JPH0148786B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0148786B2
JPH0148786B2 JP20956485A JP20956485A JPH0148786B2 JP H0148786 B2 JPH0148786 B2 JP H0148786B2 JP 20956485 A JP20956485 A JP 20956485A JP 20956485 A JP20956485 A JP 20956485A JP H0148786 B2 JPH0148786 B2 JP H0148786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
sewing
command signal
cloth
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20956485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6268482A (ja
Inventor
Nobuyuki Naganuma
Takafumi Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP20956485A priority Critical patent/JPS6268482A/ja
Publication of JPS6268482A publication Critical patent/JPS6268482A/ja
Publication of JPH0148786B2 publication Critical patent/JPH0148786B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、ジグザグミシンに関するものであ
り、特に、加工布の側縁(布縁という)から所定
距離だけ隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫の可
能なジグザグミシンに関するものである。 従来の技術 布縁倣い縫の可能なジグザグミシンは、米国特
許第4248168号の明細書によつて既に知られてい
る。これは布縁の位置が布検出器によつて検出さ
れ、その検出信号に基づいて縫針の横方向揺動位
置が制御されることにより布縁から一定距離隔て
て縫目線が形成されるものである。 このように、縫針の横方向揺動位置、すなわち
加工布の送り方向に直角な方向の位置が変えられ
るというジグザグミシンの特徴を利用すれば、布
検出器を始め簡単な装置の付加によつて布縁倣い
縫の可能なミシンを得ることができる。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のこの種のミシンにおいて
は、第8図に示すように、布縁Aにほつれ糸Bが
存在する等の理由で布縁が滑らかな直線あるいは
曲線とはいえない状態になつている場合には、縫
目線Cに急激な屈曲部Eが生じて美しい縫目線が
得られないという問題があつた。ほつれ糸B等の
突出物が存在すれば、布検出器は布縁位置が変動
した場合と同様な検出信号を発生させるため、そ
れに基づいて縫針の位置が変えられてしまうから
である。このような現象は1本の糸が太いジーン
ズ等の縫製を行う場合に特に顕著に現れるのであ
るが、その他にも例えば第9図に示すように、加
工布Fにまち針Gが打たれた状態で布縁倣い縫が
行われる場合等においても発生する問題である。 問題点を解決するための手段 この問題を解決するために本発明は、(a)上下往
復運動および横方向揺動運動が可能な縫針と、(b)
その縫針の揺動位置を制御すべく縫針に作動的に
連結されたアクチユエータと、(c)ミシンベツド上
の加工布の側縁の位置を検出し、その側縁の位置
に関する検出信号を発生させる布検出器と、(d)前
記加工布の側縁から所定距離だけ離れた位置を指
令する針位置指令信号を前記検出信号に従つて発
生させる針位置指令信号発生手段と、(e)前記針位
置指令信号に応答して前記アクチユエータの駆動
を制御する制御手段とを含み、布縁倣い縫が可能
なジグザグミシンにおいて、前記針位置指令信号
発生手段を、少なくとも前回の針落下時と今回の
針落下時とにおける前記加工布の側縁の位置の変
化量が一定値より大きい場合には、その側縁の位
置の変化量より小さい量だけ前記縫針の位置を変
化させる針位置指令信号を発生させるものとした
ものである。 作用および効果 このように加工布の側縁の位置の変化量より縫
針の位置の変化量を小さくすれば、加工布の側縁
にほつれ糸等の突出物が存在する場合でも、縫針
の位置はそれほど敏感には変えられず、前述のよ
うな縫目線の急激な屈曲が防止される。 加工布の側縁の位置の変化量の大小にかかわら
ず、常に縫針の位置の変化量を側縁の位置の変化
量より小さくする場合には、加工布の側縁の位置
が緩やかに変化する場合においても縫針の位置は
それに完全には追従しないこととなるため、縫代
の均一さがやや損なわれることとなるが、それで
も縫目線が急激に屈曲するよりは外見の良い縫製
品が得られるのである。すなわち、この場合に
は、縫針を布縁の位置の変化に追従させる制御を
完全に行う場合と全く行わない場合との中間的な
縫製品が得られ、この縫製品は上記2つの場合に
得られる縫製品より外見上優れているのである。 また、側縁の位置の変化量が一定量より大きい
場合にのみ縫針の位置の変化量が側縁の位置の変
化量より小さくなるようにする場合には、側縁の
位置が縫製の進行に伴つて徐々に変化するときに
は縫針の位置は側縁の位置の変化に完全に追従す
るように変えられ、縫代の均一性が保証されると
ともに、ほつれ糸等の突出物の存在によつて側縁
の位置が見掛け上急激に変化するときには縫針の
位置はそれほど大きく変えられないこととなり、
縫代の均一さと縫目線の滑らかさとの両方の面か
ら特に優れた縫製品が得られることとなる。 実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 本実施例のミシンは、第2図に示すように、上
面が平らなベツド10と、そのベツド10の右端
から立ち上がつた脚柱部12と、その脚柱部12
の上端から片持ち状にかつベツド10にほぼ平行
に延びる上方アーム14とから成るミシン機枠1
6を備えている。上方アーム14の自由端側の頭
部18にはミシンモータの起動、停止を制御する
起動スイツチ20が設けられ、上方アーム14に
は更にこのミシンによつて形成可能な複数種類の
縫目模様を表す形象が表示された表示板22と、
縫目模様を選択するために操作される模様選択ス
イツチ24とが設けられている。また、脚柱部1
2には布縁から一定の距離を隔てて縫目線を形成
する倣い縫を行うための倣い縫スイツチ26と、
布縁と縫目線との距離(縫代と言う)を設定する
ために操作される縫代設定操作部材28、針揺動
調節操作部材30および送り量調節操作部材32
とが設けられている。 第3図は頭部18のカバーを外した状態を示し
ており、ミシン機枠16に固定の突起34には、
針棒台36が軸38によつて垂直面内において揺
動可能に取り付けられている。この針棒台36に
針棒40が上下方向に摺動可能に取り付けられて
おり、その下端に縫針42が固定されている。針
棒40は針棒抱き44等を介して図示しないミシ
ンモータに接続されており、ミシンモータによつ
て針棒40および縫針42が上下往復運動をさせ
られるようになつている。また、針棒台36には
Z連杆46等を介して図示しない針揺動制御モー
タ(一般的にはアクチユエータ)が接続されてお
り、この針揺動制御モータによつて針棒台36が
揺動させられることにより、縫針42の横方向の
位置が一定の範囲内において変わるようになつて
いる。 頭部18の下面にはブラケツト52を介して布
検出器54が固定されている。布検出器54は赤
外線を放射する発光素子56を発光部として、ま
た、その赤外線の反射して来たものを受光する受
光素子58を受光部として備えるとともに、それ
ら発光素子56および受光素子58を保持するホ
ルダ59と、図示を省略する信号処理回路とを備
えている。受光素子58の近傍には、赤外線の通
過は許容するが他の波長の光は遮断する光学フイ
ルタ60が設けられている。 前記ベツド10の上面には第2図から明らかな
ように開口が形成されており、この開口が針板6
2によつて塞がれている。この針板62には第3
図に示すように複数のスロツトが形成され、この
スロツトから送り歯64が上方へ突出可能とされ
ている。この送り歯64は図示しない送り制御モ
ータによつて送り運動を制御され、押さえ棒66
の下端に取り付けられた押さえ足68と共同して
加工布70を前後方向に送るものである。 針板62には更に左右方向に長い針孔72が形
成されているが、この針孔72に近接しかつこれ
と平行に反射面74が形成されている。この反射
面74は、前記布検出器54の発光素子56から
放射された赤外線を受光素子58に向かつて反射
するものであり、第4図aに示すように発光素子
56と受光素子58との中央の点Pを中心とする
円弧凹面とされている。発光素子56と受光素子
58とは前記針棒台36の揺動平面に平行な平面
内において水平方向に小距離離れて配設されてい
るが、その離間距離の中点Pを中心とする円弧凹
面とされているのである。したがつて、この中点
Pと反射面74上の任意の1点Qとを結ぶ直線は
反射面74と直交するとともに、発光素子56と
点Qとを結ぶ直線と受光素子58と点Qとを結ぶ
直線との成す角θを二等分することとなり、発光
素子56から点Qに向かつて放射された赤外線は
正確に受光素子58に向かつて反射される。その
ため、受光素子58自体はリニアリテイの有る範
囲が極く狭い安価なものであるにもかかわらず、
第4図bに示すように加工布70の布縁位置と布
検出器54の出力電圧との間に直線関係が成立す
る有効検出範囲が広くなつている。なお、反射面
74は針孔72に近接して設けられているのに対
して、布検出器54は針棒台36およびその針棒
台36の揺動を案内するガイド等との干渉を避け
て針棒40から一定距離前側(作業者側)に外れ
た位置に設けられているため、反射面74は僅か
に作業者側に傾いて形成され、発光素子56から
放射された赤外線を正確に受光素子58に向かつ
て反射するようにされている。 前記押さえ足68は第5図に示す平面形状を備
えており、ピン75の回りに回動可能な状態で押
さえ棒66に取り付けられる。押さえ足68には
上記針板62の針孔72に対応した針孔76とと
もに切欠77が設けられている。この切欠77は
上記反射面74に対応した位置に形成されてお
り、発光素子56から反射面74に至り、また反
射面74から受光素子58に至る赤外線はこの切
欠77を通過するようにされている。なお、切欠
77と針孔76とを繋ぐ状態で形成されているス
リツト78は縫針40に通された上糸を針孔76
へ通して押さえ足68の後方へ引き出すことを容
易にするために設けられているものである。 第1図に本ミシンの制御回路を示す。この制御
回路は個々のハード回路の集合として示されてい
るが、主要部をマイクロコンピユータで構成する
ことも可能である。 前記模様選択スイツチ24が第1図の左端に示
されている。この模様選択スイツチ24には模様
選択カウンタ80が接続されており、模様選択ス
イツチ24の挿作回数をカウントし、そのカウン
ト内容を縫目データ発生装置82に供給する。ま
た、図示はしないが、このカウント内容に応じ
て、前記表示板22に配設されている複数の発光
ダイオードが発光させられ、選択された縫目模様
が示されるようになつている。 縫目データ発生装置82は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ80の
カウント内容に対応した縫目データを選択して送
り演算装置84と針揺動演算装置86とに供給す
るようになつている。すなわち、縫目データ発生
装置82には前記針棒40が1往復上下運動する
毎に1個のパルスを発生するタイミングパルス発
生器88が接続されており、このタイミングパル
スTPが供給される毎に縫目データ発生装置82
は縫目データ中の送りデータおよび針揺動データ
をそれぞれ送り演算装置84および針揺動演算装
置86に供給するのである。 上記送り演算装置84には送り量調節装置89
が、また、針揺動演算装置86には針揺動調節装
置90がそれぞれ接続されている。送り量調節装
置89は、前記送り量調節操作部材32の操作に
応じて変化する送り調節データを送り演算装置8
4に供給する。送り演算装置84は、この送り調
節データと前記縫目データ発生装置82から供給
される送りデータとの掛算を行つて、縫目データ
発生装置82から供給された送りデータに送り量
調節操作部材32の操作位置に対応した変更を加
えた上で、送り駆動制御回路92に供給する。針
揺動演算装置86も同様にして縫目データ発生装
置82から供給される針揺動データに針揺動調節
操作部材30の位置に対応した変更を加えた上
で、マルチプレクサ94を経て針揺動制御回路9
6に供給する。その結果、送り駆動制御回路92
が送り制御モータ98を、また、針揺動制御回路
96が針揺動制御モータ100をそれぞれ制御
し、縫針42の揺動および送り歯68による布送
り量が適宜制御されて、模様選択スイツチ24の
操作によつて選択された縫目模様が形成されるこ
ととなる。 前記倣い縫スイツチ26は模様選択カウンタ8
0およびマルチプレクサ94に接続されており、
このスイツチ26がオン状態とされて信号ETが
ハイレベルとされることにより模様選択カウンタ
80がリセツトされて縫目データ発生装置82か
らは直線縫の縫目データが出力されるとともに、
マルチプレクサ94は、針揺動演算装置86の出
力信号ではなく、倣い縫制御装置110の出力信
号である針位置指令信号を針揺動制御回路96に
供給する状態に切り換えられる。倣い縫制御装置
110には、前記縫代設定操作部材28の操作に
よつて抵抗値が変えられる可変抵抗器112と前
記布検出器54とが接続されている。可変抵抗器
112の出力電圧である縫代設定電圧VwはA/
D変換器114によりデジタル化されてデータ変
換器116に供給され、一方、布検出器54の出
力電圧である検出電圧VdはA/D変換器118
によりデジタル化されてデータ変換器116に供
給される。データ変換器116は、布検出器54
側から供給された布縁位置に関するデータを可変
抵抗器112側から供給された縫代に関するデー
タ分だけシフトさせて、縫針42の横方向揺動位
置に関するデータに変換するものである。したが
つて、布検出器54により検出される布縁の位置
が単位量だけ変化すれば、データ変換器116か
らはそれと同量だけ縫針42の横方向揺動位置を
変化させることを指令する信号が出力されること
となる。 データ変換器116の出力信号(生の針位置指
令信号という)は、ラツチ122にラツチされる
とともに、第一演算装置124に供給されるよう
になつている。そして、この第一演算装置124
の出力信号は係数メモリ126と第二演算装置1
28とに供給され、この第二演算装置128には
さらに上記ラツチ122の出力信号と係数メモリ
126の出力信号とが供給されるようになつてい
る。 ラツチ122、第一演算装置124および第二
演算装置128には、これらの作動時期を制御す
るためにタイミング制御回路130が接続されて
いる。このタイミング制御回路130には、前記
タイミングパルス発生器88からのタイミングパ
ルスTPがオア回路132を経て供給されるとと
もに、クロツクパルス発生器134からのクロツ
クパルスCPがアンド回路136およびオア回路
132を経て供給されるようになつている。クロ
ツクパルス発生器134はミシンモータが停止し
て縫針42が上下往復運動をしていない状態にお
いてもラツチ122等を作動させるために設けら
れたものであり、ミシンモータが停止しており、
かつ縫針42が針上位置にある場合にのみアンド
回路136が開かれてクロツクパルスCPがタイ
ミング制御回路130に供給されるようになつて
いる。タイミング制御回路130はこれらタイミ
ングパルスTPあるいはクロツクパルスCPが供給
される毎に第一演算装置124、第二演算装置1
28およびラツチ122の順にそれぞれタイミン
グ信号TS1,TS2およびTS3を供給する。したが
つて、ラツチ122は第一演算装置124および
第二演算装置128が作動した後にデータ変換器
116からの生の針位置指令信号をラツチするこ
ととなり、第一演算装置124が作動する際に
は、データ変換器116から前回出力された生の
針位置指令信号を出力していることとなる。便宜
上、前回の出力信号をD1で表し、今回の出力信
号をD2で表すこととする。 第一演算装置124は、今回の出力信号D2
前回の出力信号D1との差D2−D1を求めて係数メ
モリ126と第二演算装置128とに供給する。
係数メモリ126には第1表に示すように、
【表】 差D2−D1の各領域毎に予め定められた係数αの
値が記憶されている。第二演算装置128は、 Dp=D1+α・(D2−D1) なる演算を行つて針位置指令信号Dp(加工された
針位置指令信号という)を求め、マルチプレクサ
94を経て針揺動制御回路96へ供給する。本実
施例においてはデータ変換器116、ラツチ12
2、第一演算装置124、係数メモリ126、第
二演算装置128、タイミング制御回路130等
により針位置指令信号発生手段が構成され、針揺
動制御回路96がアクチユエータ制御手段を成し
ているのである。 以上のように構成されたミシンによつて倣い縫
を行う場合には、作業者はまず縫代設定操作部材
28を操作して所望の縫代を設定する。次に加工
布70をそれの縫目線形成希望位置が針孔72の
ほぼ中央となるようにセツトし、倣い縫スイツチ
26を操作する。すると、模様選択カウンタ80
がリセツトされ、それまでいかなる縫目模様が選
択されていた場合でも直線縫が選択された状態と
なるとともに、マルチプレクサ94が倣い縫制御
装置110の加工された針位置指令信号Dpを針
揺動制御回路96に供給する状態に切り換えられ
る。 上記のように加工布70がセツトされた状態で
は、布検出器54が検出電圧Vdを倣い縫制御装
置110に供給するとともに、倣い縫制御装置1
10内においてはクロツクパルス発生器134か
らのクロツクパルスCPに基づいてラツチ122、
第一演算装置124および第二演算装置128に
それぞれタイミング信号TS1,TS2,TS3が供給
されるため、これらは前述のように作動し、マル
チプレクサ94を経て針揺動制御回路96に加工
された針位置指令信号Dpが供給される。その結
果、針揺動制御モータ100が作動させられ、縫
針42が布縁の位置から設定された縫代だけずれ
た位置へ移動させられる。この時の縫針42の位
置は前記加工布70のセツト位置が適正であれば
揺動範囲のほぼ中央となるはずであるが、もしそ
うでなければ、加工布70を移動させて適正な位
置にセツトし直すことが望ましい。 上記のようにして加工布70のセツトが完了し
たならば、押さえ足68を下降させて加工布70
を押さえさせた後、起動スイツチ20を操作して
ミシンモータを起動させる。それによつて、縫針
42に上下往復運動が与えられるとともに、送り
歯64に送り運動が与えられ、加工布70上に縫
目線が形成される。この過程において作業者は布
縁の位置をほぼ一定に保つのであるが、これがあ
る程度は変動することを避け得ない。布縁位置が
変動した場合には、布検出器54からの検出電圧
Vdが変動する。ミシンモータの作動中において
は、タイミングパルス発生器88からのタイミン
グパルスTPに基づいてタイミング制御回路13
0から供給されるタイミング信号TS1,TS2
TS3によつて第一演算装置124、第二演算装置
128およびラツチ122が作動し、布検出器5
4の検出電圧Vdの変化に応じて変化する加工さ
れた針位置指令信号がマルチプレクサ94を経て
針揺動制御回路96へ供給される。 この際、第1表から明らかなように、前回の針
落下時と今回の針落下時との間の針位置の変化が
小さい場合には係数αが1であるため、第二演算
装置128の出力信号はデータ変換器116の出
力信号と等しくなり、生の針位置指令信号と同じ
信号が加工された針位置指令信号Dpとしてマル
チプレクサ94に供給されることとなる。しか
し、差D2−D1が大きくなれば係数αが小さくな
るため、生の針位置指令信号より変化量が小さく
なるように加工された針位置指令信号Dpがマル
チプレクサ94に供給されることとなる。すなわ
ち、布検出器54の検出電圧Vdが緩やかに変化
する場合には、縫針42の横方向揺動位置がその
変化に完全に追従するように制御されるのである
が、布検出器54の検出電圧Vdが急激に変化し
た場合には、その変化量に見合う量より小さく縫
針42の位置が変えられることとなるのであつ
て、縫代の均一性においても縫目線の滑らかさに
おいても優れた縫製品が得られることとなる。 以上詳記した実施例においては、布検出器54
の検出電圧Vdに基づいて発生させられた生の針
位置指令信号の変化量が小さい場合にはそのまま
針揺動制御回路96に供給され、変化量が大きい
場合にはその変化量が小さくなるように加工され
て針揺動制御回路96に供給されるようになつて
いたが、これは必ずしも不可欠なことではなく、
生の針位置指令信号の変化量の大小とは無関係に
一定の比率で変化量が小さくなるように加工して
針揺動制御回路96に供給することも可能であ
る。例えば第6図に示すように、第1図における
第一演算装置124および係数メモリ126を省
略するとともに、第二演算装置128に代えて演
算装置140を設けてこれに一定の係数を設定し
ておき、データ変換器116およびラツチ122
の出力信号D2およびD1に基づいて演算装置14
0が前記式から針位置指令信号Dpを演算するよ
うにするのである。 また、生の針位置指令信号の変化量の各値に対
応する加工された針位置指令信号Dpの変化量を
予め求めて記憶された記憶手段を用いて針位置指
令信号の加工を行うことも可能であり、加工の基
礎となる演算式も前記の式に限定されるものでは
ない。 さらに、第7図に示すように、データ変換器1
16とラツチ122との出力信号D2,D1の差を
演算装置142に演算させ、この差D2−D1の絶
対値が設定値(例えば0.5mm)を越えるか否かを
判定回路144に判定させて、越えた場合にはア
ンド回路146にローレベル信号を供給して、ラ
ツチ122にタイミング信号TS2が供給されない
ようにすることも可能である。このようにすれ
ば、データ変換器116からの出力信号が急に大
きく変わつた場合には、ラツチ122がその大き
く変わつた出力信号をラツチしないことになる。
したがつて、ラツチ122の出力信号D1を針位
置指令信号Dpとして使用すれば、布縁に突出物
があつても縫針42の揺動位置の制御がその突出
物の影響を受けることがなくなる。 また、前記実施例においては、布検出器54が
反射型フオトセンサによつて構成されていたが、
フオトダイオードアレイ等の偏平な受光体をベツ
ド10に配設し、この受光体の加工布によつて覆
われない面の大きさに対応した検出信号が得られ
るようにしてこれを布検出器とすることも可能で
ある。要するに、加工布側縁の位置に対応した電
気信号を出力し得るものであれば布検出器として
採用することができるのである。 その他、倣い縫制御装置110の構成を変更
し、あるいは針棒台36をほぼ垂直な軸線の回り
の揺動運動によつて縫針42の横方向揺動位置を
変えるものとし、あるいはジグザグミシン全体の
構成を変更するなど、当業者の知識に基づいて
種々の変形、改良を施した態様で本発明を実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である布縁倣い縫ミ
シンの制御回路を示すブロツク図である。第2図
は同ミシンの外観を概略的に示す斜視図である。
第3図は同ミシンの頭部をそのカバーを外した状
態で示す斜視図である。第4図は同ミシンにおけ
る布検出器と反射面との相対位置関係ならびに布
検出器にリニアリテイの得られる範囲を示す説明
図である。第5図は同ミシンに取り付けられる押
さえ足の平面図である。第6図および第7図はそ
れぞれ本発明の別の実施例における制御回路の一
部を示すブロツク図である。第8図および第9図
はそれぞれ従来の布縁倣い縫ミシンによつて布縁
からほつれ糸およびまち針がそれぞれ突出した状
態で倣い縫を行つた場合の縫目線を示す正面図で
ある。 26:倣い縫スイツチ、28:縫代設定操作部
材、36:針棒台、40:針棒、42:縫針、5
4:布検出器、70:加工布、74:反射面、9
4:マルチプレクサ、96:針揺動制御回路(ア
クチユエータ制御手段)、100:針揺動制御モ
ータ(アクチユエータ)、〔112:可変抵抗器、
114,118:A/D変換器、116:データ
変換器、、122:ラツチ、124:第一演算装
置、126:係数メモリ、128:第二演算装
置、140,142:演算装置、144:判定回
路、146:アンド回路〕(針位置指令信号発生
手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上下往復運動および横方向揺動運動が可能な
    縫針と、 その縫針の揺動位置を制御すべく縫針に作動的
    に連結されたアクチユエータと、 ミシンベツド上の加工布の側縁の位置を検出
    し、その側縁の位置に関する検出信号を発生させ
    る布検出器と、 前記加工布の側縁から所定距離だけ離れた位置
    を指令する針位置指令信号を前記検出信号に従つ
    て発生させる針位置指令信号発生手段と、 前記針位置指令信号に応答して前記アクチユエ
    ータの駆動を制御するアクチユエータ制御手段と
    を含み、布縁倣い縫が可能なジグザグミシンにお
    いて、 前記針位置指令信号発生手段を、少なくとも前
    回の針落下時と今回の針落下時とにおける前記加
    工布の側縁の位置の変化量が一定値より大きい場
    合には、その側縁の位置の変化量より小さい量だ
    け前記縫針の位置を変化させる針位置指令信号を
    発生させるものとしたことを特徴とする布縁倣い
    縫ミシン。
JP20956485A 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン Granted JPS6268482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20956485A JPS6268482A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20956485A JPS6268482A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6268482A JPS6268482A (ja) 1987-03-28
JPH0148786B2 true JPH0148786B2 (ja) 1989-10-20

Family

ID=16574917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20956485A Granted JPS6268482A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 布縁倣い縫ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6268482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03188979A (ja) * 1989-12-20 1991-08-16 Nippon Kakoki Kogyo Kk 完全密閉式溶剤洗浄機

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0673583B2 (ja) * 1987-05-09 1994-09-21 ブラザー工業株式会社 布縁倣い縫ミシン
JPH0268093A (ja) * 1988-09-02 1990-03-07 Brother Ind Ltd 布縁倣い縫ミシン
JPH0349797A (ja) * 1989-07-18 1991-03-04 Brother Ind Ltd 布縁倣い縫ミシン
JPH0355092A (ja) * 1989-07-21 1991-03-08 Brother Ind Ltd 布縁倣い縫ミシン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03188979A (ja) * 1989-12-20 1991-08-16 Nippon Kakoki Kogyo Kk 完全密閉式溶剤洗浄機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6268482A (ja) 1987-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61257675A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JP2555574B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0148786B2 (ja)
JPS63281683A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0148785B2 (ja)
JP2583785B2 (ja) 自動ミシン
JPS61257681A (ja) 布縁倣い縫可能なミシン
JPS63277090A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0142708B2 (ja)
JPS6260584A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0779885B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0236118B2 (ja)
JP2555672B2 (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0123429Y2 (ja)
JPH0142711B2 (ja)
JPH0137157B2 (ja)
JPH0136394B2 (ja)
JPH0142707B2 (ja)
JPH0339185Y2 (ja)
JPS62233195A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPS62243585A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0136395B2 (ja)
JPS62221389A (ja) 布縁倣い縫ミシン
JPH0268092A (ja) 自動倣い縫ミシン
JPH0353959B2 (ja)