことから、単位重量当たりで高い座屈耐力を確保することができず、例えば、一対の溝形鋼を背中合わせにした梁又は柱等の構造部材において、構造部材の単位重量当たりの座屈耐力を向上させることができないものとなる。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、一対の溝形軽量形鋼を背中合わせにした構造部材の曲げ剛性と座屈耐力を向上させて、発生する応力の大きさに応じた合理的で経済的な設計を実現することのできる溝形軽量形鋼を提供することにある。
第1発明に係る溝形軽量形鋼は、所定の断面形状で奥行方向に延びる溝形軽量形鋼であって、断面方向で幅方向に延びる一対のフランジと、一対の前記フランジの幅方向の一方の側端側で高さ方向に延びるウェブと、前記ウェブから前記フランジまで架設される架設部とを備え、前記ウェブは、高さ方向の何れか一方又は両方の端部が、前記端部に近接する前記フランジから高さ方向に間隔を空けて配置されて、一対の前記フランジの何れか一方又は両方よりも薄い板厚で、幅方向の両面が略平坦に形成され、前記架設部は、前記ウェブの前記端部から前記端部に近接する前記フランジまで、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間するように傾斜して延びて、前記フランジに溶接により接合されることを特徴とする。
発明に係る溝形軽量形鋼は、第1発明において、前記架設部は、前記フランジに接合される接合箇所を、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離Wfが、下記(1)式により規定される関係を満足することを特徴とする。ここで、B:前記フランジの幅寸法(B>20mm)とする。
[数1]
20mm≦Wf≦1.0×B ・・・(1)
発明に係る溝形軽量形鋼は、第1発明又は明において、前記架設部は、前記フランジに接合される接合箇所を、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離Wfが、下記(2)式により規定される関係を満足することを特徴とする。ここで、B:前記フランジの幅寸法とする。
[数2]
0.2×B≦Wf≦1.0×B ・・・(2)
発明に係る溝形軽量形鋼は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記架設部は、前記ウェブの前記端部から前記端部に近接する前記フランジまで、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間するように、略直線状に又は湾曲させて延びることを特徴とする。
発明に係る溝形軽量形鋼は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、一対の前記フランジは、何れか一方の前記フランジの幅寸法が、何れか他方の前記フランジの幅寸法よりも大きいことを特徴とする。
発明に係る溝形軽量形鋼は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、一対の前記フランジは、各々の前記フランジの幅方向の他方の側端に、高さ方向に対向して突出する一対のリップ部が形成されることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、ウェブの何れか一方又は両方の端部から、ウェブの端部に近接する一対のフランジの何れか一方又は両方まで架設部が架設されることで、高い曲げ剛性と座屈耐力を確保することができるものとなり、特に、一対の溝形軽量形鋼を当接又は離間させて、各々のウェブを互いに背中合わせにすることで、梁又は柱等の構造部材の全体の曲げ剛性と座屈耐力を向上させることが可能となる。
第1発明〜発明によれば、溝形軽量形鋼の単位重量当たりの断面二次モーメント(曲げ剛性)を、略同一断面形状に形成された従来の溝形軽量形鋼と比較して、10%〜20%程度向上させることができるため、発生する応力の大きさに応じた合理的で経済的な溝形軽量形鋼を提供することが可能となる。
特に、第発明によれば、フランジに接合される架設部の接合箇所を、フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離が、上記(1)式により規定される関係を満足することで、抵抗溶接で接合するときの電極の設置スペースを確保することが可能となる。
特に、第発明によれば、フランジに接合される架設部の接合箇所を、フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離が、上記(2)式により規定される関係を満足することで、高い座屈耐力を確保することが可能となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼を用いた梁又は柱等の構造部材を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した溝形軽量形鋼を示す断面図であり、(b)は、その側面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼を示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で湾曲させた架設部を示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼でフランジよりも薄い板厚で形成されたウェブを示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で互いに幅寸法が異なる一対のフランジを示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した溝形軽量形鋼でリップ部が形成されたフランジを示す正面図であり、(b)は、ウェブの上端部のみに設けられた架設部を示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で架設部の接合箇所までの離間距離とウェブの端部までの間隔とを略同一又は異ならせたものを示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で折り曲げられたウェブ用鋼板による溝形軽量形鋼の製造工程を示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で略直線状のウェブ用鋼板による溝形軽量形鋼の製造工程を示す正面図である。 (a)は、従来の溝形軽量形鋼を示す正面図であり、(b)は、本発明を適用した溝形軽量形鋼を示す正面図であり、(c)は、奥行方向の両端に負荷される等曲げ荷重を示す側面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼で弾性座屈時のモーメントとWf/Bとの関係を示すグラフである。 (a)は、従来の溝形軽量形鋼の弾性座屈モードを示す正面図であり、(b)は、本発明を適用した溝形軽量形鋼でWf/B=0.5のときの弾性座屈モードを示す正面図であり、(c)は、Wf/B=0.7のときの弾性座屈モードを示す正面図である。 本発明を適用した溝形軽量形鋼を用いた梁又は柱等の構造部材を示す正面図である。
以下、本発明を適用した溝形軽量形鋼1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図1に示すように、例えば、住宅、学校、事務所、病院施設等の建築物において、梁又は柱等の構造部材8として用いられる。
梁又は柱等の構造部材8は、例えば、断面略H形状に形成されるものであり、工場等で製作される段階においては、断面略H形状の幅方向Xの略中央で、高さ方向Yに延びる位置を断面方向の部材芯Cとして、奥行方向Zで部材芯Cに沿って分割された状態となる。
梁又は柱等の構造部材8は、奥行方向Zで部材芯Cに沿って分割された状態で建築現場に搬入される。一方、梁及び床、柱及び壁、並びに、梁、柱、床及び壁といった部材同士は、工場等で一体化されて製作されたうえで、建築現場に搬入される。建築現場で、梁又は柱等の前記構造部材8がその奥行方向Zの部材芯Cに沿って組み立てられることで、壁や床が形成され、建築物が構築される。
梁又は柱等の構造部材8は、奥行方向Zで部材芯Cに沿って分割された一対のC形鋼等を、建築現場で背中合わせにすることで組み立てられるため、建築現場での組立作業を容易なものとして、建築現場における工期の短縮、及び、施工管理の簡易化等を図ることができる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、断面略C形状に形成される。本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、主に、奥行方向Zで部材芯Cに沿って分割された梁又は柱等の構造部材8で、一対のC形鋼の各々として用いられるものであり、奥行方向Zに延びるものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図2に示すように、奥行方向Zに略直交させた断面方向で、所定の断面形状となる。本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、幅方向Xに延びる一対のフランジ2と、高さ方向Yに延びるウェブ3と、幅方向Xに傾斜して延びる架設部4とを備える。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、例えば、図2(a)に示すように、溝形軽量形鋼1の高さ方向Yで、高さ寸法Hを80mm〜450mm程度として、また、図2(b)に示すように、溝形軽量形鋼1の奥行方向Zで、奥行方向Zの延長Lを1m〜20m程度とする。
一対のフランジ2は、図3に示すように、高さ方向Yの上側及び下側の各々に設けられて、互いに略平行に延びて配置される。一対のフランジ2は、高さ方向Yの上側及び下側の各々で、互いの幅方向Xの位置が重なり合うように配置される。
一対のフランジ2は、高さ方向Yの上側に配置されるフランジ2を上側フランジ21、高さ方向Yの下側に配置されるフランジ2を下側フランジ22とする。上側フランジ21及び下側フランジ22の各々は、板厚寸法tf及び幅寸法Bが、互いに略同一又は異なるものとなる。
各々のフランジ2は、例えば、高さ方向Yの両面が略平坦に形成された鋼板等が用いられて、板厚寸法tfを2.3mm〜12.0mm程度とする。また、各々のフランジ2は、幅方向Xに延びるものであり、幅寸法Bを40mm〜200mm程度とする。
各々のフランジ2は、幅方向Xの右側端を一方の側端2aとしたとき、幅方向Xの左側端が他方の側端2bとなる。各々のフランジ2は、幅方向Xの一方の側端2aから他方の側端2bまで、例えば、幅方向Xで略直線状に延びて形成される。
ウェブ3は、例えば、幅方向Xの両面が略平坦に形成された鋼板等が用いられて、板厚寸法twを2.3mm〜6mm程度とする。また、ウェブ3は、高さ方向Yに延びるものであり、高さ寸法hを55mm〜445mm程度とする。
ウェブ3は、一対のフランジ2の幅方向Xの一方の側端2a側に配置される。ウェブ3は、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aを右側端としたとき、フランジ2の幅方向Xの他方の側端2bとなる左側端から離間して、フランジ2の幅方向Xの右側端側に寄せて配置される。
ウェブ3は、高さ方向Yの上端部3aから下端部3bまで、高さ方向Yで略直線状に延びて形成される。ウェブ3は、高さ方向Yの上端部3a及び下端部3bの何れか一方が、高さ方向Yの何れか一方の端部となり、また、高さ方向Yの上端部3a及び下端部3bの両方が、高さ方向Yの両方の端部となる。
ウェブ3は、高さ方向Yの上端部3aが、ウェブ3の上端部3aに近接する上側フランジ21から、高さ方向Yに所定の間隔Sを空けて、離間させて配置される。ウェブ3は、高さ方向Yの下端部3bが、ウェブ3の下端部3bに近接する下側フランジ22から、高さ方向Yに所定の間隔Sを空けて、離間させて配置される。
ウェブ3は、高さ方向Yの上端部3a及び下端部3bの各々が、上側フランジ21及び下側フランジ22の各々から、高さ方向Yに離間させて配置されるとき、高さ方向Yの両方の端部が、一対のフランジ2の両方から、高さ方向Yに間隔Sを空けて配置されるものとなる。なお、間隔Sは、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bの各々で、互いに略同一の大きさで設定されてもよく、また、互いに異なる大きさで設定されてもよい。
架設部4は、ウェブ3の上端部3aに近接させた上側フランジ21まで、ウェブ3の上端部3aから傾斜して延びる上側架設部41を有して、また、ウェブ3の下端部3bに近接させた下側フランジ22まで、ウェブ3の下端部3bから傾斜して延びる下側架設部42を有する。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、ウェブ3から一対のフランジ2の各々まで延びて、ウェブ3の両方の端部となる上端部3a及び下端部3bから、一対のフランジ2の両方となる上側フランジ21及び下側フランジ22まで、連続して架設される。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、各々のフランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから離間するように、各々のフランジ2の幅方向Xの他方の側端2b側に傾斜して延びる。架設部4は、例えば、フランジ2の幅方向Xの右側端側にウェブ3が配置されるとき、フランジ2の幅方向Xの左側端側に傾斜して延びるものとなる。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから離間させて、上側フランジ21及び下側フランジ22の各々に、溶接により接合される。架設部4は、フランジ2に溶接により接合される接合箇所Wを、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから、所定の離間距離Wfで幅方向Xに離間させたものとなる。
架設部4は、フランジ2の一方の側端2aから、フランジ2に接合される接合箇所Wまでが、所定の離間距離Wfとなる。フランジ2の弾性座屈を検討する幅寸法bは、離間距離Wfとフランジ2の幅寸法Bとの差(B−Wf)、及び、離間距離Wfのうち、何れか大きい方の値となる。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから離間するように、略直線状に傾斜して延びる。架設部4は、これに限らず、図4に示すように、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、湾曲させて傾斜して延びるものであってもよい。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、湾曲させて傾斜するとき、図4(a)に示すように、フランジ2の一方の側端2aに接近するように湾曲してもよく、また、図4(b)に示すように、フランジ2の一方の側端2aから離間するように湾曲してもよい。
架設部4は、上側架設部41及び下側架設部42の何れか一方が、略直線状に延びるとともに、上側架設部41及び下側架設部42の何れか他方が、湾曲させて延びてもよい。このとき、架設部4は、ウェブ3の両方の端部から一対のフランジ2の両方まで、略直線状に又は湾曲させて傾斜して延びるものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、上側フランジ21及び下側フランジ22の板厚寸法tfと、ウェブ3の板厚寸法twとを、略同一のものとすることができる。本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、これに限らず、図5(a)に示すように、上側フランジ21及び下側フランジ22の板厚寸法tfを、ウェブ3の板厚寸法twよりも大きくすることができる。
また、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図5(b)に示すように、上側フランジ21及び下側フランジ22の何れか一方の板厚寸法tfのみを、ウェブ3の板厚寸法twよりも大きくすることもできる。このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、一対のフランジ2の何れか一方又は両方よりも薄い板厚で、ウェブ3が形成されるものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図3に示すように、上側フランジ21及び下側フランジ22の幅寸法Bを、互いに略同一のものとすることができる。本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、これに限らず、図6(a)に示すように、上側フランジ21の幅寸法B1を、下側フランジ22の幅寸法B2よりも大きくすることができる。
また、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図6(b)に示すように、下側フランジ22の幅寸法B2を、上側フランジ21の幅寸法B1よりも大きくすることができる。このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、一対のフランジ2の何れか一方のフランジ2の幅寸法Bが、何れか他方のフランジ2の幅寸法Bよりも大きいものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図7(a)に示すように、フランジ2の幅方向Xの右側端側にウェブ3が配置されるとき、フランジ2の幅方向Xの左側端から略直角に屈曲させて、高さ方向Yに突出するリップ部20が、一対のフランジ2の各々に形成されてもよい。
このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、一対のフランジ2の幅方向Xの一方の側端2aに、ウェブ3が配置されるとともに、一対のフランジ2の幅方向Xの他方の側端2bに、互いに高さ方向Yで対向して突出する一対のリップ部20が形成されて、リップ付溝形軽量形鋼となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図7(b)に示すように、ウェブ3の上端部3aのみが上側フランジ21から離間して、ウェブ3の下端部3bが下側フランジ22に離間させることなく連結されることで、ウェブ3の上端部3aから延びる上側架設部41のみが架設部4として設けられてもよい。
このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、ウェブ3の高さ方向Yの何れか一方の端部のみが、ウェブ3の端部に近接する一方のフランジ2から、高さ方向Yに間隔Sを空けて配置されるとともに、ウェブ3の高さ方向Yの何れか一方の端部から、ウェブ3の端部に近接する一方のフランジ2まで、架設部4が傾斜して延びるものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図8(a)に示すように、フランジ2の一方の側端2aから架設部4の接合箇所Wまでの幅方向Xの離間距離Wfが、フランジ2からウェブ3の端部までの高さ方向Yの間隔Sと、略同一の大きさとなるように形成される。このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、ウェブ3の高さ方向Yに延びる仮想延長線と架設部4とがなす外角の角度θが45°程度となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、これに限らず、フランジ2の一方の側端2aから接合箇所Wまでの離間距離Wfが、図8(b)に示すように、フランジ2からウェブ3の端部までの間隔Sよりも小さく形成されてもよく、また、図8(c)に示すように、フランジ2からウェブ3の端部までの間隔Sよりも大きく形成されてもよい。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、ウェブ3の仮想延長線と架設部4とがなす外角の角度θが、離間距離Wfが間隔Sよりも小さく形成される場合に、10°以上、45°未満となり、離間距離Wfが間隔Sよりも大きく形成される場合に、45°超、80°以下となる。また、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、特に、ウェブ3の仮想延長線と架設部4とがなす外角の角度θが、15°以上、75°以下となることが望ましい。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図9、図10に示すように、所定の製造工程を経ることで、幅方向Xに延びる一対のフランジ2と、高さ方向Yに延びるウェブ3とが、ウェブ3からフランジ2まで架設される架設部4で連結されるものとなる。
溝形軽量形鋼1の製造工程では、上側架設部41及び下側架設部42の各々が、上側フランジ21及び下側フランジ22の各々に、溶接により接合される場合に、例えば、高周波抵抗溶接等により、架設部4の接合箇所Wで接合される。
溝形軽量形鋼1の製造工程では、最初に、図9(a)に示すように、幅方向Xに延びる一対のフランジ用鋼板82と、高さ方向Yに延びるウェブ用鋼板83とを用意する。ウェブ用鋼板83は、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bの各々から、幅方向Xに傾斜して折り曲げられることで、上側架設部41及び下側架設部42の各々となる一対の傾斜片84が形成される。
このとき、ウェブ用鋼板83は、傾斜片84の先端部84aが、一対のフランジ用鋼板82の各々に向けて突出して配置されるとともに、傾斜片84の基端部84bが、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bの各々に接続される。なお、ウェブ用鋼板83は、傾斜片84の基端部84bが、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bの各々に溶接により接合されてもよい。
溝形軽量形鋼1の製造工程では、次に、図9(b)に示すように、一対の傾斜片84の各々、又は、ウェブ用鋼板83の上端部3a側及び下端部3b側の各々に電極81を取り付けて、また、フランジ用鋼板82の一方の側端2aから接合箇所Wまでの範囲にも電極81を取り付ける。
溝形軽量形鋼1の製造工程では、最後に、高周波電源80から各々の電極81に電流が供給されて、フランジ用鋼板82及び傾斜片84が加熱されることで、傾斜片84がフランジ用鋼板82に接合されて、フランジ用鋼板82がフランジ2となり、ウェブ用鋼板83がウェブ3となり、傾斜片84が架設部4となって、本発明を適用した溝形軽量形鋼1が製造される。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図10(a)に示すように、一対のフランジ用鋼板82と、高さ方向Yで略直線状に延びるウェブ用鋼板83とを用意して、略直線状のウェブ用鋼板83がフランジ用鋼板82に接合されるものであってもよい。
このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、最初に、ウェブ用鋼板83の両端部に電極81を取り付けて、また、フランジ用鋼板82の一方の側端2a側にも電極81を取り付けるとともに、高周波電源80から各々の電極81に電流が供給されて、フランジ用鋼板82とウェブ用鋼板83とが加熱されて接合される。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図10(b)に示すように、略直線状のウェブ用鋼板83をフランジ用鋼板82に接合した後に、例えば、フランジ用鋼板82から高さ方向Yに10mm程度離間させた位置で、ウェブ用鋼板83の両端部に幅方向Xの押圧力Pを負荷することで、幅方向Xに傾斜して折り曲げられた傾斜片84が、ウェブ用鋼板83の両端部に形成される。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、略直線状のウェブ用鋼板83が、フランジ用鋼板82に接合されるとともに、ウェブ用鋼板83の両端部に押圧力Pが負荷されて傾斜片84が形成されることで、フランジ用鋼板82がフランジ2となり、ウェブ用鋼板83がウェブ3となり、傾斜片84が架設部4となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、フランジ用鋼板82の一方の側端2aから接合箇所Wまでの範囲に、例えば、幅寸法20mm程度の電極81が取り付けられる。このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、架設部4の接合箇所Wを、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから離間させた離間距離Wfが、下記(1)式により規定される関係を満足することで、所定の幅寸法の電極81の設置スペースを確保することが可能となる。ここで、B:フランジ2の幅寸法(B>20mm)とする。
[数3]
20mm≦Wf≦1.0×B ・・・(1)
ここで、本発明を適用した溝形軽量形鋼1において、座屈耐力の有利性を検証するために、図11に示すように、本発明を適用した溝形軽量形鋼1と略同一断面形状に形成された従来の溝形軽量形鋼9を比較の対象として、図11(a)に示す従来の溝形軽量形鋼9、及び、図11(b)に示す本発明を適用した溝形軽量形鋼1の各々に、図11(c)に示すように、強軸周りの等曲げ荷重Mを奥行方向Zの両端に負荷することで、弾性座屈時のモーメントの大きさを比較検討する。
ここでは、図11に示すように、本発明を適用した溝形軽量形鋼1及び従来の溝形軽量形鋼9の各々において、高さ寸法Hを400mm、フランジ2の幅寸法Bを100mm、フランジ2の板厚寸法tfを4.5mm、ウェブ3の板厚寸法twを3.2mmとして、帯板要素モデルの解析を実施した。なお、この解析では、奥行方向Zの延長Lは、断面形状ごとに、弾性座屈時のモーメントが最小となるような値を選択する。
従来の溝形軽量形鋼9は、ウェブ93の高さ方向Yの両端部から直接に連続してフランジ92が設けられて、本発明を適用した溝形軽量形鋼1のような架設部4が設けられないものとなる。本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、この解析において、架設部4の接合箇所Wの離間距離Wfと、ウェブ3の上端部3a又は下端部3bまでの間隔Sとを一致させて、離間距離Wfを変化させる。
この解析では、接合箇所Wの離間距離Wfが、フランジ2の幅寸法Bに対する比率(=Wf/B)として設定されて、Wf/Bを0〜1に変化させた範囲で、等曲げ荷重Mの負荷による弾性座屈時のモーメントの大きさを解析により求める。特に、Wf/B=0のときは、架設部4が設けられない従来の溝形軽量形鋼9の弾性座屈時のモーメントの大きさを示すものとなる。
この解析の結果、図12に示すように、Wf/B=0のときに、弾性座屈時のモーメントが最小値を示すとともに、0.2≦Wf/B≦1.0の範囲で、弾性座屈時のモーメントが比較的大きな値を示すため、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、架設部4が設けられることで、従来の溝形軽量形鋼9(Wf/B=0)と比較して、座屈耐力が高いものとなることがわかる。
したがって、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図11に示すように、特に、フランジ2に接合される架設部4の接合箇所Wを、フランジ2の幅方向Xの一方の側端2aから離間させた離間距離Wfが、下記(2)式により規定される関係を満足することで、高い座屈耐力を確保することが可能となる。
[数4]
0.2×B≦Wf≦1.0×B ・・・(2)
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図12に示すように、さらに、0.4≦Wf/B≦0.7の範囲で、従来の溝形軽量形鋼9(Wf/B=0)と比較して、弾性座屈時のモーメントの大きさが3倍以上もの大きな値を示すものとなる。このため、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図11に示すように、架設部4の接合箇所Wの離間距離Wfが、下記(3)式により規定される関係を満足することで、特に、高い座屈耐力を確保することが可能となる。
[数5]
0.4×B≦Wf≦0.7×B ・・・(3)
なお、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、フランジ2の幅寸法Bを100mmとしたとき、上記(2)式により離間距離Wfを規定すると、20mm≦Wf≦100mmとなり、上記(1)式により規定される関係も同時に満足するものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、Wf/Bが0〜1の範囲で次第に大きくなることで、図13に示すように、フランジ2の弾性座屈を検討する幅寸法bが、フランジ2の板厚寸法tfに対して小さくなり、図13(a)に示す従来の溝形軽量形鋼9と比較して、フランジ2の幅寸法bの幅厚比(b/tf)が小さいものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図13(b)に示すように、Wf/B=0.5となるとき、フランジ2の幅寸法bの幅厚比(b/tf)が小さいものとなることで、特に、高い座屈耐力を確保することが可能となる。なお、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、Wf/B=0.5のとき、弾性座屈の前後において、ウェブ3の圧縮力を受ける側が座屈する傾向が見られる。
また、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図13(c)に示すように、Wf/B=0.7となるとき、フランジ2からウェブ3までの間隔Sが大きくなり、ウェブ3の高さ寸法hが、ウェブ3の板厚寸法twに対して小さくなる。なお、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、Wf/B=0.7のとき、弾性座屈の前後において、架設部4が座屈する傾向が見られる。
このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、Wf/B=0.5となるときは、フランジ2の幅厚比が小さくなることで、フランジ2の高さ方向Yの変形が抑制されて、Wf/B=0.7となるときは、フランジ2の幅厚比が小さくなることに加え、ウェブ3の高さ寸法hが、ウェブ3の板厚寸法twに対して小さくなることで、ウェブ3の高さ寸法hの幅厚比(h/tw)が小さいものとなり、フランジ2の高さ方向Yとウェブ3の幅方向Xの変形が抑制されて、高い座屈耐力を確保することが可能となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、ウェブ3の何れか一方又は両方の端部から、ウェブ3の端部に近接する一対のフランジ2の何れか一方又は両方まで、架設部4が架設されることで、高い曲げ剛性と座屈耐力を確保することができるものとなる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、特に、図14に示すように、一対の溝形軽量形鋼1を当接又は離間させて、各々のウェブ3を互いに背中合わせにすることでH形鋼に類似した形状となり、梁又は柱等の構造部材8の全体の曲げ剛性と座屈耐力を向上させることが可能となる。
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図14(a)に示すように、フランジ2の一方の側端2aと、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bとを、幅方向Xで略同一の位置に配置させる。また、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図14(b)に示すように、フランジ2の一方の側端2aと、ウェブ3の上端部3a及び下端部3bとが、幅方向Xで異なる位置に配置されてもよい。
このとき、梁又は柱等の構造部材8は、フランジ2の一方の側端2aが、ウェブ3の端部よりも幅方向Xで接合箇所Wに接近させて配置された溝形軽量形鋼1と、フランジ2の一方の側端2aが、ウェブ3の端部よりも幅方向Xで突出させて配置された溝形軽量形鋼1とを、互いのウェブ3を背中合わせにして組み立てられるものとなる。
ここで、従来の溝形軽量形鋼9は、プレス加工又はロールフォーミング加工をすることで、鋼板又はコイルから、フランジ92とウェブ93とが一体的に形成される。このため、従来の溝形軽量形鋼9は、フランジ92の板厚とウェブ93の板厚とが略同一となり、大きな応力が発生するフランジ92の板厚にウェブ93の板厚を合わせることが必要となることから、発生する応力の大きさに応じてフランジ92とウェブ93との板厚を異ならせることができず、合理的で経済的な溝形軽量形鋼9を提供することができない。
これに対して、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、ウェブ3の何れか一方又は両方の端部から、ウェブ3の端部に近接する一対のフランジ2の何れか一方又は両方まで架設部4が架設されて、ウェブ3とフランジ2とが互いに独立して、抵抗溶接等により架設部4で連結されるため、図5に示すように、フランジ2よりも薄い板厚でウェブ3を形成することができる。
このとき、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、溝形軽量形鋼1に作用する強軸周りの曲げ荷重によって、ウェブ3よりもフランジ2に大きな応力が発生するものとなるが、フランジ2及びウェブ3の各々を独立させて、発生する応力の大きさに応じた個別の板厚に設定することができる。
これにより、本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、表1に示すように、比較例となる従来の溝形軽量形鋼9よりも本発明のウェブ3の板厚寸法twを小さくすることで、溝形軽量形鋼1の単位重量当たりの断面二次モーメント(曲げ剛性)を、略同一断面形状に形成された従来の溝形軽量形鋼9と比較して、10%〜20%程度向上させることができるため(表1「従来比」欄参照)、発生する応力の大きさに応じた合理的で経済的な溝形軽量形鋼1を提供することが可能となる。
Figure 0006540242
本発明を適用した溝形軽量形鋼1は、図3、図8(c)に示すように、フランジ2からウェブ3の端部までの間隔Sが、フランジ2の一方の側端2aから接合箇所Wまでの離間距離Wfよりも小さく形成されて、ウェブ3の高さ寸法hが大きく確保されることで、板厚方向に貫通させた所定の大きさの配管用の貫通孔をウェブ3に形成することも可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :溝形軽量形鋼
2 :フランジ
2a :一方の側端
2b :他方の側端
20 :リップ部
21 :上側フランジ
22 :下側フランジ
3 :ウェブ
3a :上端
3b :下端
4 :架設部
41 :上側架設部
42 :下側架設部
8 :構造部材
80 :高周波電源
81 :電極
82 :フランジ用鋼板
83 :ウェブ用鋼板
84 :傾斜片
84a :先端部
84b :基端部
W :接合箇所
X :幅方向
Y :高さ方向
Z :奥行方向

Claims (6)

  1. 所定の断面形状で奥行方向に延びる溝形軽量形鋼であって、
    断面方向で幅方向に延びる一対のフランジと、一対の前記フランジの幅方向の一方の側端側で高さ方向に延びるウェブと、前記ウェブから前記フランジまで架設される架設部とを備え、
    前記ウェブは、高さ方向の何れか一方又は両方の端部が、前記端部に近接する前記フランジから高さ方向に間隔を空けて配置されて、一対の前記フランジの何れか一方又は両方よりも薄い板厚で、幅方向の両面が略平坦に形成され、
    前記架設部は、前記ウェブの前記端部から前記端部に近接する前記フランジまで、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間するように傾斜して延びて、前記フランジに溶接により接合されること
    を特徴とする溝形軽量形鋼。
  2. 前記架設部は、前記フランジに接合される接合箇所を、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離Wfが、下記(1)式により規定される関係を満足すること
    を特徴とする請求項1記載の溝形軽量形鋼。

    20mm≦Wf≦1.0×B ・・・(1)

    ここで、B:前記フランジの幅寸法(B>20mm)とする。
  3. 前記架設部は、前記フランジに接合される接合箇所を、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間させた離間距離Wfが、下記(2)式により規定される関係を満足すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の溝形軽量形鋼。

    0.2×B≦Wf≦1.0×B ・・・(2)

    ここで、B:前記フランジの幅寸法とする。
  4. 前記架設部は、前記ウェブの前記端部から前記端部に近接する前記フランジまで、前記フランジの幅方向の一方の側端から離間するように、略直線状に又は湾曲させて延びること
    を特徴とする請求項1〜の何れか1項記載の溝形軽量形鋼。
  5. 一対の前記フランジは、何れか一方の前記フランジの幅寸法が、何れか他方の前記フランジの幅寸法よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1〜の何れか1項記載の溝形軽量形鋼。
  6. 一対の前記フランジは、各々の前記フランジの幅方向の他方の側端に、高さ方向に対向して突出する一対のリップ部が形成されること
    を特徴とする請求項1〜の何れか1項記載の溝形軽量形鋼。
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