JPH0353959B2 - - Google Patents

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JPH0353959B2
JPH0353959B2 JP6308486A JP6308486A JPH0353959B2 JP H0353959 B2 JPH0353959 B2 JP H0353959B2 JP 6308486 A JP6308486 A JP 6308486A JP 6308486 A JP6308486 A JP 6308486A JP H0353959 B2 JPH0353959 B2 JP H0353959B2
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signal
cloth
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はジグザグミシンに関するものであり、
特に、加工布の側縁(布縁という)から所定距離
だけ隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫ミシンに
関するものである。
[従来技術] 従来、この種の布縁倣い縫の可能なジグザクミ
シンとして特開昭56−130179号公報に記載された
ミシンが提案されている。そのミシンにおいて
は、布縁の位置が布検出器によつて検出され、そ
の検出信号に基づいて針棒の揺動機構が制御され
ることにより布縁から一定距離隔てて縫目線が形
成される。
このように縫針の横方向位置、すなわち加工布
の送り方向に直交する方向の位置が変えられると
いうジグザクミシンの特徴を利用すれば、布検出
器を含む簡単な装置の付加によつて布縁倣い縫の
可能なミシンを得ることができる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記公報に記載されている装置
においては、布検出器として加工布によつて覆わ
れる部分の大きさに対応した出力信号を発する透
過型フオトセンサが利用されており、このフオト
センサの出力信号に対応した量だけ縫針が横方向
に移動されるように構成されているため、加工布
の終端が布検出器の上に到達した時にその布検出
器が加工布によつて覆われる部分は、布縁から所
定距離の位置に縫目線が形成されている状態にお
いて布検出器が加工布によつて覆われる部分より
も少なくなる。従つて、布縁から所定距離隔てて
縫針が位置しているにもかかわらず、布検出器の
出力信号に対応した量だけ縫針が横方向に移動さ
れる現象が発生し、加工布の終端付近においては
布縁から所定距離の位置に縫目線が形成されない
という問題点がある。
[発明の目的] そこで、本発明は、従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、加工布の終端
においても布縁から所定距離の位置に縫目線を形
成することのできる布縁倣縫いミシンを提供する
ことにある。
[問題点を解決するための手段] 前述の目的を解決するために、本発明は、第1
図に示す基本構成を有しており、その構成につい
て以下に説明する。
本発明は、加工布の側縁を光学的に検出する布
検出器と、その布検出器の受光部の受光量に応じ
て送り装置による加工布の移送方向と直交する方
向における針棒と加工布との相対位置を制御する
位置制御信号を針棒の各上下往復運動毎に発生す
る制御手段とを有する布倣い縫ミシンにおいて、
制御手段からの位置制御信号を一時記憶すると共
に、その記憶内容を針棒の各上下往復運動に同期
して更新する記憶手段と、受光部の受光量の変化
に応じた信号の値が所定値より小さい時に第1の
判別信号を発生し、所定値以上の時に第2の判別
信号を発生する判別手段と、その判別手段が第1
の判別信号を発生した時に制御手段からの最新の
位置制御信号を前記針棒と加工布との相対位置を
制御するためのアクチユエータに供給するために
動作し、判別手段が第2の判別信号を発生した時
に制御手段からの位置制御信号の供給を停止する
と共に記憶手段に記憶されている前回の位置制御
信号をアクチユエータに供給するために動作する
切換手段とを備えている。
[作用] 加工布の側縁から所定距離の位置に縫目を形成
中において加工布の終端が布検出器に到達する
と、布検出器の受光部の受光量が急増する。判別
手段は、その受光量の変化に応じた信号の値が所
定値以上になると第2の判別手信号を切換手段に
供給し、切換手段は制御装置からの急増した受光
量に応じた位置制御信号が針棒と加工布との相対
位置を制御するためのアクチユエータに供給され
るのを停止させ、記憶手段が記憶している急増す
る前の受光量に応じた位置制御信号をアクチユエ
ータに供給するために動作する。よつて、針棒と
加工布との相対位置は、急増した受光量に従つて
大きく変化することなく前回の受光量に従つて布
縁から所定距離の所に設定され、加工布の終端に
おいても側縁から所定距離の位置に縫目が形成さ
れる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
最初に、本発明の第1の実施例について第2図
乃至第6図を参照して説明する。
第1の実施例のミシンは、第5図に示すように
ベツド10と、そのベツド10の右端から立上が
つた脚柱部12と、その脚柱部12の上端からベ
ツド10にほぼ平行に延びるアーム14と、その
アーム14の先端に設けられた頭部16とから成
るミシン機枠18を備えている。頭部16にはミ
シンの起動、停止を制御するメインスイツチ20
が設けられ、アーム14にはこのミシンによつて
形成可能な複数種類の縫目模様を表す形象が表示
された表示板22と、縫目模様を選択するために
操作される模様選択スイツチ24とが設けられて
いる。また、脚柱部12には布縁から一定の距離
を隔てて縫目線を形成する倣い縫を行うための倣
い縫スイツチ26と、布縁と縫目線との距離(以
下、縫代と言う)を設定するために操作される縫
代設定操作部材28、針揺動調節操作部材30及
び送り量調節操作部材32とが設けられている。
第5図は第1の実施例のミシンにおいて、頭部
16のカバーを外した状態を示しており、頭部1
6に固定の突起34には、揺動支持枠としての針
棒台36が軸38によつて垂直面内において揺動
可能に取付けられいる。この針棒台36に針棒4
0が上下方向に摺動可能に取付けられており、そ
の下端に縫針42が固定されている。針棒40は
針棒抱き44等を介して図示しないミシンモータ
に接続されており、ミシンモータの駆動によつて
針棒40及び縫針42が上下往復運動をさせられ
るようになつている。また、針棒台36にはZ連
杆46等を介して図示しない針揺動アクチユエー
タが接続されており、この針揺動アクチユエータ
の駆動によつて針棒台36が揺動させられること
により、縫針42の横方向の位置が一定の範囲内
において変更されるようになつている。
上記針棒台36には布検出器54が固定され、
針棒台36と一体的に揺動するようになつてい
る。布検出器54は、赤外線を放射する発光部5
6と、その赤外線の反射して来たものを受光する
受光部58とを備えている。また、受光部58の
近傍には、赤外線の通過は許容するが他の波長の
光は遮断する光学フイルタ60が設けられてい
る。
前記ベツド10の上面には開口が形成されてお
り、この開口が針板66によつて塞がれている。
この針板66には複数のスロツトが形成され、こ
のスロツトから送り歯68が上方へ突出可能とさ
れている。この送り歯68は図示しない送りアク
チユエータによつて送り運動を与えられ、図示を
省略する布押足と協働して加工布70を前後方向
に送るものである。針板66には更に左右方向に
長い針孔73が形成されているが、この針孔72
に近接し且つこれと平行に反斜面74が形成され
ている。この反射面74は、前記布検出器54の
発光部56から放射された赤外線を受光部58に
向かつて反射するものである。布検出器54は縫
針42の中心線と針板66の上面との交点(以
下、針落下点という)より一定小距離右斜め前方
(作業者側)の点を中心とする検出領域からの反
射光量の変動を検出する能力を有している。検出
領域の多くが加工布70によつて覆われれば、受
光部58の受光量が減少するわけであり、受光部
58は検出領域の加工布70によつて覆われない
部分の面積の変動に対応した検出信号KSを出力
するようになつている。
次に、第2図及び第3図を参照して第1の実施
例のミシンの電気的構成について以下に説明す
る。第2図は前記ミシンの基本構成を示してお
り、その詳細な説明は第3図を参照して行う。前
記模様選択スイツチ24が第3図の左端に示され
ている。この模様選択スイツチ24には模様選択
カウンタ80が接続されており、模様選択スイツ
チ24の操作回数をカウントし、そのカウント内
容を縫目データ発生装置82に供給する。また、
図示はしないが、このカウント内容に応じて、前
記表記板22に配設されている複数の発光ダイオ
ードが発光させられ、選択された縫目模様が示さ
れるようになつている。
縫目データ発生装置82は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ80の
カウント内容に対応した縫目データを選択して送
り演算装置84と針揺動演算装置86とに供給す
るようになつている。すなわち、縫目データ発生
装置82には前記針棒40が一上下往復運動する
毎に1個のタイミングパルスTPを発生するタイ
ミングパルス発生器88が接続されており、この
タイミングパルスTPが供給される毎に縫目デー
タ発生装置82は縫目データ中の送りデータ及び
針揺動データをそれぞれ送り演算装置84及び針
揺動演算装置86に供給するのである。
上記送り演算装置84には送り量調節装置89
が、また、縫揺動演算装置86には針揺動調節装
置90がそれぞれ接続されている。送り量調節装
置89は、前記送り調節操作部材32の操作に応
じて変化する送り調節データを送り演算装置84
に供給する。送り演算装置84は、この送り調節
データと前記縫目データ発生装置82から供給さ
れる送りデータとの掛算を行つて、縫目データ発
生装置82から供給された送りデータに送り量調
節操作部材32の操作位置に対応した変更を加え
た上で、送り駆動制御回路92に供給する。針揺
動演算装置86も同様にして縫目データ発生装置
82から供給される針揺動データに針揺動調節操
作部材30の位置に対応した変更を加えた上、マ
ルチプレクサ94を経て針揺動制御回路96に供
給する。その結果、送り駆動制御回路92が送り
アクチユエータ98を、また、針揺動制御回路9
6が針揺動アクチユエータ100をそれぞれ制御
し、縫針42の揺動及び送り歯68による布送り
量が適宜制御されて、模様選択スイツチ24の操
作によつて選択された縫目模様が形成されること
となる。
前記倣い縫スイツチ26は模様選択カウンタ8
0及びマルチプレクサ94に接続されており、こ
のスイツチ26がオン状態とされることにより模
様選択カウンタ80がリセツトされて縫目データ
発生装置82からは直線縫いの縫目データが出力
されると共に、マルチプレクサ94は針揺動演算
装置86の出力信号ではなく後述するラツチ12
0の出力信号(以下、位置制御信号という)を針
揺動制御回路96に供給する状態に切換えられ
る。
パルスコントローラ124はオア回路122を
経て前記タイミングパルスTPを受取り、第6図
に示すような順序で4個のパルス信号PA、PB、
PC、PDを発生するように構成されている。
また、タイミングパルス発生器88がタイミン
グパルスTPを発生するのは、ミシンモータが回
転して針棒40が上下往復運動している場合のみ
であるためミシンが停止している状態においても
タイミングパルスTPに類似のクロツクパルスCP
がパルスコトローラ124に供給されるように、
クロツクパルス発生器126が設けられている。
ただし、クロツクパルス発生器126から出力さ
れたクロツクパルスCPは、針上信号HS及びミシ
ン停止信号MSが入力されている状態においての
みアンド回路128及びオア回路122を経てパ
ルスコントローラ124に供給されるようになつ
ており、パルスコントローラ124はタイミング
パルスTPが供給された時と同様に4個のパルス
信号PA、PB、PC、PDを発生する。
制御装置110は制御手段に相当し、また縫代
を設定するための基準信号を出力する第1の可変
抵抗器112を備えると共に、布検出器54から
検出信号KSが供給されている。この第1の可変
抵抗器112の摺動子は、前記縫代設定操作部材
28の操作によつて移動されるようになつてい
る。布検出器54と第1の可変抵抗器112との
出力信号は比較器114に供給され、比較器11
4はこれら両信号の差に対応した大きさの誤差信
号GSを後述する切換装置102及びA/D変換
器116を経て加算器118に供給する。この加
算器118は前記パルスコントローラ124から
発せられるパルス信号PCが供給される毎にA/
D変換器116と後述するラツチ120とからの
デジタル信号を加算するようになつている。
ラツチ120は、記憶手段に相当し、パルスコ
ントローラ124からパルス信号PDが供給され
ると、このパルス信号PDに応じて加算器118
の内容を記憶保持するようになつている。
判別装置130は、判別手段に相当し、布検出
器54からの検出信号KSに応答して動作するも
ので、その内部レジスタ132は、パルス信号
PBに応じて布検出器54からの検出信号KSを記
憶するように構成されている。演算装置134
は、演算手段に相当し、布検出器から直接供給さ
れている検出信号KSと前回のパルス信号PBに応
答して内部レジスタ132に記憶された前回の検
出信号KSとの引算をパルス信号PAの供給タイミ
ングにて行い、その引算結果を比較器136に供
給するように構成されている。第2の可変抵抗器
137は、設定手段に相当し、ミシン機枠18の
内部にて調整操作されるもので、加工布70の側
縁から縫代設定操作部材28により設定された距
離の位置に縫目線が形成されている状態におい
て、布検出器54が針棒42の各上下往復運動に
関連し連続して発生する2つの検出信号KSの差
よりも充分に大きな値を所定値として設定するた
めのものである。比較器136は、演算装置13
4の引算結果が第2の可変抵抗器137によつて
設定された所定値より小さい時に低レベルの信号
を発生し、所定値以上の時に高レベルの信号を発
生するように構成されており、その信号はオア回
路140を経てフリツプフロツプ142に供給さ
れる。フリツプフロツプ142は、公知のT型フ
リツプフロツプから構成され、電源投入時にリセ
ツトされ、オア回路140を経て供給される信号
の立上がりに応答して高レベルの判別信号DSを
発生し、次にオア回路140を経て供給される信
号の立上がりに応答して低レベルの判別信号DS
を発生するように構成されている。ワンシヨツト
マルチバイブレータ138は、ミシン停止時に発
生するミシン停止信号MSの立上りに応答して1
つのパルスを発生し、オア回路140を経てフリ
ツプフロツプ142に供給するように構成されて
いる。
アナログスイツチ102は、フリツプフロツプ
142から低レベルの判別信号DSが供給されて
いる時には比較器114からの誤差信号GSを
A/D変換器116に供給するように動作し、高
レベルの判別信号DSが供給されている時にはそ
の誤差信号GSの供給を停止し零レベルの信号を
A/D変換器116に供給するように動作するも
のである。
以上説明した構成からなる第1の実施例の動作
を説明する。
ミシンの停止状態において、作業者はまず加工
布70を縫目線形成希望位置が針孔72のほぼ中
央となるようにセツトする。そして、倣い縫スイ
ツチ26を操作すれば模様選択カウンタ80がリ
セツトされ、それまでいかなる縫目模様が選択さ
れていた場合でも直線縫いが選択された状態とな
る。また、マルチプレクサ94が制御装置110
の位置制御信号を針揺動制御回路96に供給する
状態に切換えられる。
上記のように加工布70がセツトされた状態に
おいて、布検出器54は検出領域の加工布70に
覆われていない部分の面積に対応する検出信号
KSを比較器114及び判別装置130へ供給す
る。比較器114はこの検出信号と第1の可変抵
抗器112からの基準信号とを比較し、両者の差
に対応した大きさの誤差信号GSをアナログスイ
ツチ102へ出力する。
この状態においてはミシンはまだ起動されてお
らず、縫針42は上昇位置にあるため、クロツク
パルス発生器125からのクロツクパルスCPが
アンド回路128及びオア回路122を経てパル
スコントローラ124に供給される。パルスコン
トローラ124は、パルス信号PAからパルス信
号PDまでを順番に発生し、演算装置134は、
布検出器54から直接供給されている検出信号
KSとパルス信号PBに応じて内部レジスタ132
が記憶している検出信号KSとの引算をパルス信
号PAに応答して行う。この場合、ミシンは起動
されていないため布検出器54の検出領域の加工
布70に覆われていない部分の面積は変わらずこ
の2つの検出信号KSの引算結果は零である。比
較器136は演算装置134からの引算結果の方
が第2の可変抵抗器137で設定された所定値よ
り小さいために低レベルの信号をオア回路140
を経てフリツプフロツプ142に供給する。従つ
て、フリツプフロツプ142は低レベルの判別信
号DSをアナログスイツチ102に供給し、アナ
ログスイツチ102は比較器114の誤差信号
GSをA/D変換器116に供給するように動作
する。A/D変換器116は、この誤差信号GS
をデジタル信号に変換して加算器118に供給す
る。加算器118は前記パルスコントローラ12
4からのパルス信号PCに応答してA/D変換器
116からのデジタル信号とラツチ120からの
デジタル信号との加算を行う。この加算結果がパ
ルス信号PDに応答してラツチ120に保持され
る。
ラツチ120に保持されたデジタル信号は位置
制御信号としてマルチプレクサ94を経て針揺動
制御回路96に供給され、針揺動制御回路96は
この位置制御信号に基づく方向及び量だけ針揺動
アクチユエータ100を駆動する。その結果、針
棒台36が揺動させられ、それに取付けられてい
る布検出器54の位置が、その布検出器54から
の検出信号が第1の可変抵抗器112からの基準
信号と等しくなるように変更される。1個のパル
ス信号PCが加算器118に供給されてから次の
パルス信号PCが加算器118に加えられるまで
の間に、検出信号KSが基準信号と一致するまで
針棒台36が揺動させられ得るように、クロツク
パルスCPの周期が定められているのである。
上記のように検出信号KSが基準信号と等しく
なる結果、比較器114からの誤差信号GSが零
となり、A/D変換器116から加算器118に
供給されるデジタル信号も零となる。そのため次
のパルス信号PCに応じて加算器118が加算を
行つても、その結果はラツチ120に保持されて
いるデジタル信号と変わらず、一定時間後にそれ
までと同じデジタル信号がラツチ120に保持さ
れることとなる。結局、マルチプレクサ94を経
て針揺動制御回路96に供給される位置制御信号
も変わらず、針揺動アクチユエータ100及び針
棒台36が静止状態に保たれる。
上記のようにして針棒台36の位置が変えられ
れば当然縫針42の応方向位置も変えられ、その
縫針42の落下点の位置は第1の可変抵抗器11
2からの基準信号の大きさに対応した位置とな
る。この位置が希望の位置でない場合には作業者
は縫代設定操作部材28を操作し、第1の可変抵
抗器112からの基準信号を変える。すると、そ
の変更された基準信号に対して前述の場合と同様
な作動が繰返され、針棒台36の位置が変更され
るため、それに伴つて縫針42の落下点の位置が
変わる。この位置が所望の位置となつたとき作業
者が縫代設定操作部材28の操作を止め、メイン
スイツチ20を操作してミシン起動させれば所望
の位置に縫目線が形成されることとなる。この
際、形成される縫目の大きさは縫目データ発生装
置82から供給される送りデータと送り量調節装
置89から供給される送り調節ダータとによつて
決まることは通常の縫製作業におけると同様であ
る。
縫目線の形成に伴つて加工布70が送られ、こ
の過程において作業者は布縁の位置をほぼ一定に
保つのであるが、これがある程度は変動すること
を避け得ない。このように布縁位置が変動した場
合には、布検出器54からの検出信号KSが第1
の可変抵抗器112からの基準信号と一致しなく
なるため比較器114からの誤差信号GSが零で
はなくなり、その誤差信号GSがアナログスイツ
チ102に供給される。
また、判別装置130において、演算装置13
4は、布検出器54から直接に供給されている検
出信号KSと前回のパルス信号PBに応じて内部レ
ジスタ132が記憶した前回の検出信号KSとを
引算し、その引算結果を比較器136に供給する
が、第2の可変抵抗器137によつて設定された
所定値はその引算結果より大きい値に設定されて
いるので比較器136は低レベルの信号をオア回
路140を経てフリツプフロツプ142に供給す
る。従つて、フリツプフロツプ142は低レベル
の判別信号DSを発生するのでアナログスイツチ
105は比較器114からの誤差信号GSがA/
D変換器116に供給されるように動作する。
よつて、誤差信号GSは、A/D変換器116
においてデジタル信号に変換されて加算器118
に供給される。ミシンの作動中においてはタイミ
ングパルス発生器88からのタイミングパルス
TPがオア回路122を経てパルスコントローラ
124に供給され、パルスコントローラ124
は、パルス信号PCを加算器118に供給するた
め、このパルス信号PCの入力に応じて加算器1
18がラツチ120からのデジタル信号とA/D
変換器116からのデジタル信号とを加算する。
以後はミシンの停止状態において説明したのと同
様の作動が行われて、布検出器54からの検出信
号KSが第1の可変抵抗器112からの基準信号
と一致するように針棒台35及び縫針42の位置
が変えられる。このように加工布70の布縁の位
置が変動した場合に縫針42の位置がそれに追従
するように自動的に変更されるため、縫目線は常
に布縁からほぼ一定の距離の位置に形成されるこ
ととなり、縫代がほぼ一定に保たれるのである。
さらに縫製が進み加工布70の終端が前記検出
領域に到達すると今まで検出領域の加工布70に
よつて覆われていた部分の作業者側が加工布70
によつて覆われなくなり急に受光部58の受光量
が増加する。布検出器54はその増加した受光量
に応じた検出信号KSを演算装置134に供給す
る。演算装置134は、内部レジスタ132が前
回のパルス信号PBに応じて記憶した前回の検出
信号KSと、布検出器54から直接供給されてい
る検出信号KSとの引算を行い、その引算結果を
比較器136に供給する。そして、比較器136
は、その引算結果が第2の可変抵抗器137によ
つて設定された所定値以上になると高レベルの信
号をオア回路140を経てフリツプフロツプ14
2に供給し、フリツプフロツプ142は、その高
レベルの信号の立上がりに応答して高レベルの判
別信号DSをアナログスイツチ102に供給し、
アナログスイツチ102は比較器114の誤差信
号GSがA/D変換器116に供給されることを
停止すると共に零レベルの信号がA/D変換器1
16に供給されるように切換えられる。従つて、
A/D変換器116は、零のデジタル信号を加算
器118に供給し、次のパルス信号PCに応じて
加算器118が加算を行つても、その結果はラツ
チ120に保持されているデジタル信号と変わら
ずパルス信号PDに応じてそれまでと同じデジタ
ル信号がラツチ120に保持されることとなる。
結局、前回のパルス信号PDに応じて保持された
位置制御信号が、マルチプレクサ94を経て針揺
動制御装置96に供給され、加工布の終端におい
てもその側縁から所定距離の位置に縫目が形成さ
れる。
そして、ミシンを停止させると高レベルのミシ
ン停止信号MSがワンシヨツトマルチバイブレー
タ138に供給され、ワンシヨツトマルチバイブ
レータ138は、そのミシン停止信号MSの立上
がりに応答して所定幅のパルスをオア回路140
を経てフリツプフロツプ142に供給し、フリツ
プフロツプ142はそのパルスの立上がりに応答
して低レベルの判別信号DSをアナログスイツチ
102に供給し、再び、アナログスイツチ102
が比較器114の誤差信号GSをA/D変換器1
16に供給する状態に切換えられる。
次に、本発明の第2及び第3の実施例について
第7図並びに第8図を参照して説明する。尚、そ
の両実施例は第3図に示す第1の実施例と判別装
置130の構成においてのみ相違するので、その
他の部分の名称及び対象番号は第1の実施例のも
のを援用して各実施例の判別装置150,160
について詳述する。
第2の実施例の判別装置150は、第7図に示
すように、第2の可変抵抗器152の設定値と布
検出器54からの検出信号KSとを比較して判別
信号DSを発生する比較器154を含んでいる。
第2の可変抵抗器152は、加工布70の側縁か
ら縫代設定操作部材28により設定された縫代の
位置に縫目線が形成されている状態において布検
出器54が発生する検出信号KSの値より充分に
大きな所定値を設定するために使用される。第2
の実施例においては縫代設定操作部材28による
設定縫代が小さくなつた時に第2の可変抵抗器1
52により所定値は大きく設定される必要がある
ことから、その第2の可変抵抗器152は、縫代
設定操作部材28と連動する第1の可変抵抗器1
12と逆比例的に連動して動作するように構成さ
れている。一方、比較器154は、第2の可変抵
抗器152の所定値より検出信号KSが小さい時
に低レベルの判別信号DSを、所定値以上の時に
高レベルの判別信号DSを発生してアナログスイ
ツチ102に供給する構成である。
第2の実施例における判別装置150の動作を
説明すると、加工布70の終端が前記検出領域に
到達すると、受光部58の受光量が急増し、比較
器154は、第2の可変抵抗器152で設定され
た所定値と布検出器54からの検出信号KSとを
比較しその検出信号KSが所定値以上になると比
較器154の誤差信号GSがA/D変換器116
に供給されることを停止すると共に零レベルの信
号がA/D変換器116に供給されるようにアナ
ログスイツチ102を切換える。
第3の実施例の判別装置160は、第8図に示
すように、第1の実施例のワンシヨツトバイブレ
ータ138、オア回路140、フリツプフロツプ
142にそれぞれ相等するワンシヨツトマルチバ
イブレータ162、オア回路164、フリツプフ
ロツプ166を含んでいる。更に、判別装置16
0は、布検出器54からの検出信号KSの変化速
度に応じた微分信号BSを発生する微分回路16
8と、その微分信号BSと第2の可変抵抗器17
0の設定値とを比較してその比較結果をオア回路
164に供給する比較器172とを含んでいる。
第2の可変抵抗器170は、ミシン機枠18の内
部において調整操作されるもので、加工布70の
側縁から縫代設定操作部材28により設定された
縫代の位置に縫目線が形成されている状態におい
て、布検出器54が発生する検出信号KSの変化
速度より充分に大きな値を所定値として設定する
ものである。そして、比較器172は、微分回路
168からの微分信号BSが第2の可変抵抗器1
70の所定値より小さい時に低レベルの信号を所
定値以上の時に高レベルの信号をオア回路164
を経てフリツプフロツプ166に供給する。
第3の実施例においては縫製中のミシンの運転
が略同一速度にて行われることが好ましく、この
好ましい状態において第3の実施例の判別装置1
60の動作を説明する。加工布70の終端が前記
検出領域に到達すると受光部58の受光量が急増
し、その受光量に従つて検出信号KSも急増する
ためその変化速度に応じて微分回路168は微分
信号BSを発生する。比較器172はその微分信
号BSと第2の可変抵抗器170で設定された所
定値とを比較してその微分信号BSが所定値以上
になると比較器172の誤差信号GSがA/D変
換器116に供給されることを停止すると共に零
レベルの信号がA/D変換器116に供給される
ようにアナログスイツチ102を切換える。
尚、第2及び第3の実施例においては第6図に
示すパスルコントローラ124から発生されるパ
ルス信号PA、PBは使用されない。
[変形例] 本発明は、以上説明した第1乃至第3の実施例
に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しな
い範囲において種々の変更を加えることができ
る。例えば、第1の実施例における基本構成は第
2図に示すものであるが、その基本構成を第9図
に示されるような基本構成に変更することも可能
である。第9図に示す基本構成の変形例において
は、切換手段は、制御手段が布検出器の検出信号
に応じて発生する位置制御信号と、記憶手段が針
棒の前回の上下往復運動時に記憶した前回の位置
制御信号とのいずれか一方を判別手段からの判別
信号に従つて選択してアクチユエータに供給する
ように構成されている。
[発明の効果] 以上詳述したことから明らかなように、本発明
は、受光部の受光量の変化に応じた信号の値が所
定値以上になつたことを判別する判別手段を備
え、加工布の終端において受光部の受光量が急増
した場合に記憶手段に記憶されている前回の位置
制御信号をアクチユエータに供給するように切換
手段が動作する構成であることから、急増した受
光量に応じた位置制御信号がアクチユエータに供
給させて縫代が大きくずれることを防止すること
ができ、加工布の終端においても所定縫代にて美
麗な縫目線を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクレーム対応図、第2図乃至
第9図は本発明の種々の実施例を示すもので、第
2図乃至第6図は本発明の第1の実施例の布縁倣
い縫ミシンを示しており、第2図は第1の実施例
の基本構成図、第3図は第1の実施例の電気的構
成を示すブロツク図、第4は第1の実施例の布縁
倣い縫ミシンの外観を示す斜視図、第5図は上記
ミシンの頭部をそのカバーを外した状態で示す斜
視図、第6図はパルスコントローラの発生するパ
ルス信号のタイミングを示すタイミングチヤー
ト、第7図は第2の実施例の判別装置の電気的構
成を示すブロツク図、第8図は第3の実施例の判
別装置の電気的構成を示すブロツク図、第9図は
本発明の変形例の基本構成を示す図面である。 10:ベツド、40:針棒、42:縫針、5
4:布検出器、56:発光部、58:受光部、7
0:加工布、100:針揺動アクチユエータ、1
02:アナログスイツチ、110:制御装置、1
20:ラツチ回路、130,150,160:判
別装置、132:内部レジスタ、134:演算装
置、137,152,170:第2の可変抵抗
器、168:微分回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 縫針42が下端に取付けられ、上下往復運動
    可能な針棒40と、布押え足と協働して加工布を
    移送する送り装置68と、その送り装置68によ
    る加工布70の移送方向と直交する方向における
    針棒40と加工布70との相対位置を制御するた
    めのアクチユエータ100と、発光部56及び受
    光部58を有し、ミシンベツド10上に載置され
    た加工布70の送り方向に延びる側縁を検出する
    布検出器54と、前記受光部58の受光量に応じ
    て前記針棒40と加工布70との相対位置を制御
    するための位置制御信号を前記針棒40の各上下
    往復運動に同期して発生する制御手段110とを
    備え、前記位置制御信号に従うアクチユエータ1
    00の駆動により、前記側縁から所定距離の位置
    に縫目線を形成する布縁倣い縫ミシンにおいて、 前記制御手段110からの位置制御信号を一時
    記憶すると共に、その記憶内容を前記針棒40の
    各上下往復運動に同期して更新する記憶手段12
    0と、 前記受光部58の受光量の変化に応じた信号の
    値が所定値より小さい時に第1の判別信号を発生
    し、所定値以上の時に第2の判別信号を発生する
    判別手段130;150;160と、 その判別手段130;150;160が第1の
    判別信号を発生した時に前記制御手段110から
    の最新の位置制御信号の前記アクチユエータ10
    0に供給するために動作し、前記判別手段13
    0;150;160が第2の判別信号を発生した
    時に前記制御手段110からの位置制御信号の供
    給を停止すると共に前記記憶手段120に記憶さ
    れている前回の位置制御信号を前記アクチユエー
    タ100に供給するための動作する切換手段10
    2と備え、 前記加工布70の送り方向と交差する方向に延
    びる終端においても前記側縁から所定距離だけ隔
    てて縫目線を形成することを特徴とする布縁倣い
    縫ミシン。 2 前記判別手段130は、前記針棒40の前回
    の上下往復運動時における前記受光部58の受光
    量を記憶する内部レジスタ132と、その内部レ
    ジスタ132中の前回の受光量と今回の上下往復
    運動時の受光量との差を演算する演算手段134
    と、前記加工布70の側縁から所定距離の位置に
    縫目線が形成されている状態における連続する2
    つの上下往復運動時の受光量の差より充分に大き
    な前記所定値を設定する設定手段137とを有
    し、前記演算手段134により演算された受光量
    の差と前記所定値とを比べ、その演算された受光
    量の差が前記所定値より小さい時に前記第1の判
    別信号を発生し、前記所定値以上の時に前記第2
    の判別信号を発生することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の布縁倣い縫ミシン。 3 前記判別手段150は、前記加工布70の側
    縁から所定距離の位置に縫目線が形成されている
    状態における前記受光部58が受ける受光量より
    も充分に大きな前記所定値と、前記受光部58の
    実際の受光量に応じた信号の値とを比べ、その信
    号の値が前記所定値よりも小さい時に前記第1の
    判別信号を発生し、前記所定値以上の時に前記第
    2の判別信号を発生することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の布縁倣い縫ミシン。 4 前記判別手段160は、前記受光部58の受
    光量の変化速度に応じた大きさの微分信号を発生
    する微分回路168を有しており、その微分信号
    の値と、前記加工布70の側縁から所定距離の位
    置に縫目線が形成されている状態における前記受
    光部58の受光量の変化速度より充分に大きな前
    記所定値とを比べ、前記微分信号の値が前記所定
    値より小さい時に前記第1の判別信号を発生し、
    前記所定値以上の時に前記第2の判別信号を発生
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の布縁倣い縫ミシン。
JP6308486A 1986-03-20 1986-03-20 布縁倣い縫ミシン Granted JPS62221388A (ja)

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