JP3768810B2 - トナー回収装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に適用できるトナー回収装置及び同トナー回収装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式等による画像形成装置では像担持体としての感光体に対して、帯電工程、露光工程、現像工程及び転写工程からなる画像形成プロセスが実行される。この画像形成装置が行う帯電工程では像担持体としての感光体上を均一帯電し、露光工程では感光体上に光書き込みによって静電潜像を形成し、現像工程ではその静電潜像を、例えば、磁性キャリアとトナーとを混合した二成分現像剤のトナー、あるいは、両者を一体化した一成分系現像剤を用いて現像して可視像化し、転写及び定着工程では可視像を記録材に接触する接触転写部材を用いて転写し、その可視像を定着ローラ対等を用いて記録材に熱及び加圧力で定着し、永久画像を得ている。
【0003】
ところで、転写工程では感光体の表面に担持された全てのトナーが記録材の表面に転写されるべきであるが、記録材が感光体の表面に圧接することにより感光体の表面に対するトナーの機械的な付着力が増加し、感光体の表面から記録媒体の表面に移動し難くなるものがある。このため、トナー像を構成するトナーの一部が転写工程終了後においても感光体の表面に付着し続け、画像形成プロセスに繰り返し使用される感光体の表面に残留トナーが蓄積的に吸着し、感光体の表面において後の画像形成プロセスの露光工程時に画像光の照射を受けない部分が存在することとなり、残留トナーによって画像の汚損や画像の欠落を生じ、画像形成状態が劣化する。
【0004】
そこで、従来の画像形成装置では、転写工程を終了した感光体の表面に付着している残留トナーを除去するためのクリーニング装置が用いられている。例えば、図5に示す画像形成装置では、感光体ドラム100の周囲に、帯電、露光、現像、転写の各装置110、120、130、140が配備され、感光体ドラム100の表面が時計方向に回転するのに応じて帯電、露光、現像、転写に応じた工程処理が行なわれ、次いで感光体ドラム100の表面がクリーニング装置150に達しクリーニング工程での処理が行われている。クリーニング装置150は感光体ドラム100の表面の残留トナーを掻き落すブレード160を備え、ブレード160には同ブレードによって掻き落とされた廃トナーを回収するトナー回収装置170が付設される。なお、ブレード160に代えて、転写装置を通過した感光体ドラムの表面に先端が当接する図示しないロール状ブラシを配備し、そのロール状ブラシが掻き落とした廃トナーをファンの風力によって回収するようにしたトナー回収装置(図示せず)もある。
【0005】
ところで、クリーニング装置150で除去される廃トナーは、クリーニング装置150に直接対向配備された容器状の廃トナー収容部180や廃棄ボトル(図示せず)等へ回収され、廃棄処理されたり、あるいは、クリーニング装置150で除去されたものが回収されて図示しないトナー搬送手段によって現像装置130側に戻され、後の画像形成プロセスにおいて再利用されるように構成されたものもある。いずれの場合も、クリーニング装置150で除去された廃トナーはクリーニング装置と対向するトナー回収装置の廃トナー収容部180に回収されている。なお、このようなトナー回収装置の回収トナーを再利用するようにした画像形成装置の一例が、特開平11−327397号公報に開示される。
【0006】
さらに、クリーニング工程の手前で行われる転写工程では感光体ドラム100よりトナー像を転写された転写紙等の記録材190が記録材搬送装置210によって定着装置200に搬送されている。ここで記録材搬送装置210は記録材190の搬送性能を重視して水平搬送されることが望ましく、しかも、転写および定着の両装置間において記録材190の上面である転写面のトナーは未定着状態にある。これらの点より記録材が周辺部品と干渉するのを避けるよう記録材搬送装置210の上方にはやや余裕を持って空間を確保する必要がある。ところが、従来の画像形成装置では、略水平方向に配置される記録材搬送装置210の上方近傍にクリーニング装置150およびトナー回収装置170が配備されるのが一般的であることより、トナー回収装置170等はその取り付けスペースの確保において規制を受け易いものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、クリーニング装置150で除去された廃トナーはトナー回収装置170の廃トナー収容部180に回収されるが、この廃トナーの増加に応じて廃トナー自体の重量Wが増し、廃トナー収容部180の下部の開口220から感光体ドラム100側に漏れ出やすくなる。このため、廃トナー収容部180は容積規制を受け易いのに加えて収容部内の容積全てを有効に使えないという状況にある。
【0008】
そこで、廃トナー収容部180の容積全体を有効利用するためには、同廃トナー収容部内の廃トナーの重量Wに抗して廃トナーを容器内に搬送でき、搬送手段や廃トナー収容部の廃トナーがそれ自体の重さで逆流するのを防止する手段を設ける必要がある。しかし、このような場合であっても、搬送手段の停止時には廃トナー収容部180に堆積する廃トナーの一部が上方の廃トナーの重力を受け、感光体ドラムと対向する開口220の周縁を通過し、外部に飛散し、画像形成装置内部を汚してしまう場合がある。
【0009】
更に、図示しないトナー回収装置が一時収容部と恒久的な収容部を連続して設けるようにし、一時収容部のトナーを恒久的な収容部に搬送手段で搬送するように構成し、廃トナーが自重で一時収容部より逆流し外部に漏れるのを防止することも考えられる。
しかし、単にこのような構成を採ったとすると、恒久的な収容部の廃トナーの量が増加した場合、同恒久的な収容部側に搬送手段による搬送力を受けて層状を成して移動する廃トナーの上層側を下方に向けて廃トナーが自重で逆流することがあり、逆流する廃トナーが一時収容部を経て感光体ドラムと対向する開口を通過し、外部に飛散し、画像形成装置内部を汚してしまったり、搬送手段による恒久的な収容部への廃トナーの搬送機能が的確に働かない事態に陥ることがある。なお、搬送手段の上方側を逆流する廃トナーを逆流防止弁を用いて堰き止めることが考えられるが、この逆流防止弁を単に設けたとすると、これ自体が搬送手段に対向配備されることより、廃トナー搬送機能を低下させるという問題が生じてしまう。
【0010】
本発明は、以上のような課題に基づき、第1に、第2の収容部への廃トナーの回収率を低下させること無く、第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に飛散することを確実に防止できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
第2に、第2の収容部を第1の収容部より上方側に配備することで装着性を改善できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
【0011】
第3に、マグネットローラを用いて搬送装置の装着スペースの確保を容易化できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
第4に、スクレーパを用い、搬送装置より掻き取った廃トナーを第2の収容部へ搬送することでトナー回収効率を向上できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
【0012】
第5に、隙間規制部材を用いて廃トナーの搬送方向と逆方向の流れを抑え、限られた搬送力で効率よく廃トナーの収容量を稼ぐことができるトナー回収装置を提供することを目的とする。
第6に、第2の収容部を分割して、廃トナーの逆流を防止できるようにしたトナー回収装置を提供することを目的とする。
【0013】
第7に、第2の収容部を着脱可能として、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できるトナー回収装置を提供することを目的とする。
第8に、少なくとも第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に飛散することを防止できる請求項1乃至9記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を用いることで、内部の汚れを容易に防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明は、記録材にトナー像を転写した後の像担持体上より残留したトナー粒子を除去するクリーニング手段に対設され、同クリーニング手段により除去された廃トナーを回収するトナー回収装置において、同トナー回収装置が前記クリーニング手段により除去された廃トナーを収容する第1の収容部と、前記第1の収容部より上方に併設され前記廃トナーを恒久的に収容可能な第2の収容部と、前記第1の収容部の磁性を有する廃トナーを第2の収容部へ磁力によって担持して搬送する搬送手段と、前記搬送手段に対し前記廃トナーの流動を規制する隙間を介して略上方に配置され、同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に向け突出し形成された隙間規制部材と、を具備したことを特徴とする。
このように、搬送手段が前記第1の収容部に収容した廃トナーを速やかに前記第2の収容部へ磁力によって担持して搬送するので、廃トナーが第1の収容部に残留することを防止できる。このため逆流防止部材を設けることなく、第1の収容部に廃トナーが残留することを防止でき、第1の収容部の廃トナーがその自重で感光体と対向する開口を逆流して外部に飛散することを確実に防止できる。しかも、逆流防止部材を排除できるので、その逆流防止部材により廃トナーが搬送部材から掻き落され搬送部材の搬送力が低下し、廃トナーの回収率が低下することを防止できる。
特に、前記隙間規制部材を設けることで搬送手段との間に隙間を形成でき、この隙間により廃トナーの流動を規制でき、しかも、隙間規制部材が搬送手段の略上方に配置され同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に向け突出し形成されることで、第2の収容部に収容された廃トナー全体の重量が隙間に滞留した廃トナーに加わることをより確実に避けることができる。このため、隙間で凝集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比較的小さくても、隙間を逆流しようとする廃トナーを確実に堰き止めることができる。更に、第2の収容部を第1の収容部より上方側のスペースに配備するため、第2の収容部の装着性を改善できる。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1に記載のトナー回収装置において、前記搬送手段はマグネットローラであることを特徴とする。
このように、搬送手段として比較的小型化が容易なマグネットローラを用いるため、取り付けスペースの確保が容易となる。
【0017】
請求項の発明は、請求項に記載のトナー回収装置において、前記隙間が1乃至5mmであることを特徴とする。
このように、隙間が1乃至5mmと最適化される場合、より確実に廃トナーが隙間で凝集し、第2の収容部からの廃トナーが搬送方向と逆方向に流れることを防止でき、しかも、搬送手段が効率よく廃トナーを搬送することを可能とし、第2の収容部への収容量を稼ぐことができる。
【0019】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか一つに記載のトナー回収装置において、前記搬送手段に担持される廃トナーを前記第2の収容部の開口前で掻き取る弾性板からなるスクレーパを有したことを特徴とする。
このように、搬送手段に担持される廃トナーを第2の収容部の開口前で掻き取るスクレーパを用いるため、搬送手段の駆動時には掻き取った廃トナーを第2の収容部へ確実に搬送し、搬送手段による第2の収容部へのトナー回収率を向上させることができる。
【0021】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか一つに記載のトナー回収装置において、前記第2の収容部は上記廃トナーの搬送方向に向けて複数に分割されていることを特徴とする。
このように複数に分割された第2の収容部に廃トナーを分散して収容可能と成り、隙間で凝集した廃トナーに直接加わる廃トナーの重量を低減できる。このため、搬送手段が限られた搬送力で効率よく廃トナーの収容量を稼ぐことができる。
【0022】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか一つに記載のトナー回収装置において、前記第2の収容部は前記トナー回収装置の基枠部に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
このように、第2の収容部がトナー回収装置の基枠部に着脱可能に取り付けられるため、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できる。
【0023】
請求項発明は、電子写真方式における像担持体の潜像を顕像化してトナー像を形成し、同トナー像を記録材に転写して画像を形成する画像形成装置において、請求項1乃至記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を備えたことを特徴とする。
このように、少なくとも第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に飛散することを防止できる請求項1乃至記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を用いることで、コスト増を招くことなく、画像形成時の画像形成装置の内部の汚れを容易に防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1、図2にはこの発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としてのプリンター1を示す。このプリンター1はその画像形成プロセス部に、像担持体としての感光体ドラム2を回転自在に支持するとともに、感光体ドラム2の周囲に帯電チャージャ3、露光装置4、現像装置5、転写ローラ6及びクリーニング装置7を配置しており、帯電工程、露光工程、現像工程及び転写工程からなる電子写真方式の画像形成プロセスを実行することで可視像を記録材である記録紙Pに形成する。
【0025】
ここで、画像形成装置としてのプリンター1はその本体中央にカートリッジ状に形成された作像ケース8を装着する。作像ケース8はその中央下部に感光体ドラム2を配備し、感光体ドラム2の周縁部に画像形成プロセス部の要部を成す帯電チャージャ3、露光装置4、現像装置5、転写ローラ6、クリーニング装置7およびトナー回収装置9を収容する。感光体ドラム2はプリンター1の基部側に支持された図示しない回転駆動系に連結され、画像形成工程において回転駆動される。
【0026】
作像ケース8に支持された帯電チャージャ3は帯電ローラ状に形成され、帯電工程において、感光体ドラム2の感光体表面に光導電層を形成し,例えば−600Vの電位を付与する。露光工程では、レーザ書込装置10から感光体ドラム2の表面に画像光rが照射され、感光体ドラム2の表面において画像光rの照射を受けた部分の電位のみが光導電作用によって0Vになり、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
【0027】
作像ケース8に支持された現像装置5は、現像工程において感光体ドラム2の表面にトナー収容器11内のトナーを供給する。ここで,現像装置5はトナー収容器11内に磁性を有するトナーを収納する。このトナーは一例として約−30μC/gに負帯電されている。しかも、一例として−350Vのバイアス電圧が印加された現像ローラ12が収納され、これは感光体ドラム2に平行に軸支されている。
【0028】
現像装置4内に収納されたトナーは現像ローラ12の表面に層状に付着し、現像ローラ12の回転と共に感光体ドラム2の表面に搬送される。現像ローラ12の表面に付着しているトナーは、現像ローラ12の表面と感光体ドラム2の表面とが近接する際に、トナーの帯電電位と現像ローラ12のバイアス電圧及び感光体ドラム2の表面電位との間の電位差により、感光体ドラム2の表面において画像光rの照射を受けた0Vの部分にのみ電気的に吸着してトナー像を形成できる。
【0029】
転写ローラ6は、転写工程において、感光体ドラム2の表面に吸着したトナーを記録紙Pの表面に移動させる。ここで、記録紙Pは給紙部13から給紙ローラ列14により1枚づつレジストローラ対15側に送出され、同レジストローラ対15によって感光体ドラム2の回転によるトナー像の移動に同期して感光体ドラム2と転写ローラ6との間のニップ部に給紙され、ニップ部に達した記録紙Pは転写ローラ6により感光体ドラム2の表面に押圧されつつ搬送される。ニップ部に記録紙Pの先端が進入すると同時に転写ローラ6には一例としてトナーと逆極性の電化(+1kV)である転写バイアス電圧が印加され、このバイアス電圧により感光体ドラム2の表面に吸着していたトナーを記録紙Pの表面に移動させる。感光体ドラム2と転写ローラ6との間を通過してトナー像が転写された記録紙Pは、記録紙搬送装置16を介して定着装置17に搬送される。定着装置17は、一対のローラを備え、これにより記録紙Pを加熱及び加圧し、記録紙Pの表面に転写したトナー像を溶融して定着する。なお、トナー像が定着された記録紙Pは排紙ローラ対18により排紙トレイ19に排出される。
【0030】
上述のような転写工程において、転写ローラ6によって記録紙Pが感光体ドラム2の表面に圧接することより、記録紙Pの表面に転写すべきトナーの一部が転写工程の終了後においても感光体ドラム2の表面に残留トナーとして付着し続けることがあり、これを放置すると残留トナーによって後の画像形成プロセスでの画像の汚損を生じたり、後の画像形成プロセスの露光工程時に画像光の照射が妨げられて画像の欠落を生じ、画像形成状態が劣化するという問題がある。
そこで、図1,2に示すように、転写工程を終了した後の感光体ドラム2の表面に付着した廃トナーを除去するようクリーニング装置7を配設し、このクリーニング装置7で除去した廃トナーをトナー回収装置9により回収している。
【0031】
クリーニング装置7は感光体ドラム2の表面から廃トナーを掻き落とすよう形成されたブレード20を備える。ブレード20はウレタンゴム等の弾性板片を素材として成形され、感光体ドラム2の軸線方向(紙面垂直方向)幅に近い長さを有し、基端縁側がブラケット21を介して作像ケース本体8側に一体形成されたトナーケース部801の壁面に締め付け結合される。なお、感光体ドラム2の表面と対向する開口mの周縁は図示しないシール部材で覆われ、同シール部材と感光体ドラム2の表面との隙間をシールし、開口mを通過して外部に飛散する廃トナーの発生を防止している。
【0032】
ブレード20はこれによって感光体ドラム2の表面から掻き落とした廃トナーを一時的に収容する容器状の第1の廃トナー収容部(以後単に第1収納部と記す)22に併設される。なお、第1収納部22は後述のマグネットローラ23、第2の廃トナー収容部(以後単に第2収納部と記す)24等と共にトナー回収装置9を構成する。
第1収納部22は作像ケース本体8の一端のトナーケース部801に形成され、感光体ドラム2とブレード20とが対向する部位に開口mを形成され、ブレード20で掻き取ったトナーを第1収納部22の下部を成す底壁部bに堆積する。ここで底壁部bは開口mの下端縁cを所定量上向きで突出し形成しており、これによってもトナーの漏れを防止している。第1収納部22内の底壁部bはトナー堆積部を成し、このトナー堆積部に堆積した廃トナーを回収するマグネットローラ23が第1収納部22内の開口mと反対側部位に配備される。
【0033】
マグネットローラ23は底壁部b上に堆積した磁性を有する廃トナーを外周面に吸着し、収納方向である搬送方向xに移動させる。なお、マグネットローラ23は、一例としてφ10のプラスチックマグネットで、その最大磁束密度は115mT(1150G)である。
マグネットローラ23との対向部で直上側には下向き面を形成する隙間規制部材25が配備される。隙間規制部材25は第1収納部22とその上側の第2収納部24とを区分する横向き隔壁26の先端側の部位を成している。隙間規制部材25とマグネットローラ23との隙間hは、一例として2.5mmの最小値を保って形成されている。特に、隙間規制部材25はマグネットローラ23の回転中心位置Oの直上対向部より廃トナーの収納方向である搬送方向xに向け突出し、ここでは一例として幅B(=6mm)だけ突き出し形成される。
【0034】
さらに、マグネットローラ23に吸着された廃トナーは搬送方向xの下流側に搬送され、同部側に配置され、マグネットローラ23の表面に弾接するスクレーパ27に掻き取られ、そのスクレーパ27の上方の第2収納部24に押し込み搬送される。スクレーパ27は一例として0.125mmのPETフィルムで形成され、図2における紙面垂直方向に長い、ほぼマグネットローラ23の軸方向長さと同等の長さの薄板片に形成されている。
なお、スクレーパ27はマグネットローラ23に担持される廃トナー層を第1分割収容域241の開口28の前で掻き取るため、マグネットローラ23の駆動時には掻き取った廃トナーを第1分割収容域241へ確実に搬送し、トナー回収率を向上させることができる。
【0035】
作像ケース本体8のトナーケース部801には第2収容部24が形成される。この第2収容部24は下方の記録紙搬送装置16側との干渉を避けるよう第1収容部22より上方側のスペースに配備される。このため、第2収容部24の取り付けスペースを比較的容易に確保でき装着性を改善できる。
第2収容部24はトナー回収装置9における恒久的な廃トナーの収容容器を成し、マグネットローラ23およびスクレーパ27に向けて開口する下向き開口28を有した第1分割収容域241と同第1分割収容域241と上部のみが連通する第2分割収容域242とから形成される。ここで、第1、第2分割収容域241、242を分割する仕切り板29は第1、第2分割収容域241、242の高さ方向におけるほぼ中央より下側部分のみを仕切る。このため、第1分割収容域241での廃トナー堆積量が増加すると、その上端側の廃トナーが第2分割収容域242に崩れ落ちて、第2分割収容域242の低壁を成す仕切り板29上には廃トナーの重量Fsが加わり、第2分割収容域242の廃トナーは開口28に戻ることなく集積される。
【0036】
このように第2収容部24は廃トナーを分割して収容可能と成り、開口28に自重で戻る廃トナーの流動量を低減できる。このため、隙間hで廃トナーが凝集した場合に、凝集した廃トナーに直接加わる廃トナーの重量Fsを低減でき、マグネットローラ23が限られた搬送力であっても効率よく第1分割収容域241に廃トナーを収容し、回収率を向上させることができる。
ここで、搬送手段であるマグネットローラ23と隙間規制部材25の隙間の設定にあたっては、隙間hが小さすぎるとマグネットローラ23の搬送力を上回る抵抗力を受けて安定した廃トナーの回収量が得られないし、逆に、大きすぎると隙間hで廃トナーが凝集しないため、逆流防止の役割を果たせないとの各事態を避けることができるよう、決定する必要がある。
【0037】
したがって、磁束密度で決定されるマグネットローラ23の搬送力Fmが一定の場合、下記の2式を満たし、且つ、収容された廃トナーの重量Fsが最大となるように隙間h(隙間に凝集した廃トナーの抵抗Fgと対応する)を決定する必要がある。
(凝集した廃トナーの抵抗Fg)+(第2収容部の廃トナーの重量(圧)Fs)<(廃トナー搬送力Fm)・・・・・(1)
(第2収容部のトナーの重量(圧)Fs)<(凝集した廃トナーの抵抗Fg)・・・・・(2)
更に、このような2式を考慮した上で、図1と同様の装置を用い、隙間hと廃トナーの回収量Qの関連を測定したところ、図3に示すような特性線図を得た。図3において、隙間hが1乃至5mmの領域で廃トナーの回収量Qが良好と成っており、隙間hが2mmの近傍で最適化されることが明らかと成っている。このため、マグネットローラ23と隙間規制部材25の隙間hは、ここでは2mmとなるように形成された。
【0038】
さらに、一般的にマグネットローラ23の磁束密度はローラの体積に比例して大きくなる。したがって、廃トナー収容量を増やすためには、ローラの体積を増やして搬送力を向上させる必要がある。しかし、実際は装置の小型化によりマグネットローラ23も小さくせざるを得ず、これらの点を考慮しマグネットローラ23の外径や廃トナー収容量を設定することとなる。
【0039】
このように、隙間規制部材25を設け、この隙間規制部材25とマグネットローラ23との隙間hを設定するので、隙間hで廃トナーが凝集し易くでき、しかも隙間hで凝集した廃トナーに対し、第2収容部24の第1分割収容域241に収容済みの廃トナー全体の重量Fsが加わることを避けるようにできる。このため、隙間hで凝集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比較的小さくても確実に、第2収容部24の第1分割収容域241より廃トナーが隙間hを逆流することを防止できる。
【0040】
このようなトナー回収装置9を装備するプリンター1は図示しない操作部によりスタート指令を受け、これに応じてプリンター1の画像形成プロセス部は公知の電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像のコピーを形成する。ここではレーザ書込装置10からの画像光rが感光体ドラム2に静電潜像を形成し、これに応じて現像装置5がトナー像を形成する。このトナー像形成工程に連動して、記録紙Pが給紙部13から給紙ローラ列14により1枚づつレジストローラ対15側に送出され、同レジストローラ対15によって感光体ドラム2の回転に同期するように位置合わせされた記録紙Pが感光体ドラム2の周速と同一速度で搬送され、転写ローラ6に達した際にトナー像が転写される。トナー像を形成した記録紙Pは定着装置17を通過して定着されてから、排紙トレイ19に排紙される。
【0041】
転写ローラ6通過後の感光体ドラム2の表面には記録紙Pに転写されなかったトナーが残る。この残留トナーはクリーニング装置7に達し、開口mと対向する位置においてブレード20で掻き取られ、トナー回収装置9側の第1収納部22内の底壁部b上に堆積する。底壁部b上に堆積した廃トナーは回転するマグネットローラ23に磁力により吸着され、搬送方向xに移動される。このため、第1収容部22に残留する廃トナーは常に排除、低減され、第1収容部22の廃トナーがその自重で開口mの周縁のシール部を逆流し、外部に飛散することを確実に防止できる。なお、クリーニング装置7を通過後の感光体面は図示しない除電ランプ(QL)により全面露光され、残留電荷を消去され、次の画像形成プロセスに備えられる。
【0042】
マグネットローラ23に吸着し、隙間hを搬送方向xに移動する廃トナーの層状部分はマグネットローラ23の直上の隙間規制部材25と干渉せず、その上側で隙間規制部材25直下に滞留する廃トナーの凝集層kに摺接しつつ搬送される。ここでトナーの凝集層kはマグネットローラ23により搬送方向xへ移動する廃トナーの層状部分による搬送力と、これと逆の第2収納部24の廃トナーの重量Fsに応じた押圧力を受けて変動するが、全体としては隙間規制部材25直下の隙間tに廃トナーの凝集層kとして滞留する。
【0043】
このため、マグネットローラ23の駆動時および停止時であっても、隙間hの廃トナーの凝集層kが逆流防止弁としての機能を果たし、第2収容部の第1分割収容域241より隙間hを逆流しようとする廃トナーを堰き止めることができる。特にここでは、隙間規制部材25が廃トナーの収納方向である搬送方向xに向け突出し形成されるので、第2収容部24の第1分割収容域241に収容された廃トナー全体の重量Fsが隙間hで凝集する廃トナーに直接加わることをより確実に避けることができ、廃トナーの凝集層kが廃トナーの逆流をより確実に防止できる。しかも、マグネットローラ23が比較的小さな搬送力で効率よく廃トナーを搬送でき、第2収容部24への収容量を稼ぐことができる。
【0044】
更に、第2収容部24が廃トナーを第1、第2分割収容域241、242に分割して収容するので、この点でも、隙間hで凝集する廃トナーの凝集層kに加わる廃トナー全体の重量Fsを低減でき、隙間hを廃トナーが逆流することをより確実に防止でき、マグネットローラ23が限られた搬送力で効率よく廃トナーの収容量を稼ぐよう駆動することができる。
このように、プリンター1は第1収容部22に収容済みの廃トナーが外部に飛散することを防止できるトナー回収装置9を用いることで、コスト増を招くことなく、画像形成時のプリンター1の内部の汚れを容易に防止できる。
【0045】
図1の画像形成装置としてのプリンター1は作像ケース本体8の一部にトナーケース部801を成す第1、第2収容部22、24が形成されるが、これに代えて、第2収容部としての第2収容器24aを作像ケース本体8より分離可能に取り付けできるように形成してもよく、その一例を図4に示した。
図4のトナー回収装置9aは、図1のトナー回収装置9に代えてプリンター1に装着可能な構成を採り、図1のトナー回収装置9と比べ、作像ケース本体8aの第1収容部22a、第2収容器24aが相違する点を除くと,同様の構成を採ることより、ここでは重複説明を排除し、同一部材には同一符号を付す。
【0046】
プリンター1の内部に収容される作像ケース8aは、その中央下部に感光体ドラム2を配備し、その周縁部に帯電チャージャ3、露光装置4、現像装置5、転写ローラ6、クリーニング装置7およびトナー回収装置9aを収容し、一端に凹状壁部40と、その凹状壁部40の下部に形成される第1収納部22aと、第1収納部22aおよび凹状壁部40の外側に嵌着される第2収納部22aとを備える。
【0047】
クリーニング装置7はブレード20と、これを凹状壁部40に締め付け結合するブラケット21を備える。第1収納部22aは開口mと対設されたブレード20で掻き取ったトナーを底壁部bに堆積する。この底壁部bの開口m側には上向きに下端縁cが突出し形成され,内部にはマグネットローラ23が配備される。マグネットローラ23aは底壁部b上の廃トナーを吸収し、その収納方向にある第2収容器24a側に移動させる。
【0048】
第2収容器24aは、廃トナーを恒久的に収容する容器状単体であり、外側壁部41と、凹状壁部40に対向する凸壁部42と、第1収納部22aの連結フランジ43と対向する連結部44とを上下に連続形成される。連結部44は第1収納部22a内と連通可能な開口n(図4中の分離状態の第2収容器24a参照)を形成され、連結フランジ43に図示しないシール材を介し嵌着される。なお、第2収容器24aは連結部44が連結フランジ43に嵌着される状態において、図示しない締め付け部材により第1収納部22a側に一体的に締め付け結合される。
第2収容器24aはその凸壁部42の下端内壁に隙間規制部材25aを回動可能にピン結合する。隙間規制部材25aは紙面垂直方向に所定幅を持って形成された板部材を成し、つる巻バネ45で下方に回動付勢され、第2収容器24aが単品状態時(図4中の分離状態の第2収容器参照)には連結部44の内壁面に当接し、開口nを閉鎖可能に形成されている。
【0049】
第2収容器24aの外側壁部41の下部には、開口n側に突き出す可動ストッパ46が摺動可能に装着される。
可動ストッパ46は外側壁部41に形成される長穴eに摺動可能に嵌挿される軸部461と、軸部461の外側に一体結合されるつまみ部462と、軸部461の内側に一体結合されたストッパ部463とを備える。ストッパ部463は薄板片状を成し、図4で紙面垂直方向に配備された隙間規制部材25aのほぼ中央位置にのみ当接し、廃トナーの流動を阻害しないように形成される。可動ストッパ46は係止位置s1で隙間規制部材25aを隙間tを介しマグネットローラ23に対設し、解除位置s2(図4中の分離状態の第2収容器参照)で隙間規制部材25aの回動を許容する。
【0050】
なお、連結部44の内壁面にはスクレーパ27aが取り付けられており、これにより、マグネットローラ23に担持される廃トナーを収納部24aの開口n内で掻き取るため、マグネットローラ23の駆動時には掻き取った廃トナーを第2収容器24aへ確実に搬送し、トナー回収率を向上させることができる。
このような、トナー回収装置9aは、第2収容器24aが図示しない締め付け部材により第1収納部22a側に一体的に締め付け結合された状態で使用され、図1のトナー回収装置9と同様に画像形成プロセスで使用され、隙間規制部材25aとマグネットローラ23との隙間tを2mm程度に保持することで、同様の作用効果を得られる。
【0051】
特に、第1収納部22a側より第2収容器24aに廃トナーが順次回収され、所定経過時間が過ぎた場合や、所定枚数のプリントが成されたと判断され、あるいは所定のメンテナンス時に達すると、プリンター1を停止し、作像ケース本体8aを開放し、図示しない締め付け部材を開放操作し、第1収納部22aより第2収容器24aを分離させる。この際、前以て可動ストッパ46を係止位置s1より解除位置s2に切換え、つる巻バネ45で隙間規制部材25aを下方に回動し、開口nを閉鎖しておくこととなり、廃トナーの飛散を防止できる。
【0052】
このようにして取り出された第2収容器24aは廃棄処理等に供され、これに代えてから状態の新たな第2収容器24aが第1収納部22a側に一体的に取り付けられることとなる。このように、第1収納部22aより第2収容器24aを分離できる構成を採った場合、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できる。
上述のところで、画像形成装置はファクシミリ1として説明したが、これに限定されるものではなく、竃子写真方式の複写機やデジタル複写機等に本発明を適用しても良く、これらの場合も上述のようなトナー回収装置9,9aを採用することで図1のファクシミリ1と同様の作用効果を得られる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、逆流防止部材を設けることなく、第1の収容部に廃トナーが残留することを防止でき、第1の収容部の廃トナーがその重力で感光体と対向する開口を逆流して外部に飛散することを確実に防止できる。しかも、逆流防止部材を排除できるので、その逆流防止部材により廃トナーが搬送部材から掻き落され搬送部材の搬送力が低下し、廃トナーの回収率が低下することを防止できる。特に、前記隙間規制部材を設けることで搬送手段との間に隙間を形成でき、この隙間により廃トナーの流動を規制でき、しかも、隙間規制部材が搬送手段の略上方に配置され同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に向け突出し形成されることで、第2の収容部に収容された廃トナー全体の重量が隙間に滞留した廃トナーに加わることをより確実に避けることができる。このため、隙間で凝集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比較的小さくても、隙間を逆流しようとする廃トナーを確実に堰き止めることができる。更に、第2の収容部を第1の収容部より上方側のスペースに配備するため、第2の収容部の装着性を改善できる。
請求項2の発明は、搬送手段として比較的小型化が容易なマグネットローラを用いるため、取り付けスペースの確保が容易となる。
【0055】
請求項の発明は、隙間が1乃至5mmと最適化される場合、より確実に廃トナーが隙間で凝集し、第2の収容部からの廃トナーが搬送方向と逆方向に流れることを防止でき、しかも、搬送手段が効率よく廃トナーを搬送することを可能とし、第2の収容部への収容量を稼ぐことができる。
【0056】
請求項4の発明は、廃トナーを第2の収容部の開口前で掻き取るスクレーパを用いるため、搬送手段の駆動時には掻き取った廃トナーを第2の収容部へ確実に搬送し、搬送手段による第2の収容部へのトナー回収率を向上させることができる。
【0058】
請求項の発明は、第2の収容部に廃トナーを分割して収容可能と成り、隙間で凝集した廃トナーに直接加わる廃トナーの重量を低減できるため、搬送手段が限られた搬送力で効率よく廃トナーの収容量を稼ぐことができる。
【0059】
請求項の発明は、第2の収容部がトナー回収装置の基枠部に着脱可能に取り付けられるため、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できる。
請求項の発明は、少なくとも第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に飛散することを防止できる請求項1乃至記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を用いることで、コスト増を招くことなく、画像形成時の画像形成装置の内部の汚れを容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのトナー回収装置を装備する画像形成装置の要部概略構成図である。
【図2】図1中のトナー回収装置の拡大切欠断面図である。
【図3】図1中のトナー回収装置における隙間と廃トナー回収量との特性線図である。
【図4】本発明の他の実施形態としてのトナー回収装置の要部拡大切欠断面図である。
【図5】従来のトナー回収装置を装備する画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 プリンター(画像形成装置)
3 像担持体(感光体ドラム)
7 クリーニング装置(クリーニング手段)
9,9a トナー回収装置
22 第1収容部
23 搬送手段(マグネットローラ)
24,24a 第2収容部
25,25a 隙間規制部材
27,27a スクレーパ
h,t 隙間
x 搬送方向
P 記録紙(記録材)

Claims (7)

  1. 記録材にトナー像を転写した後の像担持体上より残留したトナー粒子を除去するクリーニング手段に対設され、同クリーニング手段により除去された廃トナーを回収するトナー回収装置において、
    前記クリーニング手段により除去された廃トナーを収容する第1の収容部と、前記第1の収容部より上方に併設され前記廃トナーを恒久的に収容可能な第2の収容部と、前記第1の収容部の磁性を有する廃トナーを第2の収容部へ磁力によって担持して搬送する搬送手段と、前記搬送手段に対し前記廃トナーの流動を規制する隙間を介して略上方に配置され、同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に向け突出し形成された隙間規制部材と、を具備したことを特徴とするトナー回収装置。
  2. 前記搬送手段はマグネットローラであることを特徴とする請求項1に記載のトナー回収装置。
  3. 前記隙間が1乃至5mmであることを特徴とする請求項1に記載のトナー回収装置。
  4. 前記搬送手段に担持される廃トナーを前記第2の収容部の開口前で掻き取る弾性板からなるスクレーパを有したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のトナー回収装置。
  5. 前記第2の収容部は上記廃トナーの搬送方向に向けて複数に分割されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のトナー回収装置。
  6. 前記第2の収容部は前記トナー回収装置の基枠部に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のトナー回収装置。
  7. 電子写真方式における像担持体の潜像を顕像化してトナー像を形成し、同トナー像を記録材に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    請求項1乃至6記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を備えたことを特徴とする画像形成装置
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