JPH0195091A - インクジェット用記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はインクジェット用記録媒体の製造方法、特にア
ゾ基を有する黒色染料を変色することなく記録し得るイ
ンクジェット用記録媒体の製造方法に係るものである。

［従来の技術］ インクを用いて記録する記録用紙、特にインクジェット
プリンター用紙は、その記録媒体として紙の表面に多孔
性シリカ等の微細粒子をポリビニルアルコール等のバイ
ンダーを用いて塗布し、これにインクを吸収せしめて発
色させるようになされている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、この様な記録用紙にあっては、アゾ基を
有する黒色染料を用いたインクによって印刷を行なうと
、短期間のうちに黒色が褐色に変色する現象が生ずる欠
点を有している。

かかる現象は、インクが主に空気中に酸素にによって酸
化される為であり、これを防止する為に、インクの吸収
体であるシリカ等の多孔性粒子に予め各種の酸化防止剤
を付与せしめておくことが提案されている。

この様な酸化防止剤としては、例えばフェノ−ル系、ア
ミン系、有機硫黄系、ホスファイト系等の酸化防止剤が
あるが、これらは何れも常温下では固体であり、通常適
当な界面活性剤を用いて水性エマルジョンを形成せしめ
、これに多孔性粒子を浸漬せしめて付与していた。

しかしながら、これら酸化防止剤は何れもどの界面活性
剤ともそれ程なじみが良くなく、エマルジョンが不安定
であり、酸化防止剤が局在化したり、エマルジョン自身
が壊れてしまい、多孔性粒子表面で部分的に酸化防止剤
が析出分離する等の不都合が生じ易かった。

［問題点を解決する為の手段］ 本発明はこれら不都合を解決し、本来インクの酸化防止
効果のある酸化防止剤を有効に作用させる為に均−且安
定したエマルジョンを形成せしめることを目的として種
々研究、検討した結果、特定の分散媒体を用いることに
より前記目的を達成し得ることを見出した。

かくして本発明は、インクの酸化防止剤の分散媒体とし
てアルミナゾルな用いることを特徴とするインクジェッ
ト用記録媒体の製造方法を提供するにある。

本発明にお＋１．て用いられるアルミナゾルの使用量は
、これをＡｌ２Ｏ，に換算してインクの酸化防止剤とア
ルミナゾルの合計量に対し、５〜９０重量％重量音程用
するのが適当である。

前記量を逸脱する場合には、均−且安定なエマルジョン
が得られなかったり、コート紙としての特性を著しく阻
害する虞れがあるので好ましくない。そしてこれら使用
量の範囲のうち前記表示に従って１０〜８０重量％を採
用する場合には、均−且安定なエマルジョンが得られ、
又インクの吸収等の多孔性粒子に対しても悪影響を実質
的に及ぼさないので特に好ましい。

用いるアルミナゾルの濃度としては、Ａｌ２Ｏ３に換算
して５〜１０重量％重量％様用するのが適当である。濃
度が前記範囲に満たないと酸化防止剤の効果的な均一分
散を阻害したり、逆に前記範囲を越える場合には粘度が
高くなり酸化防止剤の均一分散を阻害する虞れがあるの
で何れも好ましくない。

次に本発明に用いられるインクの酸化防止剤としては、
例えばフェノール系、有機硫黄系、ホスファイト系等の
酸化防止剤であり、具体的にはフェノール系酸化防止剤
としては例えば２．６−ジターシャリ−ブチル４メチル
フエノール、ｎ−オキタデシル３（３，５ジ−ターシャ
リ−ブチル４　°ヒドロキシフェニル）プロピオネート
、２１．２”メチレン・ビス（４メチル６ターシヤリー
プチルフエノール）、４．４ブチリデン・ビス（３メチ
ル６ターシヤリープチルフエノール）　、４．４°チオ
ビス（３メチル６ターシヤリープチルフエノール）　、
　１，３，５　トリス（４ターシャリ−ブチル３ヒドロ
キシ２．６ジメチルベンヂル）イソシアヌレート、テト
ラキス［メチレン３°、５°ジターシャリ−ブチル４°
ヒドロキシフエニル）プロピオネートコメタン、３．９
ビス［２［３（３ターシャリ−ブチル４ヒドロキシ５メ
チルフエニル）プロピオニロキシ］１．１ジメチルエチ
ル］　２，４，８．１０テトラオキサスピロ［５，５］
ウンデカンが、又有機硫黄系酸化防止剤としては例えば
、ジラウリル３，３゛チオジプロピオネート、シミリス
チル３，３°チオジプロピオネート、ジステアリル３．
３°チオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテト
ラキス（βラウリルチオプロピオネート）、２メトカプ
トベンズイミダゾールが、又ホスファイト系酸化防止剤
としては例えば、トリス（２，４ジターシャリ−ブチル
フェニル）ホスファイト等が挙げられる。

実際アルミナゾル中にこれら酸化防止剤を分散せしめる
手段としては、例えば酸化防止剤をフロン類やアセトン
等の低沸点溶媒中に一旦溶解せしめ、これを界面活性剤
と共にアルミナゾルと混合せしめたり、或は酸化防止剤
をアルミナゾル及び界面活性剤と共に、酸化防止剤の融
点以上の温度に加温して混合する等の方法を採用し得る
。

これらの方法に用いられる界面活性剤としては、例えば
ポリエチレングリコールエーテル脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル
、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸モノエステル等
が挙げられる。

これら界面活性剤の使用量は、酸化防止剤に対し０−１
０重量％程度を採用するのが適当である。

使用量が前記範囲を逸脱する場合には記録紙の特性を著
しく阻害する虞れがあるので好ましくない。

かくして得られた混合液はこれをそのまま或は所定量の
水を加えて攪拌し、エマルジョン化せしめる。この時例
えばポリビニルアルコールやカルボキシメチルセルロー
ス等の水溶性高分子バインダーとして加えたり、その他
の添加物を所望により加えることが出来る。

得られたエマルジョンには更にインクの吸収体となる多
孔性粒子が混合される。

かかる多孔性粒子としては、インクを吸収し得る様な多
孔体であり、具体的には多孔性シリカが最も好ましいが
、更にこれに２０重量％以下のボリア、マグネシア、ジ
ルコニア、チタニア等含有せしめ得る。

多孔性粒子の平均粒子径は２〜５０μ程度、平均細孔径
１２０〜５００人、平均細孔容積０．８〜２．０ｃｃ／
ｇを有するのが適当である。粒子がこれら物性を逸脱す
る場合には、鮮明な発色が阻害されたりにじみを生じた
りする虞れがあるので好ましくない。

本発明が効果的に発現されるインクとしては、アゾ系黒
色染料を用いた水性インクであり、特にＣ，１，Ｆｏｏ
ｄ　Ｂｌａｃｋ２と呼ばれるアゾ系黒色インクに対する
褐変を効果的に防止することが出来る。

本発明に用いられる酸化防止剤の使用量は、厳密には用
いられる酸化防止剤の種類等により決定されるが、一般
には多孔体とアルミナゾル中のＡｌ２Ｏ５の合計量に対
し１０〜５０重量％、好ましくはｌＯ〜３５重量％程度
を採用するのが適当である。

使用量が前記範囲に満たない場合には、褐変を効果的に
防止し得す、逆に前記範囲を越える場合には各種の色の
発色を阻害する虞れがあるので何れも好ましくない。

かくして得られたこれら混合物は紙やプラスチック等の
基材表面に例えばバーコーターやエアナイフコーター、
ドクターグレード等により適当な厚さに塗布される導設
けられ、乾燥して使用に供される。

［実施例］ 水３００ｇに界面活性剤としてソルビタン脂肪酸エステ
ル０．１８ｇ及びポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル０．４２ｇ、アルミナゾル（Ａ１２０３換算７
重量％）３ｇを入れ、６０℃に保持しつつ攪拌し、これ
に酸化防止剤としてジラウリル３．３°チオジプロピオ
ネート（住友化学社製スミライザーＴＰＬ−Ｒ）　３０
　ｇを添加して溶融し、エマルジョン化せしめた。この
エマルジョン中に球状シリカ（平均粒子径２２μ、平均
細孔径２００人、平均細孔容積１．６　ｃｃ／　ｇ）１
００ｇを入れ、よく攪拌し、これを上質紙（８５ｇ／ｍ
”）に塗布量２０ｇ／ｍ”となるよう塗布して乾燥し、
ベース紙とした。

次に、アセトンとフロン１１３との１〜１混合溶媒２５
０ｇに、酸化防止剤として３．９ビス［２［３（ターシ
ャリ−ブチル４ヒドロキシ５メチルフエニル）プロピオ
ニロキシ］１．１ジメチル］　２，４．８．１０テトラ
キサスピロ［５，５］　ウンデカン（住友化学社製スミ
ライザーＧＡ８０）を２５ｇ溶解せしめた。

他方、アルミナゾル（Ａ１２０３換算７重量％）１００
ｇ及びポリビニルアルコール１４３ｇ及び界面活性剤と
してポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル０．
５ｇを６０℃に保持しつつ攪拌混合し、これに先の酸化
防止剤溶液を滴下攪拌してエマルジョンを得た。

このエマルジョン中に球状シリカ（平均粒子径６μ、平
均細孔径２００人、平均細孔容積ｉ、６ｃｃ／ｇ）４０
ｇを入れてよく攪拌し、これを前記ベース紙のシリカ面
に塗布量４ｇ／ｍ”となる様に塗布して乾燥し、記録紙
を得た。

得られた記録紙にキャノン社スチルビデオプリンターＲ
Ｐ−６０１によりアゾ系黒色染料であるＦｏｏｄ　Ｂｌ
ａｃｋ’２を含む黒色インクを常法に従ってインクジェ
ット印字し、印字特性、耐候性評価を行なった。その結
果良好な色濃度、解像度、吸インク速度が得られた。又
、耐候性試験としては直射日光の当らない風通しの良好
な室内に１ケ月間掲示して色差計（日本電色工業）を用
いて黒ベタ印字部１分の掲示前後での色差ΔＥを測定し
た処２．６と微かであった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インクの酸化防止剤の分散媒体としてアルミナゾル
   を用いることを特徴とするインクジェット用記録媒体の
   製造方法。 ２、アルミナゾルの使用量が、Ａｌ＿２Ｏ＿３に換算し
   て酸化防止剤と該ゾルの合計量に対し、５〜９０重量％
   である請求の範囲（１）の製造方法。 ３、インクの酸化防止剤がフェノール系酸化防止材、有
   機硫黄系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤である
   請求の範囲（１）の製造方法。