JPH0136281Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0136281Y2 JPH0136281Y2 JP1984122181U JP12218184U JPH0136281Y2 JP H0136281 Y2 JPH0136281 Y2 JP H0136281Y2 JP 1984122181 U JP1984122181 U JP 1984122181U JP 12218184 U JP12218184 U JP 12218184U JP H0136281 Y2 JPH0136281 Y2 JP H0136281Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- coil
- deflection yoke
- horizontal
- collective
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 6
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 6
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 4
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 12
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 6
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 3
- 230000002500 effect on skin Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229920002037 poly(vinyl butyral) polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920006122 polyamide resin Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
＜産業上の利用分野＞
本考案は、高精細度な陰極線管（CRT）表示
装置に最適な偏向ヨークに関する。
装置に最適な偏向ヨークに関する。
＜従来の技術＞
最近、キヤラクター表示やグラフイツク表示の
用途に用いられるCRT表示装置は、高精細度な
表示を得るため水平周波数を通常テレビジヨン水
平周波数（15.75KHz）に比べ高い周波数にとる
必要があり、最近ではより高精細度化の傾向から
水平周波数が50KHz〜100KHzといつた検討もな
されている。しかしながら、このような高い周波
数となると偏向ヨークは、単線の絶縁電線を多数
回巻線しただけの通常の水平偏向コイルではコイ
ル導体の表皮効果および近接効果の影響によりコ
イルの実効抵抗が増大し、動作中に水平偏向コイ
ルが発熱し、偏向ヨーク自体はもとよりCRT表
示装置全体に障害を及ぼすといつた弊害を生ず
る。上記の表皮効果および近接効果による発熱を
低減するため高周波用コイル電線として、細い絶
縁電線を複数本撚り合せた所謂リツツ線が知られ
ており、高精細度用偏向ヨークにおいても、第２
図ａに図示する如き、導体１上に絶縁層２を介し
て融着層３を設けてなる素線４′を複数本撚り合
せた集合電線６′をコイルに巻回し、加熱融着硬
化せしめてなる水平偏向コイル１０が実用に供さ
れている。
用途に用いられるCRT表示装置は、高精細度な
表示を得るため水平周波数を通常テレビジヨン水
平周波数（15.75KHz）に比べ高い周波数にとる
必要があり、最近ではより高精細度化の傾向から
水平周波数が50KHz〜100KHzといつた検討もな
されている。しかしながら、このような高い周波
数となると偏向ヨークは、単線の絶縁電線を多数
回巻線しただけの通常の水平偏向コイルではコイ
ル導体の表皮効果および近接効果の影響によりコ
イルの実効抵抗が増大し、動作中に水平偏向コイ
ルが発熱し、偏向ヨーク自体はもとよりCRT表
示装置全体に障害を及ぼすといつた弊害を生ず
る。上記の表皮効果および近接効果による発熱を
低減するため高周波用コイル電線として、細い絶
縁電線を複数本撚り合せた所謂リツツ線が知られ
ており、高精細度用偏向ヨークにおいても、第２
図ａに図示する如き、導体１上に絶縁層２を介し
て融着層３を設けてなる素線４′を複数本撚り合
せた集合電線６′をコイルに巻回し、加熱融着硬
化せしめてなる水平偏向コイル１０が実用に供さ
れている。
ところが、従来の集合電線６′を用いた水平偏
向コイルは、その製造工程（第３図に図示）にお
いて、製品に不具合を多く発生するという問題が
あつた。即ち、第３図のコイル製造工程におい
て、竪型に設置された供線ボビン７から集合電線
６′を供線ボビン７の軸方向に導出し、巻線機９
に架設された鞍型の巻金型８に、巻金型８を回転
することにより巻回し、巻線後コイルを加熱融着
硬化して、図４に示す如き水平偏向コイル１０を
得ているが、(i)上記の巻線工程において、供線ボ
ビン７から集合電線６′を該ボビン７の軸方向に
導出するとき、供線ボビン７の１巻き分の集合電
線６′が導出される毎に集合電線６′に捩れが加わ
つて局部的な撚り乱れを生じ集合電線６′の外径
にバラツキを生ぜしめ、これが集合電線６′の長
手方向にわたつて各所に発生するため、コイルが
所定寸法に仕上らないという不具合を発生してい
た。更にまた(ii)コイルを加熱融着硬化する工程に
おいては、集合電線６′の各素線４′上の融着層３
樹脂が各素線４′の間隙部ａおよびｂに流入し、
集合電線６′の外周部の融着層３′の厚さが相対的
に薄くなり、結果として、水平偏向コイルの隣接
する集合電線６′相互間の接着強度が低下し、コ
イルにバラケを発生し偏向ヨークの品質を著しく
低下せしめるという不具合が発生していた。
向コイルは、その製造工程（第３図に図示）にお
いて、製品に不具合を多く発生するという問題が
あつた。即ち、第３図のコイル製造工程におい
て、竪型に設置された供線ボビン７から集合電線
６′を供線ボビン７の軸方向に導出し、巻線機９
に架設された鞍型の巻金型８に、巻金型８を回転
することにより巻回し、巻線後コイルを加熱融着
硬化して、図４に示す如き水平偏向コイル１０を
得ているが、(i)上記の巻線工程において、供線ボ
ビン７から集合電線６′を該ボビン７の軸方向に
導出するとき、供線ボビン７の１巻き分の集合電
線６′が導出される毎に集合電線６′に捩れが加わ
つて局部的な撚り乱れを生じ集合電線６′の外径
にバラツキを生ぜしめ、これが集合電線６′の長
手方向にわたつて各所に発生するため、コイルが
所定寸法に仕上らないという不具合を発生してい
た。更にまた(ii)コイルを加熱融着硬化する工程に
おいては、集合電線６′の各素線４′上の融着層３
樹脂が各素線４′の間隙部ａおよびｂに流入し、
集合電線６′の外周部の融着層３′の厚さが相対的
に薄くなり、結果として、水平偏向コイルの隣接
する集合電線６′相互間の接着強度が低下し、コ
イルにバラケを発生し偏向ヨークの品質を著しく
低下せしめるという不具合が発生していた。
＜実施例＞
本考案は、かかる従来の問題点を解消するため
になされたもので、以下本考案の一実施例を図面
を参照して説明する。第１図は本考案の偏向ヨー
クのコイル用集合電線の断面図で導体１の外周に
ポリウレタン樹脂等の絶縁層２を被覆した素線４
を複数本単に束ねるかもしくは撚り合せてほぼ円
形状に形成し、この外周にポリビニルブチラール
樹脂またはポリアミド樹脂等の融着層５を一括塗
布焼付して集合電線６を構成している。なお、該
集合電線６の素線としては、前記素線４の外周に
前記集合電線６の外周融着層５と同一材料の融着
層を塗布焼付したものであつてもよい。さて、該
集合電線６を用いて、第３図に図示の製造工程に
依り第４図に示す如き水平偏向コイル１０を製作
した場合にあつては、前述のコイル巻線工程にお
いて、集合電線６′の外周を融着層５にて一括被
覆し各素線４同士が融着されているため、集合電
線６を供線ボビン７からボビン軸方向に導出する
ときに加わる捩れによつても各素線４の拘束状態
に乱れを生ずることがなく従つて集合電線外径に
バラツキを発生せず、水平偏向コイルは所定仕上
寸法に形成される。また、コイル加熱融着硬化の
工程においては、集合電線外周の融着層５が所定
の厚みで一様に被覆されているので、水平偏向コ
イルを形成する隣接集合電線相互の接着は非常に
強固となり、水平偏向コイルがバラケルという不
具合は発生しなくなる。例えば、導体径0.1mmの
絶縁電線７本撚りの従来品の集合電線６′と本考
案の集合電線６について、各々外径５mmのマンド
レルに20ターン密巻きし加熱融着硬化させて試料
とし、この試料の両端を100mm／minの速度で引
き剥がしたときの接着力を比較したところ、従来
品の接着力が100〜120ｇであるのに対し本考案品
の接着力は200〜250ｇあり、従来品に比べ約２倍
の接着強度に改善されていた。また、高い水平周
波数における偏向ヨークの温度上昇が低減される
ことは勿論で、例えば導体径0.08mmの絶縁電線16
本撚りの本考案の集合電線を巻回した水平偏向コ
イルを用いた偏向ヨークの水平周波数50KHzにお
ける発熱は通常テレビ水平周波数におけるときよ
り高々20degの温度上昇に止まり、通常の0.32mm
絶縁電線単線巻き偏向ヨークの場合に比べ約1/6
に低減されている。
になされたもので、以下本考案の一実施例を図面
を参照して説明する。第１図は本考案の偏向ヨー
クのコイル用集合電線の断面図で導体１の外周に
ポリウレタン樹脂等の絶縁層２を被覆した素線４
を複数本単に束ねるかもしくは撚り合せてほぼ円
形状に形成し、この外周にポリビニルブチラール
樹脂またはポリアミド樹脂等の融着層５を一括塗
布焼付して集合電線６を構成している。なお、該
集合電線６の素線としては、前記素線４の外周に
前記集合電線６の外周融着層５と同一材料の融着
層を塗布焼付したものであつてもよい。さて、該
集合電線６を用いて、第３図に図示の製造工程に
依り第４図に示す如き水平偏向コイル１０を製作
した場合にあつては、前述のコイル巻線工程にお
いて、集合電線６′の外周を融着層５にて一括被
覆し各素線４同士が融着されているため、集合電
線６を供線ボビン７からボビン軸方向に導出する
ときに加わる捩れによつても各素線４の拘束状態
に乱れを生ずることがなく従つて集合電線外径に
バラツキを発生せず、水平偏向コイルは所定仕上
寸法に形成される。また、コイル加熱融着硬化の
工程においては、集合電線外周の融着層５が所定
の厚みで一様に被覆されているので、水平偏向コ
イルを形成する隣接集合電線相互の接着は非常に
強固となり、水平偏向コイルがバラケルという不
具合は発生しなくなる。例えば、導体径0.1mmの
絶縁電線７本撚りの従来品の集合電線６′と本考
案の集合電線６について、各々外径５mmのマンド
レルに20ターン密巻きし加熱融着硬化させて試料
とし、この試料の両端を100mm／minの速度で引
き剥がしたときの接着力を比較したところ、従来
品の接着力が100〜120ｇであるのに対し本考案品
の接着力は200〜250ｇあり、従来品に比べ約２倍
の接着強度に改善されていた。また、高い水平周
波数における偏向ヨークの温度上昇が低減される
ことは勿論で、例えば導体径0.08mmの絶縁電線16
本撚りの本考案の集合電線を巻回した水平偏向コ
イルを用いた偏向ヨークの水平周波数50KHzにお
ける発熱は通常テレビ水平周波数におけるときよ
り高々20degの温度上昇に止まり、通常の0.32mm
絶縁電線単線巻き偏向ヨークの場合に比べ約1/6
に低減されている。
＜考案の効果＞
以上のごとく、本考案の偏向ヨークは、偏向ヨ
ークコイルの寸法安定性にすぐれかつ強固な接着
強度を有し、高い水平周波数における発熱が低減
され、高精細度陰極線管表示装置用途として有用
である。
ークコイルの寸法安定性にすぐれかつ強固な接着
強度を有し、高い水平周波数における発熱が低減
され、高精細度陰極線管表示装置用途として有用
である。
第１図は本考案の偏向ヨークのコイル用集合電
線の断面図である。第２図は従来の偏向ヨークコ
イル用集合電線の断面図で、ａは加熱融着前、ｂ
は加熱融着後を示す。第３図は水平偏向コイルの
製造工程、第４図は水平偏向コイルの斜視図を示
す。 １……導体、２……絶縁層、４……素線、５…
…融着層、６……集合電線。
線の断面図である。第２図は従来の偏向ヨークコ
イル用集合電線の断面図で、ａは加熱融着前、ｂ
は加熱融着後を示す。第３図は水平偏向コイルの
製造工程、第４図は水平偏向コイルの斜視図を示
す。 １……導体、２……絶縁層、４……素線、５…
…融着層、６……集合電線。
Claims (1)
- 水平偏向コイルと垂直偏向コイルを備える偏向
ヨークにおいて、少なくとも前記水平偏向コイル
に、絶縁導体または絶縁導体上に自己融着樹脂層
を設けた素線を複数本撚り合せもしくは束ね合せ
てほぼ円形状とし、更に該仕上り外周上に一括し
て自己融着樹脂層を被覆して形成した集合電線
を、巻回して構成したことを特徴とする偏向ヨー
ク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12218184U JPS6136944U (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 偏向ヨ−ク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12218184U JPS6136944U (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 偏向ヨ−ク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6136944U JPS6136944U (ja) | 1986-03-07 |
| JPH0136281Y2 true JPH0136281Y2 (ja) | 1989-11-06 |
Family
ID=30680943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12218184U Granted JPS6136944U (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 偏向ヨ−ク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6136944U (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6366804A (ja) * | 1986-09-06 | 1988-03-25 | 株式会社フジクラ | 集合絶縁電線 |
| JPH07123008B2 (ja) * | 1988-12-29 | 1995-12-25 | 株式会社フジクラ | 自己融着性集合電線 |
| JPWO2023153246A1 (ja) * | 2022-02-08 | 2023-08-17 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58214215A (ja) * | 1982-06-07 | 1983-12-13 | 株式会社日立製作所 | リツツ線 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4924125U (ja) * | 1972-05-31 | 1974-03-01 | ||
| JPS57107263U (ja) * | 1980-12-24 | 1982-07-02 | ||
| JPS5957844U (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-16 | 株式会社村田製作所 | 偏向ヨ−ク |
-
1984
- 1984-08-09 JP JP12218184U patent/JPS6136944U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58214215A (ja) * | 1982-06-07 | 1983-12-13 | 株式会社日立製作所 | リツツ線 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6136944U (ja) | 1986-03-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0795430B2 (ja) | 高周波コイル巻回用の複合線およびこのような複合線を用いた偏向ユニット | |
| JPH0136281Y2 (ja) | ||
| JPH06119825A (ja) | リッツ線及びその製造方法 | |
| JPH02242531A (ja) | リッツ線 | |
| JPS62274535A (ja) | 偏向ヨ−ク | |
| JP3410490B2 (ja) | 偏向ヨーク用集合撚線及び偏向ヨーク | |
| JPH0973818A (ja) | 断面異形自己融着性絶縁電線およびその製造方法 | |
| JP3410491B2 (ja) | 偏向ヨーク用集合撚線及び偏向ヨーク | |
| JPH05227689A (ja) | 電機巻線 | |
| JPH03184214A (ja) | 自己融着性集合電線およびその製造方法 | |
| JPS63195912A (ja) | エナメル撚線 | |
| JPH01151134A (ja) | 偏向装置およびその製造法 | |
| JPH03248506A (ja) | 集合絶縁電線 | |
| JPH04137711A (ja) | リッツ線 | |
| JPH11232936A (ja) | 高耐圧高周波コイル用リッツ線およびその製造方法 | |
| JPH02126514A (ja) | 集束絶縁電線及びそれを用いた偏向ヨーク | |
| JP3472741B2 (ja) | ２層被膜リッツ線の製造方法 | |
| JP2522923Y2 (ja) | 偏向ヨーク用集合細線 | |
| JPS5859514A (ja) | 通信ケ−ブル用カツドおよびその製造方法 | |
| JPS6037769Y2 (ja) | リ−ド線 | |
| JP2516109Y2 (ja) | 偏向ヨーク用集合細線 | |
| JPH06119826A (ja) | リッツ線及びその製造方法 | |
| JPH01197945A (ja) | 偏向ヨークの製造方法 | |
| JPH07134921A (ja) | リッツ線の製造方法 | |
| JPH0315112A (ja) | 偏向コイル用リッツ線 |