JPH0197738A - 閉鎖型断面である柱梁の接合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、閉鎖型断面に形成した柱、梁の接合を、現
場作業にてけう柱梁接合方法に関するものである。

〔従来技術およびこの発明が解決すべき問題点〕従来か
ら柱、梁を閉鎖断面にすると、圧縮に対して部材断面を
全て利用できると共に、断面２次半径が大きいので座屈
に対して有利となる。

また横座屈、ねじれに対してを利となる等の効果を有す
ることが知られている。

そしてこの閉鎖型断面とした柱、梁を接合しようとする
と、従来では梁の柱への接合作業が困難となる。

即ち溶接により接合する場合は、梁も閉鎖型断面である
ために、柱への溶接作業を外周面から行わなければなら
ず、梁を構成する下面では下方からの上方溶接が必要と
なる。そしてこの上方溶接は、現状の溶接技術では不可
能である。

またボルトにより接合する場合は、閉鎖断面なので梁内
に入ってボルト締め作業を行う必要があると共に、梁内
部に作業員が入るための作業孔が必要となる。

このように従来では、溶接作業の不可能な所があり、ま
たボルト接合が困難である等、閉鎖型断面の柱、梁を容
易かつ確実に接合する方法は確立されていない。

そのため従来では、前述したような有効な効果を有する
にもかかわらず、柱、梁とも閉鎖型断面にしたものはあ
まり使用されていない。

この発明は前述した事情に鑑みて創案されたもので、そ
の目的は閉鎖型断面の柱、梁を容易かつ確実に接合させ
ることのできる柱梁接合方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明によれば梁を閉鎖型断面にすると共に、その構
成側面の接合端に構成下面の柱への溶接作業用開口部を
形成する。

そしてこの開口部を利用して前記下面の柱への溶接作業
を梁の閉鎖断面内で行うと共に、梁を構成する両側面お
よび上面の柱への溶接作業を梁の外周面から行う、また
前記開口部へ蓋用プレートを取付けて閉鎖型断面の柱、
梁の接合を行うものである。

〔実　施　例〕

この発明の接合方法を行うに際して使用される梁１は、
第３図に示す如く上下面１ａ、ｌｂおよび両側面１ｃ、
ｌｄから方形の閉鎖型断面に形成されていると共に、側
面ＩＣの柱２への接合端に溶接作業用の開口部３を形成
してなっている。

そしてこの梁１を使用する本発明接合方法を説明すると
、まず予め梁１の上下面１ａ、ｌｂの接合端部に建込み
用ジヨイントピース４を設けておくと共に、柱２の梁１
接合位置に梁１のジヨイントピース４と仮止めボルト（
図示せず）より連結される連結板５を設けておく。（第
３図参照） 次に立設させた柱２の横方向から梁１をはらい込むと共
に、柱２の連結板５に梁１のジヨイントピース４を当接
させ、仮止めボルトでジヨイントピース４と連結板５を
連結して梁１の建込みを行う、（第３図および第４図参
照）次にこの梁１の建込み後、梁１の上下面１ａ。

ｌｂ接合端における両側端にエンドタブ６を、また上下
面１ａ、ｌｂ接合端の下面および側面１ｄの接合端内面
にそれぞれ裏当で金７を取付ける。（第５図参照）そし
て上面１ａと柱２とを、また下面１ｂと柱２とを、さら
に側面１ｄと柱２とをそれぞれ溶接する。（第６図参照
）なおこの時に下面１ｂと柱２との溶接は、側面１ｃに
形成されている開口部３を利用して、閉鎖型断面の梁１
内から通常の下向き作業で容易に行える。

次に開口部３を塞ぐべく蓋用プレート８を取付ける。こ
の蓋用プレート８の取付けは、梁１の開口部３周囲に裏
当て金７を設け、梁１および柱２と蓋用プレート８の周
囲とを溶接することで行われる。（第７図および第１図
参照）その後建込み用のジヨイントピース４を切断する
。また必要に応じてエンドタブ６を切断する。（第１図
参照） このようにして閉鎖型断面である柱２への梁１の接合が
完了する。

なお第２図にこの発明方法によって接合し組立てられた
閉鎖型断面の柱梁の正面図を示す。

〔発明の効果〕

閉鎖型断面梁における構成側面の柱への接合端に開口部
を設けて行う柱梁接合方法により、前記梁の柱への接合
用溶接作業を前記開口部の利用で容易に行える。

即ちこの開口部を利用すれば、梁を構成する下面の柱へ
の溶接作業を閉鎖断面の梁内から行える。このことは従
来のように閉鎖断面での各構成面の溶接を全て外周から
行わなければならないことから、下面の柱への溶接作業
を上向きで行わなければならず実情では不可能であった
のに対して、その溶接作業を通常の下向き作業で容易に
行うことができる。

従って閉鎖型断面梁の柱への溶接作業を容易に行える。

そのため圧縮、座屈、横座屈、ねじれに対して有利とな
る閉鎖型断面を柱と共に梁にも用いることができ、強固
な建築物を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図のＡ部拡大斜視図、第２図はこの発明方
法で接合した柱および梁を示す正面図、第３図〜第７図
はこの発明方法の接合工程図である。 １・・・・・・梁、１ａ・・・・・・上面、１ｂ・・・
・・・下面、ｌｃ、ｌｄ・・・・・・側面、２・・・・
・・柱、３・・・・・・開口部、４・・・・・・ジヨイ
ントピース、５・・・・・・連結板、６・・・エンドタ
ブ、７・・・・・・裏当て金、８・・・・・・蓋用プレ
ート。 第　７　ｘ 第　３　閏 第　４　図 店　５　因 嬉　６　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 閉鎖型断面に形成した柱および梁の接合方法であり、 前記梁は、その構成側面の接合端に、構成下面の柱への
   溶接作業用開口部が形成されてなり、この開口部を利用
   して前記下面の柱への溶接作業を前記梁内で行うと共に
   、梁を構成する両側面および上面の柱への溶接作業を梁
   の外周面から行い、 その後、前記開口部へ蓋用プレートを取付けてなること
   を特徴とする閉鎖型断面である柱梁の接合方法。