JPH01294527A - Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方法 - Google Patents

Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方法

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JPH01294527A
JPH01294527A JP12180988A JP12180988A JPH01294527A JP H01294527 A JPH01294527 A JP H01294527A JP 12180988 A JP12180988 A JP 12180988A JP 12180988 A JP12180988 A JP 12180988A JP H01294527 A JPH01294527 A JP H01294527A
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barium
organic acid
acid
oxynitrate
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Michiko Oda
享子 織田
Kunimasa Takahashi
高橋 邦昌
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、それ自身であるいはゴム・プラスチック等と
混合することによって、圧電材料、誘電材料および焦電
材料として優れたペロブスカイト酸化物を製造する方法
に関するものである。
ペロブスカイト型酸化物のひとつであるチタン酸バリウ
ムは、それ自身、あるいは2種以上のペロブスカイト型
酸化物との固溶体の形で、優れた誘電体材料として広く
使用されている材料である。
これらの材料の殆どは、その粉末を焼き固めた焼結体と
して製品化されている。その場合の品質は、焼結の度合
いに著しく左右されるものであり、したがって、良好な
焼結体を与えるべき原材料として、粉体特性に優れた粉
末が望まれている。
一方、樹脂複合用途では、例えば複合フィルムコンデン
サー素材としては、高い結晶性をもつ微細かつ粒度分布
幅の狭い、微粒子形状が求められている。
〔従来の技術〕
A B Os型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方法
としては、下記の様な方法が知られている。
(1)各成分元素の酸化物粉末を混合し、この混合物を
高温に加熱して固相反応を起こさせる方法。
(2)各成分元素のイオンを含む水溶液中にシュウ酸を
滴下して、A、B元素の複合シュウ酸塩を共沈させ、こ
の複合シュウ酸塩を熱分解する方法(例えばClaba
ugh ら、J、 Res、 Nat、 Bur、5I
and。
56、289〜291.1956 ) 。
(3)クエン酸チタン水溶液とクエン酸バリウム水溶液
を混合し、塩酸で溶液のpHを調整し、pH値により、
目的とするチタンとバリウムの複合クエン酸塩を得る方
法(例えば、D、Henn:ngsら、J。
5olid  5tate  Chev、  26.3
29〜338. 1978>。
(4)各成分元素のアルコキシド混合物を加水分解させ
、得られた共沈分解物を高温で焼成することにより結晶
化させる方法(例えば、特開昭61−21916号)。
しかしながら、これらの方法には何らかの問題点があっ
て、必ずしも満足すべきものとはいい難い。例えば、(
1)の固相反応は、高温かつ長時間が必要であるという
製造工程上の問題があるばかりでなく、製品粉末にも問
題がある。すなわち、この方法で得られる酸化物粉末は
、粒径が数ミクロン以上でしかも粒度分布が広くなり易
く、不純物を比較的多く含み、組成が化学量論的になり
難く、したがってこの粉末は、焼結が難く、焼酷のため
には、高温の採用あるいは焼結促進剤の使用が必要とな
るからである。(2)および(3)の共沈法には、各成
分のシュウ酸塩の共沈媒体である水に対する溶解度が異
なる、あるいは沈澱するPH領領域異なるので、各成分
を希望成分比で共沈させることが困難であって、単一相
の組成のものが得難いという欠点がある。また、(4)
の共沈法は高純度で均一性の高い製品が得られるという
利点があるけれども、−度各成分の金属アルコキシドを
作らなければならないので、製法が煩雑であり、製造コ
ストや、バリウムを炭酸塩として沈降させない工夫など
の生産性等の点で問題が多い。
山村らは、これらの従来法の欠点を解消する方法として
、前述(2)のシュウ酸塩法の改良を提案している。す
なわち、シュウ酸はエタノールに可溶であり、Baなど
のアルカリ土類金属、およびTi等の金属イオンのシュ
ウ酸塩が、いずれもエタノールに難溶である性質を利用
して、T1Cl<およびBaCl2水溶液あるいはT 
io (N O3)2およびB a(N O=)2溶液
を、シュウ酸エタノール溶液と接触反応させて、あるい
は反応終了後アンモニア水で中和反応を行い、バリウム
とチタニウムの複合シュウ酸塩を得てこれを熱分解して
、目的酸化物を得たく例えば、機能材料、1982年1
2月号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、塩化物を出発原料とした場合、山村も指摘して
いるように、共沈澱物中に塩素イオンが大量に取り込ま
れる。塩素イオンの残存は、粒子間融着や焼成粒子の電
気特性の悪化の点がらも、rrtmが多い。
また、硝酸塩からの合成は、B a(N O3)2の水
への溶解度が小さく(8,27重量%、20℃)、生産
性が悪いのと同時に、硝酸バリウム自体が巨大粒子とし
て沈澱し、本来バリウムと反応すべきシュウ酸がB元素
と反応して、可溶性のチタンあるいはジルコニウムを形
成し、沈澱組成を変動させてしまう問題もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、先行出願(例えば特開昭62−7252
3号明細書)において、従来とは異なる化学量論比を、
オキシ硝酸チタンから得られるシュウ酸塩沈澱に適応す
ることで、ABO,型酸化物を安定的に微粒子として製
造でき、過剰なシュウ酸はチタンシュウ酸塩を再溶解さ
せてしまうことを示した。しかし硝酸バリウムとオキシ
硝酸チタンの水溶液に、(Ba+Ti)/シュウ酸=1
10.75(グラム原子1モル比)なるシュウ酸を溶解
したエタノール溶液と接触させると、得られた該酸化物
粉末は、バリウム過剰なチタン酸バリウムとなった。こ
れは、硝酸バリウムの溶解度が小さいため、該金属イオ
ン水溶液がエタノールと接することで硝酸バリウムが再
析出して、バリウムとシュウ酸の反応機会が失われ、バ
リウムと反応しなかったシュウ酸が、過剰なシュウ酸と
してチタニウムに作用し、これを再溶解したためと考え
た。
本発明者らは、これらの知見に基づいてバリウムの出発
原料およびシュウ酸量に注目して、ABO3型ペロブス
カイト型金属酸化物の合成法に関して鋭意検討を継続し
た結果、バリウムを出発原料塩として選択し、これと新
規なシュウ酸添加量の発見とを結び付けることにより、
チタンおよび/またはジルコニウムとバリウムを定量的
に沈澱せしめ、1000℃以下の焼成によって、微細な
粒径と完全な結晶性をもったAB○、型ペロブスカイト
型金属酸化物粉末(Aはバリウム)を得る方法を見いだ
し本発明にいたった。
すなわち本発明は、バリウムのギ酸塩、酢酸塩およびプ
ロピオン酸塩からなる群から選ばれた、少なくとも1種
のバリウム有機酸塩、ならびに該バリウム有機酸塩1モ
ルに対して1モルのチタンおよびジルコニウムからなる
群(B元素群)がら選ばれた少なくとも1種の金属オキ
シ硝酸塩溶液および0.5〜10モルの硝酸とからなる
酸性金属溶液を、エタノールおよび/またはプロパノー
ルからなる群から選ばれた、少なくとも1種のアルコー
ル中に投入して、ゾル状沈澱を形成させた後、バリウム
有機酸塩と当量のシュウ酸を該ゾル状沈澱含有液に添加
し、さらにアンモニアまたはアミンによって該含有液を
中和して得られるスラリーから、沈澱を分離し、これを
洗浄、屹燥後、酸素存在下で焼成することを特徴とする
、A B O3型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方
法を提供するものである。
(効果) 本発明の方法に従えば、次のような効果が得られる。
(1) 目的とするペロブスカイト型酸化物のA元素/
B元素の比率を、仕込み原料での比率にほぼ完全に一致
させることができる。
(2)前駆体沈澱合成プロセスにおいては、生成した沈
澱の母液への再溶解のおそれがないので、シュウ酸滴下
速度、反応時間、i濾過速度等を工業生産レベルでの最
適域に合致させることができる上に、該金属イオン含有
水溶液濃度を高められた結果、生産性を向上させること
ができた。
(3)前駆体沈澱は酸素共存下800℃程度の低温焼成
で微細かつ高結晶性のABO3型ペロブスカイト型金属
酸化物に転化される。
(4)易分散性かつ高結晶性のペロブスカイト型酸化物
を製造するに際しては、金属アルコキシドを原料とする
オキシ硝酸チタンおよびオキシ硝酸ジルコニウムの利用
が有効であるが、これらは高価であるので、原料の無用
な溶解損失を抑止することにより、不必要かつ大巾な製
造価格の上昇を防止することができる。
(発明の詳細な説明) ペロブス イト型金−1のj゛ (バリウム原料) 本発明で使用するバリウム原料は水溶性バリウム塩であ
り、とくに、03以下の直鎖状の有機酸塩であり、具体
的には、ギ酸バリウム、酢酸バリウムおよびプロピオン
酸バリウムからなる、少なくとも1種の有機酸バリウム
が好ましい、塩素を始めとする不純物の含有量は、少な
いほど好ましい。
(8元素原料) 本発明で使用するオキシ硝酸チタンまたはオキシ硝酸ジ
ルコニウムは、テトライソプロピルチタンまたはテトラ
イソプロピルジルコニウムのようなアルコキシドを、加
水分解して得た水酸化物と、濃硝酸を反応せしめること
で、実質上塩素を含有しない化合物として合成すること
ができる。四塩化チタンまたは四塩化ジルコニウムを用
いるときは、アンモニア水で水酸化物の沈澱を得た後に
、充分な水洗を繰り返して塩素イオンを除去し、オキシ
硝酸塩水溶液のCl/ B元素(原子比)が0.02以
下、好ましくは0.01以下になるようにする必要があ
る。
(共沈) ギ酸バリウム、酢酸バリウム、プロピオン酸バリウムか
ら選ばれた、少なくとも1種のバリウム原料と、等モル
のB元素のオキシ硝酸塩溶液と、バリウムの0.5〜1
0倍、好ましくは1.0〜5倍モルの硝酸とを含有する
金属イオン含有水溶液を調製する。
該酸性水溶液中の元素イオン濃度は、与えられた条件で
、選ばれた群のうち、少なくとも1種の有機酸塩とB元
素のオキシ硝酸塩が、完全に溶解できる範囲で高濃度に
することが可能であるが、バリウムイオン濃度として、
0.05〜1モル/l、好ましくは0.1〜0.5モル
/lの濃度を選ぶことができる。
前記混合酸性溶液に、エタノールおよびプロパノールか
らなる群から選ばれた、少なくとも1種のアルコールを
混合して、ゾル状沈澱を形成する。
アルコール添加量は、該酸性水溶液1容に対して2〜2
0容、好ましくは3〜10容を用いることができる。
反応温度は広い範囲から選ぶことができるが、好ましく
は、0℃近傍から50℃まで、より好ましくは0℃近傍
から30℃までを選ぶことができる。水溶液が氷結する
ような低温は避けねばならない。また、水溶液中のオキ
シ硝酸チタンの熱的な不安定さを考えると、オキシ硝酸
チタンを含んだ後に水溶液温度を50℃を超えて高める
ことは、沈澱合成反応中にオキシ硝酸チタンの分解によ
る沈澱が生成するおそれがあるので、好ましくない。
(シュウ酸添加) 前記の沈澱含有溶液に、バリウム有機酸塩1モルに対し
て1モルのシュウ酸を、固体もしくはシュウ酸水溶液と
して添加する0本発明では、先行技術(例えば特開昭6
2−72523号明細書)と同じく、余分のシュウ酸は
チタンのシュウ酸塩沈澱の再溶解に関与して、本発明の
特徴を打ち消す方向に作用するので、本質的には好まし
くない。
シュウ酸は遊離のシュウ酸の他、シュウ酸アンモニウム
等のシュウ酸塩を用いることもできる。
(中和) 引き続き、前駆体沈澱形成反応で生成した硝酸および有
機酸、ならびに、あらかじめ酸性金属イオン含有水溶液
中に共存せしめた硝酸を、アンモニアまたはアミンによ
り中和する。中和のためのアンモニアまたはアミンの添
加量は、前駆体沈澱生成反応で副生じた硝酸および有機
酸、および該酸性水溶液に予め添加した硝酸に見合った
量を必要とする。中和後の最終pHを、例えば6から8
、好ましくは6.2から7.5の範囲に設定することで
、本発明が目的とするA B Os型ペロブスカイト型
酸化物の(Ti+Zr)/Ba(ダラム原子比)の存在
比を、精密に制御することができる。
この硝酸および有機酸の中和に用いられるアンモニアま
たはアミンとしては、例えばアンモニア、しドラジン、
メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのよう
なアルキルアミン、エチレンジアミン、1.3−プロパ
ンジアミンのようなアルキレンジアミン、エタノールア
ミン、1−アミノ−2−オキシプロパン、2−アミノ−
1−ヒドロキシプロパンのようなアルカノ−Jジアミン
、ヒドロキシルアミンおよびこれらの混合物が挙げられ
るが、アンモニアをガスおよび/または濃アンモニア水
として用いることが好ましい。
アンモニアは、乾燥ガスおよび/または濃アンモニア水
として添加することができる0本発明においては、該酸
性金属イオン含有水溶液1容に対してアルコール溶液量
が2容以上に設定されている場合には、濃アンモニア水
から、追加供給される水が生成沈澱の再溶解を促進する
ことはないので。
アンモニア水の使用がより好ましい、アンモニア水の添
加速度は、適宜選ぶことができる。硝酸アンモニウム、
有機酸アンモニウムの生成熱によって、反応系の温度が
急上昇しない範囲であれば、添加速度を高めることがで
きる。
アンモニア中和後のスラリー含有溶液のpHは、測定範
囲の限定されたpH試験紙によって測定することができ
る。
シュウ酸およびアンモニアまたはアミンの添加後は、そ
れぞれ反応を完結させるなめに、適切な時間、一般には
5分〜2時間撹拌を継続する。
(前駆体粉末) 中和反応の終了後、沈澱をt濾過によって分離し、白色
ケーキを得る。この白色ケーキは、反応によって生成し
た硝酸アンモニウムを除くために、本発明で使用するア
ルコールで洗浄し、沈澱中に残留する母液の大部分をア
ルコールで代替しておくことが望ましい、スラリー含有
洗液をが別して白色ケーキを得る。
得られた白色ケーキは乾燥後、メノウ乳鉢等で解重して
A B Os型ペロブスカイト型酸化物前駆体粉末とす
る。この段階での解重は、後に続く焼成に際して、1!
i切な量の酸素の流通を確保する上で重要である。なお
、乾燥ケーキは弱い磨砕力で容易に微粉化できるし、こ
の段階で粒子を完全分散状態にする必要もないので、解
重手段からの不純物の混入の恐れはない。
ABOペロブス イト型      @11前記前駆体
粉末を適当温度、例えば600〜1100℃で焼成する
。この焼成温度は低温であることが望ましいが、重量変
化が最早認められなくなるまで焼成を行うことが必要で
ある。さらに、焼成雰囲気は、充分な空気の流通下、好
ましくは酸素雰囲気下であることが望ましい、還元雰囲
気下あるいは酸素不足雰囲気下では、前駆体沈澱中のバ
リウムが炭酸バリウムを生成してしまう、炭酸バリウム
は、熱分解し難いので、−旦炭酸バリウムになると、B
元素と反応せず、ペロブスカイト型酸化物生成に高温で
の焼成を必要とし、かつ高温で焼成するために、粒径が
著しく大きいものとなり、本発明の目的に合致しない。
以下に、実施例をもって本発明の内容をさらに具体的に
説明する。
え1勇−」 市販のテトライソプロピルチタン250mNを蒸留水3
500+ei’に滴下して水酸化物を得、これをt濾過
した。この水酸化物2バツチを混合し、純水1000m
/で3回洗浄を繰返して、水酸化チタンを得た。これを
寒剤冷却した市販の特級濃硝酸200m1に加え、−昼
夜放置後、ヂ過して、オキシ硝酸チタン溶液を得た。T
i濃度をT i Ozとして重量分析法で決定して、0
.1225yTi/論lの結果を得た。また、硝酸イオ
ンの定量を0.1N水酸化ナトリウムで行ったところ、
4.55モル/lであり、チタンの2.56モル/lの
2倍量より少なかった。このオキシ硝酸チタン水溶液5
00mj!に、市販の特級硝酸10.63@1を加え、
チタン/硝酸イオン=1/2(モル1モル)となるよう
に調整し、0℃に保持した。このオキシ硝酸チタン水溶
液のチタン濃度は、0.1199yTi/m1であった
。オキシ硝酸チタン水溶液15−1と、市販の特級酢酸
バリウム(純度99.0%)9.6915y、市販の特
級硝酸5.61輪!、純水166.477を混合し、B
a/Ti= L / 1.0 (原子比) 、(Ba+
Ti)/HNOs=1/2 (モル1モル)、0.2モ
ルBa1lなる水溶液を調製し、室温に保持した。
エタノール/該水溶液=7/1なる容量比の市販の特級
エタノール、1315mlを激しく撹拌した中へ該水溶
液を140m1/分の速度で滴下し、白色スラリー溶液
を得た。該スラリー溶液を10分間激しく撹拌した後、
B a/ (COOH) t=1.0/1.0なるモル
比を満足する分Iの、市販の特級シュウ酸二水和物(純
度99.5%)4.7593gを、粉末のまま、激しく
撹拌している該スラリー溶液中に徐々に添加し、さらに
10分間撹拌を続けた。市販の特級アンモニア水4.5
mlを滴下し、30分間撹拌を続け、反応を完結せしめ
た。BTB試験紙を用いてスラリー溶液のpHを測定し
、7.2を得た。
加圧i濾過器を用いてスラリー母液と白色沈澱ケーキと
を分別した。
得られた白色沈澱ケーキをエタノール71(laeに投
入して、30分間砕解重洗浄操作を行い、次いで加圧i
濾過器を用いて、洗浄液と白色ケーキとを分別した。こ
の操作をさらに1回繰り返し、得られた白色ケーキを加
圧i濾過器で、窒素流通下、1時間通気乾燥した。この
ようにして得られた半乾燥状態ケーキを、表面温度15
0℃に保持したステンレス製プレート上に薄く展げてエ
タノールを蒸発せしめた後、熱風循環乾燥機中で150
℃で40分間乾燥し、前駆体粉末を得た。得られた前駆
体粉末をメノウ乳鉢で軽く解重した後、空気を300 
ml/l通分したテラポウ炉中で、900℃、2時間焼
成して、目的とする酸化物粉末を得た。収率は94.1
%であった。
(酸化物粉末の特性) 得られた前駆体粉末の元素組成比を蛍光X線で定量分析
し、Ba/Ti= 1 / 1.00 (原子比)なる
組成比を得た。
得られた酸°化物粉末のX線回折図を第1図に示す、同
定の結果、JCPDSカードのチタン酸バリウムと良く
一致した。BET比表面積は、9.8m”/gであった
。得られた粒子を球と仮定して求めた平均粒径は、0.
17μlであった。また、マイクロトラック粒度計によ
る粒度分布測定結果を第2図に示す。同図から明らかな
ように、本発明のペロブスカイト型金属酸化物粉末は、
極めて微細な粒子となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、900℃で焼成したB aT i O3の粉
末のXli回折図である。 第2図は、900℃で焼成したBaTi0.の粉末のマ
イクロトラック粒度計測定による粒度分布を示す図であ
る。 tニー。 代理人弁理士 曽 我 道 照1・二1・パ代理人弁理
士 古 川 秀 利r、’−’し

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. バリウムのギ酸塩、酢酸塩およびプロピオン酸塩からな
    る群から選ばれた、少なくとも1種のバリウム有機酸塩
    、ならびに該バリウム有機酸塩1モルに対して、1モル
    のチタンおよびジルコニウムからなる群(B元素群)か
    ら選ばれた少なくとも一種の金属オキシ硝酸塩および0
    .5〜10モルの硝酸とからなる酸性金属溶液を、エタ
    ノールおよび/またはプロパノールからなる群から選ば
    れた、少なくとも1種のアルコール中に投入して、ゾル
    状沈澱を形成させた後、バリウム有機酸塩と当量のシュ
    ウ酸を該ゾル状沈澱含有液に添加し、さらにアンモニア
    またはアミンによって該含有液を中和して得られるスラ
    リーから、チタン酸バリウム前駆体沈澱を分離し、これ
    を洗浄、乾燥後、酸素存在下で焼成することを特徴とす
    る、ABO_3型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方
    法。
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