JPH0580404B2 - - Google Patents

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JPH0580404B2
JPH0580404B2 JP62335613A JP33561387A JPH0580404B2 JP H0580404 B2 JPH0580404 B2 JP H0580404B2 JP 62335613 A JP62335613 A JP 62335613A JP 33561387 A JP33561387 A JP 33561387A JP H0580404 B2 JPH0580404 B2 JP H0580404B2
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JP
Japan
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alkoxide
composite oxide
oxide precursor
alkoxides
ethanolamines
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JP62335613A
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Takeshi Fujama
Makoto Hori
Yoshitaka Nomya
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COLLOID RESEARCH
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COLLOID RESEARCH
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多成分系セラミツクス前駆体の製造
方法に関するものである。詳しく述べると、酸化
物系セラミツクス、例えば超電導材料を得るのに
好適な原料となる複合酸化物前駆体の製造方法に
関するものである。本発明によつて得られる複合
酸化物前駆体より導かれる複合酸化物は、前述の
超電導材料をはじめとするエレクトロニクス分野
における機能性材料としてその利用が期待されて
いる。
(従来の技術) 多成分系セラミツクスは、通常各成分の酸化物
又はその前駆体の粉末を混合し、成形後焼成する
ことにより製造されている。各成分毎の酸化物
は、純粋なものが得られ、また所定粒度のものが
容易に得られ、かつ所定組成の原料が容易に得ら
れるために各成分の酸化物を混合することが行わ
れている。そして、各成分の酸化物粉末の混合物
は焼成により固相反応を生じ所定組成の多成分系
セラミツクスを生成する。例えば、超電導材料
YBa2Cu3O7−x焼成体は、酸化イツトリウム、
炭酸バリイウム、酸化銅の粉体を乳鉢により粉
砕、混合し、高温焼成してそれらの固相反応によ
り作製されている(例えば、超電導物質化学シン
ポジウム要旨集1987年10月12頁等)。
前記の各成分の酸化物又はその前駆体の粉末か
ら出発する方法では、焼成にさいして焼結が起こ
り、固相反応が生じても反応が緩慢で組成が均一
にならない欠点があるので、出発原料としてより
均一な組成のものを用いようとすることが行なわ
れ、共沈法により得た塩から酸化物をつくり、そ
れを原料とする方法も提案されている。例えば、
組成の均一性、微粒子化を目的として、イツトリ
ウムとバリウムと銅塩を溶解した溶液のPHを調整
することによつてシユウ酸塩として同時に沈澱を
形成せしめる湿式共沈法により生じた塩を原料と
することも知られている(日米高温超電導シンポ
ジウム要旨集1987年10月17−5頁等) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の各成分の粉末から出発す
る固相反応による方法は、出発原料粉末の超微細
化が困難であるため、組成の均一性、組織の緻密
化、微細化に問題を有し、かつ組成制御が難し
く、また超電導材料の場合不純物を含む粒界によ
り超電導特性が劣化する傾向にある。
また、上記のシユウ酸による湿式共沈法におい
ても、イツトリウム、バリウム、銅の各成分が沈
澱を形成するさいのPH値の差異により、収率の低
下、組成のずれなどの問題を生じ、上記の固相法
と比較すると均一かつ微細化された組織の原料粉
末が得られるものの、超電導特性、特に限界電流
密度Jcに与える効果は少なく、いまだ多くの問題
を残している。その限界電流密度が実用レベルに
比べまだ1〜2桁小さい原因としてはグレインバ
ウンダリーの影響、セラミツクスの低密度性など
が挙げられている。
本発明の目的は、この様な従来技術の問題点を
解決する複合酸化物前駆体の製造方法を提供する
ことにあり、例えば超電導材料の特性向上に好適
なY−Ba−Cu−O系前駆体の製造方法を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、前記従来法の問題点を解決するた
めに研究を行い、各々少なくとも1種の希土類元
素のアルコキシド、アルカリ土類金属のアルコキ
シド、及び希土類元素を除く遷移元素のアルコキ
シドを有機溶媒中でエタノールアミン類及び/又
はアミド類と反応させ、次いで水により加水分解
させることにより、微細かつ均一組成を有する複
合酸化物前駆体が得られることを見出し、本発明
を完成した。
すなわち、本発明は、金属アルコキシドの加水
分解により生成する極微細な粒子中に各成分を化
学量論組成で均一に分散せしめることを目的に
種々検討を行なつた結果、希土類元素、アルカリ
土類金属、及び希土類元素を除く遷移金属のアル
コキシドの易加水分解性と各々単独での沈澱粒子
生成を改良するためには前記各アルコキシドをエ
タノールアミン類及び/又はアミド類と反応さ
せ、次いで水により加水分解させることが有効で
あることを見出した。
希土類元素のアルコキシドしては、例えばイツ
トリウムやサマリウムのアルコシキか用いられ、
アルカリ土類金属のアルコキシドとしては、例え
ばバリウム、ストロンチウム、カルシウムのアル
コキシドが用いられ、希土類元素を除く遷移金属
のアルコキシドとしては、例えば銅、チタン、ジ
ルコニウル、クロム、モリブデン、マンガン、
鉄、コバルト、ニツケル、亜鉛、カドミウム等の
アルコキシドが用いられる。
本発明で使用するエタノールアミン類は、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンである。また、アミド類は、例えばホ
ルムアミド、アセトアミド、ジメチルアミド、ジ
メチルアセトアミド、クロトンアミド、N,N−
ジエチルプロパンアミドが挙げられる。前記エタ
ノールアミン類の添加量は、各金属アルコキシド
化合物のアルコキシ基の総数0.5〜2倍のモル数
とするのが好ましい。
前記の各種アルコキシドを有機溶媒中でエタノ
ールアミン類及び/又はアミド類と反応させる際
には、有機溶媒中で前記アルコキシドにエタノー
ルアミン類及び/又はアミド類を混合し撹拌する
ことにより行うのが一般的である。これを次いで
水により加水分解させることにより複合酸化物前
駆体が形成される。水による加水分解させる際の
水の添加法としては、有機溶媒中に希釈した水を
徐々に加えたり、水蒸気もしくは水蒸気を含むガ
スを溶液中に吹き込んだり、空気中の水分を利用
することが挙げられる。水の添加は、エタノール
アミン類及び/又はアミド類が前記各種アルコキ
シドと反応した後に行う。
前記のエタノールアミン類及び/又はアミド類
を混合、反応させるさいには有機溶媒の中で行う
のが、その有機溶としては前記各種アルコキシド
並びにエタノールアミン類及び/又はアミド類を
溶解するのがよく、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等が用いられる。
(作用) 反応に用いるエタノールアミン類、アミド類
は、希土類元素、アルカリ土類金属、及び希土類
元素を除く遷移金属の各アルコキシドのアルコキ
シ基に作用し、これと一部置換もしくは配位する
ことによりアルコキシドを安定化させ、加水分解
速度を抑制せしめるものと推測される。その結
果、希土類元素のアルコキシド、アルカリ土類金
属のアルコキシドと遷移金属のアルコキシドの加
水分解段階が重なり、均一組成粒子の形成に至
る。
(実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
本発明は、この実施例のみ限定されるものでは
ない。
実施例 1 イツトリウムエキシド0.5g、バリウムエトキ
シド0.95g、銅エトキジド096gをエタノール400
mlに溶解し、この溶液にジエタノールアミン1.54
gを添加して室温以下にてN2気流中で十分に撹
拌する。これに水0.49mlを添加し、加水分解反応
を行わせ、均一なコロイド状のゾルを得た。この
ゾルの溶媒を蒸発させて得た固形物(ゲル)を
110℃にて24時間乾燥して後、空気中500℃で4時
間焼成し、その後500Kg/cm2の圧力でペレツト状
に成形して酸素気流中700℃で24時間焼成した。
500℃焼成後の粉末の粒径は約5000Åと微細であ
つた。また得られた焼結体は理論密度の80%と比
較的に緻密なものであつた。焼成後の黒色焼結体
はペロブスカイト組成のYBa2Cu3O7−x斜方晶
の焼結体であることをX線回折の測定により確認
した。
比較例 1 酸化イツトリウム、炭酸バリウム、酸化銅を原
料とし、Y:Ba:Cuが1:2:3:となるよう
に秤量、混合し、950℃酸素中で24時間仮焼後、
自動乳鉢で2時間粉砕し、平均粒径が約2μmの
粉とした後、1t/cm2で圧縮成形後、7t/cm2で冷間
で等方圧縮成形し、950℃で24時間焼結した。焼
結体は、Cu2Y2O5やBaCuO2などの組成物を若干
含むYBa2Cu3O7−x斜方晶の焼結体であること
をX線回折の測定により確認した。また、同様に
焼成温度700℃で焼結を行つたが、そのときは
YBa2Cu3O7−x斜方晶の生成が見られず、焼結
体の密度も理論値の約70%と低かつた。
比較例 2 供試試薬としてCu粉、Ba(NO32、Y2O3をい
ずれも3Nの硝酸溶液とし、モル比がY:Ba:Cu
=1:2:3となるように調整し、混合した。こ
の溶液にシユウ酸のエタノール溶液を用いてPH
4.6で供沈塩を生成させ、濾過し、110℃で24時間
乾燥した後、500℃で4時間空気中で焼成し、そ
の後500Kg/cm2の圧力でペレツト状に成形し、酸
素気流中で800℃で24時間焼成した。焼成後の焼
結体をX線回折を用いて測定したが、
YBa2Cu3O7−x斜方晶のパターンは確認できな
かつた。
(発明の効果) 本発明の複合酸化物前駆体から単位粒子が非常
に微細である酸化物粉末が得られ、この酸化物粉
末は結晶化が早く、かつ焼結し易い。例えば、超
電導材料Y−Ba−CuO系において、700℃という
低温焼成でもYBa2Cu3O7−x斜方晶の組成が得
られ、かつ比較的緻密な焼結体が得られた。ま
た、従来の固相法、共沈法のような組成のずれ、
収率の低下がない。この粉末を用いることによ
り、従来のYBa2Cu3O7−x超電導焼結体の欠点
であつた臨界電流密度(Jc)の大幅な向上が予想
され、超伝導線材等への実用化が達成されるもの
と期待される。
また、途中段階で得られる、微細なコロイド粒
子が懸濁したゾルそのものを用いて基板へのコー
テイング、スクリーン印刷等を施し、これに熱処
理(比較的低温)を加えることにより優れた超伝
導特性を有するYBa2Cu3O7−x膜、厚膜を得る
ことが可能である。
さらに、本発明によれば超電導材料以外の他の
機能性セラミツクスの原料となる複合酸化物前駆
体を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各々少なくとも1種の希土類元素のアルコキ
    シド、アルカリ土類金属のアルコキシド、及び希
    土類元素を除く遷移金属のアルコキシドを有機溶
    媒中でエタノールアミン類及び/又はアミド類と
    反応させ、次いで水との反応により前記各アルコ
    キシドを加水分解させて複合酸化物前駆体を生成
    させることを特徴とする複合酸化物前駆体の製造
    方法。 2 上記エタノールアミン類がエタノールアミ
    ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
    のうちの少なくとも1種の化合物であり、その量
    は、各金属アルコキシド化合物のアルコキシ基の
    総数の0.5〜2倍のモル数である特許請求の範囲
    第1項記載の複合酸化物前駆体の製造方法。 3 上記アミド類がホルムアミド、ジメチルアミ
    ド、アセトアミド、ジメチルアセトアミド、クロ
    トンアミド、N,N−ジエチルプロパンアミドの
    うちの少なくとも1種の化合物である特許請求の
    範囲第1項記載の複合酸化物前駆体の製造方法。
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