JPH0121401B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0121401B2
JPH0121401B2 JP55156884A JP15688480A JPH0121401B2 JP H0121401 B2 JPH0121401 B2 JP H0121401B2 JP 55156884 A JP55156884 A JP 55156884A JP 15688480 A JP15688480 A JP 15688480A JP H0121401 B2 JPH0121401 B2 JP H0121401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
wick
oil
tar
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55156884A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5780110A (en
Inventor
Eiji Shimizu
Tadashi Yamazaki
Akihiko Hashimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP15688480A priority Critical patent/JPS5780110A/ja
Publication of JPS5780110A publication Critical patent/JPS5780110A/ja
Publication of JPH0121401B2 publication Critical patent/JPH0121401B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、変質油や異種油混入油等の不良燃料
によるタール生成を防止し、非常に寿命の長い燃
焼芯を提供するものである。
従来石油ストーブ等の石油燃焼器に用いられて
いる燃焼芯の燃焼部は、約9μの太さのガラス繊
維を主体とし、スフ等が混紡された糸を編織した
織布で構成されている。しかしこの燃焼芯はスフ
等の可燃性物が比較的多く混紡されているために
使用するにしたがつてそれらが燃滅してガラス繊
維間の隙間が大きなものとなり、しかもガラス繊
維そのものが9μ前後のものを用いていることか
ら形成される毛細管は比較的大きなものとなり、
燃料である灯油を吸い上げる高さが高くなるにし
たがつて灯芯先端部に含まれる灯油の量が少なく
なり、逆に空間部が多くなつて不良灯油を用いた
場合はすぐに燃焼部の温度が高くなり、タール生
成がはやく、しかも内部に生成されるといつた欠
点があつた。
また、ガラス繊維そのものの耐熱性が400℃程
度であるため、空焼きクリーニングによつて生成
したタールを焼滅させようとするとガラス繊維先
端が徐々に溶融して丸い玉状となり、こうなると
燃焼芯の先端にタールが生成したのと同じ状態と
なり、点火後の火まわりが遅くなり、悪臭が発生
するようになる。また前述したようにタールが燃
焼芯の内部に生成しているために空焼きクリーニ
ングの効果はあまり期待できないものであつた。
本発明は従来の欠点を改良したものであり、以
下その一実施例を添付図面とともに説明する。
第1図において、1は吸上芯で綿、スフ又はポ
リプロピレンのような親油、疎水性を有する化学
繊維等からなる。2は燃焼芯で耐熱性繊維の一例
として用いた2〜3μの太さのセラミツク繊維か
らなる織布又はペーパー状薄板よりなり、吸上芯
1とはミシンによるジグザク縫いで縫合されてい
る。3は外貼りのテープで、継目の強度及び腰を
強くする目的で継目にまたがつて貼り付けてあ
る。なお吸上芯1と燃焼芯2の接続については、
セラミツク繊維のヨリ糸を用いた場合には緯糸挿
入ラツセル機により一体に編織しても良い。
以上のように本実施例の燃焼芯は外観的には従
来のものとあまり差異がないが、その効果は非常
に大きい。第2図は本実施例品と従来品との比較
を示したもので、0.1%サラダ油混入灯油を燃焼
させた時の比較を表わしている。この第2図のA
線から明らかなように本実施例品では、2.6〜3μ
の太さのセラミツク繊維をペーパー状にすきあげ
て少量のポリ酢酸ビニルにて成型したものを燃焼
部に用いているので、B線で示す従来品に較べて
発熱量が初期の80%になる時間が倍以上になる。
その理由を最も顕著に示すのが第3図のA線であ
り本実施例品では2.6〜3μの太さのセラミツク繊
維を用いているので、毛細管が少さく、吸上げ高
さが高くなつてもその含油量がほとんど変化せ
ず、したがつて燃焼部2先端部の油量が多いの
で、この部分の温度が高くなりにくく、タールの
生成量が少なくなるのである。また毛細管が小さ
くてほとんど油で塞がれた状態にあるためにター
ルが生成しても燃焼部2の表面に生成し、空焼き
によつてほとんどきれいに焼きとばすことができ
る。こうした特性は、繊維径が4μより小さい場
合はほとんど変化せず、4μより大きくなるにし
たがつて第3図のB線で示すガラスクロスよりな
る燃焼部の曲線に近ずくことが確認された。これ
は含油量に大きく関係する毛細管現象が表面張力
σと重力とのバランスによつて規定されるもので
あり、2πrσ=πr2hdgの式が成り立つ。ここでr
は毛細管径、hは液柱の高さ、dは液密度、gは
重力加速度である。したがつてh=2σ/rdgであり 吸上げ高さは毛細管の大きさに比例する。言いか
えれば繊維の太さにも反比例するといえる。おそ
らく、繊維径を4μ以下にすれば現状の燃焼器の
吸上げ高さの範囲内では影響を及ぼさないが、そ
れより太くなるとhが小さくなつて影響が出てく
るものと考えられる。ただしここで考えねばなら
ないのは、繊維径をいかに細くしても、芯材とし
ての密度(嵩比重)をあまり小さくしすぎると毛
細管が太くなつてしまうために逆に含油量が少な
くなる。
ちなみに、真比重2.6g/cm3のセラミツク繊維
(2.6〜3μ)を嵩比重0.25g/cm3以下の密度の燃焼
部2にすると第3図のガラスクロスのB曲線に近
ずく傾向が見られる。これは、いい変えれば燃焼
部2中の空間をほぼ90%以上にしてはいけないこ
とを示している。次に繊維径を細くするとそれ自
身の温度は高くなりやすいため、その耐熱性が問
題となる。
ちなみに従来のガラス繊維9μを用いた燃焼部
では空焼きクリーニングを10回程しても、先端部
が丸くなる程度であるが、3μのガラス繊維を用
いたものでは1度の空焼きクリーニングで溶融し
て使用不能となる。そして空焼時の温度は約800
℃近くになる。したがつて800℃以上の耐熱性を
有する材料が望ましく、それには現在多量に市販
されるようになつたセラミツク繊維が最適であ
り、1000℃以上の耐熱性を有し、空焼きを何度行
つても芯先端部の溶融は見られなかつた。
なお、ロツクウールは600℃程の耐熱性といわ
れているが、その2〜4μの繊維を用いた場合で
も空焼き10回後でごくわずかの溶融しか見られな
いことから使用可能であつた。
以上のように本発明によれば、燃焼部の油量が
多くなるので、タール生成が抑制されるととも
に、仮にタールが生じたとしてもその表面に生じ
るために空焼きクリーニングによつて除去でき、
しかも耐熱性繊維の耐熱度を空焼き時の温度に耐
え得るものとしているので非常に寿命の長い燃焼
芯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる燃焼芯の半
断面図、第2図、第3図は特性図である。 2…燃焼部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 燃焼部を、太さが4μ以下のセラミツク繊維
    で形成し、その空間率を90%以下とした燃焼芯。 2 溶融温度を600℃以上の耐熱性繊維を用いた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項、または
    第1項に記載の燃焼芯。
JP15688480A 1980-11-06 1980-11-06 Combustion wick Granted JPS5780110A (en)

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JP15688480A JPS5780110A (en) 1980-11-06 1980-11-06 Combustion wick

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JP15688480A JPS5780110A (en) 1980-11-06 1980-11-06 Combustion wick

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Publication Number Publication Date
JPS5780110A JPS5780110A (en) 1982-05-19
JPH0121401B2 true JPH0121401B2 (ja) 1989-04-20

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JP15688480A Granted JPS5780110A (en) 1980-11-06 1980-11-06 Combustion wick

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831202A (ja) * 1981-08-19 1983-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 灯芯

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54149945A (en) * 1978-05-16 1979-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Liquid fuel combustion device

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JPS54149945A (en) * 1978-05-16 1979-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd Liquid fuel combustion device

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JPS5780110A (en) 1982-05-19

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