JPH07104631A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07104631A
JPH07104631A JP5265920A JP26592093A JPH07104631A JP H07104631 A JPH07104631 A JP H07104631A JP 5265920 A JP5265920 A JP 5265920A JP 26592093 A JP26592093 A JP 26592093A JP H07104631 A JPH07104631 A JP H07104631A
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JP
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toner
collected
recovered
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developing device
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JP5265920A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sanpei
敦史 三瓶
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーリサイクルを行うに当たって、2回又
は3回以上使用した回収トナーを現像装置に戻さない構
成とすることで、経時のトナー凝集による異常画像の発
生を防止し、高温、高湿環境においても、安定した品質
の画像が得られる画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体1のクリーニング装置23に、区分け
された2つの回収トナー収容部41,42を設け、回収
トナー収容部41から回収トナー収容部42に、回収ト
ナーを搬送する。回収トナー収容部42とクリーニング
装置5との間には、回収トナーを移送するためのトナー
移送手段30を設け、回収トナー収容部41には廃トナ
ー収容容器が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ又は
ファクシミリなどの電子写真方式を採用する画像形成装
置に関し、詳しくは、トナーのリサイクル機能を備えた
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面に静電潜像を形成される像担持体
と、像担持体上の静電潜像をトナー像として現像する現
像装置と、前記トナー像を記録媒体に転写したあと、像
担持体表面に残留付着する、トナーを含む被清掃物を除
去して回収するクリーニング装置とを有する画像形成装
置は従来より周知である。その際、従来の画像形成装置
は一度、現像に使用した像担持体上の残留トナーについ
ては、所定のトナー回収手段に貯めておき、その後、廃
棄していた。しかし、昨今、環境保全、省エネルギー等
の立場から、この廃トナーを再利用する必要が生じてい
る。
【0003】このトナーを再利用する技術は従来から各
種提案されており、クリーニング装置で回収したトナー
を、搬送スクリュー、コイル等の搬送手段によって現像
装置内(例えばトナー補給室又は現像タンク内など)に
搬送する画像形成装置は既に公知である。
【0004】また、ある種の画像形成装置では、その経
路途中に異物とトナーの分離手段を設けて、異物を取り
去ったトナーを再利用する方式が採用されている。異物
分離手段としてはサイクロン、静電気力、メッシュ等を
利用する方式が多い。しかし、機構が大がかりになり、
コスト高を招いた。
【0005】また、何度現像されても転写されない極性
の不安定なトナー、微粉トナー、異物等が、現像装置、
像担持体上、クリーニンク装置、トナー搬送経路を何サ
イクルも循環すると、このトナーは循環のサイクル毎に
凝集度が増すようになり、ついには画像品質が低下して
しまうという不具合があった。
【0006】この不具合に対して、回収トナーの流動性
を経時でも維持するために、回収トナーに二酸化珪素
(シリカ)等の帯電制御剤を添加するという技術が、例
えば、特開昭57−171371号公報等において提案
されている。
【0007】しかし、この対策は、初期的には有効であ
るが、記録媒体に転写されずに何度もプロセスユニット
をリサイクルするトナーには有効ではなかった。例え
ば、帯電制御剤はトナーとの撹拌状態によって帯電極性
等の特性が左右され、この制御が非常にシビアである。
そして、帯電制御剤と、トナーとを十分に撹拌しようと
すると、撹拌のための手段が大がかりなものになってし
まう。更に、撹拌状態が不十分であると、トナーから遊
離したシリカが、クリーニング装置に備えられるクリー
ニング部材の押圧力によって、例えば感光体(OPC)
より成る像担持体の表面層樹脂に突き刺さり、その個所
に異常画像が発生するという副作用が発生した。
【0008】また、クリーニング装置によって像担持体
上から掻き取ったトナーの中には、紙繊維、紙成分を初
めとした異物や、現像,転写工程によって粒径選択され
た比較的小粒径のトナーや、微粉トナーや、新(補給)
トナーとは帯電能力(TA)の異なるトナーが混入して
いる。又、この他に、添加剤の埋没したトナーや、トナ
ーから遊離したシリカ等の添加剤が混入している。
【0009】それらのトナー混合物を現像装置に搬送し
再使用すると、1サイクル目の回収トナーを使用して
も、得られる画像については通常画像とほとんど変わり
がないが、例えば2サイクル、或いはそれ以上使用する
と、使用されない回収トナー等は何度もプロセス工程を
巡回し、次第に凝集して大粒状の異常画像として現れ
る。これはトナー樹脂が微粉状に粉砕され、それらの流
動性が悪化したためと、トナーに添加されたシリカ等の
添加剤が、転写工程時の押圧作用や、現像剤との撹拌ス
トレスなどが原因で、トナー粒子内部に埋没した結果、
トナーの流動性が極端に悪化し、その凝集度が増すため
であると考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記点に鑑
みなされたものであって、その目的とするところは、ト
ナーリサイクルを行うに当たって、その再利用回数を限
定し、所定回数以上使用した回収トナーを現像装置に戻
さない構成とすることで、経時のトナー凝集による異常
画像の発生を防止し、高温、高湿環境においても、安定
した品質の画像を得ることができる画像形成装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、表面に静電潜像を形成される像担持体と、
像担持体上の静電潜像をトナー像として現像する現像装
置と、前記トナー像を記録媒体に転写したあと、像担持
体表面に残留付着する、トナーを含む被清掃物を除去し
て回収するクリーニング装置とを有する画像形成装置に
おいて、前記クリーニング装置が複数の回収トナー収容
部を有し、このうちの少なくとも1つの回収トナー収容
部を、現像装置に移送して再利用するためのリサイクル
トナーの収容部とし、他の少なくとも1つの回収トナー
収容部を、現像装置に移送せず、処分するためのトナー
収容部とし、前者の回収トナー収容部と、現像装置との
間に、クリーニング装置によって回収したトナーをリサ
イクルトナーとして現像装置に移送するトナー移送手段
を設けた画像形成装置を提案するものである。
【0012】なお、後者の回収トナー収容部は、トナー
搬送排出手段を介して廃トナー収容容器が接続されるも
のであると、効果的である。
【0013】又、現像装置は、トナー収容部を有し、こ
のトナー収容部は、前者の回収トナー収容部から移送さ
れるトナーを収容して貯留し、貯留したトナーを補給ト
ナーとして収容するトナー収容部となっていると、効果
的である。
【0014】更に、リサイクルトナーを用いた現像が行
われていることを表示する手段を設けると、効果的であ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0016】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
要部を示す断面図である。同図において、符号1は、像
担持体の一構成例であるドラム状の感光体を示し、この
感光体1は、図示されない駆動手段によって図における
時計方向に回転駆動されるようになっている。
【0017】かかる感光体1は、例えばマイナス帯電特
性のものとなっていて、先ず、マイナスの高圧電圧を印
加される帯電ローラ2により構成された帯電装置によっ
て、その表面が一様にマイナス極性に帯電される。次い
で、露光部3において原稿像(不図示)が結像投影され
ることにより、感光体1の表面には原稿像に対応した静
電潜像が形成される。レーザ光等で感光体に光書き込み
を行うことによって、感光体に静電潜像を形成すること
もできる。感光体1の表面のうち、有効画像形成領域外
については、イレーサ4によって帯電電荷が除去され
る。
【0018】感光体1と対向して乾式型の現像装置5が
設けられ、この現像装置の現像タンク6内の現像室7に
は、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤(不図
示)が収容されている。この現像剤は現像室7内におい
て撹拌ローラ20A,20Bによって撹拌され、トナー
とキャリアは、それぞれプラスとマイナスに摩擦帯電さ
れる。感光体1に対向した現像ローラ8には、かように
摩擦帯電された現像剤が供給担持され、現像剤による磁
気ブラシが形成される。この磁気ブラシが感光体1上の
静電潜像に擦り付けられ、ブラシを構成する現像剤中の
トナーが静電的に潜像に移行することによって、該潜像
が可視トナー像として現像される。このようにして、現
像装置5は、感光体1上の静電潜像をトナー像として現
像するのである。
【0019】このあと、転写前除電ランプ9によって、
転写前の感光体1の表面が全面露光される。これによっ
て、感光体1の表面電位が低下し、以後の転写工程にお
ける効率や、分離工程における性能や、クリーニング工
程における性能などが高められる。
【0020】次いで、記録媒体の一例である転写紙11
が給紙部12より給送され、これが感光体1と転写ベル
ト13との間に送られると、転写装置の一例であるバイ
アスローラ14に転写バイアスが印加され、転写ベルト
13上には感光体1上のトナーの極性と逆の極性の電荷
が付与され、感光体1上のトナー像が転写紙11に転写
される。この実施例では表面が−800Vに帯電した感
光体1に対して、プラスのトナーで現像を行わせ、転写
前除電ランプ(PTL)9により感光体1上の表面電位
を低下させてから、バイアスローラ14に−1.5kV
〜−2kVの電圧をかけて、感光体1上のトナー像を、
転写ベルト13上の転写紙11上に転写している。
【0021】なお、転写を行うに当たり、転写紙11
は、フィードローラ対15によって搬送され、レジスト
ローラ16によってタイミングがとられて転写ベルト1
3上に送られ、同ベルトに静電吸着され、転写ベルト1
3の走行に伴って転写部18を通過する。この転写紙1
1は接触板17からベルト13を介して徐々に除電され
帯電量が緩和される。そして、静電吸着力が弱まった転
写紙11は、ベルト13を掛け渡す駆動ローラ19の位
置でベルトから曲率分離される。一連の転写動作が終了
すると、図示しない押し上げレバーが解除され、転写ベ
ルト13は感光体1から離れる。
【0022】トナー像の転写された転写紙は定着ローラ
対21によって熱定着され、排紙ローラ対22によって
機外に排出される。
【0023】感光体1と対向した位置であって、現像装
置5と反対側の部位にはクリーニング装置23が設けら
れ、このクリーニング装置23はクリーニング部材の一
例であるクリーニングブレード24を有し、かかるブレ
ード24によってトナー像を転写紙11に転写したあ
と、感光体1上に残留付着するトナーを含む被清掃物
が、感光体1の表面から掻き取り除去されて回収され
る。このあと、感光体1の表面に残留する電荷が除電ラ
ンプ10により除去される。
【0024】現像装置5の現像タンク6には圧電素子よ
り成るセンサ(所謂Tセンサ)32が設けられ、このセ
ンサ32によって、現像タンク6内に収容された現像剤
のトナー濃度がモニターされ、そのトナー濃度がある一
定レベル以下になったことがこのセンサ32によって検
知されると、この検知信号に基づき、図示していないク
ラッチがオンし、これによりトナー補給ローラ26が回
転し、トナー補給室33内に収容されたトナーが現像タ
ンク6内の現像室7に補給され、現像剤のトナーの濃度
が一定の範囲に保たれるようになっている。
【0025】感光体1上には基準画像パターンが作像さ
れるようになっていて、この基準画像パターンが、Pセ
ンサとも呼ばれるフォトセンサ25によって検出され、
この検出信号に基づき、前述のセンサ32の目標値(ト
ナー濃度の低下を検知するときの基準値)が設定され
る。これにより現像剤中のキャリアが劣化しても、トナ
ー像の画像濃度を一定に維持することができる。
【0026】トナー補給室33内のトナー量が少なくな
り、これが圧電素子より成るセンサ31により検知され
ると、トナー補給ボトル28からトナー補給室33にト
ナーが補給される。すなわち、このトナー補給ボトル2
8は、現像タンク6に連接されたトナー補給用搬送管2
7に着脱可能に接続され、上記センサ31によってトナ
ー補給室33内のトナー量が少なくなったことが検知さ
れると、その検知信号により駆動手段が作動し、トナー
補給ボトル28が回転駆動され、その内部に入っている
トナーが内部の螺旋状突起に沿って運ばれ、トナー補給
用搬送管27内に入れられる。
【0027】トナー補給用搬送管27内に入ったトナー
は、トナー搬送コイル部材29によってトナー補給室3
3に搬送される。トナー補給ボトル28は所定回数だけ
回転し、所定量のトナーがトナー補給室33に運ばれ
る。かかるトナーは、前述のように、トナー補給ローラ
26の回転により現像室7内に補給される。以後、トナ
ー補給ボトル28から補給されるトナーのことを「新ト
ナー」と呼ぶ。
【0028】ここで、クリーニング装置23は、トナー
や、紙粉や、その他の異物などの被清掃物を除去して回
収するものであるが、そのクリーニング装置23のケー
シング本体34には、複数の回収トナー収容部が設けら
れている。本例では、2つの回収トナー収容部41,4
2が相隣接するように設けられていて、これらは仕切板
により分けられている。以後、前者を「第1の回収トナ
ー収容部」、後者を「第2の回収トナー収容部」とそれ
ぞれ呼ぶ。
【0029】第1の回収トナー収容部41には、トナー
送り手段の一構成例であるトナー搬送パドル35が設け
られ、これは、回転支軸35aと、同軸に固定された支
持板35bと、同板に固定された弾性板35cとから構
成されている。このうちの支持板35bは、SECC又
はSPCC等の金属板金又は樹脂より成っている。弾性
板35cは、ポリエチレンテレフタレート(商品名 マ
イラー)、又はポリウレタンゴムなどの弾性材より成っ
ている。
【0030】クリーニングブレード24によって掻き取
り除去されるものには、トナーの他、その他の異物が含
まれるが、このうち、トナーが大部分のものを占めるの
で、以下、除去されるものに関して、便宜上、トナーだ
けとしておく。
【0031】クリーニングブレード24によって掻き取
り除去されたトナーは第1の回収トナー収容部41に回
収される。このときトナー搬送パドル35がケーシング
内を摺擦するように、時計方向に回転駆動され、その弾
性板35cが第1の回収トナー収容部41の内面に沿っ
て移動する。これにより、第1の回収トナー収容部41
に回収されたトナーは、トナー搬送パドル35によって
第1の回収トナー収容部41から第2の回収トナー収容
部42に搬送される。なお、トナー搬送パドル35に
は、これが一定の位置(例えば図3に示す位置)で停止
することが可能な、図示されないクラッチが連結される
ようになっている。
【0032】なお、図2乃至図4は、図1に示した画像
形成装置の一部の構成を簡略化して示し、その動作を説
明する図であり、トナー補給ボトル28や、トナー補給
用搬送管27などの配置位置については、図1に示すも
のと異なって示してあるが、その機能は同一である。
【0033】ここで、前述のようにトナー補給室33内
のトナーの量が少なくなると、これをセンサ31が検知
し、これによってトナー補給ボトル28が回転し、この
ボトル内の新トナーがトナー補給室33に供給されるの
であるが、このようにしてトナー補給ボトルが回転を続
けても、依然としてトナー補給室33のトナーの量が増
加せず、センサ31がトナー残量の少ないことを検知し
ていたとすれば、これは、トナー補給ボトル28内の新
トナーが空となったことを意味する。このように、セン
サ31は、トナー補給ボトル28内の新トナーが無くな
ったことも検知する。
【0034】上述のように、トナー補給ボトル28内の
新トナーが無くなり、トナー濃度検出センサ31がこれ
を検知するまで、トナー搬送パドル35はその回転を継
続して、回収トナーを第1の回収トナー収容部41から
第2の回収トナー収容部42に向けて搬送する。この時
点で回収されたトナーを、以後、「1次回収トナー」と
呼ぶ。かかる1次回収トナーは、全て第2の回収トナー
収容部42に貯留されることとなる。図2において、符
号T1で示すものが1次回収トナーである。
【0035】トナー回収率(クリーニング装置に回収さ
れたトナー重量/現像されたトナー重量)は、通常、1
0〜20%程度であり、トナー補給ボトル28内に、例
えば500グラムの新トナーがあった場合、このトナー
補給ボトル28内の新トナーを使用してからこのボトル
が無くなるまでに、50〜100gの1次回収トナーが
第2の回収トナー収容部42に貯留される。しかし、場
合によっては、ジャム等で、転写紙に転写されないトナ
ーが多量にクリーニングブレード24に入力することが
あるので、第2の回収トナー収容部42にはトナー満杯
検知センサ36が備えられている。そして、センサ31
によって、トナー補給ボトル28内の新トナーが無くな
ったことが検知されると、トナー搬送パドル35は図3
に示す位置に停止する。
【0036】図1及び図2において、ケーシング本体3
4には、第1の回収トナー収容部41の下位にトナー搬
送コイル部材37が、第2の回収トナー収容部42の下
位にトナー搬送コイル部材38がそれぞれ設けられ、両
部材は、各回収トナー収容部内のトナーを感光体1の軸
方向にそれぞれ搬送する。
【0037】上述のようにトナー搬送パドル35が停止
したあと、トナー搬送コイル部材38は、本体駆動モー
タ(不図示)からの回転を連断するためのクラッチ(不
図示)を介して、回転を始めるようになっている。この
とき、第1の回収トナー収容部42の方のトナー搬送コ
イル部材37は停止したままである。
【0038】第2の回収トナー収容部42と、現像装置
5のトナー補給室33との間には、クリーニング装置2
3によって回収したトナーをリサイクルトナーとして現
像装置5のトナー補給室33の方に移送するトナー移送
手段30が設けられている。ここに例示したトナー移送
手段30は、トナー移送管44と、この内部に挿置され
たトナー移送コイル部材45とより成る。
【0039】先に述べたようにトナー搬送コイル部材3
8が回転を始めると、第2の回収トナー収容部42の1
次回収トナーは奥から手前(又は、手前から奥)へと搬
送され、トナー移送管44内に入る。トナー搬送コイル
部材38が回転を始めると同時に、トナー移送コイル部
材45も回転を始めるようになっており、これに伴い、
トナー移送管44内に入った1次回収トナーがトナー補
給用搬送管27に向けて移送される。すなわち、トナー
補給ボトル28内の新トナーに代って、第2の回収トナ
ー収容部42内に貯留されていた1次回収トナーT
1が、全てトナー補給室33内に運ばれるのである。こ
のときトナー補給室33内に新トナーが残っていれば、
ここに搬送された1次回収トナーと新トナーが共にトナ
ー補給室33に収容される。
【0040】このようにしてトナー補給室33に収容さ
れたトナーも、センサ32によって現像剤中のトナー濃
度低下が検知されたとき、トナー補給ローラ26の回転
により、このローラ26を介して現像室7内に補給され
る。
【0041】図1において、現像室7内には現像剤撹拌
スクリュー60が設けられているのであるが、トナー移
送コイル部材45によって移送されるトナーを、その現
像剤撹拌スクリュー60のところに直接、送るように構
成することも可能である。
【0042】なお、図3は、第2の回収トナー収容部4
2から1次回収トナーT1がトナー補給室33に向けて
移送され、さらにそのトナーT1が現像室7に補給され
る状況を示すものである。
【0043】トナー補給ボトル28内の新トナーが無く
なったことが検出されたあとは、トナー補給室33から
1次回収トナーT1が現像室7に補給されるようになる
のであるが、この際、すなわち、補給モードが、新トナ
ー補給モードから1次回収トナー補給モードに切り替わ
った際、図10に示すように、画像形成装置の本体にあ
るオペレーションパネル39上に、回収トナーが使用中
である旨を表示するランプ40が点灯するようになって
いる。
【0044】オペレータとしては、この点灯したランプ
を見ることで、回収トナーが現像に使われていることを
認識することができ、同時に、トナーエンドが近いこと
を察知することができる。更に、このモードに入ってか
らのコピー枚数を別の専用カウンタでカウントすること
により、新トナーを使用した場合のコピー時の料金と、
リサイクルトナーを使用した場合のコピー時の料金とを
区分けすることが可能になる。例えば、後者の場合の料
金を下げるようにすれば、ユーザにとっては、コピーコ
ストを引き下げることができ、有利になる。
【0045】なお、上記ランプ40は、リサイクルトナ
ーを用いた現像が行われているとき、この旨を表示する
手段の一例を構成するものであるが、このランプ40の
点灯制御は、トナー補給ボトル28内の新トナーが無く
なったことを検知するセンサ31の出力を利用するほ
か、例えば、トナー搬送コイル部材38が回転している
とき、これに連動してランプ40(図10)を点灯させ
るようにしても良い。
【0046】一方、1次回収トナーT1が現像室7に補
給されて使用され始まると、このトナーは転写部におい
て一部が転写紙11に転写され、他の一部(未転写トナ
ー)は感光体1上に付着したままでクリーニングブレー
ド24によって掻き取られる。このトナーは図4に示す
第1の回収トナー収容部41に貯められる。以下、この
トナー(未転写トナー)を「2次回収トナー」と呼ぶ。
図4に符号T2で示すものが、その2次回収トナーであ
る。
【0047】ここで、本発明者の実験によると、2次回
収トナーT2を使用して現像に供した場合、異常画像が
発生するおそれのあることが確認されている。
【0048】図11は、トナーをn回、現像装置とクリ
ーニング装置との間で循環させて使用した場合、どの段
階で異常画像が生じるようになるかを示す図で、実線は
トナーAの場合の特性線であり、二点鎖線は、トナーA
と異なる種類のトナーBの場合の特性線である。
【0049】トナーAが2次回収トナーとなり、これを
現像装置において再度使用すると異常画像が発生する。
2次回収トナーになると、粒径が小さくなると同時に、
トナー表面に付いている添加剤や二酸化珪素(シリカ)
などが、次第にトナー樹脂の内部に埋没してゆき、トナ
ーの凝集度が増してトナーの流動性が低下するようにな
る。
【0050】なお、トナーの母体樹脂の硬度や、その樹
脂の溶融温度や、添加剤の埋没のし易さなどの違いによ
って、異常画像の発生開始時点、つまり、トナーを再利
用できる回数が異なることも明らかになっている。
【0051】図12は異常画像の発生メカニズムを模式
的に示す図であり、トナー粒子46には、円で囲まれた
拡大図に示す如く、シリカ47などが付着している。
【0052】このようなシリカ47などが付着したトナ
ー粒子46は、現像タンク6(図1)内のハザート等で
粉砕され、この粉砕された微細物は、A部で示す如く凝
集するようになる。この凝集トナー48がそのまま現像
や転写に供され、異常画像を発生させる原因になるので
ある。
【0053】そこで、2次回収トナーT2について、こ
れを現像装置の方に移送させずに処分してしまえば、上
述したところの異常画像の発生を阻止することができ
る。例えば図4に示すように、トナー搬送コイル部材3
7を回転させ、トナー搬送排出管49と、トナー搬送排
出コイル部材50とから成るトナー排出搬送手段51を
介して、廃トナー収容容器52内に2次回収トナーT2
を入れるようにしてしまえば良いのである。そして、2
次回収トナーT2もろとも容器52を廃棄処分にする。
【0054】なお、1次回収トナーの転写率は新トナー
使用時よりも低下し、そのトナー回収率は20乃至30
%程度であるため、例えば、新トナーが500gであっ
たとすると、10乃至30g程度が転写に供される。廃
トナーについては、例えば、感光体やクリーニング装置
や帯電装置などを組み込んだプロセスカートリッジの内
部に、搬送して貯蔵するようにしても良く、カートリッ
ジ内の少なくとも1つのプロセスユニットと共に、廃
棄、交換できる構成とすると、よりメンテナンス性が向
上する。
【0055】以上の説明、並びに後述する実施例の説明
から明らかなように、本発明の特徴とするところは、ク
リーニング装置が複数の回収トナー収容部を有し、この
うちの少なくとも1つの回収トナー収容部を、現像装置
に移送して再利用するためのリサイクルトナーの収容部
とし、他の少なくとも1つの回収トナー収容部を、現像
装置に移送せず、処分するためのトナー収容部とし、前
者の回収トナー収容部と、現像装置との間に、クリーニ
ング装置によって回収したトナーをリサイクルトナーと
した現像装置に移送する移送手段を設けた点にあり、前
者の回収トナー収容部は図1の例では第2の回収トナー
収容部42となり、後者の回収トナー収容部は第1の回
収トナー収容部41となる。また図4に示した例では、
後者のトナー回収部、すなわち第2の回収トナー収容部
42が、トナー搬送排出手段51を介して廃トナー収容
容器52に接続されている。
【0056】この発明によれば、回収トナーの使用する
回数を限定して再利用できるので、トナー特性の劣化を
防止でき、特別な分離手段(特性の劣化したトナーと、
劣化しないトナーとの選別手段)を設けることなく、異
常画像の発生を未然に防止でき、経時や環境の変化など
にかかわらず安定した品質の画像を得ることができる。
【0057】なお、図13は、前述した実施例に対応す
る制御フローの一例を示す図である。フローチャート中
のブロックの( )内に示すものは対応した部材の符号
である。例えば(35)は、図1のトナー搬送パドル3
5のことである。
【0058】この図13に示した動作は、先の説明から
明らかであるが、これを簡単に説明すると、感光体1の
表面から第1の回収トナー収容部41に回収された1次
回収トナーは、トナー搬送パドル35の回転によって第
2の回収トナー収容部42に搬送される(図13
(a))。また、トナー補給ボトル28内の新トナーが
無くなり、そのトナーエンドが検知されると(図13
(b))、ランプ40が点灯する(図13(c))と共
に、それ以降のコピー枚数は、別の専用カウンタでカウ
ントされる(図13(d))。
【0059】一方、トナー搬送パドル35が停止し(図
13(e))、トナー搬送コイル部材38が回転して第
2の回収トナー収容部42内の1次回収トナーが現像装
置5のトナー補給室33に搬送され(図13(f))、
トナー搬送コイル部材37も回転し(図13(g))、
第1の回収トナー収容部41に回収された2次回収トナ
ーが排出される。
【0060】次いでトナー補給室33内の1次回収トナ
ーの量が少なくなったこと(ここではトナーエンドと称
する)がセンサ31により検知されると(図13
(h))、ランプ40が消灯し、かつトナーエンド表示
ランプが点灯して(図13(i))、トナー補給ボトル
28を交換すべきことをオペレータに報せる。
【0061】上述した実施例では、回収トナー収容部を
2つとしているが、図9に示す如く、3つとしても良
い。このクリーニング装置53は、ケーシング本体54
内に、第1の回収トナー収容部41,第2の回収トナー
収容部42,第3の回収トナー収容部43の各回収トナ
ー収容部がそれぞれ設けられ、第1の回収トナー収容部
41と第2の回収トナー収容部42とには、トナー送り
手段の一例であるトナー搬送パドル35と、35′がそ
れぞれ設けられている。そして、第1の回収トナー収容
部41には、トナー搬送排出手段51を介して廃トナー
収容容器52が接続されている。更に、第3の回収トナ
ー収容部43と現像装置5(図1,2)との間には、ト
ナー移送手段30が設けられている。
【0062】先ず初めに、クリーニングブレード24に
よって除去されたトナーは、1次回収トナーとして、ト
ナー搬送パドル35の作用により、第1の回収トナー収
容部41から第2の回収トナー収容部42に運ばれ、更
にトナー搬送パドル35′の作用により、第2の回収ト
ナー収容部42から第3の回収トナー収容部43に運ば
れる。
【0063】このようにして運ばれた1次回収トナー
は、先の実施例と同じく、トナー補給ボトル28(図
1、図2)の空がセンサ31(図1、図2)によって検
知されたとき、トナー移送手段30によって現像装置の
トナー補給室33(図1,2)に運ばれ、現像タンク6
内の現像剤のトナー濃度低下の検知により、現像室7に
補給されて再使用される。
【0064】一方、感光体1から除去された2次回収ト
ナーは、トナー搬送パドル35の作用により、第1の回
収トナー収容部41から第2の回収トナー収容部42に
搬送され、ここに貯留される。引き続き、第3の回収ト
ナー収容部43内の1次回収トナーがこの収容部43か
ら全て排出されたことが、図示していないセンサによっ
て検知されると、トナー搬送コイル部材38の回転が止
められると共に、第2の回収トナー収容部42のトナー
搬送パドル35′が回転を始め、ここに貯留された2次
回収トナーが第3の回収トナー収容部43に搬送され
る。
【0065】次いで、図1及び図2に示したトナー補給
室33内のトナーの量が少なくなったことがセンサ31
(図1、図2)により検知されると、トナー搬送コイル
部材38が回転を開始すると共にトナー移送手段30が
作動し、第3の回収トナー収容部43内の2次回収トナ
ーがトナー補給室に搬送され、これが、現像タンク6内
の現像剤のトナー濃度低下の検知によって現像室7に補
給されて2度目の使用に供される。
【0066】この2次回収トナーがクリーニング装置5
3のクリーニングブレード24により感光体1から回収
され、3次回収トナーとなるが、この回収トナーはトナ
ー搬送排出手段51によって廃トナー収容容器52内に
入れられ、例えば、容器ごと廃棄処分にされるか、又は
別のプロセスユニットに貯蔵され、このユニットごと廃
棄処分される。
【0067】上述のように、1次、2次及び3次回収ト
ナーを各回収トナー収容部43,42,41にそれぞれ
別々に回収するので、これらのトナーが混り合うことな
く、確実に回収トナーを2度再使用することができる。
これにより、トナーを、限度を越えた回数使用すること
を阻止でき、画質の劣化を防止できる。いずれにして
も、n次までの回収トナーの使用が可能であるならば、
(n+1)次の回収トナーを廃棄処分にすれば良いので
ある。
【0068】図5はさらに別の実施例の画像形成装置の
要部を示す図である。
【0069】この画像形成装置では、露光、現像、転
写、クリーニング及び除電の各工程プロセスは前述の実
施例の画像形成装置と全く同様にして行われる。
【0070】この実施例の特徴とするところは、現像装
置5の方に、1次回収トナーを貯めておくトナー収容部
を設ける点にある。現像装置5の現像タンク6に連接し
てトナー補給タンク部6Aが設けられ、このトナー補給
タンク部6A内には、トナー補給ボトル28からの新ト
ナーを収容する新トナー補給室55と、1次回収トナー
を収容する回収トナー補給室56が、仕切板57に区切
られて、それぞれ設けられている。このうちの回収トナ
ー補給室56が、上述のトナー収容部となるのである。
【0071】トナー補給ボトル28にはギア部28aが
一体形成され、このギア部28aは、モータ58に直結
されたモータギア58aに噛み合っている。センサ31
によって、新トナー補給室55内の新トナーの量が少な
くなったことが検知されると、トナー補給ボトル28
が、モータ58によってそれらのギア部を介して回転駆
動され、トナー補給ボトル28と同期して回転するトナ
ー搬送コイル部材29により、トナー補給ボトル内の新
トナーが新トナー補給室55に入れられる。そして、セ
ンサ32により、現像タンク6内の現像剤のトナー濃度
低下が検知されると、トナー補給ローラ26を介して、
新トナーが現像室7に補給される。
【0072】クリーニング装置23のケーシング本体3
4内の第1の回収トナー収容部41と、回収トナー補給
室56との間には、トナー移送管44とトナー移送コイ
ル部材45とから成るトナー移送手段30が設けられて
いる。
【0073】クリーニング装置23のクリーニングブレ
ード24によって除去された1次回収トナーは、トナー
搬送コイル部材37及びトナー移送コイル部材45によ
って送られ、回収トナー補給室56内に一旦、貯留され
る。その際、本例ではトナー補給ボトル28内の新トナ
ーが空となったことの検知により1次回収トナーが回収
トナー補給室56に搬送されるのではなく、第1の回収
トナー収容部41に回収された1次回収トナーは即座に
回収トナー補給室56に運ばれる。図6はこの貯留をほ
ぼ終了した状態を示す。
【0074】センサ31によって、トナー補給ボトル2
8内の新トナーが無くなったと検知され、且つトナー濃
度検出センサ32によっても、現像タンク6内の現像剤
のトナー濃度低下が検知されたとき、回収トナー補給室
56のトナー出口側に設けたトナー補給ローラ59が図
示されないクラッチのオンにより回転を始め、回収トナ
ー補給室56内の回収トナーが現像室7に補給される。
【0075】同時に、図10に示した回収トナー再利用
中ランプ40が点灯すると共に、コピー枚数が専用の別
のカウンタによってカウントされる。
【0076】上述のように、回収トナー補給室56は、
第1の回収トナー収容部41から移送されるトナーを収
容して貯留し、貯留したトナーを補給トナーとして収容
するトナー収容部となっているのである。
【0077】このあとに、第1の回収トナー収容部41
には2次回収トナーが回収されるのであるが、この回収
トナーは、トナー送り手段としてのトナー搬送パドル3
5の回転によって第2の回収トナー収容部42の方に入
れられる。このとき、トナー搬送コイル部材37は停止
状態に保持されている。第2の回収トナー収容部42に
搬送された2次回収トナーは、図7に示すようにトナー
搬送コイル部材38によりケーシング本体34外に運ば
れ、トナー搬送排出手段51によって廃トナー収容容器
52内に入れられる。
【0078】図5乃至図7に示した実施例では、回収ト
ナーの貯留部となる回収トナー補給室56が、熱源であ
る定着ローラ対21(図1)から離れているので、現像
に再利用する回収トナーが熱によって劣化される不具合
を防止できる。
【0079】図14は、図5乃至図7に示した実施例に
対応したフローの一例を示す図である。ここでも、これ
を簡単に説明すると、クリーニングブレード24より感
光体1から除去された1次回収トナーは、トナー搬送コ
イル部材37の回転と、トナー移送コイル部材45の回
転により、回収トナー補給室56に搬送される(図14
(a))。
【0080】そして、センサ31によりトナー補給ボト
ルのトナーエンドが検知され(図14(b))、現像剤
のトナー濃度低下が検知されると、ランプ40が点灯し
(図14(c))、それ以降のコピー枚数が別の専用カ
ウンタでカウントされ(図14(d))、トナー搬送コ
イル部材37が停止する(図14(e))。引き続き、
1次回収トナーが現像タンク6内に補給される。すなわ
ち、1次回収トナー補給制御が開始されるのである(図
14(f))。
【0081】一方、2次回収トナーが第1の回収トナー
収容部41に回収されるが、このときトナー搬送パドル
35が回転して、この回収トナーを第2の回収トナー収
容部42に搬送する(図14(g))。同時にトナー搬
送コイル38が回転して(図14(h))、2次回収ト
ナーが排出される。
【0082】回収トナー補給室56内の1次回収トナー
が無くなり、又はその残量が少なくなったこと(ここで
は回収トナーエンドとする)が、図5には示していない
センサによって検知されると(図14(i))、ランプ
40が消灯し、トナーエンド表示ランプが点灯してトナ
ー補給ボトル28を交換すべきことをオペレータに報せ
る。
【0083】なお、図7に示したトナー搬送コイル部材
38の設置をやめ、第2の回収トナー収容部42を封鎖
できるようにし、この収容部内に、回収トナーを圧縮、
貯蔵するようにしても良い。
【0084】図8に示す実施例は、かかる点に対応した
実施例である。この実施例のクリーニング装置23′の
ケーシング本体34′内には、第1の回収トナー収容部
41と第2の回収トナー収容部42とが設けられ、これ
らの境界部には、図示矢印方向に回転駆動される角棒6
1が配設されている。この角棒61には、基端部を仕切
壁63に固定された弾性薄板62が当接しており、一
度、角棒61によって第2の回収トナー収容部42に押
し込められた2次回収トナー(廃トナー)は、弾性薄板
62によって、その逆流を阻止され、第2の回収トナー
収容部42において圧縮される。
【0085】この場合も、プロセスカートリッジ内の少
なくとも1つのユニットと同時に、クリーニング装置を
交換できるように構成することにより、メンテナンス性
を向上させることができる。図8における他の構成は、
図5乃至図7に示したところと変りはない。
【0086】なお、図1乃至図4に示した実施例では、
第2の回収トナー収容部42が回収トナーで満杯になっ
たとき、これが、満杯検知センサ36で検出されるよう
になっているのであるが、図5乃至図7に示した実施例
では、トナー補給タンク部6Aに、かかる満杯検知セン
サ36が設置されている。
【0087】図1乃至図4に示した実施例では、満杯検
知センサ36が、万が一、満杯状態を検出したとき、ト
ナー搬送コイル部材38やトナー移送コイル部材45な
どを駆動し、トナーをトナー補給室33の方に送ってし
まう。又、図5乃至図7に示した実施例では、満杯検知
センサ36の検出により、トナー補給ローラ59を回転
駆動し、回収トナー補給室56のトナーを現像室7に入
れてしまう。このようにすれば、図1乃至図4に示した
第2の回収トナー収容部42や、図5乃至図7に示した
回収トナー補給室56の内部のトナーのブロッキングを
防止することができる。
【0088】トナー回収量が異常に多い場合にかような
ことが生じるのであるが、このような場合には、その多
い回収トナーは使用可能なトナーの割合も非常に高い。
このため、オーバーフロー分のトナーを新トナーに多少
加えても、画像品質を大きく損ねることはない。なお、
図8に示す実施例においても満杯検知センサ36が設け
られ、これにより、第2の回収トナー収容部42の回収
トナーが満杯状態になったことが検出される。
【0089】本発明は、一成分系現像剤を使用する現像
装置を備えた画像形成装置などにも広く適用できるもの
である。
【0090】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、回収トナーの使用回数を限定して再利用できるの
で、特性が著しく劣化したトナーを再使用することを防
止でき、特別な分離手段(特性の劣化したトナーと、劣
化しないトナーとの選別手段)を設けることなく、異常
画像の発生を未然に防止でき、経時や環境の変化などに
かかわらず安定した品質の画像を得ることができる。
【0091】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
回収トナーを廃トナーとして簡単に処分することができ
る。
【0092】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
現像装置が熱発生源から離れている構成である場合に、
補給前に、貯留する回収トナーに、熱の影響を与えない
ようにすることができる。又、クリーニング装置自体の
容量を小さくすることも可能である。
【0093】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
回収トナーの利用状況がオペレータに分かるので、トナ
ーエンドの時期を早めに認識できる。そのため、トナー
エンドによって画像品質が低下する前に、次のトナー補
給作業の準備を促すことができ、画質の劣化を未然に防
止できる。更に、リサイクルトナーを使用した場合のコ
ピー料金を、通常のコピー料金体系から除外するといっ
たようなサービスも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の要部を示す断
面図である。
【図2】同上画像形成装置と、同一の機能を遂行する画
像形成装置の要部構成断面図である。
【図3】図2の画像形成装置において、第2の回収トナ
ー収容部の回収トナーが、トナー補給室に向けて送られ
ている状態を示す図である。
【図4】同上画像形成装置において、第1の回収トナー
収容部の回収トナーが廃トナー収容容器に排出されてい
る状態を示す図である。
【図5】別の実施例の画像形成装置の要部構成断面図で
ある。
【図6】同上画像形成装置において、現像装置側の回収
トナー補給室への、回収トナーの貯留を略終えた状態を
示す図である。
【図7】同上画像形成装置において、第2の回収トナー
収容部の回収トナーが廃トナー収容容器に排出されてい
る状態を示す図である。
【図8】更の別の実施例の画像形成装置の要部構成断面
図である。
【図9】更の別の実施例の画像形成装置の要部構成断面
図である。
【図10】本発明実施例の画像形成装置に設けられるオ
ペレーションパネルの一部を示す図である。
【図11】トナーをn回、現像装置とクリーニング装置
との間で循環させた場合、どの段階で異常画像が生じる
ようになるかを示す図である。
【図12】異常画像の発生メカニズムを模式的に示す図
である。
【図13】図1乃至図4に示した実施例に対応するフロ
ーチャートである。
【図14】図5乃至図7に示した実施例に対応するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 像担持体としての感光体 5 現像装置 23 クリーニング装置 23′ クリーニング装置 30 トナー移送手段 41 回収トナー収容部 42 回収トナー収容部 43 回収トナー収容部 51 トナー搬送排出手段 52 廃トナー収容容器 53 クリーニング装置 56 トナー収容部としての回収トナー補給室 T1 トナー T2 トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を形成される像担持体
    と、像担持体上の静電潜像をトナー像として現像する現
    像装置と、前記トナー像を記録媒体に転写したあと、像
    担持体表面に残留付着する、トナーを含む被清掃物を除
    去して回収するクリーニング装置とを有する画像形成装
    置において、 前記クリーニング装置が複数の回収トナー収容部を有
    し、このうちの少なくとも1つの回収トナー収容部を、
    現像装置に移送して再利用するためのリサイクルトナー
    の収容部とし、他の少なくとも1つの回収トナー収容部
    を、現像装置に移送せず、処分するためのトナー収容部
    とし、前者の回収トナー収容部と、現像装置との間に、
    クリーニング装置によって回収したトナーをリサイクル
    トナーとして現像装置に移送するトナー移送手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 後者の回収トナー収容部は、トナー搬送
    排出手段を介して廃トナー収容容器が接続されるもので
    ある請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像装置は、トナー収容部を有し、この
    トナー収容部は、前者の回収トナー収容部から移送され
    るトナーを収容して貯留し、貯留したトナーを補給トナ
    ーとして収容するトナー収容部となっている請求項1又
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 リサイクルトナーを用いた現像が行われ
    ていることを表示する手段を有する請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
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