JPH01316302A - 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法 - Google Patents

農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法

Info

Publication number
JPH01316302A
JPH01316302A JP1050023A JP5002389A JPH01316302A JP H01316302 A JPH01316302 A JP H01316302A JP 1050023 A JP1050023 A JP 1050023A JP 5002389 A JP5002389 A JP 5002389A JP H01316302 A JPH01316302 A JP H01316302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agricultural chemical
active ingredient
hydrophobic substance
fine powder
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1050023A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07106962B2 (ja
Inventor
Kaoru Chiba
馨 千葉
Shinji Yonemura
伸二 米村
Tatsuo Noguchi
野口 達生
Takuo Wada
和田 拓雄
Satoru Moriyama
森山 知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokko Chemical Industry Co Ltd filed Critical Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP1050023A priority Critical patent/JPH07106962B2/ja
Publication of JPH01316302A publication Critical patent/JPH01316302A/ja
Publication of JPH07106962B2 publication Critical patent/JPH07106962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固体粒子状の農薬有効成分を含有する農薬又
は農薬製剤において、農薬有効成分に徐放性を与えるた
めの徐放性付与剤に関し、また徐放性付与剤で処理され
た農薬有効成分を含有した新しい徐放性農薬に関し、更
に徐放性をもつ農薬有効成分固体粒子の製法に関する。
より詳しくは、本発明は、疎水性物質の微粉体で固体粒
子状の農薬有効成分の粒子表面を覆うことによって、該
農薬有効成分の放出を制御する技術に関するものである
〔従来技術と発明が解決しようとする課題〕従来、固体
状または液体状の各種の農薬有効成分に徐放性を付与す
る試みは数多くなされてきた。
従来の徐放性農薬を調製する方法には、大別すると、■
農薬有効成分をマイクロカプセルに封入する方法(特開
昭58−144304号公報、特開昭59−20209
号公報参照)、■農薬有効成分をサイクロデキストリン
との包接化合物にする方法(特開昭58−21602号
公報、特開昭59−53401号公報参照)、0粒剤や
粉剤などの農薬製剤における固体粒子状の有効成分単独
または増量剤などとともに造粒した粒核をワックスまた
は各種樹脂で被覆する方法(特開昭57−126402
号公報、特開昭60−202801号公報参照)、など
がある。しかしながら、これまで、固体粒子状の農薬有
効成分の粒子表面に疎水性物質の微粉体を施着して該表
面を被覆することにより。
当該農薬有効成分の溶解及び放出を制御して改良しよう
とする試みはなされていない。
粒剤、粉剤などの固体状の農薬製剤は、それを散布後に
水に接すると、製剤中にふくまれている有効成分が生物
効果を発揮する上で必要な濃度以上に製剤から急速に溶
出してしまう場合がある。
このような場合は、作物に対して葉枯れや生育抑制など
の薬害を与えたり、−旦溶出した農薬有効成分が、水中
や土壌中ですみやかに分解して消失したり、光分解を受
けて消失することがある。このため、有効成分の生物効
果の持続期間が短くなってしまう。従って、農薬製剤か
ら農薬有効成分を防除に必要な有効成分の最小量だけ徐
々に且つ長期間にわたって放出させ続けることができれ
ば。
このような諸問題を解決することができる。また、徐放
性が農薬に付与されると、何度も繰り返して農薬を施用
する必要もなくなり、極めて経済的であり、かつ環境汚
染の防止にも役に立つ。しかしながら、前述した公知の
徐放性農薬は、いずれもこのような諸問題を解決する上
で、一長一短がある。すなわち、農薬化合物の種類によ
っては、マイクロカプセルへの封入やサイクロデキスト
リンとの包接化合物ができないなどの理由で徐放性の製
剤として加工できない農薬化合物がある。また従来の徐
放性製剤の調製法を適用できても、満足できる徐放性が
得られなかったり、得られた農薬製剤の防除効果が不十
分であったりして、徐放性農薬の目的の一つである生物
効力の持続及び延長や薬害の軽減などを十分に達成でき
ない場合も多い。しかも徐放性農薬の製造技術が繁雑で
あったり、そのために使用する原材料が高価であったり
するなどの理由で、技術面あるいは経済面でまだまだ解
決すべき問題点が多くある。そのため、前記した如く、
徐放性農薬の製造の従来技術はいまだ不十分であり、新
しい技術の開発が望まれている。
本発明者らは、このような状況に鑑み、固体粒子状の農
薬有効成分の粒子表面の構造を修飾又は改良する技術に
着目し、そして所望の徐放性を固体粒子状の農薬に付与
しうる新しい徐放性付与剤、これを使用して得られた徐
放性農薬並びにその製法を提供する目的で研究を行った
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究した。そ
の結果、固体粒子状゛の農薬有効成分の粒子表面を、そ
の粒子表面の有する本来の性質よりも高い疎水性をもつ
ように改質することにより、好ましい徐放性を農薬有効
成分粒子に付与しうろことを見出した。より具体的に説
明すれば、固体粒子状の農薬有効成分の粒子 表面全体を、当該農薬有効成分の平均粒子径の5分の1
以下の粒径を有して且つ前記表面に付着又は固定化され
た疎水性物質の微粉体よりなる外層で又は前記の付着又
は固定化された疎水性物質微粉体の粒子を合着させて形
成された連続した被膜(coat−film)で均一に
被覆すると、固体粒子状の農薬有効成分を中央芯粒(c
ore)として含み、且つ疎水性物質微粉体又はこれの
粒子の合着した被膜よりなる外方包囲層を有する農薬有
効成分の複合体粒子(composite parti
cles)が製造できることを見出した。しかも、この
際に、疎水性物質微粉体の総使用量が農薬有効成分の1
重量部当りに疎水性物質がO,OS〜1重量部である範
囲の割合であるように加減すると、前記の複合体粒子を
水中に置いた時に、農薬有効成分が複合体粒子の芯部か
ら疎水性物質の包囲層を通って徐々に外に溶出できるこ
と、すなわち得られた農薬有効成分の複合体粒子は農薬
有効成分について徐放性を示すことが見出された。
更に、上記の如くして製造された農薬有効成分の複合体
粒子は、通常の農薬と同様に補助剤および増量剤と配合
して粉剤、粒剤、水和剤、懸濁剤、ペースト剤などの形
態に製剤できるものであり、このように作られた農薬製
剤は好ましい徐放効果を示すこと、従って農薬有効成分
の本来有する生物効果を持続的に長期間示すことができ
、それに伴って、薬害が著しく軽減化されるなどの利点
が得られると知見された。
したがって、本発明の第1の要旨では、疎水性物質の微
粉体からなることを特徴とする、固体粒子状の農薬有効
成分を含有する農薬のための徐放性付与剤を提供する。
また本発明の第2の要旨とするところは、固体粒子状の
農薬有効成分の粒子表面に、当該農薬有効成分の平均粒
子径の5分の1以下の平均粒子径をもつ疎水性物質の微
粉体を付着させ、または当該農薬有効成分の粒子表面中
に疎水性物質微粉体の粒子を喰い込ませて固定化させる
ことによって製造されたところの、農薬有効成分の中央
芯粒と、この芯粒を包囲する疎水性物質微粉体の外層と
からなる農薬有効成分を含む複合体粒子、若しくは固体
粒子状の農薬有効成分の粒子表面に前記の疎水性物質微
粉体を付着させ、または当該農薬有効成分の粒子表面中
に疎水性物質微粉体の粒子を喰い込ませて固定化させ、
更にこれら付着または固定化された疎水性微粉体の個々
の粒子同士を衝撃力および/または摩擦熱により合着さ
せ、こうして農薬有効成分の粒子表面を被覆することに
よって製造されたところの、農薬有効成分の中央芯粒と
、この芯粒を包囲する疎水性物質の連続な被膜とからな
る農薬有効成分を含む複合体粒子を含有する農薬であっ
て、しかも疎水性物質微粉体の使用総量は農薬有効成分
の1重量部あたり疎水性物質0.05〜1重量部の範囲
の割合であることを特徴とする徐放性農薬に関する。
第3の本発明の要旨とするところは、固体粒子状の農薬
有効成分の平均粒子径の5分の1以下の平均粒子径をも
つ疎水性微粉体を、当該農薬有効成分の1重量部に対し
て疎水性物質の総使用量が0.05〜1重量部の範囲の
割合で使用し、固体粒子状の農薬有効成分の粒子の表面
に疎水性物質微粉体を付着させ、または当該農薬有効成
分の粒子表面中に疎水性物質微粉体の粒子を喰い込ませ
固定化させることからなるか、あるいは、更に所望なら
ばまたは適当ならば、これら付着または固定化された疎
水性物質微粉体の個々の粒子同士をms力および/また
は摩擦熱により合着させて、こうして農薬有効成分の粒
子表面を被覆させることからなることを特徴とする農薬
有効成分の中央芯粒とこの芯粒を包囲する疎水性物質微
粉体の外層あるいは疎水性物質の連続な被膜とからなる
複合体粒子の形であり且つ農薬有効成分を徐放できる農
薬の製造法に関する。
本発明で使用される疎水性物質微粉体をなす疎水性物質
は、水に対して撥水性を有する物質であれば、特に限定
はされない。疎水性物質微粉体を圧縮成形して作られた
一枚の平板の上表面に水の一滴を落した場合に、疎水性
物質が所要の程度に疎水性であるならば、落された水滴
は平板表面上を濡らさず且つ展延せず、そして1個の水
滴の形を保留する。この際、静止水滴の自由表面が疎水
性物質の平板表面上に接する場所で、液面と固体面との
なす角を水に対する疎水性物質の「接触角」と定義され
る。この接触角が大きいほど、疎水性物質の疎水性が大
きいと見なされる。
なお、本発明では、水に対する疎水性物質の接触角は疎
水性物質の疎水性の目安として、次の測定方法により測
定される。
疎水性物質の微粉体を錠剤成形機で圧縮成形(200k
g/ad) L、て径8 、5mm、重量100mgの
錠剤形の円板を調製する。次に、この錠剤の上表面にイ
オン交換水5μQをマイクロシリンジで滴下し、滴下1
分後における水滴と錠剤表面との接触角をゴニオメータ
−(エルマ光学株式会社製G−1型)で測定する。
上記の測定法で計られた水滴の自由表面と疎水性物質の
表面との接触角が70度以上である程度に疎水性を示す
時には、その疎水性物質は本発明で非常に有効である。
本発明で使用できる疎水性物質には、例えば。
次のものがある。もちろん、これらに限定されるもので
はない。
(1)高級脂肪酸 例えばステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸などを包含する。
(2)高級脂肪酸金属塩 例えばステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウムなどを包含する。
(3)高級脂肪酸金属塩で処理された酸化チタン例えば
ラウリン酸アルミニウムで処理された酸化チタン、ステ
アリン酸アルミニウムで処理された酸化チタンなどを包
含する。
(4)疎水性ホワイトカーボン即ち疎水性シリカ例えば
、アルキルシリル化シリカ、特にジメチルジクロロシラ
ンで処理された二酸化ケイ素などを包含する。
(5)疎水性の合成重合体 例えばポリスチレン、ポリアミド、シリコーンなどを包
含する。
これら疎水性物質は、市販のものがそのまま使用できる
が、必要により、それの平均粒子径を使用される農薬有
効成分の平均粒子径の5分の1以下とするために市販の
疎水性物質を微粉砕して用いるのがよい。
本発明に使用される疎水性物質微粉体の平均粒子径は、
農薬有効成分の平均粒子径によって異なるが、農薬有効
成分の粒子径の5分の1以下であることが必要であり、
好ましくは10分の1以下である。5分の1より大きく
なると、疎水性物質微粉体を農薬有効成分の粒子表面に
均一に付着又は固定化することまたは均一な厚さの連続
な被膜として流層させるのが困難であり、疎水性物質の
徐放性付与の機能を十分に発揮し得ない。
また、農薬有効成分の芯粒とこの芯粒を包囲する疎水性
物質の包囲外店とからなる農薬有効成分の複合体粒子は
50ミクロン以下の平均粒子径をもつのが望ましい。こ
の複合体粒子が50ミクロンより大きい平均粒子径をも
っと、農薬有効成分の所望の生物効果が十分に発揮され
なくなる。一応の指針として、芯となる固体粒子状農薬
有効成分の平均粒子径は、有効成分化合物の種類及び製
剤形により異なって 5ミクロン〜500ミクロンの範
囲であり得るが、これに限定されることがない。また、
疎水性物質微粉体の平均粒子径は0.01ミクロ2〜1
00ミクロンの範囲であり得るが、これに限定されない
更に、固体粒子状の農薬有効成分の表面に施着させる疎
水性物質の量は、農薬有効成分の平均粒子径および疎水
性物質微粉体の平均粒子径によって異なるが、農薬有効
成分の1重量部に対して、疎水性物質を0.05〜1重
量部の範囲の割合となるように施着させるのが必要であ
る。もちろん、最適な徐放性を得る目的で、この範囲内
で農薬有効成分と疎水性物質の量の比率を適宜変えるこ
とは何らかまわない。しかしながら、疎水性物質微粉体
の量が0.05重量部より少ないと、農薬有効成分の粒
子表面全体に均一に付着又は固定すること、または均一
な被膜として施着することが十分に達成できなくなり、
徐放性付与の効果を十分に発揮し得ない、これとは逆に
、1重量部より多くして、農薬有効成分の粒子の周囲に
疎水性物質微粉体が過剰に施着したときには、徐放性付
与の効果は発揮されるが、農薬有効成分の本来有する生
物効果の低下を招くので、必要以上の量の疎水性物質微
粉体の使用は好ましくない。
本発明で使用できる固体粒子状の農薬有効成分は、特に
種類が限定されないもので1通常の農薬又は農薬製剤に
使用されている有効成分化合物であればいずれも使用で
きる。その農薬有効成分の例として、例えば次の農薬化
合物が挙げられるが、もちろんこれらに限定されるもの
ではない。
較鬼叢匁■ ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、クロルピ
リホス、バミドチオン、ジメトエート、ホサO:/、 
PMP、DMTP、 CVMP、ジメチルビンホス、ア
セフェート、サリチオン、DIliP、EPN、 NA
ClMTMC,MIPC,BPMC,PHC,MPMC
,XMC、エチオフェンカルブ、ピリミカーブ、ペンダ
イオカルブ、レスメトリン、ロチノン、CPCBS、ケ
ルセン、クロルベンジレート、クロルプロピレート、フ
ェニソブロモレート、テトラジオン、キノメチオネート
、アミトラズ、ベンゾメート、ビナパクリル、水酸化ト
リシクロヘキシルスズ、酸化フェンブタスズ、ポリナク
チン複合体、メチルイソチオシアネート、メスルフェン
ホス、酒石酸モランテル、ベンジェピン、カルタップ、
チオシクラム、メソミル、オキサミル、ブトキシカルボ
キシム、ジフルベンズロン、ブプロフェジン、など。
股直五ム且 硫酸銅、塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、
オキシン銅、キャブタン、ジネブ、マンネブ、マンゼブ
、ポリカーバメート、プロピネブ、ジラム、チウラム、
ミルネブ、カプタホル、ジクロフルアニド、TPN、フ
サライド、トルクロホスメチル、チオファネートメチル
、ベノミル、チアベンタゾール、イプロジオン、ビンク
ロプリン、プロシミドン、プラストサイジンS、カスガ
マイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、ストレプ
トマイシン、オキシテトラサイクリン、ノボビオシン、
ミルディオマイシン、PCNB、ヒドロキシイソキサゾ
ール、ダゾメット、クロロネブ、水酸化トリフェニルス
ズ、  MAF、 MAFA、ジチアノン、フェナジン
オキシド、CNA、ジメチリモール、アニラジン、オキ
シカルボキシン、メプロニル、プロピレ−ト、イソブロ
チオラン、メタスルホカルブ、フルオルイミド、トリホ
リン、トリアジメホン、トリジクラゾール、ホセチル、
グアザチン、メタラキシル、など。
速J」1へ釘 MCP、  MCPP、 MCPB、フェノチオール、
ナプロパミド、  DNBP、アイオキシニル、GNP
、クロメトキシニル、ビフェノックス、MCC,IPC
、フェンメディラアム、MBPMC,DCPA、アラク
ロール、ナプロパミド、シフエナミド、プロピザミド、
アシュラム、DCMU、リニュロン、シデュロン、ダイ
ムロン、メチルダイムロン、カルブチレート、イソウロ
ン、シマジン、アトラジン、プロパジン、シメトリン、
アメトリン、プロメトリン、シアナジン。
メトリブジン、ターバシル、ブロマシル、レナシル、P
AC,ノルフルラゾン、ペンタシン、オキサシアシン、
ビラゾレート、パラコート、ジクワット、トリフルラリ
ン、ベスロジン、ニトラリン、ペンデイメタリン、MD
BA、ビクロラム、TCTP、TCA、テトラピオン、
アミプロホスメチル、 SAP、グリホサート、ホサミ
ンアンモニウム、ビアラホス、グルホシネート、ACN
、 DBN、DCBN、ニースフエノン、アロキシジム
、クロルフタリム、トリクロビル、 DSMA、塩素酸
ナトリウム、シアン酸ナトリウム、スルファミン酸ナト
リウム、メチル 2−(((4,6−シメトキシピリミ
ジンー2−イル)アミノカルボニルコアミノスルホニル
メチル)ベンゾエート。
3.7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸、N−(1
,1−ジメチルベンジル)−2−ブロモ−t−ブチルア
セトアミド、2−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イ
ルオキシ)−N−メチルアセトアニリド、など。
J ロ整の アンシミドール、インドール酪酸、エチクロゼート、2
−クロロエチルホスホン酸、オキシエチレン高級アルコ
ール、硫酸オキシキノリン、クロキシホナック、クロル
メコート、ジクロルプロップ、ジケグラック、1−ナフ
チルアセトアミド、ニコチン酸アミド、フェノキシ酢酸
、ベンジルアミノプリン、マレイン酸ヒドラジド、メフ
ルイジド、など。
これらの農薬有効成分は、単独または2種以上の混合物
の形であっても使用できる。なお、上記した農薬有効成
分の化合物の一般名は、「農薬ハンドブック1985年
版」 (社団法人日本植物防疫協会昭和61年1月30
日発行)による。
本発明に実施するに際して、固体粒子状の農薬有効成分
の粒子の全体表面に疎水性物質微粉体を均一な外方層の
形で付着又は固定化させる方法、または疎水性物質微粒
子同志の合着した被膜の形で旅情する方法は、特に限定
されることはないが、例えば次の方法であることができ
る。
(1)遠心回転型のボールミルに所定量の固体粒子状の
農薬有効成分と疎水性物質の微粉体を入れ、これらの物
質をボールとともに回転させる方法。
この遠心回転型ボールミル方法では、ミル内で原料物質
が金属製ボールと共に回動されて、且つミル内壁及びボ
ールに衝突することにより、原料物質が均一に混和され
、疎水性物質微粉体は農薬有効成分粒子の表面に均一に
まぶされて付着し、更に圧縮、剪断及び衝撃の機械的作
用が各粒子に与えられるので、疎水性物質微粉体の粒子
は農薬有効成分の粒子表面に付着させられる。或いはこ
の付着と同時に又は吹抜に、農薬有効成分の粒子の表面
層内に部分的に喰い込んで根を下ろした状態になり、こ
うして固定される。また、更に上記の過程が進むと、農
薬有効成分の粒子表面に付着及び(又は)固定された疎
水性物質微粒子は、圧縮、剪断、衝撃の作用並びに摩擦
熱の作用などを更に受け、その結果、それら疎水性物質
の微粒子同志が互いに合着して連続な被膜を農薬有効成
分粒子(芯粒)の周りに形成するようになる。
(2)高速の気流中に農薬有効成分粒子と疎水性物質微
粉体を所定量で分散させ、衝突による衝撃力を主体とし
た機械的作用及び衝突による摩擦熱の作用及びその他の
外的エネルギーを固体粒子に与えることからなる高速気
流中での*撃作用方法。
この方法でも、圧縮、剪断及び衝撃の機械的作用並びに
摩擦熱の作用などを受けるので、疎水性物質微粉体は農
薬有効成分粒子の表面に付着し又は前記のように固定さ
せられ、更には疎水性物質微粒子同志が合着した連続な
被膜を形成するまで過程が進むようになる。
この高速気流中で衝撃を作用させる方法を実施する装置
には、市販のハイブリダイゼーションシステム(株式会
社奈良機械製作所製の乾式粉体表面改質装置の商品名)
及び市販のメカノフュージョン システム(ホソカワミ
クロン株式会社製の表面融合装置の商品名)などがある
なお、これらの(1)、 (2)の方法を実施するに際
しては、必要により加温、冷却してもよい。
本発明の徐放性農薬を含む製剤は、特に限定されること
はなく、粉剤、DL(ドリフトレス)粉剤、フローダス
ト、水和剤、微粒剤F、細粒剤、粒剤、懸濁剤、水和顆
粒剤、ペースト剤、などの形態であることができ、その
製剤の調製法も、一般に使用される装置を用い、本発明
で得た農薬有効成分の複合体粒子、補助剤および増量剤
を混和して通常の手段で実施すればよい。
本発明の徐放性農薬を製造するに使用する補助剤は、農
薬製剤に一般に使われる多様な補助剤でありうる。その
補助剤の例としては、アルキル硫酸エステル類、アルキ
ルアリールスルホン酸類、アルキルスルホン酸類、ポリ
エチレングリコールエーテル類、ポリエチレングリコー
ルエステル類、多価アルコールエステル類などの陰イオ
ン界面活性剤、非イオン界面活性剤をはじめ、各種の酸
化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤、物理性改良
剤などが挙げられる。
また、本発明に使用できる増量剤も農薬製剤に一般に使
われるものでありうる。その増量剤の例としては、クレ
ー、カオリン、セリサイト、ジ−クライト、タルク、酸
性白土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石膏、珪
藻土、軽石、ゼオライト、パーライト、バーミキュライ
ト、アタパルジャイト、ベントナイトなどの鉱物質、デ
ンプン、セルロースなどの天然物、キジロール、メチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メ
チルナフタレンなどの有機溶剤、水などが挙げられる。
χ皇■ 以下に、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げ
るが、本発明はこれらの例示のみに限定されるものでは
ない。なお、実施例中に部とあるのは、すべて重量部を
示す。
去1J1−11fL凰 カスガマイシン粉末(純度72.0%、平均粒子径30
μm)4部に疎水性酸化チタンMT−10O5(帝国化
工株式会社製のラウリン酸アルミニウム処理酸化チタン
の商品名、平均粒子径0,015μm、水滴との接触角
145度をもつ疎水性物質)1部を遠心回転型ボールミ
ル(岡田精工株式会社製で商品名メカノミルで販売され
るボールミル型混合機の商品名)に入れ、粉体温合物の
温度を50℃に設定して、400rpmで30分間混合
する。こうしてカスガマイシンの複合体粒子(カスガマ
イシンの芯粒に疎水性酸化チタンの外層を流層したもの
)を得た。このカスガマイシン複合体粒子(カスガマイ
シン含量57.6%) 0.35部、ホワイトカーボン
1.0部、イソプロピルアシッドホスフェート(物理性
改良剤)0.3部およびクレー 98.35部をハンマ
ーミルで混合し、カスガマイシンを0.2%含有する徐
放性の粉剤を得た。
失施貫又 搬拉息旦 ・実施例1で調製したカスガマイシン複合体粒子(カス
ガマイシン含量57.6%) 0.18部、ポリビニル
アルコール0.5部およびクレー99.32部をハンマ
ーミルで混合後、転勤造粒機で水5部を添加して造粒す
る。乾燥後、篩別して整粒(65〜250メツシユ)し
て、カスガマイシンを0.1%含有する徐放性の微粒剤
Fを得た。
失凰旌1 水租息 実施例1で調製したカスガマイシン複合体粒子2.1部
、ホワイトカーボン 5部、ラウリル硫酸ナトリウム 
3部、リグニンスルホン酸カルシウム2部および微粉ク
レー 87.9部をハンマーミルで混合し、カスガマイ
シンを1.2%を含む徐放性の水和剤を得た。
尖施■土 鼠貫辰 実施例1で調製したカスガマイシン複合体粒子2.1部
、フサライド(純度98.5%) 15.3部、ポリオ
キシエチレンノニルフェニールエーテル 2部、エチレ
ングリコール10部、キサンタンガム0.2部および水
70.4部をミキサーで撹拌混合し、カスガマイシンを
1.2%およびフサライドを15%含む懸濁剤を得た。
失庭五呈 n−息 バリダマイシンA(純度48.5%、平均粒子径30μ
m) 4部にアエロジルR−972(日本アエロジル株
式会社製のジメチルクロロシラン処理二酸化ケイ素の商
品名、平均粒子0.016μm、水滴との接触角155
度をもつ疎水性物質)1部を実施例1と同じ遠心回転型
ボールミル(メカノミル)に入れ。
実施例1と同じ操作を行い、バリダマイシンAの粒子表
面にアエロジルR−972を均一に付着して固定化した
外層をもつバリダマイシンAの複合体粒子を得た。
このように製造されたバリダマイシンA複合体粒子(バ
リダマイシンA含量38.8%)  0.78部、ホワ
イトカーボン 1部、イソプロピルアシッドホスフェー
ト0.3部およびクレー97.92部をハンマーミルで
混合し、バリダマイシンAを0.3%含む徐放性の粉剤
を得た。
失庭涯且水豊M アセフェート(純度98.5%、平均粒子径3011m
)4部に、疎水性酸化チタンMT−100T (帝国化
工株式会社製のステアリン酸アルミニウム処理酸化チタ
ンの商品名、平均粒子径0.015μm、水滴との接触
角140度をもつ疎水性物質)1部を実施例1と同じ遠
心回転型ボールミル(メカノミル)に入れ120分間混
合し、アセフェート粒子表面に疎水性酸化チタンMT−
100T (疎水性物質微粉体)を均一に付着させた外
層をもつアセフェートの複合体粒子を得た。
このアセフェート複合体粒子(アセフェート含量78.
8%)  63.5部、ホワイトカーボン5部、ポリオ
キシエチレンノニルフェニールエーテル2部、リグニン
スルホン酸カルシウム 2部および微粉クレー27.5
部をハンマーミルで混合し、アセフェートを50%含む
徐放性の水和剤を得た。
去11フー 亘−度 実施例6で調製したアセフェートの複合体粒子6.4部
、ポリビニルアルコール 1部およびクレー92.6部
をハンマーミルで混合後、水 15部を加え混線後、押
し出し造粒機にて造粒し、乾燥後、篩別し整粒(14〜
32メツシユ)し、アセフェートを5%含む徐放性の粒
剤を得た。
1五孤立 致−息 NAC(純度99.0%、平均粒子径77zm)4部と
アエロジルR−9721部を商品名ハイブリダイゼーシ
ョン システムの装置に入れ、NACの粒子表面にアエ
ロジルR−972(疎水性物質の微粉体)を均一に付着
させた外層をもつNACの複合体粒子を得た。
このNACの複合体粒子(NAC含量79.2%)2.
6部、ホワイトカーボン 1部、インプロピルアシッド
ホスフェート0.3部およびクレー96.1部をハンマ
ーミルで混合し、NACを2%含む徐放性の粉剤を得た
スJ111 上二二牲 ビフェノックス(純度96.5%、平均粒子径15μm
)4部とステアリン酸(平均粒子径3μm)  1部と
め混合物を商品名、ハイブリダイゼーション システム
の装置に入れて、ビフェノックスの粒子表面がステアリ
ン酸の被膜で被覆されたビフェノックスの複合体粒子を
得た。
このビフェノックス複合体粒子(ビフェノックス含量7
7.2%)6.5部、リグニンスルホン酸ナトリウム 
5部、ベントナイト20部およびクレー68.5部をハ
ンマーミルで混合後、転勤造粒機で水12部を添加して
造粒する。乾燥後、篩別し整粒(14〜32メツシユ)
し、ビフェノックスを5%含む徐放性の粒剤を得た。
失胤■烈 ■−爪 実施例5で調製したバリダマイシンAの複合体粒子0.
78部、実施例8で調製したNACの複合体粒子2.6
部、ホワイトカーボン 1部、イソプロピルアシッドホ
スフェート0.3部およびクレー95.32部をハンマ
ーミルで混合し、バリダマイシンAを0.3%およびN
ACを2%含む徐放性の粉剤を得た。
本発明の徐放性農薬は、含有する農薬有効成分の種類に
応じて、殺虫剤、殺菌剤、あるいは植物生長調節剤など
の形であることができ、そして植物の茎葉、土壌中ある
いは水中に散布したときには、まず第1に、当該農薬か
ら有効成分を徐々に放出しうる。その結果、徐放性をも
たない農薬に比べて長期間にわたって優れた薬効を持続
し、しかも作物への薬害を軽減化し得る。また第2に、
前記したとおり、農薬有効成分の表面へ流層させた疎水
性物質微粉体の量やその粒径の条件を適宜選択すると、
有効成分の溶出率を多くしたり少なくしたり自由に制御
できる。第3に、本発明の徐放性農薬は一般の農薬製剤
の調製と同様に補助剤との混和による製剤が容易である
。また第4に、本発明の徐放性農薬は、溶剤を用いずに
乾式で製造できるので、多くの農薬有効成分に応用でき
、広い適用性を有する。
本発明の上記した有用性を証するために試験例を挙げる
12容量のフラスコにイオン交換による脱イオン水50
0dを入れた。その水に実施例1,5,6゜8.9に準
じて調製した農薬有効成分の複合体粒子を、農薬有効成
分量が250mgに相当する量で添加する。そして、溶
出試験機(富山産業株式会社製NTR−VSS型)を用
い、水温を20℃に保ち、20Orpmでフラスコ内容
物を撹拌する。所定の時間間隔でフラスコより試料を採
取し、水中の有効成分濃度(ppm)を測定し、次式に
より溶出率(%)を算出した。
この溶出試験によれば次のことが認められる。
もし徐放性が農薬有効成分の複合体粒子に付与されてい
れば、水中への有効成分溶出率(%)は、当初では10
0%より小さくなること、そして時間の経過とともにそ
の溶出率が徐々に高くなることが認められる。
試験結果は、第1表に示すとおりである。それによると
、本発明の農薬は徐放性が付与されていることが判明し
た。
圭U瞼]1λユ イネいもち  、        カ
イネ(品種:アキヒカリ)の種子を水に浸して催芽させ
た後、その種子をポリ塩化ビニル製の温室に準備した畑
に条播した。そして、播種28日後の3葉期のイネ幼苗
に、実施例1に準じて調製したカスガマイシンの複合体
粒子を含む徐放性の粉剤を3kg/IOaの施用量とな
るように簡易散布機を用いて散布した。散布2日後に、
予め胞子形成させたイネいもち病菌(Pyricula
ria oryzae :ピリクラリア オリザエ)の
罹病葉を約3cm角に裁断した切片を試験区全面にばら
まき、これを接種源として働かせ、常にイネいもち病に
感染が可能な状態とした。温室内には、常に湿分が存在
した。
発病調査は、接種7日後から3〜4日間隔で経時的にイ
ネの葉のイネいもち病の発病面積の歩合(%)(葉の総
面積に対する)を調査し、次式により防除価(%)を算
出した 本試験は1区1rrl’の3連制で実施し、平均防除価
(%)を求めた。
なお、実施例1のカスガマイシン複合体粒子の代わりに
、未処理のカスガマイシン原体を用いて調製した非徐放
性の粉剤を比較薬剤として供試した。
結果を第2表に示す。
□゛の 直径9cm大のポットで栽培したイネ(品種:日本晴、
10本植、5〜6葉期)に、実施例5に準じて調製した
バリダマイシンAの複合体粒子を含む徐放性の粉剤を、
簡易散布機を用いて3kg/10aの施用量になるよう
に散布した。散布3日後、7日後、15日後に、イネ紋
枯病菌(RhizoctoniaSolani :リゾ
クトニア ソラニ)を0.5%ペプトン加用フスマ培地
で7日間培養(28℃)した菌培養物を接種源として用
い、その1gを各ポットの株元に接種した。接種後のイ
ネは28〜30℃で湿度90%以上の発病用温室で10
日間保管した。その後、イネを取り出してイネの葉のイ
ネ紋枯病炎長(平均値) (am)を測定し、次式によ
り防除価(%)を算出した。
本試験は3連制で実施し、平均防除価(%)を求めた。
 なお、実施例5のバリダマイシンAの複合体粒子の代
わりに、未処理のバリダマイシンA原末を用いて実施例
5と同様に製剤した非徐放性の粉剤を比較薬剤として供
試した。
結果を第3表に示す。
莢腹旌土  キャベツモモアカアブラムシに対するポッ
ト植のキャベツ(品種:中早生、 10〜111期)に
、実施例6に準じて調製したアセフェートの複合体粒子
を含む徐放性の水和剤を第4表に示された所定の倍数の
容量の水に希釈して得た液をターンテーブル上でスプレ
ーガンより150Q/aの施用量になるように散布した
。その後、ガラス室内に置き、所定日数後にキャベツ葉
を直径8cmのリーフパンチで切り取り、その葉切片を
直径9cmのプラスチックシャーレにモモアカアブラム
シ無効成虫とともに入れる。そして25℃の恒温下に4
8時間放置した後に死出率(%)を求めた。
本試験は3連制で実施し、平均死出率(%)を求めた。
なお、実施例6のアセフェートの複合体粒子の替りに、
未処理のアセフェート原体を用いて実施例6と同様に製
剤した非徐放性の水利剤を比較薬剤として供試した。
結果を第4表に示す。
芙腹剪旦 ヒメ ビウンヵに・ る 直径11cm大のポットで栽培したイネ(品種:日本晴
、5本1株植、4葉期)に実施例8に準じて調製したN
ACの複合体粒子を含む徐放性の粉剤をミゼットダスタ
ーにより3kg/10aの施用量になるように散布した
。その後、ガラス室内に置き、所定日数後に直径11c
m、高さ30cmのポリ塩化ビニル製円筒で稲体を覆い
、これにヒメトビウンカ雌成虫10頭を放った。放出2
4時間後に生死虫数を調べ、殺虫率(%)を求めた。
本試験は3連制で実施し、平均死出率(%)を求めた。
なお、実施例8のNACの複合体粒子の替りに。
未処理のNAC原体を用いて実施例8と同様に製剤した
非徐放性の粉剤を比較薬剤として供試した。
結果を第5表に示す。
試JLfL灸 揄J]す先と唄JJi狭5ooo分の1
アールの大きさのポットに水田土壌(沖積壌土)を充填
し、基肥として化成肥料(窒素ニリン酸:加乗=17 
: 17 : 17)をポット当り3g施肥し、ポット
に水を入れて湛水状態とした。
■ 薬害試験 2葉期の水稲苗(品種二日本晴)をポット当り3株移植
し、移植後3日目に実施例9に準じて調製したビフェノ
ックスの複合体粒子を含む徐放性の粒剤を10アール当
り3kgの施用量になるように散粒して除草処理を行い
、ポットに水を入れて湛水深さを5cmとした。調査は
薬剤処理後211日目イネの第3葉位に明らかに褐変色
部分を認められる葉の褐変部の長さを褐変部長(平均値
) (cm)として測定した。
本試験は3連制で実施し、褐変部長さ(cm)の平均値
を求めた。
なお、実施例9のビフェノックスの複合体粒子の代りに
、ビフェノックス原体を用いて実施例9と同様に製剤さ
れた非徐放性の粒剤を比較薬剤1とした。
結果を第6表に示す。
■ 除草効果試験 別の湛水状態にした5000分の1アールの大きさのポ
ットに前記と同じ徐放性の粒剤を10アール当り3kg
の施用割合で散粒して除草処理した。処理10日後、2
0日後、30日後、40日後、 50日後にタイヌビエ
の催芽種子をポット当り20粒ずつ播種し、ポットに水
を入れて、湛水深を3cmとした。調査は各々の播種日
から24日後にタイヌビエを抜きとって、この雑草の乾
物量(g)を測定し、次式により除草率(%)を求めた
本試験は3連制で実施し、平均除草率(%)を求めた。
結果を第6表に示す。
手続ネ市正書く自発) 平成1年 6月 2日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、疎水性物質の微粉体からなることを特徴とする、固
    体粒子状の農薬有効成分を含有する農薬のための徐放性
    付与剤。 2、固体粒子状の農薬有効成分の粒子表面に、当該農薬
    有効成分の平均粒子径の5分の1以下の平均粒子径をも
    つ疎水性物質の微粉体を付着させ、または当該農薬有効
    成分の粒子表面中に疎水性物質微粉体の粒子を喰い込ま
    せて固定化させることによって製造されたところの、農
    薬有効成分の中央芯粒と、この芯粒を包囲する疎水性物
    質微粉体の外層とからなる農薬有効成分を含む複合体粒
    子、若しくは固体粒子状の農薬有効成分の粒子表面に前
    記の疎水性物質微粉体を付着させ、または当該農薬有効
    成分の粒子表面中に疎水性物質微粉体の粒子を喰い込ま
    せて固定化させ、更にこれら付着または固定化された疎
    水性微粉体の個々の粒子同士を衝撃力および/または摩
    擦熱により合着させ、こうして農薬有効成分の粒子表面
    を被覆することによって製造されたところの、農薬有効
    成分の中央芯粒とこの芯粒を包囲する疎水性物質の連続
    な被膜とからなる農薬有効成分を含む複合体粒子を含有
    する農薬であって、しかも疎水性物質微粉体の使用総量
    は農薬有効成分の1重量部あたり疎水性物質0.05〜
    1重量部の範囲の割合であることを特徴とする徐放性農
    薬。 3、疎水性物質微粉体は、ステアリン酸、パルミチン酸
    、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸アルミニウ
    ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
    ム、ラウリン酸アルミニウム処理酸化チタン、ステアリ
    ン酸アルミニウム処理酸化チタン、アルキルシリル化シ
    リカ、ジメチルジクロロシラン処理二酸化ケイ素、ポリ
    スチレン、ポリアミド及びシリコーンから選ばれる請求
    項2記載の徐放性農薬。 4、農薬に許容される補助剤及び/又は増量剤も更に含
    有する請求の範囲第2項の徐放性農薬。 5、固体粒子状の農薬有効成分の平均粒子径の5分の1
    以下の平均粒子径をもつ疎水性微粉体を、当該農薬有効
    成分の1重量部に対して疎水性物質の総使用量が0.0
    5〜1重量部の範囲の割合で使用し、固体粒子状の農薬
    有効成分の粒子の表面に疎水性物質微粉体を付着させ、
    または当該農薬有効成分の粒子表面中に疎水性物質微粉
    体の粒子を喰い込ませ固定化させることからなるか、あ
    るいは、更に所望ならばまたは適当ならば、これら付着
    または固定化された疎水性物質微粉体の個々の粒子同士
    を衝撃力および/または摩擦熱により合着させて、こう
    して農薬有効成分の粒子表面を被覆させることからなる
    ことを特徴とする農薬有効成分の中央芯粒とこの芯粒を
    包囲する疎水性物質微粉体の外層あるいは疎水性物質の
    連続な被膜とからなる複合体粒子の形であり且つ農薬有
    効成分を徐放できる農薬の製造法。
JP1050023A 1988-03-03 1989-03-03 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法 Expired - Fee Related JPH07106962B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1050023A JPH07106962B2 (ja) 1988-03-03 1989-03-03 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4863588 1988-03-03
JP63-48635 1988-03-03
JP1050023A JPH07106962B2 (ja) 1988-03-03 1989-03-03 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01316302A true JPH01316302A (ja) 1989-12-21
JPH07106962B2 JPH07106962B2 (ja) 1995-11-15

Family

ID=26388937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1050023A Expired - Fee Related JPH07106962B2 (ja) 1988-03-03 1989-03-03 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07106962B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09268102A (ja) * 1996-04-02 1997-10-14 Kumiai Chem Ind Co Ltd 懸濁状除草組成物
JP2004026683A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Sumitomo Chem Co Ltd 農薬顆粒状水和剤
JP2014037392A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Kumiai Chemical Industry Co Ltd 農薬粒状組成物、その製造方法およびこれを使用する農薬処理方法
JP2018118938A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 住友化学株式会社 農薬複合粒子及びその製造方法
JP2019515928A (ja) * 2016-04-28 2019-06-13 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 徐放型顆粒状農薬組成物およびその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61227520A (ja) * 1985-04-02 1986-10-09 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd マイクロスフエア
JPS6413004A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Fuji Titanium Ind Sustained release ferrous sulfate

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61227520A (ja) * 1985-04-02 1986-10-09 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd マイクロスフエア
JPS6413004A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Fuji Titanium Ind Sustained release ferrous sulfate

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09268102A (ja) * 1996-04-02 1997-10-14 Kumiai Chem Ind Co Ltd 懸濁状除草組成物
JP2004026683A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Sumitomo Chem Co Ltd 農薬顆粒状水和剤
JP2014037392A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Kumiai Chemical Industry Co Ltd 農薬粒状組成物、その製造方法およびこれを使用する農薬処理方法
JP2019515928A (ja) * 2016-04-28 2019-06-13 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト 徐放型顆粒状農薬組成物およびその製造方法
JP2018118938A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 住友化学株式会社 農薬複合粒子及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07106962B2 (ja) 1995-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5190764A (en) Agent for imparting a sustained release property to a pesticide, a pesticide having a sustained release property and a process for the production thereof
KR100914426B1 (ko) 용출 제어된 농약 제제
KR20160120340A (ko) 수 분산성 과립 조성물
JPH01316302A (ja) 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法
JP4988110B2 (ja) 均一拡散性粒状農薬製剤およびその散布方法
JP5674252B2 (ja) 固体農薬組成物、その製造方法およびその散布方法
KR0139800B1 (ko) 농약의 서방성 부여제와 서방성 농약 및 그의 제조방법
JP4860056B2 (ja) 徐放性農薬粒剤およびその施用方法
JP4621328B2 (ja) 水田用農薬組成物、その製造方法およびその散布方法
JP4542788B2 (ja) 園芸作物の処理用農薬粒状組成物及びその施用方法
JP2002363003A (ja) 徐放性農薬粒剤およびその施用方法
JP2860920B2 (ja) 水面施用浮遊性農薬製剤
JP4617530B2 (ja) 固形農薬組成物
JP4601758B2 (ja) 徐放性農薬固型製剤
JP4558880B2 (ja) 徐放性農薬粒剤の製造方法
JP2011144112A (ja) 水田用農薬粒剤
JP2004143081A (ja) 農薬カプセル及び施用方法
JP4177981B2 (ja) 植物の有害生物防除剤および有害生物防除方法
JPH0558804A (ja) 水面施用浮遊性農薬製剤
JP3045649B2 (ja) 徐放性農薬粒剤
JPH01226802A (ja) 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法
JP2019014692A (ja) 徐放性農薬粒状組成物
JP6023510B2 (ja) 農薬粒状組成物、その製造方法およびこれを使用する農薬処理方法
JP2008179625A (ja) 農薬粒状組成物および農薬混合製剤
JP5300114B2 (ja) 育苗箱

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees