JP6537695B1 - 角形鋼材連結プレート及び軽量鉄骨構造の建築物 - Google Patents

角形鋼材連結プレート及び軽量鉄骨構造の建築物 Download PDF

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Abstract

【課題】角形鋼材に断面欠損を生じることなく、角形鋼材同士を所定間隔を置いて平行に一種類の工具で短時間で連結可能な角形鋼材連結プレート及びそれを用いた軽量鉄骨構造の建築物を提供する。【解決手段】矩形状の一枚の薄鋼板から折り曲げ形成され、角形鋼材S1士を連結する角形鋼材連結プレート1において、矩形状の薄鋼板から折り曲げ形成されたプレート本体10を備え、このプレート本体10に、角形鋼材S1を囲繞する一対の角形鋼材保持部2,2’と、これらの角形鋼材保持部2,2’同士を一定の間隔を置いて連結する平板状の平板部3と、を設け、この平板部3に、他の角形鋼材連結プレート1と緊結するためのリベット(R1)やボルトなどの緊結部材を挿通する複数の連結孔h1を各角形鋼材保持部2,2’の脇に沿ってそれぞれ穿設する。【選択図】図4

Description

本発明は、矩形状の薄鋼板から折り曲げ形成され、角形鋼材同士を連結する角形鋼材連結プレート、及びそれを用いた軽量鉄骨構造の建築物に関する。
従来、厚さ4mm以下の薄鋼板から構造上有利な断面形状に冷間成型されたH形鋼、溝形鋼、I形鋼、山形鋼などの軽量形鋼からなる軽量鉄骨構造の建築物が知られている。また、軽量形鋼は、一般に、断面の一辺の長さが100mm以上となったものが大形形鋼、一辺の長さが50mm以上100mm以下となったものが中形形鋼、一辺の長さが50mm以下となったものが小形形鋼と呼ばれている。
軽量鉄骨構造の建築物において軽量形鋼が構造材として使用されているのは、大形形鋼か中形形鋼であり、小形形鋼は、家具、調度や、木造建築物やRC造、SRC造の建築物の間仕切り壁、天井材として使用されるに留まっていた。その理由は、小形形鋼では、構造上、強度不足であったからである。
しかし、大形形鋼や中形形鋼は、同じ断面寸法の鋼材が常に一定の需要があるものではないので、軽量鉄骨構造の建築物の構造材に用いる軽量形鋼は、受注生産されるものであった。このため、建築物を設計してから施工開始するまでの時間が遅延する要因となっているだけでなく、コストアップの要因となっていた。
また、小形形鋼は、軽量化しつつ断面性能を向上させるため、2mm以下の特に薄い薄鋼板から断面矩形状に形成されたスタッド、角形鋼管、C形チャンネルなどと呼ばれる角形鋼材が知られている。
そのため、本願の発明者は、家具、調度や、間仕切り壁、天井材などとして同一寸法の鋼材に常に一定の需要があり、安価な汎用品である小形形鋼を用いて軽量鉄骨構造の建築物を構築できないかと考えるに至った。しかし、従来は、断面性能を向上させた角形鋼材であっても、戸建住宅などの小規模な建築物でも明らかに強度不足であるため、構造材として使用するという着想自体ないものであった。
しかし、本願の発明者は、軽量化しつつ断面性能を向上させた小形形鋼の角形鋼材を、長手方向と直交する方向に一定間隔離間して組合せることにより、強度不足を解消し、構造材として使用することができるのではないかと考えた。
従来の角形部材の連結金具としては、例えば、特許文献1〜3に記載の連結金具が開示されている。
例えば、特許文献1には、木材からなる横架材同士を断面欠損を生じさせることなく連結して、ロングスパン化するこのとのできる継手構造及び連結金物2,3が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0012]〜[0023]、図面の図1〜図3等参照)。
しかし、特許文献1に記載の連結金物2,3は、木材からなる横架部材にしか適用することができず、軽量鉄骨構造の建築物に適用した場合には、明らかに強度不足であるという問題があった。
また、特許文献2には、本体部と、これと直交する膨出部とを有する基板と、前記基板の面に垂直な方向に平行に延びる第1押圧板及び第2押圧板とを備え、前記本体部の両端近傍と前記第1 押圧板と前記第2 押圧板とにそれぞれ穴が形成され、前記本体部が、前記膨出部と前記第1 押圧板、及び前記膨出部と前記第2 押圧板との交線の延長線である屈曲線において屈曲可能である金属製の連結具が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0009]〜[0022]、図面の図1〜図6等参照)。
しかし、特許文献2に記載の連結具は、角形スタッド50にビス止めするものであった。このため、ビス止めにより貫通した孔の断面部分が露出することとなり、溶融亜鉛めっきなどのめっき鋼板であっても、その部分から経年的に腐食するおそれがあった。また、角形スタッドにビス止めするには、現場において、下孔をあけるなど正確に止付けるのに、手間と時間を要するという問題もあった。
特許文献3には、形鋼同士の連結部3の両側面を挟持する1対の板部材6の対向面の少なくとも一方に、連結部3の両側端に接して各形鋼の横移動を規制する係止部8を有するとともに、各係止部8の各内端面に接する直線同士が交差する交差部の互いの外側位置には両板部材6に直交するボルト孔をそれぞれ有してなる1対の連結部材を形成し、係止部8が連結部3と係合するようにして連結部を両側から連結部材で挟持し互いをボルトで締め付ける構成とする連結金具1が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0012]〜[0020]、図面の図1〜図3等参照)。
しかし、特許文献3に記載の連結金具1は、連結する形鋼に孔あけ不要であるものの、長手方向に直交する断面の幅または高さが等しい形鋼同士を互いに同じ寸法の側同士を向かい合わせて、互いに直交方向にまたは直線状に突き合わせた形鋼同士の連結部を固定する連結金具である。このため、特許文献1に記載の発明には、前述の安価な汎用品である小形形鋼を構造材として用いて軽量鉄骨構造の建築物を構築するという着想自体ないものであった。さらに、特許文献1に記載の連結金具1は、自動車製造ラインの搬送トロリー用走行レールの支持架構形鋼により解体可能に構築する構築物に用いる連結金具であり、戸建住宅などの常設の長期的な建築物に耐え得る連結金具ではなかった。
特開2002−30732号公報 特開2005−180135号公報 特開2004−340235号公報
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、角形鋼材に断面欠損を生じることなく、角形鋼材同士を所定間隔を置いて平行に一種類の工具で短時間で連結可能な角形鋼材連結プレート及びそれを用いた軽量鉄骨構造の建築物を提供することにある。
第1発明に係る角形鋼材連結プレートは、矩形状の一枚の薄鋼板から折り曲げ形成され、角形鋼材同士を連結する角形鋼材連結プレートであって、矩形状の薄鋼板から折り曲げ形成されたプレート本体を備え、このプレート本体は、前記角形鋼材を囲繞する一対の角形鋼材保持部と、これらの角形鋼材保持部同士を一定の間隔を置いて連結する平板状の平板部と、を有し、この平板部には、他の角形鋼材連結プレートと緊結するためのリベットやボルトなどの緊結部材を挿通する複数の連結孔が各前記角形鋼材保持部の脇に沿ってそれぞれ穿設されており、前記一対の角形鋼材保持部は、一方の角形鋼材保持部の幅が他方の角形鋼材保持部の幅より前記プレート本体の厚み分だけ広くなっていることを特徴とする。
発明に係る角形鋼材連結プレートは、第1発明において、前記一対の角形鋼材保持部の間に、一定の間隔を置いて角形鋼材を囲繞する一対の角形鋼材保持部が形成され、前記平板部は、前記一対の角形鋼材保持部と他の前記角形鋼材保持部とを一定の間隔を置いて連結する2以上の平板状の平板部からなり、各平板部は、前記緊結部材を挿通する複数の連結孔が各前記角形鋼材保持部の脇に沿ってそれぞれ穿設されていることを特徴とする。
発明に係る軽量鉄骨構造の建築物は、請求項1又は2に記載の角形鋼材連結プレートを2枚一組で互い違に嵌合して前記緊結部材で緊結することにより、前記角形鋼材同士が連結されていることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、現場でのビス止めや孔あけ作業が不要となり、一種類の工具だけで簡単に短時間で角形鋼材同士を所定間隔を置いて平行に連結することができる。また、第1発明〜第発明によれば、角形鋼材に孔をあけるなどの断面欠損を生じることなく摩擦接合のみで連結することができる。このため、断面欠損部分から腐食するおそれがなく、防錆性能が向上し、耐久性の高い軽量鉄骨構造の建築物を構築することができる。
さらに、第1発明〜第発明によれば、軽量化しつつ断面性能を向上させた小形形鋼の角形鋼材を、長手方向と直交する方向に一定間隔離間して組合せることにより、安価な汎用品である小形形鋼を用いて軽量鉄骨構造の建築物を構築することができる。それに加え、第1発明〜第発明によれば、角形鋼材連結プレートは、一枚の薄鋼板から折り曲げ形成して貫通孔を穿設するだけで構成されているので、短時間で大量生産が可能であり、製造コストが大幅に低減することができる。
また、第1発明〜第3発明によれば、前記作用効果に加え、表裏一組の角形鋼材連結プレートを同一形状とすることができる。このため、1つの製造ラインで一組の角形鋼材連結プレートの製造が可能となり、製造コストをさらに低減することができる。
特に、第発明によれば、前記作用効果に加え、3本以上の角形鋼材を連結することが可能となり、安価な汎用品である小形形鋼を用いて、さらに強度的に負荷の高い軽量鉄骨構造の建築物の主要構造部材を構築することが可能となる。
特に、第発明によれば、軽量鉄骨構造の建築物において、安価な汎用品である小形形鋼の角形鋼材を用いて軽量鉄骨構造の建築物を構築することができる。また、第発明によれば、現場でのビス止めや孔あけ作業が不要となり、一種類の工具だけで簡単に短時間で角形鋼材同士を所定間隔を置いて平行に連結することができる。
本発明の第1実施形態に係る角形鋼材連結プレートを示す正面図である。 同上の角形鋼材連結プレートを示す平面図である。 同上の角形鋼材連結プレートを示す斜視図である。 同上の角形鋼材連結プレートで角形鋼材を連結する状態を示す分解斜視図である。 同上の角形鋼材連結プレートで角形鋼材を連結した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る角形鋼材連結プレートを示す正面図である。 同上の角形鋼材連結プレートを示す平面図である。 同上の角形鋼材連結プレートを示す斜視図である。 図1の角形鋼材連結プレートの第2の使用形態を示す模式正面図である。 図6の角形鋼材連結プレートの第2の使用形態を示す模式正面図である。
以下、本発明に係る角形鋼材連結プレートを実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<角形鋼材連結プレート>
[第1実施形態]
先ず、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る角形鋼材連結プレート1について説明する。図1は、角形鋼材連結プレート1を示す正面図であり、図2は、角形鋼材連結プレート1を示す平面図である。また、図3は、角形鋼材連結プレート1を示す斜視図である。そして、図4は、角形鋼材連結プレート1で角形鋼材を連結する状態を示す分解斜視図であり、図5は、角形鋼材連結プレート1で角形鋼材を連結した状態を示す斜視図である。なお、図4,図5は、角形鋼材S1を壁のスタッドとして使用し、角形鋼材連結プレート1をそのランナーとして使用して壁を構築した軽量鉄骨構造の建築物を想定している。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係る角形鋼材連結プレート1は、矩形状の一枚のステンレス製の薄鋼板から折り曲げ形成されたプレート本体10から主に構成されている。勿論、この角形鋼材連結プレート1は、ステンレス鋼板に限られず、角形鋼材S1同士を連結する上で必要な強度を有した鋼板などの金属製の板材から構成されていればよい。但し、本実施形態のように、ステンレス鋼板から一体成型すれば、メンテナンスフリーで長期に亘って防錆効果発揮することができるため好ましい。
このプレート本体10は、両側の縁に沿って角形鋼材S1(図4,図5等参照)を囲繞する一対の角形鋼材保持部2,2’と、これらの角形鋼材保持部2,2’同士を一定の間隔を置いて連結する平板状の平板部3と、を有している。なお、本実施形態では、角形鋼材S1を厚さ1.2mmで断面形状が32mm×32mmの正方形状の角形鋼管を想定している
(プレート本体)
プレート本体10は、図示実施形態では、厚さt1=2mm(図2参照)の一枚の薄鋼板か折り曲げ加工されたものである。また、プレート本体10の折り曲げ部分は、一般的なプレス加工で曲げ加工可能な最小半径で6か所を直角に曲げ加工され、後述の複数の連結孔が穿設されたただけで構成されている。このため、短時間で大量生産が可能であり、製造コストが大幅に低減することができる。なお、図示形態に係る角形鋼材連結プレート1のプレート本体10の高さ(H1)は、角形鋼材S1との摩擦抵抗を考慮し、140mmに設定している。
(角形鋼材保持部)
角形鋼材保持部2,2’は、図2等に示すように、いずれも角形鋼材S1に外嵌する断面コの字状の部位であり、一方の角形鋼材保持部2の幅W1が、角形鋼材S1の幅と略同一となっている。そして、他方の角形鋼材保持部2’の幅W2は、幅W1よりプレート本体10の厚さt1分だけ広く設定されている。このため、図5等に示すように、同一形状の角形鋼材連結プレート1,1を2枚一組で表裏を互い違に嵌合させて緊結部材であるリベットR1で緊結するだけで、2本の角形鋼材S1を簡単に摩擦接合することができる。
即ち、角形鋼材保持部2は、外面部21と、この外面部21と一定距離離間して平行に形成された内面部22と、を有し、この外面部21と内面部22との距離が角形鋼材S1の幅と略同一の幅W1=32mmに設定されている。
一方、角形鋼材保持部2’は、外面部21’と、この外面部21’と一定距離離間して平行に形成された内面部22’と、を有している。また、角形鋼材保持部2’は、この外面部21’と内面部22’との距離が角形鋼材S1の幅+プレート本体10の厚さt1=2mmと略同一の幅W2=34mmに設定されている。
なお、外面部21及び外面部21’の奥行は、D1=31mm、D1’=32mmに設定され、内面部22及び内面部22’の奥行は、いずれもD2=16mmに設定されている。このため、図4,図5に示すように、同一形状の角形鋼材連結プレート1,1同士の表裏を互い違に嵌合させた際に、きれいに嵌合し、角形鋼材S1同士を連結することができる。
(平板部)
平板部3は、図2等に示すように、前述の角形鋼材保持部2,2’の内面部22と内面部22’との間に形成された平板状の幅W3=85.5mm×高さH1=140mmの長方形状(矩形状)の部位である。また、内面部22及び内面部22’の奥行D2が前述のように設定されている。このため、平板部3は、図4,図5に示すように、角形鋼材連結プレート1,1同士を表裏に嵌合させた際に、固定する角形鋼材S1,S1の軸心同士を結んだ線上において平板部3同士が当接(面接触)するようになっている。
そして、この平板部3には、他の角形鋼材連結プレート1と緊結するための緊結部材を挿通する複数(図示形態では8か所)の連結孔h1が角形鋼材保持部2,2’の脇に沿ってそれぞれ穿設されている。具体的には、連結孔h1は、角形鋼材保持部2,2’から10mm程度離間した位置を中心とした直径5mmの貫通孔である。
また、本実施形態に係る角形鋼材連結プレート1では、緊結部材としてブラインドリベット(ワンサイドリベット)などの一方向(一側面側)から施工可能なリベットで緊結することを想定している。勿論、本発明に係る緊結部材は、リベットに限られるものではなく、ボルトとナットとから構成しても良いことは云うまでもない。要するに、本発明に係る緊結部材は、緊張力が作用してプレート同士を摩擦接合できる部材であればよい。但し、厚さ4mm以下の薄鋼板からなるプレート同士を接合する場合には、ハイテンションボルトなどと相違して、ブラインドリベットなどのリベットで緊結する方が、安価且つ簡便で短時間で連結できるため好ましい。
なお、前述のように、角形鋼材連結プレート1は、固定する角形鋼材S1の直ぐ脇の角形鋼材保持部2,2’から10mm程度離間した位置でリベット止めするため、リベットR1の緊結力を有効に伝達して、角形鋼材S1を固定することができる。また、角形鋼材連結プレート1は、図1等に示すように、8か所の連結孔h1が、均等間隔で設けられているのではなく、平板部3の縁に近い位置に集中して設けられている。このため、リベット止めする箇所数の割に、角形鋼材S1が軸方向にずれることを効果的に防止して固定することが可能となっている。
[第2実施形態]
次に、図6〜図8を用いて、本発明の第2実施形態に係る角形鋼材連結プレート1’について説明する。図6は、角形鋼材連結プレート1’を示す正面図であり、図7は、角形鋼材連結プレート1’を示す平面図である。また、図8は、角形鋼材連結プレート1’を示す斜視図である。
本発明の第2実施形態に係る角形鋼材連結プレート1’が、前述の第1実施形態に係る角形鋼材連結プレート1と相違する点は、角形鋼材保持部2”が追加されている点と、それに応じて、平板部3’が2つ設けられている点である。よって、その点を主に説明し、同一構成は、同一符号を付し、説明を省略する。
本発明の実施形態に係る角形鋼材連結プレート1’は、矩形状の一枚のステンレス製の薄鋼板から折り曲げ形成されたプレート本体10’から主に構成されている。
このプレート本体10’は、前述の一対の角形鋼材保持部2,2’に加え、中央に、前述の角形鋼材S1を囲繞する角形鋼材保持部2”をさらに備えている。また、プレート本体10’は、これらの角形鋼材保持部2,2”同士、及びこれらの角形鋼材保持部2’,2”同士を一定の間隔を置いて連結する2つの平板状の平板部3’,3’を有している。
(プレート本体)
プレート本体10’も、プレート本体10と同様に、厚さt1=2mm(図7参照)の一枚の薄鋼板か折り曲げ加工されたものである。また、プレート本体10’の折り曲げ部分も、一般的なプレス加工で曲げ加工可能な最小半径で10か所を直角に曲げ加工され、複数の連結孔h1が穿設されている。
(角形鋼材保持部)
角形鋼材保持部2”は、図7等に示すように、前述の内面部22が両側面に設けられた角形鋼材S1に外嵌する断面コの字状の部位であり、角形鋼材S1の幅と略同一の幅W1となっている。そして、前述のように、角形鋼材保持部2’の幅W2は、幅W1よりプレート本体10の厚さt1分だけ広く設定されている。このため、同一形状の角形鋼材連結プレート1’,1’を2枚一組で表裏を互い違に嵌合させて緊結部材であるリベットR1で緊結するだけで、2本の角形鋼材S1を簡単に摩擦接合することができる。
即ち、角形鋼材保持部2”は、一定距離離間して互いに平行に形成された2つの内面部22を有し、この内面部22同士の距離が角形鋼材S1の幅と略同一の幅W1=32mmに設定されている。また、2つの内面部22,22の奥行は、いずれもD2=16mmに設定されている。
(平板部)
平板部3’は、図7等に示すように、前述の角形鋼材保持部2,2”の内面部22と内面部22との間に形成された平板状の幅W4=94mm×高さH1=140mmの長方形状(矩形状)の部位である。
そして、この平板部3’には、図6等に示すように、他の角形鋼材連結プレート1’と緊結するためのリベットR1などの緊結部材を挿通する複数(図示形態では16か所)の連結孔h1が角形鋼材保持部2,2’,2”の脇に沿ってそれぞれ穿設されている。具体的には、連結孔h1は、角形鋼材保持部2,2’,2”から10mm程度離間した位置を中心とした直径5mmの貫通孔である。
<角形鋼材連結プレートの使用形態>
次に、図9,図10を用いて、前述の角形鋼材連結プレート1及び角形鋼材連結プレート1’の使用形態について説明する。図9は、角形鋼材連結プレート1の第2の使用形態を示す模式正面図であり、図10は、角形鋼材連結プレート1’の第2の使用形態を示す模式正面図である。
図9は、厚さ1.2mm又は1.6mmの32mm×32mmの正方形状断面を有する構造用角形鋼管からなる角形鋼材S1が組み合わせれて構成された軽量鉄骨構造の建築物を想定している。勿論、本発明が適用可能な角形鋼材S1は、構造用角形鋼管に限られず、ステンレス製の角形鋼管などの他の鋼材からなるものであっても構わない。また、本発明が適用可能な角形鋼材S1は、厚さ0.45mmの薄鋼板から断面性能が高いリブ付き矩形状に折り曲げられたスタッドなどにも適用することができる。要するに、正方形状断面を有する鋼材には、本発明を適用することができる。
角形鋼材連結プレート1は、図5等に示したように、壁材の支柱して使用される角形鋼材S1同士を連結する他、次のような使用形態とすることができる。即ち、図9に示すように、角形鋼材連結プレート1の長辺を水平に沿って設置し、上下に所定間隔をあけて角形鋼材S1を2段に連結したものである。これは、軽量鉄骨構造の建築物において、上階の床を支える構造材としての鋼材を、小形形鋼である角形鋼材S1から構成し、強度的に支持可能なように、所定間隔をあけて2段に設置したものである。
図10は、図9で示した場合でも強度的に不足する場合に、角形鋼材連結プレート1に替えて、角形鋼材連結プレート1’を使用し、上階の床を支える鋼材を3段にした場合の軽量鉄骨構造の建築物を想定している。
なお、図10の中断の角形鋼材S1を抜き、図9より間隔の広がった上下2段の角形鋼材S1としてもよい。上階の床梁と、下階の天井下地を角形鋼材S1で構成することができるからである。照明器具やエアコンなどを設置するために、天井スペースを広くとりたいときに有効である。
以上説明した本発明の第1実施形態に係る角形鋼材連結プレート1及び第2実施形態に係る角形鋼材連結プレート1’によれば、現場でのビス止めや孔あけ作業が不要となり、リベット止め工具などの一種類の工具だけで簡単に短時間で角形鋼材同士を所定間隔を置いて平行に連結することができる。また、角形鋼材連結プレート1及び角形鋼材連結プレート1’によれば、角形鋼材S1に孔をあけるなどの断面欠損を生じることなく摩擦接合のみで連結することができる。このため、断面欠損部分から角形鋼材S1が腐食するおそれがなく、防錆性能が向上し、耐久性の高い軽量鉄骨構造の建築物を構築することができる。
その上、角形鋼材連結プレート1及び角形鋼材連結プレート1’によれば、軽量化しつつ断面性能を向上させた小形形鋼の角形鋼材を、長手方向と直交する方向に一定間隔離間して組合せることにより、安価な汎用品である小形形鋼を用いて軽量鉄骨構造の建築物を構築することができる。それに加え、角形鋼材連結プレート1及び角形鋼材連結プレート1’によれば、角形鋼材連結プレート1,1’が、一枚の薄鋼板から折り曲げ形成して貫通孔を穿設するだけで構成されているので、短時間で大量生産が可能であり、製造コストが大幅に低減することができる。
さらに、角形鋼材連結プレート1及び角形鋼材連結プレート1’は、表裏一組の連結プレートを同一形状とすることができる。このため、1つの製造ラインで一組の角形鋼材連結プレート1,1’の製造が可能となり、製造コストをさらに低減することができる。
以上、本発明の実施形態に係るについて詳細に説明したが、前述した又は図示した実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたって具体化した一実施の形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。特に、角形鋼材連結プレート1として、二本の角形鋼材を連結するもの、角形鋼材連結プレート1’として、三本の角形鋼材を連結するものを例示したが、角形鋼材保持部を4以上設けて連結できる角形鋼材を増加してもよいことは云うまでもない。
1,1’:角形鋼材連結プレート
10,10’:プレート本体
2,2’,2”:角形鋼材保持部
21,21’:外面部
22,22’:内面部
3,3’:平板部
h1:連結孔
R1:リベット(緊結部材)
S1:角形鋼材

Claims (3)

  1. 矩形状の一枚の薄鋼板から折り曲げ形成され、角形鋼材同士を連結する角形鋼材連結プレートであって、
    矩形状の薄鋼板から折り曲げ形成されたプレート本体を備え、
    このプレート本体は、前記角形鋼材を囲繞する一対の角形鋼材保持部と、
    これらの角形鋼材保持部同士を一定の間隔を置いて連結する平板状の平板部と、を有し、
    この平板部には、他の角形鋼材連結プレートと緊結するためのリベットやボルトなどの緊結部材を挿通する複数の連結孔が各前記角形鋼材保持部の脇に沿ってそれぞれ穿設されており、
    前記一対の角形鋼材保持部は、一方の角形鋼材保持部の幅が他方の角形鋼材保持部の幅より前記プレート本体の厚み分だけ広くなっていること
    を特徴とする角形鋼材連結プレート。
  2. 前記一対の角形鋼材保持部の間に、一定の間隔を置いて角形鋼材を囲繞する他の角形鋼材保持部が形成され、
    前記平板部は、前記一対の角形鋼材保持部と他の前記角形鋼材保持部とを一定の間隔を置いて連結する2以上の平板状の平板部からなり、
    各平板部は、前記緊結部材を挿通する複数の連結孔が各前記角形鋼材保持部の脇に沿ってそれぞれ穿設されていること
    を特徴とする請求項1に記載の角形鋼材連結プレート。
  3. 請求項1又は2に記載の角形鋼材連結プレートを2枚一組で互い違に嵌合して前記緊結部材で緊結することにより、前記角形鋼材同士が連結されていること
    を特徴とする軽量鉄骨構造の建築物。
JP2018233462A 2018-12-13 2018-12-13 角形鋼材連結プレート及び軽量鉄骨構造の建築物 Active JP6537695B1 (ja)

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