JP6668730B2 - 床根太の接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物に設けられる床根太の接合構造に関する。
従来から、木製の梁と鋼製の梁とを簡単かつ強固に接合するものとして、例えば、特許文献1、2に開示される梁の接合構造等が提案されている。
特許文献1に開示された梁の接合構造は、木製梁の側面から垂直方向に突出して2つの接合板部が形成された梁接合金具が木製梁の側面に固定されるとともに、接合板部の貫通孔及び鋼製梁の貫通孔にボルトが挿通される。接合板部と鋼製梁との間には、このボルトを挿通できる筒状部材が介挿されて、接合板部、鋼製梁及び筒状部材をこのボルトで締め付けることで、梁接合金具の接合板部が筒状部材とボルトとに挟まれた状態となる。
特許文献2に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁のウェブにガセットプレートを溶接して、このガセットプレートの両側にガイド板を溶接するものであり、このガイド板の隙間が上端部でV型に拡がるように構成される。小梁は、梁端部の下フランジが切り欠かれて、この切り欠き部のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されるように、ユニットフロアを吊り下ろして、梁端部の上フランジがガイド板の上端に当接されて支持される。
特開2008−115608号公報 特開2004−278210号公報
特許文献1に開示された梁の接合構造は、梁接合金具の接合板部が筒状部材とボルトとに挟まれて圧接されることで、木製梁と鋼製梁とを梁接合金具で一体化させるものとする。しかし、特許文献1に開示された梁の接合構造は、梁接合金具の接合板部と鋼製梁との間に筒状部材を設けることが必要となるため、接合構造としての部品点数が多くなり、木製梁と鋼製梁とを接合するための材料コスト、施工コストが増大するという問題点があった。また、特許文献1に開示された梁の接合構造は、梁接合金具の接合板部と鋼製梁との間の一定の隙間に筒状部材を介挿することが必要となるため、筒状部材に高い寸法精度が担保されないときに、梁接合金具の接合板部による鋼製梁の仮支持が困難になるという問題点があった。
また、特許文献2に開示された小梁と大梁との接合方法は、小梁のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されて、ガセットプレート及びガイド板で小梁が支持されるものとする。しかし、特許文献2に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁とガセットプレートとの溶接作業、及び、ガセットプレートとガイド板との溶接作業を必要として、部品点数及び加工手間が多いため、材料コスト、施工コストが増大するという問題点があった。また、特許文献2に開示された小梁と大梁との接合方法は、一対のガイド板の隙間が上端部でV型に拡がるため、ガイド板の隙間に挿入されたウェブの上端部とガイド板の上端部とが互いに離間する。このとき、特許文献2に開示された小梁と大梁との接合方法は、小梁に床材が取り付けられたユニットフロアが用いられない場合に、ガイド板の上端部の隙間の部分で小梁が横転するおそれがあり、小梁の仮支持が困難になるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、床根太を仮支持したときの拘束力を高めるとともに、床根太の揚重作業の効率性を向上させた床根太の接合構造を提供することにある。
第1発明に係る床根太の接合構造は、建築物に設けられる床根太の接合構造であって、フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太が接合される周囲部材に取り付けられる接続部材とを備え、前記接続部材は、前記周囲部材から突出する一対の側板と一対の前記側板の間に前記周囲部材の側面に当接される背面板とが形成されて、一対の前記側板を互いに離間させることで隙間が形成されるとともに、一対の前記側板の各々から互いに接近するように延びる一対の挟持部が形成されて、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の前記ウェブが一対の前記挟持部で挟まれ、各々の前記挟持部は、前記側板の上端部から下方に向けて延びることを特徴とする。
第2発明に係る床根太の接合構造は、第1発明において、各々の前記挟持部は、前記側板の上端部から前記床根太の上側のフランジに沿って屈曲させ、当該フランジに沿って延設された部分から更に下方に向けて延びること
第3発明に係る床根太の接合構造は、建築物に設けられる床根太の接合構造であって、フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太が接合される周囲部材に取り付けられる接続部材とを備え、前記接続部材は、前記周囲部材から突出する一対の側板が形成されて、一対の前記側板を互いに離間させることで隙間が形成されるとともに、一対の前記側板の各々から互いに接近するように延びる一対の挟持部が形成されて、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の前記ウェブが一対の前記挟持部で挟まれ、各々の前記挟持部は、前記側板の先端側から前記側板の基端側に向けて延びることを特徴とする。
第4発明に係る床根太の接合構造は、第1発明又は第3発明において、前記接続部材は、一対の前記側板の各々から互いに接近するように湾曲して延びる一対の前記挟持部が形成されることを特徴とする。
発明に係る床根太の接合構造は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記接続部材は、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の重心位置より上方となる位置に一対の前記挟持部が配置されることを特徴とする。
発明に係る床根太の接合構造は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記接続部材は、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、一対の前記側板と前記床根太の前記ウェブとがボルト接合されることを特徴とする。
発明に係る床根太の接合構造は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記床根太は、高さ方向で一対となった前記フランジの幅方向の中間部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から、前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられることを特徴とする。
発明に係る床根太の接合構造は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記床根太は、高さ方向に一対となった前記フランジの幅方向の中間部又は片端部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成されて、前記床根太の下部の前記フランジとなる下フランジが、材軸方向で部分的に切り欠かれることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、床根太のウェブが接続部材の隙間に挿通された状態で、床根太のウェブが一対の挟持部で挟まれて床根太が仮支持されるため、床根太をクレーンで吊り下げて接続部材に仮支持させた後に、仮支持された床根太から即座にクレーンをリリースすることで、床根太の揚重作業を順次効率的に実施して、床根太の揚重作業の効率性を向上させることが可能となる。
第1発明〜第発明によれば、一対の側板の各々から互いに接近するように一対の挟持部が形成されて、床根太のウェブが一対の挟持部で挟まれることで、床根太を仮支持したときの拘束力を高めることが可能となり、また、床根太のウェブに接近させて各々の挟持部が配置されるため、接続部材と床根太との幅方向の偏心を抑制して、床根太と周囲部材との安定した接合を実現することが可能となる。
第1発明〜第発明によれば、従来技術のような筒状部材の取付作業、又は、ガセットプレート及びガイド板の溶接作業を必要としないで、製作容易性の高い接続部材が用いられることで、部品点数及び加工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
特に、第発明〜第3発明によれば、一対の側板の上端側から下方に延びるように、又は、一対の側板の先端側から基端側に延びるように、互いに接近して一対の挟持部が形成されることで、一対の側板の隙間の間隔が床根太の幅寸法より大きい場合であっても、床根太を確実に仮支持することが可能となり、一対の側板の隙間の間隔を大きめにしてこの隙間を利用することで、接続部材の背面板を周囲部材の側面にねじ接合等で容易に取り付けることが可能となる。
特に、第発明によれば、幅方向で互いに接近するように一対の挟持部が湾曲することで、挟持部の湾曲面をガイドとして、床根太のウェブを一対の挟持部の最も接近した接近部に容易に挟み込ませることが可能となる。
特に、第発明によれば、床根太の重心位置より上方となる位置に一対の挟持部が配置されて、重心位置より上方で床根太が仮支持されることで、床根太の横転を回避することが可能となる。
特に、第発明によれば、床根太のウェブが一対の挟持部に挟まれた状態となるとともに、一対の側板と床根太のウェブとがボルト接合でさらに強固に固定されるため、床根太と周囲部材との接合箇所の拘束力を高めることが可能となる。
特に、第発明によれば、材軸方向のスパン長が3m〜4m程度となる床根太のほかに、5m〜8m超程度の中〜大スパンの床根太にも適用されるものであり、従来のH形鋼等より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の床根太が用いられることで、床根太の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
特に、第発明によれば、床根太の下フランジが部分的に切り欠かれることで、床根太をクレーン等で吊り下げて接続部材に仮支持させるときに、床根太を回転させたり、撓ませたりといった現場での追加作業がなくても、床根太の下フランジと接続部材とを干渉させることなく、床根太を落とし込むことが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造が設けられる建築物を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造に用いられる断面略H形状の床根太を示す断面図であり、(b)は、断面略C形状の床根太を示す断面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で一対の側板の各々の上端側から挟持部が形成される接続部材を示す斜視図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で一対の側板の各々の先端側から挟持部が形成される接続部材を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造の接続部材で略円弧状の挟持部を示す正面図であり、(b)は、その略楕円弧状の挟持部を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造の接続部材で屈曲した挟持部を示す正面図であり、(b)は、その面取りされた挟持部を示す正面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で接続部材の製作過程の概略を示す正面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した床根太の接合構造の接続部材でねじ、かしめ、スポット溶接等で切片を取り付けた挟持部を示す正面図であり、(c)は、その部分溶込溶接等で切片を取り付けた挟持部を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で下フランジを切り欠いた断面略H形状の床根太を示す側面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で下フランジを切り欠いた断面略C形状の床根太を示す側面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で側板の上端側に挟持部が形成された接続部材に仮支持される床根太を示す正面図であり、(b)は、その先端側に挟持部が形成された接続部材に仮支持される床根太を示す正面図である。 (a)は、一対の側板の上端側に挟持部が形成された接続部材に仮支持される幅寸法の小さい床根太を示す正面図であり、(b)は、その先端側に挟持部が形成された接続部材に仮支持される幅寸法の小さい床根太を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で一対の挟持部が弾性変形する前の接続部材を示す正面図であり、(b)は、その一対の挟持部が弾性変形した後の接続部材を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で床根太とボルト接合した接続部材を示す側面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で周囲部材に接合される床根太の両端部を示す側面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。
以下、本発明を適用した床根太の接合構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図1に示すように、主に、一戸建て住宅等の比較的小規模な建築物8、又は、店舗併用住宅又は介護老人保健施設等の比較的大規模な建築物8において、床材80等を支持する床根太2を接合するために設けられる。なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図1に示す軸組工法だけでなく、木造ツーバイフォー等の枠組壁工法、その他の床根太を要する工法に設けられてもよい。
床根太2は、所定の断面形状の形鋼が用いられて、端根太31又は柱32等の周囲部材3に、材軸方向Xの端部が接合される。端根太31又は柱32等の周囲部材3は、無垢材、集成材、LVL又はCLT等の木材が用いられて、建築物8の外周等に設けられる。
床根太2は、材軸方向Xに対する断面方向で、図2(a)に示すように、断面略H形状に形成されたH形鋼が用いられる。ここで、H形鋼は、ロール成形、アーク溶接、レーザー溶接等による組立、電気抵抗溶接による組立等、どのような製造法で製造されてもよく、また、比較的細幅のI形鋼が用いられてもよい。また、床根太2は、これに限らず、図2(b)に示すように、断面略C形状に形成されたリップ付溝形鋼又は溝形鋼等が用いられてもよい。
床根太2は、図2に示すように、幅方向Yに延びて高さ方向Zで一対となったフランジ21、及び、高さ方向Zに延びるウェブ24が形成される。床根太2は、上部のフランジ21となる上フランジ22と、下部のフランジ21となる下フランジ23とが、高さ方向Zに延びるウェブ24で連結されて、互いに略平行となるように形成される。
床根太2は、一対となったフランジ21の幅方向Yの中間部21a又は片端部21bに、ウェブ24の高さ方向Zの上下端部が接合されて、上フランジ22及び下フランジ23とウェブ24とが、互いに略直交するように形成される。床根太2は、幅方向Yでウェブ24の両側又は片側に突出して、一対となったフランジ21が形成される。
床根太2は、図2(a)に示すように、断面略H形状に形成されたH形鋼が用いられる場合に、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの中間部21aから、ウェブ24が形成された軽量H形鋼が用いられることが望ましい。ここで、軽量H形鋼とは、ロール成形、レーザー溶接による組立、電気抵抗溶接による組立、アーク溶接による組立等によって製造された、フランジ21及びウェブ24の板厚が12mm以下であるH形鋼をいう。
軽量H形鋼の床根太2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hが、80mm〜450mm程度となり、ウェブ24の板厚寸法t1が、2.3mm〜6mm程度となる。また、軽量H形鋼の床根太2は、幅方向Yに延びる幅寸法Bが、40mm〜200mm程度となり、フランジ21の板厚寸法t2が、2.3mm〜12mm程度となる。
床根太2は、図2(b)に示すように、断面略C形状に形成された溝形鋼が用いられる場合に、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの片端部21bから、ウェブ24が折曲加工等で連続して形成された薄板軽量形鋼が用いられることが望ましい。
薄板軽量形鋼の床根太2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hが、89mm〜300mm程度となるとともに、幅方向Yに延びる幅寸法Bが、30mm〜50mm程度となり、全体の板厚寸法t3が、0.8mm〜2.2mm程度となる。また、薄板軽量形鋼の床根太2は、例えば、リップ部25の高さ寸法Cが、12mm〜20mm程度となる。なお、リップ部25は、床根太2に作用する荷重に応じて設置の有無が判断されるものであり、必要に応じて、リップ部25が設置されても設置されなくてもどちらでも良い。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図3に示すように、一対のフランジ21及びウェブ24が形成された床根太2と、周囲部材3の側面30に取り付けられる接続部材4とを備えて、床根太2と周囲部材3とを互いに略直交させた接合箇所に設けられる。
接続部材4は、略平板状の鋼板等を折曲加工等することで、床根太2と略直交する周囲部材3の側面30に当接される背面板40と、周囲部材3の側面30から突出する一対の側板41とが、互いに略直交して各々が略平板状に形成される。接続部材4は、周囲部材3の側面30にねじ接合又はボルト接合等により背面板40が取り付けられる。
接続部材4は、背面板40の幅方向Yの両側端から連続して、一対の側板41が互いに略平行に突出して延びる。接続部材4は、各々の側板41の基端側が、周囲部材3に近接させて配置されて、各々の側板41の先端側が、周囲部材3から離間させて配置される。
接続部材4は、周囲部材3の側面30から突出する一対の側板41が形成される。このとき、接続部材4は、一対の側板41を幅方向Yに所定の間隔αで互いに離間させることで、床根太2のウェブ24を挿通するための隙間Sが形成されるものとなる。
接続部材4は、一対の側板41の各々から幅方向Yで互いに接近するように延びる一対の挟持部42が形成される。接続部材4は、各々の挟持部42が各々の側板41から連続して、一対の挟持部42が一対の側板41の内側に向けて隙間Sまで延びて形成される。
接続部材4は、一対の側板41の各々の上端側で、各々の側板41の上端部41aから連続して各々の挟持部42が形成される。このとき、接続部材4は、各々の挟持部42が下方に向けて延びることで、各々の側板41の上端部41aより下方となる位置で、一対の挟持部42が互いに最も接近するものとなる。
接続部材4は、図4に示すように、一対の側板41の各々の先端側で、各々の側板41の先端部41bから連続して各々の挟持部42が形成されてもよい。このとき、接続部材4は、各々の挟持部42が基端側に向けて延びることで、各々の側板41の先端部41bより基端側となる位置で、一対の挟持部42が互いに最も接近するものとなる。
接続部材4は、図5に示すように、一対の挟持部42が幅方向Yに最も接近した箇所で、一対の挟持部42に挟まれて接近部43が形成される。このとき、接続部材4は、一対の挟持部42が接近部43で互いに離間又は当接する。接続部材4は、一対の挟持部42が接近部43で幅方向Yに互いに離間する場合には、一対の側板41の幅方向Yの間隔αより狭くして、幅方向Yに所定の間隔βで接近部43が形成される。
接続部材4は、例えば、一対の側板41の各々から一対の挟持部42が湾曲して延びて形成される。このとき、接続部材4は、図5(a)に示す略円弧状、又は、図5(b)に示す略楕円弧状等で、挟持部42が上方又は先端側に向けて凸状に湾曲して、各々の側板41の上端部41a又は先端部41bから連続して挟持部42が形成される。
接続部材4は、図6に示すように、一対の側板41の各々から一対の挟持部42が屈曲して延びて形成されてもよい。このとき、接続部材4は、図6(a)に示すように、各々の側板41の上端部41a又は先端部41bから複数箇所で屈曲させて挟持部42が形成されて、必要に応じて、図6(b)に示すように、所定の面取り部44が形成される。
なお、接続部材4は、図示を省略するが、一対の挟持部42が下方又は基端側に向けて凹状に湾曲して形成されてもよい。また、接続部材4は、一対の側板41の各々の上端部41aから下方に向けて、又は、一対の側板41の各々の先端部41bから基端側に向けて、一対の挟持部42が略直線状に傾斜して形成されてもよい。
接続部材4は、例えば、図7に示すように、高さ方向Zに延びる高さ寸法hが、100mm〜300mm程度となり、幅方向Yに延びる幅寸法bが、0.8mm〜60mm程度となる。また、接続部材4は、全体の板厚寸法tが、1.6mm〜4.5mm程度となり、各々の側板41の奥行寸法Lが、50mm〜100mm程度となる。
接続部材4は、例えば、図7(a)、図7(b)に示すように、所定の平面形状に切断した一枚の鋼板等を折曲加工等することで、背面板40及び一対の側板41が形成される。このとき、接続部材4は、一対の側板41の各々から突出した部分が重なり合うものとなって、図7(c)、図7(d)に示すように、この重なり合う部分をプレス加工等することで、一対の側板41の各々から連続して一対の挟持部42が形成されるものとなる。
また、接続部材4は、図8に示すように、一対の側板41の各々の上端側又は先端側に、湾曲等させた切片7を取り付けることで、一対の挟持部42が形成されてもよい。このとき、接続部材4は、図8(a)、図8(b)に示すように、ねじ、かしめ又はスポット溶接等で切片7を取り付けてもよく、又は、図8(c)に示すように、部分溶込溶接等で切片7を取り付けてもよい。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図9に示すように、軽量H形鋼等の断面略H形状に形成された床根太2、又は、図10に示すように、薄板軽量形鋼等の断面略C形状に形成された床根太2が用いられる。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、接続部材4の下方となる位置で、床根太2の下フランジ23が、材軸方向Xで部分的に切り欠かれて、接続部材4の上方から床根太2が落とし込まれる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図9、図10に示すように、特に、床根太2のウェブ24の高さ方向Zで上側1/2程度となる範囲に、挟持部42の少なくとも一部が配置される。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が隙間Sに挿通された状態で、床根太2のウェブ24が一対の挟持部42で挟まれて、床根太2の重心位置より上方となる位置に、一対の挟持部42が配置されるものとなる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図11に示すように、接続部材4の上方から床根太2が落とし込まれることで、一対の側板41を互いに離間させて形成された隙間Sに、床根太2のウェブ24が挿通される。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が一対の挟持部42に接近部43で挟まれた状態となる。
ここで、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図11(a)に示すように、一対の側板41の上端側から延びて一対の挟持部42が形成されて、又は、図11(b)に示すように、一対の側板41の先端側から延びて一対の挟持部42が形成される。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が隙間Sに挿通された状態で、各々の側板41の上端部41aが床根太2の上フランジ22に当接されることで、床根太2の高さ方向Zの移動が拘束される。また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が隙間Sに挿通された状態で、床根太2のウェブ24が一対の挟持部42に接近部43で挟まれることで、床根太2の幅方向Yの移動が拘束される。
このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、一対の側板41の上端部41aが床根太2の上フランジ22に当接されるとともに、床根太2のウェブ24が一対の挟持部42に接近部43で挟まれて、床根太2が接続部材4に仮支持される。本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24と側板41とのボルト接合が不要な場合には、床根太2が仮支持された状態で、床根太2と周囲部材3との接合が完了する。
なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図12に示すように、一対の側板41の隙間Sの間隔αが、床根太2の上フランジ22の幅寸法Bより大きい場合には、一対の側板41の上端部41aが、床根太2の上フランジ22に当接されないものとなる。
このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、側板41の上端部41aが上フランジ22に当接されないものの、図12(a)に示す挟持部42の上面42a、又は、図12(b)に示す挟持部42の上側端42bに、床根太2の上フランジ22が当接される。そして、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が一対の側板41の隙間Sに挿通された状態で、床根太2の上フランジ22が挟持部42の上面42a又は上側端42bに当接されて、床根太2が接続部材4に仮支持されるものとなる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図13(a)に示すように、挟持部42が幅方向Yに弾性変形するものとして、一対の挟持部42の接近部43の間隔βがウェブ24の板厚寸法より小さく、又は、一対の挟持部42が接近部43で互いに当接されてもよい。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図13(b)に示すように、一対の挟持部42が幅方向Yに弾性変形して拡開することで、床根太2のウェブ24が接近部43を通過して、床根太2のウェブ24が挟持部42に押圧されて挟まれた状態となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、必要に応じて、図14に示すように、床根太2を接続部材4に仮支持した状態から、接続部材4の一対の側板41と床根太2のウェブ24とを幅方向Yに貫通したボルト45にナット46が締結される。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が隙間Sに挿通された状態で、ボルト45又はねじ等が用いられて、一対の側板41と床根太2のウェブ24とがボルト接合されて、床根太2と周囲部材3との接合が完了する。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24が隙間Sに挿通された状態で、床根太2のウェブ24が一対の挟持部42で挟まれるとともに、一対の側板41と床根太2のウェブ24とがボルト接合されるものとなる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2が仮支持された状態からボルト接合でさらに強固に固定されるため、床根太2と周囲部材3との接合箇所の拘束力を高めることが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図15に示すように、床根太2の材軸方向Xの両端部を接合する場合に、床根太2の材軸方向Xの両端部の各々が、周囲部材3に取り付けられた接続部材4で接合される。本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の下フランジ23が部分的に切り欠かれることで、床根太2を回転させたり、撓ませたりといった現場での追加作業がなくても、床根太2の下フランジ23と接続部材4とを干渉させることなく、床根太2を落とし込むことが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、これに限らず、床根太2の下フランジ23が部分的に切り欠かれない場合であっても、床根太2を、幅方向Yの軸回りに回転させたり、材軸方向Xに沿って幅方向Yや高さ方向Zに撓ませることで、一対の側板41の隙間Sに床根太2のウェブ24を材軸方向Xに差し込むことができる。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の下フランジ23と接続部材4とを干渉させることなく、床根太2のウェブ24を隙間Sに挿通することが可能となる。
また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の材軸方向Xの両端部の各々が、周囲部材3に取り付けられた接続部材4に仮支持される。ここで、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図11に示すように、一対の側板41の各々から互いに接近するように形成された一対の挟持部42に、床根太2のウェブ24が幅方向Yに挟まれるため、仮支持された床根太2の拘束力を高めることが可能となる。
また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、従来技術のような筒状部材の取付作業、又は、ガセットプレート及びガイド板の溶接作業を必要としないで、製作容易性の高い接続部材4が用いられる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、溶接等の高度な作業を必要とせず、製作容易性の高い接続部材4が用いられることで、部品点数及び加工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
さらに、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2をクレーン等で吊り下げて接続部材4に仮支持させた後に、仮支持された床根太2から即座にクレーン等をリリースして、別の接合箇所でのクレーン等による床根太2の揚重作業を実施できる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2を仮支持させた後に、床根太2からクレーン等をリリースすることで、床根太2の揚重作業を順次効率的に実施して、床根太2の揚重作業の効率性を向上させることが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、一対の側板41の各々から幅方向Yで互いに接近するように一対の挟持部42が湾曲するものとなる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24を一対の側板41の隙間Sに挿入するときに、挟持部42の湾曲面がガイドとなるため、床根太2のウェブ24を一対の挟持部42の接近部43に容易に挟み込ませることが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図3に示すように、一対の側板41の上端側から下方に延びるように、又は、図4に示すように、一対の側板41の先端側から基端側に延びるように、幅方向Yで互いに接近して一対の挟持部42が形成される。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図12に示すように、一対の側板41の隙間Sの間隔αが、床根太2の上フランジ22の幅寸法Bより大きい場合であっても、床根太2の幅寸法Bによらずに、床根太2を仮支持することが可能となる。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、一対の側板41の隙間Sの間隔αを大きめにして、この隙間Sを利用することで、図3、図4に示すように、接続部材4の背面板40を周囲部材3の側面30にねじ接合等で容易に取り付けることが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、高さ方向Zで床根太2の重心位置より上方となる位置に一対の挟持部42が配置されて、重心位置より上方で床根太2が仮支持されることで、床根太2の横転を回避することが可能となる。また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2のウェブ24に接近させて、各々の挟持部42が配置されるため、接続部材4と床根太2との幅方向Yの偏心を抑制して、床根太2と周囲部材3との安定した接合を実現することが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、例えば、材軸方向Xのスパン長が3m〜4m程度となる床根太2のほか、5m〜8m超程度の中〜大スパンの床根太2にも適用できる。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、特に、図2に示すように、従来のH形鋼等より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の床根太2が用いられることで、床根太2の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :床根太の接合構造
2 :床根太
21 :フランジ
21a :中間部
21b :片端部
22 :上フランジ
23 :下フランジ
24 :ウェブ
25 :リップ部
3 :周囲部材
30 :側面
31 :端根太
32 :柱
4 :接続部材
40 :背面板
41 :側板
41a :上端部
41b :先端部
42 :挟持部
42a :上面
42b :上側端
43 :接近部
44 :面取り部
45 :ボルト
46 :ナット
7 :切片
8 :建築物
80 :床材
S :隙間
X :材軸方向
Y :幅方向
Z :高さ方向

Claims (8)

  1. 建築物に設けられる床根太の接合構造であって、
    フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太が接合される周囲部材に取り付けられる接続部材とを備え、
    前記接続部材は、前記周囲部材から突出する一対の側板と一対の前記側板の間に前記周囲部材の側面に当接される背面板とが形成されて、一対の前記側板を互いに離間させることで隙間が形成されるとともに、一対の前記側板の各々から互いに接近するように延びる一対の挟持部が形成されて、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の前記ウェブが一対の前記挟持部で挟まれ、
    各々の前記挟持部は、前記側板の上端部から下方に向けて延びること
    を特徴とする床根太の接合構造。
  2. 各々の前記挟持部は、前記側板の上端部から前記床根太の上側のフランジに沿って屈曲させ、当該フランジに沿って延設された部分から更に下方に向けて延びること
    を特徴とする請求項1記載の床根太の接合構造。
  3. 建築物に設けられる床根太の接合構造であって、
    フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太が接合される周囲部材に取り付けられる接続部材とを備え、
    前記接続部材は、前記周囲部材から突出する一対の側板が形成されて、一対の前記側板を互いに離間させることで隙間が形成されるとともに、一対の前記側板の各々から互いに接近するように延びる一対の挟持部が形成されて、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の前記ウェブが一対の前記挟持部で挟まれ、
    各々の前記挟持部は、前記側板の先端側から前記側板の基端側に向けて延びること
    を特徴とする床根太の接合構造。
  4. 前記接続部材は、一対の前記側板の各々から互いに接近するように湾曲して延びる一対の前記挟持部が形成されること
    を特徴とする請求項1又は3記載の床根太の接合構造。
  5. 前記接続部材は、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、前記床根太の重心位置より上方となる位置に一対の前記挟持部が配置されること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の床根太の接合構造。
  6. 前記接続部材は、前記床根太の前記ウェブが前記隙間に挿通された状態で、一対の前記側板と前記床根太の前記ウェブとがボルト接合されること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の床根太の接合構造。
  7. 前記床根太は、高さ方向で一対となった前記フランジの幅方向の中間部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から、前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の床根太の接合構造。
  8. 前記床根太は、高さ方向に一対となった前記フランジの幅方向の中間部又は片端部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成されて、前記床根太の下部の前記フランジとなる下フランジが、材軸方向で部分的に切り欠かれること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の床根太の接合構造。
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