JPH01294526A - Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製法 - Google Patents

Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製法

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JPH01294526A
JPH01294526A JP12180888A JP12180888A JPH01294526A JP H01294526 A JPH01294526 A JP H01294526A JP 12180888 A JP12180888 A JP 12180888A JP 12180888 A JP12180888 A JP 12180888A JP H01294526 A JPH01294526 A JP H01294526A
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ion
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JP12180888A
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Michiko Oda
享子 織田
Kunimasa Takahashi
高橋 邦昌
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、それ自身であるいはゴム・プラスチック等と
混合することによって、圧電材料、誘電材料および焦電
材料として優れたペロブスカイト酸化物を製造する方法
に関するものである。
−・方、樹脂複合用途では、例えば複合フィルムコンデ
ンサー素材としては、高い結晶性をもつ微細かつ粒度分
布幅の狭い、微粒子形状が求められている。
〔従来の技術〕
ABOff型Offスカイト型酸化物(ただし、A元素
はPb、 Ca、 SrまたはLa)の製造方法として
は、下記の様な方法が知られている。
(1)各成分元素の酸化物粉末を混合し、この混合物を
高温に加熱して固相反応を起こさせる方法。
(2)各成分元素のイオンを含む水溶液中にシュウ酸を
滴下して、各成分元素をシュウ酸塩として共沈させ、こ
の共沈シュウ酸塩を熱分解する方法(例えば、米国特許
第3,352,632号)。
(3)各成分元素のアルコキシドの混合物を加水分解し
て共沈させ、この共沈加水分解物を熱分解する方法(例
えば特開昭60−86022号)。
(4)水に不溶または難溶な少なくとも1挿具、トの両
性金属の化合物を水中に分散させ、別に上記以外の金属
元素を含んだ化合物の水溶液の少なくとも1種以上と混
合して、緊密沈澱物を生成させる粉末分散湿式法(例え
ば、特開昭62−3005号公報)。
(5)水酸化鉛や水酸化ジルコニウムを予めアンモニア
水を用いて合成し、これに四塩化チタン溶液を加えてア
ンモニア水で沈澱させる多段湿式合成法(例えば特開昭
61−106456号公報)。
しかしながら、これらの方法には何らかの問題点があっ
て、必ずしも満足すべきものとはいい難い1例えば、(
1)の固相反応は、高温かつ長時間が必要であるという
製造工程上の問題があるばかりでなく、製品粉末にも問
題がある。すなわち、この方法で得られる粉末は焼結し
難く、従って焼結のためには、高温の採用あるいは焼結
促進剤の使用が必要となるからである。(2)の共沈法
には、各成分のシュウ酸塩の共沈媒体である水に対する
溶解度が異なるので、各成分を希望成分比で共沈させる
ことが困難であって、単一相の組成のものが得難いとい
う欠点がある。また、(3)の共沈法は高純度で均一性
の高い製品が得られるという利点があるけれども、各成
分をアルコキシドと[7て利用するところから、その製
造が容易ではないという欠点を免れない、また、(4)
の粉末分散湿式法は廉価な材料を用いる方法ではあるが
、塩素等の不純物の混入のおそれがあるという欠点があ
る。
また、(5)の多段湿式法も廉価な材料を用いる方法で
はあるが、焼成品は粉砕工程を経て焼結させる必要があ
る。
山村らは、これらの従来法の欠点を解消する方法として
、前述(2)のシュウ酸塩法の改良を提案している。す
なわち、シュウ酸はエタノールに可溶であり、B元素(
Ti、Zr)のシュウ酸塩およびA元素(P b、Ca
、B aまたはSrの群から選ばれた少なくとも1つの
元素)のシュウ酸塩は、いずれもエタノールに難溶であ
る性質を利用して、エタノール中でへ元素イオンとTi
イオンとをシュウ酸と反応させて、これらの元素イオン
をシュウ酸塩として共沈させること(特開昭59−39
722号公報)、ならびにA元素イオンとZrイオンま
たは(Ti+Zr)イオンとをシュウ酸塩として共沈さ
せること(特開昭59−131505号公報)によって
、所望組成の高純度且つ均一粒度の沈澱物(ペロブスカ
イト型酸化物の前駆体)が得られ、これを熱分解すると
極めて焼結し易い活性なA T i 03、AZrOl
またはA(Ti、Zr)07微粉末が得られる。そこに
開示された技術において、A元素イオンは当該硝酸塩の
水溶液ないし含エタノール水溶液として使用している。
一方、TiイオンおよびZrイオンはオキシ硝酸チタン
またはオキシ硝酸ジルコニウムの水溶液ないし含エタノ
ール溶液として使用することが好ましいとされている。
これらイオンの供給源として塩化物を使用すると、共沈
澱物中に塩素イオンが残存しがちで、この共沈澱物を高
温焼成しても塩素イオンが残って、焼成物(すなわち目
的酸化物)を焼結する場合に悪影響を及ぼすことがある
からである。
オキシ硝酸チタンの製造法としては、四塩化チタンをア
ンモニア水で加水分解して水酸化物として沈澱させ、こ
れをi濾過して得た水酸化チタンを硝酸中に投入して溶
解させて、オキシ硝酸チタン溶液を得る方法が開示され
ており、オキシ硝酸ジルコニウム溶液も、オキシ塩化ジ
ルコニウムを原料として、全く同様の手法で得られるこ
とが開示されている。
これらの化合物からのTiイオンまたはZrイオンとA
元素イオンとを、エタノールの存在下にシュウ酸と反応
させてシュウ酸塩共沈物を得、これをi濾過、乾燥後、
粉砕して、温度的700〜1000℃で、熱分解が完全
に終了して重量変化が!&♀認められなくなるまで焼成
すれば、目的のペロブスカイト型酸化物が得られるので
あるが、開示されたところによれば、生成した焼成物は
再度粉砕混合しており、この粉末について成形および1
000〜1400℃での焼結を行っている。
すなわち、この先行改良技術においては、共沈′rI物
の焼成によって得られた微粉末状のペロブスカイト型酸
化物は粒子相互で融着を起こしていたなめに再粉砕混合
工程が必要であったのである。
先行改良発明で必要であるこの再粉砕混合工程は、工程
費の増加および不純物の混入による最終製品の信頼性の
低下をもたらすばかりでなく、ペロブスカイト型酸化物
粉末の特性からいっても問題である。すなわち、これら
ペロブスカイト型酸化物粉末をポリ弗化ビニリデン樹脂
、ポリオキシメチレン樹脂、ニトリルブタジェンゴム等
と複合して、可撓性に富む圧電フィルムや誘電フィルム
を製造する技術の開発が進められつつあるが、この場合
には粒径分布が均一で結晶歪のない易分散型の微粉末が
必要とされ、再粉砕混合で得た微粉末では結晶歪が生起
して、期待する性能が得られなくなるからである。
また、誘電フィルムにおいては10μm以下できれば1
〜5μ艶の薄肉フィルムの中に微粒セラミックスを均一
に分散させる必要上、粉砕品では粒径分布中が大きすぎ
てフィルムとしての信頼性を確保できないという問題点
が指摘される。
本発明者らは、ABO,型酸化物における構成成分元素
の存在比の制御を重要課題として、種々の工夫を先行発
明中で試みてきた。
この問題を鋭意検討した結果、存在比の制御は、T i
o (N O3)2と沈澱剤であるシュウ酸の沈澱形成
量論比が、従来認められてきたシュウ酸/Ti= 1/
1 (モル1モル)ではなく、1/2(モル/′モル)
を用いることで、定量的かつ経時安定的に可能となるこ
とを見出し先に出願した(特開昭62−72523号明
細書)、この新規な量論比を適用して。
へ元素としてPb、B元素としてTi、Zrから選ばれ
た少なくとも1種の元素の組み合わせによって、シュウ
酸・エタノール系でA B Oj型酸化物微粒子が安定
的に合成できることを開示した。
更に、シュウ酸・水系でも同様の合成が可能なことを開
示した(特開昭62〜72524号明細書)。
さらに、上記の新規な量論比を適用して、シュウ酸・ア
ルコール系で前駆体沈澱を生成させたのち、該前駆体沈
澱含有液中の硝酸根をアミンで中和することにより、A
元素としてpb以外にもCa、SrおよびLaからなる
群から選ばれた少なくとも1種からなるABO,型酸化
物の合成が可能なことを開示したく特願昭62−908
0号明細書)。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、シュウ酸塩法における各穐改良手法を既
に開示してきたが、いずれの場合においても、ペロブス
カイト型金属酸化物構成成分元素の存在比の制御が重要
な課題であった。
さらに本発明者らは、化学量論比と沈澱現象について鋭
意検討分加えたところ、A金属有機酸塩水溶液とチタン
および/またはジルコニウムのオキシ硝酸塩水溶液とを
接触させることにより、シュウ酸のような沈澱形成剤の
非共存下において、速やかに嵩高いゾル状沈澱を生成さ
せ得ることを見いだした。また、A B Oj型の組成
比を精密に制御するためには、該ゾル状沈澱の形成だけ
では不充分であり、Aイオンの当量のシュウ酸の添加に
よって反応が完了すること、沈澱の溶解を防ぐためには
反応系のアミン中和およびアルコールによる溶解度の低
減を行うことによって、A、B各金属を定量的に沈澱さ
せて、粉体特性の優れたABO1型酸化型金化物するこ
とが可能なことを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は、カルシウム、バリウムおよびスト
ロンチウムのギ酸塩、酢酸塩およびプロピオン酸塩から
なる群(Aビオ2群)から選ばれた、少なくとも1種の
溶液と、チタニウムおよびジルコニウムからなる群(B
イオン群)から泗ばれた、少なくとも1種の金属オキシ
硝酸塩溶液を、AイオンとBイオンとが、1対1グラム
原子の量論比を形成する割合で混合接触させて沈澱を形
成した後、Aイオン1グラム原子当たり、シュウ酸0.
98〜1.05モルを加え、次いでアンモニアまたはア
ミンを加えて、該溶液のpHを6〜8の範囲とすると共
に、02〜C2〜C15のアルコールを該溶液中の水量
1容に対して0.1〜10容添加して、A B O、型
ペロブスカイト型酸化物の前駆体を形成し、該前駆体を
母液から分離、乾燥し、酸素共存雰囲気下で焼成するこ
とを特徴とする、ABO1型O1ブスカイト型金属酸化
物の製造方法を提供するものである。
(効果) 本発明の方法によれば、次のような効果が得られる。
(1)目的とするペロブスカイト型酸化物のA元素/B
元素の比率を、仕込み原料での比率にほぼ完全に一致さ
せることができる。
(2)生成した沈澱が母液へ再溶解するおそれがないの
で、反応時間、溌過速度等を工業生産レベルでの最適域
に合致させても、反応の再現性を充分に確保できる。
(3)得られた粉末は、微粒子で易分散性のペロブスカ
イト型酸化物である。
(4)易分散性かつ高結晶性のペロブスカイト型酸化物
を製造するに際しては、金属アルコキシドを原料とする
オキシ硝酸チタンおよびオキシ硝酸ジルコニウムの利用
が有効であるが、これらは高価であるので、原料の無用
な溶解損失を抑止することにより、不必要かつ大巾な製
造価格の上昇を防止することができる。
(発明の詳細な説明) ペロブス イト型   1  ゞの設A本発明の対象と
するペロブスカイト型酸化物は、A B O*型のもの
であり、A元素がCa、BaおよびS「からなる群から
選ばれた、少なくとも1種の元素であり、B元素がTi
およびZ「からなる群から選ばれた、少なくとも1種の
元素であるものである。
(A元素) へ元素(Ca、BaおよびS「からなる群より選ばれた
少なくとも1種以上の元素を表す)の出発原料塩は、C
1以下の直鎖状の有機酸塩であり、具体的には、ギ酸塩
、酢酸塩およびプロピオン酸塩からなる1種以上の有機
酸塩である。塩素を始めとする不純物の含有量は、少な
いほど好ましい。
このA元素有機酸塩は0.02〜0.5モル、好ましく
け005〜0.3モル/1の水溶液あるいはアルコール
含有水溶液として用いられる。
(B元素) 本発明で用いるオキシ硝酸チタンは、テトライソプロピ
ルチタンのようなアルコキシドを加水分解して得たチタ
ン水酸化物と、濃硝酸を反応せしめることにより、実質
的に塩素を含有しない化合物として合成することができ
る。四塩化チタンを用いるときは、アンモニア水で水酸
化チタン沈澱を得た後に、充分な水洗を繰り返して塩素
イオンを除去し、オキシ硝酸チタン水溶液のC1/Ti
(グラム原子比)が0.02以下、好ましくは0.01
以下になるようにする必要がある。
オキシ硝酸ジルコニウムも上記に準じて調整する。オキ
シ硝酸チタニウムおよびオキシ硝酸ジルコニウムは、市
販の純度を有していれば良い。
このB元素オキシ硝酸塩を水溶液あるいはアルコール含
有水溶液として用いる。B元素化合物の濃度は0.05
〜3モル/l、好ましくは0.1〜1.5の範囲が用い
られる。
このA元素および/またはB元素のアルコール含有水溶
液に含有されるアルコールとしては、エタノールおよび
プロパツールよりなる群から選ばれた少なくとも1種の
アルコールであり、各溶液中に沈澱が生成しない範囲で
添加される。
(共沈) A元素有機酸塩あるいはA元素有機酸塩水溶液あるいは
A元素有機酸塩含有アルコール含有水溶液と、B元素オ
キシ硝酸塩水溶液あるいはB元素オキシ硝酸塩アルコー
ル含有水溶液とを、AイオンとBイオンとが1対1なる
量論比にして混合し、激しく撹拌してゾル状沈澱を生成
させる。
反応温度は広い範囲から選ぶことができるが、好ましく
は、0℃近傍から50℃まで、より好ましくは0℃近傍
から30℃までを選ぶことができる。水溶液が氷結する
ような低温は避けねばならない、また、水溶液中のオキ
シ硝酸チタンの熱的な不安定さを考えると、オキシ硝酸
チタンを含有した後に水溶液温度を50℃を超えて高め
ることは、沈澱合成反応中にオキシ硝酸チタンの分解に
よる沈澱も生成するおそれが生じるので、できるだけ避
けることが望ましい。
沈澱は、混合した溶液のpHが、1.0〜6好ましくは
、1.5〜5の範囲となるように調整することによって
生成させることができる。沈澱の生成が不充分なときは
、あらかじめAイオン溶液またはBイオン溶液にアルコ
ールを添加するとよい。
(シュウ酸添加) 次いで、Aビオ21モルに対して、0.98〜1.05
モル、好ましくは0.99〜1.02モルのシュウ酸を
加え、激しく撹拌する0本発明によれば、シュウ酸の添
加量は、A元素イオンに対してほぼ等モルであり、余分
のシュウ酸の存在はB元素のシュウ酸塩沈澱の再溶解を
もたらすので、来貢的には好ましくない。
なお、シュウ酸は遊離のシュウ酸を用いる他、シュウ酸
アンモニウム等の塩を用いることもできる。
く中和) シュウ酸と反応後、該前駆体沈澱含有水溶液を激しく撹
拌しながら、アンモニアまたはアミンによる中和を行い
、pHを6〜8の範囲に調整する。
この前駆体含有水溶液あるいは該前駆体含有アルコール
含有水溶液中の、硝酸および有機酸の中和に用いられる
アミンとしては、例えばアンモニア、ヒドラジン、メチ
ルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのようなア
ルキルアミン、エチレンジアミン、1.3−プロパンジ
アミンのようなアルキレンジアミン、エタノールアミン
、1−アミノ−2〜オキシプロパン、2−アミノ−1−
ヒドロキシプロパンのようなアルカノールアミン、ヒド
ロキシルアミンおよびこれらの混合物が挙げられるが、
アンモニアをガスまたは/および濃アンモニア水として
用いることが好ましい。
本発明においては、濃アンモニア水から追加供給される
水が沈澱の溶解を促進することはないので、濃アンモニ
ア水の使用がより好ましい。アンモニアの添加速度は適
宜選ぶことができる。硝酸アンモニウムの生成熱によっ
て反応系温度が急上昇しない範囲であれば、添加速度を
高めることができる。中和後の最終p)Iを6〜8の範
囲に制御する。アンモニア中和後のスラリー含有溶液の
pHは、測定範囲の限定されたpH試験紙によって測定
することができる。
(アルコール添加) 該沈澱含有水溶液あるいは該沈澱含有アルコール含有水
溶液を中和した後に、02〜CIS、好ましくはC2〜
C9のアルコールを、該沈澱含有水溶液あるいは該沈澱
含有アルコール含有水溶液に対して0.1〜10容添加
した後に、該シュウ酸塩の沈澱を母液から濾過分離する
。この添加するC2〜C2〜C15のアルコールとして
は、エタノール、ノルマルプロパツール、イソプロパツ
ール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルア
ルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−
ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチ
ル−2−ブタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノ
ール、3−ヘキサノール、l−ヘプタツール、2−エチ
ル−1−ヘキサノール、1−オクタツール、2−オクタ
ツール、1−ノナール、2−ノナール、1−デカノール
、炭素数が12〜14のアルコール混合物(例えば、商
品名ニドパノール23、三菱油化(株)製)等がある。
シュウ酸およびアンモニア等またはアミン類および02
〜C2〜C15のアルコールの添加後は、それぞれ反応
を完結せしめる為に、適切な時間撹拌を継続して後反応
を行うことができる。
(前駆体粉末) 反応終了後、該沈澱をi濾過によって分別し、白色ケー
キを得る。白色ケーキを本発明で用いるアルコールで洗
浄して、沈澱中に残留する母液の大部分をアルコールで
代替しておくことが望ましい。
スラリー含有沈澱をi戸別して白色ケーキを得る。
得られた白色ケーキは乾燥後、メノウ乳鉢等を用いて砕
解して、ペロブスカイト型酸化物前駆体粉末とする。こ
の段階での砕解は、後に続く焼成に際して、適切な量の
酸素の流通を確保する上で重要である。なお、乾燥ケー
キは弱い磨砕力で容易に微粉化できるし、この段階で粒
子を完全分散状態にする必要もないので、砕解手段から
の不純物の混入の恐れはない。
グ且り入り瓜上見択1−1世亙用 前記前駆体粉末を適当温度、例えば500〜1100℃
で焼成する。この焼成温度は低温であることが望ましい
が、重量変化がもはや認められなくなるまで焼成を行う
ことが必要である。
さらにA成分にバリウムを含む前駆体を焼成するとき、
焼成雰囲気は、充分な空気の流通下、好ましくは酸素雰
囲気下であることが望ましい。還元雰囲気下あるいは酸
素不足雰囲気下では、前駆体沈澱中のバリウムが炭酸バ
リウムを生成してしまう、炭酸バリウムは、熱分解し難
いので、−旦炭酸バリウムになると、チタンと反応せず
、チタン酸バリウム生成に高温での焼成を必要とし、か
つ高温で焼成するために、粒径が著しく大きいものとな
り、本発明の目的に合致しない。
以下実施例により、本発明の内容をさらに具体的に説明
する。
Xl」L−ユ 市販のテトライソプロピルチタン250m4を、蒸留水
3500mlに滴下して水酸化物を得、これをヂ過した
。この水酸化物2バツチを混合し、純水1000t’で
3回洗浄を繰返して、水酸化チタンを得た。これを寒剤
冷却した市販の特級濃硝酸200m1に加え、−昼夜放
置後、i濾過してオキシ硝酸チタン溶液を得た。Ti濃
度をT i O2として重量分析法で決定して、0.1
225yTi/s+1の結果を得な、また、硝酸イオン
の定量を0.IN水酸化ナトリウムで行ったところ、4
.55モル/lであり、チタンの2.56グラム原子/
lに対して不足であった。このオキシ硝酸チタン水溶液
500dに、市販の特級硝酸10.63m1を加え、チ
タン/硝酸イオン=1/2(ダラム原子1モル)となる
ように調整し20℃に保持した。このオキシ硝酸チタン
水溶液のチタン濃度は、01199 yT i/at’
であった。市販の特級酢酸バリウム(純度99.0%)
9.6915gを純水173m1に溶解して、室温で保
持した。また、市販の特級シュウ酸二水和物(純度99
.5%)4.7593!Fを純水188輪lに溶解して
、0.2モル/l、T i/ (C00H)2= 1 
/ 1 、0 (ダラム原子1モル)のシュウ酸水溶液
を得た。
激しく撹拌している酢酸バリウム水溶液中に、0℃に保
持したオキシ硝酸チタン水溶液15m1、Ba/Ti=
 1/1.0 (ダラム原子比)を滴下し、白色スラリ
ー液を得た。撹拌を続けた該スラリー溶液に、該シュウ
酸水溶液を150@4/分の速度で滴下した後に、特級
アンモニア水9.5ni’を加え、充分な撹拌を続けた
。BTB試験紙を用いてスラリー溶液のp Hを測定し
、7.2を得た。該スラリー溶液の撹拌をさらに続け、
これに市販の特級エタノール1155mN、エタノール
/(バリウム水溶液+シュウ酸水溶液)=3/1(容量
比)を注加し、30分間撹拌して反応を完結させた。
加圧i濾過器を用いてスラリー母液と白色ケーキとを分
離した。
得られた白色沈澱ケーキをエタノール710mN’に投
入して、30分間砕解洗浄操作3行い、次いで加圧i濾
過器を用いて洗浄液と白色ケーキとを分離した。この操
作をさらに1回繰り返して、得らた白色ケーキを、加圧
−過器で窒素流通下、1時間通気乾燥した。このように
して得られた半乾燥状態のケーキを、表面温度150℃
に保持したステンレス製プレート上に薄く展げて、エタ
ノールを蒸発せしめた後、熱風循環乾燥機中で150°
Cで40分間乾燥し、前駆体粉末を得た。得られた前駆
体粉末をメノウ乳鉢で軽く砕解した後、空気を300+
*1/分通気したテラポウ炉中、900’Cで2時間焼
成して、目的とする酸化物粉末を得た。
収率は92.3%であった。
(酸化物粉末の特性) 得られた皿末の元素組成比を蛍光X線で定量分析し、B
a/Ti= 1 / 0.97 (原子比)なる組成比
を得た。
得られた酸化物粉末のX線回折図を第1図に示した。同
定の結果、JCPDSカードのチタン酸バリウムと良く
一致した。BET比表面積は、1.51/IFであった
。得られた粒子を球と仮定して求めた平均粒径は0.1
1μlであった。また、マイクロトラック粒度計による
粒度分布測定結果を第2図に示す、同図から明らかなよ
うに6μl以下の微粒となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、900℃で焼成したBaTi○、の粉末のX
線回折図である。 第2図は、900℃で焼成したBaTiOsの粉末のマ
イクロトラック粒度計測定による粒度分布を示す図であ
る。 第2図 粒  径  (/、Lml

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カルシウム、バリウムおよびストロンチウムのギ酸塩、
    酢酸塩およびプロピオン酸塩からなる群(Aイオン群)
    から選ばれた、少なくとも1種の溶液と、チタニウムお
    よびジルコニウムからなる群(Bイオン群)から選ばれ
    た、少なくとも1種の金属オキシ硝酸塩溶液を、Aイオ
    ンとBイオンとが1対1グラム原子の量論比を形成する
    割合で混合接触させて沈澱を形成した後、Aイオン1グ
    ラム原子当たり、シュウ酸0.98〜1.05モルを加
    え、次いでアンモニアまたはアミンを加えて、該溶液の
    pHを6〜8の範囲とすると共に、C_2〜C_1_5
    のアルコールを該溶液中の水量1容に対して0.1〜1
    0容添加して、ABO_3型ペロブスカイト型酸化物の
    前駆体を形成し、該前駆体を母液から分離、乾燥し、酸
    素共存雰囲気下で焼成することを特徴とする、ABO_
    3型ペロブスカイト型金属酸化物の製造方法。
JP12180888A 1988-05-20 1988-05-20 Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製法 Pending JPH01294526A (ja)

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JP12180888A Pending JPH01294526A (ja) 1988-05-20 1988-05-20 Abo↓3型ペロブスカイト型金属酸化物の製法

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JP (1) JPH01294526A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5196388A (en) * 1991-06-10 1993-03-23 Akzo N.V. Process for the preparation of double metal oxide powders containing a Group IIIA and a Group IVB element and a novel double metal hydroxyl carboxylate useful in preparing same

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US5196388A (en) * 1991-06-10 1993-03-23 Akzo N.V. Process for the preparation of double metal oxide powders containing a Group IIIA and a Group IVB element and a novel double metal hydroxyl carboxylate useful in preparing same

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