JPH01312728A

JPH01312728A - 磁気記録媒体

Info

Publication number: JPH01312728A
Application number: JP63141643A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Ide; 井出　敏秋; Norimichi Tokuda; 徳田　典道; Naoyuki Nagashima; 直行永島
Original assignee: TDK Corp
Current assignee: TDK Corp
Priority date: 1988-06-10
Filing date: 1988-06-10
Publication date: 1989-12-18
Anticipated expiration: 2013-11-25
Also published as: DE3918724A1; KR900000848A; JP2828248B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本発明は磁気記録媒体に関し、特に磁性層の耐磨耗性と
潤滑剤に優れたフレキシブル磁気記録媒体に関する。

〔従来の技術〕

フレキシブル磁気記録媒体は、ポリエステルフィルム等
のフレキシブルな支持体と、その上に磁性粉末を結合剤
と共に結着させることにより得られる磁性層からなるが
、丸物シート状るｄ気記録媒体では、磁気ヘッド及びラ
イナーなどと激しく接触し、しかも磁気ヘッドがシーク
する為、耐磨耗性と潤滑性が重要な意味を持っている。

耐磨耗性の改善のためには磁性膜中にアルミナ、シリカ
、二酸化クロム、酸化チタン、炭化珪素などの硬質非磁
性粒子（研磨材）が含有される。

潤滑性を向上させる目的の為に脂肪酸類、脂肪酸エステ
ル類、パラフィンワックス類、金属石鹸類、高級アルコ
ール類、脂肪酸誘導体、弗素化合物、等が使用されて来
た。

また、磁性層中あるいは磁性層のアンダーコート層中に
帯電防止を目的としてカーボンを含有されることがあっ
たが、磁性層中のカーボンの粒径は１０〜３０ｎｍ程度
である。このような粒径が採用される理由はストラフチ
ャーと呼ばれる連鎖状構造により帯電防止効果が大であ
るためである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記の如く、磁性層中に研磨材や潤滑剤を添加している
が、所望の耐磨耗性と潤滑性は得られていないので、さ
らに良好な耐摩耗性と潤滑性を兼ね備えたフレキシブル
磁気記録媒体が望まれている。

本発明は、そのような改良された耐磨耗性と潤滑性を兼
ね備えたフレキシブル磁気記録媒体を提供することを目
的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を得るために、強磁性微粉末を結着
剤中に分散せしめ、これを支持体に塗布した磁気記録媒
体の磁性層膜厚に対し、カーボンの粒径を選定すること
により達成される。

すなわち、本発明は、非磁性支持体上に磁性層を塗布し
て成るフレキシブル磁気記録媒体であって、磁性層にそ
の塗膜厚りに対し粒径Ｔが０．１Ｄ≦Ｔ≦０．４Ｄの範
囲内にあるカーボンを含有することを特徴とする磁気記
録媒体を提供する。

このカーボン粒径の範囲は、Ｄが０．５１で５０〜２０
０ｎｍ、　Ｄが１７／１１で１００〜４００ｎｍ、　Ｄ
が２−で２００〜８００ｎｌｌである。

このような粒径のカーボンを所定量添加することによっ
て、極めて優れた効果が得られることを見い出し、本発
明は完成されたものである。

本発明で用いるカーボンは、従来の帯電防止剤としての
カーボンブランクとは違い、用いるカーボンの粒径が、
最高８００ｒ＋＋＋＋程度と非常に大きくカーボン同士
の鎮状構造（いわゆるストラフチャー）を形成していな
い。そのため、その分散性が向上し、塗膜補強効果によ
り磁性層の弾性率が増加、従って耐磨耗性が向上する。

しかも本発明に従うカーボン粒径を選定すれば、塗膜表
面の平滑性がコントロールでき、表面性に起因した摩擦
特性が改善される。塗膜厚りに対しカーボンの粒径が０
、ＩＤより小さいとこのような効果が得られず、一方０
．４Ｄより大きくなると著しく電磁変換特性（特に出力
）を悪化させる。

こうした優れた効果を発揮する上での、カーボンの含有
量は、磁性粉１００重量部に対して０．２〜２０重量部
が好ましく、より好ましくは、１〜１０重量部である。

その場合、添加量が０．２重層部未満であると効果が乏
しくなり、２０重量部を越えると表面性が極端に悪化し
、例えば電磁変換特性や、バイパスモジュレーションが
悪化する。

上記の如く、本発明では磁性層に従来より粒径の大きい
カーボンを添加して磁性層の弾性率を高めて耐磨耗性を
向上させるが、耐摩耗性を向上させるために研磨材を添
加してよいことは勿論である。添加する研磨材は特に限
定されないが、モース硬度６以上のものが好ましい。例
えば、Ｍｇ０（モース硬度６）　、Ｃｒ２ｏｚ（モース
硬度８．５）、α−Ａ１□０３（モース硬度９）、γ−
Ａｔ２Ｏ，（モース硬度７〜８）、α、β−５ｉＣ（モ
ース硬度９．５）、等があげられる。粒子サイズは、０
．０１〜１．５１が良く、好ましくは０．１〜０．８−
である。

研磨剤の添加量は磁性体１００重量部に対し０．１〜１
５重量部が好ましく、より好ましくは３〜１２重量部で
ある。必要により種類、サイズの異なるものを混合使用
しても支障ない。

本発明の磁気記録媒体では、潤滑剤を磁性層中に含有さ
せることによって摩擦特性が更に良好になり、それに伴
って磁性層の耐磨耗性が充分向−しする。潤滑剤として
は、常温で揮発性の少ない液状の脂肪酸エステルが良好
である。特に不飽和脂肪酸エステルは、長鎖の化合物が
使用出来、その効果が長時間持続するので好ましい。こ
の様な効果は、磁性粉末１００重量部に対し０．５〜２
０重量部の不飽和脂肪酸エステルを磁性層中に含有させ
ることによって発揮される。含有量が増加するに伴い効
果が顕著になるが、１０重量部以上含有させると磁性層
表面に吐出し磁気ヘッドを汚染させる。そこで大粒径カ
ーボンと不飽和脂肪酸エステルを混合前処理し、カーボ
ン表面に不飽和脂肪酸エステルを吸着させると、磁気ヘ
ッドを汚染させることなく２０重量部程度迄増量でき、
長時間効果が持続するので好ましい。この吸着は例えば
前処理ＪＩＪ　に−ダー、二本ロール、三本ロール処理
機）にて行う。

この様な潤滑剤に好適な不飽和脂肪酸エステルとしては
、オレイン酸エステル、エライジン酸エステル、リノー
ル酸エステル、リルン酸エステルなどが好適なものとし
て使用され、具体例として、たとえばオレイン酸−ｎ−
ブチル、オレイン酸オレイル等が挙げられる。

これらの添加物を含有した塗膜組成バインダーとしては
、電子線、放射線硬化型樹脂が良好で、通常用いられて
いる熱硬化樹脂では、硬化反応を促進させるための熱処
理で表面層潤滑材が塗膜内部に浸透し摩擦特性に対し充
分な効果が得られない為熱履歴の少ない前記、電子線、
放射線硬化型樹脂が良い。

これらの添加物を含有した塗膜組成のバインダーとして
使用する樹脂としては、電子線、放射線により架橋反応
をする不飽和二重結合を１個以上有する化合物であれば
よい。なかでも、分子量５０００以上、より好ましくは
、８０００以上の化合物へと、分子量１０００以上５０
０００未満の不飽和二重結合を１個以上有する化合物Ｂ
と、分子ｆｆ１２０００以下の不飽和二重結合を１個以
−ヒ有する化合物Ｃとを用いて、ＡならびにＢもしくは
Ｃを配合してなる樹脂が好ましく用いられる。具体的に
は、アクリル二重結合導入塩化ビニル、酢酸ビニル、ビ
ニルアルコール共重合体及び不飽和結合を有するモノマ
ー、プレポリマーなどを用いることができる。

本発明における磁性層の形成は、常法に従うことができ
る。すなわち、本発明に従う粒径のカーボンを含む磁性
塗料組成物をよく混練した後、塗布し、乾燥後、硬化さ
せる。勿論、無配向処理、あるいはカレンダー加工など
を行ってもよい。

また必要に応じてアンダーコート層を施してもよい。ま
た、磁性層上にトップコートを施すことも排斥されない
。

〔実施例〕

ス新１組−」− 下記配合物をボールミルを使用して充分に混練し、磁性
塗布液を準備した。

Ｃｏ被着　Ｃｏ　ｒ　Ｆｅｔｃｈ　　　　　　　　１０
０重品部カーボンブランク　■　（商品名：三菱化成製ＭＡ１００　、平均粒径２０ｎｍ）　　１０
重量部カーボンブランク　■＋オレイン酸オレイル処理９　（商品名二三菱化成製ＭＡ３００　、平均粒径５０ｎｍ）　１０　＋
１５重量部オレイン酸オレイル（商品名：関東化学製オレイルオレイ！・）　　　　５重量部α−
ＡＩｚＯｉ　　（商品名：住人化学製ＡＫＰ−１５）　
　　　　　　　　　　　　　１０重量部溶剤（メチルエ
チルケトン）５００重量部アクリル二重結合導入塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−アルコール共重合体　　　　２５重
量部アクリル二重結合導入ポリエーテル− ウレタンエラストマー　　　　　　　１０重量部ペンタ
エリスリトールトリアクリレート３重量部上記においてカーボンブランクＩは１０重量部を１５重
量部のオレイン酸オレイルで前処理した。

この様にして得た磁性塗布液を厚み７５μｍのポリエス
テルフィルム上に塗布、乾燥し、表面加工後の塗膜厚が
、０．５　、１．０　、２．０ｔｔｍに成る様にして広
幅磁性シートを作成した。

これらを３．５インチ（８５，８ｍｍ）にブレスしフロ
ッピーディスクを作成した。

ル１達−１実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボン■の平均
粒径を１００ｉｎ＋に変更した。

実北附＝１実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボン■の平均
粒径を２００ｎｎに変更した。

実施斑−↓ 実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボン■の平均
粒径を４００ｎｍに変更した。

夫血桝−盈実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボン■の平均
粒径を８００ｎｍに変更した。

上較拠−土実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボンＨの平均
粒径を３０ｎｎ＋に変更した。

、比、較±−λ一実施例１と同様に磁性塗料を作成し、カーボン■の平均
粒径を９５０ｎｍに変更した。

止木Ｊ［−１実施例３と同様に磁性塗料を作成し、オレイン酸オレイ
ルを取り除いた。

得られたフロッピーディスクについて下記の如く試験及
び評価を行なった。

ｌ）出力ＩＦ当社製ディスクカートリッジ特性試験機により最外周ト
ラックにＩＦ倍信号最長波長）を試験記録電流で記録・
再生した時、その平均信号振幅を基準ディスクと比較し
、百分率で表す。基準ディスクと比較し、−５％以内を
◎、−１０％以内を○、−１５％以内を△、−２０％以
内を×とする。

２）出力２Ｆ１Ｆと同様に最内周トランクに２Ｆ（最短波長）を記録
・再生し、後はＩＦと同様とする。

３）耐久性当社ＦＤＤ試験装置によりヘッドロードした状態で連続
回転させて出力が８０％以下になる迄のパス回数を１０
００万以下を×、２０００万以下を△、３０００万以下
を○、３０００万以上を◎にて表示する。

４）動摩擦ＦＤＤ試験装置のモーター電流を測定し、初期値に対し
２．０倍以上を×、１．５倍を△、１．３倍を○、１．
１倍以内を◎と表示する。

５）静摩擦ＦＤＤ試験装置へメディアを装着し、始動トルりを測定
し、初期値に対し２．０倍以上を×、１．５倍を△、１
．３倍以内を○、１．１倍以内を◎と表示する。

６）総合１〜５迄の特性を総合度で判断し、■、○、△、×で表
示する。

Ｎ＠　’Ｊｌ：　＋　Ｔ　ｉｔ！　＊　ｒ、″″・　　
　　　　　　以下余白〔発明の効果〕本発明により、磁性層膜厚りに対して０．１　Ｄ〜０．
４Ｄの範囲内の粒径Ｔを有するカーボンを磁性層中に含
有させることによって、フレキシブル磁気記録媒体の耐
磨耗性と潤滑性が改善される。

Claims

【特許請求の範囲】

１、非磁性支持体上に磁性層を塗布して成るフレキシブ
ル磁気記録媒体において、磁性層にその塗膜厚Ｄに対し
粒径Ｔが０．１Ｄ≦Ｔ≦０．４Ｄの範囲内にあるカーボ
ンを含有することを特徴とする磁気記録媒体。