JPH0132508B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クリーニング装置に係わり、詳しく
は、電子写真装置等の画像形成装置に於ける像担
持体表面に残留する現像剤をクリーニングして回
収するクリーニング装置に関する。

従来、トナー像を形成し利用する画像形成装置
は多くの方式に基づくものが提案され、実施に供
されている。特に汎用されているのは感光体上に
電子写真法に基づき静電潜像を形成し、この潜像
を現像して利用する方法である。これらの装置に
於いては、現像剤の処理が極めて重要であり、特
に感光体を繰返し使用する場合には、清掃、回
収、再使用という点から重要である。しかし、使
用済トナー内に紙粉等の異物が混入しており、現
像や感光体に多大な影響を与えることから、トナ
ー再使用は困難である。また、再使用する上に
は、紙粉等の除去装置を設けねばならないので、
装置の複雑化、コストアツプになり電子写真装置
の小型化が困難である。

このため、感光体上に残留したトナーをクリー
ニングし、搬送、回収するだけの装置には回収容
器に堆積した量を検知する手段が設けられてお
り、容器内にトナーが満杯になつた場合、これ以
上トナーが送り込まれない様コピー不能にしてし
まうことが必要である。検知手段としては、光学
的手段が多く回収容器の一定の高さにcds受光面
とライトガイドを設け、トナーが前記cds受光面
とライトガイドの間に溜まり、cdsの抵抗の変化
を検知して回収トナーの廃棄等の指示を行なうこ
とが知られている。しかし、光学的手段によるも
のは、トナーがcds受光面に付着しただけで抵抗
が変化しやすく、まだトナー回収容器内にほとん
どトナーが溜まつていないにもかかわらず、回収
容器内にトナーの廃棄信号が発せられる誤動作が
生じコピーがストツプしてしまう。これは、トナ
ーが粉体でありコピーの初期のころは搬送路に余
りトナーがないため風の流れを生じやすく、その
ため、トナーが飛散し煙霧状になつて回収容器内
を浮遊し、浮遊トナーはcds受光面、ライトガイ
ドに付着しやすいことになる。

本発明は上記の点に鑑み、小型の画像形成装置
に適するコンパクトで回収容器内のトナー量を誤
認するおそれもなく、かつ感光体上の残留トナー
の除去、搬送、回収を円滑にし得る装置を提供す
るものである。

本発明は、クリーニング後の除去現像剤の搬送
路に対して、実際の搬送時には搬送されてくる現
像剤の押圧力で搬送路を開放して現像剤の通過を
許可し、その押圧力が加わらない時には搬送路を
閉じる通路遮閉部材を有することを特徴とし、搬
送不良や回収不良を防止するものである。本発明
の通路遮閉部材は、後述するような樹脂膜や金属
膜が好ましく、押圧力が加わらない時には自重や
その弾性（腰の強さ）によつて自動的に閉じるも
のが良い。

以下、本発明に係わる装置の実施態様を図面を
参照して説明する。この実施態様は、電子写真装
置に用いるクリーニング部に本発明を適用した例
を示すものであるが、これに限定されない。

１は像担持体としての感光ドラムで、図中矢印
方向に回転している。２は当該感光ドラム表面と
弾接し、その表面から磁性現像剤粉を除去するた
めのクリーニングブレードであり、上記ドラムの
回転方向と対向するカウンター方向に配置されて
いる。３はクリーニングブレードの下方に配置さ
れた磁石ロールで、その外周面が不図示の駆動手
段によつてほぼ感光ドラム１と等速になるよう反
時計方向に回転している。この磁石ロールは６極
交互着磁極の例が示されているが、この磁極数や
その配置に限定されるものではない。４は該磁石
ロールと間隙ｄをおいて配設され、該磁石ロール
とその外周がほぼ等速にて時計方向に回転してい
る磁性ロールで、例えば鉄製ロールである。５は
該磁石ロール３に近接（その距離をｔ）または接
触して該磁石ロールの回転方向に対して逆方向に
後述のような所定の位置間隙に配設された非磁性
体のスクレーパである。６は該スクレーパにより
スクレープされた磁性現像剤粉の搬送路であつ
て、７はこの搬送路に着脱可能に取付けられてい
る回収容器である。

図示例のものに於いて、上記感光ドラム、磁石
ロール及び磁性ロールの外周速度は約110mm／秒
磁石ロール３と磁性ロール４との最近接位置での
間隙ｄは表面磁束密度にもよるが約0.5〜2.5mm位
が適当であり、スクレーパ５との間隙ｔとの間に
はｄ≧ｔの関係を持たせる。ｔの好ましい値は
0.3〜１mm位である。磁石ロールは夫々350ガウス
の表面磁束密度を有する磁極を有している。

周知の潜像形成手段により上記の感光ドラム１
に形成された潜像は周知の現像手段により顕画化
され、その後不図示の転写材に転写された後に感
光ドラムに残留している磁性現像剤はクリーニン
グブレード２によりクリーニングされ、その後磁
石ロール３に捕獲される。次に、磁石ロール４と
磁石ロール３によるスリツト状の拘束磁界内へ移
動し、スクレーパ５によりかきおとされ、搬送路
中へ押し出される。さらに後続の磁性現像剤によ
り押され上方へ移動し、搬送され遮断膜１０より
押し出されて回収容器７中に堆積する。この遮断
膜１０は搬送路出口上部に固定され回動可能にな
つている。さらに堆積が進みcds受光面８とライ
トガイド９の間に現像剤が堆積すると、cds受光
面８への光量が変化し、cdsの抵抗が変わるため
設定した抵抗以上の場合には、回収容器７内の現
像剤が満杯であることを表示する。この場合、さ
らに現像剤が回収されて、容器７外にこぼれない
ようにコピー不能とする。

クリーニングの初期に於いて、磁石ロール３、
磁性ロール４及び搬送路には現像剤がわずかしか
捕獲、堆積されておらず、前両ロールの回転等に
よる風の影響により現像剤が搬送路内で舞い上り
煙霧状の現像剤として搬送路内を浮遊して回収容
器７内の方に移動する。しかし、この浮遊トナー
は、遮断膜で動きを遮断され、遮断膜前に堆積す
る。

の遮断膜を設けることにより、煙霧状トナーの
cds受光面８、ライトガイドへの付着を防止する
ことができ、回収トナー量の検知の安定化が促進
される。

上述の遮断膜としては、トナーと常に接触する
ため、トナーと反応しない物質であることが必要
である。詳しくは、トナー中に入つている可塑剤
（リン酸系物質、脂肪酸）等と反応しないもので
あり、例えば、ポリエチレン、フツ素樹脂、ポリ
イミド等の膜である。又、金属薄膜も平であり、
特にこのときは非磁性体が好ましい。

このような遮断膜を保持部材１１で搬送路出口
上部に固定し、遮断膜１０の腰の強さで搬送路を
ふさぐ。又、金属薄板等の場合、ヒンジ等で遮断
膜の腰の強さが強すぎると搬送路中に堆積したト
ナーの搬送力では遮断膜を押し切れず搬送路中に
詰まつてしまい、トナーのブロツキングやクリー
ニング不良を生じやすく装置がこわれたり画像に
影響を及ぼすことになる。したがつて、トナーの
搬送力と同等もしくはそれ以下の腰の強さとす
る。例えば、遮断膜の膜厚は、30μ以下であるこ
とが良好である。勿論、金属薄板、合成樹脂薄板
１０′、をヒンジ１０₁′で取付け、その自重で閉
じるようにしても良い。（第２図参照）。また、膜
厚が薄すぎると搬送路内の風の影響や搬送路出口
の遮断が効果的にできず、不均一に遮断すること
になり煙霧状トナーの防止にはならない。さらに
は、取扱い上薄いとシワがよりやすく機能が果せ
ない。

因に、第１図示装置でドラム１が120mm／sec、
ローラ３，４を各々等速で回転した場合に、遮断
膜の膜厚はマイラー（商品名：薄いシート状樹脂
膜のこと）で10μ以上あると良好であることが判
明した。したがつて、上記例の場合には遮断膜の
膜厚は10μ乃至30μで、望ましくは12μ〜18μであ
る。

本発明は、上記通路遮閉部材を有しているの
で、現像剤の通過を必要時のみ通過させることが
でき確実な搬送と良好な回収が達成できる。

以上の如く、本発明によれば、簡単な構成によ
つて従来の欠点を除去でき、安定したコンパクト
な装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく具体例装置の断面図、
第２図は遮断部材の変形例拡大図。 図中、１：像担持体（感光ドラム）、２：クリ
ーニングブレード、３：磁石ロール、４：磁性ロ
ール、５：スクレーパ、１０：遮断部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 像担持体表面からクリーニングされた除去現
   像剤を回収容器内へ搬送する搬送路を備えたクリ
   ーニング装置において、 上記搬送路を開閉する通路遮閉部材を有し、該
   通路遮閉部材は搬送されてくる現像剤の押圧力に
   よつて搬送路を開放して該現像剤の通過を許可
   し、該押圧力が加わらない時は搬送路を閉じるこ
   とを特徴とするクリーニング装置。