JPH08305227A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08305227A
JPH08305227A JP7132716A JP13271695A JPH08305227A JP H08305227 A JPH08305227 A JP H08305227A JP 7132716 A JP7132716 A JP 7132716A JP 13271695 A JP13271695 A JP 13271695A JP H08305227 A JPH08305227 A JP H08305227A
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JP
Japan
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toner
image forming
forming apparatus
image
main body
Prior art date
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Application number
JP7132716A
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English (en)
Inventor
Takeo Suda
武男 須田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像装置によって感光体上に形成したトナー
像を転写紙に転写した後、その感光体上に残留するトナ
ーをクリーニング装置によって除去し、その除去したト
ナーを現像装置において再使用する画像形成装置におい
て、クリーニング装置に回収されたトナー中に混入する
異物の量を少なくする。 【構成】 画像形成装置本体100内の空気を画像形成
装置本体100外に排出する排風ファン46を設け、画
像形成装置本体内の塵埃の量を少なくして、感光体7に
付着する塵埃の量を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像の形成される
像担持体と、その静電潜像をトナー像として可視像化す
る現像装置と、該トナー像を転写材に転写した後の像担
持体上に残留するトナーを除去するクリーニング装置
と、該クリーニング装置によって除去されたトナーを現
像装置において再使用すべく、当該トナーを現像装置へ
戻すトナー戻し装置とを具備し、少なくとも前記像担持
体と、現像装置と、クリーニング装置と、トナー戻し装
置とが一体的に組付けられて作像ユニットが構成され、
該作像ユニットが画像形成装置本体に着脱可能に装着さ
れている画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ又はそ
の複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置
においては、像担持体表面から除去されたトナーをトナ
ー戻し装置によって現像装置へ搬送し、そのトナーを現
像装置において再使用することができる。かかる画像形
成装置によれば、像担持体表面から除去されたトナーを
廃棄する形式の画像形成装置に比べ、ユーザの経済的負
担を軽減でき、しかも廃棄物の量を減少できる利点が得
られる。
【0003】ところが、ここで問題となるのは、像担持
体から除去されたトナー中に塵埃などの異物が混入しや
すくなる点である。画像形成装置本体内には紙粉やほこ
りなどの塵埃が浮遊しており、かかる塵埃が像担持体上
に付着すると、これがクリーニング装置によって像担持
体から残留トナーと共に除去される。このようにしてク
リーニング装置によって回収されたトナー中に異物が混
入するのであるが、かかるトナーを現像装置へ戻して再
使用すると、これに混入した異物の影響によって、像担
持体に形成されたトナー像にすじができ、その画質が著
しく劣化するおそれがある。
【0004】そこで、像担持体から除去されたトナー中
の異物を除去する異物除去装置を設け、この装置によっ
て異物を除去したトナーを現像装置において再使用する
画像形成装置が従来より提案されている。
【0005】例えば、特開昭63−267985号公報
及び特開昭63−267986号公報に開示されている
ように、像担持体から除去されたトナーを、スリーブと
ブレードによって形成されたギャップの間を通過させ、
ここを通過したトナーだけを現像装置において再使用す
る異物除去装置が提案されている。かかる構成によれ
ば、異物の混入されていないトナーによってトナー像を
形成できるので、その画質を高めることができ、その意
味では大変優れた技術であると言える。ところが、この
構成においては、スリーブや、その内部のマグネットロ
ールや、スリーブに対向したブレードを用いる必要があ
るため、その全体の構造が大型化する欠点を免れない。
【0006】また、このような異物除去装置を、冒頭に
記載した作像ユニットに一体的に組込んで、そのクリー
ニング装置によって回収されたトナー中の異物を除去す
るように構成したとすると、作像ユニットが著しく大型
化し、しかもその作像ユニットのコストが上昇する。作
像ユニットは、これが寿命となったとき、新たなユニッ
トと交換しながら使用するものであるため、かかる作像
ユニットのコストが上昇すると、ユーザに多大な経済的
負担をかけることになる。
【0007】また、実開昭63−194367号公報に
示されているように、画像形成装置本体に対して組付け
られたトナー戻し装置のトナー搬送路中にフィルタより
成る異物除去装置を設け、そのフィルタによってトナー
中の不純物を除去する画像形成装置も提案されている。
この異物除去装置も、回収トナーから異物を効果的に除
去でき、その意味では大変有用な構成であると言える。
ところが、このようなフィルタだけでトナー中に混入し
た異物を除去するように構成すると、そのフィルタが早
期に目詰まりを起こすので、これを比較的高い頻度で交
換する必要があり、その交換作業に多くの手間をとるこ
とになる。
【0008】また、本発明の対象とする画像形成装置
は、冒頭に記載したように、トナー戻し装置も作像ユニ
ットの一構成要素としてそのユニットに組込まれてお
り、かかる作像ユニットは一般にユーザによるメインテ
ナンス作業を不要なものとして構成されている。作像ユ
ニットが所謂メインテナンスフリーなものとして構成さ
れているのである。従って、上述のように目詰まりを起
こしたフィルタを新たなものと交換する形式の異物除去
装置を作像ユニットの組込むことは不適当である。メイ
ンテナンスフリーを1つの主要な目的とした作像ユニッ
トに、交換しなければならないフィルタを組込むこと
は、そのユニットの本来の目的を失わせることになりか
ねないのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、クリーニング装置によって除去されたトナ
ーへの異物の混入を効果に抑制でき、しかもその作像ユ
ニットが大型化したり、コストが上昇することを阻止
し、かつ作像ユニットの本来の目的を支障なく果し得る
冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、画像形成装置本体内の空気を当該本体外に排出する
ための排気装置と、該排気装置によって画像形成装置本
体から排出される空気中の塵埃を除去するための静電フ
ィルタとを有し、前記排気装置と、前記静電フィルタと
が画像形成装置本体の側に設けられていることを特徴と
する画像形成装置を提案する。
【0011】その際、上記構成において、像担持体に静
電潜像を形成すべく、当該像担持体を帯電する帯電装置
が、像担持体の表面に当接しながら回転する帯電ローラ
より成ると有利である。
【0012】また、上記各構成において、像担持体上に
形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置が、転
写材を介して像担持体に当接しながら回転する転写ロー
ラより成ると有利である。
【0013】さらに、上記各構成において、トナー像の
転写のために像担持体に向けて給送される転写材を収納
した転写材収納部が画像形成装置本体内に装填され、か
つ該収納部から像担持体へ向けて送られる転写材の表裏
を反転させる転写材反転装置が画像形成装置本体内に設
けられていると特に有利である。
【0014】また、上記各構成において、トナー戻し装
置が、クリーニング装置から現像装置へ送られるトナー
用のトナー搬送路を有し、該トナー搬送路中に、トナー
粒子の通過を許容し、かつ凝集トナーの凝集を破砕する
大きさの網目を有する網体より成る異物除去部材が設け
られていることが望ましい。
【0015】その際、前記異物除去部材がトナー搬送方
向におけるトナー搬送路の最下流部位に設けられている
と特に有利である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0017】図1は本発明一実施例の画像形成装置を正
面側から見たときの外観斜視図であり、図2はその背面
側から見たときの外観斜視図である。また図3は図1及
び図2に示した画像形成装置の内部を正面側から示した
断面図である。ここに示した画像形成装置は複写機とし
て構成されており、この複写機にプリンタ及びファクシ
ミリなどの機能を持たせることができる。
【0018】図3に示したように、画像形成装置本体1
00には作像ユニット1が着脱可能に装着されている。
【0019】図4は、図3に示した如く画像形成装置本
体100に装着された作像ユニット1の垂直断面図であ
り、図5はその作像ユニット1の外観斜視図である。図
5に矢印Aで示す方向(図3の紙面に対して垂直な方
向)に作像ユニット1を画像形成装置本体100に対し
て押し込むことによって、その作像ユニット1を図3及
び図4に示した画像形成装置本体内の所定の位置に装填
セットし、矢印Aと反対方向に作像ユニット1を引き出
すことによって、その作像ユニット1を画像形成装置本
体100から取り出すことができる。
【0020】図4及び図5に示すように、作像ユニット
1は、ユニットケース2と、これに組込まれた後述する
各種の作像要素を有し、図に一例として示したユニット
ケース2は、ケース本体3と、その上部に取付けられた
ケースカバー4と、後述する現像装置の上壁を構成する
現像ケースカバー5と、同じく後述するトナー搬送路の
上壁及び現像装置の上壁の一部を構成する上カバー6と
を有していて、ケースカバー4、現像ケースカバー5及
び上カバー6は、ケース本体3に対してスナップフィッ
ト(所謂パッチン止め)によって着脱自在に係止されて
いる。現像ケースカバー5に形成された開口16(図
5)は、カートリッジ43(図4)によって覆われてい
る。図6は、図4及び図5に示したケースカバー4、現
像ケースカバー5及び上カバー6をケース本体3から外
したときの様子を示す外観斜視図であり、図7は同じ状
態での部分断面平面図である。
【0021】ユニットケース2には、その内部に像担持
体の一例であるドラム状の感光体7と、帯電装置の一例
である帯電ローラ8がそれぞれ回転自在に組付けられ、
帯電ローラ8は感光体7に対して平行に延びている。図
6においては、帯電ローラ8を感光体7から離間した状
態で図示してある。
【0022】画像形成動作時に、感光体7は図示してい
ない駆動装置によって図4における時計方向に回転駆動
され、このとき、画像形成装置本体100に支持された
図示していない除電装置からの除電光L1が、ケースカ
バー4に形成された開口34を通してユニットケース2
内に入射し、感光体7の表面を照射する。これにより、
感光体7は、その表面電位が例えば0乃至−150Vの
基準電位に平均化される。一方、帯電ローラ8は、感光
体7の表面に圧接し、その感光体7の回転によって従動
回転しながら、感光体7を、その表面電位が例えば−1
100V前後となるように一様に帯電する。かかる帯電
動作時に、帯電ローラ8には図示していない電源から電
圧を印加される。また本例の帯電ローラ8は感光体7に
対して接離可能にユニットケース2に組付けられ、感光
体7への帯電動作を行わないとき感光体7から離間す
る。
【0023】上述のように所定の極性に帯電された感光
体7の表面部分には、露光部9において、光変調された
レーザ光L2が照射される。このレーザ光L2は、画像
形成装置本体100に支持された露光光学系ユニット3
2(図3)から出射し、ケースカバー4の開口35を通
してユニットケース2に入射する。かかる露光によっ
て、感光体7上に所定の静電潜像が形成される。例え
ば、レーザ光L2の照射された感光体部分(画像部)
は、その表面電位が0乃至−290Vとなり、レーザ光
L2の照射されない感光体部分(地肌部)の表面電位
は、前述の−1100V前後をほぼ維持する。図示して
いない原稿を照明し、その反射光像を感光体7に結像し
て静電潜像を形成することもできる。
【0024】一方、ユニットケース2には、図4及び図
7に示したように現像装置10の現像スリーブ11(図
6には示さず)が回転自在に支持され、このスリーブ1
1は画像形成動作時に図4における反時計方向に回転駆
動される。また、ユニットケース2におけるケース本体
3の一部によって現像装置10の現像ケース12が構成
され、この現像ケース12の上部は前述の現像ケースカ
バー5(図5)によって覆われている。かかる現像ケー
ス12の現像剤室90には、トナーとキャリアを有する
二成分系現像剤D(図4)が収容され、現像スリーブ1
1の内部には、全体を符号13で示した複数の磁石が不
動に配置されている。
【0025】現像スリーブ11が前述のように回転する
ことによって、現像ケース12内の現像剤Dは、磁石1
3の磁力で現像スリーブ11上に担持されつつ搬送さ
れ、ドクタブレード14より成る剤規制部材によって搬
送される現像剤の量が規制される。規制後の現像剤は、
現像スリーブ11と感光体7との間の現像領域へ運ば
れ、このとき、現像スリーブ11には例えば−800V
前後の現像バイアス電圧が印加されているため、現像領
域に搬送された現像剤中のトナーが、感光体7上の画像
部に静電的に移行して付着し、感光体7上に所定のトナ
ー像が形成される。感光体7に形成された静電潜像がト
ナー像として可視像化されるのである。現像スリーブ1
1と磁石13は、現像に供される現像剤を担持して搬送
する現像剤担持搬送手段の一例を構成するものである。
【0026】図7に示すように、現像ケース12の現像
剤室90には、2本の撹拌部材44,45が配置され、
これらの撹拌部材44,45は、その各軸63,64
と、これに固定された撹拌羽根(図6では図示を省略)
65,66を有し、その各軸63,64がユニットケー
ス2に回転自在に支持され、これらが回転駆動されるこ
とによって、現像剤室90内の現像剤Dが図7に矢印X
で示すように搬送されながら撹拌される。現像剤Dのト
ナー濃度が低下したときは、画像形成装置本体100に
セットされたトナーボトル67からユニットケース2に
形成されたトナー補給口30(図5)を通してユニット
ケース2内のトナー補給室68に供給されたトナーが現
像剤室90へ補給される。本例では、トナーとキャリア
を有する二成分系現像剤が用いられているが、キャリア
を有さない一成分系現像剤を用いることもできる。
【0027】一方、画像形成装置本体100には、図3
及び図4に示すように、転写装置の一例である転写ロー
ラ15が感光体7に対向して回転自在に支持されてい
る。
【0028】また画像形成装置本体側には、図3に示す
ように適数の給紙装置33,33a,3b,33cが設
けられ、選択された給紙装置33,33a,33b又は
33cから転写材の一例である転写紙Pが感光体7と転
写ローラ15との間の転写部22(図4)へ向けて搬送
される。
【0029】各給紙装置33,33a,33b,33c
は、各サイズの転写紙Pを収容した給紙カセット36,
36a,36b,36cと、給紙ローラ37,37a,
37b,37cをそれぞれ有し、選択された給紙装置の
給紙ローラが回転駆動されてその給紙カセット内の転写
紙が1枚ずつ給送される。例えば最下位の給紙装置33
cが選択されたとき、その給紙ローラ37cが回転して
給紙カセット36cに収容された転写紙Pが、一連の搬
送ローラ対38によって矢印B方向に転写紙搬送路39
を搬送され、レジストローラ対40によって所定のタイ
ミングで転写部22へ給送される。このように給紙装置
の給紙カセットから転写部22へ送られる転写紙は、そ
のカセットから転写紙搬送路39を通る間に表裏を反転
される。
【0030】上述の如く給送される転写紙Pは、その先
端と感光体7上に形成されたトナー像の先端とが合致し
た状態で、図4に示す如く感光体7と転写ローラ15と
の間の転写部22を通過する。このとき、転写ローラ1
5は、転写紙Pを介して感光体7に当接しながら図4に
おける反時計方向に回転し、しかもこの転写ローラ15
には転写バイアス電圧が印加されているので、感光体7
上のトナー像が転写紙Pに転写される。
【0031】感光体7を離れた転写紙Pは、図3及び図
4に矢印B1で示したように定着装置41へと搬送さ
れ、ここで熱と圧力の作用により、トナー像が転写紙P
上に融着されて定着される。定着装置41を通過した転
写紙Pは、コピー紙として画像形成装置本体100外に
排出され、排紙トレイ42上にスタックされる。
【0032】本例では、転写材として転写紙Pが用いら
れ、この転写紙Pに感光体7上のトナー像を転写した
が、中間転写体より成る転写材を用い、感光体上のトナ
ー像をこの中間転写体に一次転写し、次いでその中間転
写体上のトナー像を最終転写材である転写紙に二次転写
するように構成することもできる。
【0033】トナー像転写後に感光体7上に付着してい
る残留トナーは、図4に示したクリーニング装置17の
クリーニングブレード18によって感光体7の表面から
掻き落される。このようにして感光体7の表面が清掃さ
れ、再び次の画像形成動作に移る。クリーニング装置1
7は、ユニットケース2におけるケース本体3の一部に
よって構成されたクリーニングケース19を有し、クリ
ーニングブレード18によって掻き取られたトナーは、
クリーニングケース19内に配置されたトナー搬送部材
20の回転によってクリーニング装置17外に排出さ
れ、後述するように現像装置10において再使用され
る。トナー搬送部材20は、例えばトナー搬送スクリュ
ー又はトナー搬送コイルなどの適宜な形態で構成され
る。クリーニングブレード18は、感光体7の表面を清
掃するクリーニング部材の一例をなすものであって、ケ
ース本体3に固定保持されている。
【0034】ここで、図示した画像形成装置において
は、クリーニング装置17によって感光体7から除去さ
れたトナーを、トナー戻し装置によって現像装置10へ
搬送し、そのトナーを現像装置10において再使用する
ように構成されており、以下にそのトナー戻し装置の一
例について説明する。
【0035】図4及び図6に示したクリーニング装置1
7のクリーニングブレード18によって感光体7から掻
き落されたトナーは、トナー搬送部材20によってクリ
ーニングケース19内を手前側へ搬送され、そのケース
19に一体に突設されたパイプ88(図6)を通して外
部に排出される。トナー搬送部材20の奥側端部には、
図示していないギアが固定され、このギアと他のギアを
介して感光体7の回転がトナー搬送部材20に伝えら
れ、そのトナー搬送部材20が回転駆動される。かかる
トナー搬送部材20に関連して、次に示すようにトナー
戻し装置31の各要素が設けられている。
【0036】図6、図8及び図9に示すように、クリー
ニングケース19外に突出したトナー搬送部材20の手
前側端部には、ローラ部91と、これに突設された一対
のピン89が設けられ、このローラ部91にはトナーリ
サイクルベルト92が巻き掛けられている。このベルト
92には、その周方向に沿って多数の長孔93が形成さ
れ、上述した各ピン89がいずれかの長孔93にそれぞ
れ入り込んでいる。トナーリサイクルベルト92は、図
6に示す如くケース本体3の一部により形成された樋状
部94内のトナー搬送路に位置し、このトナー搬送路の
上部は前述のように上カバー6(図5も参照)によって
覆われている。
【0037】図6及び図9に示すように、樋状部94に
は従動ローラ95が回転自在に支持され、このローラ9
5に上述のトナーリサイクルベルト92が巻き掛けられ
ている。トナー搬送部材20が前述のように回転駆動さ
れると、これと一体のローラ部91が回転し、このとき
各ピン89がトナーリサイクルベルト92の長孔93に
次々と係合してゆき、これによってトナーリサイクルベ
ルト92が図9に矢印Cで示した方向に駆動される。ま
たトナーリサイクルベルト92の外面には、その周方向
に配列された多数の弾性フィン96が突設され、トナー
リサイクルベルト92の駆動時に、各弾性フィン96は
樋状部94と上カバー6の内壁面に摺接する。
【0038】トナー搬送部材20によって、クリーニン
グ装置17のクリーニングケース19外に排出されたト
ナーは、トナーリサイクルベルト92との受け渡し部付
近で不安定に動いているうちに、そのベルト92の長孔
93を通過し、樋状部94の内壁面上に落下する。そし
て、駆動されるトナーリサイクルベルト92の弾性フィ
ン96によってトナー搬送路中を搬送され、現像装置1
0の現像剤室90に送り込まれる。このとき、弾性フィ
ン96は、樋状部94の内壁面に圧接するので、トナー
は残らず現像装置10へ向けて搬送され、しかもトナー
に対して過大なストレスが及ぼされる不具合を阻止でき
る。
【0039】また従動ローラ95の近傍の樋状部94の
内壁面部分には突部によって傾斜面94aが形成され、
この傾斜面94aを各弾性フィン96が摺擦するとき、
その弾性フィン96は弾性曲げ変形し、傾斜面94aを
通過したところで、その各弾性フィン96は自然状態に
勢いよく弾性復帰する。このため、弾性フィン96によ
り搬送されたトナーは、図7に示した撹拌部材44へと
飛ばされる。このようにして確実にトナーを現像剤室9
0に搬送することができる。現像剤室90に搬送された
トナーは、ここに存する現像剤Dに撹拌混合され、再使
用される。
【0040】図8に示すように、トナーリサイクルベル
ト92の厚さをt1、これと一体の各弾性フィン96の
厚さをt2としたとき、t1<t2に設定されている。こ
れにより、弾性フィン96の腰の強さが、トナーリサイ
クルベルト92の腰の強さよりも強くなり、かかる弾性
フィン96が図9に示すように樋状部94の内壁面に圧
接してトナーを搬送するとき、その弾性フィン96自体
が大きく曲げ変形することはない。そして、この弾性フ
ィン96が傾斜面94aに接し始めると、そのフィン9
6が大きく曲げ変形し、次いでこれが弾性復帰すると
き、勢いよくトナーを飛ばす。
【0041】上述したトナー戻し装置31は、クリーニ
ング装置から現像装置へトナーを戻し搬送する装置の一
例であって、他の適宜なトナー戻し装置を採用してもよ
いことは明らかである。
【0042】以上のように、図示した画像形成装置は、
静電潜像の形成される像担持体の一例である感光体7
と、その静電潜像をトナー像として可視像化する現像装
置10と、そのトナー像を転写材の一例である転写紙P
に転写した後の感光体7上に残留するトナーを除去して
感光体7の表面を清掃するクリーニング装置17と、そ
のクリーニング装置17によって除去されたトナーを現
像装置10において再使用すべく、そのトナーを現像装
置10へ戻すトナー戻し装置31とを有しており、少な
くとも上記感光体7と、現像装置10と、クリーニング
装置17と、トナー戻し装置31とが一体的に組付けら
れて作像ユニット1が構成され、その作像ユニット1が
画像形成装置本体100に着脱可能に装着されて使用さ
れる。トナー搬送路を構成する樋状部94も、ケース本
体3の一部によって構成されているので、この樋状部9
4と、その他のケース本体部分とを別体として構成した
場合のように、その間の隙間からトナーが漏れ出る不具
合を阻止でき、しかもそのトナー漏出防止用のスポンジ
などのシール材を設ける必要もない。また樋状部94と
その他のケース本体部分が一体化されているので、作像
ユニット1の組付性が向上する。
【0043】上述の如く構成された作像ユニット1は、
通常、ユーザによるメインテナンス作業を不要なものと
して構成される。そして、例えば現像剤のキャリアが劣
化したり、感光体7が劣化するなどして、作像ユニット
1が寿命となったときは、そのユニットごと新たなもの
と交換される。
【0044】前述のトナー戻し装置31はトナーリサイ
クル装置とも称せられているが、このような装置を設け
ると、トナーを有効に利用でき、ユーザの経済的負担を
軽減でき、しかも廃棄物の量を減少できる優れた利点が
得られる。ところが、画像形成装置本体100の内部に
は、紙粉やほこりなどの塵埃が浮遊しているので、かか
る塵埃が特に静電気を帯びると、感光体7の表面に付着
するおそれがある。このように感光体7に付着した塵埃
は、クリーニング装置17のクリーニングブレード18
によって感光体7から除去される。すなわち、トナー像
転写後に感光体7上に付着している残留トナーと共に、
塵埃が感光体7から除去されてクリーニング装置17の
クリーニングケース17に回収されるのである。
【0045】このように、塵埃などの異物が混入したト
ナーを、前述のようにトナー戻し装置31によって現像
装置10に戻し、これをそのまま再使用すると、これに
よって形成された感光体7上のトナー像にすじができ、
その画質が劣化する。すなわち、異物が混入した現像剤
Dが、図4に示したように現像スリーブ11に担持され
て搬送され、このスリーブ11とドクターブレード14
との間の隙間を通るとき、異物がその隙間に詰まること
がある。このようになると、その異物の詰まった部分に
相当する感光体7の表面に供給される現像剤量が不足
し、この部分にすじができてしまうのである。現像剤と
して一成分系現像剤を用いると、特にトナー像にすじが
発生しやすくなる。
【0046】そこで、従来より感光体から除去されたト
ナー中の異物を取り除く異物除去装置を画像形成装置本
体に設けていたのであるが、従来の構成では、先に説明
した各種の欠点を免れることができなかった。
【0047】そこで、本例の画像形成装置は、図3及び
図10に示すように、画像形成装置本体100内の空気
をその本体100外に排出するための排風ファン46よ
り成る排気装置と、その排風ファン46によって画像形
成装置本体100からその外部に排出される空気中の塵
埃を除去するための静電フィルタ47とを有している。
本例では、図3から判るように、排風ファンと静電フィ
ルタの組が2つ設けられているが、その数は適宜設定さ
れる。
【0048】図10に示した例では、排風ファン46の
ケース48にダクト49が一体に固定され、そのダクト
49のファン46と反対側の開口が、図2に示したよう
に画像形成装置本体100の背面側の外装カバー50に
形成されたスリット51と対向している。画像形成装置
本体100内の空気は、排風ファン46によって図10
に矢印で示した方向に吸引され、ダクト49及びスリッ
ト51を通って画像形成装置本体外に排出される。かか
る排風ファン46とそのダクト49は、画像形成装置本
体100の図示していないフレームに対して不動に固定
され、そのダクト49内に静電フィルタ47が固定され
ている。従って、本例では排風ファン46よりも空気の
流れ方向下流側に静電フィルタ47が配置され、これら
が一体となって画像形成装置本体100に取付けられて
いる。排風ファン46よりも空気の流れ方向上流側に静
電フィルタ47を設けてもよい。また必要に追じて、静
電フィルタ47のほかにオゾンフィルタを設けることも
できる。
【0049】静電フィルタ47は、例えばポリエチレン
などの樹脂製の細い繊維で構成され、ここを排風ファン
46によって送られる風が通ると、摩擦によってその繊
維が電荷を保持するようになり、空気中に含まれている
紙粉やほこりや塵などの塵埃がフィルタ47に吸着して
捕捉される。このようにして、画像形成装置本体100
内の塵埃が効果的に減少する。定着装置41などで発生
した熱や、画像形成装置本体100内にオゾンが存在す
るときは、これらも排風ファン46によって画像形成装
置本体外に排出される。
【0050】上述のように、本例の画像形成装置におい
ては、画像形成装置本体100内の塵埃を静電フィルタ
47によって捕捉することにより、画像形成装置本体1
00内に浮遊する塵埃の量を効果的に減少させることが
できるので、感光体7に付着する塵埃の量が極めて少な
くなる。このため、クリーニング装置17によって感光
体7から回収されたトナーへの異物の混入量を効果的に
減少させることができ、このトナーを現像装置10にお
いて再使用しても、感光体7上に形成されるトナー像の
画質劣化を防止することができる。
【0051】また、クリーニング装置17で回収される
トナー中に少しずつ異物が混入したとしても、そのクリ
ーニング装置17とトナー戻し装置31と現像装置10
は、作像ユニット1として一体的に組付けられ、この作
像ユニット1が寿命となれば、新たな作像ユニットと交
換されるので、回収トナー中に経時的にわずかな異物が
混入しても、これがトナー像の画質を劣化させるまでに
は至らない。作像ユニット1が寿命となるまで、異物に
よる異常画像の発生を阻止でき、よってユーザが部品交
換などの作像ユニットに対するメインテナンス作業を行
う必要はない。このように、作像ユニットの本来の目的
を支障なく達成できるのである。
【0052】また、排風ファン46と静電フィルタ47
は、作像ユニット1の側ではなく、画像形成装置本体1
00の側に設けられているので、作像ユニット1の大型
化と、そのコストの上昇を抑えることができ、ユーザに
過大な経済的負担をかける不具合を阻止できる。
【0053】ところで、図4を参照して先にも説明した
ように、本例の画像形成装置には、感光体7より成る像
担持体に静電潜像を形成すべくその感光体を帯電する帯
電ローラ8より成る帯電装置が設けられている。このよ
うな帯電装置として、帯電ローラではなく、コロナ放電
によって感光体を帯電させるコロナ放電器を用いてもよ
いが、かかる放電器を用いると、多量のオゾンが発生す
る。これに対し、本例のように感光体7の表面に当接し
ながら回転する帯電ローラより成る帯電装置を用いる
と、オゾンの発生量を極めて少なくすることができる。
【0054】同様に、感光体より成る像担持体上に形成
されたトナー像を転写紙Pなどの転写材に転写する転写
装置として、コロナ放電器を用いてもよいが、かかる放
電器を用いればオゾンが大量に発生する。本例のよう
に、転写紙を介して感光体7に当接しながら回転する転
写ローラ15より成る転写装置を用いれば、オゾン発生
量を極めて少なくすることができる。
【0055】帯電装置及び転写装置として、帯電ローラ
8及び転写ローラ15をそれぞれ用いることにより、そ
のオゾン発生量をコロナ放電器を用いた場合のオゾン発
生量の1/100〜1/1000程度に減少させること
ができる。従って前述の排風ファン46による吸引力を
極く弱いものとしても、画像形成装置本体内にオゾンが
溜ることを防止できる。すなわち、画像形成装置本体外
へのオゾン排出のための気流を弱くすることができるの
である。これにより、画像形成装置本体100内で塵埃
が舞う量を効果的に少なくすることができ、かかる構成
と前述の静電フィルタ47との協働作用により、画像形
成装置本体内で浮遊する塵埃の量を極めて少なくするこ
とができる。このようにして、感光体7に付着する塵埃
の量を効果的に少なくすることができ、クリーニング装
置17により回収されたトナー中への異物の混入量を極
く少量にすることができるのである。
【0056】帯電装置と転写装置の少なくとも一方をロ
ーラにより構成すれば、オゾンの発生量を抑えることが
でき、上述した効果を奏することができる。
【0057】ところで、図3を参照して先に説明したよ
うに、トナー像の転写のために感光体7に向けて給送さ
れる転写紙Pは、その収納部の一例である給紙カセット
36,36a,36b,36cに収容され、これらの給
紙カセットは、通常、画像形成装置本体100内に装填
されている。これらの給紙カセットに転写紙を補充する
ときは、そのカセットを画像形成装置本体100の手前
側(図3の紙面に対して垂直な方向)に引き出し、その
カセットに転写紙をセットする。所謂フロントローディ
ング方式の給紙装置となっているのである。
【0058】上述のように、転写紙の収納部、すなわち
給紙カセット36,36a,36b,36cは、通常、
画像形成装置本体100内に装填され、転写紙が画像形
成装置本体内に収められているので、カセットが画像形
成装置本体外に配置されている場合に比べ、これらのカ
セットに収納された転写紙に塵埃やその他の異物が付着
し難い。このように、塵埃の付着していない転写紙Pが
感光体7に給送されてトナー像を転写されるので、感光
体7上に塵埃などの異物が付着することも少なくなる。
従って、クリーニング装置17により感光体7から除去
されたトナー中への異物の混入量も少なくなり、かかる
トナーを現像装置10で再使用しても異常画像が発生す
ることはない。
【0059】また、先に説明したように、各給紙カセッ
ト36,36a,36b,36cから感光体7へ向けて
送られる転写紙Pは、転写紙搬送路39を通る間に表裏
を反転される。図3に示した例では、その転写紙搬送路
39と搬送ローラ対38が、転写紙を上述のように反転
させる反転装置を構成し、かかる反転装置が画像形成装
置本体内に設けられているのであるが、かかる構成によ
ると、各給紙カセット36,36a,36b,36cに
収容されている転写紙Pの下面、すなわち塵やほこりな
どの塵埃が付着し難い面が、トナー像の転写時に感光体
7に接触する。このため、感光体7に塵埃が付着するこ
とを、より一層確実に防止することができ、クリーニン
グ装置17に回収されたトナー中への異物の混入量をよ
り効果的に少なくすることができる。これにより、トナ
ー像の画質劣化をより確実に防止でき、常に高品質なト
ナー像を形成することができる。
【0060】また、図3に示したレジストローラ対40
や搬送ローラ38などの各ローラの表面に、異物掻き取
りブレード(図示せず)を圧接させ、その表面をクリー
ニンぐすると、これらのローラに付着した異物が転写紙
に付着してこれが感光体7に移行する不具合を防止で
き、クリーニング装置17に回収されたトナー中への異
物の混入を、より一層効果的に抑制することができる。
上述の異物除去ブレードに回収された異物が画像形成装
置本体100内の気流によって少量ずつ浮遊することが
考えられるが、かかる浮遊物は、前述の静電フィルタ4
7によって空気中から除去できるので、その浮遊物が感
光体7に付着することを防止することができる。
【0061】また、以上説明した各構成に加え、図11
に示す如く、前述のトナー戻し装置31のトナー搬送路
に異物除去部材52を設けると特に効果的である。すな
わち、先に説明したようにトナー戻し装置31は、クリ
ーニング装置17から現像装置10へ送られるトナー用
のトナー搬送路を有しているが、かかるトナー搬送路中
に異物除去部材52を設けるのである。図11に示した
異物除去部材52は、フレーム53に固定され、このフ
レーム53がトナー搬送路に配置されている。かかる異
物除去部材52は、トナー粒子の通過を許容するが、凝
集トナーの凝集を破砕する大きさの網目を有する網体か
ら構成されている。例えば、トナー粒子の径が数μm乃
至数10μmであるとしたとき、異物除去部材の網目の
大きさを50乃至500μm×50乃至500μm程度
に設定する。
【0062】上述のようにトナー戻し装置31のトナー
搬送路を横断するように異物除去部材52を設けること
によって、クリーニング装置17によって感光体7から
除去されたトナー中に異物が混入していても、これを異
物除去部材52によって捕捉できるので、現像装置10
へ戻し搬送されたトナー中の異物の量をより一層少なく
でき、感光体7上に形成されるトナー像の画質をより一
層高めることができる。
【0063】図示した画像形成装置では、前述のように
排風ファン46と静電フィルタ47によって画像形成装
置本体100内の塵埃を減少させているので、クリーニ
ング装置17に回収されたトナー中の異物の量は元々極
く少ないものとなっている。従って、異物除去部材52
によって捕らえる異物の量も少ない。このため、作像ユ
ニット1が寿命となるまでに異物除去部材52が著しく
目詰まりを起こすことはなく、ユニット1を新たなもの
と交換するまでの間に、異物除去部材52を新たなもの
と交換する必要はなく、メインテナンスフリーを1つの
目的とした作像ユニットの機能を支障なく果すことがで
きる。
【0064】また、異物除去部材52の網目の大きさを
前述のように設定することによって、トナー粒子はその
網目を支障なく通過できるが、その反面、凝集したトナ
ーは異物除去部材52によって細かくほぐされ、かかる
トナーが現像装置10の現像剤室90へ送り込まれる。
【0065】クリーニング装置17によって感光体7か
ら除去されたトナーは、これが現像装置10へ搬送され
る間に、トナー搬送部材20や、トナーリサイクルベル
ト92によって外力を受け、しかも樋状部94の内壁面
に対して擦り作用を受けるので、そのトナー粒子のまわ
りの添加剤がトナー粒子内に埋没し、そのトナーの凝集
性が高められる。このようにして凝集したトナーがその
まま現像装置10の方へ戻されて再使用されると、感光
体7上の地肌部にその凝集トナーが付着し、所謂粒状地
汚れが発生するおそれがある。
【0066】これに対して、図11に示した異物除去部
材52を設けると、凝集したトナーが異物除去部材52
の網目を通るとき、これが小さく破砕される。このた
め、粒状地汚れの原因となるトナー塊が現像剤室90へ
混入することを阻止でき、より一層高品質なトナー像を
形成することができる。
【0067】異物除去部材52は、トナー戻し装置31
のトナー搬送路中のいずれの部位にも設けることができ
るが、図11に示したように、トナー搬送方向における
トナー搬送路の最下流部位、すなわちトナー搬送路と現
像装置10の現像剤室90との境界の部位に設けると、
異物除去部材52によって破砕したトナーを再凝集させ
ることなく、これを現像剤室90へ運ぶことができる。
異物除去部材52をトナー搬送路の上流側に設けると、
この除去部材52によって凝集を破砕されたトナーが、
その異物除去部材を通過した後、樋状部94の内壁面な
どから受けるストレスに基因して、再び凝集してしまう
おそれがあるが、異物除去部材52を図11に示した部
位に設けることによって、このような不具合を除去する
ことができるのである。
【0068】本発明は、以上説明した各構成を適宜組合
せて構成できるものである。
【0069】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、画像形成装置本体に設けられた排気装置と静電フィ
ルタとによって、画像形成装置本体内の塵埃を除去する
ので、像担持体への塵埃の付着を抑え、従ってクリーニ
ング装置に回収されたトナー中への異物の混入を効果的
に抑制することができる。これにより、そのトナーを再
利用しても、高品質なトナー像を形成できる。しかも、
作像ユニットが大型化したり、そのコストが上昇するこ
とを抑えることができる。
【0070】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
帯電装置が帯電ローラより成るので、画像形成装置本体
用のオゾンの量を少なくでき、従ってオゾン排出のため
の画像形成装置本体内の気流の勢いを弱くすることがで
きるので、画像形成装置本体内で浮遊する塵埃の量を少
なくすることができる。これによって像担持体に付着す
る塵埃の量を少なくし、クリーニング装置に回収された
トナー中に混入する異物の量を効果的に減少させること
ができ、かかるトナーを再使用して得たトナー像の画質
を高めることができる。
【0071】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
転写装置が転写ローラより成るので、画像形成装置本体
用のオゾンの量を少なくでき、従ってオゾン排出のため
の画像形成装置本体内の気流の勢いを弱くすることがで
きるので、画像形成装置本体内で浮遊する塵埃の量を少
なくすることができる。これによって像担持体に付着す
る塵埃の量を少なくし、クリーニング装置に回収された
トナー中に混入する異物の量を効果的に減少させことが
でき、かかるトナーを再使用して得たトナー像の画質を
高めることができる。
【0072】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
トナー像の転写のために像担持体に送られる転写材上へ
の異物の付着量を少なくでき、これによって像担持体に
付着する異物の量、ひいてはクリーニング装置に回収さ
れるトナー中の異物の量をより効果的に少なくでき、そ
のトナーを再使用して得たトナー像の画質を一層高める
ことができる。
【0073】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
クリーニング装置に回収されたトナー中の異物を異物除
去部材によって除去でき、しかもトナーの凝集を破砕で
きるので、そのトナーを再使用して得たトナー像の画質
をより一層高めることができる。また異物除去部材によ
って捕捉される異物の量は、元々少ないので、作像ユニ
ットが寿命となるまでに異物除去部材が目詰まりを起こ
すことを防止できる。
【0074】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
異物除去部材によってほぐされたトナーが再び凝集して
現像装置へ搬送されることを防止でき、粒状地汚れの発
生をより効果的に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置を前面側から見
た外観斜視図である。
【図2】図1に示した画像形成装置を背面側から見た外
観斜視図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の内部を示す正面断
面図である。
【図4】画像形成装置本体に装着された作像ユニットの
垂直断面図である。
【図5】カートリッジの装着されていない作像ユニット
とトナーボトルを示す外観斜視図である。
【図6】ケースカバー、現像ケースカバー、及び上カバ
ーを取り外した状態の作像ユニットを示す斜視図であ
る。
【図7】図6と同じ状態の部分断面平面図である。
【図8】トナーリサイクルベルトの拡大斜視図である。
【図9】トナーリサイクルベルトの垂直断面図である。
【図10】排風ファンと静電フィルタを示す一部破断斜
視図である。
【図11】異物除去部材を設けた実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 作像ユニット 8 帯電ローラ 10 現像装置 15 転写ローラ 17 クリーニング装置 31 トナー戻し装置 47 静電フィルタ 52 異物除去部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像の形成される像担持体と、その
    静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、該
    トナー像を転写材に転写した後の像担持体上に残留する
    トナーを除去するクリーニング装置と、該クリーニング
    装置によって除去されたトナーを現像装置において再使
    用すべく、当該トナーを現像装置へ戻すトナー戻し装置
    とを具備し、少なくとも前記像担持体と、現像装置と、
    クリーニング装置と、トナー戻し装置とが一体的に組付
    けられて作像ユニットが構成され、該作像ユニットが画
    像形成装置本体に着脱可能に装着されている画像形成装
    置において、 画像形成装置本体内の空気を当該本体外に排出するため
    の排気装置と、該排気装置によって画像形成装置本体か
    ら排出される空気中の塵埃を除去するための静電フィル
    タとを有し、前記排気装置と、前記静電フィルタとが画
    像形成装置本体の側に設けられていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に静電潜像を形成すべく、当該
    像担持体を帯電する帯電装置が、像担持体の表面に当接
    しながら回転する帯電ローラより成る請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体上に形成されたトナー像を転写
    材に転写する転写装置が、転写材を介して像担持体に当
    接しながら回転する転写ローラより成る請求項1又は2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 トナー像の転写のために像担持体に向け
    て給送される転写材を収納した転写材収納部が画像形成
    装置本体内に装填され、かつ該収納部から像担持体へ向
    けて送られる転写材の表裏を反転させる転写材反転装置
    が画像形成装置本体内に設けられている請求項1乃至3
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー戻し装置が、クリーニング装置か
    ら現像装置へ送られるトナー用のトナー搬送路を有し、
    該トナー搬送路中に、トナー粒子の通過を許容し、かつ
    凝集トナーの凝集を破砕する大きさの網目を有する網体
    より成る異物除去部材が設けられている請求項1乃至4
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記異物除去部材がトナー搬送方向にお
    けるトナー搬送路の最下流部位に設けられている請求項
    5に記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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