JPH0123429Y2 - - Google Patents

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JPH0123429Y2
JPH0123429Y2 JP13727785U JP13727785U JPH0123429Y2 JP H0123429 Y2 JPH0123429 Y2 JP H0123429Y2 JP 13727785 U JP13727785 U JP 13727785U JP 13727785 U JP13727785 U JP 13727785U JP H0123429 Y2 JPH0123429 Y2 JP H0123429Y2
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cloth
needle
sewing
edge
fabric
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はジグザグミシンに関するものであり、
特に、加工布の側縁(布縁と言う)から所定距離
だけ隔てて縫目線を形成する布縁倣い縫ミシンに
関するものである。
従来の技術 布縁倣い縫の可能なジグザグミシンは米国特許
第4248168号の明細書によつて既に知られている。
これは布縁の位置が布検出器としての透過型フオ
トセンサによつて検出され、その検出信号に基づ
いて縫針の揺動機構が制御されることにより布縁
から一定距離隔てて縫目線が形成されるものであ
る。
このように縫針の横方向位置、すなわち加工布
の送り方向に直角な方向の位置が変えられるとい
うジグザグミシンの特徴を利用すれば、フオトセ
ンサを始め、簡単な装置の付加によつて布縁倣い
縫の可能なミシンを得ることができる。
考案が解決しようとする問題点 しかし、布地にポケツトを縫い付けたり、アツ
プリケを施す場合のように、2枚あるいはそれ以
上の加工布を布縁を互にずらして縫い合わせる場
合には、ミシンのベツド上に配設された受光体が
下側の加工布によつて覆われてしまうため、上側
の加工布の布縁は検出できず、倣い縫ができない
問題があつた。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本考案は、上下
往復運動および横方向揺動運動の可能な縫針と、
布押さえ足と協働して縫針の揺動方向と直交する
方向に加工布を移送する送り装置と、縫針の横方
向揺動位置を制御するために縫針に作動的に連結
された制御モータとを備え、その制御モータの駆
動により加工布上の縫目形成位置を変化させるジ
グザグミシンにおいて、(a)ミシンベツド上に載置
された幅広の第一の加工布上に位置決めされた第
二の加工布の縁部を検出するために互に近接配置
された発光部と受光部とから成る布検出器と、(b)
第一の加工布を押圧する布押さえ足の前部上側か
らその後部下側に向かつて第二の加工布の縁部が
進入し得るように布押さえ足に穿設された切欠部
と、(c)発光部からの放射光を受光部に向かつて反
射するために布押さえ足上の切欠部の前方に設け
られた反射面と、(d)受光部の受光量を縫針の横方
向揺動位置に関する位置指令信号に変換する変換
手段と、(e)前記位置指令信号に従つて制御モータ
の駆動を制御する制御装置とを含むように構成さ
れる。
作 用 上記のように構成されたミシンにおいて幅広の
第一の加工布上に第二の加工布を布縁をずらして
位置決めし、第二の加工布の布縁に沿つて両布を
縫い合わせる場合には、第一の加工布は布押さえ
足の下を潜らせてミシンベツド上に載置する一
方、第二の加工布はその縫製開始側の端部を切欠
部から布押さえ足の後方側(オペレータから遠い
側)の部分の下に入れ、第一の加工布に重ね合わ
せるとともに、切欠部よりも前方側の部分は布押
さえ足上、すなわち切欠部の前方に設けられた反
射面上に載せる。そのようにすれば、反射面は第
一の加工布と第二の加工布との間に挟まれた状態
となり、その上に載置された第二の加工布の布縁
が布検出器により検出されて倣い縫が行われるこ
ととなる。すなわち、反射面上における第二の加
工布の布縁の位置が変動すれば受光部の受光量が
変動し、その受光量の変動に応じて変換手段およ
び制御装置により縫針の横方向位置が制御され、
縫針の位置が布縁の位置の変動に追従して変えら
れて、第二の加工布の縁部から所定距離だけ離れ
た位置に連続した縫目が形成されることとなるの
である。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案に係る
ミシンによれば、加工布を布縁をずらして縫い合
わせる場合でも、布検出器により上側の加工布の
布縁を検出して倣い縫を行うことができる。
また、本考案に係るミシンにおいては、布縁の
位置を検出するために反射型のフオトセンサが用
いられているため、加工布の厚さは勿論、材質や
色も縫代の制御に殆ど影響しない。反射面からの
反射光と加工布からの反射光との強さの差に比較
して、加工布の材質や色による反射光の強さの差
は著しく小さなものであるため、加工布の材質や
色が布縁位置の検出に影響を与えることがないの
である。したがつて、布検出器として透過型のフ
オトセンサを使用した場合のように加工布の材質
や色の違いを補正するためのフオトセンサを設け
る必要がなく、コスト低減が可能になるととも
に、チエツク等柄物の縫製に当たつても縫代が不
均一となることがない。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
本実施例のミシンは、第3図に示すように、上
面が平らなベツド2と、そのベツド2の右端から
立ち上がつた図示しない脚柱部により片持ち状
に、かつ、ベツド2にほぼ平行に延びるように支
持された中空の上方アーム4とを備えている。上
方アーム4の頭部は常にはカバーによつて覆われ
ているが、第3図はそのカバーを外した状態を示
すものである。また、上方アーム4には、図示は
省略するが、ミシンの起動、停止を制御する起動
スイツチ、本ミシンによつて形成可能な複数種類
の縫目模様を表す形象が表示された表示板、縫目
模様を選択するために操作される模様選択スイツ
チが設けられており、さらに、前記脚柱部には、
布縁から一定の距離を隔てて縫目線を形成する倣
い縫を行うための倣い縫スイツチ、針揺動調節操
作部材および送り量調節操作部材が設けられてい
る。
上方アーム4の内側上部には延出部6が設けら
れており、その延出部6に固定された枢軸8には
針棒台10が垂直面内において揺動可能に取り付
けられている。針棒台10には針棒12が上下方
向に摺動可能に取り付けられており、その下端に
は縫針14が固定されている。針棒12は針棒抱
き等を介して図示しないミシンモータに接続され
ており、ミシンモータの駆動によつて針棒12お
よび縫針14が上下往復運動をさせられるように
なつている。また、針棒台10には図示しないZ
連杆等を介して針揺動制御モータ(図示せず)が
接続されており、この針揺動制御モータの駆動に
よつて針棒台10が揺動させられることにより、
縫針14が横方向(第3図において紙面に直角な
方向)に揺動させられ、加工布上の縫目形成位置
が変化させられるようになつている。
上方アーム4内にはまた、針棒台10と並んで
押さえ棒16が配設されている。押さえ棒16
は、前記延出部6および上方アーム4の下壁にそ
れぞれ設けられた上下方向に延びる貫通孔18,
20に摺動可能に嵌挿されている。押さえ棒16
と延出部6との間には、曲げコイルばね22が装
着されている。この曲げコイルばね22はコイル
状の本体部24と、両端の腕部26とから成る。
腕部26の先端は環状に湾曲させられて係止部2
8とされており、延出部6および押さえ棒16に
回動可能に連結されている。すなわち、上記延出
部6に取り付けられた平板状の係止板30および
押さえ棒16に固定のブロツクに取り付けられた
係止板32には上下方向の位置を一致させてピン
34および36が立設されており、各ピン34,
36に各係止部28が嵌合されているのである。
曲げコイルばね22は自然状態においては本体部
24が密着して直線状を成し、腕部26が本体部
24に対して所定の角度を成しているが、上記の
ようにして押さえ棒16に取り付けられた状態で
は全体が弓形状となり、押さえ棒16を下方に付
勢している。
また、押さえ棒16のほぼ中間部には押さえ棒
抱きが固定されており、上方アーム4にはその押
さえ棒抱きの延出部40に対向して、レバー42
が軸44のまわりに回動可能に取り付けられてい
る。レバー42には延出部40に係合可能なカム
面46が形成されており、レバー42が回動させ
られることにより、カム面46が延出部40に係
合して押さえ棒16が昇降させられるようになつ
ている。
上記押さえ棒16の下端部には、布押さえ足4
8を保持したホルダ50が締めねじ52により着
脱可能に取り付けられている。布押さえ足48
は、第1図に示すように、板状の押さえ部54
と、押さえ部54の後方側(オペレータから遠い
側)に設けられた一対の脚部56とを備えてお
り、それら脚部56間にホルダ50の下端部が嵌
入させられ、ピン58によつて回動可能に連結さ
れている。
上記押さえ部54の縫針14と対向する部分に
は針孔60が形成されている。針孔60は縫針1
4の揺動方向に沿つて形成された長穴であり、押
さえ部54の針孔60よりも前方側(オペレータ
側)の部分には切欠部62が穿設されている。切
欠部62は押さえ部54の加工布の送り方向に対
して左側に開口させられるとともに、切欠64に
よつて針孔60と連通させられており、縫製時に
は上糸を切欠部62および切欠64から針孔60
に通して押さえ足48の下から後方側に引き出し
ておくようになつている。また、押さえ部54に
は切欠部62の側方から上方に延び出す延出部6
6が設けられている。延出部66はその上端部が
切欠部62よりも前方側に位置するように形成さ
れており、その上端には布検出器68が固定され
ている。布検出器68は赤外線を放射する発光素
子70を発光部として、また、その赤外線の反射
して来たものを受光する受光素子72を受光部と
して備えるとともに、それら発光素子70および
受光素子72を保持するホルダ74と、図示を省
略する信号処理回路とを備えている。なお、受光
素子72の近傍には、第4図aに示すように、赤
外線の通過は許容するが他の波長の光は遮断する
光学フイルタ75が設けられている。
また、押さえ部54の切欠部62より前方側の
部分には、切欠部62に隣接し、かつ、切欠部6
2と平行に延びる反射面76が形成されている。
この反射面76は、前記布検出器68の発光素子
70から放射された赤外線を受光素子72に向か
つて反射するものであり、第4図aに示すように
発光素子70と受光素子72との中央の点Pを中
心とする円弧凹面とされている。発光素子70と
受光素子72とは前記針棒台10の揺動平面に平
行な平面内において水平方向に小距離離れて配設
されているが、その離間距離の中点Pを中心とす
る円弧凹面とされているのである。したがつて、
この中点Pと反射面76上の任意の1点Qとを結
ぶ直線は反射面76とを直交するとともに、発光
素子70と点Qとを結ぶ直線と受光素子72と点
Qとを結ぶ直線との成す角θを二等分することと
なり、発光素子70から点Qに向かつて放射され
た光は正確に受光素子72に向かつて反射され
る。その結果、受光素子72自体はリニアリテイ
の有る範囲が極く狭い安価なものであるにもかか
わらず、第4図bに示すように反射面76上に載
置された加工布の布縁位置と布検出器68の出力
電圧との間に広い範囲にわたつて直線関係が成立
することとなる。
また、前記ベツド2の押さえ足48に対向する
部分には針板78が取り付けられている。この針
板78には複数のスロツトが形成され、このスロ
ツトから送り歯79が上方へ突出可能とされてい
る。この送り歯79は送り制御モータに連結され
て、縫針14の上下往復運動に調時し、かつ送り
量が可変である送り運動を与えられる送り装置を
構成し、布押さえ足48と協働して加工布を前後
方向に送るものである。
第5図に本ミシンの制御装置を示す。この制御
装置はデイスクリート回路として示されている
が、主要部をマイクロコンピユータで構成するこ
とも可能である。前記模様選択スイツチ80が第
5図の左端に示されている。この模様選択スイツ
チ80には模様選択カウンタ81が接続されてお
り、模様選択スイツチ80の操作回数をカウント
し、そのカウント内容を縫目データ発生装置82
に供給する。
縫目データ発生装置82は形成可能な縫目模様
の各々に対応した縫目データを記憶しており、そ
れらの縫目データ中から模様選択カウンタ81の
カウント内容に対応した縫目データを選択し、こ
れを縫目制御信号として送り演算装置84と針揺
動演算装置86とに供給するようになつている。
すなわち、縫目データ発生装置82には前記針棒
12が1往復上下運動する毎に1個のパルス信号
を発生するタイミングパルス発生器88が接続さ
れており、このタイミングパルスが供給される毎
に縫目データ発生装置82は縫目データ中の送り
データおよび針揺動データをそれぞれ送り演算装
置84および針揺動演算装置86に供給するので
ある。
上記送り演算装置84には送り量調節装置89
が、また、針揺動演算装置86には針揺動調節装
置90がそれぞれ接続されている。送り量調節装
置89は、前記送り量調節操作部材の操作に応じ
て変化する送り調節データを送り演算装置84に
供給する。送り演算装置84は、この送り調節デ
ータと前記縫目データ発生装置82から供給され
る送りデータとの掛算を行つて、縫目データ発生
装置82から供給された送りデータに送り量調節
操作部材の操作位置に対応した変更を加えた上
で、送り駆動制御回路92に供給する。針揺動演
算装置86も同様にして縫目データ発生装置82
から供給される針揺動データに針揺動調節操作部
材の位置に対応した変更を加えた上、マルチプレ
クサ94を経て針揺動制御回路96に供給する。
その結果、送り駆動制御回路92が送り制御モー
タ98を、また、針揺動制御回路96が針揺動制
御モータ100をそれぞれ制御し、縫針14の揺
動および送り歯79による布送り量が適宜制御さ
れて、模様選択スイツチの操作によつて選択され
た縫目模様が形成されることとなる。
前記倣い縫スイツチ108は模様選択カウンタ
81およびマルチプレクサ94に接続されてお
り、この倣い縫スイツチ108がオン状態とされ
ることにより模様選択カウンタ81がリセツトさ
れて縫目データ発生装置82からは直線縫の縫目
データが出力されるとともに、マルチプレクサ9
4は針揺動演算装置86の出力信号ではなく倣い
縫制御装置110の出力信号(以下、針位置指令
信号という)を針揺動制御回路96に供給する状
態に切り換えられる。
倣い縫制御装置110には、前記布検出器68
が接続されている。布検出器68の検出電圧Vd
が倣い縫制御装置110の加算器112に供給さ
れるようになつているのである。この加算器11
2には検出電圧Vdと共に一定電圧Vcが供給され
るようになつており、加算器112は一定電圧
Vcから検出電圧Vdを差し引いた大きさの電圧を
A/D変換器114に向かつて出力し、A/D変
換器114はこれをデジタル化して布縁検出デー
タDdを別の加算器116に供給する。この加算
器116には縫代データメモリ118からの縫代
データDwが供給されるようになつており、加算
器116は、前記タイミングパルス発生器88か
らのタイミングパルスがオア回路122を経て供
給される毎に、布縁検出データDdから縫代デー
タDwを差し引いた針位置データDpを針位置指令
信号としてマルチプレクサ94を経て針揺動制御
回路96に供給し、針揺動制御回路96はこの針
位置データDpに従つて針揺動制御モータ100
を制御するようになつている。
第6図は上記各電圧およびデータの関係を示す
図である。第6図から明らかなように、一定電圧
Vcは縫針14の最大振幅の左端から布検出器6
8の検出範囲の右端までの距離に対応する電圧
(反射面76がその上に載置された加工布によつ
て上記最大振幅の左端の位置まで覆われた状態に
おける布検出器68の出力電圧)であり、検出電
圧Vdは検出範囲の右端から加工布の布縁までの
距離に対応する電圧である。したがつて、加算器
112は縫針14の最大振幅の左端位置から加工
布の布縁までの距離に対応する電圧を演算し、
A/D変換器114はこれをデジタル化して最大
振幅の左端位置から布縁までの距離に対応したデ
ジタル値である布縁検出データDdを加算器11
6に供給することとなる。そして、加算器116
はこの布縁検出データDdから縫代データDwを差
し引いて最大振幅の左端位置から縫目線までの距
離に対応する針位置データDpを求め、これをマ
ルチプレクサ94に供給するのである。
上記縫代データDwは、前記針揺動調節装置9
0の出力信号に基づいて縫代データメモリ118
から出力される。すなわち、縫代データメモリ1
18には針揺動調節装置90の出力信号である針
揺動調節データに対応して複数の縫代データが記
憶されており、これらのデータのいずれかが針揺
動調節装置90からの針揺動調節データに応じて
選択され、加算器116に供給されるのである。
以上の説明から明らかなように、針揺動調節装
置90の出力信号である針揺動調節データが、倣
い縫スイツチ108がオフの状態においては針揺
動演算装置86において縫目データ発生装置82
からの針揺動データと掛け合わされ、マルチプレ
クサ94を経て針揺動制御回路96に供給される
一方、倣い縫スイツチ108がオンの状態におい
ては縫代データメモリ118において縫代データ
Dwに変換され、さらに加算器116において針
位置データDpに変換されてマルチプレクサ94
を経て針揺動制御回路96に供給されるようにな
つている。本実施例においては加算器112,
A/D変換器114、加算器116、縫代データ
メモリ118等が受光部としての受光素子72の
受光量を縫針14の横方向揺動位置に関する位置
指令信号に変換する変換手段として機能し、マル
チプレクサ94および針揺動制御回路96等がそ
の位置指令信号に従つて針揺動制御モータ100
の駆動を制御する制御装置として機能するのであ
る。
上記のように構成されたミシンによつて、第7
図に示すように、生地130(第一の加工布)に
ポケツト布132(第二の加工布)を縫い付ける
場合には、布押さえ足48を上昇させた状態で生
地130を布押さえ足48の下を潜らせてベツド
2上に載置するとともに、第2図に示すように、
ポケツト布132の縫製開始側の部分を切欠部6
2から押さえ部54の後部(オペレータから遠い
側)の下に挿入し、生地130に重ね、縫目線形
成希望位置が針孔60の真中当たりに来るように
した後、布押さえ足48を下ろして両布130,
132をベツド2に押さえ付ける。ポケツト布1
32の切欠部62よりもオペレータ側の部分は布
押さえ足48上に載せたままとしておき、それに
よつて反射面76は第4図aに示すように両布1
30,132によつて挟まれた状態となり、ポケ
ツト布132の布縁は反射面76上において切欠
部62から押さえ足48の下側に進入する直前、
すなわち生地130に縫い付けられる直前に検出
されることとなる。
この状態において倣い縫スイツチ108を操作
すれば模様選択カウンタ81がリセツトされ、そ
れまでいかなる縫目模様が選択されていた場合で
も直線縫が選択された状態となる。また、マルチ
プレクサ94が倣い縫制御装置110の針位置デ
ータDpを針揺動制御回路96に供給する状態に
切り換えられる。
上記のように生地130、ポケツト布132が
セツトされた状態において、布検出器68は検出
範囲のポケツト布132に覆われていない部分の
面積に対応する検出電圧Vdを加算器112へ供
給する。加算器112はこの検出電圧Vdを一定
電圧Vcから差し引いた電圧をA/D変換器11
4に供給し、A/D変換器114はこれを布縁検
出データDdとして加算器116に供給する。こ
の状態においてはミシンはまだ起動されておら
ず、かつ、縫針14は上昇位置にあるため、クロ
ツクパルス発生器126からのクロツクパルスが
アンド回路128およびオア回路122を経て加
算器116に供給される。このクロツクパルスを
受けた加算器116は、布縁検出データDdから
縫代データDwを差し引いて針位置データDpを出
力する。
マルチプレクサ94はこの針位置データDpを
針揺動制御回路96に供給し、針揺動制御回路9
6はこの針位置データDpに基いて針揺動制御モ
ータ100を駆動する。その結果、針棒台10が
揺動させられ、それに針棒12を介して支持され
ている縫針14の位置が変えられる。この縫針1
4の位置が希望通りであればオペレータは起動ス
イツチを操作してミシンを起動させるのである
が、そうでなければ針揺動調節操作部材を操作す
る。この操作によつて針揺動調節装置90の出力
信号である針揺動調節データが変化し、この変化
した針揺動調節データに基づいて縫代データメモ
リ118から縫代データDwが出力され、加算器
116に供給される。以下、上記と同様にこの新
しい縫代データDwに基づいて縫針14の位置制
御が行われる。
そして、縫針14の位置が希望通りの位置にな
つたならば、オペレータは起動スイツチを操作し
てミシンを起動させる。これによつて所望の位置
の縫目線が形成され、所望の縫代で縫製が行われ
ることとなるが、この際形成される縫目の大きさ
は縫目データ発生装置82から供給される送りデ
ータと送り量調節装置89から供給される送り調
節データとによつて決まることは通常の縫製作業
におけると同様である。
縫目線の形成に伴つてポケツト布132は切欠
部62を通つて布押さえ足48の前側上方から後
部下側に進入しつつ生地130と共に送られ、こ
の過程においてオペレータはポケツト布132の
布縁の位置をほぼ一定に保つのであるが、これが
ある程度は変動することを避け得ない。このよう
に布縁位置が変動した場合には布検出器68から
の検出電圧Vdが変動する。ミシンの作動中にお
いてはタイミングパルス発生器88からのタイミ
ングパルスがオア回路122を経て加算器116
に供給されるため、このタイミングパルスの入力
に応じて加算器116が針位置データDpを出力
し、これがマルチプレクサ94に供給され、以後
はミシンの停止状態におけると同様にして縫針1
4の位置が変えられる。ポケツト布132の布縁
の位置が変動した場合には縫針14の位置がそれ
に追従するように自動的に変更されるのであり、
それによつて縫代は常に一定に保たれる。
なお、本実施例においては布検出器68が布押
さえ足48から延び出せられた延出部66に取り
付けられているため、生地130、ポケツト布1
32に凹凸があり、それらを乗り越えるために布
押さえ足48がピン58のまわりに回動させられ
ても、布検出器68および反射面76も共に回動
することとなり、両者の相対位置関係が変わらな
いため、布縁の検出精度に誤差が生ずることが少
なくて済む。
また、反射面76は切欠部62に隣接して設け
られており、ポケツト布132の布縁は針孔60
からできる限り近い位置において検出されるよう
になつているため、布縁の検出された部分が上記
縫針14の落下点に至るまでの間にずれ、そのず
れが検出されずに縫製が行われて縫代に誤差が生
ずることが少なくて済む効果が得られる。
さらに、ポケツト布132が無地のものである
場合には、布縁の位置が一定に保たれる限り布検
出器68からの検出電圧Vdが変動することがな
いことは明らかであるが、ポケツト布132が例
えばチエツクのように各部において色が異なるも
のである場合には、布縁位置が変動しないにもか
かわらずポケツト布132からの反射光量の変動
によつて受光素子72の受光量が変動し、検出電
圧Vdが変動する可能性がある。そこで本考案者
らは黒い紙と白い紙と紺色の布(サージ)との3
種類をそれらの縁が同一の条件となるように本実
施例のミシンにセツトして、これらの種類の違い
により縫針14の位置が変わるか否かを調べた
が、縫針14の位置は殆ど変動せず、実用上全く
問題がないことを確認できた。
さらに、本実施例の布検出器68は反射型のフ
オトセンサであるが、布検出器として透過型のフ
オトセンサを使用した場合との比較実験を、消灯
した室内で光学フイルタ75を使用することなく
行つた。その結果を第8図および第9図に示す。
第8図から明らかなように、フオトセンサが反射
型である場合には、縁が検出範囲のどの位置にあ
る場合でも黒い紙と白い紙と紺色の布との間で受
光素子72の出力電圧に殆ど差がないのに対し
て、透過型である場合には、第9図に示すよう
に、受光素子72の紙や布によつて覆われる部分
が多くなるほど受光素子72の出力電圧に顕著な
差が生じ、布縁位置の検出に関する限り透過型の
フオトセンサを使用するより反射型のフオトセン
サを使用する方が有利であることが明らかとなつ
た。
以上詳記した実施例においては布検出器68は
布押さえ足48に取り付けられていたが、上方ア
ーム4等により構成されるミシン機枠あるいはそ
れに固定の部材に取り付けるようにしてもよい。
また、針揺動調節装置90の出力信号である針
揺動調節データに基づいて縫代データDwが出力
されるようになつており、針揺動調節操作部材の
操作に応じてこの縫代データDwが変えられるこ
とにより縫代が変更可能となつているが、送り量
調節装置89の出力信号である送り調節データに
基づいて縫代データDwが出力されるようにする
ことも可能である。
さらに、上記実施例においては布検出器68の
検出範囲が縫針14の最大振幅より大きくされて
いたが、逆に布検出器68の検出範囲の方を小さ
くすること、あるいは最大振幅と検出範囲とを同
じにすることも可能である。
さらに、上記実施例においてはミシンが停止し
ている状態においても縫針14の位置が針揺動調
節操作部材の操作に応じて変えられるようになつ
ているため、縫製開始当初から縫目線は所望の位
置に形成されるようになつているが、このような
必要がない場合にはクロツクパルス発生器126
およびアンド回路128を省略することができ
る。
上記実施例においては倣い縫が行われる場合に
は自動的に直線縫が選択されるようになつている
が、これは倣い縫には一般に直線縫が使用される
ためであつて、任意の縫目模様で倣い縫を行い得
るようにすることも可能である。
その他、倣い縫制御装置110の構成を変更
し、あるいは針棒台10をほぼ垂直な軸線のまわ
りの揺動運動によつて縫針14の横方向位置を変
えるものとし、あるいはジグザグミシン全体の構
成を変更するなど、当業者の知識に基づいて種々
の変形、改良を施した態様で本考案を実施するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である布縁倣い縫ミ
シンの布押さえ足を示す斜視図である。第2図は
同ミシンにセツトされた加工布と布押さえ足とを
示す平面図である。第3図は同ミシンの頭部をそ
のカバーを外した状態で示す正面図である。第4
図は同ミシンにおける布検出器と反射面との相対
位置関係ならびに布検出器にリニアリテイの得ら
れる範囲を示す説明図である。第5図は同ミシン
の制御回路を示すブロツク図である。第6図は同
ミシンにおける針位置の制御を示す説明図であ
る。第7図は同ミシンによつて縫合される第一加
工布と第二加工布とを示す平面図である。第8図
および第9図は同一の発光素子および受光素子を
反射型フオトセンサとして使用することにより布
縁位置の検出を行う場合と透過型フオトセンサと
して使用する場合との比較試験の結果を示すグラ
フである。 2……ベツド、14……縫針、48……布押さ
え足、62……切欠部、66……延出部、68…
…布検出器、70……発光素子、72……受光素
子、76……反射面、79……送り歯、110…
…倣い縫制御装置、130……生地、132……
ポケツト布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下往復運動および横方向揺動運動の可能な
    縫針と、布押さえ足と協働して縫針の揺動方向
    と直交する方向に加工布を移送する送り装置
    と、縫針の横方向揺動位置を制御するために縫
    針に作動的に連結された制御モータとを備え、
    その制御モータの駆動により加工布上の縫目形
    成位置を変化させるジグザグミシンにおいて、 ミシンベツド上に載置された幅広の第一の加
    工布上に位置決めされた第二の加工布の縁部を
    検出するために互に近接配置された発光部と受
    光部とから成る布検出器と、 前記第一の加工布を押圧する前記布押さえ足
    の前部上側からその後部下側に向かつて前記第
    二の加工布の縁部が進入し得るように布押さえ
    足に穿設された切欠部と、 前記発光部からの放射光を前記受光部に向か
    つて反射するために前記布押さえ足上の前記切
    欠部の前方に設けられた反射面と、 前記受光部の受光量を前記縫針の横方向揺動
    位置に関する位置指令信号に変換する変換手段
    と、 前記位置指令信号に従つて前記制御モータの
    駆動を制御する制御装置とを含み、 前記第二の加工布の縁部から所定距離だけ離
    れた位置に連続した縫目を形成して両加工布を
    縫合することを特徴とする布縁倣い縫ミシン。 (2) 前記布検出器は、前記布押さえ足から上方に
    延び出した延出端に取り付けられていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の布縁倣い縫ミシン。
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