JPH0148785B2 - - Google Patents

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JPH0148785B2
JPH0148785B2 JP20222785A JP20222785A JPH0148785B2 JP H0148785 B2 JPH0148785 B2 JP H0148785B2 JP 20222785 A JP20222785 A JP 20222785A JP 20222785 A JP20222785 A JP 20222785A JP H0148785 B2 JPH0148785 B2 JP H0148785B2
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JP
Japan
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needle
cloth
sewing
sewing machine
edge
Prior art date
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Application number
JP20222785A
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English (en)
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JPS6264390A (ja
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Nobuyuki Naganuma
Takafumi Tanaka
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPS6264390A publication Critical patent/JPS6264390A/ja
Publication of JPH0148785B2 publication Critical patent/JPH0148785B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はジグザグミシンに関するものであり、
特に加工布の側縁(布縁という)から所定距離だ
け隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫の可能なジ
グザグミシンに関するものである。
従来の技術 布縁倣い縫の可能なジグザグミシンは米国特許
第4248168号の明細書によつて既に知られている。
これは布縁の位置が布縁検出器によつて検出さ
れ、その検出信号に基づいて縫針の横方向揺動位
置が制御されることにより布縁から一定距離隔て
て縫目線が形成されるものである。
このように縫針の横方向揺動位置、すなわち加
工布の送り方向に直角な方向の位置が変えられる
というジグザグミシンの特徴を利用すれば、布縁
検出器を始め、簡単な装置の付加によつて布縁倣
い縫の可能なミシンを得ることができる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のこの種のミシンにおいて
は、加工布の右または左のいずれか一方の側縁に
沿つた倣い縫を行い得るのみであるという問題が
あつた。
加工布の大きさ、加工布上の倣い縫を行うべき
位置、作業者の好み等によつて右縁の倣い縫が望
ましい場合と左縁の倣い縫が望ましい場合とがあ
るにも拘らず従来はそのいずれか一方しか行うこ
とができず、そのためにミシンが使い勝手の悪い
ものとなつていたのである。
本発明は以上の事情を背景として、ジグザグミ
シンによつて左右いずれの側縁についても倣い縫
を行い得るようにすることを課題として為された
ものである。
問題点を解決するための手段 そのために、本発明は上下往復運動および横方
向揺動運動可能な縫針と、その縫針の横方向揺動
位置を制御する針位置指令信号に従つて動作し、
縫針に作動的に連結されたアクチユエータとを備
えたジグザグミシンにおいて、ミシンベツド上の
加工布の側縁を検出するために発光部と受光部と
を有し、ミシン機枠に設置された布縁検出器と、
縫針の揺動範囲の両限界位置のいずれの側に加工
布が延び出してミシンベツド上に載置されている
かを検出する布載置姿勢検出手段と、受光部の受
光量に対応する検出信号に従つて針位置指令信号
を発生するために動作し、加工布の側縁から縫針
の揺動範囲の一方の限界位置側に所定距離だけ離
れた位置を指令する針位置指令信号を発生する第
一の発生モードと、加工布の側縁から縫針の揺動
範囲の他方の限界位置側に所定距離だけ離れた位
置を指令する針位置指令信号を発生する第二の発
生モードとに動作モードが前記布載置姿勢検出手
段の検出結果に従つて切り換わる信号発生手段
と、その信号発生手段からの針位置指令信号に応
答して前記アクチユエータの駆動を制御する制御
手段とを設けたものである。
作用および効果 上記のように構成されたミシンにおいては、加
工布が縫針の揺動範囲の両限界位置のいずれの側
に延び出してミシンベツド上に載置されているか
が布載置姿勢検出手段によつて検出され、その検
出結果に従つて信号発生手段が第一の発生モード
と第二の発生モードとに切り換えられる。信号発
生手段が第一の発生モードに切り換えられた状態
では、加工布の側縁から縫針の揺動範囲の一方の
限界位置側に所定距離だけ離れた位置に縫目線が
形成される。また、第二の発生モードに切り換え
られた状態では、加工布の側縁から逆方向に所定
距離だけ離れた位置に縫目線が形成される。すな
わち、作業者が加工布を単に左右いずれかの縁の
倣い縫に適した姿勢でミシンベツド上に載置する
のみで、ミシンは自動的にその加工布の載置姿勢
に合つた倣い縫を実行し得る状態となるのであ
る。
例えば、長い加工布や大形の加工布の左右両縁
に沿つて倣い縫を行う必要がある場合には、まず
加工布を左縁部が縫針の下方に位置し、その加工
布が幅方向において右方へ延びる姿勢でベツド上
に載置すればミシンは左縁倣い縫を実行する状態
となり、次に加工布を左方へ移動させて右縁部が
縫針の下方に位置する状態とすればミシンは自動
的に右縁倣い縫を実行する状態となる。したがつ
て、作業者は加工布を一方向へ送りつつ左縁倣い
縫を行つた後、加工布を左方へ移動させた上で逆
方向に送りつつ右縁倣い縫を行うことができ、左
右の倣い縫の間に加工布を180度回転させる必要
がなく縫製作業の能率が向上するのである。ま
た、加工布の形状寸法とミシンのベツドの形状寸
法との関係において、加工布を縫針の左側に位置
させて縫製作業を行う方が便利な場合と右側に位
置させる方が便利な場合とがあり、このような場
合にはそれぞれの状況に適した姿勢で加工布をベ
ツド上にセツトすればよいこととなる。さらに、
作業者の中には加工布を縫針の左側に位置させて
縫製作業を行うことを好む人と、右側に位置させ
て縫製作業を行うことを好む人とがあるのである
が、本発明に係るミシンはいずれを好む人も支障
なく使用することができ、布縁倣い縫の可能なジ
グザグミシンの使い勝手が著しく向上する効果が
得られるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
本実施例のミシンは、第1図に示すように、上
面が平らなベツド10と、そのベツド10の右端
から立ち上がつた脚柱部12と、その脚柱部12
の上端から片持ち状にかつベツド10にほぼ平行
に延びる上方アーム14とから成るミシン機枠1
6を備えている。上方アーム14の自由端側の頭
部18にはミシンモータの起動、停止を制御する
起動スイツチ20が設けられ、上方アーム14に
は更にこのミシンによつて形成可能な複数種類の
縫目模様を表す形象が表示された表示板22と、
縫目模様を選択するために操作される模様選択ス
イツチ24とが設けられている。また、脚柱部1
2には布縁から一定の距離を隔てて縫目線を形成
する倣い縫を行うための倣い縫スイツチ26、布
縁と縫目線との距離(以下、縫代と言う)を設定
するために操作される縫代設定操作部材28、針
揺動量調節操作部材30、送り量調節操作部材3
2および左縁倣い縫と右縁倣い縫とを切り換える
切換スイツチ33が設けられている。
第2図は頭部18のカバーを外した状態を示し
ており、ミシン機枠16に固定の突起34には、
揺動支持枠としての針棒台36が軸38によつて
垂直面内において揺動可能に取り付けられてい
る。この針棒台36に針棒40が上下方向に摺動
可能に取り付けられており、その下端に縫針42
が固定されている。針棒40は針棒抱き44等を
介して図示しないミシンモータに接続されてお
り、ミシンモータの駆動によつて針棒40および
縫針42が上下往復運動をさせられるようになつ
ている。また、針棒台36にはZ連杆46等を介
して図示しない針揺動制御モータ(一般的にはア
クチユエータ)が接続されており、この針揺動制
御モータの駆動によつて針棒台36が揺動させら
れることにより、縫針42の横方向の揺動位置が
一定の範囲内において変更されるようになつてい
る。
頭部18の下面にはブラケツト52を介して布
縁検出器54が固定されている。布縁検出器54
は赤外線を放射する発光素子56を発光部とし
て、また、その赤外線の反射して来たものを受光
する受光素子58を受光部として備えるととも
に、それら発光素子56および受光素子58を保
持するホルダ59と、図示を省略する信号処理回
路とを備えている。また、受光素子58の近傍に
は、赤外線の通過は許容するが他の波長の光は遮
断する光学フイルタ60が設けられている。
前記ベツド10の上面には第1図から明らかな
ように開口が形成されており、この開口が針板6
2によつて塞がれている。この針板62には複数
のスロツトが形成され、このスロツトから送り歯
64が上方へ突出可能とされている。この送り歯
64は図示しない送り制御モータによつて送り運
動を制御され、第2図に示すように押さえ棒66
の下端に取り付けられた布押さえ足68と共同し
て加工布70を前後方向に送るものである。針板
62には更に左右方向に長い針孔72が形成され
ているが、この針孔72に近接しかつこれと平行
に反射面74が形成されている。この反射面74
は、前記布縁検出器54の発光素子56から放射
された赤外線を受光素子58に向かつて反射する
ものであり、第3図aに示すように発光素子56
と受光素子58との中央の点Pを中心とする円弧
凹面とされている。発光素子56と受光素子58
とは前記針棒台36の揺動平面に平行な平面内に
おいて水平方向に小距離離れて配設されている
が、その離間距離の中点Pを中心とする円弧凹面
とされているのである。したがつて、この中点P
と反射面74上の任意の1点Qとを結ぶ直線は反
射面74と直交するとともに、発光素子56と点
Qとを結ぶ直線と受光素子58と点Qとを結ぶ直
線との成す角θを二等分することとなり、発光素
子56から点Qに向かつて放射された光は正確に
受光素子58に向かつて反射される。その結果、
受光素子58自体はリニアリテイの有る範囲が極
く狭い安価なものであるにもかかわらず、第3図
bに示すように加工布70の布縁位置と布縁検出
器54の出力電圧との間に直線関係が成立する有
効検出範囲が広くなる(第3図に記載されている
「検出範囲」については後述する)。なお、反射面
74は針孔72に極く近接して設けられているの
に対して、布縁検出器54は針棒台36およびそ
の針棒台36の揺動を案内するガイド等との干渉
を避けて針棒40から一定距離前側(作業者側)
に外れた位置に設けられているため、反射面74
は僅かに作業者側に傾いて形成され、発光素子5
6から放射された放射光を正確に受光素子58に
向かつて反射するようにされている。
前記布押さえ足68は第4図に示す平面形状を
備えており、ピン75の回りに回動可能な状態で
押さえ棒66に取り付けられる。布押さえ足68
には上記針板62の針孔72に対応した針孔76
とともに切欠77が設けられている。この切欠7
7は上記反射面74に対応した位置に形成されて
おり、発光素子56から反射面74に至り、また
反射面74から受光素子58に至る赤外線はこの
切欠77を通過するようにされている。なお、切
欠77と針孔76とをつなぐ状態で形成されてい
る隙間78は、縫針42に通された上糸を針孔7
6へ通して布押さえ足68の後方へ引き出すため
に設けられているものである。
さらに、上方アーム14の頭部18には第2図
に示すように赤外線を放射する発光素子79が下
向きに配設されており、この発光素子79に対向
する受光素子80が第1図に示すようにベツド1
0に配設されている。発光素子79から放射され
た赤外線は針板62に形成された貫通孔を通つ
て、受光素子80に到達するようにされているの
である。受光素子80は本実施例においては第5
図に示すフオトトランジスタであり、そのエミツ
タ端子が比較器81に接続されている。この比較
器81には抵抗器82と83とによつて分圧され
た電圧が基準電圧として供給されるようになつて
おり、受光素子80が加工布70によつて覆わ
れ、その出力電圧が基準電圧より低くなつたとき
には比較器81の出力電圧がローレベルとなり、
受光素子80が加工布70によつて覆われない状
態では受光素子80の出力電圧が基準電圧より高
くなつて、比較器81の出力電圧がハイレベルと
なるようにされている。発光素子79、受光素子
80、比較器81、抵抗器82,83等によつて
布載置姿勢検出器73が構成されているのであ
り、この検出器73の出力電圧は第6図に示す本
ミシンの制御装置に供給される。
この制御装置はデイスクリート回路として示さ
れているが、主要部をマイクロコンピユータで構
成することも可能である。前記模様選択スイツチ
24が第6図の左端に示されている。この模様選
択スイツチ24には模様選択カウンタ84が接続
されており、模様選択スイツチ24の挿作回数を
カウントし、そのカウント内容を縫目データ発生
装置85に供給する。また、図示はしないが、こ
のカウント内容に応じて、前記表示板22に配設
されている複数の発光ダイオードが発光させら
れ、選択された縫目模様が示されるようになつて
いる。
縫目データ発生装置85は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ84の
カウント内容に対応した縫目データを選択して送
り演算装置86と針揺動演算装置87とに供給す
るようになつている。すなわち、縫目データ発生
装置85には前記針棒が1往復上下運動する毎に
1個のパルス信号を発生するタイミングパルス発
生器88が接続されており、このタイミングパル
スが供給される毎に縫目データ発生装置85は縫
目データ中の送りデータおよび針揺動データをそ
れぞれ送り演算装置86および針揺動演算装置8
7に供給するのである。
上記送り演算装置86には送り量調節装置89
が、また、針揺動演算装置87には針揺動量調節
装置90がそれぞれ接続されている。送り量調節
装置89は、前記送り量調節操作部材32の操作
に応じて変化する送り調節データを送り演算装置
86に供給する。送り演算装置86は、この送り
調節データと前記縫目データ発生装置85から供
給される送りデータとの掛算を行つて、縫目デー
タ発生装置85から供給された送りデータに送り
量調節操作部材32の操作位置に対応した変更を
加えた上で、送り駆動制御回路92に供給する。
針揺動演算装置87も同様にして縫目データ発生
装置85から供給される針揺動データに針揺動量
調節操作部材30の位置に対応した変更を加えた
上、マルチプレクサ94を経て針揺動制御回路9
6に供給する。その結果、送り駆動制御回路92
が送り制御モータ98を、また、針揺動制御回路
96が針揺動制御モータ100をそれぞれ制御
し、縫針42の揺動および送り歯64による布送
り量が適宜制御されて、模様選択スイツチ24の
操作によつて選択された縫目模様が形成されるこ
ととなる。
前記倣い縫スイツチ26は模様選択カウンタ8
4およびマルチプレクサ94に接続されており、
このスイツチ26がオン状態とされることにより
模様選択カウンタ84がリセツトされて縫目デー
タ発生装置85からは直線縫の縫目データが出力
されるとともに、マルチプレクサ94は針揺動演
算装置87の出力信号ではなく倣い縫制御装置1
10の出力信号(以下、針位置指令信号という)
を針揺動制御回路96に供給する状態に切り換え
られる。
倣い縫制御装置110には、前記縫代設定操作
部材28の操作によつて抵抗値が変えられる可変
抵抗器112と前記布縁検出器54とが接続され
ている。可変抵抗器112の出力信号である縫代
電圧(縫代信号)Vwおよび布縁検出器54の出
力信号である検出電圧(検出信号)Vdが一定の
電圧VaおよびVcと共に加算器114に供給され
るようになつているのである。布縁検出器54と
加算器114との間には反転回路116とアナロ
グスイツチ118とが接続されており、アナログ
スイツチ118の切換によつて布縁検出器54か
らの検出電圧Vdが反転され、あるいは反転され
ないで加算器114に供給されるようになつてい
る。同様に、可変抵抗器112からの縫代電圧
Vwも反転回路120とアナログスイツチ122
とによつて反転され、あるいは反転されないで加
算器114に供給されるようになつている。ま
た、一定の電圧Vcはゲート123が開いている
ときのみ加算器114に供給されるようになつて
いる。
上記アナログスイツチ118,122およびゲ
ート123には前記布載置姿勢検出器73が接続
されている。加工布70が縫針42の右側に載置
されている場合には受光素子80が加工布70に
よつて覆われるため、比較器83の出力電圧がロ
ーレベルとなり、アナログスイツチ118,12
2が第6図に示す状態になるとともにゲート12
3が閉じられる。つまり、布縁検出器54の検出
電圧Vdと可変抵抗器112の縫代電圧Vwとは
反転させられることなく加算器114に供給さ
れ、一定電圧Vcは加算器114に供給されない
のである。したがつて、加算器114は前記タイ
ミングパルス発生器88からタイミングパルスが
オア回路124を経て供給される毎に(1)式によつ
て表される出力電圧Vpを出力することとなる。
Vp=Vd+Vw−Va ……(1) 上記一定電圧Vaは第7図に示すように縫針4
2の最大振幅の左端位置から布縁検出器54の検
出範囲の左端までの距離に対応する電圧であり、
したがつて、出力電圧Vpは縫針42の最大振幅
の左端位置から縫目線形成位置までの距離に対応
する電圧、すなわち針位置指令電圧となる。
一方、加工布70が縫針42の左側に載置され
ている場合には受光素子80が加工布70によつ
て覆われないため、比較器83の出力電圧がハイ
レベルとなり、アナログスイツチ118,122
が第6図の状態とは逆の状態に切り換えられると
ともに、ゲート123が開かれる。したがつて、
布縁検出器54および可変抵抗器112からの検
出電圧Vdおよび縫代電圧Vwは共に反転させら
れて加算器114に供給され、また一定の電圧
Vcが加算器114に供給されることとなる。こ
のときの加算器114の出力電圧Vpは(2)式で表
されるものとなる。
Vp=−(Vd+Vw)−Va+Vc ……(2) 第8図に示すように、一定電圧Vaは前述の電
圧であり、一定電圧Vcは検出範囲に対応する電
圧、すなわち検出範囲が加工布70により全く覆
われていないときの受光量に対する検出電圧であ
る。つまり、布縁検出器54の有効検出範囲は実
際には第3図bに示されている範囲であるが、便
宜上第3図bに二点鎖線で示されている範囲が布
縁検出器54の検出範囲と想定されているのであ
る。第8図から明らかなように、上記(2)式で表さ
れる加算器114の出力電圧Vpも最大振幅の左
端を基準として縫針42の位置を指令する針位置
指令電圧である。
加算器114からの針位置指令電圧VpはA/
D変換器125によつてデジタル信号である針位
置指令信号に変換され、前記マルチプレクサ94
を経て針揺動制御回路96に供給される。本実施
例においては、可変抵抗器112、加算器11
4、反転回路116、アナログスイツチ118、
反転回路120、アナログスイツチ122、ゲー
ト123、A/D変換器125等が加工布70の
側縁から縫針42の揺動範囲の一方の限界位置側
に所定距離(縫代)だけ離れた位置を指令する針
位置指令信号を発生する第一の発生モードと、加
工布70の側縁から縫針42の揺動範囲の他方の
限界位置側に所定距離だけ離れた位置を指令する
針位置指令信号を発生する第二の発生モードとに
特作モードが切換可能な信号発生手段を構成して
いるのである。発光素子79、受光素子80、抵
抗器81,82、比較器83等から成る布載置姿
勢検出器73が信号発生手段の発生モードを切り
換えるために加工布70の載置姿勢を検出する布
載置姿勢検出手段を構成し、針揺動制御回路96
が信号発生手段からの針位置指令信号に応答して
針揺動制御モータ(アクチユエータ)を制御する
制御手段を構成している。
なお、タイミングパルス発生器88がタイミン
グパルスを発するのは、ミシンモータが回転して
針棒40が上下往復運動している場合のみである
ため、ミシンが停止している状態においてもタイ
ミングパルスに類似のクロツクパルスが加算器1
14に供給されるように、クロツクパルス発生器
126が設けられている。ただし、クロツクパル
ス発生器126から出力されたクロツクパルス
は、針上信号およびミシン停止信号が入力されて
いる状態においてのみアンド回路128およびオ
ア回路124を経て加算器114に供給されるよ
うになつている。
上記のように構成されたミシンによつて倣い縫
を行う場合には、作業者はまず右縁倣い縫を行う
か左縁倣い縫を行うかを決定してそれぞれに適し
た姿勢で加工布70をベツド10上に載置し、加
工布70の縫目線形成希望位置が針孔72のほぼ
中央となるように位置決めする。それによつてミ
シンは自動的に作業者の望む側の倣い縫を行う状
態となり、次に作業者が倣い縫スイツチ26を操
作すれば模様選択カウンタ84がリセツトされ、
それまでいかなる縫目模様が選択されていた場合
でも直線縫が選択された状態となる。また、マル
チプレクサ94が倣い縫制御装置110の針位置
指令信号を針揺動制御回路96に供給する状態に
切り換えられる。
上記のように加工布70がセツトされた状態に
おいて、布縁検出器54は検出範囲の加工布70
に覆われていない部分の面積に対応する検出電圧
Vdを反転回路116を経てあるいは経ないで加
算器114へ供給する。この状態においてはミシ
ンはまだ起動されておらず、縫針42は上昇位置
にあるため、クロツクパルス発生器126からの
クロツクパルスがアンド回路128およびオア回
路124を経て加算器114に供給される。この
クロツクパルスを受けた加算器114は、前記(1)
式または(2)式の演算を行つて、針位置指令電圧
Vpを出力し、A/D変換器125がこれをデジ
タル信号である針位置指令信号に変換してマルチ
プレクサ94に供給する。
マルチプレクサ94はこの針位置指令信号を針
揺動制御回路96に供給し、針揺動制御回路96
はこの針位置指令信号に基いて針揺動制御モータ
100を駆動する。その結果、針棒台36が揺動
させられ、それに針棒40を介して支持されてい
る縫針42の横方向揺動位置が変えられる。この
縫針42の位置が希望通りであれば作業者は起動
スイツチ20を操作しててミシンを起動させるの
であるが、そうでなければ縫代設定操作部材28
を操作する。この操作によつて可変抵抗器112
からの縫代電圧Vwが変化し、この変化した縫代
電圧Vwに基づいて上記と同じ制御が行われて縫
針42の位置が縫代設定操作部材28の操作に応
じて変えられる。そして、縫針42の位置が希望
通りの位置になつたならば、作業者は起動スイツ
チ20を操作してミシンを起動させる。これによ
つて所望の位置に縫目線が形成され、所望の縫代
で縫製が行われることとなるが、この際形成され
る縫目の大きさは縫目データ発生装置85から供
給される送りデータと送り量調節装置89から供
給される送り調節データとによつて決まることは
通常の縫製作業におけると同様である。
縫目線の形成に伴つて加工布70が送られ、こ
の過程において作業者は布縁の位置をほぼ一定に
保つのであるが、これがある程度は変動すること
を避け得ない。このように布縁位置が変動した場
合には布縁検出器54からの検出電圧Vdが変動
する。ミシンの作動中においてはタイミングパル
ス発生器88からのタイミングパルスがオア回路
124を経て加算器114に供給されるため、こ
のタイミングパルスの入力に応じて加算器114
が針位置指令電圧Vpを出力し、これがA/D変
換器125を経てマルチプレクサ94に供給され
る。以後はミシンの停止状態におけると同様にし
て縫針42の位置が変えられる。加工布70の布
縁の位置が変動した場合には縫針42の位置がそ
れに追従するように自動的に変更されるのであ
り、それによつて縫代は常に一定に保たれる。
なお、加工布70が無地のものである場合に
は、布縁の位置が一定に保たれる限り布縁検出器
54からの検出電圧Vdが変動することがないこ
とは明らかであるが、加工布が例えばチエツクの
ように各部において色が異なるものである場合に
は、布縁位置が変動しないにもかかわらず加工布
70からの反射光量の変動によつて受光素子58
の受光量が変動し、検出電圧Vdが変動する可能
性がある。そこで本発明者らは黒い紙と白い紙と
紺色の布(サージ)との3種類をそれらの縁が同
一の条件となるように本実施例のミシンにセツト
して、これらの種類の違いにより縫針42の位置
が変わるか否かを調べたが、縫針42の位置は殆
ど変動せず、実用上全く問題がないことを確認で
きた。
以上詳記した実施例においては、布縁検出器5
4の発光素子56と受光素子58とが互に近接し
て設けられており、ベツド10上に設けられた反
射面74の助けを借りて加工布70の側縁を検出
するようにされていたが、フオトダイオードアレ
ー等の偏平な受光体をベツド10に配設し、この
受光体の加工布によつて覆われない面の大きさに
対応した検出信号が得られるようにして、これを
布縁検出器とすることも可能である。要するに、
加工布の側縁の位置に対応して電気信号を出力し
得るものであれば、布縁検出器として採用するこ
とができるのである。
また、布載置姿勢検出手段も前記実施例のもの
に限定されるわけではなく、例えば、布縁検出器
を微小な受光素子が直線的に配列され、それら微
小受光素子の何個が加工布によつて覆われるかに
基づいて布縁位置をデジタルに検出するものとす
るとともに、その受光素子列の両端に位置する2
個の微小受光素子の何れが加工布によつて覆われ
た状態にあるかによつて加工布の載置姿勢を検出
することも可能である。この場合には布載置姿勢
検出専用の発光素子および受光素子を省略するこ
とができる。
さらに、信号発生手段は前記実施例の具体的構
成に限定されるものではなく種々の構成を採用し
得るものであつて、左縁倣い縫のための針位置指
令信号を発生するモードと右縁倣い縫のための針
位置指令信号を発生するモードとに切換が可能な
ものであればよいのである。
また、前記実施例においては可変抵抗器112
から縫代電圧Vwが出力されるようになつてお
り、縫代設定操作部材28の操作に基づいてこの
縫代電圧Vwが変えられることによつて縫代、す
なわち布縁と縫目線との距離が変更可能となつて
いるが、この変更の必要がない場合には縫代設定
操作部材28および可変抵抗器112を省略する
ことが可能である。
前記実施例においてはミシンが停止している状
態においても縫針42の位置が縫代設定操作部材
28の操作に応じて変えられるようになつている
ため、縫製開始当初から縫目線は所望の位置に形
成されるようになつているが、このような必要が
ない場合にはクロツクパルス発生器126、オア
回路124、アンド回路128等を省略すること
ができる。
前記実施例においては縫代設定操作部材28が
縫針42の位置を確認しつつ操作されるようにな
つているが、縫代設定操作部材28の近傍に縫代
を示す目盛を付け、この目盛に基づいて縫代設定
操作部材28を操作することにより縫代の設定を
行うようにすることも可能である。
前記実施例においては倣い縫が行われる場合に
は自動的に直線縫が選択されるようになつている
が、これは倣い縫には一般に直線縫が使用される
ためであつて、任意の縫目模様で倣い縫を行い得
るようにすることも可能である。
その他、布縁検出器54や倣い縫制御装置11
0の構成を変更し、あるいは針棒台36をほぼ垂
直な軸線のまわりの揺動運動によつて縫針42の
横方向位置を変えるものとし、あるいはジグザグ
ミシン全体の構成を変更するなど、当業者の知識
に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発
明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である布縁倣い縫ミ
シンの外観を概略的に示す斜視図である。第2図
は同ミシンの頭部をそのカバーを外した状態で示
す正面図である。第3図は同ミシンにおける布縁
検出器と反射面との相対位置関係ならびに布縁検
出器にリニアリテイの得られる範囲を示す説明図
である。第4図は同ミシンの布押さえ足の平面図
である。第5図は同ミシンの布載置姿勢検出器を
示す回路図である。第6図は同ミシンの制御回路
を示すブロツク図である。第7図は同ミシンにお
いて左縁倣い縫が行われる場合の針位置の制御を
示す説明図であり、第8図は右縁倣い縫が行われ
る場合の針位置の制御を示す説明図である。 10:ベツド、14:上方アーム、28:縫代
設定操作部材、36:針棒台、40:針棒、4
2:縫針、54:布縁検出器、56:発光素子、
58:受光素子、70:加工布、74:反射面、
73:布載置姿勢検出器(布載置姿勢検出手段)、
96:針揺動制御回路(制御手段)、100:針
揺動制御モータ(アクチユエータ)、{112:可
変抵抗器、114:加算器、116,120:反
転回路、118,122:アナログスイツチ、1
23:ゲート、125:A/D変換器}(信号発
生手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上下往復運動および横方向揺動運動可能な縫
    針と、その縫針の横方向揺動位置を制御する針位
    置指令信号に従つて動作し、縫針に作動的に連結
    されたアクチユエータとを備えたジグザグミシン
    において、 ミシンベツド上の加工布の側縁を検出するため
    に発光部と受光部とを有し、ミシン機枠に設置さ
    れた布縁検出器と、 前記縫針の揺動範囲の両限界位置のいずれの側
    に加工布が延び出してミシンベツド上に載置され
    ているかを検出する布載置姿勢検出手段と、 前記受光部の受光量に対応する検出信号に従つ
    て前記針位置指令信号を発生するために動作し、
    前記加工布の側縁から縫針の揺動範囲の一方の限
    界位置側に所定距離だけ離れた位置を指令する針
    位置指令信号を発生する第一の発生モードと、加
    工布の側縁から縫針の揺動範囲の他方の限界位置
    側に所定距離だけ離れた位置を指令する針位置指
    令信号を発生する第二の発生モードとに動作モー
    ドが前記布載置姿勢検出手段の検出結果に従つて
    切り換わる信号発生手段と、 その信号発生手段からの針位置指令信号に応答
    して前記アクチユエータの駆動を制御する制御手
    段とを含むことを特徴とする布縁倣い縫ミシン。 2 前記信号発生手段は、加工布の側縁から縫目
    形成位置までの距離に関する縫代信号と前記検出
    信号とに基づいて前記針位置指令信号を演算する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の布
    縁倣い縫ミシン。 3 前記布載置姿勢検出手段は、ミシンベツド上
    の縫針の落下位置の一側において加工布の有無を
    検出する検出器を含むことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の布縁倣い縫ミシ
    ン。 4 前記布載置姿勢検出手段は、前記布縁検出器
    の検出信号に基づいて加工布の載置姿勢を判別す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の布縁倣い縫ミシン。
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