JPH0136399B2 - - Google Patents

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JPH0136399B2
JPH0136399B2 JP10018385A JP10018385A JPH0136399B2 JP H0136399 B2 JPH0136399 B2 JP H0136399B2 JP 10018385 A JP10018385 A JP 10018385A JP 10018385 A JP10018385 A JP 10018385A JP H0136399 B2 JPH0136399 B2 JP H0136399B2
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JP
Japan
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needle
sewing
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swing
sewing machine
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JP10018385A
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JPS61257681A (ja
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Nobuyuki Naganuma
Yasuhiro Shimizu
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS61257681A publication Critical patent/JPS61257681A/ja
Publication of JPH0136399B2 publication Critical patent/JPH0136399B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はジグザグミシンに関するものであり、
特に、加工布の側縁(布縁と言う)から所定距離
だけ隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫ミシンに
関するものである。
従来の技術 布縁倣い縫の可能なジグザグミシンは米国特許
第4248168号の明細書によつて既に知られている。
これは布縁の位置が布検出器としての透過型フオ
トセンサによつて検出され、その検出信号に基づ
いて縫針の揺動機構が制御されることにより布縁
から一定距離隔てて縫目線が形成されるものであ
る。
このように縫針の横方向位置、すなわち加工布
の送り方向に直角な方向の位置が変えられるとい
うジグザグミシンの特徴を利用すれば、フオトセ
ンサを始め、簡単な装置の付加によつて布縁倣い
縫の可能なミシンを得ることができる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上記米国特許明細書に記載されたミシ
ンにおいては、布縁と縫目線との距離、すなわち
縫代を変更するためにフオトセンサがミシンのベ
ツド上において縫針の揺動方向に移動可能とされ
ているため、フオトセンサの取付構造が複雑とな
る問題があつた。
また、フオトセンサはミシンベツドの加工布が
通過する部分に設けられるものであるため、これ
の位置調節操作を容易にすべく十分大きな操作部
を設ければ縫製作業の邪魔になることを避け得な
い問題もあつた。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本発明は、上下
往復運動および横方向揺動運動可能な縫針と、そ
の縫針の上下往復運動に調時して加工布に送り量
可変の送り運動を付与する送り装置と、縫針の横
方向揺動位置および送り装置の送り運動を制御す
る縫目制御信号に応答して動作し、縫針および送
り装置にそれぞれ作動的に連結された針揺動制御
用アクチユエータおよび送り制御用アクチユエー
タと、縫針の横方向揺動位置または送り装置の送
り量を変更すべく縫目制御信号の値を調節するた
めに手動操作可能な調節操作体を有する調節装置
とを備えたジグザグミシンに適用される。すなわ
ち、このようなジグザグミシンが、(a)ミシンベツ
ド上の加工布の側縁を検出するために発光部と受
光部とを有し、ミシン機枠に設置された布検出器
と、(b)前記調節装置がそれの調節操作体の操作に
従つて縫目制御信号の値を調節するために動作す
る第一の動作モードと、調節装置がそれの調節操
作体の操作に従つて加工布の側縁から縫目形成位
置までの距離を調節設定するために動作する第二
の動作モードとの間にて調節装置の動作モードを
切り換えるために手動操作可能な切換操作体を有
する切換手段と、(c)前記調節装置の動作モードが
第二の動作モードに切り換えられている間、調節
装置により調節設定された距離と受光部の受光量
とに基づき、縫針の横方向揺動位置に関する針位
置指令信号を発生する針位置信号発生手段と、(d)
前記調節装置の動作モードが第一の動作モードに
切り換えられている間、縫目制御信号に従つて針
揺動制御用アクチユエータの駆動を制御し、第二
の動作モードに切り換えられている間、針位置指
令信号に従つて針揺動制御用アクチユエータの駆
動を制御する針位置制御手段とを含むようにされ
るのである。
作 用 上記のように構成されたミシンは、縫針の横方
向揺動位置または送り装置の送り量を変更するた
めの調節装置が切換手段により第一の動作モード
に切り換えられた状態においては、針揺動制御用
アクチユエータが縫目制御信号に基づいて制御さ
れることにより通常のジグザグミシンとして作動
する。一方、上記調節装置が第二の動作モードに
切り換えられた状態においては、その調節装置か
らの信号と布検出器からの信号とに基づいて針位
置信号発生手段から発せられる縫針の横方向揺動
位置に関する針位置指令信号に基づいて針揺動制
御用アクチユエータが制御され、ミシンは布縁倣
い縫ミシンとして作動する。第一の動作モードに
おいては縫目制御信号の値を調節して縫目模様の
寸法を変更する機能を果たす調節装置が、第二の
動作モードにおいては倣い縫の縫代を調節する機
能を果たすこととなるのである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に係る
ミシンにおいては、縫代の設定変更が調節装置の
操作に基づく電気信号の変更によつて行われるた
め、従来のように布検出器自体を移動させる必要
がなく、布検出器の取付構造が簡単となる効果が
得られる。また、調節装置は加工布と干渉する恐
れのない位置に設けることが可能であるため、十
分大きな手動操作体を備えたものとすることが可
能であり、調節操作が容易となる効果が得られ
る。
さらに、この縫代調節用の調節装置として、も
ともとジグザグミシンに設けられている縫針の横
方向揺動位置あるいは送り装置の送り量を調節す
るための調節装置が利用されているため、専用の
調節装置を設ける必要がなく、装置コストが低減
する効果が得られる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
本実施例のミシンは、第1図に示すように、上
面が平らなベツド10と、そのベツド10の右端
から立ち上がつた脚柱部12と、その脚柱部12
の上端から片持ち状にかつベツド10にほぼ平行
に延びる上方アーム14とから成るミシン機枠1
6を備えている。上方アーム14の自由端側の頭
部18にはミシンの起動、停止を制御するメイン
スイツチ20が設けられ、上方アーム14には更
にこのミシンによつて形成可能な複数種類の縫目
模様を表す形象が表示された表示板22と、縫目
模様を選択するために操作される模様選択スイツ
チ24とが設けられている。また、脚柱部12に
は、布縁から一定の距離を隔てて縫目線を形成す
る倣い縫を行うための倣い縫スイツチ26と、針
揺動調節操作部材30および送り量調節操作部材
32とが設けられている。
第2図は頭部18のカバーを外した状態を示し
ており、ミシン機枠16に固定の突起34には、
揺動支持枠としての針棒台36が軸38によつて
垂直面内において揺動可能に取り付けられてい
る。この針棒台36に針棒40が上下方向に摺動
可能に取り付けられており、その下端に縫針42
が固定されている。針棒40は針棒抱き44等を
介して図示しないミシンモータに接続されてお
り、ミシンモータの駆動によつて針棒40および
縫針42が上下往復運動をさせられるようになつ
ている。また、針棒台36にはZ連杆46等を介
して針揺動制御用アクチユエータとしての針揺動
制御モータ(図示せず)が接続されており、この
針揺動制御モータの駆動によつて針棒台36が揺
動させられることにより、縫針42が横方向に揺
動させられるようになつている。
ミシン頭部18の下面にはブラケツト52を介
して布検出器54が固定されている。布検出器5
4は赤外線を放射する発光素子56を発光部とし
て、また、その赤外線の反射して来たものを受光
する受光素子58を受光部として備えるととも
に、それら発光素子56および受光素子58を保
持するホルダ59と、図示を省略する信号処理回
路とを備えている。また、受光素子58の近傍に
は、赤外線の通過は許容するが他の波長の光は遮
断する光学フイルタ60が設けられている。
前記ベツド10の上面には第1図から明らかな
ように開口が形成されており、この開口が針板6
6によつて塞がれている。この針板66には複数
のスロツトが形成され、このスロツトから送り歯
68が上方へ突出可能とされている。この送り歯
68は送り制御用アクチユエータとしての送り制
御モータに連結されて、縫針の上下往復運動に調
時し、かつ送り量が可変である送り運動を与えら
れる送り装置を構成し、図示を省略する布押え足
と共同して加工布70を前後方向に送るものであ
る。針板66には更に左右方向に長い針孔72が
形成されているが、この針孔72に近接しかつこ
れと平行に反射面74が形成されている。この反
射面74は、前記布検出器54の発光素子56か
ら放射された赤外線を受光素子58に向かつて反
射するものであり、第3図aに示すように発光素
子56と受光素子58との中央の点Pを中心とす
る円弧凹面とされている。発光素子56と受光素
子58とは前記針棒台36の揺動平面に平行な平
面内において水平方向に小距離離れて配設されて
いるが、その離間距離の中点Pを中心とする円弧
凹面とされているのである。したがつて、この中
点Pと反射面74上の任意の1点Qとを結ぶ直線
は反射面74と直交するとともに、発光素子56
と点Qとを結ぶ直線と受光素子58と点Qとを結
ぶ直線との成す角θを二等分することとなり、発
光素子56から点Qに向かつて放射された光は正
確に受光素子58に向かつて反射される。その結
果、受光素子58自体はリニアリテイの有る範囲
が極く狭い安価なものであるにもかかわらず、第
3図bに示すように加工布70の布縁位置と布検
出器54の出力電圧との間に広い範囲にわたつて
直線関係が成立することとなる。なお、反射面7
4は針孔72に極く近接して設けられているのに
対して、布検出器54は針棒台36およびその針
棒台36の揺動を案内するガイド等との干渉を避
けて針棒40から一定距離前側(オペレータ側)
に外れた位置に設けられているため、反射面74
は僅かにオペレータ側に傾いて形成され、発光素
子56から放射された放射光を正確に受光素子5
8に向かつて反射するようにされている。
第4図に本ミシンの制御装置を示す。この制御
装置はデイスクリート回路として示されている
が、主要部をマイクロコンピユータで構成するこ
とも可能である。前記模様選択スイツチ24が第
4図の左端に示されている。この模様選択スイツ
チ24には模様選択カウンタ80が接続されてお
り、模様選択スイツチ24の操作回数をカウント
し、そのカウント内容を縫目データ発生装置82
に供給する。また、図示はしないが、このカウン
ト内容に応じて、前記表示板22に配設されてい
る複数の発光ダイオードが発光させられ、選択さ
れた縫目模様が示されるようになつている。
縫目データ発生装置82は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ80の
カウント内容に対応した縫目データを選択し、こ
れを縫目制御信号として送り演算装置84と針揺
動演算装置86とに供給するようになつている。
すなわち、縫目データ発生装置82には前記針棒
が1往復上下運動する毎に1個のパルス信号を発
生するタイミングパルス発生器88が接続されて
おり、このタイミングパルスが供給される毎に縫
目データ発生装置82は縫目データ中の装りデー
タおよび針揺動データをそれぞれ送り演算装置8
4および針揺動演算装置86に供給するのであ
る。
上記送り演算装置84には送り量調節装置89
が、また、針揺動演算装置86には針揺動調節装
置90がそれぞれ接続されている。送り量調節装
置89は、前記送り調節操作部材32の操作に応
じて変化する送り調節データを送り演算装置84
に供給する。送り演算装置84は、この送り調節
データと前記縫目データ発生装置82から供給さ
れる送りデータとの掛算を行つて、縫目データ発
生装置82から供給された送りデータに送り量調
節操作部材32の操作位置に対応した変更を加え
た上で、送り駆動制御回路92に供給する。針揺
動演算装置86も同様にして縫目データ発生装置
82から供給される針揺動データに針揺動調節操
作部材30の位置に対応した変更を加えた上、マ
ルチプレクサ94を経て針揺動制御回路96に供
給する。その結果、送り駆動制御回路92が送り
制御モータ98を、また、針揺動制御回路96が
針揺動制御モータ100をそれぞれ制御し、縫針
42の揺動および送り歯68による布送り量が適
宜制御されて、模様選択スイツチ24の操作によ
つて選択された縫目模様が形成されることとな
る。
前記倣い縫スイツチ26は模様選択カウンタ8
0およびマルチプレクサ94に接続されており、
このスイツチ26がオン状態とされることにより
模様選択カウンタ80がリセツトされて縫目デー
タ発生装置82からは直線縫いの縫目データが出
力されるとともに、マルチプレクサ94は針揺動
演算装置86の出力信号ではなく倣い縫制御装置
110の出力信号(以下、針位置指令信号とい
う)を針揺動制御回路96に供給する状態に切り
換えられる。
倣い縫制御装置110には、前記布検出器54
が接続されている。布検出器54の検出電圧Vd
が倣い縫制御装置110の加算器112に供給さ
れるようになつているのである。この加算器11
2には検出電圧Vdと共に一定電圧Vcが供給され
るようになつており、加算器112は一定電圧
Vcから検出電圧Vdを差し引いた大きさの電圧を
A/D変換器114に向かつて出力し、A/D変
換器114はこれをデジタル化して布縁検出デー
タDdを別の加算器116に供給する。この加算
器116には縫代データメモリ118からの縫代
データDwが供給されるようになつており、加算
器116は、前記タイミングパルス発生器88か
らのタイミングパルスがオア回路122を経て供
給される毎に、布縁検出データDdから縫代デー
タDwを差し引いた針位置データDpを針位置指令
信号としてマルチプレクサ94を経て針揺動制御
回路96に供給し、針揺動制御回路96はこの針
位置データDpに従つて針揺動制御モータ100
を制御するようになつている。
第5図は上記各電圧およびデータの関係を示す
図である。第5図から明らかなように、一定電圧
Vcは縫針42の最大振幅の左端から布検出器5
4の検出範囲の右端までの距離に対応する電圧
(反射面74が加工布70によつて最大拡幅の左
端の位置まで覆われた状態における布検出器54
の出力電圧)であり、検出電圧Vdは検出範囲の
右端から加工布70の布縁までの距離に対応する
電圧である。したがつて、加算器112は縫針4
2の最大振幅の左端位置から加工布70の布縁ま
での距離に対応する電圧を演算し、A/D変換器
114はこれをデジタル化して最大振幅の左端位
置から布縁までの距離に対応したデジタル値であ
る布縁検出データDdを加算器116に供給する
こととなる。そして、加算器はこの布縁検出デー
タDdから縫代データDwを差し引いて最大振幅の
左端位置から縫目線までの距離に対応する針位置
データDpを求め、これをマルチプレクサ94に
供給するのである。
上記縫代データDwは、前記針揺動調節装置9
0の出力信号に基づいて縫代データメモリ118
から出力される。すなわち、縫代データメモリ1
18には針揺動調節装置90の出力信号である針
揺動調節データに対応して複数の縫代データが記
憶されており、これらのデータのいずれかが針揺
動調節装置90からの針揺動調節データに応じて
選択され、加算器116に供給されるのである。
以上の説明から明らかなように、針揺動調節装
置90の出力信号である針揺動調節データが、倣
い縫スイツチ26がオフの状態においては針揺動
演算装置86において縫目データ発生装置82か
らの針揺動データと掛け合わされ、マルチプレク
サ94を経て針揺動制御回路96に供給される一
方、倣い縫スイツチ26がオンの状態においては
縫代データメモリ118において縫代データDw
に変換され、さらに加算器116において針位置
データDpに変換されてマルチプレクサ94を経
て針揺動制御回路96に供給されるようになつて
いる。針揺動調節装置90が第一の動作モードと
第二の動作モードとに切換えが可能な調節装置と
なつており、針揺動調節装置90を調節するため
の針揺動調節操作部材30が調節操作体となつて
いるのである。また、倣い縫スイツチ26がその
調節装置を第一の動作モードと第二の動作モード
とに切り換える切換手段を構成し、倣い縫スイツ
チ26の押しボタンが手動操作可能な切換操作体
を構成している。さらに、A/D変換器114、
加算器116、縫代データメモリ118等が針揺
動調節装置90からの縫代に関連する信号と布検
出器54からの布縁位置に関する信号とに基くづ
いて縫針42の横方向揺動位置に関する針位置指
令信号を発生する針位置信号発生手段を構成し、
マルチプレクサ92および針揺動制御回路96が
選択的に縫目制御信号と針位置指令信号とに従つ
て針揺動制御モータ100を制御する針位置制御
手段を構成している。
上記のように構成されたミシンによつて倣い縫
を行う場合には、オペレータはまず加工布70を
縫目線形成希望位置が針孔72のほぼ中央となる
ようにセツトする。そして、倣い縫スイツチ26
を操作すれば模様選択カウンタ80がリセツトさ
れ、それまでいかなる縫目模様が選択されていた
場合でも直線縫いが選択された状態となる。ま
た、マルチプレクサ94が倣い縫制御装置110
の針位置データDpを針揺動制御回路96に供給
する状態に切り換えられる。
上記のように加工布70がセツトされた状態に
おいて、布検出器54は検出範囲の加工布70に
覆われていない部分の面積に対応する検出電圧
Vdを加算器112へ供給する。加算器112は
この検出電圧Vdを一定電圧Vcから差し引いた電
圧をA/D変換器114に供給し、A/D変換器
114はこれを布縁検出データDdとして加算器
116に供給する。この状態においてはミシンは
まだ起動されておらず、かつ、縫針42は上昇位
置にあるため、クロツクパルス発生器126から
のクロツクパルスがアンド回路128およびオア
回路122を経て加算器116に供給される。こ
のクロツクパルスを受けた加算器116は、布縁
検出データDdから縫代データDwを差し引いて針
位置データDpを出力する。
マルチプレクサ94はこの針位置データDpを
針揺動制御回路96に供給し、針揺動制御回路9
6はこの針位置データDpに基いて針揺動制御モ
ータ100を駆動する。その結果、針棒台36が
揺動させられ、それに針棒40を介して支持され
ている縫針42の位置が変えられる。この縫針4
2の位置が希望通りであればオペレータはメイン
スイツチ20を操作してミシンを起動させるので
あるが、そうでなければ針揺動調節操作部材30
を操作する。この操作によつて針揺動調節装置9
0の出力信号である針揺動調節データが変化し、
この変化した針揺動調節データに基づいて縫代デ
ータメモリ118から縫代データDwが出力さ
れ、加算器116に供給される。以下、上記と同
様にこの新しい縫代データDwに基づいて縫針4
2の位置制御が行われる。
そして、縫針42の位置が希望通りの位置にな
つたならば、オペレータはメインスイツチ20を
操作してミシンを起動させる。これによつて所望
の位置に縫目線が形成され、所望の縫代で縫製が
行われることとなるが、この際形成される縫目の
大きさは縫目データ発生装置82から供給される
送りデータと送り量調節装置89から供給される
送り調節データとによつて決まることは通常の縫
製作業におけると同様である。
縫目線の形成に伴つて加工布70が送られ、こ
の過程においてオペレータは布縁の位置をほぼ一
定に保つのであるが、これがある程度は変動する
ことを避け得ない。このように布縁位置が変動し
た場合には布検出器54からの検出電圧Vdが変
動する。ミシンの作動中においてはタイミングパ
ルス発生器88からのタイミングパルスがオア回
路122を経て加算器116に供給されるため、
このタイミングパルスの入力に応じて加算器11
6が針位置データDpを出力し、これがマルチプ
レクサ94に供給され、以後はミシンの停止状態
におけると同様にして縫針42の位置が変えられ
る。加工布70の布縁の位置が変動した場合には
縫針42の位置がそれに追従するように自動的に
変更されるのであり、それによつて縫代は常に一
定に保たれる。
なお、加工布70が無地のものである場合に
は、布縁の位置が一定に保たれる限り布検出器5
4からの検出電圧Vdが変動することがないこと
は明らかであるが、加工布が例えばチエツクのよ
うに各部において色が異なるものである場合に
は、布縁位置が変動しないにもかかわらず加工布
70からの反射光量の変動によつて受光素子58
の受光量が変動し、検出電圧Vdが変動する可能
性がある。そこで本発明者らは黒い紙と白い紙と
紺色の布(サージ)との3種類をそれらの縁が同
一の条件となるように本実施例のミシンにセツト
して、これらの種類の違いにより縫針42の位置
が変わるか否かを調べたが、縫針42の位置は殆
ど変動せず、実用上全く問題がないことを確認で
きた。
さらに、本実施例において用いた布検出器54
の発光素子56と受光素子58とを反射型フオト
センサとして使用する場合と透過型フオトセンサ
として使用する場合との比較実験を、消灯した室
内で光学フイルタ60を使用することなく行つ
た。その結果を第6図および第7図に示す。第6
図から明らかなように、反射型として使用する場
合には、縁が検出範囲のどの位置にある場合でも
黒い紙と白い紙と紺色の布との間で受光素子58
の出力電圧に殆ど差がないのに対して、透過型と
して使用する場合には、第7図に示すように、受
光素子58の紙や布によつて覆われる部分が多く
なるほど受光素子58の出力電圧に顕著な差が生
じ、布縁位置の検出に関する限り透過型として用
いるより反射型として用いる方が有利であること
が明らかである。
以上詳記した実施例においては針揺動調節装置
90の出力信号である針揺動調節データに基づい
て縫代データDwが出力されるようになつてお
り、針揺動調節操作部材30の操作に応じてこの
縫代データDwが変えられることにより縫代が変
更可能となつているが、送り量調節装置89の出
力信号である送り調節データに基づいて縫代デー
タDwが出力されるようにすることも可能であ
る。
また、上記実施例においては布検出器54の検
出範囲が縫針42の最大振幅より大きくされてい
たが、逆に布検出器54の検出範囲の方を小さく
すること、あるいは最大振幅と検出範囲とを同じ
にすることも可能である。
さらに、上記実施例においては布検出器54と
して反射型のフオトセンサが使用されており、安
価なフオトセンサにより広い範囲において布縁位
置の検出が可能である利点があるのであるが、受
光素子をミシンのベツドに配設し、加工布によつ
て覆われていない部分の面積に対応した信号を出
力させる透過型フオトセンサを布検出器として採
用することも可能である。
上記実施例においてはミシンが停止している状
態においても縫針42の位置が針揺動調節操作部
材30の操作に応じて変えられるようになつてい
るため、縫製開始当初から縫目線は所望の位置に
形成されるようになつているが、このような必要
がない場合にはクロツクパルス発生器126およ
びアンド回路128を省略することができる。
上記実施例においては倣い縫が行われる場合に
は自動的に直線縫が選択されるようになつている
が、これは倣い縫には一般に直線縫いが使用され
るためであつて、任意の縫目模様で倣い縫を行い
得るようにすることも可能である。
その他、倣い縫制御装置110の構成を変更
し、あるいは針棒台36をほぼ垂直な軸線のまわ
りの揺動運動によつて縫針42の横方向位置を変
えるものとし、あるいはジグザグミシン全体の構
成を変更するなど、当業者の知識に基づいて種々
の変形、改良を施した態様で本発明を実施するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である布縁倣い縫ミ
シンの外観を概略的に示す斜視図である。第2図
は同ミシンの頭部をそのカバーを外した状態で示
す正面図である。第3図は同ミシンにおける布検
出器と反射面との相対位置関係ならびに布検出器
にリニアリテイの得られる範囲を示す説明図であ
る。第4図は同ミシンの制御回路を示すブロツク
図である。第5図は同ミシンにおける針位置の制
御を示す説明図である。第6図および第7図は同
一の発光素子および受光素子を反射型フオトセン
サとして使用することにより布縁位置の検出を行
う場合と透過型フオトセンサとして使用する場合
との比較試験の結果を示すグラフである。 16:ミシン機枠、30:針揺動調節操作部
材、42:縫針、54:布検出器、56:発光素
子、58:受光素子、68:送り歯(送り装置)、
70:加工布、74:反射面、82:縫目データ
発生装置、86:針揺動演算装置、88:送り量
調節装置、90:針揺動調節装置、94:マルチ
プレクサ(針位置制御装置)、96:針揺動制御
回路(針位置制御装置)、98:送り制御モータ
(送り制御用アクチユエータ)、100:針揺動制
御モータ(針揺動制御用アクチユエータ)、11
0:倣い縫制御装置、112:加算器(針位置信
号発生手段)、114:A/D変換器(針位置信
号発生手段)、118:縫代データメモリ(針位
置信号発生手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上下往復運動および横方向揺動運動可能な縫
    針と、その縫針の上下往復運動に調時して加工布
    に送り量可変の送り運動を付与する送り装置と、
    前記縫針の横方向揺動運動および送り装置の送り
    運動を制御する縫目制御信号に応答して動作し、
    縫針および送り装置にそれぞれ作動的に連結され
    た針揺動制御用アクチユエータおよび送り制御用
    アクチユエータと、前記縫針の横方向揺動位置ま
    たは送り装置の送り量を変更すべく前記縫目制御
    信号の値を調節するために手動操作可能な調節操
    作体を有する調節装置とを備えたジグザグミシン
    において、 ミシンベツド上の加工布の側縁を検出するため
    に発光部と受光部とを有し、ミシン機枠に設置さ
    れた布検出器と、 前記調節装置がそれの調節操作体の操作に従つ
    て前記縫目制御信号の値を調節するために動作す
    る第一の動作モードと、調節装置がそれの調節操
    作体の操作に従つて前記加工布の側縁から縫目形
    成位置までの距離を調節設定するために動作する
    第二の動作モードとの間にて調節装置の動作モー
    ドを切り換えるために手動操作可能な切換操作体
    を有する切換手段と、 前記調節装置の動作モードが前記第二の動作モ
    ードに切り換えられている間、調節装置により調
    節設定された前記距離と前記受光部の受光量とに
    基づき、前記縫針の横方向揺動位置に関する針位
    置指令信号を発生する針位置信号発生手段と、 前記調節装置の動作モードが前記第一の動作モ
    ードに切り換えられている間、前記縫目制御信号
    に従つて前記針揺動制御用アクチユエータの駆動
    を制御し、前記第二の動作モードに切り換えられ
    ている間、前記針位置指令信号に従つて針揺動制
    御用アクチユエータの駆動を制御する針位置制御
    手段とを含む布縁倣い縫可能なミシン。 2 前記切換手段は、前記縫針の横方向揺動位置
    を変更するために設けられた針揺動調節装置の動
    作モードを切り換えるように構成されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の布縁倣
    い縫可能なミシン。
JP10018385A 1985-05-11 1985-05-11 布縁倣い縫可能なミシン Granted JPS61257681A (ja)

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JPH031897A (ja) * 1989-05-30 1991-01-08 Juki Corp 布端千鳥縫いミシン

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