JPH09111871A - 柱梁の接合構造 - Google Patents
柱梁の接合構造Info
- Publication number
- JPH09111871A JPH09111871A JP29470695A JP29470695A JPH09111871A JP H09111871 A JPH09111871 A JP H09111871A JP 29470695 A JP29470695 A JP 29470695A JP 29470695 A JP29470695 A JP 29470695A JP H09111871 A JPH09111871 A JP H09111871A
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- pipe column
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Abstract
(57)【要約】
【課題】補強金物を省略しても経済性を損なうことなく
接合部の耐力や剛性を十分確保する。 【解決手段】本発明に係る柱梁の接合構造は、スプリッ
トティー２のフランジ４を角形鋼管柱３の幅に相当する
長さを持つ補剛板とし、該フランジ４を柱３の各面にボ
ルト接合するとともにそれらの縁部を相互に溶接し、フ
ランジ４に立設された接合板５を鉄骨梁１にボルト接合
してある。
接合部の耐力や剛性を十分確保する。 【解決手段】本発明に係る柱梁の接合構造は、スプリッ
トティー２のフランジ４を角形鋼管柱３の幅に相当する
長さを持つ補剛板とし、該フランジ４を柱３の各面にボ
ルト接合するとともにそれらの縁部を相互に溶接し、フ
ランジ４に立設された接合板５を鉄骨梁１にボルト接合
してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼構造における角
形鋼管柱と鉄骨梁との接合部の構造に関する。
形鋼管柱と鉄骨梁との接合部の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】角形鋼管柱と鉄骨梁との接合は、スプリ
ットティーなどの金物を介した高力ボルト接合とするこ
とが多いが、最近では、さらに該柱の内面あるいは外面
に所定の補強金物をあてがって柱や梁とともにボルト接
合することにより、接合箇所での耐力や剛性を向上させ
るケースも増えてきた。
ットティーなどの金物を介した高力ボルト接合とするこ
とが多いが、最近では、さらに該柱の内面あるいは外面
に所定の補強金物をあてがって柱や梁とともにボルト接
合することにより、接合箇所での耐力や剛性を向上させ
るケースも増えてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強金
物の使用を前提とする方法では、該補強金物の製作に別
途手間がかかるという問題や、鉄骨資材が余分に必要に
なるという問題を生じていた。
物の使用を前提とする方法では、該補強金物の製作に別
途手間がかかるという問題や、鉄骨資材が余分に必要に
なるという問題を生じていた。
【０００４】一方、補強金物を省略しようとすると、代
わりに柱本体の板厚を厚くせねばならなかったり、柱内
にコンクリートを充填する構造においては、さらに柱内
面にスタッドや配筋補強を施さねばならず、やはり不経
済になる。
わりに柱本体の板厚を厚くせねばならなかったり、柱内
にコンクリートを充填する構造においては、さらに柱内
面にスタッドや配筋補強を施さねばならず、やはり不経
済になる。
【０００５】また、柱内にコンクリートを充填する構造
においては、該コンクリートの充填性を考慮して柱の外
面にダイアフラム状の補強金物を配設することが多い
が、かかる方法では、補強金物の寸法だけ外装の位置が
外側にシフトすることとなり、その分だけ、外装を梁に
固定するための支持金物を大きくしなければならないと
いう問題を生じていた。
においては、該コンクリートの充填性を考慮して柱の外
面にダイアフラム状の補強金物を配設することが多い
が、かかる方法では、補強金物の寸法だけ外装の位置が
外側にシフトすることとなり、その分だけ、外装を梁に
固定するための支持金物を大きくしなければならないと
いう問題を生じていた。
【０００６】また、補強金物をアングル状に形成して柱
の外面にあてがい、該補強金物の上にさらにスプリット
ティーを重ねて接合する方法では、接合箇所において柱
本体、補強金物およびスプリットティーからなる三重構
造となり、それらを接合するためのボルトは相当長いも
のになるという問題も生じていた。
の外面にあてがい、該補強金物の上にさらにスプリット
ティーを重ねて接合する方法では、接合箇所において柱
本体、補強金物およびスプリットティーからなる三重構
造となり、それらを接合するためのボルトは相当長いも
のになるという問題も生じていた。
【０００７】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、補強金物を省略しても経済性を損なうことな
く接合部の耐力や剛性を十分確保することが可能な柱梁
の接合構造を提供することを目的とする。
たもので、補強金物を省略しても経済性を損なうことな
く接合部の耐力や剛性を十分確保することが可能な柱梁
の接合構造を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る柱梁の接合構造は請求項１に記載した
ように、角形鋼管柱の幅に相当する長さを持つ補剛板を
前記柱の各面にボルト接合するとともに該補剛板の縁部
を相互に溶接し、前記補剛板に立設された接合板を鉄骨
梁にボルト接合して構成したものである。
め、本発明に係る柱梁の接合構造は請求項１に記載した
ように、角形鋼管柱の幅に相当する長さを持つ補剛板を
前記柱の各面にボルト接合するとともに該補剛板の縁部
を相互に溶接し、前記補剛板に立設された接合板を鉄骨
梁にボルト接合して構成したものである。
【０００９】本発明に係る柱梁の接合構造においては、
補剛板とそれに立設された接合板とがＴ字状のスプリッ
トティーとなり、かかるスプリットティーを介して柱と
梁とが接合される。
補剛板とそれに立設された接合板とがＴ字状のスプリッ
トティーとなり、かかるスプリットティーを介して柱と
梁とが接合される。
【００１０】かかる補剛板は、梁が接合されない面も含
めて角形鋼管柱の各面にボルト接合してあるが、それら
の縁部は、角形鋼管柱のコーナー近傍において互いに溶
接してある。そのため、梁に作用する荷重は、該梁が接
合された側の柱面のみならず、溶接部分および補剛板を
介して他の柱面にも伝達される。したがって、スプリッ
トティーを用いた従来の接合構造よりも耐力並びに剛性
が向上し、補強金物を別途使用した場合と同等の効果を
奏する。
めて角形鋼管柱の各面にボルト接合してあるが、それら
の縁部は、角形鋼管柱のコーナー近傍において互いに溶
接してある。そのため、梁に作用する荷重は、該梁が接
合された側の柱面のみならず、溶接部分および補剛板を
介して他の柱面にも伝達される。したがって、スプリッ
トティーを用いた従来の接合構造よりも耐力並びに剛性
が向上し、補強金物を別途使用した場合と同等の効果を
奏する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る柱梁の接合構
造の実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。
造の実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。
【００１２】図１は、本実施形態に係る柱梁の接合構造
を示した全体斜視図、図２は、同じく平面図および側面
図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係
る柱梁の接合構造は、Ｈ型鋼で構成された鉄骨梁１をス
プリットティー２を介して角形鋼管柱３に接合してあ
る。
を示した全体斜視図、図２は、同じく平面図および側面
図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係
る柱梁の接合構造は、Ｈ型鋼で構成された鉄骨梁１をス
プリットティー２を介して角形鋼管柱３に接合してあ
る。
【００１３】スプリットティー２は、角形鋼管柱３の幅
に相当する長さを持つ補剛板としてのフランジ４と、該
フランジ４に立設された接合板としてのウェブ５とから
構成され、フランジ４は、角形鋼管柱３の各面にワンサ
イドボルト６でボルト接合してあり、ウェブ５は鉄骨梁
１の上フランジおよび下フランジに高力ボルト７で接合
してある。
に相当する長さを持つ補剛板としてのフランジ４と、該
フランジ４に立設された接合板としてのウェブ５とから
構成され、フランジ４は、角形鋼管柱３の各面にワンサ
イドボルト６でボルト接合してあり、ウェブ５は鉄骨梁
１の上フランジおよび下フランジに高力ボルト７で接合
してある。
【００１４】ここで、フランジ４は、その縁部に沿って
相互に溶接してあり、該溶接部分８を介して互いに応力
伝達可能に構成してある。
相互に溶接してあり、該溶接部分８を介して互いに応力
伝達可能に構成してある。
【００１５】本実施形態に係る柱梁の接合構造において
は、まず、フランジ４が角形鋼管柱３の幅に相当する長
さとなるようにスプリットティー２を製作する。そし
て、フランジ４を角形鋼管柱３の外側各面にあてがい、
ワンサイドボルト６を該柱３に予め形成された雌ねじ孔
（図示せず）にねじ込む。
は、まず、フランジ４が角形鋼管柱３の幅に相当する長
さとなるようにスプリットティー２を製作する。そし
て、フランジ４を角形鋼管柱３の外側各面にあてがい、
ワンサイドボルト６を該柱３に予め形成された雌ねじ孔
（図示せず）にねじ込む。
【００１６】次に、互いに隣り合うフランジ４の縁部を
溶接する。かかる溶接作業は、できるだけ工場において
行うのがよい。
溶接する。かかる溶接作業は、できるだけ工場において
行うのがよい。
【００１７】次に、スプリットティー２が取り付けられ
た角形鋼管柱３を現場において建て込み、次いで、鉄骨
梁１をスプリットティー２のウェブ５に高力ボルト７で
接合する。
た角形鋼管柱３を現場において建て込み、次いで、鉄骨
梁１をスプリットティー２のウェブ５に高力ボルト７で
接合する。
【００１８】このような柱梁構造においては、Ｔ字状の
スプリットティー２を介して鉄骨梁１が角形鋼管柱３に
接合されるが、フランジ４の縁部が角形鋼管柱３のコー
ナー近傍において互いに溶接してあるため、鉄骨梁１に
作用する荷重は、該梁１が接合された側の柱面のみなら
ず、溶接部分８および隣接するフランジ４を介して他の
柱面にも伝達される。
スプリットティー２を介して鉄骨梁１が角形鋼管柱３に
接合されるが、フランジ４の縁部が角形鋼管柱３のコー
ナー近傍において互いに溶接してあるため、鉄骨梁１に
作用する荷重は、該梁１が接合された側の柱面のみなら
ず、溶接部分８および隣接するフランジ４を介して他の
柱面にも伝達される。
【００１９】以上説明したように、本実施形態に係る柱
梁の接合構造によれば、スプリットティーのフランジを
柱幅に相当する長さとしたので、接合箇所においては、
柱の全周にわたって柱本体とフランジとの二重構造とな
り、接合部の耐力が向上するとともに、かかるスプリッ
トティーを柱に取り付ける際、隣接するフランジの縁部
を互いに溶接するようにしたので、接合箇所での剛性が
大幅に向上する。
梁の接合構造によれば、スプリットティーのフランジを
柱幅に相当する長さとしたので、接合箇所においては、
柱の全周にわたって柱本体とフランジとの二重構造とな
り、接合部の耐力が向上するとともに、かかるスプリッ
トティーを柱に取り付ける際、隣接するフランジの縁部
を互いに溶接するようにしたので、接合箇所での剛性が
大幅に向上する。
【００２０】すなわち、本実施形態によれば、スプリッ
トティーは、柱と梁を接合するという本来の役割に加え
て、そのフランジが角形鋼管柱を補剛する役割を果た
し、かくして、補強金物を別途使用せずとも接合箇所の
耐力並びに剛性を向上させることができる。
トティーは、柱と梁を接合するという本来の役割に加え
て、そのフランジが角形鋼管柱を補剛する役割を果た
し、かくして、補強金物を別途使用せずとも接合箇所の
耐力並びに剛性を向上させることができる。
【００２１】また、補強金物が不要になることによっ
て、鉄骨資材の節約並びに接合構造における製作性の向
上を図ることができるとともに、柱内にコンクリートを
充填する構造とする場合にその充填性の改善を図ること
ができる。
て、鉄骨資材の節約並びに接合構造における製作性の向
上を図ることができるとともに、柱内にコンクリートを
充填する構造とする場合にその充填性の改善を図ること
ができる。
【００２２】本実施形態では、角形鋼管柱に４本の鉄骨
梁が接合される場合を想定したが、３本あるいは２本の
梁が接合される場合には、図３に示すように、梁１が接
合される側ではスプリットティー２を使用し、梁が接合
されない側では、スプリットティー２のフランジ４と同
様の補剛板１１を角形鋼管柱３に取付け、これらフラン
ジ４および補剛板１１をそれらの縁部において相互に溶
接すればよい。
梁が接合される場合を想定したが、３本あるいは２本の
梁が接合される場合には、図３に示すように、梁１が接
合される側ではスプリットティー２を使用し、梁が接合
されない側では、スプリットティー２のフランジ４と同
様の補剛板１１を角形鋼管柱３に取付け、これらフラン
ジ４および補剛板１１をそれらの縁部において相互に溶
接すればよい。
【００２３】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る柱梁の
接合構造は請求項１に記載したように、角形鋼管柱の幅
に相当する長さを持つ補剛板を前記柱の各面にボルト接
合するとともに該補剛板の縁部を相互に溶接し、前記補
剛板に立設された接合板を鉄骨梁にボルト接合して構成
したので、補強金物を省略しても経済性を損なうことな
く接合部の耐力や剛性を十分確保することができる。
接合構造は請求項１に記載したように、角形鋼管柱の幅
に相当する長さを持つ補剛板を前記柱の各面にボルト接
合するとともに該補剛板の縁部を相互に溶接し、前記補
剛板に立設された接合板を鉄骨梁にボルト接合して構成
したので、補強金物を省略しても経済性を損なうことな
く接合部の耐力や剛性を十分確保することができる。
【００２４】
【図１】本実施形態に係る柱梁の接合構造の全体斜視
図。
図。
【図２】同じく本実施形態に係る柱梁の接合構造を示し
た図であり、(a)は平面図、(b)はＡ―Ａ線方向から見た
側面図。
た図であり、(a)は平面図、(b)はＡ―Ａ線方向から見た
側面図。
【図３】変形例に係る柱梁の接合構造を示した図であ
り、(a)、(b)はそれぞれ３本、２本の梁を接合した様子
を示した平面図。
り、(a)、(b)はそれぞれ３本、２本の梁を接合した様子
を示した平面図。
１ 鉄骨梁 ２ スプリットティー ３ 角形鋼管柱 ４ フランジ（補剛板） ５ ウェブ（接合板） ６、７ ボルト ８ 溶接部分 １１ 補剛板
Claims (1)
- 【請求項１】 角形鋼管柱の幅に相当する長さを持つ補
剛板を前記柱の各面にボルト接合するとともに該補剛板
の縁部を相互に溶接し、前記補剛板に立設された接合板
を鉄骨梁にボルト接合してなる柱梁の接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29470695A JPH09111871A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 柱梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29470695A JPH09111871A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 柱梁の接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09111871A true JPH09111871A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17811255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29470695A Pending JPH09111871A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 柱梁の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09111871A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476446A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-15 | 杭州铁木辛柯建筑结构设计事务所有限公司 | H型钢梁与宽钢管混凝土柱短边连接的带状加强式节点 |
| CN109594789A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-04-09 | 西安理工大学 | 一种可恢复功能的节点加固装置及加固方法 |
| CN113428768A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-24 | 中建材创新科技研究院有限公司 | 一种分配桥桁架式主梁模型 |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP29470695A patent/JPH09111871A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107476446A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-15 | 杭州铁木辛柯建筑结构设计事务所有限公司 | H型钢梁与宽钢管混凝土柱短边连接的带状加强式节点 |
| CN109594789A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-04-09 | 西安理工大学 | 一种可恢复功能的节点加固装置及加固方法 |
| CN109594789B (zh) * | 2018-12-11 | 2021-04-06 | 西安理工大学 | 一种可恢复功能的节点加固装置及加固方法 |
| CN113428768A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-24 | 中建材创新科技研究院有限公司 | 一种分配桥桁架式主梁模型 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000921 |