JP2002169434A - トナー回収装置及び画像形成装置 - Google Patents

トナー回収装置及び画像形成装置

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JP2002169434A
JP2002169434A JP2000362902A JP2000362902A JP2002169434A JP 2002169434 A JP2002169434 A JP 2002169434A JP 2000362902 A JP2000362902 A JP 2000362902A JP 2000362902 A JP2000362902 A JP 2000362902A JP 2002169434 A JP2002169434 A JP 2002169434A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも第1の収容部に収容済みの廃トナ
ーが外部に飛散することを防止できるトナー回収装置お
よび同窓値を備 えた画像形成装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 像担持体(感光体ドラム)3上のトナー
像を記録材(記録紙)Pに転写した後、像担持体上に残
留したトナー粒子を除去するクリーニング手段7に対設
され、同クリーニング手段7により除去された廃トナー
を回収するトナー回収装置9において、トナー回収装置
9が、クリーニング手段7により除去された磁性を有す
る廃トナーを収容する第1収容部22と、第1収容部に
併設され廃トナーを恒久的に収容可能な第2収容部24
と、第1収容部22から第2収容部24へ廃トナーを磁
力によって担持して搬送する搬送手段(マグネットロー
ラ)23とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に適用できるトナー回収装置及び同トナー回収装置を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式等による画像形成装置では
像担持体としての感光体に対して、帯電工程、露光工
程、現像工程及び転写工程からなる画像形成プロセスが
実行される。この画像形成装置が行う帯電工程では像担
持体としての感光体上を均一帯電し、露光工程では感光
体上に光書き込みによって静電潜像を形成し、現像工程
ではその静電潜像を、例えば、磁性キャリアとトナーと
を混合した二成分現像剤のトナー、あるいは、両者を一
体化した一成分系現像剤を用いて現像して可視像化し、
転写及び定着工程では可視像を記録材に接触する接触転
写部材を用いて転写し、その可視像を定着ローラ対等を
用いて記録材に熱及び加圧力で定着し、永久画像を得て
いる。
【0003】ところで、転写工程では感光体の表面に担
持された全てのトナーが記録材の表面に転写されるべき
であるが、記録材が感光体の表面に圧接することにより
感光体の表面に対するトナーの機械的な付着力が増加
し、感光体の表面から記録媒体の表面に移動し難くなる
ものがある。このため、トナー像を構成するトナーの一
部が転写工程終了後においても感光体の表面に付着し続
け、画像形成プロセスに繰り返し使用される感光体の表
面に残留トナーが蓄積的に吸着し、感光体の表面におい
て後の画像形成プロセスの露光工程時に画像光の照射を
受けない部分が存在することとなり、残留トナーによっ
て画像の汚損や画像の欠落を生じ、画像形成状態が劣化
する。
【0004】そこで、従来の画像形成装置では、転写工
程を終了した感光体の表面に付着している残留トナーを
除去するためのクリーニング装置が用いられている。例
えば、図5に示す画像形成装置では、感光体ドラム10
0の周囲に、帯電、露光、現像、転写の各装置110、
120、130、140が配備され、感光体ドラム10
0の表面が時計方向に回転するのに応じて帯電、露光、
現像、転写に応じた工程処理が行なわれ、次いで感光体
ドラム100の表面がクリーニング装置150に達しク
リーニング工程での処理が行われている。クリーニング
装置150は感光体ドラム100の表面の残留トナーを
掻き落すブレード160を備え、ブレード160には同
ブレードによって掻き落とされた廃トナーを回収するト
ナー回収装置170が付設される。なお、ブレード16
0に代えて、転写装置を通過した感光体ドラムの表面に
先端が当接する図示しないロール状ブラシを配備し、そ
のロール状ブラシが掻き落とした廃トナーをファンの風
力によって回収するようにしたトナー回収装置(図示せ
ず)もある。
【0005】ところで、クリーニング装置150で除去
される廃トナーは、クリーニング装置150に直接対向
配備された容器状の廃トナー収容部180や廃棄ボトル
(図示せず)等へ回収され、廃棄処理されたり、あるい
は、クリーニング装置150で除去されたものが回収さ
れて図示しないトナー搬送手段によって現像装置130
側に戻され、後の画像形成プロセスにおいて再利用され
るように構成されたものもある。いずれの場合も、クリ
ーニング装置150で除去された廃トナーはクリーニン
グ装置と対向するトナー回収装置の廃トナー収容部18
0に回収されている。なお、このようなトナー回収装置
の回収トナーを再利用するようにした画像形成装置の一
例が、特開平11−327397号公報に開示される。
【0006】さらに、クリーニング工程の手前で行われ
る転写工程では感光体ドラム100よりトナー像を転写
された転写紙等の記録材190が記録材搬送装置210
によって定着装置200に搬送されている。ここで記録
材搬送装置210は記録材190の搬送性能を重視して
水平搬送されることが望ましく、しかも、転写および定
着の両装置間において記録材190の上面である転写面
のトナーは未定着状態にある。これらの点より記録材が
周辺部品と干渉するのを避けるよう記録材搬送装置21
0の上方にはやや余裕を持って空間を確保する必要があ
る。ところが、従来の画像形成装置では、略水平方向に
配置される記録材搬送装置210の上方近傍にクリーニ
ング装置150およびトナー回収装置170が配備され
るのが一般的であることより、トナー回収装置170等
はその取り付けスペースの確保において規制を受け易い
ものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、クリーニング装置150で除去された廃トナーはト
ナー回収装置170の廃トナー収容部180に回収され
るが、この廃トナーの増加に応じて廃トナー自体の重量
Wが増し、廃トナー収容部180の下部の開口220か
ら感光体ドラム100側に漏れ出やすくなる。このた
め、廃トナー収容部180は容積規制を受け易いのに加
えて収容部内の容積全てを有効に使えないという状況に
ある。
【0008】そこで、廃トナー収容部180の容積全体
を有効利用するためには、同廃トナー収容部内の廃トナ
ーの重量Wに抗して廃トナーを容器内に搬送でき、搬送
手段や廃トナー収容部の廃トナーがそれ自体の重さで逆
流するのを防止する手段を設ける必要がある。しかし、
このような場合であっても、搬送手段の停止時には廃ト
ナー収容部180に堆積する廃トナーの一部が上方の廃
トナーの重力を受け、感光体ドラムと対向する開口22
0の周縁を通過し、外部に飛散し、画像形成装置内部を
汚してしまう場合がある。
【0009】更に、図示しないトナー回収装置が一時収
容部と恒久的な収容部を連続して設けるようにし、一時
収容部のトナーを恒久的な収容部に搬送手段で搬送する
ように構成し、廃トナーが自重で一時収容部より逆流し
外部に漏れるのを防止することも考えられる。しかし、
単にこのような構成を採ったとすると、恒久的な収容部
の廃トナーの量が増加した場合、同恒久的な収容部側に
搬送手段による搬送力を受けて層状を成して移動する廃
トナーの上層側を下方に向けて廃トナーが自重で逆流す
ることがあり、逆流する廃トナーが一時収容部を経て感
光体ドラムと対向する開口を通過し、外部に飛散し、画
像形成装置内部を汚してしまったり、搬送手段による恒
久的な収容部への廃トナーの搬送機能が的確に働かない
事態に陥ることがある。なお、搬送手段の上方側を逆流
する廃トナーを逆流防止弁を用いて堰き止めることが考
えられるが、この逆流防止弁を単に設けたとすると、こ
れ自体が搬送手段に対向配備されることより、廃トナー
搬送機能を低下させるという問題が生じてしまう。
【0010】本発明は、以上のような課題に基づき、第
1に、第2の収容部への廃トナーの回収率を低下させる
こと無く、第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に
飛散することを確実に防止できるトナー回収装置を提供
することを目的とする。第2に、第2の収容部を第1の
収容部より上方側に配備することで装着性を改善できる
トナー回収装置を提供することを目的とする。
【0011】第3に、マグネットローラを用いて搬送装
置の装着スペースの確保を容易化できるトナー回収装置
を提供することを目的とする。第4に、スクレーパを用
い、搬送装置より掻き取った廃トナーを第2の収容部へ
搬送することでトナー回収効率を向上できるトナー回収
装置を提供することを目的とする。
【0012】第5に、隙間規制部材を用いて廃トナーの
搬送方向と逆方向の流れを抑え、限られた搬送力で効率
よく廃トナーの収容量を稼ぐことができるトナー回収装
置を提供することを目的とする。第6に、第2の収容部
を分割して、廃トナーの逆流を防止できるようにしたト
ナー回収装置を提供することを目的とする。
【0013】第7に、第2の収容部を着脱可能として、
廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できるトナ
ー回収装置を提供することを目的とする。第8に、少な
くとも第1の収容部に収容済みの廃トナーが外部に飛散
することを防止できる請求項1乃至9記載のいずれか一
つに記載のトナー回収装置を用いることで、内部の汚れ
を容易に防止できる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、記録材にトナー像を転写した
後の像担持体上より残留したトナー粒子を除去するクリ
ーニング手段に対設され、同クリーニング手段により除
去された廃トナーを回収するトナー回収装置において、
同トナー回収装置が前記クリーニング手段により除去さ
れた廃トナーを収容する第1の収容部と、前記第1の収
容部に併設され前記廃トナーを恒久的に収容可能な第2
の収容部と、前記第1の収容部の磁性を有する廃トナー
を第2の収容部へ磁力によって担持して搬送する搬送手
段とを具備したことを特徴とする。このように、搬送手
段が前記第1の収容部に収容した廃トナーを速やかに前
記第2の収容部へ磁力によって担持して搬送するので、
廃トナーが第1の収容部に残留することを防止できる。
このため逆流防止部材を設けることなく、第1の収容部
に廃トナーが残留することを防止でき、第1の収容部の
廃トナーがその自重で感光体と対向する開口を逆流して
外部に飛散することを確実に防止できる。しかも、逆流
防止部材を排除できるので、その逆流防止部材により廃
トナーが搬送部材から掻き落され搬送部材の搬送力が低
下し、廃トナーの回収率が低下することを防止できる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載のトナ
ー回収装置において、前記搬送手段はマグネットローラ
であることを特徴とする。このように、搬送手段として
比較的小型化が容易なマグネットローラを用いるため、
取り付けスペースの確保が容易となる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
のトナー回収装置において、前記搬送手段に対し前記廃
トナーの流動する隙間を規制する隙間規制部材を設けた
ことを特徴とする。このように、前記隙間規制部材を設
けることで搬送手段との間に隙間を形成でき、この隙間
により廃トナーの流動を規制できる。このため、隙間規
制部材が第2の収容部に収容済みの廃トナー全体の重量
が隙間に滞留した廃トナーに加わることを避けるように
でき、隙間で凝集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの
流動抵抗力が比較的小さくても、隙間を逆流しようとす
る廃トナーを確実に堰き止めることができる。しかも、
搬送手段が効率よく廃トナーを搬送することを可能と
し、第2の収容部への収容量を稼ぐことができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項3に記載のトナ
ー回収装置において、前記隙間が1乃至5mmであるこ
とを特徴とする。このように、隙間が1乃至5mmと最
適化される場合、より確実に廃トナーが隙間で凝集し、
第2の収容部からの廃トナーが搬送方向と逆方向に流れ
ることを防止でき、しかも、搬送手段が効率よく廃トナ
ーを搬送することを可能とし、第2の収容部への収容量
を稼ぐことができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3又は4に記載
のトナー回収装置において、前記隙間規制部材は前記搬
送手段の略上方に配置され、同上方位置より前記廃トナ
ーの搬送方向に向け突出し形成されることを特徴とす
る。このように隙間規制部材が搬送手段の略上方に配置
され同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に向け突出
し形成されることで、第2の収容部に収容された廃トナ
ー全体の重量が隙間に滞留した廃トナーに加わることを
より確実に避けることができる。このため、隙間で凝集
し逆流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比較
的小さくても、隙間を逆流しようとする廃トナーを確実
に堰き止めることができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか一つに記載のトナー回収装置において、前記搬送手
段に担持される廃トナーを前記第2の収容部の開口前で
掻き取る弾性板からなるスクレーパを有したことを特徴
とする。このように、搬送手段に担持される廃トナーを
第2の収容部の開口前で掻き取るスクレーパを用いるた
め、搬送手段の駆動時には掻き取った廃トナーを第2の
収容部へ確実に搬送し、搬送手段による第2の収容部へ
のトナー回収率を向上させることができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れか一つに記載のトナー回収装置において、前記第1の
収容部より上方に前記第2の収容部が配設されたことを
特徴とする。このように、第2の収容部を第1の収容部
より上方側のスペースに配備するため、第2の収容部の
装着性を改善できる。
【0021】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れか一つに記載のトナー回収装置において、前記第2の
収容部は上記廃トナーの搬送方向に向けて複数に分割さ
れていることを特徴とする。このように複数に分割され
た第2の収容部に廃トナーを分散して収容可能と成り、
隙間で凝集した廃トナーに直接加わる廃トナーの重量を
低減できる。このため、搬送手段が限られた搬送力で効
率よく廃トナーの収容量を稼ぐことができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れか一つに記載のトナー回収装置において、前記第2の
収容部は前記トナー回収装置の基枠部に対し着脱可能に
取り付けられることを特徴とする。このように、第2の
収容部がトナー回収装置の基枠部に着脱可能に取り付け
られるため、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改
善できる。
【0023】請求項10の発明は、電子写真方式におけ
る像担持体の潜像を顕像化してトナー像を形成し、同ト
ナー像を記録材に転写して画像を形成する画像形成装置
において、請求項1乃至9記載のいずれか一つに記載の
トナー回収装置を備えたことを特徴とする。このよう
に、少なくとも第1の収容部に収容済みの廃トナーが外
部に飛散することを防止できる請求項1乃至9記載のい
ずれか一つに記載のトナー回収装置を用いることで、コ
スト増を招くことなく、画像形成時の画像形成装置の内
部の汚れを容易に防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1、図2にはこの発明の第1の
実施形態に係る画像形成装置としてのプリンター1を示
す。このプリンター1はその画像形成プロセス部に、像
担持体としての感光体ドラム2を回転自在に支持すると
ともに、感光体ドラム2の周囲に帯電チャージャ3、露光
装置4、現像装置5、転写ローラ6及びクリーニング装
置7を配置しており、帯電工程、露光工程、現像工程及
び転写工程からなる電子写真方式の画像形成プロセスを
実行することで可視像を記録材である記録紙Pに形成す
る。
【0025】ここで、画像形成装置としてのプリンター
1はその本体中央にカートリッジ状に形成された作像ケ
ース8を装着する。作像ケース8はその中央下部に感光
体ドラム2を配備し、感光体ドラム2の周縁部に画像形
成プロセス部の要部を成す帯電チャージャ3、露光装置
4、現像装置5、転写ローラ6、クリーニング装置7お
よびトナー回収装置9を収容する。感光体ドラム2はプ
リンター1の基部側に支持された図示しない回転駆動系
に連結され、画像形成工程において回転駆動される。
【0026】作像ケース8に支持された帯電チャージャ
3は帯電ローラ状に形成され、帯電工程において、感光
体ドラム2の感光体表面に光導電層を形成し,例えば−
600Vの電位を付与する。露光工程では、レーザ書込
装置10から感光体ドラム2の表面に画像光rが照射さ
れ、感光体ドラム2の表面において画像光rの照射を受
けた部分の電位のみが光導電作用によって0Vになり、
感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
【0027】作像ケース8に支持された現像装置5は、
現像工程において感光体ドラム2の表面にトナー収容器
11内のトナーを供給する。ここで,現像装置5はトナ
ー収容器11内に磁性を有するトナーを収納する。この
トナーは一例として約−30μC/gに負帯電されてい
る。しかも、一例として−350Vのバイアス電圧が印
加された現像ローラ12が収納され、これは感光体ドラ
ム2に平行に軸支されている。
【0028】現像装置4内に収納されたトナーは現像ロ
ーラ12の表面に層状に付着し、現像ローラ12の回転
と共に感光体ドラム2の表面に搬送される。現像ローラ
12の表面に付着しているトナーは、現像ローラ12の
表面と感光体ドラム2の表面とが近接する際に、トナー
の帯電電位と現像ローラ12のバイアス電圧及び感光体
ドラム2の表面電位との間の電位差により、感光体ドラ
ム2の表面において画像光rの照射を受けた0Vの部分
にのみ電気的に吸着してトナー像を形成できる。
【0029】転写ローラ6は、転写工程において、感光
体ドラム2の表面に吸着したトナーを記録紙Pの表面に
移動させる。ここで、記録紙Pは給紙部13から給紙ロ
ーラ列14により1枚づつレジストローラ対15側に送
出され、同レジストローラ対15によって感光体ドラム
2の回転によるトナー像の移動に同期して感光体ドラム
2と転写ローラ6との間のニップ部に給紙され、ニップ
部に達した記録紙Pは転写ローラ6により感光体ドラム
2の表面に押圧されつつ搬送される。ニップ部に記録紙
Pの先端が進入すると同時に転写ローラ6には一例とし
てトナーと逆極性の電化(+1kV)である転写バイア
ス電圧が印加され、このバイアス電圧により感光体ドラ
ム2の表面に吸着していたトナーを記録紙Pの表面に移
動させる。感光体ドラム2と転写ローラ6との間を通過
してトナー像が転写された記録紙Pは、記録紙搬送装置
16を介して定着装置17に搬送される。定着装置17
は、一対のローラを備え、これにより記録紙Pを加熱及
び加圧し、記録紙Pの表面に転写したトナー像を溶融し
て定着する。なお、トナー像が定着された記録紙Pは排
紙ローラ対18により排紙トレイ19に排出される。
【0030】上述のような転写工程において、転写ロー
ラ6によって記録紙Pが感光体ドラム2の表面に圧接す
ることより、記録紙Pの表面に転写すべきトナーの一部
が転写工程の終了後においても感光体ドラム2の表面に
残留トナーとして付着し続けることがあり、これを放置
すると残留トナーによって後の画像形成プロセスでの画
像の汚損を生じたり、後の画像形成プロセスの露光工程
時に画像光の照射が妨げられて画像の欠落を生じ、画像
形成状態が劣化するという問題がある。そこで、図1,
2に示すように、転写工程を終了した後の感光体ドラム
2の表面に付着した廃トナーを除去するようクリーニン
グ装置7を配設し、このクリーニング装置7で除去した
廃トナーをトナー回収装置9により回収している。
【0031】クリーニング装置7は感光体ドラム2の表
面から廃トナーを掻き落とすよう形成されたブレード2
0を備える。ブレード20はウレタンゴム等の弾性板片
を素材として成形され、感光体ドラム2の軸線方向(紙
面垂直方向)幅に近い長さを有し、基端縁側がブラケッ
ト21を介して作像ケース本体8側に一体形成されたト
ナーケース部801の壁面に締め付け結合される。な
お、感光体ドラム2の表面と対向する開口mの周縁は図
示しないシール部材で覆われ、同シール部材と感光体ド
ラム2の表面との隙間をシールし、開口mを通過して外
部に飛散する廃トナーの発生を防止している。
【0032】ブレード20はこれによって感光体ドラム
2の表面から掻き落とした廃トナーを一時的に収容する
容器状の第1の廃トナー収容部(以後単に第1収納部と
記す)22に併設される。なお、第1収納部22は後述
のマグネットローラ23、第2の廃トナー収容部(以後
単に第2収納部と記す)24等と共にトナー回収装置9
を構成する。第1収納部22は作像ケース本体8の一端
のトナーケース部801に形成され、感光体ドラム2と
ブレード20とが対向する部位に開口mを形成され、ブ
レード20で掻き取ったトナーを第1収納部22の下部
を成す底壁部bに堆積する。ここで底壁部bは開口mの
下端縁cを所定量上向きで突出し形成しており、これに
よってもトナーの漏れを防止している。第1収納部22
内の底壁部bはトナー堆積部を成し、このトナー堆積部
に堆積した廃トナーを回収するマグネットローラ23が
第1収納部22内の開口mと反対側部位に配備される。
【0033】マグネットローラ23は底壁部b上に堆積
した磁性を有する廃トナーを外周面に吸着し、収納方向
である搬送方向xに移動させる。なお、マグネットロー
ラ23は、一例としてφ10のプラスチックマグネット
で、その最大磁束密度は115mT(1150G)であ
る。マグネットローラ23との対向部で直上側には下向
き面を形成する隙間規制部材25が配備される。隙間規
制部材25は第1収納部22とその上側の第2収納部2
4とを区分する横向き隔壁26の先端側の部位を成して
いる。隙間規制部材25とマグネットローラ23との隙
間hは、一例として2.5mmの最小値を保って形成さ
れている。特に、隙間規制部材25はマグネットローラ
23の回転中心位置Oの直上対向部より廃トナーの収納
方向である搬送方向xに向け突出し、ここでは一例とし
て幅B(=6mm)だけ突き出し形成される。
【0034】さらに、マグネットローラ23に吸着され
た廃トナーは搬送方向xの下流側に搬送され、同部側に
配置され、マグネットローラ23の表面に弾接するスク
レーパ27に掻き取られ、そのスクレーパ27の上方の
第2収納部24に押し込み搬送される。スクレーパ27
は一例として0.125mmのPETフィルムで形成さ
れ、図2における紙面垂直方向に長い、ほぼマグネット
ローラ23の軸方向長さと同等の長さの薄板片に形成さ
れている。なお、スクレーパ27はマグネットローラ2
3に担持される廃トナー層を第1分割収容域241の開
口28の前で掻き取るため、マグネットローラ23の駆
動時には掻き取った廃トナーを第1分割収容域241へ
確実に搬送し、トナー回収率を向上させることができ
る。
【0035】作像ケース本体8のトナーケース部801
には第2収容部24が形成される。この第2収容部24
は下方の記録紙搬送装置16側との干渉を避けるよう第
1収容部22より上方側のスペースに配備される。この
ため、第2収容部24の取り付けスペースを比較的容易
に確保でき装着性を改善できる。第2収容部24はトナ
ー回収装置9における恒久的な廃トナーの収容容器を成
し、マグネットローラ23およびスクレーパ27に向け
て開口する下向き開口28を有した第1分割収容域24
1と同第1分割収容域241と上部のみが連通する第2
分割収容域242とから形成される。ここで、第1、第
2分割収容域241、242を分割する仕切り板29は
第1、第2分割収容域241、242の高さ方向におけ
るほぼ中央より下側部分のみを仕切る。このため、第1
分割収容域241での廃トナー堆積量が増加すると、そ
の上端側の廃トナーが第2分割収容域242に崩れ落ち
て、第2分割収容域242の低壁を成す仕切り板29上
には廃トナーの重量Fsが加わり、第2分割収容域24
2の廃トナーは開口28に戻ることなく集積される。
【0036】このように第2収容部24は廃トナーを分
割して収容可能と成り、開口28に自重で戻る廃トナー
の流動量を低減できる。このため、隙間hで廃トナーが
凝集した場合に、凝集した廃トナーに直接加わる廃トナ
ーの重量Fsを低減でき、マグネットローラ23が限ら
れた搬送力であっても効率よく第1分割収容域241に
廃トナーを収容し、回収率を向上させることができる。
ここで、搬送手段であるマグネットローラ23と隙間規
制部材25の隙間の設定にあたっては、隙間hが小さす
ぎるとマグネットローラ23の搬送力を上回る抵抗力を
受けて安定した廃トナーの回収量が得られないし、逆
に、大きすぎると隙間hで廃トナーが凝集しないため、
逆流防止の役割を果たせないとの各事態を避けることが
できるよう、決定する必要がある。
【0037】したがって、磁束密度で決定されるマグネ
ットローラ23の搬送力Fmが一定の場合、下記の2式
を満たし、且つ、収容された廃トナーの重量Fsが最大
となるように隙間h(隙間に凝集した廃トナーの抵抗F
gと対応する)を決定する必要がある。 (凝集した廃トナーの抵抗Fg)+(第2収容部の廃トナーの重量(圧)Fs )<(廃トナー搬送力Fm)・・・・・(1) (第2収容部のトナーの重量(圧)Fs)<(凝集した廃トナーの抵抗Fg) ・・・・・(2) 更に、このような2式を考慮した上で、図1と同様の装
置を用い、隙間hと廃トナーの回収量Qの関連を測定し
たところ、図3に示すような特性線図を得た。図3にお
いて、隙間hが1乃至5mmの領域で廃トナーの回収量
Qが良好と成っており、隙間hが2mmの近傍で最適化
されることが明らかと成っている。このため、マグネッ
トローラ23と隙間規制部材25の隙間hは、ここでは
2mmとなるように形成された。
【0038】さらに、一般的にマグネットローラ23の
磁束密度はローラの体積に比例して大きくなる。したが
って、廃トナー収容量を増やすためには、ローラの体積
を増やして搬送力を向上させる必要がある。しかし、実
際は装置の小型化によりマグネットローラ23も小さく
せざるを得ず、これらの点を考慮しマグネットローラ2
3の外径や廃トナー収容量を設定することとなる。
【0039】このように、隙間規制部材25を設け、こ
の隙間規制部材25とマグネットローラ23との隙間h
を設定するので、隙間hで廃トナーが凝集し易くでき、
しかも隙間hで凝集した廃トナーに対し、第2収容部2
4の第1分割収容域241に収容済みの廃トナー全体の
重量Fsが加わることを避けるようにできる。このた
め、隙間hで凝集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの
流動抵抗力が比較的小さくても確実に、第2収容部24
の第1分割収容域241より廃トナーが隙間hを逆流す
ることを防止できる。
【0040】このようなトナー回収装置9を装備するプ
リンター1は図示しない操作部によりスタート指令を受
け、これに応じてプリンター1の画像形成プロセス部は
公知の電子写真方式の画像形成プロセスにより原稿画像
のコピーを形成する。ここではレーザ書込装置10から
の画像光rが感光体ドラム2に静電潜像を形成し、これ
に応じて現像装置5がトナー像を形成する。このトナー
像形成工程に連動して、記録紙Pが給紙部13から給紙
ローラ列14により1枚づつレジストローラ対15側に
送出され、同レジストローラ対15によって感光体ドラ
ム2の回転に同期するように位置合わせされた記録紙P
が感光体ドラム2の周速と同一速度で搬送され、転写ロ
ーラ6に達した際にトナー像が転写される。トナー像を
形成した記録紙Pは定着装置17を通過して定着されて
から、排紙トレイ19に排紙される。
【0041】転写ローラ6通過後の感光体ドラム2の表
面には記録紙Pに転写されなかったトナーが残る。この
残留トナーはクリーニング装置7に達し、開口mと対向
する位置においてブレード20で掻き取られ、トナー回
収装置9側の第1収納部22内の底壁部b上に堆積す
る。底壁部b上に堆積した廃トナーは回転するマグネッ
トローラ23に磁力により吸着され、搬送方向xに移動
される。このため、第1収容部22に残留する廃トナー
は常に排除、低減され、第1収容部22の廃トナーがそ
の自重で開口mの周縁のシール部を逆流し、外部に飛散
することを確実に防止できる。なお、クリーニング装置
7を通過後の感光体面は図示しない除電ランプ(QL)
により全面露光され、残留電荷を消去され、次の画像形
成プロセスに備えられる。
【0042】マグネットローラ23に吸着し、隙間hを
搬送方向xに移動する廃トナーの層状部分はマグネット
ローラ23の直上の隙間規制部材25と干渉せず、その
上側で隙間規制部材25直下に滞留する廃トナーの凝集
層kに摺接しつつ搬送される。ここでトナーの凝集層k
はマグネットローラ23により搬送方向xへ移動する廃
トナーの層状部分による搬送力と、これと逆の第2収納
部24の廃トナーの重量Fsに応じた押圧力を受けて変
動するが、全体としては隙間規制部材25直下の隙間t
に廃トナーの凝集層kとして滞留する。
【0043】このため、マグネットローラ23の駆動時
および停止時であっても、隙間hの廃トナーの凝集層k
が逆流防止弁としての機能を果たし、第2収容部の第1
分割収容域241より隙間hを逆流しようとする廃トナ
ーを堰き止めることができる。特にここでは、隙間規制
部材25が廃トナーの収納方向である搬送方向xに向け
突出し形成されるので、第2収容部24の第1分割収容
域241に収容された廃トナー全体の重量Fsが隙間h
で凝集する廃トナーに直接加わることをより確実に避け
ることができ、廃トナーの凝集層kが廃トナーの逆流を
より確実に防止できる。しかも、マグネットローラ23
が比較的小さな搬送力で効率よく廃トナーを搬送でき、
第2収容部24への収容量を稼ぐことができる。
【0044】更に、第2収容部24が廃トナーを第1、
第2分割収容域241、242に分割して収容するの
で、この点でも、隙間hで凝集する廃トナーの凝集層k
に加わる廃トナー全体の重量Fsを低減でき、隙間hを
廃トナーが逆流することをより確実に防止でき、マグネ
ットローラ23が限られた搬送力で効率よく廃トナーの
収容量を稼ぐよう駆動することができる。このように、
プリンター1は第1収容部22に収容済みの廃トナーが
外部に飛散することを防止できるトナー回収装置9を用
いることで、コスト増を招くことなく、画像形成時のプ
リンター1の内部の汚れを容易に防止できる。
【0045】図1の画像形成装置としてのプリンター1
は作像ケース本体8の一部にトナーケース部801を成
す第1、第2収容部22、24が形成されるが、これに
代えて、第2収容部としての第2収容器24aを作像ケ
ース本体8より分離可能に取り付けできるように形成し
てもよく、その一例を図4に示した。図4のトナー回収
装置9aは、図1のトナー回収装置9に代えてプリンタ
ー1に装着可能な構成を採り、図1のトナー回収装置9
と比べ、作像ケース本体8aの第1収容部22a、第2
収容器24aが相違する点を除くと,同様の構成を採る
ことより、ここでは重複説明を排除し、同一部材には同
一符号を付す。
【0046】プリンター1の内部に収容される作像ケー
ス8aは、その中央下部に感光体ドラム2を配備し、そ
の周縁部に帯電チャージャ3、露光装置4、現像装置
5、転写ローラ6、クリーニング装置7およびトナー回
収装置9aを収容し、一端に凹状壁部40と、その凹状
壁部40の下部に形成される第1収納部22aと、第1
収納部22aおよび凹状壁部40の外側に嵌着される第
2収納部22aとを備える。
【0047】クリーニング装置7はブレード20と、こ
れを凹状壁部40に締め付け結合するブラケット21を
備える。第1収納部22aは開口mと対設されたブレー
ド20で掻き取ったトナーを底壁部bに堆積する。この
底壁部bの開口m側には上向きに下端縁cが突出し形成
され,内部にはマグネットローラ23が配備される。マ
グネットローラ23aは底壁部b上の廃トナーを吸収
し、その収納方向にある第2収容器24a側に移動させ
る。
【0048】第2収容器24aは、廃トナーを恒久的に
収容する容器状単体であり、外側壁部41と、凹状壁部
40に対向する凸壁部42と、第1収納部22aの連結
フランジ43と対向する連結部44とを上下に連続形成
される。連結部44は第1収納部22a内と連通可能な
開口n(図4中の分離状態の第2収容器24a参照)を
形成され、連結フランジ43に図示しないシール材を介
し嵌着される。なお、第2収容器24aは連結部44が
連結フランジ43に嵌着される状態において、図示しな
い締め付け部材により第1収納部22a側に一体的に締
め付け結合される。第2収容器24aはその凸壁部42
の下端内壁に隙間規制部材25aを回動可能にピン結合
する。隙間規制部材25aは紙面垂直方向に所定幅を持
って形成された板部材を成し、つる巻バネ45で下方に
回動付勢され、第2収容器24aが単品状態時(図4中
の分離状態の第2収容器参照)には連結部44の内壁面
に当接し、開口nを閉鎖可能に形成されている。
【0049】第2収容器24aの外側壁部41の下部に
は、開口n側に突き出す可動ストッパ46が摺動可能に
装着される。可動ストッパ46は外側壁部41に形成さ
れる長穴eに摺動可能に嵌挿される軸部461と、軸部
461の外側に一体結合されるつまみ部462と、軸部
461の内側に一体結合されたストッパ部463とを備
える。ストッパ部463は薄板片状を成し、図4で紙面
垂直方向に配備された隙間規制部材25aのほぼ中央位
置にのみ当接し、廃トナーの流動を阻害しないように形
成される。可動ストッパ46は係止位置s1で隙間規制
部材25aを隙間tを介しマグネットローラ23に対設
し、解除位置s2(図4中の分離状態の第2収容器参
照)で隙間規制部材25aの回動を許容する。
【0050】なお、連結部44の内壁面にはスクレーパ
27aが取り付けられており、これにより、マグネット
ローラ23に担持される廃トナーを収納部24aの開口
n内で掻き取るため、マグネットローラ23の駆動時に
は掻き取った廃トナーを第2収容器24aへ確実に搬送
し、トナー回収率を向上させることができる。このよう
な、トナー回収装置9aは、第2収容器24aが図示し
ない締め付け部材により第1収納部22a側に一体的に
締め付け結合された状態で使用され、図1のトナー回収
装置9と同様に画像形成プロセスで使用され、隙間規制
部材25aとマグネットローラ23との隙間tを2mm
程度に保持することで、同様の作用効果を得られる。
【0051】特に、第1収納部22a側より第2収容器
24aに廃トナーが順次回収され、所定経過時間が過ぎ
た場合や、所定枚数のプリントが成されたと判断され、
あるいは所定のメンテナンス時に達すると、プリンター
1を停止し、作像ケース本体8aを開放し、図示しない
締め付け部材を開放操作し、第1収納部22aより第2
収容器24aを分離させる。この際、前以て可動ストッ
パ46を係止位置s1より解除位置s2に切換え、つる
巻バネ45で隙間規制部材25aを下方に回動し、開口
nを閉鎖しておくこととなり、廃トナーの飛散を防止で
きる。
【0052】このようにして取り出された第2収容器2
4aは廃棄処理等に供され、これに代えてから状態の新
たな第2収容器24aが第1収納部22a側に一体的に
取り付けられることとなる。このように、第1収納部2
2aより第2収容器24aを分離できる構成を採った場
合、廃トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善でき
る。上述のところで、画像形成装置はファクシミリ1と
して説明したが、これに限定されるものではなく、竃子
写真方式の複写機やデジタル複写機等に本発明を適用し
ても良く、これらの場合も上述のようなトナー回収装置
9,9aを採用することで図1のファクシミリ1と同様
の作用効果を得られる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、逆流
防止部材を設けることなく、第1の収容部に廃トナーが
残留することを防止でき、第1の収容部の廃トナーがそ
の重力で感光体と対向する開口を逆流して外部に飛散す
ることを確実に防止できる。しかも、逆流防止部材を排
除できるので、その逆流防止部材により廃トナーが搬送
部材から掻き落され搬送部材の搬送力が低下し、廃トナ
ーの回収率が低下することを防止できる。請求項2の発
明は、搬送手段として比較的小型化が容易なマグネット
ローラを用いるため、取り付けスペースの確保が容易と
なる。
【0054】請求項3の発明は、隙間規制部材が第2の
収容部に収容済みの廃トナー全体の重量が隙間に滞留し
た廃トナーに加わることを避けるようにでき、隙間で凝
集し逆流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比
較的小さくても、隙間を逆流しようとする廃トナーを確
実に堰き止めることができる。しかも、搬送手段がその
限られた搬送力で効率よく廃トナーを第2の収容部へ搬
送し、収容量を稼ぐことができる。
【0055】請求項4の発明は、隙間が1乃至5mmと
最適化される場合、より確実に廃トナーが隙間で凝集
し、第2の収容部からの廃トナーが搬送方向と逆方向に
流れることを防止でき、しかも、搬送手段が効率よく廃
トナーを搬送することを可能とし、第2の収容部への収
容量を稼ぐことができる。
【0056】請求項5の発明は、隙間規制部材が搬送手
段の略上方に配置され、同上方位置より前記廃トナーの
搬送方向に向け突出し形成されるため、隙間で凝集し逆
流防止弁の役割をする廃トナーの流動抵抗力が比較的小
さくても、隙間を逆流しようとする廃トナーを確実に堰
き止めることができる。請求項6の発明は、廃トナーを
第2の収容部の開口前で掻き取るスクレーパを用いるた
め、搬送手段の駆動時には掻き取った廃トナーを第2の
収容部へ確実に搬送し、搬送手段による第2の収容部へ
のトナー回収率を向上させることができる。
【0057】請求項7の発明は、第2の収容部を第1の
収容部より上方側のスペースに配備するため、第2の収
容部の装着性を改善できる。
【0058】請求項8の発明は、第2の収容部に廃トナ
ーを分割して収容可能と成り、隙間で凝集した廃トナー
に直接加わる廃トナーの重量を低減できるため、搬送手
段が限られた搬送力で効率よく廃トナーの収容量を稼ぐ
ことができる。
【0059】請求項9の発明は、第2の収容部がトナー
回収装置の基枠部に着脱可能に取り付けられるため、廃
トナーの廃棄処理のメンテナンス性を改善できる。請求
項10の発明は、少なくとも第1の収容部に収容済みの
廃トナーが外部に飛散することを防止できる請求項1乃
至9記載のいずれか一つに記載のトナー回収装置を用い
ることで、コスト増を招くことなく、画像形成時の画像
形成装置の内部の汚れを容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのトナー回収装置を
装備する画像形成装置の要部概略構成図である。
【図2】図1中のトナー回収装置の拡大切欠断面図であ
る。
【図3】図1中のトナー回収装置における隙間と廃トナ
ー回収量との特性線図である。
【図4】本発明の他の実施形態としてのトナー回収装置
の要部拡大切欠断面図である。
【図5】従来のトナー回収装置を装備する画像形成装置
の概略構成図である。
【符号の説明】 1 プリンター(画像形成装置) 3 像担持体(感光体ドラム) 7 クリーニング装置(クリーニング手
段) 9,9a トナー回収装置 22 第1収容部 23 搬送手段(マグネットローラ) 24,24a 第2収容部 25,25a 隙間規制部材 27,27a スクレーパ h,t 隙間 x 搬送方向 P 記録紙(記録材)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材にトナー像を転写した後の像担持体
    上より残留したトナー粒子を除去するクリーニング手段
    に対設され、同クリーニング手段により除去された廃ト
    ナーを回収するトナー回収装置において、 前記クリーニング手段により除去された廃トナーを収容
    する第1の収容部と、前記第1の収容部に併設され前記
    廃トナーを恒久的に収容可能な第2の収容部と、前記第
    1の収容部の磁性を有する廃トナーを第2の収容部へ磁
    力によって担持して搬送する搬送手段とを具備したこと
    を特徴とするトナー回収装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段はマグネットローラであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のトナー回収装置。
  3. 【請求項3】前記搬送手段に対し前記廃トナーの流動す
    る隙間を規制する隙間規制部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のトナー回収装置。
  4. 【請求項4】前記隙間が1乃至5mmであることを特徴
    とする請求項3に記載のトナー回収装置。
  5. 【請求項5】前記隙間規制部材は前記搬送手段の略上方
    に配置され、同上方位置より前記廃トナーの搬送方向に
    向け突出し形成されることを特徴とする請求項3又は4
    に記載のトナー回収装置。
  6. 【請求項6】前記搬送手段に担持される廃トナーを前記
    第2の収容部の開口前で掻き取る弾性板からなるスクレ
    ーパを有したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か一つに記載のトナー回収装置。
  7. 【請求項7】前記第1の収容部より上方に前記第2の収
    容部が配設されたことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか一つに記載のトナー回収装置。
  8. 【請求項8】前記第2の収容部は上記廃トナーの搬送方
    向に向けて複数に分割されていることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれか一つに記載のトナー回収装置。
  9. 【請求項9】前記第2の収容部は前記トナー回収装置の
    基枠部に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれか一つに記載のトナー回収装
    置。
  10. 【請求項10】電子写真方式における像担持体の潜像を
    顕像化してトナー像を形成し、同トナー像を記録材に転
    写して画像を形成する画像形成装置において、 請求項1乃至9記載のいずれか一つに記載のトナー回収
    装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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