JP3278088B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3278088B2
JP3278088B2 JP25939393A JP25939393A JP3278088B2 JP 3278088 B2 JP3278088 B2 JP 3278088B2 JP 25939393 A JP25939393 A JP 25939393A JP 25939393 A JP25939393 A JP 25939393A JP 3278088 B2 JP3278088 B2 JP 3278088B2
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滋 渡邊
久夫 村山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像担持体に形成され
た静電潜像を現像装置によりトナー像として可視像化
し、該トナー像を転写材に転写し、その転写後に潜像担
持体に残留するトナーをクリーニング装置により潜像担
持体から除去して回収する画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ或いはファクシミ
リなどとして構成される上記形式の画像形成装置は従来
より周知である。
【0003】ところで、現在、環境破壊や産業廃棄物の
増加は世の中で大きな問題になっている。それに伴い、
省資源、資源の再利用が注目されるようになってきた。
この産業廃棄物の増加の問題に対して、例えば電子写真
方式を利用する画像形成装置も例外ではなく、かかる画
像形成装置は幾つかの廃棄物を発生している。
【0004】例えば、電子写真方式を利用する画像形成
装置では、画像出力のプロセスについて考えてみても、
帯電装置により感光体が一様に帯電され、その後露光装
置により静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装
置によりトナーが供給されて感光体上にトナー像が形成
され、そのトナー像を転写装置により転写材に転写して
画像が出力される。この転写時に感光体上に残った残留
トナーは、クリーニング装置により除去される。また静
電潜像以外でも感光体上に付着して転写されなかったト
ナーはやはりクリーニング装置により除去される。従来
は、このクリーニング装置で回収されたトナーは通常廃
棄されていたが、これにより多量の廃棄物が発生してい
た。そこで、このような産業廃棄物を減少させる技術の
開発が現在進められている。
【0005】最近、クリーニング装置で回収されたトナ
ーを有効に再利用するために、クリーニング装置で回収
されたトナーを現像装置に戻し、そのトナーを再利用す
るものが提案されてきている。しかし、回収されたトナ
ーを再利用する場合、現像装置内で、トナーカートリッ
ジなどから新たに供給されたトナーと、回収トナーが混
在することにより、画像上に地肌汚れが発生し易くなっ
たり、画像のシャープ性が劣化したり、現像装置から画
像形成装置内へのトナー飛散が悪化するなどの問題があ
った。これらについて調べていったところ、回収トナー
は摩擦帯電の立ち上がり特性が劣る、流動性が劣る、転
写性、クリーニング性が劣るなどの問題のあることが判
ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
れらの問題を解決し、地肌汚れを抑え、シャープ性に優
れた高品質の画像が得られ、かつトナー飛散、クリーニ
ング不良の発生を抑えることができ、しかも回収トナー
を再利用して環境破壊や産業廃棄物の増加を抑えること
のできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、潜像担持体に形成された静電潜像を現像装
置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転写
材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナー
をクリーニング装置により潜像担持体から除去して回収
する画像形成装置において、規定期間内に現像装置にお
いて使用されたトナーの量が基準量以上のときにのみ、
その期間内にクリーニング装置により回収されたトナー
を現像装置に供給して再使用する画像形成装置を提案す
る。
【0008】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体表面の画像形成領域面積に対するトナ
ー像の面積比率を規定期間内検知し、これが基準面積比
率以上であったときにのみ、その期間内にクリーニング
装置により回収されたトナーを現像装置に供給して再使
用する画像形成装置を提案する。
【0009】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体表面の画像形成領域面積に対するトナ
ー像の面積比率を規定期間内検知し、その検知結果に応
じて、その期間内にクリーニング装置により回収された
トナーを現像装置に供給する量を設定する画像形成装置
を提案する。
【0010】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体に形成される1ページ分の画像形成領
域に対する、その1ページ分のトナー像の面積比率を検
知し、これが基準面積比率以上であったときのみ、その
トナー像を転写材に転写した後に潜像担持体に残留する
トナーを、前記クリーニング装置とは別のトナー回収手
段により潜像担持体から除去して回収し、その回収トナ
ーを現像装置に供給して再使用する画像形成装置を提案
する。
【0011】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体に基準地肌パターンを形成し、その画
像濃度を検知して、これが基準濃度以下のときに、クリ
ーニング装置により回収したトナーを現像装置に供給し
て再使用する画像形成装置を提案する。
【0012】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体に基準地肌パターンを形成すると共
に、現像装置の現像バイアスを切換えて前記基準地肌パ
ターンに現像装置のトナーを静電的に付着させ、そのト
ナー付着後の基準地肌パターンの画像濃度を検知して、
これが基準濃度以下のときに、クリーニング装置により
回収したトナーを現像装置に供給して再使用する画像形
成装置を提案する。
【0013】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、潜像担持体に基準地肌パターンを形成し、そのパ
ターンの画像濃度を検知し、その検知結果に応じて、ク
リーニング装置により回収されたトナーを現像装置に供
給する量を設定する画像形成装置を提案する。
【0014】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、クリーニング装置によって回収されたトナーを、
現像装置において再使用すべく、現像装置の非現像時に
のみ、その回収トナーを現像装置に供給する画像形成装
置を提案する。
【0015】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、クリーニング装置によって回収されたトナーを、
現像装置において再使用すべく、現像装置の非現像時に
のみ、その回収トナーを現像装置に供給すると共に、そ
の供給トナーと、この供給前より現像装置に存在するト
ナーとを撹拌手段により一定時間撹拌する画像形成装置
を提案する。
【0016】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、クリーニング装置によって回収されたトナーの温
度を検知し、その温度が設定温度以下となったときに、
当該回収トナーを現像装置に供給して再使用する画像形
成装置を提案する。
【0017】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、前記転写材に転写する目的以外の目的で潜像担持
体に形成されたパターントナー像のトナーを、前記現像
装置で回収し、その回収トナーを現像装置において再使
用する画像形成装置を提案する。
【0018】さらに同じ目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を現像装置によりトナー像とし
て可視像化し、該トナー像を転写材に転写し、その転写
後に潜像担持体に残留するトナーをクリーニング装置に
より潜像担持体から除去して回収する画像形成装置にお
いて、前記転写材に転写する目的以外の目的で潜像担持
体に形成されたパターントナー像のトナーを、帯電手段
により所定の極性に帯電した後、前記現像装置に回収
し、その回収トナーを現像装置において再使用する画像
形成装置を提案する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0020】図1は本発明に係る画像形成装置の一例を
示す概略図である。先ずこの図1を参照しながら、後述
する各実施例に共通する構成と作用を説明する。
【0021】図1に符号1で示すものは、潜像担持体の
一例であるドラム状の感光体であり、かかる感光体1は
画像形成動作時に図1における時計方向に回転駆動され
る。このとき、帯電チャージャ2によって感光体1が所
定の極性に一様に帯電され、この帯電面に露光装置(図
示せず)からの光が符号3で示す露光部にて照射され、
かかる像露光によって感光体1上に静電潜像が形成され
る。
【0022】この静電潜像は現像装置4によってトナー
像として可視像化され、かかるトナー像は、図示してい
ない給紙部から送り出されてレジストローラ対20によ
りタイミングをとられて感光体1に給送された例えば普
通紙より成る転写材5上に、転写チャージャ6のコロナ
放電によって転写される。トナー像を転写された転写材
は、分離チャージャ7のコロナ放電により感光体1から
分離され、図示していない定着装置へ搬送され、ここで
転写材5上のトナー像が定着される。
【0023】一方、トナー像転写後に感光体1上に残留
するトナーは、クリーニング装置8により感光体1の表
面から除去されて回収される。図1に例示したクリーニ
ング装置8は、感光体1の表面に圧接したクリーニング
ブレード9より成るクリーニング部材を有し、このブレ
ード9によって感光体1上の残留トナーが掻き取られ
る。掻き取られたトナーはクリーニング装置8のケーシ
ング10内に落される。かかるクリーニング装置8によ
り表面を清掃された感光体1の部分は、除電装置11に
よって除電作用を受け、初期化される。
【0024】図1に例示した現像装置4は、トナーとキ
ャリアを有する二成分系現像剤Dを収容する現像ケーシ
ング12を有し、この現像剤Dは、回転駆動される撹拌
パドル17によって撹拌され、トナーとキャリアが互い
に逆極性に摩擦帯電される。撹拌パドル17は、撹拌手
段の一例を構成するものである。
【0025】かかる現像剤Dは、反時計方向に回転する
現像ローラ16に供給され、該ローラに内設された磁石
(図示せず)の磁力で現像ローラ16上に担持され、該
ローラ16の回転によって、現像ローラ16と感光体1
との間の現像領域へ搬送され、ここで現像剤中のトナー
が感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行する。
このようにして前述のように静電潜像がトナー像として
可視像化されるのである。
【0026】図1に示した例では、感光体1が帯電チャ
ージャ2によってマイナスに帯電され、また前述の露光
装置がレーザ装置より成るものとする。かかるレーザ装
置から出射する光変調されたレーザビームによって、帯
電された感光体表面が選択的に露光され、これによって
静電潜像が形成される。そして現像装置4において用い
られる現像剤D中のトナーはマイナスに、キャリアはプ
ラスに摩擦帯電され、マイナス極性のトナーがレーザビ
ームを照射された感光体部分、すなわち静電潜像に静電
的に移行してトナー像が形成される。
【0027】このように、図1に示した画像形成装置に
おいては、感光体上にデジタル方式で潜像を書き込み、
所謂ネガ・ポジ現像でトナー像を形成しているが、アナ
ログ書き込み方式や、ポジ・ポジ現像方式を採用したと
きも本発明を適用できる。またキャリアを有さない一成
分系現像剤を用いた現像装置を採用したときも、同様に
本発明を適用できるものである。
【0028】上述した現像動作が行われるうちに、現像
剤D中のトナーが消費され、現像剤Dのトナー濃度が低
下する。そこで、図に示した例では、感光体1上に基準
潜像を形成し、これを現像装置4によって現像し、基準
パターントナー像を形成する。そして、その画像濃度を
濃度センサ13によって検知し、その画像濃度が基準濃
度以下となったことが検知されたとき、そのトナー濃度
低下検知信号に基づき、トナー補給ローラ15が回転駆
動され、かつトナーカートリッジ14内の回転部材19
が回転駆動される。これによりトナーカートリッジ14
内のトナーが現像装置4の現像ケーシング12内に補給
される。補給されたトナーは、撹拌パドル17によって
現像ケーシング12内の現像剤Dと混合撹拌される。こ
のようにして現像剤Dのトナー濃度が一定の範囲内に維
持されるのである。
【0029】一成分系現像剤を用いる現像装置を採用し
たときは、その現像ケーシング内のトナー(一成分系現
像剤)が所定量以下となったとき、例えば適宜なトナー
カートリッジからその現像ケーシング内にトナーが補給
される。
【0030】なお、上述のトナーカートリッジから現像
装置4へトナーが補給されて使用されるほか、転写材に
転写されずに感光体1上に残留したトナーも、現像装置
4にて再使用されるが、この点については後に詳しく説
明する。
【0031】上述のようにトナーカートリッジ14から
のトナーの補給が順次行われ、トナーカートリッジ14
内のトナー残量が少なくなると、図示していないトナー
ニアエンドセンサがこれを検知し、その事実が図示して
いない表示部に表示される。次いでトナーカートリッジ
14内のトナーが実質的に空となると、トナーエンド表
示がなされる。そこでオペレータは、トナーカートリッ
ジ14を、補給トナーの収容された新たなトナーカート
リッジと交換し、引き続き現像装置4にトナーを補給で
きる状態にする。
【0032】次に、個別の各実施例をそれぞれ説明す
る。
【0033】第1実施例 図1において、現像装置4の上部には回収トナー容器2
1が付設され、かかる回収トナー容器21とクリーニン
グ装置8のケーシング10が回収トナー搬送手段22に
よって連結されている。ここに例示した回収トナー搬送
手段21は、回収トナーの搬送路を構成するダクト部材
23と、これに内設された回収トナー送り部材24とか
ら成り、かかる送り部材24は、例えばコイル、スクリ
ュー又はフィンなどの一般にオーガと称せられている部
材から構成され、これが回転駆動されることにより、感
光体1から除去され、ケーシング10に収容された回収
トナーがダクト部材23を通して回収トナー容器21に
搬送される。
【0034】回収トナー容器21と、現像装置4の現像
ケーシング12との間には、トナー供給ローラ18が設
けられ、これを回転駆動することにより、回収トナー容
器21内の回収トナーを現像ケーシング12に供給する
ことができる。これによって、クリーニング装置8によ
り感光体1から回収されたトナーを現像装置4において
再利用することができる。
【0035】例えば、前述のように濃度センサ13によ
って基準パターントナー像の画像濃度低下、換言すれば
現像装置4に収容された現像剤Dのトナー濃度低下が検
知され、トナー濃度低下検知信号が生ぜしめられたと
き、前述のトナー補給ローラ15を回転駆動してトナー
カートリッジ14内のトナーを現像装置4に補給する
が、これと同時にトナー供給ローラ18を回転駆動し、
回収トナー容器21内の回収トナーを現像装置4に供給
することができるのである。或いは回収トナー容器21
から現像装置4に供給できる回収トナーの量が多いとき
は、この容器21からだけ、現像装置4にトナーを補給
することもできる。一成分系現像剤を用いる現像装置の
場合もトナー供給ローラ18の回転により、その現像ケ
ーシング内にクリーニング装置により回収されたトナー
を供給し、これを再使用することができる。
【0036】ところが、回収トナーをそのまま連続的に
現像装置4に戻してこれを再使用したとすると、次の如
き問題が発生する。
【0037】すなわち、クリーニング装置8によって感
光体1から回収されるトナーは、トナー像を転写材5に
転写したときに転写材に転写されずに感光体1上に残留
したトナーや、トナー像以外の地肌部に付着したトナー
であるが、特に図1に示した画像形成装置のようにネガ
・ポジ現像方式を採用したとき、地肌部に付着したトナ
ーは、その帯電極性が所定の極性と逆の極性、本例では
プラス極性に逆転していることが多い。しかもその流動
性も劣る。
【0038】このように、クリーニング装置8により回
収されたトナーのうち、感光体1の地肌部から回収され
たトナーは、その帯電極性が逆転しているのであるが、
かかる逆帯電したトナーを多量に含む回収トナーを現像
装置4に供給すると、逆帯電したトナーは摩擦帯電の立
上り特性が悪いため、そのトナーと、トナーカートリッ
ジ14から補給された新トナーとの帯電特性が大きく相
違することになる。このようなトナーによって静電潜像
を可視像化したとすれば、そのトナー像がシャープ性に
欠けたチリの多い画像となり、またハーフトーン画像の
むらが著しくなる。しかも、このトナー像を転写材に転
写するときの転写性や、その後のクリーニング時のクリ
ーニング性も劣ることになり、さらにトナー飛散の問題
も発生する。
【0039】逆に言えば、感光体上の地肌部から回収さ
れたトナーの比率が低い回収トナーは、逆極性に帯電し
たトナーの量が少ないため、これを現像装置4にて再使
用しても、これによって形成されるトナー像の画質が低
下するなどの上記不具合を阻止することができる。すな
わち、回収トナーと、トナーカートリッジ14から補給
された新トナーとの帯電特性が大きく相違することはな
く、高品質なトナー像を形成できるのである。
【0040】そこで、この第1実施例においては、規定
期間内に現像装置4において使用されたトナーの量が基
準量以上のときにのみ、その期間内にクリーニング装置
8により回収されたトナーを現像装置4に供給してこれ
を再使用するように構成されている。
【0041】ここで、例えば1枚の転写材5に転写され
る1ページ分のトナー像が感光体1上に形成された状態
を考えたとき、このトナー像は、感光体1上の所定の画
像領域内に形成され、この領域内のトナー像以外の部分
は地肌部となる。このとき、画像形成領域の面積に対す
るトナー像の面積比率が大きければ大きい程、地肌部の
面積比率が小さくなり、地肌部に付着する逆帯電トナー
の量が少なくなる。逆にトナー像の面積比率が小さけれ
ば、地肌部に付着する逆帯電トナーの量が多くなる。
【0042】その際、感光体上のトナー像の単位面積当
りのトナーの付着量の方が、地肌部の単位面積当りのト
ナーの付着量の方がはるかに多いのであるから、後者の
ようにトナー像の面積比率が小さいときよりも、前者の
ようにトナー像の面積比率が大きいときの方が、現像装
置4にて使用されるトナーの量が多くなる。
【0043】従って、規定期間内に現像装置4において
使用されるトナーの量が予め決めた或る基準量以上のと
きにのみ、クリーニング装置8により回収されたトナー
を現像装置4に供給して使用することにより、逆帯電し
たトナーの混入比率の少ない回収トナーを再使用するこ
とができ、これにより形成されるトナー像の品質を高く
保つことができる。
【0044】ここで、規定期間とは、例えばトナー像を
転写される転写材の枚数、すなわちコピー枚数や、現像
装置4の現像動作時間などによって定められる値であ
る。
【0045】図2はこの第1実施例の動作例を示すフロ
ー図である。この図において、前述のようにトナーカー
トリッジ14内のトナーの残量が少なくなると、そのト
ナーニアエンドが検知されるが(図2(a))、このと
きそのトナーカートリッジ14内のトナーの使用開始時
点からのコピー枚数が基準枚数以下か否かがチェックさ
れる(図2(b))。ここでこのコピー枚数が基準枚数
以下であるときは、この期間内にクリーニング装置8の
ケーシング10に回収されたトナーが現像装置4に供給
され、これが再使用される(図2(c))。
【0046】より具体的に示すと、コピー枚数が基準枚
数以下であることが図示していないセンサにより検知さ
れると、その検知信号に基づき、制御装置からの指令に
よって、図1に示した回収トナー搬送手段22の回収ト
ナー送り部材24の駆動モータが作動し、これによっ
て、それまで停止していた送り部材24が回転を開始
し、ケーシング10内の回収トナーが回収トナー容器2
1に搬送される。そして前述のように濃度センサ13が
基準パターントナー像の画像濃度を検知し、トナー濃度
低下検知信号が発生したとき、制御装置からの出力によ
りトナー供給ローラ18用のモータが作動し、該ローラ
18が回転する。これにより回収トナー容器21内の回
収トナーが現像装置4の現像ケーシング12内に供給さ
れ、これが再使用される。
【0047】このとき、トナー補給ローラ15も同時に
回転し、トナーカートリッジ14からも現像装置4にト
ナーが補給されるが、前述のように、回収トナー容器2
1内に多量の回収トナーがあるときは、この容器21の
みから回収トナーを現像装置4に供給してもよい。現像
装置が一成分系現像剤を使用するものであるときは、そ
の現像ケーシングへのトナー供給指令に基づき、トナー
供給ローラが回転駆動され、回収トナー容器内の回収ト
ナーが現像ケーシングに供給される。
【0048】一方、図2に示すようにトナーニアエンド
が検知されたときにコピー枚数が基準枚数よりも多いと
きは、トナーニアエンド表示がなされ、クリーニング装
置8に貯留された回収トナーが回収トナー容器21に搬
送されることはない(図2(d))。クリーニング装置
8のケーシング10内の回収トナーが満杯となったとき
は、このクリーニング装置8が空の新たなクリーニング
装置と交換される。又はクリーニング装置8内のトナー
を別の廃トナー回収容器(図示せず)に搬送するように
してもよい。
【0049】図2に示した例は、1本のトナーカートリ
ッジ14内のトナーがほぼ全て使用され終るまで、すな
わちトナーニアエンドが検知されるまでに、コピー枚数
が何枚であったかを検知することによって、規定期間内
に現像装置4において使用されたトナーの量が基準量以
上か否かを検出するものである。
【0050】図3は、1本のトナーカートリッジ内のト
ナーによって得られるコピー枚数と、この期間中にクリ
ーニング装置8により回収されてそのケーシング10に
貯留されていたトナーを現像装置4に供給してトナー像
を形成した場合の、ハーフトーン画像のむらランクとの
関係を示す説明図である。ここで、ランクが「3」以下
のときはそのハーフトーン画像のむらが許容できない範
囲のものとなるとしたとき、図2に示したトナーニアエ
ンド検知時に、コピー枚数が8000枚以内の場合に、
回収トナーを現像装置4に供給して再使用するように構
成すればよい。このようにすれば、常にハーフトーン画
像のむらランクを4以上に保つことができる。
【0051】第2実施例 この第2実施例は、図1に示した画像形成装置におい
て、規定期間内にそのクリーニング装置8によって感光
体1から回収されたトナーの量が基準量以上のときにの
み、その期間内にクリーニング装置8により回収された
トナーを現像装置4に供給して再使用するものである。
【0052】かかる構成によっても、第1実施例にて説
明した理由と同じ理由によって、トナー像の品質低下を
阻止できる。すなわち、先に説明した規定期間内に、ク
リーニング装置8により回収されたトナー量が多いとき
は、その期間内に感光体1上に形成されたトナー像の面
積比率が多いことを意味し、このときの回収トナーを現
像装置4にて再使用しても、その回収トナー中に含まれ
る逆帯電トナーの混入比率が低いため、トナー像の画質
劣化を阻止すことができる。
【0053】図4は、第2実施例の動作態様の一例を示
すフロー図である。この図において、クリーニング装置
8のケーシング(クリーニングケーシング)10内に回
収トナーが満杯となったことが図示していないセンサに
よって検知されると(図4(a))、このケーシング1
0が空の状態からこれが回収トナーで満杯となるまで
に、現像装置4において使用されたトナーの量が、同じ
く図示していないセンサにより検知される(図4
(b))。そしてそのトナー消費量が基準量以上のとき
は、第1実施例の図2(c)の場合と同じく、クリーニ
ング装置8に回収されたトナーが、回収トナー搬送手段
22によって回収トナー容器21に搬送され、トナー濃
度低下検知信号の発生により、トナー供給ローラ18が
回転し、回収トナー容器21内の回収トナーが現像装置
4に供給されて再使用される(図4(c))。一成分系
現像剤を使用する現像装置のときも、前述したところと
同じくして、トナー供給指令により、回収トナーが現像
装置に供給される。
【0054】トナー消費量が基準量よりも少ないとき
は、クリーニング装置8を新たな空のクリーニング装置
と交換すべき表示が表示部になされる(図4(d))。
【0055】図4に示した例は、クリーニング装置8の
ケーシング10が空の状態から満杯になるまでの間に現
像装置4にて使用されたトナーの量を検知することによ
って、規定期間内に、クリーニング装置8によって回収
されたトナーの量が基準量以上となったか否かを検出す
るものである。
【0056】図4に示したように現像装置4にて使用さ
れたトナーの量を検知する代りに、クリーニング装置8
のケーシング10が空の状態からこれが満杯となるまで
のコピー枚数を検知し、その枚数が基準枚数以下のと
き、回収トナーを回収トナー容器21に搬送し、これを
現像装置4にて再使用し、逆にその枚数が基準枚数より
も多いときは、クリーニング装置8の交換表示をなすよ
うにしても、同様の結果が得られる。
【0057】図5は、クリーニング装置8のケーシング
10が空の状態から回収トナーで満杯となるまでに得ら
れるコピー枚数と、この期間中にクリーニング装置8に
より回収されてそのケーシング10に貯留されていた回
収トナーを現像装置4に供給してトナー像を形成した場
合の、ハーフトーン画像のむらランクとの関係を示す図
である。ここでもランク「3」以下のとき、そのむらが
許容できない範囲のものとなるとしたときは、クリーニ
ング装置8のケーシング10が満杯となるまでのコピー
枚数が12000枚以内の場合に、この期間内に回収し
たトナーを現像装置に供給して再使用すればよい。
【0058】このようにして、第2実施例の構成によっ
ても、再使用される回収トナーの帯電の立ち上がり特性
の劣化を防止し、トナーカートリッジ14から補給され
た新トナーと、回収トナーとの帯電特性が大きく変わら
ないようにすることができ、これによって地肌汚れのな
い均一な高品質の画像を得ることができる。
【0059】第3実施例 この第3実施例は、図1に示した画像形成装置における
感光体1の表面の画像形成領域面積に対するトナー像の
面積比率を規定期間内検知し、これが基準面積比率以上
であったときにのみ、その期間内にクリーニング装置8
により回収されたトナーを現像装置4に供給して再使用
するように構成されている。
【0060】この構成によっても、第1実施例において
説明したところから明らかなように、逆帯電したトナー
の混入比率が低い回収トナーだけを現像装置4において
再使用し、常に高品質なトナー像を形成することができ
る。感光体1の地肌部に付着して逆帯電したトナーの混
入比率の高い回収トナーを現像装置4にて再使用しない
ようにすることができるのである。
【0061】図6はこの実施例の動作例を示すフロー図
である。図6において、先ず感光体1上に形成されたト
ナー像の上記面積比率の平均を算出する(図6
(a))。例えば、それ自体公知のように、前述のレー
ザ装置から図1に示した感光体1に出射するレーザビー
ム数(感光体1に照射されるドット数)を検知すること
によって、感光体1上の画像形成領域面積に対するトナ
ー像の平均面積比率を算出することができる。
【0062】次いで、トナー像の面積比率の平均算出開
始時からのコピー枚数が規定枚数に達したとき(図6
(b))、トナー像の面積比率が基準面積比率以上か否
かがチェックされ(図6(c))、基準面積比率以上の
ときは、第1実施例の場合と同様にして、図1に示した
回収トナー搬送手段22の回収トナー送り部材24が回
転を開始する。これによって、トナー像の面積比率の平
均算出開始時からコピー枚数が規定枚数に達したときま
でにクリーニング装置8に回収されて貯留されていた回
収トナーが回収トナー容器21に搬送される(図6
(d))。そして、前述のようにトナー濃度低下検知信
号(又はトナー供給指令)によって、トナー供給ローラ
18が回転し、回収トナーが現像装置4の現像ケーシン
グ12に供給され、再使用される(図6(e))。
【0063】トナー像の平均面積比率が基準面積比率よ
りも小さかったときは、クリーニング装置8に貯留され
た回収トナーは回収トナー容器21に搬送されず、クリ
ーニング装置8のケーシング10内が回収トナーで満杯
となったとき、クリーニング装置を交換すべき表示がな
される(図6(f))。
【0064】このようにして、この実施例においても現
像装置4内の回収トナーと、トナーカートリッジ14か
ら補給された新トナーとの静電特性に大きな差ができる
ことが阻止され、常に高品質なトナー像を形成すること
ができる。
【0065】図7は、図6の(b)に示すようにコピー
枚数が規定枚数(1000枚)に達したとき、この間に
クリーニング装置8により回収されてそのケーシング1
0に貯留されていたトナーを現像装置4に供給してトナ
ー像を形成したときのハーフトーン画像のむらランク
と、この間のトナー像の面積比率の関係を示す図であ
り、ここでもランク「3」以下のとき、そのむらを許容
できないものとしたとき、図6の(c)に示した基準面
積比率を5%に設定すればよい。これにより、常にむら
ランクを4以上に保ち、高品質なトナー像を形成するこ
とができる。
【0066】第4実施例 この実施例は、図1に示した画像形成装置における感光
体1の表面の画像形成領域面積に対するトナー像の面積
比率を規定期間内検知する点は、先の第3実施例と同様
であるが、その検知結果に応じて、上記規定期間内にク
リーニング装置8により回収されたトナーを現像装置4
に供給する量を設定する点で第3実施例と異なってい
る。
【0067】図8は、この第4実施例の動作例を示すフ
ロー図であり、この図における(a),(b)は、図6
の(a),(b)と変りはない。ここで、図8の(b)
においてトナー像の面積比率の平均算出開始からのコピ
ー枚数が規定枚数に達したことがチェックされると、そ
れまでのトナー像面積比率の算出結果に基づいて、現像
装置4へ供給する回収トナーの量、すなわち回収トナー
供給レベルが算出される(図8(c))。このようにし
て、トナー像の面積比率を規定期間内検知し、その検知
結果に応じて、その期間内にクリーニング装置により回
収されたトナーを現像装置4に供給する量が設定される
のである。
【0068】引き続き、クリーニング装置8に貯留され
た回収トナーを図1に示した回収トナー搬送手段22に
よって回収トナー容器21に搬送し、トナー供給ローラ
18の回転数を制御することによって、上述のように設
定された量の回収トナーを現像装置4の現像ケーシング
12に供給する(図8(d))。
【0069】図9は、このときのトナー供給ローラ18
の制御態様の一例を示し、例えばトナー像の平均面積比
率が10%であるときは、トナー供給ローラ18は20
(rpm)で回転駆動され、同じくこの比率が20%のと
きは30rpmで回転駆動される。
【0070】このように、トナー像の平均面積比率が大
なるときは、現像装置4に供給する回収トナーの量を増
大させ、逆にこの比率が小なるときは、現像装置4への
回収トナーの供給量を少なくすることによって、現像装
置4内に供給された回収トナーと、この供給前より現像
装置4内に存在するトナーとの静電特性が大きく相違す
ることを阻止するのである。これにより、先の各実施例
と同様に地肌汚れのない高品質なトナー像を形成するこ
とができる。
【0071】第5実施例 図10は第5実施例の画像形成装置の概略構成図であ
り、ここに示した画像形成装置は、クリーニング装置8
とは別のトナー回収手段30を有し、かかる回収手段3
0もケーシング31と、感光体1の表面に対して接離自
在に支持されたクリーニングブレード32とを有してい
る。かかるブレード32以外のクリーニング部材を用い
てもよい。
【0072】また図10に示した画像形成装置は、クリ
ーニング装置8ではなく、トナー回収手段30のケーシ
ング31と、回収トナー容器21とが、ダクト部材23
と、その内部の回収トナー送り部材24とを有する回収
トナー搬送手段22によって連結されている。その他の
構成は、図1に示した画像形成装置と変りはない。
【0073】感光体1上には、前述のように各転写材5
に転写されるトナー像がそれぞれ形成されるが、このと
き、1枚の転写材5に転写される感光体1上の1ページ
分のトナー像と、このトナー像が形成される感光体1上
の1ページ分の画像形成領域を考えたとき、図11の
(a)に示すように、感光体1に形成される上記1ペー
ジ分の画像形成領域に対する、その1ページ分のトナー
像の面積比率が算出される。このときの面積比率の算出
方法は、先の実施例で示したところと変りはない。
【0074】上述のように、感光体1に形成される各ト
ナー像(各ページ毎のトナー像)の面積比率が算出さ
れ、その1ページ分のトナー像の面積比率が図11の
(b)に示すように、基準面積比率以上であるか否かが
チェックされる。そして、その1ページ分のトナー像の
面積比率が基準面積比率以上であるときは、図示してい
ない制御装置からの指令により、図10に示したトナー
回収手段30のクリーニングブレード32が回動して感
光体1の表面に圧接する。
【0075】一方、上述の1ページ分のトナー像は転写
材5に転写されるが、その転写後に感光体に残留するト
ナーは、トナー回収手段30のクリーニングブレード3
2によって感光体1から除去され、回収される(図11
の(c))。そして、この回収トナーは、回収トナー搬
送手段22によって回収トナー容器21に搬送され、前
述のトナー濃度低下検知信号の発生によりトナー供給ロ
ーラ18が回転駆動され、回収トナー容器21に搬送さ
れた回収トナーが現像装置4に供給され、ここで再使用
される。
【0076】一方、1ページ分のトナー像の面積比率が
基準面積比率より小さかったときは、トナー回収手段3
0のクリーニングブレード32は感光体1から離間した
ままとなり、そのトナー像を転写材5に転写した後に感
光体1上に残留するトナーは、クリーニング装置8のク
リーニングブレード9によって感光体1から除去される
(図11(d))。
【0077】このように、感光体1上に形成される各ペ
ージごとのトナー像の面積比率が基準面積比率以上であ
ったときにのみ、そのトナー像転写後の残留トナーをト
ナー回収手段30によって回収し、これを現像装置4に
おいて再使用するので、地肌部に付着した逆帯電トナー
の混入比率が少ない回収トナーだけを再利用できる。こ
れによって先の各実施例と同様に、高品質なトナー像を
形成することができる。
【0078】図12は、1ページ分のトナー像の面積比
率と、このトナー像転写後の残留トナーを回収して現像
装置にて再使用したときのハーフトーン画像のむらラン
クとの関係を示す。ここでもランク「3」以下が許容で
きない画像品質であるとしたとき、1ページ分のトナー
像の面積比率が5%以上のとき、その残留トナーをトナ
ー回収手段30によって回収し、これを現像装置4にて
再使用することにより、常にランク「4」以上の画像を
得ることができる。
【0079】第6実施例 以上説明した各実施例のように、感光体1から回収した
トナーを現像装置4において再使用するように構成する
と、トナーのなかには何度も再使用されるものもででく
る。このように使用回数の多いトナーは、経時的に劣化
し、所定の極性とは反対の極性に帯電し易くなる。従っ
て劣化したトナーの比率が増えるに従って、感光体1の
地肌部に付着する逆帯電トナーの割合が多くなる。この
ようなトナーを回収してさらに再使用すれば、これによ
り形成されるトナー像の画質は劣化し、地肌汚れも著し
くなる。
【0080】そこで、第6実施例においては、図1に示
した画像形成装置において、その感光体1上に基準地肌
パターンを形成し、その画像濃度を濃度センサ13によ
って検知するように構成されている。図1に示した画像
形成装置によって基準地肌パターンを形成するには、感
光体1上の所定位置、例えばその非画像形成領域の所定
の個所を帯電チャージャ2より成る帯電手段によって、
通常の画像形成動作時と同様に所定の極性、この例では
マイナス極性に帯電させ、これを露光せずに基準地肌パ
ターンを形成すればよい。このパターンは感光体1の回
転に伴って現像装置4を通過するが、このときこの基準
地肌パターンに現像装置4内のプラス極性の逆帯電トナ
ーが静電的に付着する。次いで、前述のように、この基
準地肌パターンの画像濃度、すなわちここに付着したト
ナーの量を、濃度センサ13を用いて検知するのであ
る。
【0081】ここで、その基準地肌パターンの画像濃度
が基準濃度以下のときにのみ、それ以降実施される通常
の画像形成動作時にクリーニング装置8によって回収さ
れるトナーを、回収トナー搬送手段22によって回収ト
ナー容器21に搬送する。そして、前述の実施例で説明
したようにトナー濃度低下検知信号の発生に基づいて、
その回収トナー容器21に搬送された回収トナーを現像
装置4に供給して再使用する。
【0082】基準地肌パターンの画像濃度が基準濃度よ
り高いときは、それ以降実行される通常の画像形成動作
時にクリーニング装置8によって回収されたトナーを、
回収トナー容器21には搬送しない。すなわち、この回
収トナーを現像装置4にて再使用しないのである。
【0083】上述の如き基準地肌パターンを形成し、そ
の画像濃度の検知を適当な時期に定期的に行い、その各
検知結果に基づいて、それ以降の画像形成動作時にクリ
ーニング装置8によって回収されたトナーを再使用する
か否かを決定するのである。これにより、通常の画像形
成動作時に地肌部に付着した逆帯電トナーの量が多いと
きは、その回収トナーを再使用せず、逆帯電トナーの混
入比率の低い回収トナーだけを再使用できるので、先の
各実施例と同様に高品質なトナー像を形成することがで
きる。
【0084】図13は濃度センサ13の出力と、基準地
肌パターンの地肌汚れランクとの関係を示し、例えば、
センサ13の出力が0.3以下のときに回収トナーを現
像装置4において再使用することによって、高品質な画
像を得ることができる。
【0085】第7実施例 第6実施例は、感光体1上に基準地肌パターンを形成
し、その画像濃度を検知するものであるが、これだけで
あると、要求される画像品質によってはトナーの劣化度
合を判定できない場合を生じる。
【0086】そこで第7実施例においては、図1に示し
た画像形成装置において、感光体1上に第6実施例と同
じく基準地肌パターンを形成するが、このパターンが現
像装置4を通るとき、その現像装置の現像バイアスを切
換えて、基準地肌パターンに現像装置内の逆帯電トナー
をより積極的に静電的に付着させ、そのトナー付着後の
基準地肌パターンの画像濃度を濃度センサ13によって
検知する。そして、第6実施例と同様に、この画像濃度
が基準濃度以下のときにのみ、それ以降行われる通常の
画像形成時にクリーニング装置8により回収されたトナ
ーを回収トナー搬送手段22によって回収トナー容器2
1に搬送し、トナー濃度低下検知信号の発生に基づい
て、この回収トナーを現像装置4に供給して再使用す
る。基準地肌パターンの画像濃度が基準濃度より高いと
きは、それ以降実行される通常の画像形成動作時にクリ
ーニング装置8によって回収されたトナーを回収トナー
容器21に搬送せず、これを現像装置4に供給しない。
【0087】より具体的に示すと、通常の画像形成動作
時に感光体1は帯電チャージャ2によって−900Vに
帯電され、レーザビームを照射された感光体部分の電位
は−100Vとなり、通常の画像形成動作時に現像装置
4の現像ローラ16に印加される現像バイアスは−60
0Vであるとする。これに対し、基準地肌パターンが現
像装置4を通過するとき、現像ローラ16への現像バイ
アスを0Vに切換える。これにより基準地肌パターンの
表面電位(−900V)と、現像ローラ16の電位(0
V)の差が900Vとなり、基準地肌パターンにプラス
極性の逆帯電トナーが静電的に付着し易くなる。基準地
肌パターンが地肌汚れし易くなるのである。その際、基
準地肌パターン以外の感光体部分は露光することによっ
て、検知する基準地肌パターンの部分のみにトナーを付
着させることができる。
【0088】このように基準地肌パターンに逆帯電トナ
ーをより積極的に付着させると、濃度センサ13によっ
て、その濃度をより正確に検知でき、第6実施例の場合
よりも一層高品質なトナー像を形成することができる。
【0089】図14は、帯電後の感光体の表面電位と現
像ローラ16に印加された現像バイアスの差と、地肌汚
れ状態(ID)を示す図であり、Xは新トナーの地肌汚
れ状態を、またYは回収トナーが増えた場合の地肌汚れ
状態を示している。
【0090】第8実施例 この実施例は、図1に示した画像形成装置の感光体上に
基準地肌パターンを形成し、これが現像装置4を通過し
た後、そのパターンの画像濃度を濃度センサ13によっ
て検知することは実施例6と同じであるが、その検知結
果に応じて、クリーニング装置8により回収されたトナ
ーを現像装置4に供給する量を設定する点で第6実施例
と相違している。
【0091】例えば、感光体1上の基準地肌パターンの
画像濃度が低く、従ってそのパターンに付着した逆帯電
トナーの量が少ないときは、それ以降実行される通常の
画像形成動作時にクリーニング装置8によって回収さ
れ、かつ回収トナー搬送手段22によって回収トナー容
器21に搬送された回収トナーを、トナー濃度低下検知
信号の発生時に、現像装置4の現像ケーシング12に多
量に供給して再使用する。
【0092】逆に、基準地肌パターンの画像濃度が高
く、そのパターンに付着した逆帯電トナーの量が多いと
きは、それ以降実行される通常の画像形成動作時にクリ
ーニング装置8によって回収され、かつ回収トナー搬送
手段22によって回収トナー容器21に搬送された回収
トナーを、トナー濃度検知信号の発生時に少量だけ現像
装置4に供給してこれを再使用するか、又はこの回収ト
ナーを現像装置4に供給しないようにするのである。
【0093】図15はこのときの作動状態の一例を示す
説明図であり、濃度センサ13の出力が小さく、従って
基準地肌パターンの画像濃度が低いときは、トナー供給
ローラ18の回転数を高め、回収トナー容器21内の回
収トナーを多量に現像装置4に供給する。例えば濃度セ
ンサ13の出力が0.1のときは、トナー供給ローラ1
8の回転数を30rpmに設定するのである。
【0094】逆に、基準地肌パターンの画像濃度が高
く、濃度センサ13の出力が例えば0.3又は0.4の
ように大きいときは、トナー供給ローラ18の回転数を
10rpm又はゼロに設定し、回収トナー容器21内の回
収トナーを少量だけ現像装置4に供給し、或いはその供
給量をゼロにする。
【0095】この例では、濃度センサ13による検知結
果がいかなるときも、クリーニング装置8により回収さ
れたトナーを回収トナー容器21に搬送し、トナー供給
ローラ18の回転数の制御により現像装置4に供給する
回収トナーの量を設定したが、基準地肌パターンの画像
濃度に応じて、回収トナー搬送手段22の回収トナー送
り部材24の回転数を制御し、回収トナー容器へ搬送す
る回収トナーの量を調整するようにしてもよい。
【0096】また第7実施例のように、基準地肌パター
ンに現像装置4の逆帯電トナーをより積極的に静電的に
付着させ、その付着後の画像濃度を濃度センサ13によ
って検知し、その検知結果に応じて、上述したところと
全く同様にして、現像装置4に供給する回収トナーの量
を規制することもできる。
【0097】このようにして、第8実施例によっても、
逆帯電トナーが大量に現像装置に供給されることを阻止
でき、現像装置におけるトナーの立ち上がり特性の劣化
を防止し、高品質なトナー像を形成することができる。
【0098】図16は、第8実施例を採用したとき
(W)と、現像装置4への回収トナーの供給量を第6実
施例のように調整しないとき(Z)の、コピー枚数とハ
ーフトーン画像のむらランクとの関係を示している。こ
れから判るように、第8実施例を採用すると、コピー枚
数が増大してもむらランクを高く維持でき、トナー像の
品質を高く保つことができる。
【0099】第9実施例 図17は第9実施例の画像形成装置の概略構成図であ
り、ここに示した画像形成装置は、クリーニング装置8
とは別のトナー回収手段33を有し、このトナー回収手
段33は、ケーシング34と、高抵抗スポンジローラや
ブラシローラなどから成るトナー回収部材35とを有し
ており、このトナー回収部材35には、トナーの所定の
帯電極性と逆極性、本例ではプラス極性のバイアス電圧
が印加されるようになっている。クリーニング装置8の
ケーシング10と、トナー回収手段33のケーシング3
4は隔壁によって仕切られている。
【0100】また図17に示した画像形成装置は、図1
0の場合と同様に、トナー回収手段33のケーシング3
4と、回収トナー容器21とが、ダクト部材23と、そ
の内部の回収トナー送り部材24とを有する回収トナー
搬送手段22によって連結されている。その他の構成
は、図1に示した画像形成装置と変りはない。
【0101】図17に示した感光体1上には、前述の実
施例と同じくトナー像が形成され、その地肌部には、所
定の極性と逆の極性に帯電したトナーが付着している。
これに対し、トナー像を構成するトナーは、通常所定の
極性、すなわちマイナスに帯電しており、かかるトナー
像の転写後に、そのトナー像の形成面に残留したトナー
も所定の極性に帯電した正規帯電トナーである。但し、
トナー像が転写チャージャ6や分離チャージャ7からの
コロナ放電作用を受けることにより、その一部のトナー
が逆極性に帯電することもある。
【0102】ここで、前述のように逆極性に帯電したト
ナーを現像装置4において再使用すると、これにより形
成されるトナー像の画質が劣化するなどの不具合が発生
する。
【0103】そこで、第9実施例においては、トナー像
転写後の感光体部分を先ず図17に示した前述のトナー
回収部材35を通過させる。このトナー回収部材35は
回転しながら感光体1の表面に摺擦し、このときこの回
収部材35には、トナーの所定の帯電極性と逆極性のプ
ラスのバイアス電圧が印加されているので、感光体1上
に残留するトナーのうち、所定の極性、つまりマイナス
に帯電したトナー(正規帯電トナー)だけがトナー回収
部材35に静電的に吸着され、次いで、このトナー回収
部材35に当接するフリッカー36によって叩き落さ
れ、ケーシング34に回収される。
【0104】一方、トナー像転写後に感光体1上に付着
するトナーのうち、逆極性に帯電したトナーはトナー回
収部材35に回収されず、この部材35を通過し、クリ
ーニング装置8のクリーニングブレード9によって感光
体1から除去され、そのケーシング10に回収される。
【0105】このように、正規帯電トナーと逆帯電トナ
ーは別々のケーシング34,10に回収され、トナー回
収手段33のケーシング34に回収された正規帯電トナ
ーは、回収トナー搬送手段22によって回収トナー容器
21に搬送され、先に説明した実施例と同じ態様で現像
装置4に供給されて再使用される。すなわち、トナー像
転写後に感光体1に残留するトナーのうち、所定の極性
に帯電したトナーのみを、クリーニング装置8とは別の
トナー回収手段33により感光体1から除去して回収
し、その回収トナーを現像装置4に供給して再使用する
のである。
【0106】これにより、正規帯電トナーだけを再使用
でき、疲労した逆帯電トナーの含まれていないトナーだ
けでトナー像を形成できるので、常にその品質を高く保
つことができる。またこの実施例では、トナー像転写後
に、そのトナー像の部分に逆帯電トナーが付着している
ときも、これが現像装置4に供給される不具合も阻止で
き、トナー像の品質をより一層高めることができる。
【0107】クリーニング装置8によって回収された逆
帯電トナーは、別の廃トナーボトルに搬送されて廃棄さ
れるか、又はクリーニング装置8のケーシング10が回
収トナーで満杯となったとき、このクリーニング装置8
が新たな空のクリーニング装置と交換される。
【0108】図18は第9実施例を採用した場合と、感
光体1から除去した全ての回収トナーを現像装置4にて
再使用した場合とのハーフトーン画像のむらランクを比
較する説明図であり、この図から第9実施例を採用する
とコピー枚数が増大しても、むらランクを高く維持でき
ることを理解できる。
【0109】第10実施例 第10実施例においては、図1に示した画像形成装置の
クリーニング装置8によって感光体1から回収されたト
ナーを回収トナー搬送手段22によって回収トナー容器
21に搬送し、ここに貯留する。このとき、ここに貯留
された回収トナーには、地肌部に付着していた逆帯電ト
ナーや現像、転写などの帯電の履歴を受けた静電的に疲
労したものが含まれ、その帯電極性も一定ではない。
【0110】そこで本例では、クリーニング装置8によ
って回収されたトナーを、現像装置4において再使用す
べく、現像装置4の非現像時にのみ、その回収トナーを
現像装置4に供給するように構成されている。
【0111】例えば、画像形成装置のメインスイッチを
オンした後、画像形成装置が画像形成動作を行い得る状
態になるまでの立上がり時間、又は一連の画像形成動作
を終えた後の時間、又は一連の画像形成動作実行中に感
光体上の画像形成領域間の非画像形成領域が現像装置4
を通過しているときなどの現像装置4の非現像時に、前
述のトナー濃度低下検知信号が生じたとき、制御装置か
らの指令により、トナー供給ローラ18を回転駆動さ
せ、回収トナー容器21に貯留された回収トナーを現像
装置4内に供給するのである。この供給時に現像ローラ
16は回転しているが、現像動作は行われていないの
で、現像装置4内に供給された回収トナーが即座に静電
潜像の可視像化に供されることはない。
【0112】上述の回収トナー中には、逆帯電トナーが
含まれているのであるが、かかるトナーも、これを或る
時間放置しておけば、その逆極性の電荷は減衰し、その
帯電状態が安定する。従って、上述のように現像装置4
の非現像時に回収トナーを現像装置4に供給すれば、こ
れが実際に使用されるまでに或る時間がかかり、よって
この回収トナーの逆帯電の電荷を減衰させ、帯電状態を
安定させてから静電潜像の可視像化に供することができ
る。正規帯電トナーも、その電荷量が過大となることが
あるが、これを実際に使用するまでに或る時間があれ
ば、その過大な電荷量を減衰させることができる。
【0113】また現像装置4に供給される回収トナー
は、一旦、回収トナー容器21内に貯留されるので、こ
の間の時間経過によってもその帯電状態を安定化させる
ことができる。
【0114】このようにして、回収トナーを実際に使用
するときに、現像装置4内のトナーの帯電特性が大きく
ばらつくことを防止でき、均一な高品質のトナー像を形
成することができる。
【0115】図19は第10実施例を採用して非現像時
にのみ回収トナーを現像装置4に供給した場合と、現像
装置4の現像時に回収トナーを現像装置4に供給した場
合との、ハーフトーン画像のむらランクを比較する説明
図であり、この図から第10実施例を採用するとコピー
枚数が増大してもむらランクを高く維持できることを理
解できる。
【0116】第11実施例 第10実施例は現像装置4の非現像時にのみ回収トナー
を現像装置4に供給し、逆極性に帯電したトナーの電荷
を減衰させてからこのトナーを使用するものであるが、
この構成だけであると、トナーの種類によっては、この
トナーを現像装置4内のトナーと混合したとき、両者に
帯電特性に差が現われ、かかるトナーによって静電潜像
を可視像化すると、シャープ性に欠け、チリの多いトナ
ー像が形成されるおそれがある。
【0117】そこで第11実施例においては、第10実
施例と同じく、クリーニング装置8によって回収された
トナーを、現像装置4において再使用すべく、現像装置
4の非現像時にのみ、その回収トナーを現像装置4に供
給するが、その際、さらにその供給トナーと、この供給
前より現像装置4に存在するトナーとを、例えば図1に
示した撹拌パドル17より成る撹拌手段により一定時間
撹拌混合させる。
【0118】このように、現像装置4に新たに供給され
た回収トナーと、元々現像装置4に存するトナーとを充
分に撹拌し、両者の帯電特性を揃えてから、これを実際
の現像に用いるのである。図1に示した画像形成装置の
ように、現像装置4において二成分系現像装を用いると
きは、上述のトナーの撹拌時に、そのトナーとキャリア
が充分に混合され、両者をそれぞれ逆極性に充分に摩擦
帯電させることができる。このようにして、より一層高
品質なトナー像を形成することができるのである。
【0119】回収トナーは、現像装置4の非現像時にそ
の現像装置4に供給されるので、このトナーと、現像装
置4内に存するトナーを撹拌混合する時間は、通常充分
にあるが、特別の撹拌モードを設け、この時間内にトナ
ーの撹拌を積極的に行うようにしてもよい。
【0120】図20は、上述のようにトナーを撹拌した
ときと、撹拌しないときのハーフトーン画像のむらラン
クを示す説明図である。コピー枚数が増大しても、トナ
ーを撹拌した場合の方がむらランクを高く保ち、トナー
像の品質を高め得ることを理解できる。
【0121】第12実施例 この第12実施例においても、図21に示した画像形成
装置において、クリーニング装置8によって回収された
トナーは、回収トナー搬送手段22によって回収トナー
容器21に搬送され、この回収トナーが現像装置4に供
給されて使用される。
【0122】一般にトナーは、その温度によって帯電特
性が変化する。従って、回収トナー容器21から現像装
置4に供給されたトナーの温度と、ここに元々存在する
トナーの温度が互いに異なっていると、このトナーによ
り形成されたトナー像の画質が劣化する。クリーニング
装置8から回収トナー容器21に搬送されたトナーは一
般に現像装置4内のトナーよりも温度が高くなっている
傾向にあり、従ってかかる回収トナーをそのまま現像装
置4に供給して再使用すると、上述した不具合が発生し
易くなる。
【0123】そこで、第12実施例においては、クリー
ニング装置8から回収トナー容器21に搬送された回収
トナーを一定量貯留した後、回収トナー搬送手段22の
トナー送り部材24の作動を停止して回収トナー容器2
1への回収トナーの搬送を止め、回収トナー容器21に
据え付けられた温度センサ38によって、この容器21
内の回収トナーの温度を検知し、その温度が或る設定温
度以下となったとき、トナー濃度低下検知信号の発生に
伴ってトナー供給ローラ18を回転させ、この回収トナ
ーを現像装置に供給して使用する。
【0124】回収トナー容器21内の回収トナーの温度
が、現像装置4内のトナーの温度とほぼ同一となったと
き、この回収トナーを現像装置4に供給することが好ま
しい。このような制御によって、トナー像の品質を高く
維持することができる。
【0125】また、回収トナー容器21に、図示してい
ないファンによって外気を送り込み、これによって回収
トナーを冷却することが好ましい。
【0126】第13実施例 図1、図10又は図17などに示した画像形成装置にお
いては、先に説明したように現像装置4内に収容された
現像剤Dのトナー濃度を一定の範囲内に維持するため、
感光体1上に基準パターントナー像を形成している。ま
たこの画像形成装置においては、そのレーザ装置の光強
度をチェックしているが、このときレーザ装置から出射
したレーザビームが感光体1を照射すると、これが現像
装置4においてパターントナー像として可視像化される
ことがある。
【0127】上述のように感光体上には各種のパターン
トナー像が形成されるが、これらのパターントナー像
は、転写材5に転写する必要はないため、転写チャージ
ャ6のコロナ放電の作用を受けることはない。このよう
に転写材に転写する目的以外の目的で感光体1に形成さ
れたパターントナー像のトナーも、感光体1から除去さ
れるのであるが、かかるトナーは、転写チャージャ6の
コロナ放電作用を受けていないので、比較的静電的な劣
化が少ないトナーである。従って、このようなトナーだ
けを現像装置4において再使用できれば、高品質なトナ
ー像を得ることができる。
【0128】第13実施例はこのような観点から構成さ
れたものであり、これは例えば図10又は図17に示し
た画像形成装置を用いて実施することができる。
【0129】図10に示した画像形成装置を用いた場
合、転写材に転写する目的以外の目的で感光体1に形成
されたパターントナー像のトナーを感光体1の表面から
除去するとき、クリーニング装置8とは別のトナー回収
手段30のクリーニングブレード32を感光体1の表面
に圧接させ、上記パターントナー像のトナーを感光体1
から除去して回収し、これを回収トナー搬送手段手段2
2によって回収トナー容器21に搬送し、前述の如くト
ナー濃度低下検知信号の発生に伴ってトナー供給ローラ
18を回転させ、回収トナーを現像装置4に供給して再
使用する。
【0130】図17に示した画像形成装置を用いたとき
も、転写材に転写する目的以外の目的で感光体1に形成
されたパターントナー像のトナーを、クリーニング装置
8とは別のトナー回収手段33によって感光体1から除
去して回収し、これを回収トナー容器21に搬送し、上
述したところと同様にしてその回収トナーを現像装置4
に供給して再使用する。この場合には、感光体1上のパ
ターントナー像のトナーと逆極性、すなわちプラス極性
のバイアス電圧をトナー回収手段33のトナー回収部材
35に印加して、パターントナー像を感光体1から除去
する。
【0131】また図10及び図17のいずれの画像形成
装置を用いたときも、通常の画像形成動作時に、そのト
ナー像の転写後、感光体1上に残留するトナーについて
は、トナー回収手段30,33によって回収せず、これ
をクリーニング装置8のクリーニングブレード9によっ
て回収し、この回収トナーは現像装置4にて再使用しな
い。すなわち、このときの残留トナーがトナー回収手段
30を通過するときは、そのクリーニングブレード32
を感光体1から離間させ、また同様にこの残留トナーが
トナー回収手段33を通過するときは、トナー回収部材
35に前述のバイアス電圧を印加しないようにするので
ある。
【0132】上述のようにして、劣化が少なく、逆帯電
していないトナーだけを現像装置4において使用するの
で、帯電特性の揃ったトナーによってトナー像を形成で
き、その品質を高く保つことができる。またトナーの凝
集や固着を防ぐこともできるので、機械的なトラブルを
防止し、さらにトナー飛散やクリーニング不良の発生も
抑えることができる。
【0133】図22はパターントナー像のトナーだけを
現像装置4にて再使用した場合と、全ての回収トナーを
現像装置4にて再使用したときのハーフトーン画像のむ
らランクの相違を示す説明図である。
【0134】第14実施例 図23はこの第14実施例の画像形成装置の概略構成図
であり、ここに示した画像形成装置は、そのクリーニン
グ装置8のクリーニング部材の一例を構成するクリーニ
ングブレード9が、感光体1に対して接離自在に支持さ
れ、しかも図1に示した回収トナー搬送手段22と回収
トナー容器21は設けられていない。その他の構成は図
1に示した画像形成装置と変りはない。
【0135】この第14実施例も第13実施例と同じ
く、転写材に転写する目的以外の目的で感光体1上に形
成されたパターントナー像のトナーを現像装置4におい
て再使用するものであるが、その回収方法が第13実施
例と相違する。すなわち、このパターントナー像を回収
するとき、クリーニング装置8のクリーニングブレード
9が感光体1から離され、従って、このパターントナー
像は感光体1の回転に伴ってクリーニング装置8をその
まま通過する。そして、このパターントナー像は、除電
装置11によって除電されることなく現像装置4に至る
が、このとき現像装置4の現像ローラ16に、そのトナ
ー像のトナーの帯電極性と逆極性のプラスのバイアス電
圧が印加される。これにより、感光体1上のパターント
ナー像のトナーは、静電的に現像ローラ16の側に引き
付けられ、現像装置4に回収され、その回収トナーが現
像装置4において再使用される。
【0136】また通常の画像形成時に、トナー像転写後
に感光体1に残留したトナーは、感光体1に圧接したク
リーニングブレード9によって感光体1から除去されて
回収される。この回収トナーは現像装置4において再使
用されることはない。
【0137】このようにして、この実施例においても、
転写などの帯電履歴を受けておらず、従って、静電的な
疲労が少なく、また帯電極性の反転していないトナーだ
けを現像装置4に回収して再使用できるので、トナー像
の品質を高く維持することができる。しかも、このよう
なトナーを現像装置4において直接回収できるので、回
収トナー搬送手段や回収トナー容器は不要となり、画像
形成装置の構成を簡素化し、そのコストの低減も達成で
きる。
【0138】なお、この第14実施例において、現像装
置4に収容された現像剤Dのトナー濃度低下が検知され
たときだけ、感光体1上のパターントナー像を上述の如
く現像装置4に回収し、それ以外のときは、パターント
ナー像もクリーニング装置8に回収するようにしてもよ
いし、パターントナー像のトナーの量は普通少量である
ので、トナー濃度低下検知信号の有無にかかわらず、全
てのパターントナー像のトナーを現像装置4に回収する
ようにしてもよい。一成分系現像剤を用いる現像装置の
場合には、パターントナー像を全て、この現像装置に回
収しても何ら支障は生じない。
【0139】第15実施例 この第15実施例の基本構成は、第14実施例と同じで
ある。異なるところは、感光体1上のパターントナー像
がクリーニング装置8を通過した後、このトナー像のト
ナーを除電装置11によって一旦除電し、その後帯電チ
ャージャ2より成る帯電手段によって再び所定の極性、
すなわち本例ではマイナス極性に一様に帯電し、しかる
後第14実施例と同様にして、プラス極性のバイアス電
圧を印加された現像ローラ16によってこのトナーを吸
引し、これによってこのトナーを現像装置4に回収し、
これを再使用する点である。このように、転写材に転写
する目的以外の目的で感光体1に形成されたパターント
ナー像のトナーを、帯電手段により所定の極性に帯電し
た後、現像装置4に回収し、その回収トナーを現像装置
4において再使用するのである。
【0140】上述の如く感光体1上のパターントナー像
を一様に帯電させることによって、現像装置4に回収さ
れないトナーをなくすことができ、トナーの再利用効率
を高めることができる。
【0141】通常の画像形成動作時のトナー像転写後に
感光体1上に残留するトナーは、クリーニング装置8に
よって回収され、これが再使用されることのないことは
第14実施例と変りはない。
【0142】図24は、感光体1上のパターントナー像
のトナーを第15実施例のように帯電手段によって前帯
電させた場合と、前帯電させない場合の地汚れランクの
比較を示す説明図であり、この図から前帯電させた方が
地汚れが少なくなることを理解できる。
【0143】以上、代表的な実施例をそれぞれ説明した
が、これらの実施例を適宜組合せて構成することもでき
る。また回収トナー搬送手段22に、回収トナー中の紙
粉などを除去するフィルタを介設するなど、それ自体公
知の手段を追加することも可能である。
【0144】
【発明の効果】請求項1乃至4に記載の画像形成装置に
よれば、所定の極性と逆の極性に帯電した回収トナーが
現像装置に大量に供給されて再使用されることを防止で
きるので、地肌汚れの少ないシャープ性に優れた高品質
な画像が得られ、しかもトナー飛散とクリーニング不良
の発生を抑えることができ、画像の品質を高く維持しな
がら、環境保全や、産業廃棄物の減少に貢献することが
できる。
【0145】請求項5及び7に記載の画像形成装置によ
れば、基準地肌パターンの画像濃度を検知し、その結果
に応じて回収トナーを再使用するので、逆帯電トナーが
大量に現像装置に供給される不具合をより確実に防止す
ることができる。
【0146】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
基準地肌パターンに逆帯電トナーをより積極的に付着さ
せるので、その画像濃度の検知精度を高め、上述した利
点をより確実に得ることができる。
【0147】請求項8に記載の画像形成装置によれば、
現像装置の非現像時にのみ、回収トナーを現像装置に供
給するので、この回収トナーが実際に現像に使用される
までに、このトナーの帯電状態を安定させることがで
き、得られる画像の品質を高めることができる。
【0148】請求項9に記載の画像形成装置によれば、
回収トナーと、現像装置内のトナーを撹拌するので、ト
ナーの帯電状態を均一にし、しかも安定化させてから、
トナーを現像に供することができ、これにより得られる
画像の品質を高めることができる。
【0149】請求項10に記載の画像形成装置によれ
ば、回収トナーの温度を調整してからこれを現像装置に
供給できるので、現像装置内のトナーの帯電状態のばら
つきを抑えることができ、これによって形成される画像
の品質を高めることができる。
【0150】請求項11に記載の画像形成装置によれ
ば、パターントナー像のトナーを直接現像装置に回収す
るので、転写による逆極性チャージを受けていない回収
トナーだけを現像装置において再使用でき、特に高品質
な画像を形成できる。さらに画像形成装置の構成を簡素
化でき、そのコストを低減できる利点も得られる。
【0151】請求項12に記載の画像形成装置によれ
ば、転写による逆極性チャージを受けていない回収トナ
ーだけを現像装置において再使用でき、特に高品質な画
像を形成できる。さらにパターントナー像のトナーを帯
電手段により帯電してから現像装置に回収するので、そ
のトナーの電荷量が一様となり、現像装置において、こ
のトナーをより確実に回収できる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す概略断面構成図であ
る。
【図2】第1実施例の動作態様を説明するフロー図であ
る。
【図3】コピー枚数とハーフトーン画像のむらランクの
一例を示す図である。
【図4】第2実施例の動作態様を示すフロー図である。
【図5】コピー枚数とハーフトーン画像のむらランクの
一例を示す図である。
【図6】第3実施例の動作態様を示すフロー図である。
【図7】トナー像面積比率とハーフトーン画像のむらラ
ンクの一例を示す図である。
【図8】第4実施例の動作態様を示すフロー図である。
【図9】トナー像の平均面積比率とトナー供給ローラの
回転数の関係を示す図である。
【図10】第5実施例の画像形成装置の概略断面構成図
である。
【図11】第5実施例の動作態様を示すフロー図であ
る。
【図12】1ページ分のトナー像の面積比率とハーフト
ーン画像のむらランクの関係の一例を示す図である。
【図13】濃度センサの出力と基準地肌パターンの地肌
汚れランクとの関係の一例を示す図である。
【図14】感光体の表面電位と現像バイアスの差と、地
肌汚れ状態の関係の一例を示す図である。
【図15】濃度センサの出力とトナー供給ローラの回転
数との関係の一例を示す図である。
【図16】コピー枚数とハーフトーン画像のむらランク
の関係の一例を示す図である。
【図17】第9実施例の画像形成装置の概略断面構成図
である。
【図18】第9実施例の効果を説明する図である。
【図19】第10実施例の効果を説明する図である。
【図20】第11実施例の効果を説明する図である。
【図21】第12実施例の画像形成装置の概略断面構成
図である。
【図22】第13実施例の効果を説明する図である。
【図23】第14実施例の画像形成装置の概略断面構成
図である。
【図24】第15実施例の効果を説明する図である。
【符号の説明】
4 現像装置 5 転写材 8 クリーニング装置 30 トナー回収手段 33 トナー回収部材
フロントページの続き (72)発明者 吉田 真由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−138381(JP,A) 特開 平5−158386(JP,A) 特開 平5−27649(JP,A) 実開 平4−77173(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/08 - 15/08 507

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 規定期間内に現像装置において使用されたトナーの量が
    基準量以上のときにのみ、その期間内にクリーニング装
    置により回収されたトナーを現像装置に供給して再使用
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体表面の画像形成領域面積に対するトナー像の
    面積比率を規定期間内検知し、これが基準面積比率以上
    であったときにのみ、その期間内にクリーニング装置に
    より回収されたトナーを現像装置に供給して再使用する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体表面の画像形成領域面積に対するトナー像の
    面積比率を規定期間内検知し、その検知結果に応じて、
    その期間内にクリーニング装置により回収されたトナー
    を現像装置に供給する量を設定することを特徴とする画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体に形成される1ページ分の画像形成領域に対
    する、その1ページ分のトナー像の面積比率を検知し、
    これが基準面積比率以上であったときのみ、そのトナー
    像を転写材に転写した後に潜像担持体に残留するトナー
    を、前記クリーニング装置とは別のトナー回収手段によ
    り潜像担持体から除去して回収し、その回収トナーを現
    像装置に供給して再使用することを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体に基準地肌パターンを形成し、その画像濃度
    を検知して、これが基準濃度以下のときに、クリーニン
    グ装置により回収したトナーを現像装置に供給して再使
    用することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体に基準地肌パターンを形成すると共に、現像
    装置の現像バイアスを切換えて前記基準地肌パターンに
    現像装置のトナーを静電的に付着させ、そのトナー付着
    後の基準地肌パターンの画像濃度を検知して、これが基
    準濃度以下のときに、クリーニング装置により回収した
    トナーを現像装置に供給して再使用することを特徴とす
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 潜像担持体に基準地肌パターンを形成し、そのパターン
    の画像濃度を検知し、その検知結果に応じて、クリーニ
    ング装置により回収されたトナーを現像装置に供給する
    量を設定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 クリーニング装置によって回収されたトナーを、現像装
    置において再使用すべく、現像装置の非現像時にのみ、
    その回収トナーを現像装置に供給することを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 潜像担持体に形成された静電潜像を現像
    装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を転
    写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するトナ
    ーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して回
    収する画像形成装置において、 クリーニング装置によって回収されたトナーを、現像装
    置において再使用すべく、現像装置の非現像時にのみ、
    その回収トナーを現像装置に供給すると共に、その供給
    トナーと、この供給前より現像装置に存在するトナーと
    を撹拌手段により一定時間撹拌することを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 潜像担持体に形成された静電潜像を現
    像装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を
    転写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するト
    ナーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して
    回収する画像形成装置において、 クリーニング装置によって回収されたトナーの温度を検
    知し、その温度が設定温度以下となったときに、当該回
    収トナーを現像装置に供給して再使用することを特徴と
    する画像形成装置。
  11. 【請求項11】 潜像担持体に形成された静電潜像を現
    像装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を
    転写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するト
    ナーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して
    回収する画像形成装置において、 前記転写材に転写する目的以外の目的で潜像担持体に形
    成されたパターントナー像のトナーを、前記現像装置で
    回収し、その回収トナーを現像装置において再使用する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 潜像担持体に形成された静電潜像を現
    像装置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を
    転写材に転写し、その転写後に潜像担持体に残留するト
    ナーをクリーニング装置により潜像担持体から除去して
    回収する画像形成装置において、 前記転写材に転写する目的以外の目的で潜像担持体に形
    成されたパターントナー像のトナーを、帯電手段により
    所定の極性に帯電した後、前記現像装置に回収し、その
    回収トナーを現像装置において再使用することを特徴と
    する画像形成装置。
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