JPH03248506A - 集合絶縁電線 - Google Patents
集合絶縁電線Info
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- JPH03248506A JPH03248506A JP40504390A JP40504390A JPH03248506A JP H03248506 A JPH03248506 A JP H03248506A JP 40504390 A JP40504390 A JP 40504390A JP 40504390 A JP40504390 A JP 40504390A JP H03248506 A JPH03248506 A JP H03248506A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]
本発明は、集合絶縁電線に関し、さらに詳しくは、偏向
ヨークのクラ型偏向コイルなどの高周波の用途に適した
集合絶縁電線に関する。 [0002]
ヨークのクラ型偏向コイルなどの高周波の用途に適した
集合絶縁電線に関する。 [0002]
周知のように、偏向ヨークの発熱の主たる要因は偏向コ
イルの発熱にあり、この偏向コイルの発熱はコイルの直
流抵抗損失による発熱と高周波抵抗損失による発熱とに
区分することができる。最近のように、高精細度化の一
段と進んだ陰極線管表示装置では、偏向ヨークに適用さ
れる偏向走査周波数は33kHz、 64kHz。 或は84kHzといった高い周波数となる。このような
高周波数帯になってくると偏向コイル導体中に発生する
渦電流による損失が無視し得なくなり(上記の周波数域
程度ではコイル導体の表皮効果による損失の影響はあま
り顕著ではなく、渦電流損失が支配的である) 直流抵
抗分による損失に比し高周波抵抗分による損失の影響が
著しく増大する。偏向コイルの高周波数抵抗損失の増大
は当然のことながら偏向コイルの発熱量の増大をもたら
し、偏向ヨーク自体の性能、信頼性を損ねるばかりでな
く、周辺部品の信頼性も低下せしめることになる。 [0003] そこで、発熱量即ち高周波抵抗損失の低減を図る目的で
、従来、偏向コイルには、細導体に絶縁皮膜を施した素
線を複数本星いに撚り合せたリッツ線(リッツ線は各素
線が撚り合せ断面のすべての位置を順次重めるよう構成
されるものである)あるいは素線を同志撚りまたは集合
撚りした撚り線を用いている。以下説明を簡単にするた
め、リッツ線及び同志撚り線、集合撚り線を含めて単に
撚り線と記す。 [0004] 図89図9はかかる撚り線の一例を示し、8は撚り線、
2′は撚り線8を構成する素線、3′は導体、4′は絶
縁皮膜、5は撚り線8の外周に施した融着層である。ク
ラ型偏向コイルの巻線では、コイルを自己保形する必要
上、撚り線8の外周に融着層5を施している。 [0005] 図7はクラ型偏向コイルの外観図を示し、クラ型偏向コ
イル6は、一対の凹型と凸型とからなる巻金型を用い、
凹型と凸型を組合せたときに形成される巻線空間に撚り
線8を巻き込み、次に撚り線8を通電加熱し、融着層5
により撚り線8相互を接着し、加圧成型して製作される
。 [0006] 図10は、上記図81図9に示す如き撚り線8を巻線、
成型して得られたクラ型偏向コイル6′のコイル長手方
向と直角な断面図を示す。図11は、図10の部分eの
拡大断面図で、撚り線8の巻線分布状態を示す。 [0007] 撚り線8は比較的細かな撚りピッチで撚り合わされてい
るので、クラ型偏向コイル6′に成型された後において
も撚り線8の外形円形形状が崩れることなく保形される
。このため、隣接する撚り線8の相互間には空隙部7が
存在することになる。 [0008]
イルの発熱にあり、この偏向コイルの発熱はコイルの直
流抵抗損失による発熱と高周波抵抗損失による発熱とに
区分することができる。最近のように、高精細度化の一
段と進んだ陰極線管表示装置では、偏向ヨークに適用さ
れる偏向走査周波数は33kHz、 64kHz。 或は84kHzといった高い周波数となる。このような
高周波数帯になってくると偏向コイル導体中に発生する
渦電流による損失が無視し得なくなり(上記の周波数域
程度ではコイル導体の表皮効果による損失の影響はあま
り顕著ではなく、渦電流損失が支配的である) 直流抵
抗分による損失に比し高周波抵抗分による損失の影響が
著しく増大する。偏向コイルの高周波数抵抗損失の増大
は当然のことながら偏向コイルの発熱量の増大をもたら
し、偏向ヨーク自体の性能、信頼性を損ねるばかりでな
く、周辺部品の信頼性も低下せしめることになる。 [0003] そこで、発熱量即ち高周波抵抗損失の低減を図る目的で
、従来、偏向コイルには、細導体に絶縁皮膜を施した素
線を複数本星いに撚り合せたリッツ線(リッツ線は各素
線が撚り合せ断面のすべての位置を順次重めるよう構成
されるものである)あるいは素線を同志撚りまたは集合
撚りした撚り線を用いている。以下説明を簡単にするた
め、リッツ線及び同志撚り線、集合撚り線を含めて単に
撚り線と記す。 [0004] 図89図9はかかる撚り線の一例を示し、8は撚り線、
2′は撚り線8を構成する素線、3′は導体、4′は絶
縁皮膜、5は撚り線8の外周に施した融着層である。ク
ラ型偏向コイルの巻線では、コイルを自己保形する必要
上、撚り線8の外周に融着層5を施している。 [0005] 図7はクラ型偏向コイルの外観図を示し、クラ型偏向コ
イル6は、一対の凹型と凸型とからなる巻金型を用い、
凹型と凸型を組合せたときに形成される巻線空間に撚り
線8を巻き込み、次に撚り線8を通電加熱し、融着層5
により撚り線8相互を接着し、加圧成型して製作される
。 [0006] 図10は、上記図81図9に示す如き撚り線8を巻線、
成型して得られたクラ型偏向コイル6′のコイル長手方
向と直角な断面図を示す。図11は、図10の部分eの
拡大断面図で、撚り線8の巻線分布状態を示す。 [0007] 撚り線8は比較的細かな撚りピッチで撚り合わされてい
るので、クラ型偏向コイル6′に成型された後において
も撚り線8の外形円形形状が崩れることなく保形される
。このため、隣接する撚り線8の相互間には空隙部7が
存在することになる。 [0008]
従来の撚り線では、偏向コイルの発熱量を低減する上で
それなりの効果は得ているものの、十分とはいえず、ま
た偏向コイルの信頼性、生産コストの面でも解決すべき
課題を残していた。 [0009] 即ち、一般に、従来の撚り線では、高周波の用途に使う
とき、以下のような問照点が あった。 [0010] (1)撚り線は比較的細かな撚りピッチで撚り合わされ
るため、コイル導線として可撓性に欠け、コイル形状に
なじみ難く、また巻線時に、隣接する撚り線相互間に空
隙部を生ずる。そして加熱成型時にも、撚り線の円形形
状がそのまま保形されるので、コイル形成部に生じた空
隙部は減少することなく残存し、コイル形成部に占める
コイル導体部の占積率を悪くしている。コイル導体の占
積率の低下はコイルの発熱量低減に対し悪い影響を及ぼ
す。 [0011] (2)撚り線は、その撚り込み分だけ素線長かが長くな
り、その分コイルの導体抵抗を増加させることになる。 例えば0.17mm径の銅線(絶縁体仕上り外径0゜2
mm)を7本、6mmの撚りピッチで同芯撚りした撚り
線の導体抵抗は、撚り合わせしていないものに比べ約2
%増加する。コイル導体抵抗の増大は、コイルの発熱量
低減に対し悪く作用する。 [0012] (3)撚り線は、撚り工程が入るため、線材に加工劣化
を及ぼす恐れも多くなり、信頼性の上で好ましくない。 また、コストの上昇にもつながる。 [0013] 本発明は、上記従来技術の欠点を改善し、高周波の用途
において発熱量を一層低減せしめ、より信頼性を高め、
さらにコストも低減することができる集合絶縁電線を提
供しようとするものである。 [0014]
それなりの効果は得ているものの、十分とはいえず、ま
た偏向コイルの信頼性、生産コストの面でも解決すべき
課題を残していた。 [0009] 即ち、一般に、従来の撚り線では、高周波の用途に使う
とき、以下のような問照点が あった。 [0010] (1)撚り線は比較的細かな撚りピッチで撚り合わされ
るため、コイル導線として可撓性に欠け、コイル形状に
なじみ難く、また巻線時に、隣接する撚り線相互間に空
隙部を生ずる。そして加熱成型時にも、撚り線の円形形
状がそのまま保形されるので、コイル形成部に生じた空
隙部は減少することなく残存し、コイル形成部に占める
コイル導体部の占積率を悪くしている。コイル導体の占
積率の低下はコイルの発熱量低減に対し悪い影響を及ぼ
す。 [0011] (2)撚り線は、その撚り込み分だけ素線長かが長くな
り、その分コイルの導体抵抗を増加させることになる。 例えば0.17mm径の銅線(絶縁体仕上り外径0゜2
mm)を7本、6mmの撚りピッチで同芯撚りした撚り
線の導体抵抗は、撚り合わせしていないものに比べ約2
%増加する。コイル導体抵抗の増大は、コイルの発熱量
低減に対し悪く作用する。 [0012] (3)撚り線は、撚り工程が入るため、線材に加工劣化
を及ぼす恐れも多くなり、信頼性の上で好ましくない。 また、コストの上昇にもつながる。 [0013] 本発明は、上記従来技術の欠点を改善し、高周波の用途
において発熱量を一層低減せしめ、より信頼性を高め、
さらにコストも低減することができる集合絶縁電線を提
供しようとするものである。 [0014]
上記目的を達成するため、本発明は、複数本の絶縁被覆
細線(素線)を平行に束ねるかあるいは素線を束ねたも
のの層芯径の約100倍以上の粗い撚りピッチで束ね、
この外周上上に融着層を施し断面略円形状とした集合絶
縁電線を提供する。 なお、本発明において、集合絶縁
電線を、素線の平行東線または集合絶縁電線の層芯径の
略100倍以上の撚りピッチで素線を束ねたものと限定
した理由は偏向ヨークのクラ型偏向コイル等を加熱成型
したとき、平行東線であれば素線はより低い成型圧で容
易に移動し得、また層芯径の略100倍以上の粗い撚り
ピッチで素線を束ねたものであれば、成型時に素線に損
傷を与えることのない成型圧で素線を移動せしめること
ができ、撚りピッチが層芯径の略100倍以下となると
素線を移動させるときの成型圧で素線に損傷を生ずる可
能性があることが、実、験的に確認された結果によるな
めである。 [0015]
細線(素線)を平行に束ねるかあるいは素線を束ねたも
のの層芯径の約100倍以上の粗い撚りピッチで束ね、
この外周上上に融着層を施し断面略円形状とした集合絶
縁電線を提供する。 なお、本発明において、集合絶縁
電線を、素線の平行東線または集合絶縁電線の層芯径の
略100倍以上の撚りピッチで素線を束ねたものと限定
した理由は偏向ヨークのクラ型偏向コイル等を加熱成型
したとき、平行東線であれば素線はより低い成型圧で容
易に移動し得、また層芯径の略100倍以上の粗い撚り
ピッチで素線を束ねたものであれば、成型時に素線に損
傷を与えることのない成型圧で素線を移動せしめること
ができ、撚りピッチが層芯径の略100倍以下となると
素線を移動させるときの成型圧で素線に損傷を生ずる可
能性があることが、実、験的に確認された結果によるな
めである。 [0015]
この発明の集合絶縁電線を用いてクラ型偏向コイル等を
形成する際に、コイルの加熱成形工程における条件を選
定することにより、外形円形に保形されている集合絶縁
電線の保形状態を崩し、集合絶縁電線を構成している各
素線がコイル形成部の空隙部へずれ込むようになし、以
ってコイル形成部断面積に占めるコイル導体断面積の比
を高める。 [0016] このように、コイル形成部断面積に占めるコイル導体断
面積の比、コイル導体占積率、を高めることは、クラ型
偏向コイル等を同一仕上り寸法に製作するに際し、従来
の撚り線に比し集合絶縁電線の素線径あるいは素線数を
増加せしめることを可能とする。 [0017] このことは、取りも直さずクラ型偏向コイル等のインダ
クタンス(L)と直流抵抗(R)との比、L/Rを高め
ることになる。何となれば、インダクタンスLは偏向コ
イルの巻数、直流抵抗Rは偏向コイル導体の断面積によ
り一義的に定まることによる。更に、L/Rは自己発熱
に伴う温度上昇度と明らかに相関関係があり発明者等の
実験結果によれば、図6に示す如き関係になることが認
められた(なお、図6は偏向走査周波数33kHzにお
けるクラ型偏向コイルの温度上昇度とL/Rの関係であ
る)。即ち、L/Rは偏向コイルの発熱量と密接な関連
をもちL/R1いい換えればコイル導体占積率、を大き
くとることが発熱量を低減せしめる上で大きな効果をも
たらす。 [0018] また、本発明の集合絶縁電線は、従来の撚り線に比し、
撚り線の撚り込み長さ分だけ素線長が短く、偏向コイル
の直流抵抗を減じ、偏向コイルの発熱量低減に相乗的効
果を与える。 [0019]
形成する際に、コイルの加熱成形工程における条件を選
定することにより、外形円形に保形されている集合絶縁
電線の保形状態を崩し、集合絶縁電線を構成している各
素線がコイル形成部の空隙部へずれ込むようになし、以
ってコイル形成部断面積に占めるコイル導体断面積の比
を高める。 [0016] このように、コイル形成部断面積に占めるコイル導体断
面積の比、コイル導体占積率、を高めることは、クラ型
偏向コイル等を同一仕上り寸法に製作するに際し、従来
の撚り線に比し集合絶縁電線の素線径あるいは素線数を
増加せしめることを可能とする。 [0017] このことは、取りも直さずクラ型偏向コイル等のインダ
クタンス(L)と直流抵抗(R)との比、L/Rを高め
ることになる。何となれば、インダクタンスLは偏向コ
イルの巻数、直流抵抗Rは偏向コイル導体の断面積によ
り一義的に定まることによる。更に、L/Rは自己発熱
に伴う温度上昇度と明らかに相関関係があり発明者等の
実験結果によれば、図6に示す如き関係になることが認
められた(なお、図6は偏向走査周波数33kHzにお
けるクラ型偏向コイルの温度上昇度とL/Rの関係であ
る)。即ち、L/Rは偏向コイルの発熱量と密接な関連
をもちL/R1いい換えればコイル導体占積率、を大き
くとることが発熱量を低減せしめる上で大きな効果をも
たらす。 [0018] また、本発明の集合絶縁電線は、従来の撚り線に比し、
撚り線の撚り込み長さ分だけ素線長が短く、偏向コイル
の直流抵抗を減じ、偏向コイルの発熱量低減に相乗的効
果を与える。 [0019]
以下、本発明の実施例を図1及至図5に沿い説明する。
[0020]
図12図2は本発明の集合絶縁電線の一実施例を示すも
ので、図1は集合東線の断面図2図2は外観斜視図であ
る。 [0021] 集合絶縁電線1は、導体3の外周にポリウレタン樹脂、
ポリエステルイミド樹脂等の絶縁層4を塗布焼付した素
線2を複数本、パックテンションを与えながら平行に束
ねるかまたは素線2の集束体の約100倍以上の極めて
粗な撚りピッチで束ね、直ちに、この外周上にポリアミ
ド樹脂等の融着層5を施し、断面略円形状に形成したも
のである。 [0022] 次に、かかる集合絶縁電線1を用いて製作されるクラ型
偏向コイルにつき説明すると、先ず集合絶縁電線1は巻
型にクラ型状に巻線されるが、巻線時、集合絶縁電線1
は素線2のほぼ平行な集束体であるため、可撓性に優り
、巻型になじみ易く、また外形円形に保形されている故
、集合絶縁電線1を互いに密接せしめて精度よく巻線す
ることができる。ただし、この巻線された状態では、集
合絶縁電線1は外形円形状に保形されているため、従来
の撚り線8の場合と同様、隣接する集合絶縁電線1相互
間には空隙部が存在することには変りない。而して、次
の加熱成型工程において、予め実験的に選定した条件で
加熱2成型することにより先ず集合絶縁電線1を一体に
保形拘束する外周融着層5が溶融され、集合絶縁電線1
の各素線2の集束性が解除され、素線2は成形圧によっ
てコイル空間をより安定な位置へとずれながら移動して
行くので、最終的には、巻線時に集合絶縁電線1相互間
に存在した空隙部は素線2によって密に形成される。こ
の結果、りラ型偏向コイル6の長手方向と直角断面(図
3)におけるコイル巻線分布は、図3の部分eを図4に
拡大して示す如く、コイル形成部断面積に占めるコイル
導体断面積(コイル導体占積率)が高められている。 [0023] 実際の製作例として、同一仕上り外形寸法のクラ型偏向
コイルについて、従来の撚り線8を用いたコイルと2本
発明の集合絶縁1を用いたコイルを比較した結果、後者
は前者に比べL/Rが約20〜30%高くなることが確
かめられた。また、偏向走査周波数33kHzにおける
温度上昇度を比較した結果でも、後者は前者より4〜5
deg(摂氏)低下することが確認された。 [0024] 他の実施例としては、図5に示すように、素線2として
、絶縁層4の外周にさらにポリアミド樹脂等の融着層1
5を施したものを用いた集合絶縁電線21が挙げられる
。 [0025] 本発明の集合絶縁電線は、上記の如きクラ型偏向コイル
の用途の外、高周波フィルタ、高周波トランス(IFT
、高周波スイッチング用トランス)、高周波インダクタ
、電磁調理器等のコイルに好適に用いることが出来る。 [0026]
ので、図1は集合東線の断面図2図2は外観斜視図であ
る。 [0021] 集合絶縁電線1は、導体3の外周にポリウレタン樹脂、
ポリエステルイミド樹脂等の絶縁層4を塗布焼付した素
線2を複数本、パックテンションを与えながら平行に束
ねるかまたは素線2の集束体の約100倍以上の極めて
粗な撚りピッチで束ね、直ちに、この外周上にポリアミ
ド樹脂等の融着層5を施し、断面略円形状に形成したも
のである。 [0022] 次に、かかる集合絶縁電線1を用いて製作されるクラ型
偏向コイルにつき説明すると、先ず集合絶縁電線1は巻
型にクラ型状に巻線されるが、巻線時、集合絶縁電線1
は素線2のほぼ平行な集束体であるため、可撓性に優り
、巻型になじみ易く、また外形円形に保形されている故
、集合絶縁電線1を互いに密接せしめて精度よく巻線す
ることができる。ただし、この巻線された状態では、集
合絶縁電線1は外形円形状に保形されているため、従来
の撚り線8の場合と同様、隣接する集合絶縁電線1相互
間には空隙部が存在することには変りない。而して、次
の加熱成型工程において、予め実験的に選定した条件で
加熱2成型することにより先ず集合絶縁電線1を一体に
保形拘束する外周融着層5が溶融され、集合絶縁電線1
の各素線2の集束性が解除され、素線2は成形圧によっ
てコイル空間をより安定な位置へとずれながら移動して
行くので、最終的には、巻線時に集合絶縁電線1相互間
に存在した空隙部は素線2によって密に形成される。こ
の結果、りラ型偏向コイル6の長手方向と直角断面(図
3)におけるコイル巻線分布は、図3の部分eを図4に
拡大して示す如く、コイル形成部断面積に占めるコイル
導体断面積(コイル導体占積率)が高められている。 [0023] 実際の製作例として、同一仕上り外形寸法のクラ型偏向
コイルについて、従来の撚り線8を用いたコイルと2本
発明の集合絶縁1を用いたコイルを比較した結果、後者
は前者に比べL/Rが約20〜30%高くなることが確
かめられた。また、偏向走査周波数33kHzにおける
温度上昇度を比較した結果でも、後者は前者より4〜5
deg(摂氏)低下することが確認された。 [0024] 他の実施例としては、図5に示すように、素線2として
、絶縁層4の外周にさらにポリアミド樹脂等の融着層1
5を施したものを用いた集合絶縁電線21が挙げられる
。 [0025] 本発明の集合絶縁電線は、上記の如きクラ型偏向コイル
の用途の外、高周波フィルタ、高周波トランス(IFT
、高周波スイッチング用トランス)、高周波インダクタ
、電磁調理器等のコイルに好適に用いることが出来る。 [0026]
本発明の集合絶縁電線によれば、従来のりッッ線等の集
合撚り線に比べ、高周波の用途において、コイルの発熱
量が低減される。 [0027] また、コイル導線の撚り線工程による加工劣化が防止さ
れるため、より信頼性が高くなる。 [0028] 更に、コイル導線の撚り線工数の節減により、全体とし
てのコストの低減となり、その工業上の効果は極めて大
きなものがある。
合撚り線に比べ、高周波の用途において、コイルの発熱
量が低減される。 [0027] また、コイル導線の撚り線工程による加工劣化が防止さ
れるため、より信頼性が高くなる。 [0028] 更に、コイル導線の撚り線工数の節減により、全体とし
てのコストの低減となり、その工業上の効果は極めて大
きなものがある。
【図1】
本発明の一実施例の集合絶縁電線の横断面図。
【図2】
本発明の一実施例の集合絶縁電線の外観斜視図。
【図3】
本発明の集合絶縁電線を用いたクラ型偏向コイルの一例
のコイル長手方向に直角な断面図。
のコイル長手方向に直角な断面図。
【図4】
図3の部分eの拡大図。
【図5】
本発明の他の実施例の集合絶縁電線の横断面図。
【図6】
クラ型偏向コイルのインダクタンスLと直流抵抗Rとの
比L/Rとクラ型偏向コイルの温度上昇度△Tの関係図
。
比L/Rとクラ型偏向コイルの温度上昇度△Tの関係図
。
【図7】
クラ型偏向コイルの外観図。
【図8】
従来の集合絶縁電線の一例の横断面図。
【図9】
従来の集合絶縁電線の一例の外観斜視図。
【図10】
従来の集合絶縁電線を用いたクラ型偏向コイルの一例の
コイル長手方向に直角な断面図。
コイル長手方向に直角な断面図。
【図11】
図10の部分eの拡大図。
1 集合絶縁電線
2 素線
導体
絶縁層
融着層
クラ型偏向コイル
5 融着層
1 集合絶縁電線
【図1】
図面
【図2】
【図3】
(図2)
(図3)
(図
)
【図4】
【図5】
(図4)
(図5)
【図6】
【図7】
(図6)
(ハ)
(図7)
【図8】
【図9】
【図10】
(図8)
(図9)
(図10)
Claims (1)
- 【請求項1】複数本の絶縁導体素線または自己融着性絶
縁導体素線を平行に束ねるかもしくは素線の集束体の層
芯径の略100倍以上の極めて粗な撚りピッチで束ね、
この外周上に融着層を施し、断面略円形状となしたこと
を特徴とする集合絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40504390A JPH03248506A (ja) | 1988-02-03 | 1990-12-21 | 集合絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63023398A JPH0668950B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | 偏向ヨークの製造方法 |
JP40504390A JPH03248506A (ja) | 1988-02-03 | 1990-12-21 | 集合絶縁電線 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63023398A Division JPH0668950B2 (ja) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | 偏向ヨークの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03248506A true JPH03248506A (ja) | 1991-11-06 |
Family
ID=26360749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40504390A Pending JPH03248506A (ja) | 1988-02-03 | 1990-12-21 | 集合絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03248506A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1990
- 1990-12-21 JP JP40504390A patent/JPH03248506A/ja active Pending
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