JPH0153989B2 - - Google Patents
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- JPH0153989B2 JPH0153989B2 JP59108556A JP10855684A JPH0153989B2 JP H0153989 B2 JPH0153989 B2 JP H0153989B2 JP 59108556 A JP59108556 A JP 59108556A JP 10855684 A JP10855684 A JP 10855684A JP H0153989 B2 JPH0153989 B2 JP H0153989B2
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Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は加熱により粘着力が低下し又はなくな
る熱剥離性粘着シートに関する。
る熱剥離性粘着シートに関する。
従来、自動車のフロアパネルなどのアンダーコ
ート等の塗装処理をする際に、水抜き穴から車室
内へスプレー塗装による塗料を飛散しないように
或いは部品取付用ナツトについては、取付面、ね
じ部に塗料が付着して塗膜除去のためのタツピン
グをしないですむように、所要個所に、予めマス
キングテープでマスキングしてから、そのスプレ
ー塗装をし、その塗装を焼付乾燥後、マスキング
テープを除去することが行なわれているが、その
除去作業が面倒である。従つてこの除去作業を要
しないようにするため、マスキングテープの基材
を加熱により収縮又は溶解する合成樹脂フイルム
とし、その焼付乾燥炉内の通過時に、基材フイル
ムが収縮又は溶解して自動的に基材フイルムが落
下除去されるようにした脱落マスキングテープが
提案されているが、この場合、基材テープの脱落
後もその粘着剤は貼着部に残存し勝ちで、該部に
変色、くもりなどの不都合をもたらし、従つて又
粘着剤の除去作業が必要となる一方、その基材
は、熱収縮性又は溶解性のものに限定される不便
がある。
ート等の塗装処理をする際に、水抜き穴から車室
内へスプレー塗装による塗料を飛散しないように
或いは部品取付用ナツトについては、取付面、ね
じ部に塗料が付着して塗膜除去のためのタツピン
グをしないですむように、所要個所に、予めマス
キングテープでマスキングしてから、そのスプレ
ー塗装をし、その塗装を焼付乾燥後、マスキング
テープを除去することが行なわれているが、その
除去作業が面倒である。従つてこの除去作業を要
しないようにするため、マスキングテープの基材
を加熱により収縮又は溶解する合成樹脂フイルム
とし、その焼付乾燥炉内の通過時に、基材フイル
ムが収縮又は溶解して自動的に基材フイルムが落
下除去されるようにした脱落マスキングテープが
提案されているが、この場合、基材テープの脱落
後もその粘着剤は貼着部に残存し勝ちで、該部に
変色、くもりなどの不都合をもたらし、従つて又
粘着剤の除去作業が必要となる一方、その基材
は、熱収縮性又は溶解性のものに限定される不便
がある。
又、従来、びんなどのリサイクル容器に、水で
膨潤する粘着剤を用いた粘着ラベルを貼着して容
器の使用後ラベルを除去して容器を再使用する場
合、これを水に漬けて粘着剤に水を浸透膨潤させ
て粘着ラベルを容易に或いは自動的に除去するこ
とが行なわれているが、粘着ラベルの被着された
該リサイクル容器は耐水性のものに限定され、一
方このラベル基材は水に浸透性のあるものに限定
される不便がある。
膨潤する粘着剤を用いた粘着ラベルを貼着して容
器の使用後ラベルを除去して容器を再使用する場
合、これを水に漬けて粘着剤に水を浸透膨潤させ
て粘着ラベルを容易に或いは自動的に除去するこ
とが行なわれているが、粘着ラベルの被着された
該リサイクル容器は耐水性のものに限定され、一
方このラベル基材は水に浸透性のあるものに限定
される不便がある。
本発明は、かかる従来の欠点に徴し、基材や粘
着剤の材料、或いは被着体の材料の種類を自由に
選択し適用し得られ、加熱により自動的に剥離し
得られ或いは簡単に剥離し得られるマスキング
用、リサイクル用その他の任意の用途に適する熱
剥離性粘着シートを提供するもので、基材の片面
又は両面に粘着剤層を有する粘着シートにおい
て、粘着剤層に熱膨脹性樹脂粒子を混入分散せし
めて成る。
着剤の材料、或いは被着体の材料の種類を自由に
選択し適用し得られ、加熱により自動的に剥離し
得られ或いは簡単に剥離し得られるマスキング
用、リサイクル用その他の任意の用途に適する熱
剥離性粘着シートを提供するもので、基材の片面
又は両面に粘着剤層を有する粘着シートにおい
て、粘着剤層に熱膨脹性樹脂粒子を混入分散せし
めて成る。
本発明の実施例を添付図面につき説明する。図
面でAは本発明実施の1例の熱剥離性粘着シート
を示す。茲でシートとは、テープ状、ラベル状、
広幅帯状等の形状を問わず含める意味に使用す
る。該シートAの基材1は、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂フイルム、紙、合成紙、不織
布、金属箔などあらゆる種類の材料を任意選択し
得られる。2は、その上面に塗布形成した粘着剤
層を示す。その粘着剤は、合成樹脂系、ゴム系、
又はこれらの混合系の粘着剤、或いは放射線硬化
粘着剤等の任意のものから成り、本発明によれ
ば、この粘着剤層2内に第2図示に明示の如く無
数の粒状の熱膨脹性樹脂粒子3を混入分散せしめ
て成ることを特徴とする。この熱膨脹性樹脂粒子
3を含んだ粘着剤層2を形成するには、合成樹脂
又はゴム系粘着剤の場合は、これと該熱膨脹性樹
脂粒子3とをさく酸エチル等の有機溶剤又は水等
の無機溶剤により混練した粘着剤を基材1面に適
宜の厚さに塗布乾燥して得られ、放射線硬化粘着
剤層2を形成するには、放射性硬化型粘着剤液に
該熱膨脹性樹脂粒子3を混ぜた塗液を基材1に塗
布し、紫外線などの放射線を照射して架橋硬化さ
せて得られる。該粘着剤層2中の熱膨脹性樹脂粒
子3の添加量は、一般に、重量部にして、粘着剤
100部に対して1〜20部であり、20部を越えると
室温時の粘着において粘着剤の粘着性が低下する
おそれがあり、1部未満では、その膨脹による粘
着剤層の表面を非粘着性とする剥離性が充分得ら
れない嫌いがある。
面でAは本発明実施の1例の熱剥離性粘着シート
を示す。茲でシートとは、テープ状、ラベル状、
広幅帯状等の形状を問わず含める意味に使用す
る。該シートAの基材1は、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂フイルム、紙、合成紙、不織
布、金属箔などあらゆる種類の材料を任意選択し
得られる。2は、その上面に塗布形成した粘着剤
層を示す。その粘着剤は、合成樹脂系、ゴム系、
又はこれらの混合系の粘着剤、或いは放射線硬化
粘着剤等の任意のものから成り、本発明によれ
ば、この粘着剤層2内に第2図示に明示の如く無
数の粒状の熱膨脹性樹脂粒子3を混入分散せしめ
て成ることを特徴とする。この熱膨脹性樹脂粒子
3を含んだ粘着剤層2を形成するには、合成樹脂
又はゴム系粘着剤の場合は、これと該熱膨脹性樹
脂粒子3とをさく酸エチル等の有機溶剤又は水等
の無機溶剤により混練した粘着剤を基材1面に適
宜の厚さに塗布乾燥して得られ、放射線硬化粘着
剤層2を形成するには、放射性硬化型粘着剤液に
該熱膨脹性樹脂粒子3を混ぜた塗液を基材1に塗
布し、紫外線などの放射線を照射して架橋硬化さ
せて得られる。該粘着剤層2中の熱膨脹性樹脂粒
子3の添加量は、一般に、重量部にして、粘着剤
100部に対して1〜20部であり、20部を越えると
室温時の粘着において粘着剤の粘着性が低下する
おそれがあり、1部未満では、その膨脹による粘
着剤層の表面を非粘着性とする剥離性が充分得ら
れない嫌いがある。
該粘着剤層2の厚さは、一般に10〜50μm程度
とし、この場合の該熱膨脹性樹脂粒子3の粒径は
5〜30μmとし、通常約80℃〜140℃の加熱で1分
程度で当初の約3〜5倍に膨脹するもので、その
樹脂としては、商品名「エクスパンセル」として
市販の日本フイライト株式会社製のもの等が適す
る。図面で4は、その粘着剤層2の表面に貼着被
覆した剥離紙を示す。
とし、この場合の該熱膨脹性樹脂粒子3の粒径は
5〜30μmとし、通常約80℃〜140℃の加熱で1分
程度で当初の約3〜5倍に膨脹するもので、その
樹脂としては、商品名「エクスパンセル」として
市販の日本フイライト株式会社製のもの等が適す
る。図面で4は、その粘着剤層2の表面に貼着被
覆した剥離紙を示す。
而して、この本発明の熱剥離性粘着シートA
を、塗装などにおけるマスキング用、リサイクル
用、その他の用途のため、その剥離紙4を除去後
所要の被着物の面に貼着した後、例えば100℃で
60秒程度加熱するときは、第3図示の如く、粘着
剤層2に予め混在の熱膨脹性樹脂粒子3は膨脹
し、その粘着剤層2貼着面は膨脹粒子3′により
粘着性の低下した粗面となり、該被着物B面から
図示のように分離する。この場合、粘着シートが
自動的に脱落除去せしめるためには、粘着剤100
重量部に対し熱膨脹性樹脂粒子が3重量部以上の
添加量で確実に得られ、3重量部未満1重量部以
上の添加量では、自動脱落はしないが、僅かに触
れるだけで、簡単に剥離除去できることが認めら
れた。又その加熱手段は比較的低温で且つ短時間
であるので、被着物Bに対し何等の熱による悪影
響を与えることが殆どない。加熱手段は、熱風、
電熱、赤外線その他の乾式加熱や、温水、熱水等
に浸漬する湿式加熱による。これから明らかなよ
うに、前記した塗装における被着物に本発明の熱
剥離性粘着シートを被着物の塗装工程にマスキン
グ用に貼着使用した場合、その後の乾燥炉内で自
動的に脱落除去でき、又リサイクル用容器に貼着
使用した場合は、約80℃以上の熱水でその樹脂粒
子の膨脹による除去ができ、更には、被着物に熱
がかつたか否かを検知する検知用に、或いは箱の
開閉蓋のシール用とし、熱による自動開封等種々
の用途に使用でき有利である。
を、塗装などにおけるマスキング用、リサイクル
用、その他の用途のため、その剥離紙4を除去後
所要の被着物の面に貼着した後、例えば100℃で
60秒程度加熱するときは、第3図示の如く、粘着
剤層2に予め混在の熱膨脹性樹脂粒子3は膨脹
し、その粘着剤層2貼着面は膨脹粒子3′により
粘着性の低下した粗面となり、該被着物B面から
図示のように分離する。この場合、粘着シートが
自動的に脱落除去せしめるためには、粘着剤100
重量部に対し熱膨脹性樹脂粒子が3重量部以上の
添加量で確実に得られ、3重量部未満1重量部以
上の添加量では、自動脱落はしないが、僅かに触
れるだけで、簡単に剥離除去できることが認めら
れた。又その加熱手段は比較的低温で且つ短時間
であるので、被着物Bに対し何等の熱による悪影
響を与えることが殆どない。加熱手段は、熱風、
電熱、赤外線その他の乾式加熱や、温水、熱水等
に浸漬する湿式加熱による。これから明らかなよ
うに、前記した塗装における被着物に本発明の熱
剥離性粘着シートを被着物の塗装工程にマスキン
グ用に貼着使用した場合、その後の乾燥炉内で自
動的に脱落除去でき、又リサイクル用容器に貼着
使用した場合は、約80℃以上の熱水でその樹脂粒
子の膨脹による除去ができ、更には、被着物に熱
がかつたか否かを検知する検知用に、或いは箱の
開閉蓋のシール用とし、熱による自動開封等種々
の用途に使用でき有利である。
又、図示しないが、他の実施例として、該基材
1の他の片面にも本発明の熱膨脹性樹脂粒子混入
の粘着剤層を設け、その層上面に剥離紙で保護す
る両面剥離型に形成できる。
1の他の片面にも本発明の熱膨脹性樹脂粒子混入
の粘着剤層を設け、その層上面に剥離紙で保護す
る両面剥離型に形成できる。
尚、上記から明らかな通り、その熱膨脹性樹脂
粒子は粘着層少なくとも表層に分散混入していれ
ばよく必ずしも全体に混入して置く必要はない。
又、熱収縮性合成樹脂や水浸透材料を基材とする
ときは、更にその剥離効果が向上する。次に更に
詳細な実施例をその効果と共に示す。
粒子は粘着層少なくとも表層に分散混入していれ
ばよく必ずしも全体に混入して置く必要はない。
又、熱収縮性合成樹脂や水浸透材料を基材とする
ときは、更にその剥離効果が向上する。次に更に
詳細な実施例をその効果と共に示す。
実施例 1
アクリル系粘着剤100重量部に、熱膨脹性樹脂
粒子(商品名、エクスパンセル、日本フイライト
株式会社製)を10重量部添加し、適量のさく酸エ
チルと共に混練して調製した粘着剤を、厚さ
50μmのポリエチレンテレフタレートフイルムに
塗布し、70℃、2分で低温乾燥して20μm厚の粘
着剤層をもつ熱剥離性粘着シートを得た。これを
メラミン焼付塗装鉄板に貼着し、140℃の乾燥炉
に入れた所、約60秒で自動的に剥離、脱落した。
メラミン焼付塗装鉄板面に粘着剤の残留は認めら
れなかつた。
粒子(商品名、エクスパンセル、日本フイライト
株式会社製)を10重量部添加し、適量のさく酸エ
チルと共に混練して調製した粘着剤を、厚さ
50μmのポリエチレンテレフタレートフイルムに
塗布し、70℃、2分で低温乾燥して20μm厚の粘
着剤層をもつ熱剥離性粘着シートを得た。これを
メラミン焼付塗装鉄板に貼着し、140℃の乾燥炉
に入れた所、約60秒で自動的に剥離、脱落した。
メラミン焼付塗装鉄板面に粘着剤の残留は認めら
れなかつた。
実施例 2
上記実施例1で作成した熱剥離性粘着シート
を、ガラス容器に貼着し、これを90℃の温水に浸
漬した所、約80秒で完全に剥離した。
を、ガラス容器に貼着し、これを90℃の温水に浸
漬した所、約80秒で完全に剥離した。
実施例 3
アクリル系粘着剤100重量部に、熱膨脹性樹脂
粒子(エクスパンセル)6重量部を添加し、実施
例1と同様に作成した熱剥離性粘着シートを、シ
リコンウエハーの表面に貼着し、シリコンウエハ
ー裏面の研摩を行つた後、150℃の乾燥炉に30秒
入れ、取り出した所、該シートは殆ど剥れて居
り、僅な力でつまみ上げることにより簡単に剥離
できた。
粒子(エクスパンセル)6重量部を添加し、実施
例1と同様に作成した熱剥離性粘着シートを、シ
リコンウエハーの表面に貼着し、シリコンウエハ
ー裏面の研摩を行つた後、150℃の乾燥炉に30秒
入れ、取り出した所、該シートは殆ど剥れて居
り、僅な力でつまみ上げることにより簡単に剥離
できた。
実施例 4
インターナシヨナルコーテイング社製スクリー
ン印刷用UV硬化型粘着剤(G−3987)100重量
部と、前記熱膨脹性樹脂粒子(エクスパンセル)
7重量部とを混合した調製液を、38μm厚さのポ
リエチレンテレフタレートフイルムに塗布した
後、紫外線照射して架橋硬化し20μm厚の粘着剤
層をもつ熱剥離性粘着シートを得た。これをメラ
ミン焼付塗装鉄板に貼着し、これを加熱温度の異
なる熱風炉に入れたところ夫々下記の結果を得
た。
ン印刷用UV硬化型粘着剤(G−3987)100重量
部と、前記熱膨脹性樹脂粒子(エクスパンセル)
7重量部とを混合した調製液を、38μm厚さのポ
リエチレンテレフタレートフイルムに塗布した
後、紫外線照射して架橋硬化し20μm厚の粘着剤
層をもつ熱剥離性粘着シートを得た。これをメラ
ミン焼付塗装鉄板に貼着し、これを加熱温度の異
なる熱風炉に入れたところ夫々下記の結果を得
た。
100℃の加熱炉…粘着シートは約50秒で剥離脱落
した。
した。
140℃の加熱炉…同約25秒で剥離脱落した。
160℃の加熱炉…同約20秒で剥離脱落した。
実施例 5
実施例4で用いた粘着剤(G−3987)100重量
部に、熱膨脹性樹脂粒子(エクスパンセル)を5
重量部混合した以外は、実施例4と同様に作成し
た熱剥離性粘着シートを、表面にICの形成され
たシリコンウエハーの裏面に貼着し、ICチツプ
として分離されるダイシング工程を行つた後、
120℃で20秒電熱乾燥を行つた所、粘着シートの
接着力は殆どなくなつており、ICチツプを指で
僅な力で該シートから軽くつまみ上げ剥離するこ
とができた。
部に、熱膨脹性樹脂粒子(エクスパンセル)を5
重量部混合した以外は、実施例4と同様に作成し
た熱剥離性粘着シートを、表面にICの形成され
たシリコンウエハーの裏面に貼着し、ICチツプ
として分離されるダイシング工程を行つた後、
120℃で20秒電熱乾燥を行つた所、粘着シートの
接着力は殆どなくなつており、ICチツプを指で
僅な力で該シートから軽くつまみ上げ剥離するこ
とができた。
このように本発明によるときは基材面に、熱膨
脹性樹脂粒子を混入分散せしめた粘着剤層を形成
して成る熱剥離性粘着シートは、被着物に貼着
後、短時間の加熱により、その熱膨脹性樹脂粒子
の膨脹により粘着剤層面の粘着力は低下し、被着
物より粘着剤層が分離して粘着剤シートの自動的
剥離が可能となり、又粘着剤の残留が殆ど或いは
全くなく更には各種の基材や各種の加熱剥離手段
が適用できる等の効果を有する。
脹性樹脂粒子を混入分散せしめた粘着剤層を形成
して成る熱剥離性粘着シートは、被着物に貼着
後、短時間の加熱により、その熱膨脹性樹脂粒子
の膨脹により粘着剤層面の粘着力は低下し、被着
物より粘着剤層が分離して粘着剤シートの自動的
剥離が可能となり、又粘着剤の残留が殆ど或いは
全くなく更には各種の基材や各種の加熱剥離手段
が適用できる等の効果を有する。
第1図は本発明実施の1例の1部を截除した斜
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
は加熱された状態の断面図を示す。 A…熱剥離性粘着シート、1…基材、2…粘着
剤層、3…熱膨脹性樹脂粒子、3′…熱膨脹樹脂
粒子。
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
は加熱された状態の断面図を示す。 A…熱剥離性粘着シート、1…基材、2…粘着
剤層、3…熱膨脹性樹脂粒子、3′…熱膨脹樹脂
粒子。
Claims (1)
- 1 基材の片面又は両面に粘着剤層を有する粘着
シートにおいて、粘着剤層に熱膨脹性樹脂粒子を
混入分散せしめて成る熱剥離性粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59108556A JPS60252681A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 熱剥離性粘着シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59108556A JPS60252681A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 熱剥離性粘着シ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60252681A JPS60252681A (ja) | 1985-12-13 |
JPH0153989B2 true JPH0153989B2 (ja) | 1989-11-16 |
Family
ID=14487820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59108556A Granted JPS60252681A (ja) | 1984-05-30 | 1984-05-30 | 熱剥離性粘着シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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WO2005087887A1 (ja) | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Nitto Denko Corporation | 加熱剥離型粘着シートおよび該加熱剥離型粘着シートを用いた被着体の加工方法 |
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JPS5661468A (en) * | 1979-10-23 | 1981-05-26 | Matsumoto Yushi Seiyaku Kk | Releasable adhesive |
JPS5661467A (en) * | 1979-10-23 | 1981-05-26 | Matsumoto Yushi Seiyaku Kk | Thermally expansible adhesive |
-
1984
- 1984-05-30 JP JP59108556A patent/JPS60252681A/ja active Granted
Patent Citations (3)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60252681A (ja) | 1985-12-13 |
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