JPH0140971Y2 - - Google Patents

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JPH0140971Y2
JPH0140971Y2 JP1983064453U JP6445383U JPH0140971Y2 JP H0140971 Y2 JPH0140971 Y2 JP H0140971Y2 JP 1983064453 U JP1983064453 U JP 1983064453U JP 6445383 U JP6445383 U JP 6445383U JP H0140971 Y2 JPH0140971 Y2 JP H0140971Y2
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fuel
wick
vaporization section
combustion
fuel vaporization
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JP1983064453U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は液体燃料を毛細管現象によつて吸い上
げ、燃焼室内に露出している燃料気化部表面から
液体燃料を気化させて燃焼させる、いわゆる吸い
上げ気化方式の燃焼器の灯芯に関する。
従来例の構成とその問題点 この種の燃焼器では灯芯の燃料気化部が高温で
かつ酸素の介在する雰囲気に暴露されているため
に、気化部に含有される燃料の一部が酸化、重合
等によつてタール状物質となり、燃料気化部に蓄
積されるという現象が生じていた。従来より用い
られている灯芯は、ガラス繊維や耐炎繊維を主体
とし、緯糸と経糸を一定の規則性をもつて織り上
げた、いわゆる綾織りのものや、緯糸のみを若干
の結束糸で織り上げた、いわゆるラツセル織りの
ものなどが用いられている。綾織りの灯芯では、
第1図aに示す様に経糸16が多数存在するため
に、吸い上げられた燃焼は→の様に経糸16に満
遍なく供給され、多量に保有される。したがつて
燃料の気化は主に気化部14先端表面で行なわれ
るとともに、気化部14に滞溜する燃料も多いた
め、第1図bの如く気化部14先端付近にタール
状物質18が生成、蓄積する。その結果、気化部
14先端の厚みが増加して灯芯の上下動が困難に
なつたり、タール状物質によつて気化部の熱容量
が増大して点火が困難になつたり、また点火して
も気化部全体に炎が廻るのに長時間を要し、その
間に臭気、一酸化炭素、スス等を発生する場合が
あつた。ラツセル織りの灯芯では第2図aに示す
様にほとんど緯糸のみであるため、燃料は→の様
に直上方向のみに吸い上げられるので燃料の吸上
げ速度は速いが保有量は少ない。したがつて燃料
の気化は比較的気化部14の内側で行なわれ第2
図bに示す様に気化部下方にタール状物質18が
生成、蓄積する。このため、燃料の吸上げに有効
な毛細管が閉塞されることになり、燃焼量の劣化
が早期に起る場合があつた。
考案の目的 本考案はかかる従来の問題点を解消するもので
気化部へのタール状物質の生成・蓄積を抑制して
長期間、安全かつ快適に使用し得る燃焼器の灯芯
を供給することを目的とする。
考案の構成 この目的を達成するために本考案は燃焼室内に
露出される燃料気化部を耐熱性繊維を主体とする
緯糸のみで構成し、燃料気化部近傍下方の燃焼芯
に第4図のように緯糸と同程度の太さの所定の経
糸を挿入している。この構成によつて燃料気化部
より下方では経糸に燃料を多量に保有できるので
燃料気化部に燃料を十分に供給し得るとともに、
燃料気化部は緯糸のみで構成されているため、燃
料気化部での燃料の滞溜時間は少なく、速やかに
気化、燃焼される。したがつて燃料気化部でのタ
ール状物質の生成、蓄積を抑制することができ
る。
実施例の説明 以下本考案の一実施例について図面を用いて説
明する。
第3図において1は内炎筒、2は外炎筒、3は
外筒で3者は順次略同芯円状に配されている。ま
た内炎筒1と外炎筒2は多数の空気孔4を有し、
かつ両者間に燃焼室5を形成している。6,7は
それぞれ内、外芯収容筒で、その上端部はそれぞ
れ内火皿8、外火皿9を形成しており、上記内炎
筒1、外炎筒2は各々内火皿8、外火皿9上に載
置されている。10は円筒状の灯芯で、上記内、
外芯収容筒6,7間に形成される芯収容筒空間1
1に昇降自在に装着されている。12は綿、ポリ
プロピレン等の織布よりなる吸上芯、13は耐炎
繊維、ガラス繊維、セラミツク繊維等の耐熱性繊
維を主体とする燃焼芯である。14は燃料気化部
で、燃焼中はこの燃料気化部14を燃焼室5内に
露出させ、ここで燃料の気化、燃焼が行なわれ
る。
第4図は燃料気化部14付近の燃焼器の欠截図
である。燃焼室5内に露出される燃料気化部14
は緯糸15のみで構成されており、燃料気化部1
4近傍下方の燃焼芯13には燃料保有量が増加す
る様に緯糸15と同程度の経糸が挿入されてい
る。この経糸16は綾織りで構成しても、ラツセ
ル織りの中に挿入する方法をとつても良い。17
は緯糸15の散逸を防ぐための結束糸である。
この様に本実施例では燃料気化部14は緯糸1
5のみで構成し、燃料気化部14近傍下方の燃焼
芯13に経糸16を挿入しているので燃料気化部
14下方では燃料を十分保有することができ、ま
た燃料気化部14では供給された燃料を速やかに
上方に吸い上げ、気化させることができる。第5
図、第6図、第7図は本考案の効果を見る為に行
つた実験の結果を示したものである。
第5図は燃料面から灯芯先端までの高さを135
mmとして同一寸法の綾織りとラツセル織りの灯芯
試料について灯油の吸い上げ量を測定した結果で
ある。図中の●点は先端到達時の値である。綾織
りの灯芯(曲線A)では、先端に到達するまでに
長時間を要するが多量の灯油を保有することがで
きる。ラツセル織りの灯芯(曲線B)では灯油の
保有量は少ないが短時間で先端まで吸い上げるこ
とができる。
第6図は第5図の試験と同様にして、各吸い上
げ高さにおける吸い上げ速度(mm/min)を測定
した結果である。いずれの場合も吸い上げ高さが
高くなるにしたがつて吸い上げ速度は大巾に減少
するが、ラツセル織りの灯芯試料(曲線B)では
綾織りのものに比してかなり速い吸い上げ速度を
維持していることがわかる。曲線Cは本考案の一
実施例にかかる灯芯についての結果である。ここ
では、綾織の燃焼芯の先端から15mmまでの経糸を
削除し、緯糸のみとしたものを用いている。図か
らも明らかな様に綾織りの部分までは曲線Aとほ
ぼ同様の挙動を示すが、緯糸のみとした先端部分
では再度吸い上げ速度は増加し、曲線Bに近づく
傾向を示す。第7図は実際の燃焼器を用いて寿命
試験を行つた結果である。なお、燃料としては、
タール状物質が生成しやすい様に、灯油に軽油お
よび若干量のアスフアルト成分を混合した燃料を
用いている。また図中のa,b,cは灯芯に不具
合が生じたために、灯芯に保有される燃料を燃や
し尽くす、いわゆる空焼操作を作つたことを示し
ている。燃焼芯13全体が綾織りで構成されてい
る灯芯では曲線Aに見られる様に燃焼量維持特性
は優れているがa点で灯芯の上下動が困難になつ
たため空焼きを行つている。これは、第1図でも
示した様に、綾織り等で燃料気化部14にも経糸
が存在するものはゥ燃料気化部14での燃料の保
有量が多いため、燃料気化部14の先端付近にタ
ール状物質が生成、蓄積し、厚みが増加したため
に行つたものである。次に燃焼芯13全体がラツ
セル織りで構成されている灯芯では、燃焼量維持
特性が悪く、b点で空焼きを行つている。これは
第2図でも示したように燃焼芯を緯糸のみで構成
したものは燃料の保有量が少ないため、気化は燃
料気化部14の比較的内側で行なわれ、燃料気化
部下方にタール状物質が生成、蓄積する為であ
る。その結果、燃料の吸い上げに有効な毛細管を
閉塞して、燃料気化部14への燃料の供給を阻害
し、燃焼量の劣化が早期に起こる。曲線Cは本考
案の一実施例にかかる灯芯についての結果であ
り、C点で空焼きするまで、曲線Aおよび曲線B
に比して約2倍の寿命特性を有している。これ
は、燃料気化部14を緯糸のみで構成し、その近
傍下方の燃焼芯13に経糸を挿入することによ
り、比較的温度の低い燃焼芯13に燃料を十分保
有させて燃料気化部14への供給能力を十分もた
せ、かつ、燃料気化部14では供給された燃料を
速たかに先端まで吸い上げて気化、燃焼させてい
るためで、燃料気化部14での燃料の滞溜時間は
短かいので、タール状物質の生成が抑制され、寿
命が大巾に改良される。
考案の効果 以上の様に本考案の灯芯によれば、燃料気化部
を耐熱性繊維を主体とした緯糸のみで構成し、こ
の燃料気化部近傍下方の燃焼芯に挿入することに
よつて、燃料気化部より下方に燃料を十分保有さ
せて燃料気化部への供給能力をもたせるととも
に、燃料気化部へ供給された燃料を速やかに先端
まで吸い上げ、気化させることによつて、燃料気
化部への余分な燃料の滞溜を避け、タール状物質
の生成、蓄積を抑制することができる。したがつ
て、タール状物質の生成、蓄積にともなつて生じ
る・灯芯の上下動の不能・燃焼量の劣化・火廻り
時間の長時間化およびその結果生じる一酸化炭
素、スス、臭気等の発生を抑制することができ、
長期にわたつて安全かつ快適に使用し得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは従来の灯芯の要部平面図および
断面図、第2図a,bは従来の他の灯芯の要部平
面図および断面図、第3図、第4図は本考案の一
実施例にかかる灯芯燃焼器に組み込んだ場合の要
部断面図および要部拡大断面図、第5図、第6
図、第7図は本考案の一実施例にかかる灯芯の効
果を示すための特性図である。 1……内炎筒、2……外炎筒、5……燃焼室、
13……燃焼芯、14……燃料気化部、15……
緯糸、16……経糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐炎繊維、ガラス繊維、セラミツク繊維等の耐
    熱性繊維を主体とする燃焼芯の燃料気化部を多数
    の空気孔を有する内、外炎筒によつて形成される
    燃焼室に露出させて上記燃焼芯下方に連接される
    吸上芯から供給される液体燃料を気化、燃焼させ
    る構成にして、上記燃料気化部を主として緯糸の
    みで形成し、前記燃料気化部近傍下方の燃焼芯に
    燃料保有量が増加する様に緯糸と同程度の所定の
    経糸を挿入した灯芯。
JP6445383U 1983-04-28 1983-04-28 灯芯 Granted JPS59170707U (ja)

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JP6445383U JPS59170707U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 灯芯

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JP6445383U JPS59170707U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 灯芯

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JPS5434453B2 (ja) * 1975-02-28 1979-10-26

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JPS5434453U (ja) * 1977-08-12 1979-03-06

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